JPH1029272A - 耐衝撃化粧板 - Google Patents

耐衝撃化粧板

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JPH1029272A
JPH1029272A JP18509996A JP18509996A JPH1029272A JP H1029272 A JPH1029272 A JP H1029272A JP 18509996 A JP18509996 A JP 18509996A JP 18509996 A JP18509996 A JP 18509996A JP H1029272 A JPH1029272 A JP H1029272A
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resin
impregnated
aramid fiber
melamine resin
decorative material
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JP18509996A
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Yoshijiro Tate
芳士郎 舘
Akinori Akamine
昭則 赤嶺
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧板としても使用可能な耐衝撃性複合成型
物を得ること。 【解決手段】 ポリビニルブチラール変性フェノール樹
脂を含浸又は塗布したアラミド繊維布を所定枚数重ね
て、その表又は表裏にメラミン樹脂を含浸又は塗布した
化粧材を重ねて積層成形して得られた板状成形物の端面
全周をゴム系又は軟質熱可塑性樹脂からなる化粧材で被
覆したことを特徴とする耐衝撃化粧板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0012】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度繊維である
アラミド繊維を基材とする熱硬化性樹脂繊維強化プラス
チックの表又は表裏面に表面硬度の高いメラミン樹脂を
含浸又は塗布した化粧材を同時成形して得られた板状成
形物の周縁をゴム又は軟質性熱可塑性樹脂で化粧してな
る、書類カバン等に入れて持ち歩き可能なメモ台として
も使用可能な耐衝撃化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐衝撃板としては、従来よりポリビニル
ブチラール変性フェノール樹脂を含浸又は塗布したアラ
ミド繊維基材を所定の枚数重ねて加熱、加圧して得られ
るアラミドACM板があるが、フェノール樹脂をポリビ
ニルブチラールで変性しているため、表面硬度が小さく
又外部に放置すると紫外線により変色がはげしく、この
欠点をなくし、成形物の商品価値を高めるため、塗装す
る必要があった。また、耐衝撃が主用途でカバン中に入
れてメモ台紙とする用途はなく、あったとしても耐衝撃
性を高めるため、樹脂含有率を少なくしているので表面
にアラミド繊維のクロス目等があらわれ、樹脂を多少多
くしてもポリビニルブチラール変性のため、表面硬度が
小さく、メモ台紙、小テーブル等に使用するには、平滑
性に劣り、傷が付き易い欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリビニル
ブチラール変性フェノール樹脂とアラミド繊維からなる
成形物(以下、アラミドACMという)が大きな耐衝撃
性を持っていることと、プラスチックの中で表面硬度が
最も大きいとされているメラミン樹脂含浸化粧材をアラ
ミドACMの表面に配置するすることにより、そして周
縁端面をゴム系又は軟質熱可塑性樹脂で被覆することに
より、メモ台紙ないし小テーブルを兼ねた耐衝撃化粧板
を完成させるに至ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリビニルブ
チラール変性フェノール樹脂を含浸又は塗布したアラミ
ド繊維布を所定枚数重ねてなる積層物の表又は表裏にメ
ラミン樹脂を含浸又は塗布した化粧材を重ねて積層成形
して得られた板状成形物の端面全周をゴム系又は軟質熱
可塑性樹脂からなる化粧材で被覆したことを特徴とする
耐衝撃化粧板、関するものである。
【0005】本発明において用いられるアラミド繊維は
通常高強度繊維の範疇に入るもので、引張強度を密度で
割った比引張強度が10×106 cm以上であり、弾性
率を密度で割った比弾性率が2.5×108 cm以上の
ものである。比引張強度あるいは比弾性率が前記値以下
ではアラミドACMの耐衝撃性は必ずしも充分ではな
い。アラミド繊維の織布の性状については特に限定され
ないが、打込み密度15〜50本/25mm、糸の太さ
400〜3000デニール、重さ150〜600g/m
2 のものが好ましい。
【0006】一方、アラミド繊維に含浸するポリビニル
ブチラール変性フェノール樹脂としては、通常レゾール
型フェノール樹脂とポリビニルブチラール樹脂(以下、
PVBという)を混合又は反応させたものであり、両者
の割合は、前者が100重量部に対し後者が20〜80
重量部、好ましくは30〜70重量部である。更には、
フェノール樹脂100重量部に対しエポキシ樹脂を5〜
40重量部混合する場合もある。
【0007】アラミド繊維プリブレグは、アラミド繊維
布に上記ポリビニルブチラール変性フェノール樹脂(以
下、PVB変性フェノール樹脂という)を含浸又は塗布
し、乾燥して得られる。
【0008】他方、表面材として使用されるメラミン樹
脂含浸化粧材は、通常のメラミン樹脂化粧板に使用され
るものであればよく、メラミンとホルムアルデヒドから
得られたメラミン樹脂をガラス繊維等から成る無機繊維
布又は飽和ポリエステル樹脂等から成る有機繊維布ある
いは紙基材に含浸又は塗布して得られる。
【0009】耐衝撃化粧板を得るには、アラミド繊維プ
リプレグを複数枚重ね、この表又は表裏にメラミン樹脂
含浸化粧材を1〜3枚重ね合わせ加熱加圧する圧縮成形
法、あるいは上記の様なプリプレグを作らないハンドレ
イアップ法などがある。この際、樹脂の含有率はアラミ
ド繊維の場合は5〜50%(重量%、以下同じ)の範囲
であるが、好ましくは8〜25%である。5%以下では
プリプレグ間の密着性が低下し又は50%以上ではプリ
プレグを作ることは困難であり、耐衝撃性が低下する原
因ともなる。ハンドレイアップ法では、最高70%の含
有率のものも成形可能である。
【0010】一方メラミン樹脂含浸化粧材の場合の樹脂
含有率は20〜80%の範囲であるが、好ましくは30
〜70%である。
【0011】こうして得られた板状成形物はその端面全
周をネオプレン、シリコーン等の合成ゴム又は天然ゴ
ム、ポリ塩化ビニル等の軟質熱可塑性樹脂から成る化粧
材(例えば、押し出し成形物)を接着剤等で被覆し固定
し化粧する。
【0012】なお、本発明の耐衝撃化粧板の大きさ及び
厚さは、アタッシュケース等の事務用カバンの場合は、
サイズはB4〜A4、重さは1Kg前後が望ましい。又
厚さは要求される耐衝撃性によって異なるが、通常は5
〜15mmである。5mm未満では十分な耐衝撃性が得
られず、15mmを越えると重くなり、取扱が困難とな
ることもある。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例及び比較例を示す。図
1は、PVB変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維プリ
プレグとメラミン樹脂含浸化粧材の構成例を示す。
(1)はPVB変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維プ
リプレグ、(2)はメラミン樹脂含浸化粧材である。図
2は本発明の耐衝撃化粧板の一例で、(a)は平面図、
(b)は側面図である。図3は図2のA−A断面図を示
す。(3)はメラミン樹脂化粧層、(4)は端面化粧材
であり、(5)は接着剤である。
【0014】《実施例1》比引張強度21×106
m、比弾性率6.2×108 cmのアラミド繊維織布
(平織り、厚さ0.45mm、目付量460g/m2
にPVB変性レゾール型フェノール樹脂を含浸し、乾燥
して樹脂分15%のPVB変性フェノール樹脂含浸アラ
ミド繊維プレプレグを作製した。一方、目付量が120
g/m2 の単色クラフト紙に化粧板に用いる通常のメラ
ミン樹脂を含浸して樹脂分40%のメラミン樹脂含浸化
粧材を得た。上記PVB変性フェノール樹脂含浸アラミ
ド繊維プリプレグを18枚重ね、その表裏にメラミン樹
脂含浸化粧材を1枚ずつ重ね合わせ、145℃、100
Kg/cm2 で加熱加圧して、メラミン樹脂アラミド繊
維複合成形板を得た。これを270×370cmの長方
形状に切断し、その端面全周にネオプレン系ゴム製で断
面が「コ」の字型の押し出し成形品をゴム系接着剤で接
着し、図2で示されるような耐衝撃化粧板を得た。
【0015】《実施例2》比引張強度が24×106
m、比弾性率が6.6×108 cmのアラミド繊維織布
(2×2バスケット織り、厚さ0.56mm、目付量4
30g/m2 )にPVB変性レゾール型フェノール樹脂
を含浸し、乾燥して樹脂分20%のPVB変性フェノー
ル樹脂含浸アラミド繊維プリプレグを作製した。一方、
目付量が60g/m2 の着色された高強度ポリエステル
不織布に化粧板に用いる通常のメラミン樹脂を含浸して
樹脂分40%のメラミン樹脂含浸化粧材を得た。上記P
VB変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維プリプレグを
19枚重ね、その表裏にメラミン樹脂含浸化粧材を2枚
ずつ重ね合わせ、270(タテ)×370(ヨコ)×1
0mm(厚さ)の平板金型に入れ、145℃、10Kg
/cm2で加熱加圧して、メラミン樹脂アラミド繊維複
合成形板を得た。これを取り出し、バリを除去した後、
その端面全周に軟質ポリ塩化ビニル製で断面が「コ」の
字型の押出し品をポリ塩化ビニル系接着剤で接着し、図
2で示されるような耐衝撃化粧板を得た。
【0016】《実施例3》比引張強度が24×106
m、比弾性率が6.6×108 cmのアラミド繊維織布
(2×2バスケット織り、厚さ0.56mm、目付量4
30g/m2 )にPVB変性レゾール型フェノール樹脂
を含浸し、乾燥して樹脂分20%のPVB変性フェノー
ル樹脂含浸アラミド繊維プリプレグを作製した。一方、
目付量が130g/m2 の文字等が印刷されたクラフト
紙に化粧板に用いる通常のメラミン樹脂を含浸して樹脂
分50%のメラミン樹脂含浸化粧材を得た。上記PVB
変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維プリプレグを19
枚重ね、その表裏にメラミン樹脂含浸化粧材を1枚ずつ
重ね合わせ、270(タテ)×370(弧)×10mm
(厚さ)の二次曲面をもつ金型の中に入れ、145℃、
100Kg/cm2 で加熱加圧して、図4に示されるよ
うなメラミン樹脂アラミド繊維複合成形板を得た。この
端面をバリ取りした後、ポリ塩化ビニルシートで化粧
し、湾曲耐衝撃化粧板を得た。図4において、(6)は
PVB変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維層であり、
(7)はメラミン樹脂含浸ポリエステル不織布層であ
る。
【0017】このようにして得られた耐衝撃化粧板は、
耐衝撃性が優れていることはもちろんのこと、表面がメ
ラミン樹脂で化粧され、端面全周もゴム又は軟質熱可塑
性樹脂で化粧されているので、美麗で、表面硬度が高
く、小型化してミニテーブル、メモ台等として使用する
ことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の耐衝撃化粧板は、高強度繊維で
あるアラミド繊維を基材とする熱硬化性樹脂繊維強化プ
ラスチックとメラミン樹脂含浸化粧材とを複合させてい
るので、耐衝撃製に優れ、化粧板としても使用すること
ができ、小型化して書類カバン等に入れて持ち歩き可能
なメモ台等としても使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PVB変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維
プリプレグとメラミン樹脂含浸化粧材との構成例を示す
断面図。
【図2】 本発明の耐衝撃化粧板の一例であり、(a)
は平面図、(b)は側面図。
【図3】 図2のA−A断面図。
【図4】 本発明の一例である湾曲耐衝撃化粧板を形成
するための複合成形板の斜視図。
【符号の説明】
1 PVB変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維プリプ
レグ 2 メラミン樹脂含浸化粧材 3 メラミン樹脂化粧層 4 端面化粧材 5 接着剤 6 PVB変性フェノール樹脂含浸アラミド繊維層 7 メラミン樹脂含浸ポリエステル不織布層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルブチラール変性フェノール樹
    脂を含浸又は塗布したアラミド繊維布を所定枚数重ね、
    その表又は表裏にメラミン樹脂を含浸又は塗布した化粧
    材を重ねて積層成形して得られた板状成形物の端面全周
    をゴム系又は軟質熱可塑性樹脂からなる化粧材で被覆し
    たことを特徴とする耐衝撃化粧板。
JP08185099A 1996-07-15 1996-07-15 耐衝撃化粧板 Expired - Lifetime JP3124232B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102466632B1 (ko) * 2022-08-04 2022-11-14 주식회사 제이포트 층간소음 방지를 위한 펠트 소재 충진재

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102466632B1 (ko) * 2022-08-04 2022-11-14 주식회사 제이포트 층간소음 방지를 위한 펠트 소재 충진재

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