JPH10292526A - 耐火構造 - Google Patents

耐火構造

Info

Publication number
JPH10292526A
JPH10292526A JP9940397A JP9940397A JPH10292526A JP H10292526 A JPH10292526 A JP H10292526A JP 9940397 A JP9940397 A JP 9940397A JP 9940397 A JP9940397 A JP 9940397A JP H10292526 A JPH10292526 A JP H10292526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
column
pillar
steel pipe
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9940397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Ikeda
憲一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP9940397A priority Critical patent/JPH10292526A/ja
Publication of JPH10292526A publication Critical patent/JPH10292526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な耐火性能を有した防火区画を、低コス
トでかつ容易に形成することのできる耐火構造を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 防火区画10を構成するCFT造あるい
はRCST造等の柱Cと壁体11との間に、プレキャス
トコンクリート造のブロック部材15を介装させる構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等に設置され
る防火区画に用いて好適な耐火構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル等には、火災が発生した場合
に延焼を抑えるために、耐火構造の壁によって形成され
た防火区画が設置されている。
【0003】ところで、防火区画の延長線上に、その表
面が鋼管によって形成された、例えば充填鋼管コンクリ
ート造(以下、「CFT造」と略称)の柱が位置する場
合、柱の表面を形成する鋼管が露出していると、防火区
画の一方の側で火災が発生したときに、火災による10
00℃にもおよぶ熱が鋼管を介して防火区画の他方の側
に伝わり、これによって発火あるいは着火を招くことが
ある。これを防止するため、このような柱には以下に示
すような耐火被覆が施されていた。
【0004】上記耐火被覆としては、例えば図4に示す
ように、防火区画1を形成する石膏ボード等の壁体2
を、柱Cを囲むように箱状に配置したものがある。
【0005】また、図5に示すように、防火区画5を構
成する壁体6,6間に柱Cを一体に取り込み、柱Cの表
面を例えばロックウール等の耐火被覆材7で被覆したも
のもある。
【0006】このようにして、柱Cの表面を形成する鋼
管Kを、壁体2(図4参照)や耐火被覆材7(図5参
照)によって被覆することにより、火災時の鋼管Kの過
度な温度上昇を抑制するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の技術には以下のような問題が存在する。
まず、図4に示した防火区画1のように、柱Cを避けて
壁体2を設置していたのでは、設置の手間がかかり、ま
た柱Cの実質的な占有面積が増え、室内空間が狭められ
るうえに、見栄えも良くないという問題がある。また、
図5に示したように、柱Cに耐火被覆材7を施す場合に
は、耐火被覆材7の吹付作業等に多大な手間がかかるだ
けでなく、見栄えを良くするために柱Cを化粧パネル8
等で覆う必要があり、これにも手間がかかるとともにコ
スト上昇を招くという問題がある。
【0008】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、十分な耐火性能を有した防火区画を、低コ
ストでかつ容易に形成することのできる耐火構造を提供
することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
防火区画を構成する柱の表面が鋼製材料で形成されると
ともに、その内部にはコンクリートが充填されてなり、
前記柱と、該柱に隣接して設置される防火区画壁との間
には、前記鋼製材料よりも熱伝導率の低い材料からなる
低熱伝導部材が介装されていることを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の耐
火構造において、前記低熱伝導部材がコンクリートまた
はモルタルまたは石からなることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る耐火構造の実
施の形態の一例を、図1ないし図3を参照して説明す
る。
【0012】図1に示すように、ビル等に設置される防
火区画10は、石膏ボード等の十分な耐火性能を有した
材料からなる壁体11,11間に、ビルの躯体を構成す
る柱Cが位置する構成となっている。この柱Cは、CF
T造からなり、その表面を形成する鋼管(鋼製材料)K
内にコンクリート13が充填された構成となっている。
【0013】そして、柱Cとその両側の壁体11,11
との間には、それぞれブロック部材(低熱伝導部材)1
5が介装されている。図2に示すように、各ブロック部
材15は、一方の取付面15aが鋼管Kの外周面に沿っ
た湾曲面とされ、他方の取付面15bが壁体11の端面
に対応した平面とされ、さらに両側面15c,15cが
平面とされたブロック状で、例えばプレキャストコンク
リート造で形成されている。ブロック部材15の取付面
15bには、凹部状のボルトボックス16が、上下方向
に所定間隔ごとに形成され、各ボルトボックス16と取
付面15aとの間にはボルト穴17が貫通形成されてい
る。
【0014】ブロック部材15は、柱Cの直径を例えば
500mm、鋼管Kの板厚を8mm程度とした場合、取
付面15a,15b間の最小寸法を100mm程度、両
側面15c,15c間の寸法を150mm程度とするの
が好ましい。
【0015】図2および図3に示すように、このブロッ
ク部材15は、柱Cの鋼管Kの表面にモルタル18を薄
く塗布し、このモルタル18に取付面15aを当接さ
せ、さらに柱C側に固定されたボルト19をボルト穴1
7(図2参照)に通し、ボルトボックス16内でボルト
19の頭部にナット20を締結させることによって、柱
Cに圧着固定されるようになっている。
【0016】図1に示したように、このような構成の防
火区画10においては、防火区画10の一方の室A側で
火災が発生した場合、室Aに面した側の柱Cの鋼管Kの
表面S1は、その温度が1000℃程度にまで急激に上
昇していく。この熱は、鋼管Kを介して他方の室B側に
伝わっていくが、鋼管Kは、室Aと室Bとを仕切る部分
において、ブロック部材15と鋼管K内に充填されたコ
ンクリート13とによって挟み込まれた構成となってい
る。そして、これらブロック部材15を形成するプレキ
ャストコンクリートやコンクリート13は、鋼管Kに比
較して熱伝導率が低い材料であるため、火災による温度
の上昇が鋼管Kほど急激ではなく、鋼管Kよりも低温と
なっている。これにより、鋼管Kを介して室B側に伝わ
る熱は、ブロック部材15とコンクリート13とによっ
て冷却されることとなり、この結果、室Bに面した側の
鋼管Kの表面S2は、温度の過度な上昇が抑制され、2
60℃程度に抑えることができるようになっている。
【0017】上述した耐火構造では、防火区画10を構
成するCFT造等の柱Cと壁体11との間に、プレキャ
ストコンクリート造のブロック部材15が介装された構
成となっている。これにより、防火区画10の一方の側
で火災が発生した時に、柱Cの表面を形成する鋼管Kの
他方の側の表面S2が過度に温度上昇するのを抑えるこ
とができ、したがって、防火区画10の他方の側への延
焼を確実に防止することができる。しかもこのような耐
火構造では、柱Cの鋼管Kに一切の耐火被覆を施すこと
のない無耐火被覆構造であるので、前記したように十分
な耐火・断熱性能を有した防火区画10の、大幅な低コ
スト化および施工の容易化を図ることができ、しかも見
栄えを損なったり室内空間を狭めることもない。
【0018】また、ブロック部材15の取付面15a
と、柱Cの鋼管Kとの間にモルタル18を塗布する構成
となっている。これにより、ブロック部材15を鋼管K
に確実に密着させることができ、温度抑制効果を確実に
発揮することができる。
【0019】さらに、ブロック部材15を、ボルト1
9,ナット20で鋼管Kに固定する構成としたので、施
工を容易かつ確実に行うことが可能である。
【0020】なお、上記実施の形態において、ブロック
部材15をプレキャストコンクリート造としたが、柱C
の表面を形成する鋼管Kよりも熱伝導率が低い材料であ
れば、モルタル,石,鋼管Kとは異種の鋼材,鋳鉄等、
他の材料を用いても良い。このときの材料としては、熱
容量が大きく、かつ水分比が高いものが望ましい。
【0021】また、柱Cの構成についても上記したもの
に限定する意図はなく、例えば断面形状が角形のもの
や、また鋼管Kではなく、表面に鋼板が巻き付けられた
構造等としても良い。
【0022】さらに、防火区画10を構成する壁体11
については、その材質、構造等を何ら限定するものでは
なく、高い耐火・断熱性能を発揮できるのであれば、い
かなるものを用いても良い。上記以外にも、本発明の主
旨を逸脱しない範囲内であれば、他の構成を適宜採用し
てもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る耐火
構造によれば、防火区画を構成するCFT造等の柱と、
柱に隣接して設置される防火区画壁との間に、コンクリ
ート、モルタル、石等、柱の表面を形成する鋼製材料よ
りも熱伝導率の低い材料からなる低熱伝導部材が介装さ
れた構成となっている。これにより、柱の表面を形成す
る鋼管等の鋼製材料は、防火区画壁と隣接する部分にお
いて、コンクリート等の低熱伝導部材によって挟み込ま
れた構成となる。したがって、防火区画の一方の側で火
災が発生したときには、柱の表面を形成する鋼製材料が
熱せられるが、低熱伝導部材が鋼製材料よりも温度上昇
が緩やかであるために、低熱伝導部材によって挟み込ま
れた部分において鋼製材料が冷却され、防火区画の他方
の側における柱の鋼製材料の温度上昇を抑えることがで
きる。この結果、防火区画の他方の側への延焼を確実に
防止することができる。このような耐火構造では、柱の
鋼製材料に一切の耐火被覆を施すことのない無耐火被覆
構造であるので、上記のような十分な耐火・断熱性能を
有した防火区画の低コスト化および施工の容易化を図る
ことができ、しかも見栄えを損なうことなく、しかも室
内空間を狭めることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る耐火構造を適用した防火区画の
一例を示す平断面図である。
【図2】 図1の要部を示す平断面図である。
【図3】 前記防火区画を構成する低熱伝導部材の取付
方法を示す斜視図である。
【図4】 従来の耐火構造の一例を示す平断面図であ
る。
【図5】 従来の耐火構造の他の一例を示す平断面図で
ある。
【符号の説明】
10 防火区画 13 コンクリート 15 ブロック部材(低熱伝導部材) C 柱 K 鋼管(鋼製材料)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火区画を構成する柱の表面が鋼製材料
    で形成されるとともに、その内部にはコンクリートが充
    填されてなり、前記柱と、該柱に隣接して設置される防
    火区画壁との間には、前記鋼製材料よりも熱伝導率の低
    い材料からなる低熱伝導部材が介装されていることを特
    徴とする耐火構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐火構造において、前記
    低熱伝導部材がコンクリートまたはモルタルまたは石か
    らなることを特徴とする耐火構造。
JP9940397A 1997-04-16 1997-04-16 耐火構造 Pending JPH10292526A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9940397A JPH10292526A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 耐火構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9940397A JPH10292526A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 耐火構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10292526A true JPH10292526A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14246535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9940397A Pending JPH10292526A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 耐火構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10292526A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110185166A (zh) * 2019-07-04 2019-08-30 广东建远建筑装配工业有限公司 一种混凝土防火构件及其安装方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110185166A (zh) * 2019-07-04 2019-08-30 广东建远建筑装配工业有限公司 一种混凝土防火构件及其安装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101995447B1 (ko) 알루미늄 박판층과 유리섬유 망층을 이용하여 무기질 평탄층이 고도의 일체성을 가지는 건축용 조립식 복합 외장구조체
KR102003327B1 (ko) 습식 불연 외장 단열 마감 공법
RU2131501C1 (ru) Блок строительный стеновой
JPH10292526A (ja) 耐火構造
JP2004150052A (ja) 耐火ボード、耐火壁、耐火柱、及び梁の耐火被覆構造
JPH01138921A (ja) 建物耐火スラブの貴通部防火構造
JPH10280576A (ja) 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造
CN216142270U (zh) 一种冷库用防火墙板
JPH087779Y2 (ja) 建物耐火スラブの貫通部防火構造
JP2963312B2 (ja) ケーブル貫通部の防火構造
JP2009179974A (ja) 壁の耐火構造
JP7304751B2 (ja) 断熱パネルで構成された壁の耐火被覆構造
JP7271832B2 (ja) 耐火構造
JP7162509B2 (ja) 壁構造
JPH11350630A (ja) 耐火構造
JPH073911A (ja) 断熱壁パネル
KR0133262B1 (ko) 건축물의 외부커튼월 및 그것의 시공방법
JP7545274B2 (ja) 耐火断熱装置、耐火断熱方法、および耐火断熱構造
JP2002180575A (ja) 外壁構造、断熱材、建物
JPH0526408B2 (ja)
JP4422979B2 (ja) 免震装置の耐火区画構造
KR900007287B1 (ko) 비내력 판넬 구조체
JPS6350501B2 (ja)
JP3962673B2 (ja) 外断熱プレキャスト版、及び外断熱壁
JPH0241418Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040810

A521 Written amendment

Effective date: 20040928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02