JPH10292660A - パレット移載装置とこれを用いたエレベータ式駐車装置 - Google Patents

パレット移載装置とこれを用いたエレベータ式駐車装置

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JPH10292660A
JPH10292660A JP9335697A JP9335697A JPH10292660A JP H10292660 A JPH10292660 A JP H10292660A JP 9335697 A JP9335697 A JP 9335697A JP 9335697 A JP9335697 A JP 9335697A JP H10292660 A JPH10292660 A JP H10292660A
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JP
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pallet
transfer device
dog
parking
transporter
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Application number
JP9335697A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Imaizumi
浩昭 今泉
Shin Sakumoto
伸 佐久本
Setsuo Matsunuma
世津雄 松沼
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IHI Corp
IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各駐車棚を余分に高くすることなく、空パレ
ットの処理だけを目的とした動作をなくすことができ、
これにより車の収容効率(容積率)を高く保持したまま
で、入出庫時間を短縮することができるエレベータ式駐
車装置と、両側に並んだ駐車棚のどちらからでも、かつ
どちらへも常にパレットを移載できるパレット移載装置
を提供する。 【解決手段】 エレベータ式駐車装置の搬機5内に上下
2段のパレット移載装置16が内蔵されており、入庫時
には入庫棚3から空パレット6を下段パレット移載装置
20により搬機内に移載し、次いで車を載せた実車パレ
ットを上段パレット移載装置20によりその棚に格納
し、出庫時には出庫棚から車を載せた実パレットを上段
パレット移載装置により搬機内に移載し、次いで空パレ
ットを下段パレット移載装置によりその棚に格納する。
また、パレット移載装置20の旋回アーム22の自由端
部にドグ起伏装置28を備え、係合ドグ27をパレット
のドグ受け17と嵌合する起立位置Hと嵌合しない退避
位置Lとの間を起伏させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式駐車装置に係わ
り、更に詳しくは、パレット移載装置とこれを用いたエ
レベータ式駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、エレベータ式駐車装置の模式図
である。この図において、1は入出庫空間であり、かつ
人の乗降場所である入出庫用バース、2は車、3は駐車
用棚、4は昇降路、5はエレベータ(搬機)、6はパレ
ット、7はパレット移載装置であり、エレベータ5が昇
降路4を昇降して所定の棚3で停止し、パレット移載装
置7によりパレット6を横行させて、車2を載せたパレ
ット6(実車パレット)を所定の棚3に格納し、或いは
車の載っていないパレット6(空パレット)をバース1
に移動するようになっている。
【0003】かかるエレベータ式駐車装置用のパレット
移載装置として、特許第2514409号、特公平7−
33734号、等が既に提案されている。
【0004】特許第2514409号の「エレベータ式
立体駐車装置におけるパレットの横送り装置」は、図7
に模式的に示すように、パレット6が、昇降台5および
駐車スペース3に左右方向に配設されたレール上を移動
する車輪と前後方向に延びる溝8とを有しており、昇降
台5には、先端部にパレットの溝8に係合可能でかつ係
合状態で溝8に沿ってスライド可能な係合部材9を有す
るクランクアーム10が回転可能に設けられているとと
もに、クランクアーム10を回転させるアクチュエータ
が設けられており、係合部材9をパレットの溝8に係合
させた状態でクランクアーム10を左右方向に延びた状
態から略180°回転させることによりパレット6が昇
降台5と駐車スペースとの間を移動するように構成され
ている。また駐車構造物内の昇降路4の左右両側にそれ
ぞれ駐車スペース3が設けられており、クランクアーム
10およびアクチュエータは、昇降台5上を左右方向に
移動可能に設けられて、昇降台5と左右いずれか一方の
駐車スペースとの間でパレット6を移動するに先立って
一方の駐車スペース側に移動するように構成されてい
る。
【0005】また、特公平7−33734号の「エレベ
ータ式駐車装置における台車受け渡し装置」は、図8に
模式的に示すように、駆動モータにより正逆回転可能な
旋回アーム10の駆動軸10aがエレベータの中心位置
に配置され、旋回アーム10の自由端側の上面には係合
部材9が取り付けられていて、各駐車区画の横行台車6
の裏面に設けられた案内摺動板8と係合部材9が嵌合し
ながら、旋回アーム10が回転駆動することによって、
エレベータと各駐車区画との間で、横行台車6の受け渡
しが行われるようになっている。
【0006】すなわち、特公平7−33734号には、
搬機中央に旋回アーム10が配置され、その自由端側に
ドグ(係合部材9)が取り付けられていて、そのドグが
パレット下面のドグ受け(案内摺動板8)と嵌合しなが
らアームが旋回することによりパレットを横行させる移
載装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパレッ
ト移載装置では、エレベータ(搬機)の両側に並んだ駐
車棚の片側から出庫した場合には、次の入庫時にも同じ
側にしか車を格納できず、同様に反対側から出庫した場
合には、次の入庫時にも反対側にしか格納できない問題
点があった。そのため、以下に説明するように、従来の
エレベータ式駐車装置では、入出庫時のサイクルタイム
が長くなる問題点があった。
【0008】すなわち、従来のエレベータ式駐車装置で
は、図6に示すように、常に1ヵ所の駐車棚にパレット
がなく、エレベータで入庫した車を載せた実車パレット
をそこに格納する必要があった。そのため、入口付近に
空の棚があるにもかかわらず、遠い位置に車を格納する
場合が生じ、入庫時のサイクルタイムが長くなる。ま
た、出庫する場合にも、バースにある空パレットをパレ
ットがない棚まで搬送して格納した後に、出庫する車の
棚に移動して出庫する必要があり、出庫時のサイクルタ
イムも長くなる問題点があった。
【0009】この問題点を解決するために、図9に模式
的に示す機械式駐車装置が提案されている(特開平8−
326346号)。この機械式駐車装置は、入出庫室
1、搬機5、台車7及び駐車室3に取り付けられた上下
2段のパレット収納手段11と、入出庫室のパレット収
納位置を上段から下段、または下段から上段に入れ替え
るパレット収納位置上下入替え手段とを備え、入出庫の
際には、車の載った実車パレットと空パレットを入出庫
室・搬機・台車及び駐車室の順で順次交換していき、空
パレットの処理だけを目的とした動作して入出庫時間を
短縮するようになっている。
【0010】しかし、この装置では、各駐車室3(格納
棚に相当する)に上下2段のパレット収納手段11を設
ける必要があるため、駐車室全体の高さが余分に高くな
り、車の収容効率(容積率)が低下し収容台数が少なく
なる問題点があった。
【0011】本発明は上述した種々の問題点を解決する
ために創案されたものである。すなわち、本発明の主目
的は、各駐車棚を余分に高くすることなく、空パレット
の処理だけを目的とした動作をなくすことができ、これ
により車の収容効率(容積率)を高く保持したままで、
入出庫時間を短縮することができるエレベータ式駐車装
置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、
この主目的を達成するために、両側に並んだ駐車棚のど
ちらからでも、かつどちらへも常にパレットを移載でき
るパレット移載装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、車を載
せるパレットを幅方向に移動するパレット移載装置にお
いて、パレットを幅方向に水平移動可能に案内するガイ
ドレールと、パレットより下方で水平に正逆回転可能な
旋回アームと、旋回アームの自由端に設けられ係合ドグ
と、パレットの幅端部下面に設けられたドグ受けに係合
ドグが嵌合する起立位置Hと嵌合しない退避位置Lとの
間を係合ドグを起伏させるドグ起伏装置と、を備え、前
記旋回アームの回転軸は、パレット移載装置のほぼ中心
に位置し、旋回アームの長さは、回転軸心と係合ドグの
間隔Rが、両側に位置するパレットの内側のドグ受け間
の距離Lのほぼ1/2に設定されている、ことを特徴と
するパレット移載装置が提供される。
【0013】上記パレット移載装置の構成によれば、旋
回アームの回転軸が、パレット移載装置のほぼ中心に位
置し、この旋回アームの長さが、回転軸心と係合ドグの
間隔Rが、両側に位置するパレットの内側のドグ受けと
の間の距離Lのほぼ1/2に設定されているので、旋回
アームの自由端に設けられたドグが両側のパレットと係
合しない斜め位置(待機位置)から、旋回アームが隣接
するいずれかのパレット側に直角に延びる位置まで回転
させることにより、パレットの幅端部下面に設けられた
ドグ受けと旋回アームのドグとを嵌合させることがで
き、更に、旋回アームを回転させることにより、そのパ
レットをパレット移載装置の真上に移載することができ
る。
【0014】更に、ドグ起伏装置が、旋回アームの係合
ドグをパレットのドグ受けと嵌合する起立位置Hと嵌合
しない退避位置Lとの間を起伏させるようになっている
ので、ドグを退避位置に移動させることにより、いつで
もドグとドグ受けとの嵌合を外すことができる。
【0015】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
旋回アームは、両側に位置するパレットの内側のドグ受
け間の距離Lに相当する長さを有し、その中心位置に回
転軸を有し、その両端に1対のドグ起伏装置を備える。
この構成によれば、旋回アームの両端にそれぞれドグ起
伏装置があるので、隣接するいずれかのパレット側にあ
る係合ドグを起立位置に起立させ、旋回アームをそのパ
レット側に直角に延びる位置まで回転させることによ
り、ほとんど無駄時間なしに、円滑にパレットの幅端部
下面に設けられたドグ受けと旋回アームのドグとを嵌合
させることができ、次いでそのパレットをパレット移載
装置の真上に移載することができる。
【0016】また、パレット移載装置の真上に位置する
パレットを、移載する側と反対側の係合ドグを起立させ
てドグ受けと嵌合させ、そのままそのドグ受けを移載す
る側に旋回させることにより、隣接するいずれかの側
に、無駄時間なしに円滑に移載することができる。従っ
て、隣接するパレットをパレット移載装置の真上に移載
し、次いで反対側に移載することも、ほとんど無駄時間
なしに円滑に行うことができ、エレベータ駐車装置のみ
ならず、その他の形式の駐車装置におけるパレットの横
移動装置としても用いることができる。
【0017】また、本発明によれば、搬機が昇降して所
定の棚で停止し、パレット移載装置によりパレットを横
行させて、車を載せた実車パレットを棚に格納し、或い
は空パレットをパレット移載装置により搬機内に移載
し、搬機によりバースに移動するようになっているエレ
ベータ式駐車装置において、搬機内に上下2段のパレッ
ト移載装置が内蔵されており、入庫時には入庫する棚か
ら空パレットを下段パレット移載装置により搬機内に移
載し、次いで実車パレットを上段パレット移載装置によ
りその棚に格納し、出庫時には出庫する棚から実車パレ
ットを上段パレット移載装置により搬機内に移載し、次
いで空パレットを下段パレット移載装置によりその棚に
格納する、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置が提
供される。
【0018】上記エレベータ式駐車装置の構成によれ
ば、搬機内に上下2段のパレット移載装置が内蔵されて
おり、入庫時には入庫する棚から空パレットを搬機内に
移載し、次いで実車パレットをその棚に格納するので、
入庫する棚に空パレットを格納しておくことができる。
また、出庫時には出庫する棚から実車パレットを搬機内
に移載し、次いで空パレットをその棚に格納するので、
出庫する棚にも空パレットを直ぐに格納することができ
る。従って、全ての駐車棚に常時パレットを格納してお
くことができ、空パレットを処理するための無駄な動作
をなくすことができ、入出庫時間を短縮することができ
る。
【0019】また、この構成によれば、棚はパレット
(実車パレット又は空パレット)が常に1つだけしか格
納しないので、各駐車棚を余分に高くする必要がなく、
車の収容効率(容積率)を高く保持することができる。
【0020】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
パレット移載装置は、それぞれ両側に並んだ駐車棚のど
ちらからでも、かつどちらへもパレットを移載できるよ
うになっている。この構成により、搬機の両側に駐車棚
を配置することができ、容易に車の収容効率(容積率)
を高めることができる。
【0021】また、搬機と隣接するバースを備え、該バ
ースは、搬機内の上下2段のパレット移載装置に対応し
た上下2段のパレットを支持するパレット支持装置を備
え、該パレット支持装置は、上下2段のいずれか一方に
空パレットを収容し、かつ該空パレットを上段又は下段
に昇降できるようになっている、ことが好ましい。この
構成により、搬機が昇降している間に、入庫時に空パレ
ットを上段に移動して次の入庫に備えることができ、同
様に、出庫時に空パレットを下段に移動して出庫に備え
ることができ、バースでの無駄時間をなくすことができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本
発明のエレベータ式駐車装置の入庫時の作動説明図であ
る。この図に示すように、本発明のエレベータ式駐車装
置は、搬機5(エレベータ又はケージ)が昇降して所定
の棚3で停止し、パレット移載装置20によりパレット
6を横行させて、車を載せた実車パレット6を棚3に格
納するようになっている(図1(7)(8))。また、
この装置は、空パレット6をパレット移載装置20によ
り搬機5内に移載し(図1(6))、搬機5によりバー
ス1に移動するようになっている。
【0023】また、本発明のエレベータ式駐車装置で
は、搬機5内に上下2段のパレット移載装置20が内蔵
されている。このパレット移載装置20は、それぞれ両
側(この図で左右)に並んだ駐車棚3のどちらからで
も、かつどちらへもパレット6を移載できるようになっ
ている。更に、搬機5と隣接するバース1を備えてお
り、このバース1は、搬機内の上下2段のパレット移載
装置20に対応した上下2段のパレット6を支持するパ
レット支持装置16を備えている。またこのパレット支
持装置16は、上下2段のいずれか一方に空パレット6
を収容し、この空パレット6を上段又は下段に昇降でき
るようになっている。
【0024】図1は、本発明のエレベータ式駐車装置の
入庫時の作動順序を模式的に示している。この図に示す
ように、入庫時には、(1)初期状態で、搬機5はバー
ス1の位置(高さ)にあり、2枚のパレット6がバース
1の上段と搬機5の下段にある。(2)バースのパレッ
ト6上に車2が入庫すると、(3)(4)パレット移載
装置20により搬機5とバース1の間で2枚のパレット
6を移載し、(5)車を載せた搬機5が下降して下段パ
レット移載装置20が所定の棚3と一致する位置で一旦
停止し、(6)この位置で下段パレット移載装置20に
より、棚3にあるパレット6を搬機内に移載する。
(7)次いで、上段パレット移載装置20がパレットを
抜いた棚3と一致する位置まで再度下降し、(8)上段
パレット移載装置20により実車パレット6をその棚に
移載し、(9)搬機5が上昇して(1)の初期状態に戻
るようになっている。
【0025】上述したように、入庫時には入庫する棚3
から空パレット6を下段パレット移載装置20により搬
機内に移載し、次いで車を載せた実車パレット6を上段
パレット移載装置20によりその棚3に格納するように
なっている。この構成により、入庫時において、棚3は
パレット6(実車パレット又は空パレット)が常に1つ
だけしか格納しないので、各駐車棚3を余分に高くする
必要がなく、車の収容効率(容積率)を高く保持するこ
とができる。
【0026】更に、図1(5)に示すように、入庫時の
搬機5が下降を始めた後に、バース下段にある空パレッ
ト6を上段に上昇させることにより、次の入庫に直ちに
備えることができ、バースでの無駄時間をなくすことが
できる。
【0027】図2は、出庫時の作動を示す図1と同様の
作動説明図である。この図に示すように、出庫時には、
(1)初期状態は入庫時と同じ状態にあり、搬機5の下
段にパレット6が格納されている。(2)出庫指令によ
り、搬機5が下降し、(3)所定の出庫棚3で停止し
て、実車パレット6を上段に移載し、(4)搬機5が小
上昇し、(5)下段の空パレット6を実車パレット6を
抜いた棚3に移載し、(6)次いで、搬機5が上昇して
バース1で停止し、(7)(8)上段の実車パレット6
をバースに移載し、同時にバース内の空パレット6を搬
機5の下段に移載して、(9)(1)の初期状態に戻
る。
【0028】上述したように、出庫時には、出庫する棚
3から実車パレット6を上段パレット移載装置20によ
り搬機5内に移載し、次いで空パレット6を下段パレッ
ト移載装置によりその棚3に格納するようになってい
る。この構成により、入庫時と同様に、各棚3はパレッ
ト6(実車パレット又は空パレット)が常に1つだけし
か格納しないので、各駐車棚3を余分に高くする必要が
なく、車の収容効率(容積率)を高く保持することがで
きる。
【0029】更に、図2(2)に示すように、出庫時の
搬機5が下降を始めた後に、バース上段にある空パレッ
ト6を下段に下降させることにより、次の出庫に直ちに
備えることができ、バースでの無駄時間をなくすことが
できる。
【0030】図3は、本発明のパレット移載装置の平面
図である。この図に示すように、本発明のパレット移載
装置20は、パレット6を幅方向(この図で上下方向)
に水平移動可能に案内するガイドレール22と、パレッ
ト6より下方で水平に正逆回転可能な旋回アーム24
と、旋回アーム24の自由端に設けられた係合ドグ26
(図4参照)と、ドグ起伏装置28と、を備えている。
【0031】図3で25は旋回駆動装置であり、旋回ア
ーム24を旋回軸24aを中心に自由に旋回できるよう
になっている。また、旋回アーム24の旋回軸24a
は、パレット移載装置のほぼ中心に位置している。更
に、旋回アーム24の長さは、回転軸心Zと係合ドグ2
6の間隔Rが、両側に位置するパレット6の内側のドグ
受け間の距離Lのほぼ1/2に設定されている。更に、
この実施形態では、旋回アーム24は、両側に位置する
パレット6の内側のドグ受け間の距離Lに相当する長さ
を有し、その中心位置に回転軸24aを有し、その両端
に1対のドグ起伏装置28を備えている。
【0032】図4は、図3の部分詳細図であり、(A)
は図3のA部拡大図、(B)は(A)のB矢視図であ
る。この図に示すように、ドグ起伏装置28は、係合ド
グ26を軸心を中心に揺動可能に支持した揺動軸28a
と、この揺動軸28aを所定の範囲(例えば90°)で
揺動させる揺動装置28bとからなる。係合ドグ26
は、例えば揺動軸28aに自転可能に取り付けられたロ
ーラ(例えばカムフォロア)である。また、揺動装置2
8bは、この例では、トルクアーム28cで回転しない
ように支持された減速機付電動機であり、係合ドグ26
の揺動をリミットスイッチ等で検出して位置制御するよ
うになっている。
【0033】この構成により、パレットのドグ受け17
に係合ドグ26が嵌合する起立位置Hと嵌合しない退避
位置Lとの間を係合ドグを自由に起伏させることができ
る。
【0034】図5は、パレット移載装置の作動説明図で
ある。上述した構成によれば、旋回アーム24の両端に
それぞれドグ起伏装置28があるので、図5(A)に示
すように、隣接するいずれかのパレット側(例えば図で
下側)にある係合ドグ(例えばA側ドグ)を起立位置H
に起立させ、旋回アーム22をそのパレット側(下側)
に直角に延びる位置(図のC点)まで回転(この図で右
回転)させることにより、ほとんど無駄時間なしに、円
滑にパレットの幅端部下面に設けられたドグ受け17と
旋回アームのドグ26とを嵌合させることができ、次い
でそのまま回転して、そのパレット6をパレット移載装
置の真上(実線で示す)に移載することができる。この
状態で、回転前のA側ドグとB側ドグは位置が最初と逆
になっている。
【0035】上述した作動は、逆側のパレットの場合で
も同様である。従って、この作動により、隣接して両側
に並んだ駐車棚3のどちらからでも、パレット6をパレ
ット移載装置上に移載することができる。
【0036】更に、そのまま、旋回アーム22を逆のパ
レット側(上側)に直角に延びる位置(図のD点)まで
回転させ、次いで、パレット移載装置の真上に位置する
パレット6を、移載する側(上側)と反対側の係合ドグ
(この図でA側ドグ)を起立させてドグ受け17と嵌合
させ、そのままそのドグ受けを移載する側に旋回させる
ことにより、隣接するいずれかの側(この場合上側)
に、無駄時間なしに円滑に移載することができる。
【0037】この作動は、逆側のパレットの場合でも同
様である。従って、この作動により、隣接して両側に並
んだ駐車棚のどちらへでも、パレットをパレット移載装
置上から移載することができる。
【0038】更に、図5(A)(B)に示したように、
両側に並んだ駐車棚のどちらからでも、かつどちらへも
常にパレットを移載できるので、これを組み合わせるこ
とにより、隣接するパレット6をパレット移載装置20
の真上に移載し、次いで反対側に移載することも、ほと
んど無駄時間なしに円滑に行うことができ、上述したエ
レベータ駐車装置のみならず、その他の形式の駐車装置
におけるパレットの横移動装置としても用いることがで
きる。
【0039】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】上述したように、本発明のエレベータ式
駐車装置は、各駐車棚を余分に高くすることなく、空パ
レットの処理だけを目的とした動作をなくすことがで
き、これにより車の収容効率(容積率)を高く保持した
ままで、入出庫時間を短縮することができ、また、本発
明のパレット移載装置は、両側に並んだ駐車棚のどちら
からでも、かつどちらへも常にパレットを移載できる、
等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータ式駐車装置の入庫時の作動
説明図である。
【図2】出庫時の作動を示す図1と同様の作動説明図で
ある。
【図3】本発明のパレット移載装置の平面図である。
【図4】図3の部分詳細図である。
【図5】パレット移載装置の作動説明図である。
【図6】エレベータ式駐車装置の模式図である。
【図7】従来のパレット移載装置の構成図である。
【図8】従来の別のパレット移載装置の構成図である。
【図9】従来のエレベータ式駐車装置の構成図である。
【符号の説明】
1 入出庫バース(入出庫室) 2 車 3 駐車用棚(駐車スペース、駐車室) 4 昇降路 5 搬機(エレベータ、ケージ、昇降台) 6 パレット(横行台車) 7 パレット移載装置(台車) 8 溝(案内摺動板) 9 係合部材 10 旋回アーム(クランクアーム) 10a 駆動軸 11 パレット収納手段 16 パレット支持装置 20 パレット移載装置 22 ガイドレール 24 旋回アーム 24a 旋回軸 25 旋回駆動装置 26 係合ドグ 28 ドグ起伏装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久本 伸 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 石 川島播磨重工業株式会社本社内 (72)発明者 松沼 世津雄 東京都中央区明石町6番4号 石川島運搬 機械株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車を載せるパレットを幅方向に移動する
    パレット移載装置において、パレットを幅方向に水平移
    動可能に案内するガイドレールと、パレットより下方で
    水平に正逆回転可能な旋回アームと、旋回アームの自由
    端に設けられた係合ドグと、パレットの幅端部下面に設
    けられたドグ受けに係合ドグが嵌合する起立位置Hと嵌
    合しない退避位置Lとの間を係合ドグを起伏させるドグ
    起伏装置と、を備える、ことを特徴とするパレット移載
    装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回アームは、両側に位置するパレ
    ットの内側のドグ受け間の距離Lに相当する長さを有
    し、その中心位置に回転軸を有し、その両端に1対のド
    グ起伏装置を備える、ことを特徴とする請求項1に記載
    のパレット移載装置。
  3. 【請求項3】 搬機が昇降して所定の棚で停止し、パレ
    ット移載装置によりパレットを横行させて車を載せた実
    車パレットを棚に格納し、或いは空パレットをパレット
    移載装置により搬機内に移載し、搬機によりバースに移
    動するようになっているエレベータ式駐車装置におい
    て、 搬機内に上下2段のパレット移載装置が内蔵されてお
    り、 入庫時には入庫する棚から空パレットを下段パレット移
    載装置により搬機内に移載し、次いで実車パレットを上
    段パレット移載装置によりその棚に格納し、 出庫時には出庫する棚から実車パレットを上段パレット
    移載装置により搬機内に移載し、次いで空パレットを下
    段パレット移載装置によりその棚に格納する、ことを特
    徴とするエレベータ式駐車装置。
  4. 【請求項4】 前記パレット移載装置は、それぞれ両側
    に並んだ駐車棚のどちらからでも、かつどちらへもパレ
    ットを移載できるようになっている、ことを特徴とする
    請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 【請求項5】 搬機と隣接し、搬機を含む駐車機械本体
    と分離された乗降空間であるバースを備え、該バース
    は、搬機内の上下2段のパレット移載装置に対応した上
    下2段のパレットを支持するパレット支持装置を備え、
    該パレット支持装置は、上下2段のいずれか一方に空パ
    レットを収容し、かつ該空パレットを上段又は下段に昇
    降できるようになっている、ことを特徴とする請求項4
    に記載のエレベータ式駐車装置。
JP9335697A 1997-04-11 1997-04-11 パレット移載装置とこれを用いたエレベータ式駐車装置 Pending JPH10292660A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120003A (ja) * 2005-10-24 2007-05-17 Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd 駐車装置と駐車方法

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