JPH10291493A - 補助動力付き人力駆動装置 - Google Patents

補助動力付き人力駆動装置

Info

Publication number
JPH10291493A
JPH10291493A JP10299797A JP10299797A JPH10291493A JP H10291493 A JPH10291493 A JP H10291493A JP 10299797 A JP10299797 A JP 10299797A JP 10299797 A JP10299797 A JP 10299797A JP H10291493 A JPH10291493 A JP H10291493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
human
drive system
dead center
powered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10299797A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Sato
克俊 佐藤
Tadashi Takahashi
忠 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEC CORP filed Critical TEC CORP
Priority to JP10299797A priority Critical patent/JPH10291493A/ja
Publication of JPH10291493A publication Critical patent/JPH10291493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助動力付き人力駆動装置において、違和感
なく動力補助を行うことである。 【解決手段】 人力による駆動系5と動力による駆動系
8とを並列に設け、前記人力による駆動系5の駆動力を
検出して前記動力による駆動系8の出力を制御するよう
にした補助動力付き人力駆動装置において、前記人力に
よる駆動系5が、一定軸心回りに回転自在で駆動車輪4
に連結された歯輪18と、左右に各一個の円形又は非円
形の軌跡を描いて回転するペダル15とを備え、各ペダ
ル15と前記歯輪18とはその回転時において片方のペ
ダル15が下死点に位置するとき他方のペダル15が上
死点を越えた位置に位置するように連動する死点回避手
段7を備えているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力による駆動系
と動力による駆動系とを並列に設けた補助動力付き人力
駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、人力駆動装置として代表される
ものは自転車である。周知のように自転車においては、
ペダル付きの左右のクランクを駆動することにより駆動
輪に駆動力を伝達しているものであるが、そのトルクの
状態は図11に示される。すなわち、図11において
は、横軸はクランクの回転角度であり、縦軸はペダルを
踏み込んだときの発生トルクである。そして、駆動力と
して利用されるトルクはプラス方向のみであるため、左
右のクランクによって180°毎にサイン曲線状のトル
クが発生する。しかしながら、通常の自転車において
は、クランクが水平状態であるときを0°とした時に、
90°及び270°においてトルクが0となる個所(死
点)がある。
【0003】一方、エンジン付き自転車と云われるもの
は、人力による駆動系の他に、エンジンによる駆動系が
設けられており、エンジン出力は手動のスロットルレバ
ー等を操作することにより調節できるようにしている。
しかしながら、これは動力走行車に相当するものであ
り、ペダル走行と云う感覚はなくなってしまうため、自
転車として認識することができない。
【0004】このようなことから、人力による駆動系に
与えられるトルクに応じて補助動力を与えるようにした
ものが、特公昭51−42388号公報、特開平2−7
4491号公報、特開平4−100790号公報、特開
平6−122389号公報等に開示されている。例え
ば、特開平4−100790号公報に記載された人力駆
動装置においては、補助動力付きの自転車が開示されて
おり、自転車の運転感覚を損なうことなく人力を補助す
ると云う効果を得ているものである。この形式のトルク
の状態は、図12に示されるものであり、細線で示すも
のが通常の自転車であるのに対し、太線で示したものが
補助動力を与えた状態のトルクを示している。この補助
動力の与え方は、安全性、信頼性の面から人力によるト
ルクが一定値以上の場合にそのトルクに応じた動力を与
えるようにしているため、人力による駆動系の死点付近
では、動力補助を行わない領域が存在する。
【0005】また、補助動力を用いずに、人力を有効に
利用できるようにしたクランク機構も開発されている。
これは、一方のクランクが下死点に到達する前に、他方
のクランクが上死点を通過させた位置まで回転させるこ
とにより、クランクを常にトルク伝達可能な位置に位置
させて死点を回避するようにしたクランク機構である。
その例としては、特開昭57−164878号公報、特
開昭62−502255号公報、特開昭63−3011
91号公報、特開平1−127477号公報、特開平1
−127478号公報、特開平1−244994号公
報、特開平1−269688号公報、特開平1−269
689号公報、特開平6−48361号公報、特開平6
−115478号公報、特開平6−247372号公
報、実開平1−148990号公報、実開平1−171
794号公報等の多数のものがある。この形式のトルク
の状態は、図13に示されるものであり、細線で示すも
のが通常の自転車であるのに対し、太線で示したものが
死点を回避したクランク機構によるトルクの状態であ
る。そのため、左右のクランクによるトルクの合成され
たものは、常に0以上の状態であり、機械的な構造のみ
で死点を回避しているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】人力による駆動系に与
えられるトルクに応じて補助動力を与えるようにした補
助動力付き人力駆動装置においては、安全性、信頼性の
面から人力によるトルクが一定値以上の場合にそのトル
クに応じた動力を与えるようにしているため、人力によ
る駆動系の死点付近では、動力補助を行わない領域が存
在する。そのため、乗っている側の感覚としては、脈動
的な補助を受けていると感じ、不快なものとなる。特
に、自転車に利用した場合には、脈動的で間歇的な動力
補助は、自転車の速度が不安定になり、また、急な登り
坂においては蛇行の原因になり危険である。
【0007】一方、クランクを常にトルク伝達可能な位
置に位置させて死点を回避するようにしたクランク機構
においては、死点が回避できると云う優れた特徴を有し
ているものであるが、この機構においては、一方のクラ
ンクが下死点方向に位置したとき、他方のクランクは上
死点より前進した位置にあるため、必然的にこの駆動機
構を用いた自転車では、180°より小さなストローク
角度で従来の自転車と同じ仕事、すなわち、駆動輪に連
結された歯輪を180°回転させることになり、必要と
する踏力は一般の自転車よりも大きくなると云う問題を
有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
人力による駆動系と動力による駆動系とを並列に設け、
前記人力による駆動系の駆動力を検出して前記動力によ
る駆動系の出力を制御するようにした補助動力付き人力
駆動装置において、前記人力による駆動系が、一定軸心
回りに回転自在で駆動車輪に連結された歯輪と、左右に
各一個の円形又は非円形の軌跡を描いて回転するペダル
とを備え、各ペダルと前記歯輪とはその回転時において
片方のペダルが下死点に位置するとき他方のペダルが上
死点を越えた位置に位置するように連動する死点回避手
段を備えていることを特徴とするものである。従って、
ペダルに与える人力の程度に応じて自然な状態で動力に
よる駆動系の補助を行うことができ、死点のない状態で
の駆動を行うことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、一定軸心回りに回
転自在な歯輪と、この歯輪とは独立して個別に回転自在
な左右一対のクランクと、このクランクの1回転中に前
記歯輪の回転速度が変るように前記歯輪と前記クランク
とを連動させるようにした死点回避手段であることを特
徴とするものである。従って、従来開発されているクラ
ンク機構を利用して違和感のない動力補助を行うことが
できるものである。
【0010】請求項3記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段に至る前の位置で人力による駆動力を検
出するようにしたことを特徴とするものである。従っ
て、実際に駆動している人力の程度を直接的に検出する
ことができ、これにより、感覚的に一致した状態での動
力補助を行うことができるものである。
【0011】請求項4記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段を経過した後の位置で人力による駆動力
を検出するようにしたことを特徴とするものである。従
って、実際に駆動輪を駆動するトルクを検出することが
でき、有効な補助動力を与えることができるものであ
る。
【0012】請求項5記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段を経過した後の位置で前記人力による駆
動系に動力による駆動系で補助動力を与えるようにした
ことを特徴とするものである。従って、比較的平滑な状
態で動力補助を行うことができるものである。
【0013】請求項6記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段を経過する前の位置で前記人力による駆
動系に動力による駆動系で補助動力を与えるようにした
ものである。従って、乗る人の感覚に直接的に関連した
違和感のない状態で補助動力を与えることができるもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。まず、図1に示すもの
は、補助動力付き自転車1であり、自転車本体2は、前
輪3と後輪4(駆動車輪)とを備えている。そして、人
力による駆動系5は、人力付与手段6と死点回避手段7
よりなっている。また、動力による駆動系8は、駆動力
検出手段9と制御手段10と動力補助手段11とよりな
っている。
【0015】まず、人力による駆動系5の構成を説明す
る。自転車本体2には、それぞれ左右の軸受12a,1
2bに独立的に回転自在に支持されて前記人力付与手段
6を構成するクランク回転軸13a,13bが設けられ
ている。これらのクランク回転軸13a,13bには、
それぞれ楕円形をして死点回避手段7を構成する駆動歯
車14a,14bが楕円の焦点を軸位置としてペダル1
5a,15bと逆方向に長軸を向けて固定的に結合され
ている。そして、従動軸16が設けられ、この従動軸1
6には、前記駆動歯車14a,14bにそれぞれ噛み合
う楕円形の従動歯車17a,17bがそれぞれ長軸方向
が一直線になるように固定されている。前記従動軸16
には、歯輪18の大径歯車19に噛み合う円形の中間歯
車20が固定されている。前記歯輪18の小径歯車21
には、チェーン22を介して前記後輪4に固定された後
輪駆動歯車23が連結されている。
【0016】次に、動力による駆動系8の構成を説明す
る。前記駆動力検出手段9は、歪ゲージにより構成さ
れ、人力による駆動系5の死点回避手段7に至る前の位
置となる前記クランク回転軸13a,13bに設けられ
ている。これらの左右の駆動力検出手段9は、制御手段
10に接続され、この制御手段10はバッテリ24を介
在させて動力補助手段11としてのモータ25に接続さ
れている。このモータ25は、一方向クラッチ26を介
在させて前記歯輪18の大径歯車19に連結されてい
る。
【0017】このような構成において、図3に示すよう
に、左右のペダル15a,15bが水平状態で反対位置
に位置している状態において、2組の楕円形の駆動歯車
14a,14bは、その組み合わせが180°の位相差
をもって設置されている。そして、この状態から右ペダ
ル15bを踏むと、駆動歯車14bと従動歯車17bと
のギヤ比は最も大きい状態にあり、その右ペダル15b
が水平状態から垂直状態まで回動したとすると、その回
転は、駆動歯車14b、従動歯車17b、従動軸16、
従動歯車17a、駆動歯車14aを経て左側のペダル1
5aに伝達される。その角度をみると、右ペダル15b
の90°の回転で、従動歯車17bは、(90+θ)°
回転することになる。右ペダル15bは、90°回転の
後、下死点に到達していることになる。
【0018】一方、左ペダル15aは、力を加えること
ができない角度から、右ペダル15bの回転により水平
位置から上方向へ回転させられる過程にある。左ペダル
15aは、この回転を従動歯車17aによる駆動歯車1
4aの回転により、上方へ回転させられる。その角度
は、右側とは180°の位相差をもって固定させている
ため、従動歯車17a側からみるとギヤ比が大きい状態
からスタートすることになり、従動歯車17b及び従動
歯車17aの回転角度(90+θ)°に対しては、
{(90+θ)+α}°回転させられることになり、左
ペダル15aは、上死点を越えた位置まで達することに
なる。その後、左ペダル15aを踏み込み、水平位置ま
で来ると、丁度、図3とは位相が逆の状態となり、その
後は、前述した動きとは左右反対で同様な動作をする。
つまり、片方のペダル15a,15bが下死点に達する
と、他方のペダル15a,15bは、必ず、上死点を越
えて位置する。この時の左右のペダル15a,15bに
よるクランク回転軸13a,13bにそれぞれ与えられ
るトルク変動は、ペダル15a,15bに下方向に一定
の力を加えてペダル15a,15bを回転させると云う
過程で、左右のそれぞれのペダル15a,15bにより
トルクを算出すると、図4の細線のようになる。そし
て、実際の自転車走行時には、どちらかのペダル15
a,15bに駆動力を与えているとき他方のペダル15
a,15bには力を加えることはなく足を載せているだ
けの状態であるので、片方が下死点近くまで達した時、
他方は既に、上死点を越えた位置まで回転させられてい
るため、踏み込み可能となり、瞬時に踏み込むペダル1
5a,15bが交代する。すなわち、通常の自転車のク
ランク機構とは相違して、同時にトルクが0になる死点
が存在しないことがわかる。
【0019】上述した機構を、自転車の動きから説明す
る。自転車の走行は、停止した状態からペダル15a,
15bを踏み込むことにより、徐々に加速し、希望の速
度で略定速走行する。本機構の場合、クランク回転軸1
3a,13bは、別個に歯輪18とは独立して回転す
る。歯輪18は、後輪4とチェーン22などにより連結
されているため、定速走行の場合、定速回転をする。こ
のとき、クランク回転軸13a,13bは、左右とも別
個に、連続的に回転速度が変化し、片方のペダル15
a,15bが下死点に達したとき、他方のペダル15
a,15bは、上死点を越えて位置する。
【0020】このように人力による駆動系5で駆動され
ているトルクは、クランク回転軸13a,13bに取り
付けられた駆動力検出手段9a,9bにより検出されて
動力による駆動系8が動作する。すなわち、ペダル15
a,15bを踏むことによって発生する駆動トルクは、
クランク回転軸13a,13bに伝達され、駆動力検出
手段9a,9bにより常時検出され、検出値は電気信号
として制御手段10に入力される。この制御手段10で
は、検出トルクの2倍の駆動力を与えるようにモータ2
5の駆動力を制御し、歯輪18、チェーン22、後輪駆
動歯車23を経て駆動輪としての後輪4を駆動する。こ
の駆動トルクは、図4においては、太線の実線により示
す状態であり、人力により駆動力を与えている限り、後
輪4に加えられるトルクが0になる死点は発生しない。
【0021】なお、前記実施の形態においては、駆動力
検出手段9a,9bは、歪ゲージによるものであると説
明したが、磁気歪み型、電気容量型、位相比較型などの
歪み計を用いることも有効である。
【0022】次に、図5乃至図7に基づいて、第二の実
施の形態を説明する。図1乃至図4について説明した部
分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する(以下、
同じ)。本実施の形態は、駆動力検出手段9を死点回避
手段7を経過した後の位置、すなわち、従動軸16の中
間歯車20の取付け部に設置したものである。具体的に
は、中間歯車20と従動軸16の間に取り付け、従動軸
16と中間歯車20の間のねじり歪みを検出するように
している。そのため、検出されるトルクは、前記第一の
実施の形態とは異なるカーブとなる。これは死点回避手
段7では、ペダル15a,15bによる回転が、楕円形
状をした駆動歯車14a,14bと従動歯車17a,1
7bとが一定ではないギヤ比をもって駆動力伝達がなさ
れることによる。その検出カーブは、図7の細線に示す
ものである。この位置でのトルクは、正の領域において
は、図4に示すものよりも滑らかなカーブであり、負の
領域では起伏が激しいカーブとなる。実際の自転車走行
時には、どちらかのペダル15a,15bに駆動力を与
えているとき他方のペダル15a,15bには力を加え
ることはなく足を載せているだけの状態であるので、片
方が下死点近くまで達した時、他方は既に、上死点を越
えた位置まで回転させられているため、踏み込み可能と
なり、瞬時に踏み込むペダル15a,15bが交代す
る。このため、制御手段10に取り込まれる検出トルク
は、左右のそれぞれのペダル15a,15bによる2つ
のトルクカーブのうち、それぞれのペダル15a,15
bが踏み込まれた状態、すなわち、2つのトルクカーブ
のうち、大きい、滑らかに変化している部分を結んだも
のが検出される。それ以外は無視できる。そして、この
ような検出されたトルクの2倍のトルクを与えるように
制御される動力による駆動系8の動作により図7の太い
実線に示すような落差の小さい滑らかな補助動力を与え
ることができる。
【0023】ついで、図8乃至図10に基づいて、第三
の実施の形態を説明する。本実施の形態においては、駆
動力検出手段9a,9bが設けられた位置は、第一の実
施の形態と同様であるが、動力による駆動系8が相違す
るものである。すなわち、駆動力検出手段9a,9bに
それぞれ接続される制御手段27a,27bを別個に設
け、これらにより制御されるモータ28a,28bをそ
れぞれバッテリ29a,29bを介して接続し、一方向
クラッチ30a,30bを介して前記モータ28a,2
8bをクランク回転軸13a,13bに固定した伝動歯
車31a,31bに連結したものである。
【0024】このような構成において、左右別々に制御
されるものであり、図10の細線は、ペダル15a,1
5bに下方向に一定の力を加えてペダル15a,15b
を回転させるという過程で、この位置における左右ペダ
ル15a,15b各々によるトルクを算出した値であ
る。実際には、どちらかのペダル15a,15bにより
駆動力を与えているとき、他方のペダル15a,15b
には力を加えることはなく足を載せているだけの状態で
ある。そして、片方が下死点近くまで達したとき、他方
は既に、上死点を越え対地まで回転させられているた
め、踏み込み可能となり、瞬時に踏み込むペダル15
a,15bが交代する。つまり、駆動力を与えない方の
ペダル15a,15bでは、トクルを与えていない。し
かし、厳密には、駆動力を与えない側のペダル15a,
15bによっても、踏み込むペダル15a,15bが交
代する直前や直後、すなわち、他方のペダル15a,1
5bにより踏み込みを継続している状態ではあるが上死
点を越えた位置に到達している場合、また、踏み込むペ
ダル15a,15bが交代したあとであるが、まだ下死
点に達していない場合など、トルクを発生することがで
きる。すなわち、左右個別にトルクを検出し、個別に動
力補助を与えることにより、図10の太線に示すよう
に、踏み込む足が他方に移る直前、直後も保持すること
ができ、人間の踏み込みにさらに忠実な、自然な動力補
助が可能となる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、人力による駆動
系と動力による駆動系とを並列に設け、前記人力による
駆動系の駆動力を検出して前記動力による駆動系の出力
を制御するようにした補助動力付き人力駆動装置におい
て、前記人力による駆動系が、一定軸心回りに回転自在
で駆動車輪に連結された歯輪と、左右に各一個の円形又
は非円形の軌跡を描いて回転するペダルとを備え、各ペ
ダルと前記歯輪とはその回転時において片方のペダルが
下死点に位置するとき他方のペダルが上死点を越えた位
置に位置するように連動する死点回避手段を備えている
ので、ペダルに与える人力の程度に応じて自然な状態で
動力による駆動系の補助を行うことができ、死点のない
状態での駆動を行うことができると云う効果を有する。
【0026】請求項2記載の発明は、一定軸心回りに回
転自在な歯輪と、この歯輪とは独立して個別に回転自在
な左右一対のクランクと、このクランクの1回転中に前
記歯輪の回転速度が変るように前記歯輪と前記クランク
とを連動させるようにした死点回避手段であるので、従
来開発されているクランク機構を利用して違和感のない
動力補助を行うことができると云う効果を有する。
【0027】請求項3記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段に至る前の位置で人力による駆動力を検
出するようにしたので、実際に駆動している人力の程度
を直接的に検出することができ、これにより、感覚的に
一致した状態での動力補助を行うことができると云う効
果を有する。
【0028】請求項4記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段を経過した後の位置で人力による駆動力
を検出するようにしたので、実際に駆動輪を駆動するト
ルクを検出することができ、有効な補助動力を与えるこ
とができると云う効果を有する。
【0029】請求項5記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段を経過した後の位置で前記人力による駆
動系に動力による駆動系で補助動力を与えるようにした
ので、比較的平滑な状態で動力補助を行うことができる
と云う効果を有する。
【0030】請求項6記載の発明は、人力による駆動系
の死点回避手段を経過する前の位置で前記人力による駆
動系に動力による駆動系で補助動力を与えるようにした
ので、乗る人の感覚に直接的に関連した違和感のない状
態で補助動力を与えることができると云う効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すもので、補助
動力付き自転車の側面図である。
【図2】人力による駆動系と動力による駆動系とが並列
された状態を示すブロック図である。
【図3】第一の実施の形態における人力による駆動系と
動力による駆動系との構造を示す斜視図である。
【図4】第一の実施の形態における歯輪の回転角度とト
ルクとの関係を示す説明図である。
【図5】第二の実施の形態を示す駆動系とが並列された
状態を示すブロック図である。
【図6】第二の実施の形態における人力による駆動系と
動力による駆動系との構造を示す斜視図である。
【図7】第二の実施の形態における歯輪の回転角度とト
ルクとの関係を示す説明図である。
【図8】第三の実施の形態を示す駆動系とが並列された
状態を示すブロック図である。
【図9】第三の実施の形態における人力による駆動系と
動力による駆動系との構造を示す斜視図である。
【図10】第三の実施の形態における歯輪の回転角度と
トルクとの関係を示す説明図である。
【図11】一般的な自転車の歯輪の回転角度とトルクと
の関係を示す説明図である。
【図12】従来の補助動力付き自転車の歯輪の回転角度
とトルクとの関係を示す説明図である。
【図13】従来のクランク機構、すなわち、一方のクラ
ンクが下死点に到達する前に、他方のクランクが上死点
を通過させた位置まで回転させる機構の歯輪の回転角度
とトルクとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
4 駆動車輪 5 人力による駆動系 7 死点回避手段 8 動力による駆動系 15a ペダル 15b ペダル 18 歯輪

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力による駆動系と動力による駆動系と
    を並列に設け、前記人力による駆動系の駆動力を検出し
    て前記動力による駆動系の出力を制御するようにした補
    助動力付き人力駆動装置において、前記人力による駆動
    系が、一定軸心回りに回転自在で駆動車輪に連結された
    歯輪と、左右に各一個の円形又は非円形の軌跡を描いて
    回転するペダルとを備え、各ペダルと前記歯輪とはその
    回転時において片方のペダルが下死点に位置するとき他
    方のペダルが上死点を越えた位置に位置するように連動
    する死点回避手段を備えていることを特徴とする補助動
    力付き人力駆動装置。
  2. 【請求項2】 一定軸心回りに回転自在な歯輪と、この
    歯輪とは独立して個別に回転自在な左右一対のクランク
    と、このクランクの1回転中に前記歯輪の回転速度が変
    るように前記歯輪と前記クランクとを連動させるように
    した死点回避手段であることを特徴とする請求項1記載
    の補助動力付き人力駆動装置。
  3. 【請求項3】 人力による駆動系の死点回避手段に至る
    前の位置で人力による駆動力を検出するようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の補助動力付き人力駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 人力による駆動系の死点回避手段を経過
    した後の位置で人力による駆動力を検出するようにした
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の補助動力付き人
    力駆動装置。
  5. 【請求項5】 人力による駆動系の死点回避手段を経過
    した後の位置で前記人力による駆動系に動力による駆動
    系で補助動力を与えるようにしたことを特徴とする請求
    項1,2,3又は4記載の補助動力付き人力駆動装置。
  6. 【請求項6】 人力による駆動系の死点回避手段を経過
    する前の位置で前記人力による駆動系に動力による駆動
    系で補助動力を与えるようにしたことを特徴とする請求
    項3記載の補助動力付き人力駆動装置。
JP10299797A 1997-04-21 1997-04-21 補助動力付き人力駆動装置 Pending JPH10291493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10299797A JPH10291493A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 補助動力付き人力駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10299797A JPH10291493A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 補助動力付き人力駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10291493A true JPH10291493A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14342336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10299797A Pending JPH10291493A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 補助動力付き人力駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10291493A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053114A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 パイオニア株式会社 測定装置及び測定方法
JP2012214220A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Tai-Her Yang 周期的可変速比をもつ足踏み駆動式の偏心伝動輪システム
JP2013141979A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Robert Bosch Gmbh ライダの意思を認識するための力測定装置を備えた、電動自転車に用いられる駆動装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053114A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 パイオニア株式会社 測定装置及び測定方法
US9010201B2 (en) 2010-10-22 2015-04-21 Pioneer Corporation Measurement apparatus and method
JP2012214220A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Tai-Her Yang 周期的可変速比をもつ足踏み駆動式の偏心伝動輪システム
CN108609107A (zh) * 2011-03-31 2018-10-02 杨泰和 脚踏驱动的周期变速比偏心轮传动轮系
JP2013141979A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Robert Bosch Gmbh ライダの意思を認識するための力測定装置を備えた、電動自転車に用いられる駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201524800A (zh) 電動輔助車輛
TWI767247B (zh) 電輔助自行車
JP3547847B2 (ja) アシストモータ付き自転車における踏力検出装置
JP4229718B2 (ja) 電動補助車両の補助力制御装置
JP4365113B2 (ja) 電動補助車両の補助力制御装置
JP5255347B2 (ja) アシスト力付き車両
JP3818462B2 (ja) 電動補助自転車
JP2003320948A5 (ja)
JPH10291493A (ja) 補助動力付き人力駆動装置
JP2000118481A (ja) 電動アシスト自転車
EP0844170B1 (en) Reduction device for vehicle assisted by electric motor power
JP2647112B2 (ja) 動力補助式自転車の動力伝達装置
JPH1191675A (ja) 電動車両
JP3169458U (ja) 手漕ぎ式自転車
JP2022103608A (ja) 人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システム
JPH08295284A (ja) 補助動力アシスト式自転車の補助動力アシスト装置
CN109353443B (zh) 一种无阻力电动自行车
JPH09226667A (ja) 電動自転車の制御装置
JP2002019684A (ja) 前輪駆動電動自転車
JP3141344B2 (ja) 駆動力補助装置付き自転車
JP3141345B2 (ja) 駆動力補助装置付き自転車
JPH0966882A (ja) パワーアシスト車両
JPH09249185A (ja) 電動自転車の制御装置
JPH08175471A (ja) 補助動力式車両の動力伝達装置
JP3072481B2 (ja) 駆動力補助装置付き自転車