JPH10293062A - 改良型コンセントリックスペクトログラフ、光を分散する方法および2本の光ビームを回折する方法 - Google Patents

改良型コンセントリックスペクトログラフ、光を分散する方法および2本の光ビームを回折する方法

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JPH10293062A
JPH10293062A JP10048359A JP4835998A JPH10293062A JP H10293062 A JPH10293062 A JP H10293062A JP 10048359 A JP10048359 A JP 10048359A JP 4835998 A JP4835998 A JP 4835998A JP H10293062 A JPH10293062 A JP H10293062A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非点収差が無く、迷光排除率の高い、光を回
折する改良型コンセントリックスペクトログラフおよび
光を分散する方法を提供する。 【解決手段】 改良型スペクトログラフは、格子と、レ
ンズと、少なくとも1つの入射ポートおよび1つの出射
ポートとを有する。格子は、凹面と、第1のサイドおよ
び第2のサイドを持つメリジアン平面とを有する。レン
ズは、実質的に平坦な面と、凸面とを有する。好ましく
は、凸面および凹面が実質的に同心である。入射および
出射ポートは、スペクトログラフの焦点面近傍におい
て、実質的にメリジアン平面の異なるサイド上にそれぞ
れ配置される。反射面を持つ光透過性三角プリズムと、
光透過性ブロックとを用いて、焦点面の位置を改変する
ことができる。1つ以上の光透過性プレートを用いて、
焦点面の位置をさらに改変することができる。このスペ
クトログラフの使用方法も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折格子スペクト
ログラフに関する。より具体的には、本発明は、光学部
品の構成が改良されたコンセントリック回折格子スペク
トログラフに関する。
【0002】
【従来の技術】光学スペクトログラフは、入射スリット
において光を集光し、その光源中に存在する波長につい
て、出射平面内に入射スリットの像を形成する。回折格
子スペクトログラフは1つ以上の回折格子を用いて、光
を複数の特定波長に回折し、その光に存在する複数の波
長の中から所定の一部分を選択する。
【0003】コンセントリックスペクトログラフは、鮮
鋭な(sharp)スペクトルおよび空間的像形成(spatial im
aging)が要求される用途に特に適している。あるタイプ
のコンセントリックスペクトログラフは、入射ポート
と、出射ポートと、半球視野レンズと、1組の実質的に
平行な格子線(grating lines)あるいは溝(grooves)を持
つ凹面回折格子とを有する。凹面格子は、反射格子面を
有する。反射格子面は格子線を有し、凹面上に形成され
(ruled)、通常球面状であり、光を分散し(disperse)、
スペクトルを集中させる(focus)。このような格子の利
点の1つは、コリメーション光学系(collimating optic
s)を別に設けなくても使用できることである。凹面格子
は、格子面の曲率中心を通って対称的に延びる線である
固有の光学軸、およびメリジアン平面を有する。メリジ
アン平面は、格子光学軸を含む、格子線に対して実質的
に垂直な平面である。従来のコンセントリックスペクト
ログラフの入射ポートおよび出射ポートは、実質的に、
格子のメリジアン平面内に配置される。
【0004】従来のコンセントリックスペクトログラフ
は、以下のように動作する。先ず、光ビームが、実質的
に格子のメリジアン平面内にある入射ポートを通ってス
ペクトログラフに入射する。入射ポートを通過した後、
光ビームは半球レンズを通過する。この半球レンズによ
って、ビームは発散して、次第に拡がる光円錐(expandi
ng light cone)を形成する。次第に拡がる光円錐の長手
方向の軸は、格子のメリジアン平面内に存在する。次
に、光ビームは格子面によって反射回折し(reflectivel
y diffracted)、次第に収束する光円錐(contracting li
ght cone)となってレンズに向かう。次第に収束する光
円錐の長手方向の軸も、メリジアン平面内に存在する。
光がレンズの表面に入射すると、そのほとんどがレンズ
を透過して出射ポートに集光され、これによって、スペ
クトル分析が行われる。
【0005】コンセントリックスペクトログラフ構成に
は、チェルニー−ターナー構成(Czerny-Turner configu
ration)のような他の公知の構成にはない複数の利点が
ある。第1に、元来、コンセントリックスペクトログラ
フにはザイデル収差が無いので、鮮鋭な像が形成され
る。第2に、コンセントリックスペクトログラフは、比
較的大きな開口数(例えば、0.7より大きな開口数)
を用いて設計可能である。第3に、コンセントリックス
ペクトログラフは、無非点収差のフラットフィールド装
置(flat field device)であり、その線形分散は溝密度
(groove density)および波長の関数である。第4に、コ
ンセントリックスペクトログラフは、拡散方向および直
行方向において(along and across the dispersion)等
しい倍率を与える。これは、コンボリューション用途(c
onvolution applications)において重要である。最後
に、コンセントリックスペクトログラフでは、比較的高
価な非球面光学面を用いる必要がない。
【0006】しかし、従来のコンセントリックスペクト
ログラフには、複数の欠点がある。第1に、コンセント
リックスペクトログラフでは、その出射ポートにおいて
迷光が所望のスペクトルに混入する(contaminate)のを
防ぐことが困難である。迷光が発生する原因は複数ある
が、特に懸念されるのは、2回反射回折された後の光で
ある。このような光の一部は出射ポートに向けられ、微
かな不要なスペクトルとして所望のスペクトルにオーバ
ーラップして現れる。この現象は、スペクトルオーバー
ラップ(spectral overlap)と呼ばれる。
【0007】従来のコンセントリックスペクトログラフ
の出射ポートに検出器が配置されている場合、所望のス
ペクトルおよび不要なスペクトルの両方が、検出器によ
って記録される。従って、所望のスペクトルの強度を、
不要なスペクトルから独立して測定することができな
い。不要なスペクトルが所望のスペクトルを汚染するの
を防ぐために、光ビームの光路に沿って(特に、スペク
トログラフの出射ポートと検出器との間に)、1つ以上
のフィルタが配置され得る。しかし、フィルタリング(f
iltering)は、迷光の特性(波長または偏光状態など)
が所望の光と異なる場合にのみ有効である。迷光および
スペクトル光の波長が同じである場合、従来の波長フィ
ルタリング技術は有効ではない。いずれにしても、フィ
ルタリングによって、所望のスペクトルの強度が低下
し、これにより、スペクトログラフのスループット(thr
oughput)が低下する。従って、フィルタを用いなくても
迷光の排除率(rejection)が高い、高スループットのコ
ンセントリックスペクトログラフを提供することが望ま
れる。
【0008】従来のコンセントリックスペクトログラフ
に共通するもう1つの欠点は、Fナンバーが比較的大き
いことである。本願において、用語「Fナンバー」は、
レンズの入射ひとみ径に対する等価焦点距離である。ス
ペクトログラフのFナンバーが大きくなると、そのスペ
クトログラフに光が入射できる立体角(solid angle)が
小さくなり、これにより、スペクトログラフのスループ
ットが制限される。また、スペクトロメータのFナンバ
ーが大きくなると、必要な焦点距離が長くなるため、装
置が大型になる。
【0009】従って、製造コストが比較的低く、誤較正
(miscalibration)の影響を受けにくい小型のコンセント
リックスペクトログラフを提供することも望まれる。
【0010】迷光を低減しつつ、出射ポートに無非点収
差像(anastigmatic image)を与える経済的なコンセント
リックスペクトログラフを提供することも望まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、(1)出射ポ
ートにおける迷光の排除率が高められた、多色光を分散
する改良型コンセントリックスペクトログラフを提供す
ること、(2)1つ以上の多色光源からの光を同時に分
散する際に使用できる改良型コンセントリックスペクト
ログラフを提供すること、(3)製造コストが比較的低
く、誤較正の影響を受けにくい小型の改良型コンセント
リックスペクトログラフを提供すること、(4)Fナン
バーが小さい改良型コンセントリックスペクトログラフ
を提供すること、および(5)従来の光学部品を用いて
構成できる改良されたコンセントリックスペクトログラ
フを提供することである。また、このスペクトログラフ
の使用方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、迷光が低減さ
れた改良型コンセントリックスペクトログラフを提供す
る。このスペクトログラフは、回折格子と、レンズと、
入射ポートと、出射ポートとを有する。上記のように、
格子は凹面型の回折格子であり、(1)凹面格子面を有
するとともに、(2)光学軸およびその光学軸を含むメ
リジアン平面を規定する。メリジアン平面は、第1のサ
イドおよび第2のサイドを有する。レンズは、実質的に
平坦な面(planar surface)と、凸面と、光学軸とを有す
る。レンズは、その凸面が格子の凹面に対向するととも
に、その光学軸が格子の光学軸と実質的に共軸(coaxia
l)になるように配置される。入射ポートは、実質的にメ
リジアン平面の第1のサイド上に配置され、出射ポート
は、実質的にメリジアン平面の第2のサイド上に配置さ
れる。好ましくは、これらのポートの少なくとも1つ
が、レンズの平坦面に対向して、焦点面近傍にある。焦
点面の位置は、レンズおよび格子の曲率半径を含む様々
なファクタによって決まる。
【0013】本発明は、改良型スペクトログラフの動作
方法をも提供する。第1の行程においては、メリジアン
平面から所与の垂直距離をおいて配置された入射ポート
を多色光が通過する。第2の行程においては、光が格子
面に入射するように、光を、レンズを通して格子面に向
ける。第3の行程においては、光を格子面によって反射
回折し、これにより、光を分散する。第4の行程におい
ては、分散した光がレンズによって、実質的にメリジア
ン平面外に配置された出射ポートにおいて結像する。
【0014】複数の入射ポートおよび出射ポートを有す
る改良型コンセントリックスペクトログラフと、その使
用方法も提供される。
【0015】本発明による改良型コンセントリックスペ
クトログラフは、光学軸、メリジアン平面および凹面を
持つ格子であって、該メリジアン平面が第1のサイドお
よび第2のサイドを有する格子と、実質的に平坦な面、
凸面および光学軸を持つレンズであって、該凸面が該凹
面に対向するとともに、該光学軸が実質的に共軸である
レンズと、実質的に該メリジアン平面外の該第1のサイ
ド側に配置される一次入射ポート(primary entrance po
rt)と、実質的に該メリジアン平面外の該第2のサイド
側に配置される一次出射ポート(primary exit port)と
を備えており、これにより、上記目的が達成される。
【0016】前記一次ポートの少なくとも1つが前記レ
ンズの前記平坦面近傍にあってもよい。
【0017】前記一次入射ポートが所与の断面積を有
し、該断面積の大部分が前記メリジアン平面の前記第1
のサイド側にあってもよい。
【0018】前記一次入射ポートが中心を有し、該中心
が前記メリジアン平面の前記第1のサイド側にあっても
よい。
【0019】前記一次出射ポートが所与の断面積を有
し、該断面積の大部分が前記メリジアン平面の前記第2
のサイド側にあってもよい。
【0020】前記一次出射ポートが中心を有し、該中心
が前記メリジアン平面の前記第2のサイド側にあっても
よい。
【0021】前記一次入射ポートおよび前記一次出射ポ
ートが、前記メリジアン平面から実質的に同じ垂直距離
をおいて配置されてもよい。
【0022】前記入射ポートが光源から多色光を受光
し、前記スペクトログラフが、ハウジングであって、該
ハウジング内において迷光が該多色光に混入するのを防
ぐハウジングをさらに備えていてもよい。
【0023】前記スペクトログラフが、前記ポートの近
傍に配置される少なくとも1つの光学フィルタをさらに
備えていてもよい。
【0024】前記スペクトログラフが、前記ポートの1
つと前記レンズの前記平坦面との間に配置される少なく
とも1つの光学フィルタをさらに備えていてもよい。
【0025】前記スペクトログラフが、二次入射ポート
と、前記一次入射ポートと前記レンズとの間にある反射
面とをさらに備えていてもよい。
【0026】前記反射面が、平坦であるとともに該反射
面に対して法線方向の軸を有し、該軸が前記格子光学軸
に対してある角度をなし、該角度が約45゜であっても
よい。
【0027】前記スペクトログラフが、二次出射ポート
と、前記一次出射ポートと前記レンズとの間にある反射
面とをさらに備えていてもよい。
【0028】前記反射面が、平坦であるとともに該反射
面に対して法線方向の軸を有し、該軸が前記格子光学軸
に対してある角度をなし、該角度が約45゜であっても
よい。
【0029】本発明による別の改良型コンセントリック
スペクトログラフは、光学軸、メリジアン平面および凹
面を持つ格子と、実質的に平坦な面、凸面および光学軸
を持つレンズであって、該凸面が該凹面に対向し、該レ
ンズ光学軸が該格子光学軸と実質的に共軸であり、該レ
ンズの該平坦面に対向して、該光学軸に対して垂直に一
次焦点面が形成されている、レンズと、該一次焦点面の
近傍の、第1の軸と第2の軸との交点にある一次入射ポ
ートであって、該第1の軸が該メリジアン平面に対して
平行且つ該メリジアン平面に対して第1の方向にオフセ
ットしており、該第2の軸が該メリジアン平面に対して
垂直且つ該光学軸に対してオフセットしている、一次入
射ポートと、該一次焦点面近傍で、該第1の方向とは反
対の第2の方向に該メリジアン平面から第2の垂直距離
をおいて配置される一次出射ポートとを備えており、こ
れにより、上記目的が達成される。
【0030】前記入射ポートが光を受光し、前記格子が
該光を少なくとも1つの非0次回折に回折し、前記出射
ポートが、該非0次回折の一部分を受光するように前記
第1の軸に沿って配置されてもよい。
【0031】前記非0次数が、前記光学軸の最も近傍で
結像する次数であってもよい。
【0032】前記非0次数が負の1次であってもよい。
【0033】前記出射ポートが、前記第1の軸の方向に
延びていてもよい。
【0034】前記スペクトログラフが、前記ポートの1
つと前記レンズとの間に配置される少なくとも1つの光
学フィルタをさらに備えていてもよい。
【0035】前記入射ポートが一次光源から光を受光
し、前記スペクトログラフが、該光源と該入射ポートと
の間に少なくとも1つの光学フィルタをさらに備えてい
てもよい。
【0036】前記入射ポートが一次光源から光を受光
し、前記スペクトログラフが、ハウジングであって、該
ハウジングの外部の二次光源からの光が、該ハウジング
内の該一次光源からの該光に混入することを防ぐハウジ
ングをさらに備えていてもよい。
【0037】前記ポートの少なくとも1つが前記ハウジ
ングに配設されていてもよい。
【0038】前記スペクトログラフが、二次入射ポート
と、前記一次入射ポートと前記レンズとの間にある反射
面であって、該二次入射ポートが配置される改変焦点面
(modified focal plane)を形成する反射面とをさらに備
えていてもよい。
【0039】光透過性材料を備える第1のボディであっ
て、該透過性材料がある屈折率を有し、該第1のボディ
が少なくとも3つの平坦面を有し、該平坦面の交線が実
質的に平行であり、該第1のボディの第1の平坦面が、
少なくとも部分的に前記一次入射ポートと前記レンズと
の間に配置されるとともに、該第1の平面上に改変焦点
面を形成する反射面を有し、該第1のボディの第2の平
坦面が該レンズの前記平坦面に対向し、該第1のボディ
の第3の平坦面が該改変焦点面に対向する、第1のボデ
ィを、前記スペクトログラフがさらに備えていてもよ
い。
【0040】前記光透過性材料を備える第2のボディで
あって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的に平
行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記一次出
射ポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レンズ
に対向する、第2のボディを、前記スペクトログラフが
さらに備えていてもよい。
【0041】前記格子の前記光学軸と前記第1のボディ
の前記第1の平坦面に対して法線方向の軸との間の角度
が約45゜であってもよい。
【0042】前記第1のボディの前記第2の面が、前記
レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられてもよい。
【0043】前記スペクトログラフが、前記レンズと前
記第1のボディとの間に配置される少なくとも1つの光
学フィルタをさらに備えていてもよい。
【0044】前記スペクトログラフが、前記レンズと前
記第2のボディとの間に配置される少なくとも1つの光
学フィルタをさらに備えていてもよい。
【0045】前記第2のボディの前記第2の面が、前記
レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられてもよい。
【0046】前記第2のボディの屈折率と実質的に同じ
屈折率を有する、該第2のボディを前記レンズに固定的
に取り付けるための接着剤を、前記スペクトログラフが
さらに備えていてもよい。
【0047】前記第2のボディの前記第2の面と前記レ
ンズとが一体であってもよい。
【0048】二次出射ポートと、前記一次出射ポートと
前記レンズとの間にある反射面とを前記スペクトログラ
フがさらに備え、該反射面が改変焦点面を形成してもよ
い。
【0049】光透過性材料を備える第1のボディであっ
て、該透過性材料が所与の屈折率を有し、該第1のボデ
ィが少なくとも3つの平坦面を有し、該平坦面の交線が
実質的に平行であり、第1の該平面が、前記一次出射ポ
ートと前記レンズとの間に配置されるとともに、該第1
の平坦面上に配された反射面を有することにより、改変
焦点面を形成し、該第1のボディの第2の平坦面が前記
レンズ平坦面に対向し、該第1のボディの第3の平坦面
が該改変焦点面に対向する、第1のボディを、前記スペ
クトログラフがさらに備えていてもよい。
【0050】前記光透過性材料を備える第2のボディで
あって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的に平
行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記一次入
射ポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レンズ
に対向する、第2のボディを、前記スペクトログラフが
さらに備えていてもよい。
【0051】前記格子の前記光学軸と前記第1の反射面
に対して法線方向の軸との間の角度が約45゜であって
もよい。
【0052】前記第1のボディの前記第2の面が、前記
レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられてもよい。
【0053】前記スペクトログラフが、前記レンズと前
記第1のボディとの間に配置される少なくとも1つの光
学フィルタをさらに備えていてもよい。
【0054】前記スペクトログラフが、前記レンズと前
記第2のボディとの間に配置される少なくとも1つの光
学フィルタをさらに備えていてもよい。
【0055】前記第2のボディの前記第2の面が、前記
レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられてもよい。
【0056】前記第2のボディの屈折率と実質的に同じ
屈折率を有する、該第2のボディを前記レンズに固定的
に取り付けるための接着剤を、前記スペクトログラフが
さらに備えていてもよい。
【0057】前記第2のボディと前記レンズとが一体で
あってもよい。
【0058】前記ポートの少なくとも1つが、実質的
に、前記焦点面の中の1つの面内にあってもよい。
【0059】前記凸面が曲率中心を有し、前記凹面が曲
率中心を有し、該曲率中心が実質的に同心であってもよ
い。
【0060】本発明による迷光が低減された改良型コン
セントリックスペクトログラフは、光学軸、メリジアン
平面および凹面を持つ、光を分散する凹面格子と、光学
軸、平坦面および凸面を持つレンズであって、該光学軸
が実質的に共軸であり、該凸面が該凹面に対向し、該レ
ンズの該平坦面に対向して一次焦点面が形成されてい
る、レンズと、光路に沿って該スペクトログラフに光を
入射させる、該焦点面近傍の入射ポートであって、該入
射ポートが、実質的に、該メリジアン平面から第1の方
向に所与の距離をおいて配置され、該レンズが、該光を
該入射ポートから該メリジアン平面および該格子面に向
けることによって回折する、入射ポートと、該光が該格
子によって回折された後に、該光の一部分を該スペクト
ログラフから出射させる、該焦点面近傍に配置される出
射ポートであって、該出射ポートにおいて該レンズが該
光の該部分を結像する、出射ポートとを備えており、こ
れにより、上記目的が達成される。
【0061】前記入射ポートと前記出射ポートとが光路
によって光学的に接続されていてもよい。
【0062】前記光の前記部分の少なくともいくつか
が、非0次回折光であってもよい。
【0063】前記回折光の非0次数が、前記焦点面にお
いて前記格子光学軸の最も近傍で結像する次数であって
もよい。
【0064】前記非0次数が負の1次であってもよい。
【0065】前記出射ポートが、前記第1の方向とは反
対の方向に前記メリジアン平面から前記垂直をおいたと
ころにあってもよい。
【0066】前記レンズが、前記格子光学軸に対して平
行且つオフセットしている光学軸を有してもよく、これ
により、前記出射ポートにおいて画像品質を向上すると
ともに迷光を低減する。
【0067】前記レンズおよび前記格子が配置されるハ
ウジングであって、該ハウジング外のあらゆる二次光源
からの光が該ハウジング内の前記光に混入することを防
ぐハウジングを、前記スペクトログラフがさらに備えて
いてもよい。
【0068】前記入射ポートと前記レンズとの間にあ
り、改変焦点面を形成する反射面と、光源からの光を受
光する、該改変焦点面近傍の二次入射ポートとを、前記
スペクトログラフがさらに備えていてもよい。
【0069】前記出射ポートと前記レンズとの間にあ
り、改変焦点面を形成する反射面と、分散した光を前記
スペクトログラフから出射させる、該改変焦点面近傍の
二次出射ポートとを、前記スペクトログラフがさらに備
えていてもよい。
【0070】前記一次入射ポートと前記一次出射ポート
とが、前記レンズの前記平坦面近傍の一次焦点面の近傍
に配置されてもよい。
【0071】前記凸面が曲率中心を有し、前記凹面が、
該凸面中心と実質的に同心である曲率中心を有していて
もよい。
【0072】本発明による別の改良型コンセントリック
スペクトログラフは、光学軸、メリジアン平面および凹
面を持つ格子と、実質的に平坦な面、凸面および光学軸
を持つレンズであって、該凸面が該凹面に対向し、該光
学軸が実質的に同一線上にあり、該面が実質的に同心で
あり、該レンズの該平坦面に対向して、該光学軸に対し
て垂直に一次焦点面が形成されている、レンズと、該一
次焦点面の近傍の、第1の一次軸と第2の一次軸との交
点にある一次入射ポートであって、該第1の一次軸が該
メリジアン平面に対して平行且つオフセットしており、
該第2の一次軸が該メリジアン平面に対して垂直且つ該
格子光学軸に対してオフセットしている、一次入射ポー
トと、該一次焦点面の近傍で、該メリジアン平面から第
1の垂直距離をおいて配置される一次出射ポートであっ
て、該第1の垂直距離が、該第1の方向とは反対の第2
の方向にある、一次出射ポートと、該一次焦点面の近傍
の、第1の二次軸と第2の二次軸との交点にある二次入
射ポートであって、該第1の二次軸が該メリジアン平面
に対して平行且つオフセットしており、該第2の二次軸
が該メリジアン平面に対して垂直且つ該格子光学軸に対
してオフセットしている、二次入射ポートと、該一次焦
点面の近傍で、該メリジアン平面から該第2の方向に第
2の垂直距離をおいて配置される二次出射ポートとを備
えており、これにより、上記目的が達成される。
【0073】前記一次入射ポートが多色光を受光するよ
うに配置され、前記格子が該光を少なくとも1つの非0
次回折に回折し、該一次出射ポートが該非0次回折の一
部分を受光するように配置されてもよい。
【0074】前記非0次数が、前記格子の前記光学軸の
最も近傍で結像する次数であってもよい。
【0075】前記非0次数が負の1次であってもよい。
【0076】前記一次入射ポートが一次光源から光を受
光し、前記スペクトログラフが、前記格子および前記レ
ンズが配置されるハウジングを前記スペクトログラフの
周囲にさらに備えていてもよい。
【0077】前記ポートの少なくとも1つが、前記一次
焦点面内にあってもよい。
【0078】本発明による別の改良型コンセントリック
スペクトログラフは、光学軸、メリジアン平面および凹
面を持つ格子と、実質的に平坦な面、凸面および光学軸
を持つレンズであって、該凸面が該凹面に対向し、該光
学軸が実質的に同一線上にあり、該平坦面に対向して、
該光学軸に対して垂直に一次焦点面が形成されている、
レンズと、光透過性材料を備える第1のボディであっ
て、実質的に平行である交線を持つ少なくとも3つの平
坦面を該第1のボディが有し、第1の該平面が該一次焦
点面と該レンズの該平坦面との間に配置されるととも
に、該第1の平面上に配された反射面を有し、該第1の
ボディの第2の平坦面が該レンズの該平坦面に対向し、
該第1のボディの第3の平坦面が改変焦点面に対向し、
該反射面が、該平坦レンズ面から所与の光学的長さをお
いたところに該改変焦点面を形成する、第1のボディ
と、該改変焦点面の近傍の、第1の軸と第2の軸との交
点にある一次入射ポートであって、該第1の軸が該メリ
ジアン平面に対して平行且つ第1の方向にオフセットし
ており、該第2の軸が該メリジアン平面に対して垂直で
ある、一次入射ポートと、該一次焦点面の近傍で、該メ
リジアン平面から第1の垂直距離をおいて配置される一
次出射ポートであって、該第1の垂直距離が、該第1の
方向とは反対の第2の方向にある、一次出射ポートとを
備えており、これにより、上記目的が達成される。
【0079】前記光透過性材料を備える第2のボディで
あって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的に平
行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記一次出
射ポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レンズ
に対向する、第2のボディを、前記スペクトログラフが
さらに備えていてもよい。
【0080】本発明による光を分散する方法は、凹面回
折格子のメリジアン平面から所与の垂直距離をおいて配
置された入射ポートに多色光を通過させる行程と、少な
くとも該メリジアン平面において該光が該格子に入射す
るように、レンズを用いて該多色光を該格子に向ける行
程と、該回折格子を用いて該光を回折し、これにより、
該光を分散する行程と、該分散した光を、該レンズを用
いて該メリジアン平面外に配置された出射ポートにおい
て結像する行程とを包含し、これにより、上記目的が達
成される。
【0081】本発明による多色光を分散する方法は、実
質的に格子のメリジアン平面の第1のサイド上に配置さ
れる一次入射ポートに光を通過させる行程であって、該
格子が光学軸および凹面を有する行程と、実質的に平坦
な面、凸面および光学軸を持つレンズに該光を向ける行
程であって、該凸面が該凹面に対向し、該光学軸が実質
的に共軸である、行程と、該格子を用いて該光の少なく
とも一部分を回折する行程と、実質的に該メリジアン平
面の該第2のサイド上に配置される出射ポートにおい
て、該光の部分を結像する行程とを包含し、これによ
り、上記目的が達成される。
【0082】前記結像行程が、前記レンズの前記平坦面
近傍で結像する行程を包含してもよい。
【0083】本発明による、改良型コンセントリックス
ペクトログラフを用いて2本の光ビームを回折する方法
においては、該スペクトログラフが、光学軸、第1のサ
イドおよび第2のサイドを持つメリジアン平面、ならび
に凹面を有する格子と、実質的に平坦な面、凸面および
光学軸を持つレンズであって、該凸面が該凹面に対向
し、該光学軸が実質的に共軸であるレンズと、実質的に
該メリジアン平面の該第1のサイド上に配置される一次
入射ポートと、実質的に該メリジアン平面の該第2のサ
イド上に配置される一次出射ポートと、実質的に該メリ
ジアン平面の該第1のサイド上に配置される二次入射ポ
ートと、実質的に該メリジアン平面の該第2のサイド上
に配置される二次出射ポートとを備えていてもよく、該
方法は、第1のビームを該一次入射ポートに提供する行
程、該第1のビームの少なくとも一部分が該格子面上に
入射するように、該レンズを用いて該第1のビームを該
格子に向ける行程、該格子を用いて該第1のビームを反
射回折し、これにより、第1の回折ビームを形成する行
程、および該レンズを用いて該一次出射ポートにおいて
該第1の回折ビームを結像する行程を含む、第1の光ビ
ームを回折する行程と、第2のビームを該二次入射ポー
トに提供する行程、該第2のビームの少なくとも一部分
が該格子面上に入射するように、該レンズを用いて該第
2のビームを該格子に向ける行程、該格子を用いて該第
2のビームを反射回折し、これにより、第2の回折ビー
ムを形成する行程、および該レンズを用いて該二次出射
ポートにおいて該第2の回折ビームを結像する行程を含
む、第2の光ビームを回折する行程とを包含し、これに
より、上記目的が達成される。
【0084】本発明による別の、改良型コンセントリッ
クスペクトログラフを用いて2本の光ビームを回折する
方法においては、該スペクトログラフが、光学軸、第1
のサイドおよび第2のサイドを持つメリジアン平面、な
らびに凹面を有する格子と、実質的に平坦な面、凸面お
よび光学軸を持つレンズであって、該凸面が該凹面に対
向し、該光学軸が実質的に共軸であるレンズと、実質的
に該メリジアン平面の該第1のサイド上に配置される一
次入射ポートと、実質的に該メリジアン平面の該第2の
サイド上に配置される一次出射ポートと、実質的に該メ
リジアン平面の該第2のサイド上に配置される二次入射
ポートと、実質的に該メリジアン平面の該第1のサイド
上に配置される二次出射ポートとを備えていてもよく、
該方法は、第1のビームを該一次入射ポートに提供する
行程、該第1のビームの少なくとも一部分が該格子面上
に入射するように、該レンズを用いて該第1のビームを
該格子に向ける行程、該格子を用いて該第1のビームを
反射回折し、これにより、第1の回折ビームを形成する
行程、および該レンズを用いて該一次出射ポートにおい
て該第1の回折ビームを結像する行程を含む、第1の光
ビームを回折する行程と、第2のビームを該二次入射ポ
ートに提供する行程、該第2のビームの少なくとも一部
分が該格子面上に入射するように、該レンズを用いて該
第2のビームを該格子に向ける行程、該格子を用いて該
第2のビームを反射回折し、これにより、第2の回折ビ
ームを形成する行程、および該レンズを用いて該二次出
射ポートにおいて該第2の回折ビームを結像する行程を
含む、第2の光ビームを回折する行程とを包含し、これ
により、上記目的が達成される。
【0085】本発明による、多色光をスペクトル的に分
散するためのコンセントリックスペクトログラフは、凹
面および光学軸を持つ格子と、実質的に平坦な面、凸面
および光学軸を持つレンズであって、該凸面が該凹面に
対向し、該光学軸が実質的に共軸であり、該凸面および
該凹面が実質的に同心であり、一次焦点面を形成するよ
うに該レンズおよび該格子が所与の距離をおいて配置さ
れる、レンズと、該レンズの該平坦面に対向する第1の
ポートと、光透過性材料を備える第1のボディであっ
て、該第1のボディが少なくとも3つの平坦面を有し、
該平坦面の交線が実質的に平行であり、該第1のボディ
の第1の該平坦面が少なくとも部分的に該第1のポート
と該レンズとの間に配置されるとともに、該第1の平面
上に改変焦点面を形成する反射面を有し、該第1のボデ
ィの第2の該平坦面が該レンズの該平坦面に対向し、該
第1のボディの第3の該平坦面が該改変焦点面に対向す
る、第1のボディと、該レンズの該平坦面に対向し、該
一次焦点面近傍に配置される第2のポートとを備えてお
り、これにより、上記目的が達成される。
【0086】前記光透過性材料を備える第2のボディで
あって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的に平
行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記第2の
ポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レンズに
対向する、第2のボディを、前記スペクトログラフがさ
らに備えていてもよい。
【0087】前記格子の前記光学軸と、前記第1のボデ
ィの前記第1の平坦面に対して法線方向の軸との間の角
度が約45゜であってもよい。
【0088】前記第1のボディの前記第2の面が前記レ
ンズの前記平坦面に固定的に取り付けられてもよい。
【0089】前記光透過性材料の屈折率と実質的に同じ
屈折率を有する、該第1のボディを前記レンズに固定的
に取り付けるための接着剤を、前記スペクトログラフが
さらに備えていてもよい。
【0090】前記第1のボディと前記レンズとが、該第
1のボディの前記第2の面において一体であってもよ
い。
【0091】前記第2のボディの前記第2の面が、前記
レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられてもよい。
【0092】前記第2のボディの屈折率と実質的に同じ
屈折率を有する、該第2のボディを前記レンズに固定的
に取り付けるための接着剤を、前記スペクトログラフが
さらに備えていてもよい。
【0093】1つ以上の光透過性プレートであって、前
記多色光が該プレートの少なくとも1つを通過して前記
焦点面の1つの位置を変えるように配置される光透過性
プレートを、前記スペクトログラフがさらに備えていて
もよい。
【0094】前記プレートの前記少なくとも1つが、前
記ポートの1つと前記レンズとの間に配置されてもよ
い。
【0095】前記プレートの前記少なくとも1つが、前
記ボディの1つと前記ポートの1つとの間に配置されて
もよい。
【0096】
【発明の実施の形態】本発明の上記並びに他の目的およ
び利点は、添付の図面と共に、以下の詳細な説明を考慮
することにより明白となるであろう。添付の図面におい
ては、全体を通じて同様の参照符号は、同様の部品を意
味する。
【0097】本発明によれば、改良型コンセントリック
スペクトログラフを用いて多色光を回折する方法および
装置が提供される。本発明を用いて、多色光は回折さ
れ、高解像度および高い迷光排除率で、出射ポートにお
いて結像される。
【0098】従来のコンセントリックスペクトログラフ
は、入射ポート、出射ポート、半球面レンズ、およびメ
リジアン平面を有する凹面回折格子を含む。作動の際に
は、光ビームは、入射ポートを通ってスペクトログラフ
に入射し、回折光が出射ポートでスペクトログラフから
出射するまで、実質的に中へとメリジアン平面に沿って
伝搬する。従って、入射および出射ポートは、実質的に
メリジアン平面に配置される。
【0099】しかし、この構成は、他のスペクトルの内
面反射によって、出射ポートにおいて所望のスペクトル
に迷光が混入されるという重大な不利点を持つ。例え
ば、従来のコンセントリックスペクトログラフは、通常
負の1次または正の1次の光で、出射平面に入射ポート
の像を形成するように設計されている。その理由は、こ
れらの次数が、スループットを最大限にし、像の非点収
差を最小限に抑えるからである。しかし、所望の次数に
よって形成される像に加えて、1つまたは複数の像が、
不要な次数によって出射平面の近くまたは出射平面に形
成され得る。例えば、負の1次光を用いて出射平面に入
射ポートの像を望ましく形成する従来のコンセントリッ
クスペクトログラフにおいて、像は、負の2次光によっ
ても形成される。その理由は、負の2次光の1部が、内
面反射のために格子によって2度回折され、レンズによ
って、1次光と同じ場所に焦点を合わすからである。そ
の結果、これらの次数の光は、出射ポートで混じり合
う。
【0100】本発明によれば、出射ポートにおいてスペ
クトルオーバーラップ量を低減するが、実質的に高い像
品質を維持する改良型コンセントリックスペクトログラ
フが提供される。本発明の格子およびレンズは、従来の
コンセントリックスペクトログラフに類似の方法で構成
され得るが、入射ポートおよび出射ポートは異って構成
され得る。従来のコンセントリックスペクトログラフの
入射および出射ポートは、実質的に格子のメリジアン平
面の中心に配置される。しかし、従来のコンセントリッ
クスペクトログラフの改良型は、実質的にメリジアン平
面から外れて配置される。この改良型構成の利点は、2
度反射回折される負の2次光がレンズに向けて指向され
ず、出射ポートに焦点を合わせないことである。
【0101】本発明の原理によれば、以下の理由によ
り、負の2次光は、実質的に関心のある次数光とオーバ
ーラップして出射ポートで再結像されることはない。格
子によって1度回折された後、負の2次光の第1の部分
は、レンズを通過し、出射ポートから離れた位置に焦点
を合わす。従って、負の2次光の第1の部分は、出射ポ
ートで負の1次光と混じり合わない。しかし、負の2次
光の第2の部分は、レンズの表面によって、格子に向け
て反射し返され、2度目の反射回折を受ける。従来のコ
ンセントリックスペクトログラフにおいては、負の1次
光と同様に、負の2次光の第2の部分は、出射ポートに
焦点を合わせる。しかし、本発明によれば、負の2次光
の第2の部分は、出射ポートに向けて反射され返すこと
はなく、改良型構成は、出射ポートから離れた位置にこ
の第2の部分を指向する。従って、本発明に従って構築
されたスペクトログラフの出射ポートにおいて、負の1
次光と負の2次光との混合が実質的に排除される。
【0102】本発明は、格子、レンズ、およびポートの
いずれかを取り付けるハウジングをさらに備え得る。ハ
ウジングが光学的に不透明な材料から成る場合には、迷
光がハウジングに入射することが防止されることによ
り、ハウジングは、不要な迷光が所望のスペクトルに混
入することを減らす。
【0103】本発明に従って構築された改良型スペクト
ログラフの一次入射および出射ポートは、格子のメリジ
アン平面から実質的に外れ、メリジアン平面の異なるサ
イド上にある。しかし、ポートは、これらのサイドの多
くの位置において動作可能である。例えば、本発明の1
実施形態においては、入射および出射ポートは、レンズ
の平坦面から所与の光路長をおいて、好ましくはスペク
トログラフの一次焦点面近くに配置される。一次焦点面
の位置は、レンズおよび格子の曲率、相対的位置、およ
びレンズと出射ポートとの間の材料(例えばガラス、空
気など)の屈折率によって決定される。例えば、レンズ
および格子の曲率が高くなると、光路長は大きくなる。
また、光路長は、レンズと出射ポートとの間の媒介物の
屈折率が増すと、大きくなる。
【0104】さらに、入射および出射ポートは、二次ま
たは改変された焦点面近くに配置され得る。これらの改
変面は、一次焦点面の位置とは異なり、好ましくは、一
次焦点面から遠く離れている。これにより、光検出器お
よびクリオスタットなどの追加の光学機器を取り付ける
ためのスペースがより広くポートにおいて提供される。
【0105】1つのポートを改変焦点面に移動し得る1
つの方法は、一次ポートとレンズとの間に反射面を追加
することによるものである。反射面は、反射面を有する
光学プリズムを加えることにより追加され得る。好まし
くは、反射面は、直角三角形ブロックの斜辺上に配置さ
れる。このような方法で、光は、プリズム中を伝搬し、
反射面から内面に反射する。
【0106】しかし、プリズムを追加することにより、
該ポートにおける光路長が変化する。該ポートにおいて
光路長を維持するためには、好ましくは、該ポートにお
けるレンズの厚みを減少させる。また、両方のポートに
おける光路長は、好ましくは、実質的に類似している。
従って、プリズムが1方のポートに配置されると、第2
のプリズム、光学ブロック、またはその組み合わせが、
好ましくは他方のポートに配置される。実際、両方のポ
ートの光路長が、スペクトログラフの設計制限内にある
限り、光透過性体が幾つでも各ポートに配置され得る。
各光学体(例えば、プリズムまたはブロック)を形成す
るために用いられる光透過性材料は、同じであってもよ
いし、異なっていてもよい。大きな屈折率を有する光透
過性材料が、レンズの効果的な焦点距離を長くするのに
用いられ得る。
【0107】また、レンズの効果的な焦点距離をさらに
調節するために、光学ブロックおよびプリズムに加え
て、大きな屈折率を有する1つまたは複数の光透過性板
が用いられ得る。もちろん、改変焦点面は、従来の光学
技術を用いて、どのような方向にも配向され得、メリジ
アン平面のどちらかのサイド上にあり得る。
【0108】本発明の原理に従って作製されたスペクト
ログラフの使用方法もまた提供される。第1の工程で
は、多色光が、凹面回折格子のメリジアン平面の1方の
サイド上に配置された入射ポートを通過する。第2の工
程では、レンズを用いて、格子の凹面に向けて光を指向
し、それによって、光が少なくともメリジアン平面の格
子面上に入射する。第3の工程では、光は、回折格子に
よって回折される。第4の工程では、回折光は、メリジ
アン平面の他方のサイド上に配置された出射ポートにお
いて、同じレンズを用いて結像される。
【0109】また、本発明の原理によれば、複数組の入
射および出射ポートを有する改良型コンセントリックス
ペクトログラフが提供される。このようなスペクトログ
ラフは、少なくとも2組の入射および出射ポートを有す
る。複数組の実施形態を構成する光学部品は、複数組の
実施形態が入射および出射ポートの組を1つ余分に有す
ることを除いては、前記の単一組の実施形態と基本的に
同じである。一次ポートと同様に、二次ポートは、好適
にはスペクトログラフの焦点面近くに配置されるが、一
次ポートに実質的にオーバーラップすべきではない。も
ちろん、このスペクトログラフは、光学部品の幾つかま
たは全てを取り付けるため、そして、出射ポートで迷光
がスペクトルに干渉することを防止するためのハウジン
グを備え得る。
【0110】複数のポートを有するスペクトログラフを
用いて2つの光ビームを回折させる方法もまた提供され
る。これらのビームは、同時または代替的(alternativ
ely)に回折され得る。すでに上記したように、この方
法を使用するためのスペクトログラフは、格子、レン
ズ、一次入射ポート、一次出射ポート、二次入射ポー
ト、および二次出射ポートを有する。本発明の原理によ
れば、一次ポートは、メリジアン平面の対向するサイド
上に配置され、二次ポートは、メリジアン平面の対向す
るサイド上に配置される。
【0111】第1の工程では、第1多色光ビームが回折
される。第1ビームは、以下のように回折される:
(1)第1ビームを一次入射ポートに与え、(2)レン
ズを用いて第1ビームを格子へと指向し、それによっ
て、第1ビームがメリジアン平面の格子上に入射し、
(3)格子によって第1ビームを反射回折し、それによ
って第1回折ビームを形成し、そして(4)レンズを用
いて第1回折ビームを、一次出射ポートに結像する。
【0112】そして、第2の工程では、第2多色光ビー
ムが回折される。第2光ビームは、以下のように回折さ
れる:(1)第2ビームを二次入射ポートに与え、
(2)レンズを用いて第2ビームを格子へと指向し、そ
れによって、第2ビームが格子上に入射し、(3)格子
によって第2ビームを反射回折し、それによって第2回
折ビームを形成し、そして(4)レンズを用いて第2回
折ビームを、二次出射ポートに結像する。
【0113】本発明による改良型コンセントリックスペ
クトログラフの好適な実施形態が、幾つかのバリエーシ
ョンで、図5〜図12に示され、図1〜図4に示される
従来のコンセントリックスペクトログラフと比較され
る。
【0114】図1および図2に示されるように、従来の
コンセントリックスペクトログラフ100は、入射ポー
ト105と、出射ポート110および111と、半球レ
ンズ115と、凹面回折格子120とを含む。作動の際
には、中心軸を有するビーム形態の光が、入射ポート1
05を通ってスペクトログラフ100に入射し、出射ポ
ート110でスペクトログラフ100から出射するま
で、ビームの中心軸がメリジアン平面125(すなわち
X−Z面)において伝搬するように光路に沿って伝搬す
る。レンズ115は、ビーム径を大きくし、それによっ
て、ビームが格子面121を実質的に覆う。光が、格子
面121によって反射回折された後、レンズ115は、
回折光を集め、ポート111などの出射ポートにその光
を結像する。
【0115】図4に最もよく示されるように、入射ポー
ト105と、出射ポート110および111とは、実質
的に、従来のコンセントリックスペクトログラフ100
のメリジアン平面125に配置される。この構成は、ス
ループットを最大限にし、出射ポート110および11
1で回折光の像の質を維持すると信じられていた。しか
し、この構成は、以下により完全に説明されるように、
出射ポート110において所望の回折光に迷光が混入さ
れるという重大な不利点を有する。また、出射ポート1
10および111は、正の1次および負の1次の回折光
をそれぞれ受け取るように、メリジアン平面に配置され
る。以下により完全に説明される理由により、以下の記
載は、負の1次光の使用のみに関する。
【0116】図1に最もよく示されるように、多色光
は、光路レッグ150〜155に沿って、従来のコンセ
ントリックスペクトログラフ100中を伝搬する。光路
は、入射ポート105を起点とし、レンズ115の平坦
面116に延びるレッグ150から始まる。すでに上記
したように、入射ポート105は、メリジアン平面12
5に実質的に配置される。次に、光は、平坦面116か
ら凸面117へ延びるレッグ151に沿ってレンズ11
5中を伝搬する。次に、光は、レンズ115の球面11
7から回折格子120の凹面121へと延びるレッグ1
52に沿って伝搬する。
【0117】光が格子面121上に入射すると、光は、
格子式knλ=sinα+sinβが満たされる場合に
のみ反射される。(ただし、αは入射角、βは回折角
度、kは格子の溝密度、λは入射光の波長、およびnは
回折光の次数である。(例えば図9を参照))0次光
は、入射ポート105に入射する全ての波長を含み、回
折格子が鏡のような役割を果たす場合を表す。0次光
は、地点101で結像される。正および負の次数光は、
正および負の整数それぞれに対して格子式を満たす格子
120によって回折された光を含む。正の1次光(すな
わちn=1)は、出射ポート110で結像され、負の1
次光(すなわちn=−1)は、出射ポート111で結像
される。もちろん、これらのポートの位置は、関心のあ
る特定のスペクトル範囲に依存する。
【0118】従来のコンセントリックスペクトログラフ
100は、通常、少なくとも2つの理由で、負のまたは
正の1次光と共に使用される。次数の絶対値が小さい場
合には、この次数の強度は大きく、回折の角度は小さ
い。大きい強度は、より多くの光を後続の検出に提供す
るので望ましい。小さい回折角度は、非点収差が通常最
小限に抑えられるので望ましい。そして、特定の波長に
関しては、負の1次光は、正の1次光と比較して、光学
軸103により近い位置で回折されるので、スペクトル
像における収差は、これらの波長に対して最小限に抑え
られる。ある関心のあるスペクトル範囲は、約350n
mから約800nmである。従って、本発明の1実施形
態によれば、負の1次光は強度を最大限とし、このスペ
クトル範囲に対する非点収差を最小限に抑える。
【0119】格子面121によって回折された後、負の
1次光は、レッグ153〜155に沿って伝搬する。1
次光は、凹面121から凸面117へと延びるレッグ1
53に沿って伝搬する。凸面117に入射する1次光の
大部分は、凸面117から平坦面116に延びるレッグ
154に沿ってレンズ115を透過する。レンズ115
の平坦面116に到達する1次光のほとんどは、平坦面
116と出射ポート111との間に延びるレッグ155
に沿って、出射ポート111に向かってレンズ115を
通過する。出射ポート111は、スペクトログラフ10
0の一次焦点面102の近くに配置され、それによっ
て、負の1次光は、ポート111の近くに焦点が合わさ
れる。
【0120】負の1次光に加えて、例えば、負の2次光
の1部は、従来のスペクトログラフにおいて、出射ポー
ト111に焦点を合わせる。従って、従来のコンセント
リックスペクトログラフは、迷光のこの部分を不十分に
排除する。迷光のこの部分は、以下の理由から、従来の
コンセントリックスペクトログラフ100における出射
ポートに焦点を合わせる。
【0121】図8は、従来のコンセントリックスペクト
ログラフの光線図を示し、各光線は光ビームの長手方向
の軸(例えば、回析次数)を表す。光は、格子120によ
っていくつかの次数に反射回析され、これらの次数の多
くは反射してレンズ115に戻る。特に、負の2次数は
レッグ160に沿ってレンズ115に向かって伝搬す
る。この次数がレンズ115の凸面117に入射する
と、この次数の第1の部分はレンズ115を透過し、第
2の部分はレンズ115に反射される。
【0122】第1の部分は、レッグ161に沿ってレン
ズ115を通過し、平坦面116に向かう。この第1の
部分は、平坦面116から焦点面102の点112に焦
点を合わせられるまでレッグ162に沿って伝搬する。
点112は、焦点面102にある出射ポート111から
特定のスペクトル範囲だけ物理的に分離される。従っ
て、レッグ153〜155に沿って伝搬する負の1次光
と、レッグ161および162に沿って伝搬する負の2
次光の第1の部分との間でわずかな混合(mixing)が生じ
る。
【0123】しかし、実質的な混合は、出射ポート11
1において、レッグ153〜155に沿って伝搬する負
の1次光と、レッグ165および166に沿って伝搬す
る負の2次光の第2の部分との間で生じる。第2の部分
は反射され、凸面117から面121上の点122まで
延在するレッグ165に沿って格子121に戻る。図8
に示すように、この第2の部分は、再度格子面121で
反射され、レッグ166に沿ってレンズ115に向か
う。次いで、光は、レッグ154に沿ってレンズ115
を通過し、レッグ155に沿って焦点面102に向い、
出射ポート111(負の1次数が像を形成する同じ場所)
において像を形成する。従って、負の2次光の第2の部
分と負の1次光は、共に実質的にレッグ155に沿って
伝搬し、同じ出射ポート位置において像を形成するた
め、負の2次光の第2の部分は、出射ポート111にお
いて負の1次光に混入する。
【0124】従来のコンセントリックスペクトログラフ
においては、光源および検出器の面で反射した光もまた
出射ポートにおいて像を形成し得る。例えば、図8に示
す様に、発光サンプル面(luminescing sample surface)
などの光源(図示せず)から派生する(originating)負の
1次光は、レッグ150〜155に沿って、回析された
光を受ける検出器が実装され得る出射ポート111まで
伝搬する。しかし、検出器の面は完全に透過性ではな
く、一部の光を反射する。検出器の面が、光ビームの長
手方向の軸に対して法線方向にあれば、反射された部分
はレッグ150〜155に沿って、ただし逆方向に、光
路を引き返す(retrace)。この光がサンプル面に到達す
ると、再度反射され、レッグ150〜155に沿って、
所望でない第2の像を出射ポートにおいて形成するまで
伝搬され戻され得る。従って、従来のコンセントリック
スペクトログラフにおいては、サンプル面で反射された
光もまた出射ポートに混入する。
【0125】本発明によれば、出射ポートにおける実質
的に混入をなくし、かつ出射ポートにおいて実質的に高
品質の像を維持する、改良したコンセントリックスペク
トログラフが提供される。図5〜7、および10に最も
良く示されるように、改良したコンセントリックスペク
トログラフ200は、少なくとも4つの光学素子(入射
ポート205、出射ポート211、レンズ215、およ
び凸面回析格子220)を含む。改良したスペクトログ
ラフ200の光学素子205、211、215、および
220は、従来のコンセントリックスペクトログラフ1
00の光学素子105、111、115、および120
と同じであり得る。
【0126】第1の素子は、好ましくは反射ホログラフ
ィック型の凹面回析格子220(例えば、Instruments
S.A., Inc., Edison, New Jerseyから入手可能)であ
る。格子220は、凹面格子面221、光学軸203、
およびメリジアン平面225を有する。メリジアン平面
225は、2つのサイドを有する。本明細書において用
いる「サイド」という用語は、メリジアン平面225の上
下に存在する体積(volume)を指す。換言すると、メリジ
アン平面の一方のサイドは、正のY座標を有する点のセ
ットであり、他方のサイドは負のY座標を有する点のセ
ットである。格子220の光学軸203は,格子220
の中心を対称的に通過し、点222において格子220
の面221に対して法線方向にある。図7に最も良く示
されるように、メリジアン平面225は、格子光学軸2
03を含み、格子線224の軸223に対して実質的に
垂直である。
【0127】第2の光学素子は、好ましくは、平坦面2
16および凸面217を含む平坦-凸面の形状を有する
レンズ215である。レンズ215はまた、その中心を
対称的に通過する光学軸218を有する。本発明は、非
球面を有するレンズとの使用に適しているが(すなわ
ち、相補的な(complementary)非球面格子を使用する場
合)、球面を有するレンズが好ましい。
【0128】第3および第4の光学素子は、固定または
可変スリット型(例えば、Instruments S.A., Inc., Edi
son, New Jerseyから入手可能)であり得る入射ポート2
05および出射ポート211である。従来のコンセント
リックスペクトログラフ100と、改良したスペクトロ
グラフ200とを比べると、格子120と220、およ
びレンズ115と225とが類似した様式で配置されて
いることが分かる。しかし、従来のコンセントリックス
ペクトログラフ100の入射ポート105および出射ポ
ート111は、入射ポート205および出射ポート21
1が配置された様式とは異なって配置されている。従来
のコンセントリックスペクトログラフ100の場合、入
射ポート105および出射ポート111は、実質的にメ
リジアン平面125内に配置される(例えば、図1〜4
のX−Z面)。しかし、改良したスペクトログラフ20
0の場合、入射ポート205および出射ポート211
は、実質的にメリジアン平面225の外、かつ異なるサ
イドに配置されている(例えば、図5〜7のX−Z面)。
【0129】図7に示すように、入射ポート205は、
メリジアン平面(X−Z面)225から第1の方向273
に垂直距離272のところで配置されている。換言すれ
ば、入射ポート205は、メリジアン平面225の2つ
のサイドの実質的に一方に位置されている。好ましく
は、出射ポート275は実質的に、メリジアン平面22
5から第1の方向273と反対の方向に向かって垂直距
離272のところで、すなわち平面225の他方のサイ
ドに位置されている。
【0130】改良したスペクトログラフ200において
用いるアレンジメントの利点は、出射ポートにおいて、
負の1次数と2次数との間に実質的な混合が生じないこ
とである。この利点を、図8、9、および12を参照し
ながら説明する。
【0131】まず、出射ポートは、スループットを最大
化し、無非点収差を最小化する光の次数を受ける位置に
配置される。次数の絶対値が小さい場合には、その次数
の強度は大きく、回析の角度は小さい。大きい強度は、
その後の検出においてより多くの光を提供するために望
ましい。小さい回析角度は、無非点収差の収差が低減さ
れるために望ましい。従って、検出の目的には高い次数
よりも低い次数がより好ましく、1次数が最も望まし
い。
【0132】さらに、負の1次数は、正の1次数よりも
レンズの光学軸により近く結像され、像の無非点収差の
収差をさらに抑制するために、正の1次数よりも負の1
次数がより有利である。異なる回析次数のスペクトルの
位置は、図12に最も良く示されている。第1の入射ポ
ート405(図4の入射ポート205に対応する)は、ス
ペクトルグラフ(X−Y面)の焦点面の軸435(Z軸)に
沿って複数の回析次数スペクトルを生成する。これらの
スペクトルは、負の1次数406および2次数407、
正の1次数408および2次数409、ならびにゼロ次
数410を含む。入射ポート405およびそれに対応す
るゼロ回析次数410は、一次焦点面の光学軸403に
関して反対サイドに対称的に配置される。図12に示す
スペクトルの重要な特徴は、負の1次スペクトル406
が、正の1次スペクトル408よりも、実質的に光学軸
403の近くで結像されるということである。従って、
負の1次スペクトル406は、正の1次スペクトル40
8よりも、より無非点収差である。このため、改良した
コンセントリックスペクトログラフ200は、好ましく
は、スペクトログラフの平坦面202などの焦点面の近
くに配置された、負の1次光を受ける出射ポートを有す
る。しかし、出射ポートは、本発明の原理に従って、回
析光のあらゆる非ゼロ次数を受けるように位置され得
る。
【0133】第2に、図9に示すように、多色光は、好
ましくは、レッグ250に沿って入射ポート205を通
り、改良したスペクトログラフ200に入射する。上記
したように、入射ポート205は、メリジアン平面22
5の外に配置されている。次に、光は、平坦面216か
ら凸面217まで延伸するレッグ251に沿ってレンズ
215を通過する。レンズ215の光学軸218は、好
ましくは、格子220の光学軸203と実質的に共軸で
ある。しかし、光学軸218は、像の品質を向上、また
は出射ポート211において迷光をより低減する位置で
ある場合には、光学軸203に対して平行かつオフセッ
トであり得る。レンズ215はまた、好ましくは、格子
220の凸面217が格子220の凹面221と実質的
に同心であるように配置される。次に、レンズ215
は、光を、凸面217から凹面221に延伸するレッグ
252に沿って凹面221に向かって伝搬させる。これ
らの光学コンポーネントが適切に配置された場合、この
光は少なくとも部分的に凹面221を埋める。光が、格
子面221に入射すると、光はそれにより回析され、複
数の次数の回析光を生成する。
【0134】また図9に示されるように、負の1次光
は、従来のコンセントリックスペクトログラフ100の
レッグ153〜155と同様の改良したスペクトログラ
フ200のレッグ253〜255に沿って伝搬する。回
析後、負の1次光は、レンズ215の凹面221から凸
面217に延伸するレッグ253に沿って伝搬する。ほ
とんどの1次光は、凸面217から平坦面216に延伸
するレッグ254に沿ってレンズ215を透過する。面
216に到達した後、ほとんどの1次光は、レンズ21
5を通過し、平坦面216から出射ポート211に延伸
するレッグ255に沿って、出射ポート211に向う。
出射ポート211は、1次光を受けるために好ましくは
焦点面202の近くに配置されている。
【0135】負の1次光に加えて、負の2次光が、反射
回析され、凹面221から凸面217に延伸するレッグ
260に沿ってレンズ215に向かう。凸面217に到
達する負の2次光の一部は、レッグ261に沿って平坦
面216に向かってレンズ215を通過する。平坦面2
16において、負の2次光は、焦点面202付近の領域
212において焦点が合うまでレッグ262に沿って伝
搬する。領域212は、出射ポート211から物理的に
隔てられている。従って、従来のコンセントリックスペ
クトルグラフのように、負の1次光は、一度反射回析さ
れた負の2次光と実質的に混合しない。
【0136】しかし、従来のコンセントリックスペクト
ログラフとは異なり、以下の理由から、負の1次光は、
出射ポートにおいて、2度反射回析された負の2次光と
実質的に混合しない。
【0137】(例えば、図8に示す)従来のコンセントリ
ックスペクトログラフ100においては、すでに上述し
たように、いくらかの負の2次光が、凹面117の点1
22および123において二度回析され、出射ポート1
11に向けられる。しかし、(図9に示すような)改良し
たスペクトログラフ200においては、二度回析された
負の2次光は、出射ポート211に向けられない。つま
り、改良したスペクトログラフ200においては、格子
220によって二度反射回析された負の2次光は、レッ
グ266に沿って伝搬するが、その光は、所望のスペク
トルが結像される同じ出射ポートにおいては結像されな
い。実際、二度反射回析された光は、2度目には凸面2
17にさえも到達し得ない。むしろ、レッグ266に沿
って伝搬する光は、例えば、光が出射ポート211に向
かって焦点を合わされないようなレンズ215の面21
7の異なる位置、またはハウジングの内面に向かって方
向付けられる。この結果は、格子225に向かって延伸
するレッグ252、ならびに格子225から延伸するレ
ッグ253および260が、メリジアン平面225に対
して非平行、または実質的にメリジアン平面225内に
存在する場合に明らかである。この光は、次いで、スペ
クトログラフ200において内面的に反射されて出射ポ
ート211に戻ることがないように、吸収面によって吸
収され得る。
【0138】負の2次光のこの部分は、負の2次光のよ
うに凸面217の同じ場所には方向付けられないため、
この部分は出射ポート211において焦点を合わせられ
ない。従って、改良したスペクトログラフ200の場
合、負の1次光および2次光は、出射ポート211にお
いて実質的に混合しない。
【0139】本発明の1つの実施態様を図10に示す。
格子220は、約250mmの曲率半径、および約13
0mmの直径を有する凹球面状格子面221を有する。
レンズ215は、約94mmの曲率半径、および約11
0mmの直径を有する。凸面217と凹面221との間
の距離282は、約155mmである。このような実施
態様は、約350nmから約800nmの間で分散した
波長に適しており、約1.3のFナンバーを有する。当
然、分光学の分野の当業者であれば、これらのパラメー
タを他のスペクトル範囲に合わせて調節し得る。
【0140】本発明は、フィルタの必要性を少なくする
が、改良したスペクトログラフ200において、フィル
タは出射ポート211において迷光をさらに低減するた
めに用い得る。1つ以上の光学フィルタ270を、レン
ズ215とポート205または220との間に配置し得
る(例えば、図9)。また、入射ポート205に入射し得
るあらゆる二次光源を防ぐために、1つ以上の光学フィ
ルタ271を光源277と入射ポート205との間に配
置し得る(例えば、図10)。さらにまた、1つ以上の光
学フィルタ370を、レンズ315と光学ブロック39
0またはプリズム391との間に配置し得る(例えば、
図11)。本発明によれば、両ポートにおける光路長の
変化がスペクトログラフの設計制限内にある限り、フィ
ルタは使用され得る。
【0141】入射ポート205は、好ましくは、対称的
な形状を有し、かつ小さい。形状は、円形であり得る
が、四角形、多角形、または、伸長した長方形(例え
ば、スリット)等の特定の分光用途に適した他の形状で
あり得る。出射ポート211は、好ましくは伸長した形
状、好ましくはメリジアン平面225に平行な長手方向
の軸を有する長方形である。入射ポート205および出
射ポート211の大きさおよび形状も可変であり得、あ
らゆる可変ポートデバイス(例えば、Instruments S.A.,
Inc., Edison, New Jerseyから入手可能なPart No. 22
0ASLN等)を用いることができる。
【0142】本発明によるスペクトログラフは、ハウジ
ングをさらに含み得る。図10に示すように、ハウジン
グ280は、格子220およびレンズ215を囲う。入
射ポート205および出射ポート211も、ハウジング
280に取り付けられ得る。ハウジング280は、迷光
がハウジング280に入射することを防ぐことによっ
て、望ましくない迷光がハウジング280内に多色光を
混入するのを低減する。残念なことに、ハウジング28
0の内面281は、好ましくないことに、出射ポート2
11に向かって反射光を反射し得るが、この望ましくな
い影響は、面281を吸収性のあるものにすることによ
って(例えば、面の色を濃くすることによって)抑制され
得る。面281を吸収性のあるものとする他の方法は、
面に溝を形成、または突出させたねじ切りされたテクス
チャとする方法である。
【0143】本発明によれば、入射および出射ポート
は、メリジアン平面のそれぞれのサイドにおいて種々の
位置に配置され得る。例えば、図10は、一次焦点面2
02が、レンズ215の平坦面216から光学軸203
において配置された本発明の実施態様を示す。この実施
態様においては、入射ポート205および出射ポート2
11は共に一次焦点面202付近に配置されている。
【0144】しかし、いずれのポートも改変した焦点
面、またはその付近に配置され得る。例えば、図11
は、焦点面302付近の出射ポート311および改変し
た焦点面372付近の入射ポート305を示す。ここで
は、入射ポート305は、出射ポート311から物理的
により遠隔にされており、これによりポート305およ
び311において、大きい光学検出器等の追加の光学計
器、クリオスタット等を取り付け得るより広いスペース
が得られる。
【0145】入射ポートを、改変した焦点面に追加また
は移動する1つの方法として、通常一次入射ポートおよ
びレンズとの間にある反射面350を、一次焦点面30
2とレンズ315との間に追加する方法がある。反射面
350は、スペクトログラフに固定、またはユーザが一
次または二次ポートを選択することが可能となるように
移動可能にされ得る。しかし、反射面350の追加に一
次ポートの存在が必要ではないことは当業者に理解され
る。反射面350は、数多くの方法でで設けられ得る。
そのような方法の1つとして、光学ブロック390およ
び光学プリズム391を追加するものがある。
【0146】光学プリズム391は、好ましくは、ガラ
スなどの光学的に透過性の材料から形成され、その平坦
面に反射面350を設けられている。光学プリズム39
1は、好ましくは、角度398および399の値が約4
5度であるような直角三角形の形状を有する。光学ブロ
ック390はまた、好ましくは、光学的に透過性の材
料、可能であれば、光学プリズム391およびレンズ3
15が形成される材料と同じ材料から形成される。光学
プリズム391および光学ブロック390が同じ材料か
らなる場合、光学長392および光学長395と396
との合計は、物理的な長さが同じであれば実質的に同じ
である。光学的に透過性の材料の屈折率は、レンズおよ
びスペクトログラフの有効焦点長を部分的に決定する。
屈折率が比較的大きい場合、スペクトログラフの入射お
よび出射ポートにおける有効焦点長は延長される。光学
長392は、出射ポート311と平坦面316との間の
距離に対応する。光学長395と396との合計は、入
射ポート305と平坦面316との間の距離に対応す
る。光学長392、および光学長395と396との合
計が実質的に同じ場合、改良したスペクトログラフ30
0は、出射ポート311において高品質な像を、高い解
像度、かつ良好な迷光排除率で提供し得る。当然、本発
明によれば、入射ポート205および出射ポート211
は、1つ以上の反射面を用いて、メリジアン平面225
の同じサイドに配置され得る。
【0147】本発明の他の局面によれば、レンズの有効
焦点長をさらに調節するために、屈折率の高い1つ以上
の光学的に透過性のプレートを、光学ブロックおよび光
学プリズムに加えて、スペクトログラフの光路に配置し
得る。例えば、図10に示す実施態様において、光学的
に透過性のプレート233は、ポート205または21
1と、レンズ215との間に配置される。また、図11
に示す実施態様においては、光学的に透過性のプレート
333は、(1)光学プリズム391と、レンズ315ま
たは入射ポート305との間、また(2)光学ブロック3
90と、レンズ315または出射ポート311との間に
配置され得る。屈折率の高い光学的に透過性の材料の1
つにサファイアがある。
【0148】さらに本発明の原理によれば、少なくとも
2つの入射ポートおよび2つの出射ポートを有する改良
したコンセントリックスペクトログラフが提供される。
図12および13は、2対の入射および出射ポートをそ
れぞれ有するスペクトログラフ400および500の
(Z軸に沿った)光学軸方向断面図を示す。以下に詳細に
記載するように、各装置の両方の対のポートは、図7の
スペクトログラフ200に示す単一の対のポートに類似
している。
【0149】例えば、図12に示す改良したコンセント
リックスペクトログラフ400は、格子420、レンズ
415、一次入射ポート405、一次出射ポート41
1、二次入射ポート475、および二次出射ポート48
1を含む。格子420は、固有の光学軸403、メリジ
アン平面425、および実(real)凹面421を有する。
好ましくは、格子面421は、球面的な形状にされてい
る。格子420は、メリジアン平面425に実質的に垂
直な方向に配された格子線430を有する。レンズ41
5は、レンズ215と同じであり、従って、実質的に平
坦面、凸面、および光学軸403を有する。レンズ41
5の凸面は、格子420の凹面に面する。格子420お
よびレンズ415の光学軸は、実質的に共軸であり、ス
ペクトログラフ400の一次焦点面は、光学軸403に
垂直に形成され、レンズ415の平坦面に面する。換言
すれば、スペクトログラフ400が二次入射ポート41
1および二次出射ポート481もそれぞれ有することを
除けば、スペクトログラフ400はスペクトログラフ2
00に実質的に類似している。
【0150】スペクトログラフ200と同様に、ポート
の各対は、メリジアン平面の実質的に異なるサイド上に
存在する。先に詳細に記載したように、この改変したア
レンジメントは、入射ポートの断面積の大部分が、メリ
ジアン平面の、相補的な出射ポートとは異なるサイド上
にあることを必要とする。1つの実施態様において、各
ポートの全断面積は、その全体がメリジアン平面の異な
るサイドにある。例えば、図12に示すように、入射ポ
ート405および出射ポート411は、メリジアン平面
425の異なるサイド上にある。また、入射ポート47
5および出射ポート481は、メリジアン平面425の
異なるサイド上にある。
【0151】スペクトログラフが2つ以上の対のポート
を有する場合、一方の対の入射ポートは、他方の対の出
射ポートと異なるサイドまたは同じサイド上にあり得
る。例えば、改良したコンセントリックスペクトログラ
フ400の1つの実施態様を図12に示す。スペクトロ
グラフ400は、2つの入射ポート405および475
を、メリジアン平面425の一方のサイド上に有し、対
応する出射ポート411および481をメリジアン平面
425の他方のサイドに有する。改良したコンセントリ
ックスペクトログラフ500の他の実施態様を図13に
示す。スペクトログラフ500は、1つの入射ポート、
および1つの出射ポートをメリジアン平面525のそれ
ぞれのサイドに有する。これらの実施態様の両方を以下
に説明する。
【0152】スペクトログラフ400は、概して、スペ
クトログラフ200に類似した様式で構成され、出射ポ
ート411および481が、1次光を使用して(ただし
他の次数も使用し得る)、入射ポート405および47
5の像を受けるように配置されている。無非点収差を抑
制するために、好ましい次数は、レンズの光学軸の最も
近くで結像される次数である。負の1次スペクトル40
6および476は、出射ポート411および481にお
いてそれぞれ結像されて示されている。負の1次スペク
トル406および476に加えて、入射ポート405お
よび475にそれぞれ対応する、正の1次スペクトル4
08および478、正の2次スペクトル409および4
79、ならびに負の2次スペクトル407および477
が図12に示されている。入射ポート405および47
5のそれぞれのゼロ次像410および480も示されて
いる。スペクトログラフ400の1つの利点は、単一の
検出器を、サンプルおよび参照等の2つの異なるインプ
ットのスペクトルをモニターするために使用し得ること
である。単一検出器の使用は、規格化および他の校正処
置に特に有用であり得る。
【0153】図13に示すように、スペクトログラフ5
00は、スペクトログラフ200および400に類似し
た様式で構成され、出射ポート511および581は、
入射ポート505および575の像をそれぞれ受けるよ
うに配置される。スペクトログラフ400と、スペクト
ログラフ500との主な違いは、スペクトログラフ50
0の入射ポート505および575がメリジアン平面5
25の異なるサイドにあることである。スペクトログラ
フ400を上回るスペクトログラフ500の利点は、出
射ポート511および581が互いからより距離を開け
られ、検出器を取り付け、2つの別個の検出器の使用を
可能にする追加スペースを得られることである。図13
に示すように、負の1次スペクトル506および576
は、出射ポート511および581においてそれぞれ焦
点を合わせられる。入射ポート505および575のゼ
ロ次像510および580もそれぞれ図13に示す。ま
た、本発明によれば、ポートの対の数は、実質的に2を
上回り、各スペクトルの幅によってのみ制限される。
【0154】スペクトログラフ200のように、スペク
トログラフ400は、格子420およびレンズ415が
内部に配置され、ポート405、475、411、およ
び481の少なくとも1つが取り付けられたハウジング
(図示せず)を含み得る。ポートは、好ましくは、スペク
トログラフの焦点面付近に配置される。コンセントリッ
クスペクトログラフは、通常、レンズ415の凸面、お
よび格子420の凹面が好ましくは実質的に同心であ
る。
【0155】本発明の原理によるスペクトログラフの使
用方法も提供する。第1の工程において、多色光は、凹
面回析格子のメリジアン平面から垂直距離に配置された
入射ポートを通過する。第2の工程において、レンズを
使用し、光を、格子の凹格子面に向かって方向付け、少
なくともメリジアン平面内において格子面に入射させ
る。第3の工程において、光は、回析格子によって回析
される。第4の工程において回析された光は、同じレン
ズでメリジアン平面の外に配置された出射ポートにおい
て結像される。
【0156】図12に示すような、マルチポートスペク
トログラフを使用した2つの光ビームの回析方法も提供
する。ビームは、同時または代替的に回析され得る。す
でに記載したように、スペクトログラフは、格子、レン
ズ、一次入射ポート、一次出射ポート、二次入射ポー
ト、および二次出射ポートを含む。
【0157】第1の工程において、第1の多色光ビーム
が回析される。第1の多色光ビームは以下の要領で回析
される。(1)第1の多色光ビームを一次入射ポートに与
え、(2)レンズを用いて第1の多色光ビームを格子に向
かって方向づけ、第1の多色ビームがメリジアン平面内
の格子に入射するようにし、(3)第1の多色ビームを格
子を用いて反射して第1の回析されたビームを形成し、
第1の回析されたビームを、レンズを用いて一次出射ポ
ートにおいて結像する。
【0158】また、第2の工程において、第1の工程の
間または第1の工程に代わって、第2の多色光ビームを
回析する。第2のビームは以下の要領で回析される。
(1)第2のビームを二次入射ポートに与え、(2)レンズ
を用いて第2のビームを格子に向けて方向づけ、第2の
ビームが格子に入射するようにし、(3)格子を用いて第
2のビームを反射して第2の回析されたビームを形成
し、(4)第2の回析されたビームを、レンズを用いて二
次出射ポートにおいて結像する。
【0159】このようにして、改善した迷光排除率を有
する改良したコンセントリックスペクトルグラフが提供
される。当業者であれば、本発明が、限定することなく
例示の目的で記載した実施態様以外の実施態様でも実施
可能であり、本発明が以下の請求の範囲によってのみ限
定されることを理解するであろう。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、(1)出射ポートにお
ける迷光の排除率が高められた、多色光を分散する改良
型コンセントリックスペクトログラフを提供すること、
(2)1つ以上の多色光源からの光を同時に分散する際
に使用できる改良型コンセントリックスペクトログラフ
を提供すること、(3)製造コストが比較的低く、誤較
正の影響を受けにくい小型の改良型コンセントリックス
ペクトログラフを提供すること、(4)Fナンバーが小
さい改良型コンセントリックスペクトログラフを提供す
ること、および(5)従来の光学部品を用いて構成でき
る改良されたコンセントリックスペクトログラフを提供
することができる。
【0161】また、本発明によれば、このスペクトログ
ラフの使用方法も提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 負次数の回折光を示す従来のコンセントリッ
クスペクトログラフの平面図(X−Z面)である。
【図2】 正次数の回折光を示す、図1の従来のコンセ
ントリックスペクトログラフの別の平面図(X−Z面)
である。
【図3】 図2の3−3線に沿う、図1および図2の従
来のコンセントリックスペクトログラフの側面図(Y−
Z面)である。
【図4】 図3の4−4線に沿う、図3の従来のコンセ
ントリックスペクトログラフの軸方向断面図(X−Y
面)である。
【図5】 本発明の好適な実施形態の平面図(X−Z
面)である。
【図6】 図5に示される本発明の好適な実施形態の側
面図(Y−Z面)である。
【図7】 図6の7−7線に沿う、図6の改良型コンセ
ントリックスペクトログラフの軸方向断面図(X−Y
面)である。
【図8】 様々な次数の回折光の光路を示す、図1〜図
4の従来のコンセントリックスペクトログラフの平面図
(X−Y面)である。
【図9】 様々な次数の回折光の光路を示す、図4〜図
7の改良型コンセントリックスペクトログラフの平面図
(X−Y面)である。
【図10】 スペクトログラフの1端に配置された入射
ポートを有する本発明の改良型コンセントリックスペク
トログラフの好適な実施形態の平面図(X−Z面)であ
る。
【図11】 スペクトログラフの前記1端に配置された
入射ポートを有する本発明の改良型コンセントリックス
ペクトログラフの別の好適な実施形態を示す平面図(X
−Z面)である。
【図12】 2つの入射ポートおよび2つの出射ポート
を有する本発明の改良型コンセントリックスペクトログ
ラフの実施形態を示す軸方向断面図(X−Y面)であ
る。
【図13】 2つの入射ポートおよび2つの出射ポート
を有する本発明の改良型コンセントリックスペクトログ
ラフの別の実施形態を示す軸方向断面図(X−Y面)で
ある。
【符号の説明】
200 スペクトログラフ 202 一次焦点面 203 光学軸 205 入射ポート 211 出射ポート 215 レンズ 216 平坦面 217 凸面 218 光学軸 220 格子 221 凹面 222 点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598027283 3880 Park Avenue, Edi son, New Jersey 08820, U.S.A. (72)発明者 ウー ジャン アメリカ合衆国 ニュージャージー 07080,サウス プレーンフィールド,ジ ャンコスキ コート 1296 (72)発明者 アレイン エフ. アール. セベノン フランス国 ブレティグニー サー オル ジェ 91220,リュ モーリス ボヤウ 14, レジデンス レス チャンプス フ ローリス 1 (72)発明者 ビビアン ディー. ミレー フランス国 リナス 91310,リュ パス トール 14 (72)発明者 ジェレミー ジェイ. ゴールドストーン アメリカ合衆国 ニュージャージー 08854, ピスケータウェイ,メープルハ ースト レーン 22

Claims (81)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改良型コンセントリックスペクトログラ
    フであって、 光学軸、メリジアン平面および凹面を持つ格子であっ
    て、該メリジアン平面が第1のサイドおよび第2のサイ
    ドを有する格子と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズであ
    って、該凸面が該凹面に対向するとともに、該光学軸が
    実質的に共軸であるレンズと、 実質的に該メリジアン平面外の該第1のサイド側に配置
    される一次入射ポート(primary entrance port)と、 実質的に該メリジアン平面外の該第2のサイド側に配置
    される一次出射ポート(primary exit port)と、を備え
    た、スペクトログラフ。
  2. 【請求項2】 前記一次ポートの少なくとも1つが前記
    レンズの前記平坦面近傍にある、請求項1に記載のスペ
    クトログラフ。
  3. 【請求項3】 前記一次入射ポートが所与の断面積を有
    し、該断面積の大部分が前記メリジアン平面の前記第1
    のサイド側にある、請求項1に記載のスペクトログラ
    フ。
  4. 【請求項4】 前記一次入射ポートが中心を有し、該中
    心が前記メリジアン平面の前記第1のサイド側にある、
    請求項1に記載のスペクトログラフ。
  5. 【請求項5】 前記一次出射ポートが所与の断面積を有
    し、該断面積の大部分が前記メリジアン平面の前記第2
    のサイド側にある、請求項3に記載のスペクトログラ
    フ。
  6. 【請求項6】 前記一次出射ポートが中心を有し、該中
    心が前記メリジアン平面の前記第2のサイド側にある、
    請求項1に記載のスペクトログラフ。
  7. 【請求項7】 前記一次入射ポートおよび前記一次出射
    ポートが、前記メリジアン平面から実質的に同じ垂直距
    離をおいて配置される、請求項1に記載のスペクトログ
    ラフ。
  8. 【請求項8】 前記入射ポートが光源(source)から多色
    光を受光し、前記スペクトログラフが、 ハウジングであって、該ハウジング内において迷光が該
    多色光に混入するのを防ぐハウジング、をさらに備え
    た、請求項1に記載のスペクトログラフ。
  9. 【請求項9】 前記ポートの近傍に配置される少なくと
    も1つの光学フィルタをさらに備えた、請求項1に記載
    のスペクトログラフ。
  10. 【請求項10】 前記ポートの1つと前記レンズの前記
    平坦面との間に配置される少なくとも1つの光学フィル
    タをさらに備えた、請求項1に記載のスペクトログラ
    フ。
  11. 【請求項11】 二次入射ポートと、 前記一次入射ポートと前記レンズとの間にある反射面
    と、をさらに備えた、請求項1に記載のスペクトログラ
    フ。
  12. 【請求項12】 前記反射面が、平坦であるとともに該
    反射面に対して法線方向の軸を有し、該軸が前記格子光
    学軸に対してある角度をなし、該角度が約45゜であ
    る、請求項11に記載のスペクトログラフ。
  13. 【請求項13】 二次出射ポートと、 前記一次出射ポートと前記レンズとの間にある反射面
    と、をさらに備えた、請求項1に記載のスペクトログラ
    フ。
  14. 【請求項14】 前記反射面が、平坦であるとともに該
    反射面に対して法線方向の軸を有し、該軸が前記格子光
    学軸に対してある角度をなし、該角度が約45゜であ
    る、請求項13に記載のスペクトログラフ。
  15. 【請求項15】 改良型コンセントリックスペクトログ
    ラフであって、 光学軸、メリジアン平面および凹面を持つ格子と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズであ
    って、該凸面が該凹面に対向し、該レンズ光学軸が該格
    子光学軸と実質的に共軸であり、該レンズの該平坦面に
    対向して、該光学軸に対して垂直に一次焦点面が形成さ
    れている、レンズと、 該一次焦点面の近傍の、第1の軸と第2の軸との交点に
    ある一次入射ポートであって、該第1の軸が該メリジア
    ン平面に対して平行且つ該メリジアン平面に対して第1
    の方向にオフセットしており、該第2の軸が該メリジア
    ン平面に対して垂直且つ該光学軸に対してオフセットし
    ている、一次入射ポートと、 該一次焦点面近傍で、該第1の方向とは反対の第2の方
    向に該メリジアン平面から第2の垂直距離をおいて配置
    される一次出射ポートと、を備えた、スペクトログラ
    フ。
  16. 【請求項16】 前記入射ポートが光を受光し、前記格
    子が該光を少なくとも1つの非0次回折に回折し、前記
    出射ポートが、該非0次回折の一部分を受光するように
    前記第1の軸に沿って配置される、請求項15に記載の
    スペクトログラフ。
  17. 【請求項17】 前記非0次数が、前記光学軸の最も近
    傍で結像する次数である、請求項16に記載のスペクト
    ログラフ。
  18. 【請求項18】 前記非0次数が負の1次である、請求
    項16に記載のスペクトログラフ。
  19. 【請求項19】 前記出射ポートが、前記第1の軸の方
    向に延びている、請求項15に記載のスペクトログラ
    フ。
  20. 【請求項20】 前記ポートの1つと前記レンズとの間
    に配置される少なくとも1つの光学フィルタをさらに備
    えた、請求項15に記載のスペクトログラフ。
  21. 【請求項21】 前記入射ポートが一次光源(primary l
    ight source)から光を受光し、前記スペクトログラフ
    が、該光源と該入射ポートとの間に少なくとも1つの光
    学フィルタをさらに備えた、請求項15に記載のスペク
    トログラフ。
  22. 【請求項22】 前記入射ポートが一次光源から光を受
    光し、前記スペクトログラフが、ハウジングであって、
    該ハウジングの外部の二次光源からの光が、該ハウジン
    グ内の該一次光源からの該光に混入することを防ぐハウ
    ジングをさらに備えた、請求項15に記載のスペクトロ
    グラフ。
  23. 【請求項23】 前記ポートの少なくとも1つが前記ハ
    ウジングに配設されている、請求項22に記載のスペク
    トログラフ。
  24. 【請求項24】 二次入射ポートと、 前記一次入射ポートと前記レンズとの間にある反射面で
    あって、該二次入射ポートが配置される改変焦点面(mod
    ified focal plane)を形成する反射面と、をさらに備え
    た、請求項15に記載のスペクトログラフ。
  25. 【請求項25】 光透過性材料を備える第1のボディで
    あって、該透過性材料がある屈折率を有し、該第1のボ
    ディが少なくとも3つの平坦面を有し、該平坦面の交線
    が実質的に平行であり、該第1のボディの第1の平坦面
    が、少なくとも部分的に前記一次入射ポートと前記レン
    ズとの間に配置されるとともに、該第1の平面上に改変
    焦点面を形成する反射面を有し、該第1のボディの第2
    の平坦面が該レンズの前記平坦面に対向し、該第1のボ
    ディの第3の平坦面が該改変焦点面に対向する、第1の
    ボディをさらに備えた、請求項15に記載のスペクトロ
    グラフ。
  26. 【請求項26】 前記光透過性材料を備える第2のボデ
    ィであって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的
    に平行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記一
    次出射ポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レ
    ンズに対向する、第2のボディをさらに備えた、請求項
    25に記載のスペクトログラフ。
  27. 【請求項27】 前記格子の前記光学軸と前記第1のボ
    ディの前記第1の平坦面に対して法線方向の軸との間の
    角度が約45゜である、請求項25に記載のスペクトロ
    グラフ。
  28. 【請求項28】 前記第1のボディの前記第2の面が、
    前記レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられた、請
    求項27に記載のスペクトログラフ。
  29. 【請求項29】 前記レンズと前記第1のボディとの間
    に配置される少なくとも1つの光学フィルタをさらに備
    えた、請求項25に記載のスペクトログラフ。
  30. 【請求項30】 前記レンズと前記第2のボディとの間
    に配置される少なくとも1つの光学フィルタをさらに備
    えた、請求項26に記載のスペクトログラフ。
  31. 【請求項31】 前記第2のボディの前記第2の面が、
    前記レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられた、請
    求項26に記載のスペクトログラフ。
  32. 【請求項32】 前記第2のボディの屈折率と実質的に
    同じ屈折率を有する、該第2のボディを前記レンズに固
    定的に取り付けるための接着剤をさらに備えた、請求項
    31に記載のスペクトログラフ。
  33. 【請求項33】 前記第2のボディの前記第2の面と前
    記レンズとが一体である、請求項26に記載のスペクト
    ログラフ。
  34. 【請求項34】 二次出射ポートと、前記一次出射ポー
    トと前記レンズとの間にある反射面とをさらに備え、該
    反射面が改変焦点面を形成する、請求項25に記載のス
    ペクトログラフ。
  35. 【請求項35】 光透過性材料を備える第1のボディで
    あって、該透過性材料が所与の屈折率を有し、該第1の
    ボディが少なくとも3つの平坦面を有し、該平坦面の交
    線が実質的に平行であり、第1の該平面が、前記一次出
    射ポートと前記レンズとの間に配置されるとともに、該
    第1の平坦面上に配された反射面を有することにより、
    改変焦点面を形成し、該第1のボディの第2の平坦面が
    前記レンズ平坦面に対向し、該第1のボディの第3の平
    坦面が該改変焦点面に対向する、第1のボディをさらに
    備えた、請求項15に記載のスペクトログラフ。
  36. 【請求項36】 前記光透過性材料を備える第2のボデ
    ィであって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的
    に平行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記一
    次入射ポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レ
    ンズに対向する、第2のボディをさらに備えた、請求項
    35に記載のスペクトログラフ。
  37. 【請求項37】 前記格子の前記光学軸と前記第1の反
    射面に対して法線方向の軸との間の角度が約45゜であ
    る、請求項35に記載のスペクトログラフ。
  38. 【請求項38】 前記第1のボディの前記第2の面が、
    前記レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられた、請
    求項35に記載のスペクトログラフ。
  39. 【請求項39】 前記レンズと前記第1のボディとの間
    に配置される少なくとも1つの光学フィルタをさらに備
    えた、請求項35に記載のスペクトログラフ。
  40. 【請求項40】 前記レンズと前記第2のボディとの間
    に配置される少なくとも1つの光学フィルタをさらに備
    えた、請求項36に記載のスペクトログラフ。
  41. 【請求項41】 前記第2のボディの前記第2の面が、
    前記レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられた、請
    求項36に記載のスペクトログラフ。
  42. 【請求項42】 前記第2のボディの屈折率と実質的に
    同じ屈折率を有する、該第2のボディを前記レンズに固
    定的に取り付けるための接着剤をさらに備えた、請求項
    41に記載のスペクトログラフ。
  43. 【請求項43】 前記第2のボディと前記レンズとが一
    体である、請求項35に記載のスペクトログラフ。
  44. 【請求項44】 前記ポートの少なくとも1つが、実質
    的に、前記焦点面の中の1つの面内にある、請求項15
    に記載のスペクトログラフ。
  45. 【請求項45】 前記凸面が曲率中心を有し、前記凹面
    が曲率中心を有し、該曲率中心が実質的に同心である、
    請求項15に記載のスペクトログラフ。
  46. 【請求項46】 迷光が低減された改良型コンセントリ
    ックスペクトログラフであって、 光学軸、メリジアン平面および凹面を持つ、光を分散す
    る凹面格子と、 光学軸、平坦面および凸面を持つレンズであって、該光
    学軸が実質的に共軸であり、該凸面が該凹面に対向し、
    該レンズの該平坦面に対向して一次焦点面が形成されて
    いる、レンズと、 光路に沿って該スペクトログラフに光を入射させる、該
    焦点面近傍の入射ポートであって、該入射ポートが、実
    質的に、該メリジアン平面から第1の方向に所与の距離
    をおいて配置され、該レンズが、該光を該入射ポートか
    ら該メリジアン平面および該格子面に向けることによっ
    て回折する、入射ポートと、 該光が該格子によって回折された後に、該光の一部分を
    該スペクトログラフから出射させる、該焦点面近傍に配
    置される出射ポートであって、該出射ポートにおいて該
    レンズが該光の該部分を結像する、出射ポートと、を備
    えた、スペクトログラフ。
  47. 【請求項47】 前記入射ポートと前記出射ポートとが
    光路によって光学的に接続されている、請求項46に記
    載のスペクトログラフ。
  48. 【請求項48】 前記光の前記部分の少なくとも一部
    が、非0次回折光である、請求項46に記載のスペクト
    ログラフ。
  49. 【請求項49】 前記回折光の非0次数が、前記焦点面
    において前記格子光学軸の最も近傍で結像する次数であ
    る、請求項48に記載のスペクトログラフ。
  50. 【請求項50】 前記非0次数が負の1次である、請求
    項48に記載のスペクトログラフ。
  51. 【請求項51】 前記出射ポートが、前記第1の方向と
    は反対の方向に前記メリジアン平面から前記垂直をおい
    たところにある、請求項46に記載のスペクトログラ
    フ。
  52. 【請求項52】 前記レンズが、前記格子光学軸に対し
    て平行且つオフセットしている光学軸を有し、これによ
    り、前記出射ポートにおいて画像品質を向上するととも
    に迷光を低減する、請求項46に記載のスペクトログラ
    フ。
  53. 【請求項53】 前記レンズおよび前記格子が配置され
    るハウジングであって、該ハウジング外のあらゆる二次
    光源からの光が該ハウジング内の前記光に混入すること
    を防ぐハウジングをさらに備えた、請求項46に記載の
    スペクトログラフ。
  54. 【請求項54】 前記入射ポートと前記レンズとの間に
    あり、改変焦点面を形成する反射面と、 光源からの光を受光する、該改変焦点面近傍の二次入射
    ポートと、をさらに備えた、請求項46に記載のスペク
    トログラフ。
  55. 【請求項55】 前記出射ポートと前記レンズとの間に
    あり、改変焦点面を形成する反射面と、 分散した光を前記スペクトログラフから出射させる、該
    改変焦点面近傍の二次出射ポートと、をさらに備えた、
    請求項46に記載のスペクトログラフ。
  56. 【請求項56】 前記一次入射ポートと前記一次出射ポ
    ートとが、前記レンズの前記平坦面近傍の一次焦点面の
    近傍に配置される、請求項46に記載のスペクトログラ
    フ。
  57. 【請求項57】 前記凸面が曲率中心を有し、前記凹面
    が、該凸面中心と実質的に同心である曲率中心を有す
    る、請求項46に記載のスペクトログラフ。
  58. 【請求項58】 改良型コンセントリックスペクトログ
    ラフであって、 光学軸、メリジアン平面および凹面を持つ格子と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズであ
    って、該凸面が該凹面に対向し、該光学軸が実質的に同
    一線上にあり、該面が実質的に同心であり、該レンズの
    該平坦面に対向して、該光学軸に対して垂直に一次焦点
    面が形成されている、レンズと、 該一次焦点面の近傍の、第1の一次軸と第2の一次軸と
    の交点にある一次入射ポートであって、該第1の一次軸
    が該メリジアン平面に対して平行且つオフセットしてお
    り、該第2の一次軸が該メリジアン平面に対して垂直且
    つ該格子光学軸に対してオフセットしている、一次入射
    ポートと、 該一次焦点面の近傍で、該メリジアン平面から第1の垂
    直距離をおいて配置される一次出射ポートであって、該
    第1の垂直距離が、該第1の方向とは反対の第2の方向
    にある、一次出射ポートと、 該一次焦点面の近傍の、第1の二次軸と第2の二次軸と
    の交点にある二次入射ポートであって、該第1の二次軸
    が該メリジアン平面に対して平行且つオフセットしてお
    り、該第2の二次軸が該メリジアン平面に対して垂直且
    つ該格子光学軸に対してオフセットしている、二次入射
    ポートと、 該一次焦点面の近傍で、該メリジアン平面から該第2の
    方向に第2の垂直距離をおいて配置される二次出射ポー
    トと、を備えた、スペクトログラフ。
  59. 【請求項59】 前記一次入射ポートが多色光を受光す
    るように配置され、前記格子が該光を少なくとも1つの
    非0次回折に回折し、該一次出射ポートが該非0次回折
    の一部分を受光するように配置される、請求項58に記
    載のスペクトログラフ。
  60. 【請求項60】 前記非0次数が、前記格子の前記光学
    軸の最も近傍で結像する次数である、請求項59に記載
    のスペクトログラフ。
  61. 【請求項61】 前記非0次数が負の1次である、請求
    項60に記載のスペクトログラフ。
  62. 【請求項62】 前記一次入射ポートが一次光源から光
    を受光し、前記格子および前記レンズが配置されるハウ
    ジングを前記スペクトログラフの周囲にさらに備えた、
    請求項58に記載のスペクトログラフ。
  63. 【請求項63】 前記ポートの少なくとも1つが、前記
    一次焦点面内にある、請求項58に記載のスペクトログ
    ラフ。
  64. 【請求項64】 改良型コンセントリックスペクトログ
    ラフであって、 光学軸、メリジアン平面および凹面を持つ格子と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズであ
    って、該凸面が該凹面に対向し、該光学軸が実質的に同
    一線上にあり、該平坦面に対向して、該光学軸に対して
    垂直に一次焦点面が形成されている、レンズと、 光透過性材料を備える第1のボディであって、実質的に
    平行である交線を持つ少なくとも3つの平坦面を該第1
    のボディが有し、第1の該平面が該一次焦点面と該レン
    ズの該平坦面との間に配置されるとともに、該第1の平
    面上に配された反射面を有し、該第1のボディの第2の
    平坦面が該レンズの該平坦面に対向し、該第1のボディ
    の第3の平坦面が改変焦点面に対向し、該反射面が、該
    平坦レンズ面から所与の光学的長さをおいたところに該
    改変焦点面を形成する、第1のボディと、 該改変焦点面の近傍の、第1の軸と第2の軸との交点に
    ある一次入射ポートであって、該第1の軸が該メリジア
    ン平面に対して平行且つ第1の方向にオフセットしてお
    り、該第2の軸が該メリジアン平面に対して垂直であ
    る、一次入射ポートと、 該一次焦点面の近傍で、該メリジアン平面から第1の垂
    直距離をおいて配置される一次出射ポートであって、該
    第1の垂直距離が、該第1の方向とは反対の第2の方向
    にある、一次出射ポートと、を備えた、スペクトログラ
    フ。
  65. 【請求項65】 前記光透過性材料を備える第2のボデ
    ィであって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的
    に平行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記一
    次出射ポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レ
    ンズに対向する、第2のボディをさらに備えた、請求項
    64に記載のスペクトログラフ。
  66. 【請求項66】 光を分散する方法であって、 凹面回折格子のメリジアン平面から所与の垂直距離をお
    いて配置された入射ポートに多色光を通過させる行程
    と、 少なくとも該メリジアン平面において該光が該格子に入
    射するように、レンズを用いて該多色光を該格子に向け
    る行程と、 該回折格子を用いて該光を回折し、これにより、該光を
    分散する行程と、 該分散した光を、該レンズを用いて該メリジアン平面外
    に配置された出射ポートにおいて結像する行程と、を包
    含する方法。
  67. 【請求項67】 多色光を分散する方法であって、 実質的に格子のメリジアン平面の第1のサイド上に配置
    される一次入射ポートに光を通過させる行程であって、
    該格子が光学軸および凹面を有する行程と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズに該
    光を向ける行程であって、該凸面が該凹面に対向し、該
    光学軸が実質的に共軸である、行程と、 該格子を用いて該光の少なくとも一部分を回折する行程
    と、 実質的に該メリジアン平面の該第2のサイド上に配置さ
    れる出射ポートにおいて、該光の部分を結像する行程
    と、を包含する方法。
  68. 【請求項68】 前記結像行程が、前記レンズの前記平
    坦面近傍で結像する行程を包含する、請求項67に記載
    の方法。
  69. 【請求項69】 改良型コンセントリックスペクトログ
    ラフを用いて2本の光ビームを回折する方法であって、
    該スペクトログラフが、 光学軸、第1のサイドおよび第2のサイドを持つメリジ
    アン平面、ならびに凹面を有する格子と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズであ
    って、該凸面が該凹面に対向し、該光学軸が実質的に共
    軸であるレンズと、 実質的に該メリジアン平面の該第1のサイド上に配置さ
    れる一次入射ポートと、 実質的に該メリジアン平面の該第2のサイド上に配置さ
    れる一次出射ポートと、 実質的に該メリジアン平面の該第1のサイド上に配置さ
    れる二次入射ポートと、 実質的に該メリジアン平面の該第2のサイド上に配置さ
    れる二次出射ポートとを備えており、該方法が、 第1のビームを該一次入射ポートに提供する行程、 該第1のビームの少なくとも一部分が該格子面上に入射
    するように、該レンズを用いて該第1のビームを該格子
    に向ける行程、 該格子を用いて該第1のビームを反射回折し、これによ
    り、第1の回折ビームを形成する行程、および該レンズ
    を用いて該一次出射ポートにおいて該第1の回折ビーム
    を結像する行程、 を含む、第1の光ビームを回折する行程と、 第2のビームを該二次入射ポートに提供する行程、 該第2のビームの少なくとも一部分が該格子面上に入射
    するように、該レンズを用いて該第2のビームを該格子
    に向ける行程、 該格子を用いて該第2のビームを反射回折し、これによ
    り、第2の回折ビームを形成する行程、および該レンズ
    を用いて該二次出射ポートにおいて該第2の回折ビーム
    を結像する行程、 を含む、第2の光ビームを回折する行程と、を包含する
    方法。
  70. 【請求項70】 改良型コンセントリックスペクトログ
    ラフを用いて2本の光ビームを回折する方法であって、
    該スペクトログラフが、 光学軸、第1のサイドおよび第2のサイドを持つメリジ
    アン平面、ならびに凹面を有する格子と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズであ
    って、該凸面が該凹面に対向し、該光学軸が実質的に共
    軸であるレンズと、 実質的に該メリジアン平面の該第1のサイド上に配置さ
    れる一次入射ポートと、 実質的に該メリジアン平面の該第2のサイド上に配置さ
    れる一次出射ポートと、 実質的に該メリジアン平面の該第2のサイド上に配置さ
    れる二次入射ポートと、 実質的に該メリジアン平面の該第1のサイド上に配置さ
    れる二次出射ポートとを備えており、該方法が、 第1のビームを該一次入射ポートに提供する行程、 該第1のビームの少なくとも一部分が該格子面上に入射
    するように、該レンズを用いて該第1のビームを該格子
    に向ける行程、 該格子を用いて該第1のビームを反射回折し、これによ
    り、第1の回折ビームを形成する行程、および該レンズ
    を用いて該一次出射ポートにおいて該第1の回折ビーム
    を結像する行程、 を含む、第1の光ビームを回折する行程と、 第2のビームを該二次入射ポートに提供する行程、 該第2のビームの少なくとも一部分が該格子面上に入射
    するように、該レンズを用いて該第2のビームを該格子
    に向ける行程、 該格子を用いて該第2のビームを反射回折し、これによ
    り、第2の回折ビームを形成する行程、および該レンズ
    を用いて該二次出射ポートにおいて該第2の回折ビーム
    を結像する行程、 を含む、第2の光ビームを回折する行程と、を包含する
    方法。
  71. 【請求項71】 多色光をスペクトル的に分散するため
    のコンセントリックスペクトログラフであって、 凹面および光学軸を持つ格子と、 実質的に平坦な面、凸面および光学軸を持つレンズであ
    って、該凸面が該凹面に対向し、該光学軸が実質的に共
    軸であり、該凸面および該凹面が実質的に同心であり、
    一次焦点面を形成するように該レンズおよび該格子が所
    与の距離をおいて配置される、レンズと、 該レンズの該平坦面に対向する第1のポートと、 光透過性材料を備える第1のボディであって、該第1の
    ボディが少なくとも3つの平坦面を有し、該平坦面の交
    線が実質的に平行であり、該第1のボディの第1の該平
    坦面が少なくとも部分的に該第1のポートと該レンズと
    の間に配置されるとともに、該第1の平面上に改変焦点
    面を形成する反射面を有し、該第1のボディの第2の該
    平坦面が該レンズの該平坦面に対向し、該第1のボディ
    の第3の該平坦面が該改変焦点面に対向する、第1のボ
    ディと、 該レンズの該平坦面に対向し、該一次焦点面近傍に配置
    される第2のポートと、を備えた、スペクトログラフ。
  72. 【請求項72】 前記光透過性材料を備える第2のボデ
    ィであって、該第2のボディが少なくとも2つの実質的
    に平行な平坦面を有し、第1の該平行な平坦面が前記第
    2のポートに対向し、第2の該平行な平坦面が前記レン
    ズに対向する、第2のボディをさらに備えた、請求項7
    1に記載のスペクトログラフ。
  73. 【請求項73】 前記格子の前記光学軸と、前記第1の
    ボディの前記第1の平坦面に対して法線方向の軸との間
    の角度が約45゜である、請求項71に記載のスペクト
    ログラフ。
  74. 【請求項74】 前記第1のボディの前記第2の面が前
    記レンズの前記平坦面に固定的に取り付けられた、請求
    項71に記載のスペクトログラフ。
  75. 【請求項75】 前記光透過性材料の屈折率と実質的に
    同じ屈折率を有する、該第1のボディを前記レンズに固
    定的に取り付けるための接着剤をさらに備えた、請求項
    74に記載のスペクトログラフ。
  76. 【請求項76】 前記第1のボディと前記レンズとが、
    該第1のボディの前記第2の面において一体である、請
    求項71に記載のスペクトログラフ。
  77. 【請求項77】 前記第2のボディの前記第2の面が、
    前記レンズの前記平坦面に固定的に取り付けらた、請求
    項72に記載のスペクトログラフ。
  78. 【請求項78】 前記第2のボディの屈折率と実質的に
    同じ屈折率を有する、該第2のボディを前記レンズに固
    定的に取り付けるための接着剤をさらに備えた、請求項
    77に記載のスペクトログラフ。
  79. 【請求項79】 1つ以上の光透過性プレートであっ
    て、前記多色光が該プレートの少なくとも1つを通過し
    て前記焦点面の1つの位置を変えるように配置される光
    透過性プレートをさらに備えた、請求項71に記載のス
    ペクトログラフ。
  80. 【請求項80】 前記プレートの前記少なくとも1つ
    が、前記ポートの1つと前記レンズとの間に配置され
    る、請求項79に記載のスペクトログラフ。
  81. 【請求項81】 前記プレートの前記少なくとも1つ
    が、前記ボディの1つと前記ポートの1つとの間に配置
    される、請求項79に記載のスペクトログラフ。
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