JPH10292232A - 延伸仮撚機 - Google Patents
延伸仮撚機Info
- Publication number
- JPH10292232A JPH10292232A JP11042997A JP11042997A JPH10292232A JP H10292232 A JPH10292232 A JP H10292232A JP 11042997 A JP11042997 A JP 11042997A JP 11042997 A JP11042997 A JP 11042997A JP H10292232 A JPH10292232 A JP H10292232A
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- JP
- Japan
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- yarn
- false
- false twisting
- heating
- draw
- Prior art date
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- Pending
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速加工時の安限倍率の増加を押さえ、捲縮
嵩高糸の品質が低下することなく高速度化が可能な延伸
仮撚機を提供することである。 【解決手段】 パッケージ30から糸条31を引き出し
て所定の速度で送出する第1送り装置2と、該糸条31
を所定の温度に加熱する加熱装置3と、仮撚装置5によ
って仮撚された糸条31を冷却する冷却装置4と、第1
送り装置2から送出された糸条31を延伸するように所
定の速度で引き取る第2送り装置6と、延伸仮撚処理さ
れた糸条をボビンに巻取る巻取装置7とにより構成する
延伸仮撚機において、加熱装置3と冷却装置4の間に第
2仮撚装置8を設けたものである。
嵩高糸の品質が低下することなく高速度化が可能な延伸
仮撚機を提供することである。 【解決手段】 パッケージ30から糸条31を引き出し
て所定の速度で送出する第1送り装置2と、該糸条31
を所定の温度に加熱する加熱装置3と、仮撚装置5によ
って仮撚された糸条31を冷却する冷却装置4と、第1
送り装置2から送出された糸条31を延伸するように所
定の速度で引き取る第2送り装置6と、延伸仮撚処理さ
れた糸条をボビンに巻取る巻取装置7とにより構成する
延伸仮撚機において、加熱装置3と冷却装置4の間に第
2仮撚装置8を設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成繊維糸条の未延
伸糸または半延伸糸を延伸しながら仮撚を付与して巻縮
嵩高糸を製造する延伸仮撚機に関するものである。
伸糸または半延伸糸を延伸しながら仮撚を付与して巻縮
嵩高糸を製造する延伸仮撚機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成繊維糸条の半延伸糸を延伸
しながら仮撚を付与して巻縮嵩高糸を製造する場合は、
例えば図5に示されるような半延伸糸または未延伸糸パ
ッケージ30をクリール等に支持して糸条を送出する給
糸部1と、ドライブローラ2aとニップローラ2bとに
より形成され、パッケージ30から糸条31を引き出し
て所定の速度で送出する第1送り装置2と、該糸条31
を所定の温度に加熱する加熱装置3と、仮撚装置5によ
って仮撚された糸条31を冷却する冷却装置4と、ドラ
イブローラ6aとニップローラ6bとにより形成され、
第1送り装置2から送出された糸条31を延伸するよう
に所定の速度で引き取る第2送り装置6と、糸条巻取用
ボビンを回転自在に装着するクレードル7aとドライブ
ローラ7bとトラバース機構(図示せず)とにより形成
され延伸仮撚処理された糸条をボビンに巻取る巻取装置
7とにより構成される延伸仮撚機が使用されている。
しながら仮撚を付与して巻縮嵩高糸を製造する場合は、
例えば図5に示されるような半延伸糸または未延伸糸パ
ッケージ30をクリール等に支持して糸条を送出する給
糸部1と、ドライブローラ2aとニップローラ2bとに
より形成され、パッケージ30から糸条31を引き出し
て所定の速度で送出する第1送り装置2と、該糸条31
を所定の温度に加熱する加熱装置3と、仮撚装置5によ
って仮撚された糸条31を冷却する冷却装置4と、ドラ
イブローラ6aとニップローラ6bとにより形成され、
第1送り装置2から送出された糸条31を延伸するよう
に所定の速度で引き取る第2送り装置6と、糸条巻取用
ボビンを回転自在に装着するクレードル7aとドライブ
ローラ7bとトラバース機構(図示せず)とにより形成
され延伸仮撚処理された糸条をボビンに巻取る巻取装置
7とにより構成される延伸仮撚機が使用されている。
【0003】上述の仮撚装置5によって糸条31に付与
された仮撚は図5における斜線で示した領域において存
在しており、仮撚装置5を通過したところで解撚され
る。
された仮撚は図5における斜線で示した領域において存
在しており、仮撚装置5を通過したところで解撚され
る。
【0004】糸の延伸部は加熱装置3の入口から少し入
ったところに存在し、比較的短い区間で延伸されて糸直
径が減少すると共に、単位長当りの仮撚数が増加するこ
とが知られている。
ったところに存在し、比較的短い区間で延伸されて糸直
径が減少すると共に、単位長当りの仮撚数が増加するこ
とが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような延伸仮撚
機においては糸条の加工速度を高速にすると、糸条張力
が変化して不規則振動(以下糸サージングという)が発
生し、製造された捲縮嵩高糸に不規則な未解撚部分が残
って糸品質が著しく低下するという問題がある。また、
糸条張力変化による振動振巾が大きくなると、糸切れが
発生するという問題がある。
機においては糸条の加工速度を高速にすると、糸条張力
が変化して不規則振動(以下糸サージングという)が発
生し、製造された捲縮嵩高糸に不規則な未解撚部分が残
って糸品質が著しく低下するという問題がある。また、
糸条張力変化による振動振巾が大きくなると、糸切れが
発生するという問題がある。
【0006】上述の糸条張力変化による不規則振動を抑
制するためにはフィードロールとデリベリロールの周速
比(すなわち半延伸糸の延伸倍率)を増加させ、加撚部
分の糸張力を増加させることが試みられており、不規則
振動を発生させない限界の延伸倍率を安定加工限界延伸
倍率(以下安限倍率という)と称すると、この時の張力
(以下安限張力という)は糸条の加工速度の高速化に略
比例して増加し、また加撚部分の糸道長さが長くなる程
増加することが経験的・実験的に判明している。
制するためにはフィードロールとデリベリロールの周速
比(すなわち半延伸糸の延伸倍率)を増加させ、加撚部
分の糸張力を増加させることが試みられており、不規則
振動を発生させない限界の延伸倍率を安定加工限界延伸
倍率(以下安限倍率という)と称すると、この時の張力
(以下安限張力という)は糸条の加工速度の高速化に略
比例して増加し、また加撚部分の糸道長さが長くなる程
増加することが経験的・実験的に判明している。
【0007】そのため、高速度で延伸仮撚加工をしよう
とすると、延伸倍率を増加させて加撚張力を増加させざ
るを得なかった。その結果、延伸仮撚加工された捲縮嵩
高糸の残留伸度が低くなり、また毛羽の発生等、品質上
好ましくない状態になるため高速化に限度があるという
問題がある。
とすると、延伸倍率を増加させて加撚張力を増加させざ
るを得なかった。その結果、延伸仮撚加工された捲縮嵩
高糸の残留伸度が低くなり、また毛羽の発生等、品質上
好ましくない状態になるため高速化に限度があるという
問題がある。
【0008】本発明は高速加工時の安限倍率の増加を押
さえ、捲縮嵩高糸の品質が低下することなく高速化が可
能な延伸仮撚機を提供することを目的とするものであ
る。
さえ、捲縮嵩高糸の品質が低下することなく高速化が可
能な延伸仮撚機を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ために本発明の延伸仮撚機は請求項1に記載のような加
熱装置と冷却装置との間に第2の仮撚装置を設けた構成
にしてある。
ために本発明の延伸仮撚機は請求項1に記載のような加
熱装置と冷却装置との間に第2の仮撚装置を設けた構成
にしてある。
【0010】また、本発明の延伸仮撚機は請求項2に記
載のような加熱装置を少なくとも2つに分割し、糸の上
流から数えて第1の加熱装置と第2の加熱装置の間に第
2の仮撚装置を設けた構成にしてある。
載のような加熱装置を少なくとも2つに分割し、糸の上
流から数えて第1の加熱装置と第2の加熱装置の間に第
2の仮撚装置を設けた構成にしてある。
【0011】
【発明の実施の態様】本発明の延伸仮撚機の第1の実施
例について説明する。
例について説明する。
【0012】図1は本発明の延伸仮撚機の構成の第1の
実施例を示す概略図であって、従来技術として上述した
図5と同一の構成の延伸仮撚機における加熱装置3と冷
却装置4の間に第2仮撚装置8を設けたものである。
実施例を示す概略図であって、従来技術として上述した
図5と同一の構成の延伸仮撚機における加熱装置3と冷
却装置4の間に第2仮撚装置8を設けたものである。
【0013】該延伸仮撚機における第1仮撚装置5は図
3、図4に示されるように無端ベルト5a1がプーリ5b1
に、無端ベルト5a がプーリ5b2にそれぞれ張架され、
無端ベルト5a1と無端ベルト5a2が交差するように支持
部材(図示せず)に設けられ、該無端ベルト5a1、5a2
によって糸条31を挟持した状態で走行するようになっ
ている。第2仮撚装置8も同一の構成になっている。
3、図4に示されるように無端ベルト5a1がプーリ5b1
に、無端ベルト5a がプーリ5b2にそれぞれ張架され、
無端ベルト5a1と無端ベルト5a2が交差するように支持
部材(図示せず)に設けられ、該無端ベルト5a1、5a2
によって糸条31を挟持した状態で走行するようになっ
ている。第2仮撚装置8も同一の構成になっている。
【0014】
【実施例1】上述の延伸仮撚機を使用し、下記条件で半
延伸糸の卷縮嵩高加工処理を行った。
延伸糸の卷縮嵩高加工処理を行った。
【0015】 加工する半延伸糸 :ポリエステル糸 140デニール
36フィラメント 糸加工速度 :800mm/分、1000mm/
分、1200mm/分 加熱装置長さ寸法 :900mm 加熱装置温度 :400℃、420℃、450℃ 冷却装置長さ寸法 :1030mm 第1、第2仮撚装置:ベルトニップ方式 ベルト巾寸法 :8mm ベルト交又角 :110° ベルト接触力 :300g ベルト周速比 :1.45 (第1、第2仮撚装置における糸加工速度に対するベル
ト速度比)) 上述の加工条件によって延伸仮撚工処理を行った時の安
限倍率は表1に示す通りであった。
36フィラメント 糸加工速度 :800mm/分、1000mm/
分、1200mm/分 加熱装置長さ寸法 :900mm 加熱装置温度 :400℃、420℃、450℃ 冷却装置長さ寸法 :1030mm 第1、第2仮撚装置:ベルトニップ方式 ベルト巾寸法 :8mm ベルト交又角 :110° ベルト接触力 :300g ベルト周速比 :1.45 (第1、第2仮撚装置における糸加工速度に対するベル
ト速度比)) 上述の加工条件によって延伸仮撚工処理を行った時の安
限倍率は表1に示す通りであった。
【0016】なお、第2仮撚装置8のベルト周速比を
1.43にすると糸加工速度1000m/min、加熱
温度420℃の場合の安限倍率が1.88に、第2仮撚
装置8のベルト周速比を1.42にすると糸加工速度8
00m/min、加熱温度400℃の場合の安限倍率が
1.78に、第2仮撚装置8のベルト周速比を1.41
にすると糸加工速度1000m/min、加熱温度42
0℃の場合の安限倍率が1.87、糸加工速度1200
m/min、加熱温度450℃の場合の安限倍率が1.
95にそれぞれ変化した。
1.43にすると糸加工速度1000m/min、加熱
温度420℃の場合の安限倍率が1.88に、第2仮撚
装置8のベルト周速比を1.42にすると糸加工速度8
00m/min、加熱温度400℃の場合の安限倍率が
1.78に、第2仮撚装置8のベルト周速比を1.41
にすると糸加工速度1000m/min、加熱温度42
0℃の場合の安限倍率が1.87、糸加工速度1200
m/min、加熱温度450℃の場合の安限倍率が1.
95にそれぞれ変化した。
【0017】
【比較例1】図5に示す従来の延伸仮撚機を使用して同
一の加工条件で延伸仮撚加工処理を行って安限倍率を求
めると表1において括弧内に示す値の通りである。
一の加工条件で延伸仮撚加工処理を行って安限倍率を求
めると表1において括弧内に示す値の通りである。
【0018】なお、ベルトの交又角は110°、ベルト
周速比は1.45倍についてのみ行った。
周速比は1.45倍についてのみ行った。
【0019】上述の実施例1と比較例1を比較すると何
れの糸条加工速度の場合も第2仮撚装置8を設けること
によって安限倍率が低下しており、第2仮撚装置8のベ
ルト周速比を第1仮撚装置5のベルト周速比より若干下
げる方が安限倍率が低下していることが解る。
れの糸条加工速度の場合も第2仮撚装置8を設けること
によって安限倍率が低下しており、第2仮撚装置8のベ
ルト周速比を第1仮撚装置5のベルト周速比より若干下
げる方が安限倍率が低下していることが解る。
【0020】上述の表1における加工速度と安限倍率の
関係から従来800m/分の加工速度で得られた卷縮嵩
高糸と同質の捲縮嵩高糸を1000m/分の加工速度で
も得られることが解る。
関係から従来800m/分の加工速度で得られた卷縮嵩
高糸と同質の捲縮嵩高糸を1000m/分の加工速度で
も得られることが解る。
【0021】なお、ベルト周速比が1.43、1.4
2、1.41の場合の安限倍率について測定したとこ
ろ、ベルト周速比が1.43については糸加工速度10
00m/m、加熱部温度420℃の条件で安限倍率は
1.88、ベルト周速比が1.42については糸加工速
度800m/m、加熱部温度400℃の条件で安限倍率
は1.78、ベルト周速比が1.41については糸加工
速度1000m/m、加熱部温度420℃の条件で安限
倍率は1.87で、糸加工速度1200m/m、加熱部
温度450℃の条件で安限倍率は1.95であり、これ
等の条件のおいても上述と同様に加工速度を高速化して
も同等の捲縮嵩高糸を得られることが解る。
2、1.41の場合の安限倍率について測定したとこ
ろ、ベルト周速比が1.43については糸加工速度10
00m/m、加熱部温度420℃の条件で安限倍率は
1.88、ベルト周速比が1.42については糸加工速
度800m/m、加熱部温度400℃の条件で安限倍率
は1.78、ベルト周速比が1.41については糸加工
速度1000m/m、加熱部温度420℃の条件で安限
倍率は1.87で、糸加工速度1200m/m、加熱部
温度450℃の条件で安限倍率は1.95であり、これ
等の条件のおいても上述と同様に加工速度を高速化して
も同等の捲縮嵩高糸を得られることが解る。
【0022】次に、本発明の延伸仮撚機の第2の実施例
について説明する。
について説明する。
【0023】図2は本発明の延伸仮撚機の構成の第2の
実施例を示す概略図であって、従来技術として上述した
図5と同一の構成の延伸仮撚機における加熱装置3を第
1加熱手段3aと第2加熱手段3bの二つの加熱部に分
割し、該第1加熱手段3aと第2加熱手段3bとの間に
第2仮撚装置8を設けたものである。
実施例を示す概略図であって、従来技術として上述した
図5と同一の構成の延伸仮撚機における加熱装置3を第
1加熱手段3aと第2加熱手段3bの二つの加熱部に分
割し、該第1加熱手段3aと第2加熱手段3bとの間に
第2仮撚装置8を設けたものである。
【0024】
【実施例2】上述の延伸仮撚機を使用し、下記条件で半
延伸糸の延伸仮撚加工処理を行った。
延伸糸の延伸仮撚加工処理を行った。
【0025】 加工する半延伸糸 :ポリエステル糸 140デニール
36フィラメント 糸加工速度 :800mm/分、1000mm/
分、1200mm/分 第1加熱手段長さ寸法 :300mm 第2加熱手段長さ寸法 :900mm 第1加熱手段温度 :400℃ 第2加熱手段温度 :320℃ 冷却装置長さ寸法 :1030mm 第1、第2仮撚装置:ベルトニップ方式 ベルト巾寸法 :8mm ベルト交又角 :110° ベルト接触力 :300g ベルト周速比 :1.4 上述の加工条件によって延伸仮撚加工処理を行った時の
安限倍率は表2に示す通りであった。
36フィラメント 糸加工速度 :800mm/分、1000mm/
分、1200mm/分 第1加熱手段長さ寸法 :300mm 第2加熱手段長さ寸法 :900mm 第1加熱手段温度 :400℃ 第2加熱手段温度 :320℃ 冷却装置長さ寸法 :1030mm 第1、第2仮撚装置:ベルトニップ方式 ベルト巾寸法 :8mm ベルト交又角 :110° ベルト接触力 :300g ベルト周速比 :1.4 上述の加工条件によって延伸仮撚加工処理を行った時の
安限倍率は表2に示す通りであった。
【0026】なお、第2仮撚装置8におけるベルトの交
差角度とベルト周速比には最適な関係があり、ベルトの
交差角度と交差角度とベルト周速比は上述の他、交差角
度が100°の場合ベルト周速比は1.225、交差角
度が90°の場合ベルト周速比は1.15にすると安限
倍率は表2の値と略同一であった。
差角度とベルト周速比には最適な関係があり、ベルトの
交差角度と交差角度とベルト周速比は上述の他、交差角
度が100°の場合ベルト周速比は1.225、交差角
度が90°の場合ベルト周速比は1.15にすると安限
倍率は表2の値と略同一であった。
【0027】
【比較例2】図2に示す延伸仮撚機において第2仮撚装
置8を設置しない状態で同一の加工条件で延伸仮撚加工
を行って安限倍率を求めると表2において括弧内に示す
値の通りである。
置8を設置しない状態で同一の加工条件で延伸仮撚加工
を行って安限倍率を求めると表2において括弧内に示す
値の通りである。
【0028】上述の実施例2と比較例2を比較すると実
施例1と比較例1の場合と同様に第2仮撚装置8を設け
ることによって安限倍率が低下していることが解る。
施例1と比較例1の場合と同様に第2仮撚装置8を設け
ることによって安限倍率が低下していることが解る。
【0029】また、第2仮撚装置8を設けると、糸の種
類、加工条件等によっても異なるが繊度、伸度等が5%
〜15%程度よくなると共に、毛羽の発生を防止するこ
とができる。
類、加工条件等によっても異なるが繊度、伸度等が5%
〜15%程度よくなると共に、毛羽の発生を防止するこ
とができる。
【0030】これは、第2仮撚装置8の無い従来技術で
は、第1仮撚装置5が仮撚付与トルク、解撚トルクの全
てを受持つと同時に仮撚糸を介して延伸操作の一部も受
持っており、それらが高速になるに従い、特に仮撚糸を
介しての延伸操作と延伸部への撚伝播が不足して延伸ム
ラ、仮撚ムラを発生し易かったのに対し、第2仮撚装置
8を設けることによって高速下においても相対的に小さ
い延伸倍率、低張力で延伸仮撚加工が可能になったこと
から延伸ムラ、仮撚ムラを発生し難くなったものである
と推測される。
は、第1仮撚装置5が仮撚付与トルク、解撚トルクの全
てを受持つと同時に仮撚糸を介して延伸操作の一部も受
持っており、それらが高速になるに従い、特に仮撚糸を
介しての延伸操作と延伸部への撚伝播が不足して延伸ム
ラ、仮撚ムラを発生し易かったのに対し、第2仮撚装置
8を設けることによって高速下においても相対的に小さ
い延伸倍率、低張力で延伸仮撚加工が可能になったこと
から延伸ムラ、仮撚ムラを発生し難くなったものである
と推測される。
【0031】このことからも第2仮撚装置8の設置位置
は、延伸点に近ずけるのが好ましい。
は、延伸点に近ずけるのが好ましい。
【0032】なお、未延伸糸についても略同様の効果を
得ることは可能である。
得ることは可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明の延伸仮撚機は請求項1に記載の
ような加熱装置と冷却装置との間に第2仮撚装置を設け
た構成にしているため、高速加工時の安限倍率の増加を
押さえることができると共に、安限張力を低くすること
ができ、捲縮嵩高糸の品質が低下することなく高速度化
に対処することができる。
ような加熱装置と冷却装置との間に第2仮撚装置を設け
た構成にしているため、高速加工時の安限倍率の増加を
押さえることができると共に、安限張力を低くすること
ができ、捲縮嵩高糸の品質が低下することなく高速度化
に対処することができる。
【0034】また、本発明の延伸仮撚機は請求項2に記
載のような加熱装置を少なくとも2つに分割し、糸の上
流から数えて第1の加熱装置と第2の加熱装置の間に第
2の仮撚付与装置を設けた構成にしても請求項1の場合
と同様に捲縮嵩高糸の品質が低下することなく高速度化
に対処することができる。
載のような加熱装置を少なくとも2つに分割し、糸の上
流から数えて第1の加熱装置と第2の加熱装置の間に第
2の仮撚付与装置を設けた構成にしても請求項1の場合
と同様に捲縮嵩高糸の品質が低下することなく高速度化
に対処することができる。
【図1】本発明の延伸仮撚機の構成の第1の実施例を示
す概略図である。
す概略図である。
【図2】本発明の延伸仮撚機の構成の第2の実施例を示
す概略図である。
す概略図である。
【図3】図1における仮撚装置の構成の1実施例を示す
概略図である。
概略図である。
【図4】図3におけるI−I矢視図である。
【図5】従来の延伸仮撚機の構成の第1の実施例を示す
概略図である。
概略図である。
1 給糸部 2 第1送り装置 3 加熱装置 4 冷却装置 5 第1仮撚装置 6 第2送り装置 7 巻取装置 8 第2仮撚装置 3a 第1加熱手段 3b 第2加熱手段
【表1】
【表2】
Claims (2)
- 【請求項1】 第1送り装置、加熱装置、冷却装置、仮
撚装置、および第2送り装置とを備え、前記順序で各装
置が設置された延伸仮撚機において、前記加熱装置と冷
却装置との間に第2の仮撚装置を設けたことを特徴とす
る延伸仮撚機。 - 【請求項2】 第1送り装置、加熱装置、冷却装置、仮
撚装置、および第2送り装置とを備え、前記順序で各装
置が設置された延伸仮撚機において、前記加熱装置を少
なくとも2つに分割し、糸の上流から数えて第1の加熱
装置と第2の加熱装置の間に第2の仮撚装置を設けたこ
とを特徴とする延伸仮撚機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11042997A JPH10292232A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 延伸仮撚機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11042997A JPH10292232A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 延伸仮撚機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292232A true JPH10292232A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14535531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11042997A Pending JPH10292232A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 延伸仮撚機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10292232A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100610060B1 (ko) | 2005-06-14 | 2006-08-08 | 강연호 | 폴리에스테르 고신축 가연염색사의 제조방법 |
KR102000966B1 (ko) * | 2018-02-12 | 2019-07-17 | 안병훈 | 흡수성과 탄력성이 우수한 pet poy 가연복합사의 제조방법 |
KR20190098647A (ko) * | 2018-02-14 | 2019-08-22 | 주식회사 씨엠 | 폴리에스터 가연사의 제조방법 |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP11042997A patent/JPH10292232A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR102000966B1 (ko) * | 2018-02-12 | 2019-07-17 | 안병훈 | 흡수성과 탄력성이 우수한 pet poy 가연복합사의 제조방법 |
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