JPH10294009A - 照明装置及びこれに使用する照明光拡散体 - Google Patents

照明装置及びこれに使用する照明光拡散体

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JPH10294009A
JPH10294009A JP9101489A JP10148997A JPH10294009A JP H10294009 A JPH10294009 A JP H10294009A JP 9101489 A JP9101489 A JP 9101489A JP 10148997 A JP10148997 A JP 10148997A JP H10294009 A JPH10294009 A JP H10294009A
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ring
light emitting
light guide
reflector
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Hisashi Tamakuni
國 尚 志 玉
Tomohiko Kawakami
上 智 彦 川
Masayuki Shimizu
水 雅 之 清
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりな照明設備を用いることなく、極め
て簡素化された照明で、観察物の形状を正確に捉えるこ
とができ、その表面に形成された凹凸のキズを発見しや
すくする。 【解決手段】リング状ライトガイド(2) から照射された
略円筒状光束が、その光出射部(2out)に装着された光拡
散体(3) の第一反射体(R1)の外向き環状反射面(7) で反
射されて、円筒状光束の外側に向かって放射状に進行す
る。この光が、第二反射体(R2)の内向き環状反射面(8)
で再度反射されると、リング状ライトガイド(2) の中心
軸(X) に対して直角に近い角度で進行する。したがっ
て, 当該光束と中心軸(X) との交点近傍に置かれた観察
物(W) の側方から光が照射され、表面に形成されたキズ
の部分が影となり又は輝くので, キズを認識し易い。し
かも、観察物(W) を囲む360度の全方向から均一に光
が照射されるので、パターン認識を行う場合に照明方向
の偏りがなく、観察物(W) の形状を正確に把握できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDカメラを用
いたイメージセンシングによりパターン認識を行う場合
に、その観察物を照明するための照明装置及びこれに使
用する照明光拡散体に関する。
【0002】
【従来の技術】無人化された工場などでは、コンベアで
送られてきた製品(観察物)の種類を自動的に識別した
り、製品の品質管理や最終検査を行うために、CCDカ
メラを用いたイメージセンシングにより製品の外形や表
面状態を捉えて、予め記憶されたパターンと比較してパ
ターン認識を行っている。この場合に、製品の外観を正
しく捉えるためにはなるべく影のない照明を行うことが
好ましい。
【0003】 このため、従来はCCDカメラで撮影し
ようとする製品に対して、当該CCDカメラの周囲に電
球などの点光源や蛍光灯等の線光源を多数配置して、製
品の斜め上方から均一に光が照射されるようにしてい
る。しかし、例えば、多数の点光源を用いた場合には、
その点光源の数だけ影ができてしまいかえってパターン
認識が行ないにくくなる場合がある。また、点光源,線
光源のいずれも各光源ごとにソケット及びその配線を設
ける必要があり、照明設備が大掛かりで複雑になるだけ
でなく、光源自体の発熱によりCCDカメラなどの電子
機器に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0004】 そこで、図9に示すように、平板状の導
光体40からなる4枚の平面状発光体41を製品の周囲
に斜め上方に配置して照明することが提案されている。
この平面状発光体41は、ライトガイド42の先端に形
成された直線状の光出射部43に装着される光入射面4
4がその一端縁に形成され、その他の端縁及び背面が当
該導光体40内を進行してきた光を表面側に反射させる
反射面45に形成されると共に、表面が光照射面46に
形成されている。これによれば、4本のライトガイド4
2の光出射部43の夫々に平面状発光体41を装着して
配置するだけでよく、設備自体が比較的簡素化されると
共に、光源自体はCCDカメラから離れたところに設置
できるので、光源が発熱してもCCDカメラに悪影響を
及ぼすことがないというメリットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、4枚の
平面状発光体41を用いて照明する場合は4方向からし
か照明することができないため、例えば、球状の製品を
照明する場合は、平面状発光体41に対向する4方向が
明るくなってしまい、製品形状によっては明暗の分布を
生じてしまい、パターン認識を行うときに正しく形状を
把握することができない場合がある。これを解消するた
めには、平面状発光体41の数を増やして正多角形とな
るように配置すればよいが、この場合は、平板状発光体
41の数分だけライトガイド42が必要になるので、多
数の点光源,線光源を配する場合にその数分だけソケッ
トが必要になるのと同様に照明設備が大掛かりになって
しまう。すなわち、照明設備を簡素化しようとすればパ
ターン認識を正確に行うことができず、パターン認識を
正確に行おうとすれば照明設備が大掛かりになってしま
う。
【0006】 また、航空機部品のボルト,ナットやネ
ジのように品質管理が極めて厳格なものにあっては、工
場内で搬送されている内にぶつかり合ってできる打痕や
キズをチェックする最終検査を行うようにしているが、
この場合に、製品の斜め上方から均一に光を照射させた
場合には、製品の表面に形成された打痕やキズを発見し
にくいという新たな問題を生じた。
【0007】 そこで本発明は、大掛かりな照明設備を
用いることなく、極めて簡素化された照明で、観察物の
形状を正確に捉えることができると同時に、その表面に
形成された凹凸のキズを発見しやすくすることを技術的
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、略円筒状の光束を形成するリング状の光
出射部が形成されたリング状ライトガイドと、その光出
射部に装着される照明光拡散体とから成り、当該照明光
拡散体は、前記リング状ライトガイドから照射された略
円筒状の光束をその外側に向かって放射状に反射させる
外向き環状反射面が形成された第一反射体と、当該第一
反射体で反射されてきた光束を前記リング状ライトガイ
ドの中心軸に対して直角に近い角度で、且つ、中心軸に
向かって拡散して反射させる内向き環状反射面が形成さ
れた第二反射体とからなることを特徴とする。
【0009】 本発明によれば、リング状ライトガイド
の光出射部から照射された略円筒状の光束が、その光出
射部に装着された光拡散体に入射される。そして、ま
ず、第一反射体の外向き環状反射面で反射されて、円筒
状光束の外側に向かって放射状に進行する。そして、第
一反射体の反射光が第二反射体の内向き環状反射面で再
度反射されると、その光束は拡散され、リング状ライト
ガイドの中心軸に対して直角に近い角度で進行して、中
心軸に達する。したがって、当該光束とリング状ライト
ガイドの中心軸との交点近傍に観察物を置けば、その観
察物の側方から光が照射され、表面にキズがある場合に
はそのキズの部分が影となり又は輝くので、キズを認識
し易い。しかも、当該観察物を囲む360度の全方向か
ら均一に光が照射されるので、球状の製品を照明すると
きでも全周わたって明暗分布を生ずることなく均一な明
るさで照明されることとなり、パターン認識を行う場合
に照明方向の偏りがなく、観察物の形状を正確に把握で
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る照明
装置を示す断面図、図2はその反射光を模式的に示す光
線図、図3及び図4は夫々他の実施形態を示す断面図で
ある。
【0011】 本例に係る照明装置1は、下方に向かっ
て縮径する略円筒状の光束L0 を形成するリング状の光
出射部2out が形成されたリング状ライトガイド2と、
その光出射部2out に装着される照明光拡散体3とから
なる。そして、リング状ライトガイド2は、光ファイバ
束4の光出射端面4out が前記光出射部2out に沿って
リング状に配列されると共に、光出射部2out の内側に
は当該リング状ライトガイド2をCCDカメラ5のレン
ズに外嵌させる透孔部6が形成されている。
【0012】 また、前記照明光拡散体3は、前記リン
グ状ライトガイド2から照射された略円筒状の光束L0
をその外側に向かって放射状に反射させる外向き環状反
射面7が形成された第一反射体R1 と、当該第一反射体
1 で反射された光束L1 を前記リング状ライトガイド
2の中心軸Xに対して直角に近い角度で、且つ、当該中
心軸Xに達するように反射させる内向き環状反射面8が
形成された第二反射体R2 とからなる。
【0013】 そして、前記第一反射体R1 はリング状
ライトガイド2の前記透孔部6の内周面に形成されたネ
ジに螺合して光出射部2out の内側に装着され、リング
状ライトガイド2に装着した状態で、その外向き環状反
射面7が前記光出射部2out から照射された略円筒状の
光束L0 の光路上に位置するようになされている。本例
では、この第一反射体R1 の外向き環状反射面7は、下
向きに拡径する円錐面で形成されているが、その構成は
任意であり、例えば断面三角形の環状の反射プリズムを
用いる場合であってもよい。
【0014】 また、前記第二反射体R2 は、内周面に
前記内向き環状反射面8を形成した円筒体で形成され、
リング状ライトガイド2の光出射部2out の外周面に形
成されたネジに螺合して装着される。そして、これをリ
ング状ライトガイド2に装着した状態で、その内向き環
状反射面8が前記第一反射体R1 で反射された光束L1
の光路上に位置するように成されている。なお、この第
二反射体R2 の内向き環状反射面8は、第一反射体R1
で反射されてきた光束L1 を拡散して反射させるために
白アルマイト梨池仕上げしたものや、酸化マグネシウム
を塗装して仕上げたものや、アルミ蒸着仕上げ,鏡面仕
上げなど、任意の反射面を用いることができる。
【0015】 以上が本発明の一構成例であって、次に
その作用について、リング状ライトガイド2の前記光出
射部2out から15mm離れた観察面上に置かれた半径
10mm程度の円板状観察物Wの形状及び表面(上面)
のキズを発見するための照明を行う場合を説明する。リ
ング状ライトガイド2の光出射部2out から照射される
略円筒状の光束L0が中心軸Xに対してθ0 =約5°の
角度で縮径する場合において、当該光束L0の前記第一
反射体R1 の外向き環状反射面7に対する入射角θ1
約45°に選定され、当該光束L0 の光路上に光出射部
2out から約5mm離れた位置に配設されている。これ
によれば、リング状ライトガイド2の光出射部2out か
ら出射された円筒状の光束L0 は、第一反射体R1 の外
向き環状反射面7で反射され、その反射された光束L1
は放射状に且つ水平方向下向き約5°の方向に沿って進
行する。
【0016】 また、前記第二反射体R2 の内向き環状
反射面8は、高さ15mm,半径50mmの円筒状に形
成されたものが用いられており、前記第一反射体R1
反射された光束L1 の内向き環状反射面8に対する入射
角θ2 =約5°に選定されている。したがって、内向き
環状反射面8で反射された光束L2 は、観察物Wに向か
って水平方向下向き約5°の方向に沿って進行し、リン
グ状ライトガイド2の中心軸Xに対して直角に近い角度
(θ3 =約85°)で観察物Wをその側方から照射する
こととなる。
【0017】 このとき、光束L2 は観察物Wの全周か
ら均一に照射されるので、照明光の照射方向に起因する
明暗分布を生ずることがなく、したがって、CCDカメ
ラ5でパターン認識を行う場合にその形状を正確に把握
することができる。また、光束L2 は水平方向下向き約
5°の方向に沿って観察物Wの側方から照射され、観察
物Wの上方から照射される光の成分はないので、観察物
Wの表面に凹凸のキズがある場合はそのキズが影となり
又は輝き、CCDカメラ5でパターン認識を行う場合
に、キズが際立って発見しやすくなる。また、光束L2
は全周から照射されるので、キズがどの方向を向いてい
てもその方向に拘らず、確実にキズを発見することがで
きる。なお、キズを発見するために照明を行う場合に
は、光束L2 と中心軸Xとのなす角が45°以上である
ことが望ましい。また、第二反射体R2 は、内周に内向
き環状反射面8を形成した円筒体を使用することができ
るので、安価なコストで製作することができる。
【0018】 なお、上述した説明では、リング状ライ
トガイド2は、光出射部2out から下向きに縮径する略
円筒状の光束L0 を照射する場合に限らず、直径の等し
い円筒状の光束を照射するものや、下向きに拡径する略
円筒状の光束を照射するものであってもよい。また、第
一反射体R1 の外向き環状反射面7として、光束L0
入射角度が約45°のものを用い、第二反射体R2 の内
向き環状反射面8として円筒体を利用した場合について
説明したが、夫々の環状反射面7,8の角度は、観察物
Wに対して照射する光の角度に応じて任意に選定するこ
とができる。例えば、観察物Wの形状識別のみを目的と
する場合は、図3に示すように、第二反射体R2 の内向
き環状反射面8が下方に向かって拡径する截頭円錐筒形
に形成することにより、光束L2 を観察物Wの側方から
照射させるのではなく、観察物Wの外周斜め上方から照
射させるようにしてもよい。この場合も、簡単な構成で
観察物Wの全周から均一に光を照射することができるの
で、観察物Wの形状を正確に把握することができる。ま
た、円錐状又は角錐状の観察物Wを用いてその形状や周
面のキズを判別する場合には、図4に示すように、第二
反射体R2 の内向き環状反射面8が下方に向かって縮径
する截頭円錐筒形に形成されたものを用いて、光束L2
と中心軸Xのなす角が90°になるように照明してもよ
い。さらに、第一反射体R1 及び第二反射体R2 はリン
グ状ライトガイド2に直接ねじ止めされる場合に限ら
ず、アダプタなどを介して間接的に装着する場合であっ
てもよい。
【0019】 図5は本発明に係る他の照明装置を示す
概略説明図、図6はその断面図、図7はその底面図、図
8(a)〜(c)は照射方向とキズの見え方の関係を示
す説明図である。本例の照明装置11は、光の照射方向
を選択的に切り換えることにより、照射方向に対して直
角に近いキズを際立たせることによりキズの認識精度を
向上させるものであって、リング状の光出射部12を有
するリング状ライトガイド13と、前記光出射部12に
装着される照明光拡散体14とから成る。そして、前記
リング状ライトガイド13の光出射部12は、等角的に
複数(例えば4つ)の発光部15a,15b,16a,
16bに分割され、対向する発光部15a及び15b,
16a及び16bを二つずつ同時に点灯することにより
部分発光が可能に形成されている。
【0020】 リング状ライトガイド13を部分発光さ
せる手段としては、例えば、光ファイバ束17の光入射
端部18,19が二つに分割して形成されると共に、各
光入射端部18,19に対応する光出射端部20a,2
0b,21a,21bが二つずつ分岐して、前記各発光
部15a,15b,16a,16bに円弧状に配列さ
れ、光源装置22により前記各光入射端部18,19に
選択的に光を入射させるようになされている。また,光
源装置22により各光入射端部18,19に同時に光を
入射させれば、リング状ライトガイド13の光出射部1
2の全ての発光部15a,15b,16a,16bが同
時に点灯されて略円筒状の光束が照射される。なお、リ
ング状ライトガイド13の光出射部12を部分発光させ
る手段はこれに限らず任意の手段を採用することがで
き、例えば、常に略円筒状の光束を照射する通常のリン
グ状ライトガイドを用いて、その光出射部12に照射光
を部分的に遮るシャッターを設け、このシャッターを操
作することにより任意の部分を発光させるようにしても
よい。
【0021】 一方、照明光拡散体14は、図6に示す
ように、一端側から他端側に向かって拡径する截頭円錐
筒形の導光体24で形成されている。導光体24は、前
記一端側に前記リング状ライトガイド13の光出射部1
2から照射された光を導入する光導入部25が形成さ
れ、外周面26及び他端面27が当該導光体24内を進
行してきた光を内側に反射させる反射面に形成され、内
周面が当該導光体24内を進行してきた光を当該導光体
24で囲まれた空間内に照射させる照射面28に形成さ
れている。なお、導光体24は、例えば透明なアクリル
樹脂で形成され、外周面26及び他端面27の内側に形
成された反射面は、例えばその表面に反射用の白色塗料
の塗膜29Wとこれを保護する黒色塗料の塗膜29Bが
塗布されて形成されているが、この構造は本発明の実施
形態の一例であって、これに限定されるものではない。
【0022】 また、導光体24の内周に形成された照
射面28は、その表面がブラスト加工されて粗され、当
該導光体4の内部を進行する光を当該導光体4で囲まれ
た空間内に拡散して照射するようになされると共に、リ
ング状ライトガイド13に装着したときに、その光出射
部12の各発光部15a,15b,16a,16bに対
応して等角的に複数の発光領域30a,30b,31
a,31bに分割され、隣接する各発光領域30a,3
0b,31a,31bの境界部32には前記導光体24
内を通って一方の発光領域から他方の発光領域へ向かう
光を遮断する遮光手段33を備えている(図7参照)。
この遮光手段33は、導光体24にスリットを形成した
り、そのスリットに金属板を埋め込むことより形成され
ている。
【0023】 そして、これによれば、リング状ライト
ガイド13の全ての発光部15a,15b,16a,1
6bを発光させることにより照明光拡散体14の照射面
28全域から照明光が照射され(図8(a)参照)、リ
ング状ライトガイド13の発光部15a,15bを部分
発光させることにより照明光拡散体14の発光領域30
a,30bから照明光が照射され(図8(b)参照)、
発光部16a,16bを部分発光させることにより照明
光拡散体14の発光領域31a,31bから照明光が照
射される(図8(c)参照)。したがって、例えば、画
像処理により観察物Wの外形の形状認識を行う場合に
は、照射面28の全域から照明光を照射すれば、図8
(a)に示すように、観察物Wの周囲から均一に光を照
射して影のない照明を行うことができるので、形状を誤
認することがない。また、画像処理により観察物Wの表
面に形成されたキズの認識を行う場合には、発光領域3
0a及び30b,31a及び31bから夫々照明光を照
射することにより、図8(b)及び(c)に示すよう
に、その照射方向に対して平行でない方向のキズ,特に
直交するキズを際立たせることができるので、夫々の方
向から照明光を照射することにより正確にキズを認識す
ることができる。なお、この場合において、照明光の照
射方向に対して斜めに形成されたキズは、照射方向に対
して直交するキズ程ではないが、観察物Wの周囲から均
一に光を照射する場合に比して際立って見えるので、そ
のようなキズも正確に認識することができる。
【0024】 なお、本例においては、照射面28を四
つの発光領域30a,30b,31a,31bに分割し
た場合について説明したが、その分割数は任意である。
また、対向する二つの発光領域30a及び30b,31
a及び31bから夫々照明光を照射するようにしたが、
各発光領域30a,30b,31a,31bを全て別々
に順次発光させる場合であってよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、リ
ング状の光出射部を有するライトガイドに照明光拡散体
を装着するという極めて簡単な構成で、照明しようとす
る観察物を囲む360度の全方向から光を均一に照射さ
せることができるので、パターン認識により形状を把握
する場合にその形状を正確に把握することができるとい
う効果がある。また、観察物を照明する光束をリング状
ライトガイドの中心軸に対して直角に近い角度で照射す
れば、上方から照射される光の成分を少なくなるので、
観察物の表面に形成されている凹凸のキズがその方向に
かかわらず際立ち、したがって、品質管理などの目的で
画像処理によるキズのパターン認識を行う場合に、キズ
を正確に把握することができるという大変優れた効果を
有する。さらに、観察物を照明する光束を観察物の全周
からではなく、部分的に特定の方向から照射させれば、
その照射方向に対して平行でない方向のキズ,特に直交
するキズが際立つので、その照射方向を順次切り換えて
照射することにより、画像処理によるキズのパターン認
識を行う場合にキズを正確に把握することができるとい
う大変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る照明装置を示す断面図。
【図2】 その光路を示す光線図。
【図3】 他の実施形態を示す断面図。
【図4】 さらに他の実施形態を示す断面図。
【図5】 本発明に係る他の照明装置を示す概略説明
図。
【図6】 その断面図。
【図7】 その底面図。
【図8】(a)〜(c)は照射方向とキズの見え方の関
係を示す説明図。
【図9】 従来装置を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・・・・・・照明装置 2・・・・・・・・リング状ライトガイド 2out ・・・・・・光出射部 L0 ,L1 ,L2 ・・・・光束 X・・・・・・・・中心軸 3・・・・・・・・照明光拡散体 R1 ・・・・・・・第一反射体 7・・・・・・・・外向き環状反射面 R2 ・・・・・・・第二反射体 8・・・・・・・・内向き環状反射面 11・・・・・・・・照明装置 12・・・・・・・・光出射部 13・・・・・・・・リング状ライトガイド 14・・・・・・・・照明光拡散体 15a,15b,16a,16b・・・発光部 24・・・・・・・・導光体 25・・・・・・・・光導入部 26・・・・・・・・外周面 27・・・・・・・・他端面 28・・・・・・・・照射面 30a,30b,31a,31b・・・発光領域 32・・・・・・・・境界部 33・・・・・・・・遮光手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状の光束(L0)を形成するリング
    状の光出射部(2out)が形成されたリング状ライトガイド
    (2)と、その光出射部(2out )に装着される照明光
    拡散体(3)とから成り、 当該照明光拡散体(3)は、前記リング状ライトガイド
    (2)から照射された略円筒状の光束(L0)をその外側
    に向かって放射状に反射させる外向き環状反射面(7)
    が形成された第一反射体(R1)と、当該第一反射体
    (R1)で反射されてきた光束 (L1) を前記リング状ライ
    トガイド(2)の中心軸(X)に対して直角に近い角度
    で、且つ、中心軸(X)に向かって拡散して反射させる
    内向き環状反射面(8)が形成された第二反射体(R2
    とからなることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 略円筒状の光束(L0)を形成するリング
    状の光出射部(2out)が形成されたリング状ライトガイド
    (2)と、その光出射部(2out )に装着される照明光
    拡散体(3)とから成り、 当該照明光拡散体(3)は、前記リング状ライトガイド
    (2)から照射された略円筒状の光束(L0)をその外側
    に向かって放射状に反射させる外向き環状反射面(7)
    が形成された第一反射体(R1)と、当該第一反射体
    (R1)で反射されてきた光束 (L1) を前記リング状ライ
    トガイド(2)の中心軸(X)に向かって拡散して反射
    させる内向き環状反射面(8)が形成された第二反射体
    (R2)とからなることを特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 前記第二反射体(R2)が、内周面を内向
    き環状反射面(8)に形成した円筒体で成る前記請求項
    1及び2記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 略円筒状の光束(L0)を出射するリング
    状の光出射部(2out)が形成されたリング状ライトガイド
    (2)に装着して使用する照明光拡散体であって、 前記リング状ライトガイド(2)から照射された略円筒
    状の光束(L0)をその外側に向かって放射状に反射させ
    る外向き環状反射面(7)が形成された第一反射体
    (R1) と、当該第一反射体(R1)で反射されてきた光束
    (L1) を前記リング状ライトガイド(2)の中心軸
    (X)に向かって拡散して反射させる内向き環状反射面
    (8)が形成された第二反射体(R2)とからなり、前記
    第一反射体(R1) 及び前記第二反射体(R2)の夫々が、
    前記リング状ライトガイド(2)に直接的に又は間接的
    に着脱可能に形成されたことを特徴とする照明光拡散
    体。
  5. 【請求項5】 リング状の光出射部 (12) が形成された
    リング状ライトガイド(13)と、その光出射部(12)に
    装着される照明光拡散体(14)とから成り、 前記リング状ライトガイド(13)は、光出射部(12)が
    等角的に複数の発光部(17a, 17b, 18a, 18b)に分割さ
    れ、各発光部(17a, 17b, 18a, 18b)ごとに又は二以上の
    発光部(17a及び17b, 18a及び18b)ごとに発光させること
    により前記リング状の光出射部(12)が部分的に発光可
    能に形成され、 前記照明光拡散体(14)は、一端側から他端側に向かっ
    て拡径する截頭円錐筒形の導光体(24)で形成され、前
    記一端側に前記リング状ライトガイド(13)の光出射部
    (12)から照射された光を導入する光導入部(25)が形
    成され、外周面(26)及び他端面(27)の内側が当該導
    光体(24)内を進行してきた光を内側に反射させる反射
    面で形成され、内周面には当該導光体(24)内を進行し
    てきた光を当該導光体(24)で囲まれた空間内に拡散し
    て照射させる照射面(28)が形成されると共に、当該照
    射面(28)は、リング状ライトガイド(13)の光出射部
    (12)の各発光部(17a, 17b, 18a, 18b)に対応して等角
    的に複数の発光領域(30a, 30b, 31a, 31b) に分割さ
    れ、隣接する各発光領域(30a, 30b, 31a, 31b)の境界部
    (32) には前記導光体(24)内を通って他方の発光領域
    (30a, 30b, 31a, 31b)へ向かう光を遮断する遮光手段
    (33)を備えたことを特徴とする照明装置。
  6. 【請求項6】 リング状の光出射部(12)が等角的に複
    数の発光部(17a, 17b, 18a, 18b)に分割され、各発光部
    (17a, 17b, 18a, 18b)ごとに又は二以上の発光部(17a及
    び17b, 18a及び18b)ごとに発光させることにより前記リ
    ング状の光出射部(12)が部分的に発光可能なリング状
    ライトガイド(13)の前記光出射部(12)に装着される
    照明光拡散体であって、 一端側から他端側に向かって拡径する截頭円錐筒形の導
    光体(24)で形成され、前記一端側に前記リング状ライ
    トガイド(13)の光出射部(12)から照射された光を導
    入する光導入部(25)が形成され、外周面(26)及び他
    端面(27)の内側が当該導光体(24)内を進行してきた
    光を内側に反射させる反射面で形成され、内周面には当
    該導光体(24)内を進行してきた光を当該導光体(24)
    で囲まれた空間内に拡散して照射させる照射面(28)が
    形成されると共に、当該照射面(28)は、リング状ライ
    トガイド(13)の光出射部(12)の各発光部(17a, 17b,
    18a, 18b)に対応して等角的に複数の発光領域(30a, 30
    b, 31a, 31b) に分割され、隣接する各発光領域(30a,
    30b, 31a, 31b) の境界部 (32) には前記導光体(24)
    内を通って他方の発光領域(30a, 30b, 31a, 31b) へ向
    かう光を遮断する遮光手段(33)を備えたことを特徴と
    する照明光拡散体。
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