JPH1029171A - 油圧ブレーカの防振機構 - Google Patents

油圧ブレーカの防振機構

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JPH1029171A
JPH1029171A JP8182177A JP18217796A JPH1029171A JP H1029171 A JPH1029171 A JP H1029171A JP 8182177 A JP8182177 A JP 8182177A JP 18217796 A JP18217796 A JP 18217796A JP H1029171 A JPH1029171 A JP H1029171A
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JP
Japan
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hydraulic breaker
main body
bracket
vibration
cushioning material
Prior art date
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Pending
Application number
JP8182177A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Fukui
信義 福井
Kazutaka Koike
一孝 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
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Publication of JPH1029171A publication Critical patent/JPH1029171A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ブレーカの振動を効果的に吸収できるよ
うにし、かつ、防振機構の耐久性を向上させる。 【解決手段】 弾性率の低いゴム製緩衝材4Gを常時油
圧ブレーカ本体1上部とブラケット2とに接するように
装着し、弾性率の高いプラスチック製緩衝材4Pを油圧
ブレーカの無負荷状態において油圧ブレーカ本体1上部
とブラケット2と間に所定の空隙Cを生じるように装着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ブレーカの作
動により発生する振動及び騒音を抑制するための油圧ブ
レーカの防振機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧パワーショベル等の建設車両に取付
けて使用される油圧ブレーカは、図2に示すように、油
圧ブレーカ本体1をブラケット2で支持し、このブラケ
ット2を建設車両のアームに取付けるようになってい
る。破砕作業を行う場合には、油圧ブレーカ本体1の下
端に挿着されたロッド3を被破砕物に押しつけ、油圧ブ
レーカ本体1に内蔵されたピストン(図示略)でロッド
3を打撃することにより、被破砕物に衝撃を与えて破砕
する。このとき、油圧ブレーカは、打撃の反力により主
として上下方向に激しく振動する。
【0003】そこで、一般に、油圧ブレーカには、この
振動と振動にともなって生ずる騒音を防止するため、防
振機構が設けられている。従来、このような油圧ブレー
カの防振機構は、油圧ブレーカ本体1の上部とブラケッ
ト2との間に、ゴムやプラスチック製の緩衝材4を装着
して振動を抑制するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ゴム製の緩衝材を使用
した防振機構は、ゴムの弾性率が低いので、振動を吸収
する性能はすぐれている。しかし、圧縮強さが小さく、
許容値を越える荷重を受けてゴム自体が破断してしまう
おそれがある。
【0005】一方、プラスチック製の緩衝材を使用した
防振機構は、プラスチックの圧縮強さがゴムに比べて大
きく耐久性の面ではすぐれている。しかし、弾性率が高
く振動を吸収する性能が劣っている。
【0006】このように、従来の油圧ブレーカの防振機
構では、振動を吸収する性能と、耐久性とは両立せず、
いずれか一方を欠くものであった。本発明は、油圧ブレ
ーカの防振機構におけるかかる問題を解決するものであ
って、振動を吸収する性能がすぐれ、かつ、耐久性を向
上させることのできる油圧ブレーカの防振機構を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため、油圧ブレーカ本体とブラケットとの間に
緩衝材を装着した油圧ブレーカの防振機構において、弾
性率の異なる複数種の緩衝材を、弾性率の低い緩衝材は
常時油圧ブレーカ本体上部とブラケットとに接し、弾性
率の高い緩衝材は油圧ブレーカの無負荷状態において油
圧ブレーカ本体上部とブラケットとの間に所定の空隙を
生じるように装着している。
【0008】油圧ブレーカを用いて破砕作業を行う場
合、作動が開始されると、油圧ブレーカ本体はブラケッ
ト内で上下方向に振動する。油圧ブレーカの無負荷状態
では、弾性率の低い緩衝材は油圧ブレーカ本体上部とブ
ラケットとに接しており、弾性率の高い緩衝材は油圧ブ
レーカ本体上部とブラケットと間に所定の空隙があるの
で、作動開始によって最初は弾性率の低い緩衝材に荷重
がかかり、油圧ブレーカ本体の上方向への変位が空隙の
範囲内にあるときは、油圧ブレーカ本体の振動は弾性率
の低い緩衝材により吸収される。
【0009】振動による荷重が増大し、弾性率の低い緩
衝材が大きく圧縮されて油圧ブレーカ本体の変位が空隙
の範囲を越えると、弾性率の高い緩衝材にも荷重がかか
って、弾性率の低い緩衝材と弾性率の高い緩衝材とによ
り振動が吸収されるようになる。弾性率の高い緩衝材は
変形が小さく、油圧ブレーカ本体の上方向への変位が規
制されるので、弾性率の低い緩衝材も破損を生じない。
【0010】複数種の緩衝材は同軸状に配置することに
より、均一に荷重を分配でき、バランスよく油圧ブレー
カの振動を吸収することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の一形態
である油圧ブレーカの防振機構の構成を示す油圧ブレー
カ上部の部分断面図である。
【0012】油圧ブレーカは、図2に示す従来の油圧ブ
レーカと同様に、油圧ブレーカ本体1をブラケット2で
支持し、このブラケット2を建設車両のアームに取付け
るようになっている。破砕作業を行う場合には、油圧ブ
レーカ本体1の下端に挿着されたロッド3を被破砕物に
押しつけ、油圧ブレーカ本体1に内蔵されたピストンで
ロッド3に打撃を与えることにより、被破砕物を破砕す
る。
【0013】油圧ブレーカ本体1の上部の中央には、上
方へ突出した円形凸部11が形成されており、この円形
凸部11の周囲には、弾性率の低いゴム製緩衝材4Gが
常時油圧ブレーカ本体1上部とブラケット2とに接する
ように装着されている。
【0014】また、円形凸部11とブラケット2との間
には、弾性率の高いプラスチック製緩衝材4Pが、油圧
ブレーカの無負荷状態において所定の空隙Cを生じるよ
うに装着されている。プラスチック製緩衝材4Pは、ブ
ラケット2側に接着させず、上下に自由に移動できるよ
うに挿入するだけでもよい。
【0015】ゴム製緩衝材4Gとプラスチック製緩衝材
4Pは、ここでは、プラスチック製緩衝材4Pを内側、
ゴム製緩衝材4Gを外側とし同軸状に配置しているが、
ゴム製緩衝材4Gを内側に、プラスチック製緩衝材4P
を外側に配置することもできる。
【0016】油圧ブレーカの作動が開始されると、油圧
ブレーカ本体1は、ブラケット2内で上下方向に振動す
る。油圧ブレーカの無負荷状態では、弾性率の低いゴム
製緩衝材4Gは、油圧ブレーカ本体1上部とブラケット
2とに接しており、弾性率の高いプラスチック製緩衝材
4Pは油圧ブレーカ本体1上部とブラケット2と間に所
定の空隙Cがあるので、作動開始によって最初はゴム製
緩衝材4Gのみに荷重がかかり、油圧ブレーカ本体1の
上方向への変位が空隙Cの範囲内にあるときには、油圧
ブレーカ本体1の振動は、弾性率の低いゴム製緩衝材4
Gにより効果的に吸収される。
【0017】振動による荷重が増大し、ゴム製緩衝材4
Gが大きく圧縮されて油圧ブレーカ本体1の変位が空隙
Cの範囲を越えると、弾性率の高いプラスチック製緩衝
材4Pにも荷重がかかって、ゴム製緩衝材4Gとプラス
チック製緩衝材4Pとにより振動が吸収されるようにな
る。プラスチック製緩衝材4Pは弾性率が高く変形が小
さいので油圧ブレーカ本体1の上方向への変位が規制さ
れ、荷重が大きくなってもゴム製緩衝材4Gは破損を生
じない。
【0018】このように、弾性率の異なるゴム製緩衝材
4Gとプラスチック製緩衝材4Pとを複合して用いるこ
とにより、効果的に油圧ブレーカの振動が吸収され、か
つ、ゴム製緩衝材4Gの破損が防止できる。
【0019】ゴム製緩衝材4Gとプラスチック製緩衝材
4Pとは同軸状に配置されているので、荷重が各部に均
等に分配され、バランスよく油圧ブレーカの振動が吸収
される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧ブレ
ーカの防振機構は、弾性率の異なる緩衝材を複合して用
いているので、油圧ブレーカの振動を効果的に吸収する
ことができ、かつ耐久性が向上する。
【0021】また、複数種の緩衝材を同軸状に配置する
ことにより、バランスよく油圧ブレーカの振動を吸収す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である油圧ブレーカの防
振機構の構成を示す油圧ブレーカ上部の部分断面図であ
る。
【図2】従来の油圧ブレーカの防振機構の構成の説明図
である。
【符号の説明】
1 油圧ブレーカ本体 2 ブラケット 3 ロッド 4G ゴム製緩衝材 4P プラスチック製緩衝材 11 円形凸部 C 空隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ブレーカ本体とブラケットとの間に
    緩衝材を装着した油圧ブレーカの防振機構であって、弾
    性率の異なる複数種の緩衝材を、弾性率の低い緩衝材は
    常時油圧ブレーカ本体上部とブラケットとに接し、弾性
    率の高い緩衝材は油圧ブレーカの無負荷状態において油
    圧ブレーカ本体上部とブラケットとの間に所定の空隙を
    生じるように装着したことを特徴とする油圧ブレーカの
    防振機構。
  2. 【請求項2】 複数種の緩衝材を同軸状に配置したこと
    を特徴とする請求項1記載の油圧ブレーカの防振機構。
JP8182177A 1996-07-11 1996-07-11 油圧ブレーカの防振機構 Pending JPH1029171A (ja)

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