JPH1029415A - ツイストビーム式サスペンション - Google Patents

ツイストビーム式サスペンション

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JPH1029415A
JPH1029415A JP18508296A JP18508296A JPH1029415A JP H1029415 A JPH1029415 A JP H1029415A JP 18508296 A JP18508296 A JP 18508296A JP 18508296 A JP18508296 A JP 18508296A JP H1029415 A JPH1029415 A JP H1029415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はツイストビーム式サスペンションに
関し、スタビライザとツイストビーム或いはトレーリン
グアームとの連結部に作用する荷重を減少することによ
り、ツイストビーム式サスペンションの耐久性を向上す
ることを目的とする。 【解決手段】 スタビライザ46はその両端部近傍を車
両前方に向けて湾曲されることにより、スタビライザ4
6のツイストビーム36への連結部は、ツイストビーム
36の剪断中心の近傍に位置している。このため、ツイ
ストビーム36に捩り変形が生じた場合に、上記連結部
間に生ずる相対的な変位量が抑制される。この結果、上
記連結部に作用するスタビライザ46の引張方向への荷
重が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用サスペンシ
ョンに係わり、特に、ツイストビーム式サスペンション
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用サスペンションとして、従来よ
り、例えば、実開昭59−109507号に開示される
如きツイストビーム式サスペンションが知られている。
上記従来のツイストビーム式サスペンションは、トレー
リングアームと、ツイストビームと、スタビライザとを
備えている。トレーリングアームは左右輪それぞれに対
応して設けられている。トレーリングアームの車両前方
側の端部は車体に回動可能に支持され、その他端部には
車輪が装着されている。
【0003】ツイストビームはU字型の断面形状を有す
る部材であり、車体幅方向に延びてトレーリングアーム
を互いに連結している。ツイストビームがU字型の断面
形状を有することで、ツイストビームには捩り変形が生
じ易くされている。これにより、トレーリングアームは
互いに逆向きに回動することができ、従って、左右の車
輪は互いに逆相にストロークすることができる。
【0004】スタビライザは棒状或いは管状の部材であ
り、ツイストビームの内側を直線的に延びるように配設
されている。スタビライザの両端部はツイストビーム或
いはトレーリングアームに溶接等により固定されてい
る。スタビライザが設けられることで、ツイストビーム
の捩り剛性が補強されている。これにより、車両に生ず
るローリングが抑制される構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】左右の車輪に逆相のス
トロークが生じてツイストビームに捩り変形が生じた場
合、ツイストビームにはツイストビームの剪断中心を中
心とする剪断歪みが生じ、ツイストビームの両端部に剪
断中心を中心とする互いに逆向きの回転変位が生ずる。
【0006】上記従来のツイストビーム式サスペンショ
ンにおいては、上述の如く、スタビライザはツイストビ
ームの内側を直線的に延び、その両端部においてツイス
トビームあるいはトレーリングアームの両端部に固定さ
れている。従って、スタビライザのツイストビーム或い
はトレーリングアームへの連結点は、ツイストビームの
U字型断面の内側に位置している。一般に、U字型断面
を有する長手部材の剪断中心は、その断面の閉じ側(一
般には外側)に存在する。従って、上記従来のツイスト
ビーム式サスペンションにおいては、スタビライザとツ
イストビームとの連結部は、ツイストビームの剪断中心
から離れた位置に設けられていることになる。このた
め、ツイストビームに捩り変形が生じた場合、ツイスト
ビーム両端におけるスタビライザとの連結部には剪断中
心を中心とする互いに異なる方向へ回転変位が生ずる。
この結果、これらの連結部にスタビライザの引張方向へ
の荷重が作用し、連結部に材料の疲労等が生じてツイス
トビーム式サスペンションの耐久性が低下してしまう。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ツイストビームに捩れ変形が生じた際にスタビ
ライザとツイストビーム或いはトレーリングアームとの
連結部に生ずる荷重を抑制することにより、耐久性が向
上されたツイストビーム式サスペンションを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、トレーリ
ングアームを連結するツイストビームと、両端部におい
て前記ツイストビーム或いは前記トレーリングアームに
連結されるスタビライザとを備えるツイストビーム式サ
スペンションにおいて、前記スタビライザの両端部を、
前記ツイストビームの本体部分の剪断中心軸に向けて曲
げたツイストビーム式サスペンションにより達成され
る。
【0009】本発明において、ツイストビームに捩り変
形が生じた場合、ツイストビームの各断面には、ツイス
トビームの剪断中心を中心とする相対的な回転変位が生
ずる。従って、ツイストビームの捩り変形に伴って、ツ
イストビームの両端部間には剪断中心を中心とする相対
的な回転変位が生ずる。かかる相対変位量は、剪断中心
に近い部位ほど小さい。本発明においては、スタビライ
ザの両端部はツイストビームの本体部分の剪断中心軸に
向けて曲げられている。このため、スタビライザとツイ
ストビーム或いはトレーリングアームとの連結部は、ツ
イストビームの本体部分の剪断中心軸に接近され、これ
により、スタビライザとツイストビーム或いはトレーリ
ングアームとの連結部間の相対的な変位が抑制される。
この結果、ツイストビームの捩り変形に起因してスタビ
ライザとツイストビーム或いはトレーリングアームとの
連結部位に作用する荷重が減少される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例であるツ
イストビーム式サスペンションを車両斜め前方から見た
斜視図である。図1において、左右一対のトレーリング
アーム20及び22は、それぞれ、その車両後方側(図
1における右上側)端部に車輪24及び26を回転可能
に支持している。車輪24は車両の右後輪であり、車輪
26は車両の左後輪である。トレーリングアーム20及
び22の他端部は、それぞれ、ゴムブッシュ28及び3
0を備えるジョイント32及び34を介して、図示しな
い車体に、上下方向に回動可能に連結されている。な
お、トレーリングアーム20及び22の回動軸は、互い
に同軸、かつ、車両の幅方向となるように設けられてい
る。
【0011】トレーリングアーム20及び22の中間部
は、ツイストビーム36により互いに連結されている。
ツイストビーム36は、車両後方に向けて開口するU字
型の断面形状を有する長手部材である。また、トレーリ
ングアーム20及び22の、車輪24、26装着部の内
側の部位は、ショックアブソーバ38及び40を介して
車体に連結されている。更に、トレーリングアーム20
及び22の、ツイストビーム36連結部と、ショックア
ブソーバ38、40連結部との間の部位には、コイルス
プリング42及び44が配置されている。また、図1に
破線で示すスタビライザ46は管状の部材であり、ツイ
ストビーム36の長手方向に沿って、ツイストビーム3
6の内側を延びるように配設されている。スタビライザ
46は、その両端部においてツイストビーム36の両端
部に連結されている。 図2は、トレーリングアーム2
0とツイストビーム36との連結部位を、車両上方から
見た図である。図2において、上方が車両前方に相当し
ている。なお、図2には、後述するツイストビーム36
の剪断中心を二点鎖線で示している。また、図3は図2
における直線III-III に沿って切断した際の断面図であ
る。なお、トレーリングアーム22とツイストビーム3
6との連結部位については、図2と同様の構成を有して
いるため、図示を省略する。
【0012】図2に示す如く、ツイストビーム36は、
その両端部がトレーリングアーム20、22を上下から
挟んだ状態でトレーリングアーム20、22に溶接され
ることにより、トレーリングアーム20、22に連結さ
れている。また、ツイストビーム36は、その両端部に
おいて、車両前方側の面が車両前方に向けて湾曲されて
いる。これにより、ツイストビーム36とトレーリング
アーム20、22との間の溶接面の面積が増加され、こ
れら部材の連結強度が増強されている。
【0013】図2に示す如く、スタビライザ46はその
両端部が車両前方に向けて湾曲されている。また、図3
に示す如く、スタビライザ46は、その両端部に長手方
向に対して垂直に設けられたスリーブ46aを備えてお
り、スリーブ46aが、ツイストビーム36の両端の湾
曲部の車両最前方の部位にボルト48及びナット50で
締結されることにより、ツイストビーム36に連結され
ている。スタビライザ46の両端部が車両前方に向けて
湾曲されていることで、図2及び図3に示す如く、スタ
ビライザ46の両端部間の本体部分(即ち、ツイストビ
ーム36の車両前方端と車両後方端とが平行となってい
る部分)はツイストビーム36の内側の車両後方の部位
に位置しているのに対して、スタビライザ46のツイス
トビーム36への連結部は、ツイストビーム36の車両
前方側の部位に位置している。後述する如く、ツイスト
ビーム36の剪断中心はツイストビーム36自体よりも
車両前方に位置している。従って、スタビライザ46が
車両前方に向けて湾曲されることで、スタビライザ46
のツイストビーム36への連結部は、ツイストビーム3
6の剪断中心に接近されていることになる。この場合、
上述の如く、ツイストビーム36の本体部分の両端の車
両前方側の面が車両前方へ湾曲され、かかる湾曲部にス
タビライザ46を連結することで、これら部材の連結部
をより車両前方側に設けることにより、連結部をツイス
トビーム36の剪断中心により接近させることが可能と
されている。
【0014】上記したツイストビーム式サスペンション
の構成によれば、車輪24及び26に同相のストローク
が生じた場合には、ショックアブソーバ38及び40、
及び、コイルスプリング42及び44が同相で伸縮する
ことにより、車輪24及び26のストロークが吸収され
る。この場合、ツイストビーム36及びスタビライザ4
6がトレーリングアーム20、22の回動に追従して変
位すると、ツイストビーム36及びスタビライザ46に
変形は生じない。
【0015】一方、車輪24及び26に互いに逆相のス
トロークが生じた場合には、ショックアブソーバ38及
び40、及び、コイルスプリング42及び44が逆相で
伸縮すると共にトレーリングアーム20、24が互いに
逆向きに回動することにより車輪24、26のストロー
クが吸収される。この場合、ツイストビーム36の両端
は互いに逆向きに回転され、ツイストビーム36及びス
タビライザ46には、その長手軸回りの捩り変形が生ず
る。スタビライザ46は管状の部材であるため、その捩
り剛性は比較的大きい。このため、スタビライザ46が
ツイストビーム36と共に捩り変形することで、車輪2
4、26の逆相ストロークが抑制され、これにより、車
両のローリングが抑制される。
【0016】ところで、一般に、一様な断面形状を有す
る長手部材に長手軸回りの捩り変形が生じた場合、長手
部材の各断面間には剪断中心を中心とする剪断変形が生
じ、剪断中心回りの相対的な回転変位が生ずる。従っ
て、断面内で剪断中心からの距離が大きい部位ほど大き
な相対変位が生ずる。ツイストビーム36の如くU字型
の断面形状を有する部材の剪断中心は、U字断面の対称
軸上の、閉じ側より外側の部位に位置している。従っ
て、ツイストビーム36に捩り変形が生じた場合、ツイ
ストビーム36の両端部間には、U字形断面の開口部側
端部に近い部位ほど大きな相対変位が生ずることにな
る。
【0017】図4に、U字型断面を有する長手部材に捩
り変形が生じた場合に、両端部に生ずる変位の様子を示
す。図4に示す如く、この部材の両端部間には剪断中心
Oを中心とする相対的な回転変位が生ずる。このため、
図4に符号A、A’を付して示す如く剪断中心Oに最も
近い部位、即ち、U字断面の閉じ側底部では、両端部間
の相対変位は比較的小さいd1となる一方、符号B、
B’を付して示す如く剪断中心Oから離れた部位では、
両端部間の相対変位はd2と大きくなる。
【0018】上述の如く、スタビライザ46はその両端
をツイストビーム36の両端に固定されている。このた
め、スタビライザ46とツイストビーム36との連結部
が、ツイストビーム36の剪断中心から離れた位置に設
けられているとすれば、ツイストビーム36に捩り変形
が生じた場合、ツイストビーム36両端部間の相対変位
に伴って、これら連結部には互いに逆向きの大きな相対
変位が生ずることになる。この場合、ツイストビーム3
6に捩り変形が生じても、ツイストビーム36の両端部
間の距離は変化せず、従って、スタビライザ46とツイ
ストビーム36との連結部間の車体幅方向の距離は変化
しないため、ツイストビーム36とスタビライザ48と
の連結部位間の距離は増加する。このため、ツイストビ
ーム36の捩れ変形に伴って、スタビライザ46には捩
れ変形と共に伸び変形が生じ、ツイストビーム36とス
タビライザ48との連結部には、捩れ荷重と共に引張荷
重が作用することになる。かかる荷重が繰り返し作用す
ると、ツイストビーム36及びスタビライザ46の結合
部にボルトの疲労や緩み等を生じさせ、その耐久性上不
利な構成となる。また、ツイストビーム36とスタビラ
イザ46とを溶接により連結することとした場合にも、
溶接部に繰り返し荷重が作用することで、ボルト締めの
場合と同様に耐久性上不利な構成となる。
【0019】これに対して、本実施例においては、上述
の如く、スタビライザ46の両端部を車体前方、即ち、
ツイストビーム36の剪断中心側に向けて湾曲させるこ
とにより、スタビライザ46とツイストビーム36との
連結部はツイストビーム36の剪断中心の近傍に設ける
こととしている。このため、これら連結部間の相対的な
変位量は低減され、これにより、接続部位に作用する引
張力が抑制されている。従って、本実施例によれば、ス
タビライザ46とツイストビーム36との連結部にボル
トの破損や緩みが生ずるのを防止することができ、耐久
性に優れたツイストビーム式サスペンションを実現する
ことができる。
【0020】なお、スタビライザ46に、ツイストビー
ム36の捩り変形に起因する引張り荷重が作用した場
合、トレーリングアーム20及び22には、車両内側向
きの荷重が作用する。かかる荷重により、トレーリング
アーム20及び22には車体内側に向かう変形が生ず
る。図5に、トレーリングアーム20及び22にかかる
変形が生じた状態を破線で示す。なお、図5には車両上
方から見た状態を示している。図5に示す如く、トレー
リングアーム20及び22に荷重が作用した場合、トレ
ーリングアーム20、22の車両前方側端部は車体に連
結されているため、トレーリングアーム20、22には
車両内側に向いた撓み変形が生ずる。このため、車輪2
4及び26はトーアウト傾向となって、車両の走行安定
性が所望のものとならない可能性がある。
【0021】これに対して、本実施例においては、上述
の如く、スタビライザ46に作用する引張荷重が抑制さ
れるため、トレーリングアーム20及び22に生ずる変
形が抑制されている。従って、本実施例によれば、車輪
24及び26に逆相のストロークが生じた場合にも、車
輪24及び26がトーアウト傾向となることを防止し、
所望の走行安定性が得られるものとなっている。
【0022】また、ツイストビーム36に捩り変形が生
じた場合、ツイストビーム36の断面内に生ずる剪断歪
みは、剪断中心から最も離れた部位、即ち、U字断面の
開放側端部で最大となり、剪断中心に最も近い部位、即
ち、U字断面の閉じ側底部で最小となる。このため、ツ
イストビーム36の捩り変形に伴って生ずる応力も、U
字断面の開放側端部で最大となり、U字断面の閉じ側底
部で最小となる。従って、ツイストビーム36の開放側
端部近傍にスタビライザ46を固定したのでは、ツイス
トビーム36の捩り変形に伴う応力と、スタビライザ4
6とツイストビーム36との連結部に作用する荷重に伴
う応力とが重畳して応力が過大となり、ツイストビーム
36の耐久性上不利な構成となる。
【0023】これに対して、本実施例においては、上述
の如く、ツイストビーム36は、スタビライザ46のU
字型断面の閉じ側底部、即ち、捩り変形に伴う応力が最
小の部位の近傍に連結されている。このため、上述の如
く応力が過大となることが防止され、これにより、ツイ
ストビーム36の耐久性上有利な構成となっている。
【0024】なお、上記実施例においては、スタビライ
ザ46を、その全長にわたってツイストビーム36の内
側に配設することとしているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、スタビライザ46の両端部間の中間
部分をツイストビーム36の外側に配設し、ツイストビ
ーム36への連結部のみを、ツイストビーム36の剪断
中心近傍に設けることとしてもよい。この場合、スタビ
ライザ46の中間部の位置を変化させても、スタビライ
ザ46全体の捩り剛性に大きな変化は生じず、従って、
サスペンション特性に影響を与えることはない。
【0025】また、スタビライザ46はその配置位置と
ツイストビーム36の剪断中心との位置関係によっては
ツイストビーム内部に配置されていない形状であっても
よい。つまり、その両端部(連結点側)がツイストビー
ムの本体部分の剪断中心軸に向けて曲げられていればよ
い。
【0026】更に、スタビライザ46は管状である必要
はなく、棒状のものでもよい。また、スタビライザ46
がツイストビーム36へ連結されるのではなく、トレー
リングアーム20及び22に連結されていてもよい。そ
の場合、トレーリングアーム20及び22からツイスト
ビーム36へ突出するブラケットを配置する構成などが
考えられる。
【0027】なお、本実施例では、車両後方へ向けて開
放する断面を持つツイストビーム36について説明した
が、これに限らず、上下方向や前方へ開放する断面を有
するものであってもよい。即ち、スタビライザの連結点
がツイストビームの断面閉じ側近傍(即ち、本体部分の
剪断中心近傍)に配置されていれば、上下方向、前後方
向は問わない。
【0028】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ツイスト
ビームに捩り変形が生じた際に、スタビライザとツイス
トビーム或いはトレーリングアームとの連結部に作用す
る荷重を抑制することができる。これにより、ツイスト
ビーム式サスペンションの耐久性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるツイストビーム式サス
ペンションを車両の斜め前方から見た斜視図である。
【図2】本実施例のツイストビーム式サスペンションの
スタビライザとツイストビームとの結合部を車両上方か
ら見た図である。
【図3】図3に示す直線III-III に沿って切断した際の
断面図である。
【図4】U字型断面を有する長手部材に捩り変形が生じ
た際の両端部の変位を示す図である。
【図5】スタビライザに作用する引張荷重に起因して車
輪がトーアウト傾向になった状態を示す図である。
【符号の説明】
20、22 トレーリングアーム 36 ツイストビーム 46 スタビライザ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレーリングアームを連結するツイスト
    ビームと、両端部において前記ツイストビーム或いは前
    記トレーリングアームに連結されるスタビライザとを備
    えるツイストビーム式サスペンションにおいて、 前記スタビライザの両端部を、前記ツイストビームの本
    体部分の剪断中心軸に向けて曲げたことを特徴とするツ
    イストビーム式サスペンション。
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