JP2022103608A - 人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】人力駆動車の推進をアシストするモータの駆動を好適に制限できる、人力駆動車用の制御装置、および、人力駆動車用の制御システムを提供する。【解決手段】人力駆動車は、人力駆動力が付与されるクランクと、人力駆動車に推進力を付与するモータと、モータの回転量を検出するモータ回転量検出部と、を含み、モータを制御する制御部を備え、制御部は、モータの制御状態を、モータを駆動させる第1制御状態およびモータの駆動を制限する第2制御状態の一方から他方に切り替え可能に構成され、第1制御状態において、第1条件および第2条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替え、第1条件は、クランクに付与される人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合に満たされ、第2条件は、モータ回転量検出部によって検出されるモータの回転量が第1回転量以下の場合に満たされる。【選択図】図2
Description
本開示は、人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システムに関する。
例えば、特許文献1は、人力駆動車の推進をアシストする必要がない場合に、人力駆動車の推進をアシストするモータの駆動を停止する制御装置を開示する。
本開示の目的の1つは、人力駆動車の推進をアシストするモータの駆動を好適に制限できる、人力駆動車用の制御装置、および、人力駆動車用の制御システムを提供することである。
本開示の第1側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、人力駆動力が付与されるクランクと、前記人力駆動車に推進力を付与するモータと、前記モータの回転量を検出するモータ回転量検出部と、を含み、前記モータを制御する制御部を備え、前記制御部は、前記モータの制御状態を、前記モータを駆動させる第1制御状態および前記モータの駆動を制限する第2制御状態の一方から他方に切り替え可能に構成され、前記第1制御状態において、第1条件および第2条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記第1条件は、前記クランクに付与される前記人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合に満たされ、前記第2条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量が第1回転量以下の場合に満たされる。
上記第1側面の制御装置によれば、クランクに付与される人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合、かつ、モータ回転量検出部によって検出されるモータの回転量が第1回転量以下の場合に、モータの駆動が制限される。このため、モータの駆動を好適に制限できる。
上記第1側面の制御装置によれば、クランクに付与される人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合、かつ、モータ回転量検出部によって検出されるモータの回転量が第1回転量以下の場合に、モータの駆動が制限される。このため、モータの駆動を好適に制限できる。
前記第1側面に従う第2側面の制御装置において、前記第2条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量から推定される推定クランク回転量が第1クランク回転量以下の場合に満たされる。
上記第2側面の制御装置によれば、第1回転量はモータの回転量から推定される推定クランク回転量が第1クランク回転量以下の場合に満たされるため、モータの回転量から推定される推定クランク回転量によってモータの駆動を制限できる。
上記第2側面の制御装置によれば、第1回転量はモータの回転量から推定される推定クランク回転量が第1クランク回転量以下の場合に満たされるため、モータの回転量から推定される推定クランク回転量によってモータの駆動を制限できる。
前記第1または2側面に従う第3側面の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件および前記第2条件に加えて、第3条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記第3条件は、前記第1制御状態が第1期間以上継続することを含む。
上記第3側面の制御装置によれば、第1制御状態の継続期間に応じて、好適に制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
上記第3側面の制御装置によれば、第1制御状態の継続期間に応じて、好適に制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
前記第3側面に従う第4側面の制御装置において、前記制御部は、前記第1条件に関する判定、前記第2条件に関する判定、および、前記第3条件に関する判定の順に判定処理を実行する。
上記第4側面の制御装置によれば、第1条件に関する判定、第2条件に関する判定、および、第3条件に関する判定の順に判定処理を実行するため、好適に制御状態を切り替えられる。
上記第4側面の制御装置によれば、第1条件に関する判定、第2条件に関する判定、および、第3条件に関する判定の順に判定処理を実行するため、好適に制御状態を切り替えられる。
前記第1または2側面に従う第5側面の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件および前記第2条件に加えて、第4条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記第4条件は、前記モータの回転の躍度に関する制御を行うことを含む。
上記第5側面の制御装置によれば、第1条件および第2条件に加えて、モータの回転の躍度に関する制御を行うことを含む第4条件によって、好適に制御状態を切り替えられる。
上記第5側面の制御装置によれば、第1条件および第2条件に加えて、モータの回転の躍度に関する制御を行うことを含む第4条件によって、好適に制御状態を切り替えられる。
前記第5側面に従う第6側面の制御装置において、前記制御部は、前記第1条件に関する判定、前記第2条件に関する判定、および、前記第4条件に関する判定の順に判定処理を実行する。
上記第6側面の制御装置によれば、第1条件に関する判定、第2条件に関する判定、および、第4条件に関する判定の順に判定処理を実行するため、好適に制御状態を切り替えられる。
上記第6側面の制御装置によれば、第1条件に関する判定、第2条件に関する判定、および、第4条件に関する判定の順に判定処理を実行するため、好適に制御状態を切り替えられる。
前記第2側面に従う第7側面の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件が満たされず、かつ、第5条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記第5条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量が第2回転量以下の場合に満たされる。
上記第7側面の制御装置によれば、クランクに付与される人力駆動力が第1駆動力以下の場合、かつ、モータ回転量検出部によって検出されるモータの回転量が第2回転量以下の場合に、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
上記第7側面の制御装置によれば、クランクに付与される人力駆動力が第1駆動力以下の場合、かつ、モータ回転量検出部によって検出されるモータの回転量が第2回転量以下の場合に、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
前記第7側面に従う第8側面の制御装置において、前記第5条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量から推定される推定クランク回転量が第2クランク回転量以下の場合に満たされる。
上記第8側面の制御装置によれば、第5条件はモータの回転量から推定される推定クランク回転量が第2クランク回転量以下の場合に満たされるため、モータの回転量から推定される推定クランク回転量によってモータの駆動を制限できる。
上記第8側面の制御装置によれば、第5条件はモータの回転量から推定される推定クランク回転量が第2クランク回転量以下の場合に満たされるため、モータの回転量から推定される推定クランク回転量によってモータの駆動を制限できる。
前記第7または8側面に従う第9側面の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件が満たされず、かつ、前記第5条件と、第6条件とが満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記第6条件は、前記第1制御状態が第2期間以上継続することを含む。
上記第9側面の制御装置によれば、第1制御状態の継続時間に応じて、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
上記第9側面の制御装置によれば、第1制御状態の継続時間に応じて、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
前記第8または第9側面に従う第10側面の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件が満たされず、かつ、前記第5条件が満たされ、加えて、第7条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記第7条件は、前記モータの回転の躍度に関する制御を行うことを含む。
上記第10側面の制御装置によれば、第1条件が満たされず、かつ、第5条件が満たされ、加えて、第7条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
上記第10側面の制御装置によれば、第1条件が満たされず、かつ、第5条件が満たされ、加えて、第7条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
前記第8側面に従う第11側面の制御装置において、前記第1クランク回転量は、第1クランク回転角度によって表され、前記第1クランク回転角度は200度以下である。
上記第11側面の制御装置によれば、第1クランク回転量と対応する第1クランク回転角度は200度以下であるため、200度以下の第1クランク回転角度と対応するモータの回転量になるまで、第2制御状態に切り替えられない。
上記第11側面の制御装置によれば、第1クランク回転量と対応する第1クランク回転角度は200度以下であるため、200度以下の第1クランク回転角度と対応するモータの回転量になるまで、第2制御状態に切り替えられない。
前記第11側面に従う第12側面の制御装置において、前記第1クランク回転角度は、150度以下である、
上記第12側面の制御装置によれば、第1クランク回転角度は150度以下であるため、好適な推定回転角度でモータを制御できる。また、第1クランク回転角度が150度以下と対応するモータの回転量になるまで、制御状態が第2制御状態に切り替えられない。
上記第12側面の制御装置によれば、第1クランク回転角度は150度以下であるため、好適な推定回転角度でモータを制御できる。また、第1クランク回転角度が150度以下と対応するモータの回転量になるまで、制御状態が第2制御状態に切り替えられない。
前記第11または12側面に従う第13側面の制御装置において、前記第2クランク回転量は、第2クランク回転角度によって表され、前記第2クランク回転角度は20度以下である。
上記第13側面の制御装置によれば、第2クランク回転量と対応する第2クランク回転角度は20度以下であるため、20度以下の第2クランク回転角度と対応するモータの回転量になるまで、制御状態が第2制御状態に切り替えられない。
上記第13側面の制御装置によれば、第2クランク回転量と対応する第2クランク回転角度は20度以下であるため、20度以下の第2クランク回転角度と対応するモータの回転量になるまで、制御状態が第2制御状態に切り替えられない。
前記第13側面に従う第14側面の制御装置において、前記第2クランク回転角度は10度以下である。
上記第14側面の制御装置によれば、第2クランク回転量と対応する第2クランク回転角度は10度以下であるため、第2クランク回転角度が10度以下と対応するモータの回転量になるまで、制御状態が第2制御状態に切り替えられない。
上記第14側面の制御装置によれば、第2クランク回転量と対応する第2クランク回転角度は10度以下であるため、第2クランク回転角度が10度以下と対応するモータの回転量になるまで、制御状態が第2制御状態に切り替えられない。
前記第13または第14側面に従う第15側面の制御装置において、前記第1クランク回転角度は、前記第2クランク回転角度よりも大きい。
上記第15側面の制御装置によれば、第1クランク回転角度は、第2クランク回転角度よりも大きいため、人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合、制御状態が第2制御状態に切り替えられにくい。
上記第15側面の制御装置によれば、第1クランク回転角度は、第2クランク回転角度よりも大きいため、人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合、制御状態が第2制御状態に切り替えられにくい。
前記第13または第14側面に従う第16側面の制御装置において、前記第2クランク回転角度は、前記第1クランク回転角度の半分以下である。
上記第16側面の制御装置によれば、人力駆動力が第1駆動力以下の場合、第1クランク回転角度の半分以下の第2クランク回転角度になると、制御状態を第2制御状態に切り替えられる。
上記第16側面の制御装置によれば、人力駆動力が第1駆動力以下の場合、第1クランク回転角度の半分以下の第2クランク回転角度になると、制御状態を第2制御状態に切り替えられる。
前記第1から第16側面のいずれか1つに従う第17側面の制御装置において、前記第1駆動力は、40Nm以下である。
上記第17側面の制御装置によれば、40Nm以下の第1駆動力に応じて制御状態を切り替えられる。
上記第17側面の制御装置によれば、40Nm以下の第1駆動力に応じて制御状態を切り替えられる。
前記第17側面に従う第18側面の制御装置において、前記第1駆動力は、30Nm以下である。
上記第18側面の制御装置によれば、30Nm以下の第1駆動力に応じて制御状態を切り替えられる。
上記第18側面の制御装置によれば、30Nm以下の第1駆動力に応じて制御状態を切り替えられる。
前記第1から第18側面のいずれか1つに従う第19側面の制御装置において、前記制御部は、前記第2制御状態において、前記モータの回転の躍度に関する制御が行われていない場合、前記制御状態を前記第2制御状態から前記第1制御状態に切り替える。
上記第19側面の制御装置によれば、第2制御状態において、モータの回転の躍度に関する制御が行われていない場合、制御状態を第2制御状態から第1制御状態に切り替えられる。
上記第19側面の制御装置によれば、第2制御状態において、モータの回転の躍度に関する制御が行われていない場合、制御状態を第2制御状態から第1制御状態に切り替えられる。
前記第1から19側面のいずれか1つに従う第20側面の制御装置において、前記人力駆動車は、クランク軸の回転速度に対する車輪の回転速度の比率である変速比を変更する変速装置を含み、前記第1条件は、前記変速比が第1変速比よりも大きい場合に満たされ、前記第1変速比は、前記変速比のうちの最小の前記変速比よりも大きい。
上記第20側面の制御装置によれば、変速比に応じて好適に制御状態を切り替えられる。
上記第20側面の制御装置によれば、変速比に応じて好適に制御状態を切り替えられる。
本開示の第21側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、人力駆動力が付与されるクランクと、前記人力駆動車に推進力を付与するモータと、前記モータの回転量を検出するモータ回転量検出部と、を含み、前記モータを制御する制御部を備え、前記制御部は、前記モータの制御状態を、前記モータを駆動させる第1制御状態および前記モータの駆動を制限する第2制御状態の一方から他方に切り替え可能に構成され、前記第1制御状態において、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量が所定回転量以下の場合、前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、前記所定回転量は、前記人力駆動車の走行状態に応じて変更可能に構成される。
上記第21側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行状態に応じて所定回転量を変更できるため、走行状態に応じた所定回転量によって、好適に制御状態を切り替えられる。
上記第21側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行状態に応じて所定回転量を変更できるため、走行状態に応じた所定回転量によって、好適に制御状態を切り替えられる。
本開示の第22側面に従う制御システムは、人力駆動車用の制御システムであって、請求項1から21のいずれか一項に記載の人力駆動車用の制御装置と、前記モータ回転量検出部と、を有する。
上記第22側面の制御システムによれば、モータ回転量検出部の検出値に応じて、モータを制御できる。
上記第22側面の制御システムによれば、モータ回転量検出部の検出値に応じて、モータを制御できる。
前記第22側面に従う第23側面の制御システムにおいて、前記人力駆動車は、前記人力駆動車のクランクの回転量を直接的に検出するセンサを備えない。
上記第23側面の制御システムによれば、人力駆動車は、人力駆動車のクランクの回転量を直接的に検出するセンサを備えないため、部品点数を削減できる。
上記第23側面の制御システムによれば、人力駆動車は、人力駆動車のクランクの回転量を直接的に検出するセンサを備えないため、部品点数を削減できる。
本開示の人力駆動車用の制御装置および制御システムは、人力駆動車の推進をアシストするモータの駆動を好適に制限できる。
<第1実施形態>
図1から図3を参照して、人力駆動車用の制御システム60、および、第1実施形態の人力駆動車用の制御装置70について説明する。
図1は、制御システム60および制御装置70が関係する人力駆動車10を示す。人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪12を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪12の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および3輪以上の車輪12を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(e-bike)を含む。イーバイクは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、自転車として説明する。
図1から図3を参照して、人力駆動車用の制御システム60、および、第1実施形態の人力駆動車用の制御装置70について説明する。
図1は、制御システム60および制御装置70が関係する人力駆動車10を示す。人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪12を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪12の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および3輪以上の車輪12を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(e-bike)を含む。イーバイクは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、自転車として説明する。
人力駆動車10は、車輪12と、車体14と、を備える。車輪12は、前輪12Fと、後輪12Rと、を含む。車体14は、フレーム16と、フロントフォーク18と、を含む。フロントフォーク18には、ハンドルバー20がステム22を介して連結されている。
人力駆動車10は、人力駆動力が付与されるクランク24を含む。クランク24は、フレーム16に対して回転可能なクランク軸26と、クランク軸26の軸方向の端部にそれぞれ設けられる一対のクランクアーム28とを含む。各クランクアーム28には、一対のペダル30がそれぞれ連結される。
本実施形態では、駆動輪は、後輪12Rである。後輪12Rは、クランク24が回転することによって駆動される。人力駆動車10は、駆動機構32を含む。クランク24は、駆動機構32によって後輪12Rと連結される。駆動機構32は、クランク軸26に連結される第1回転体34を含む。クランク軸26は、第1回転体34と一体回転するように連結されてもよく、第1ワンウェイクラッチを介して連結されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、クランク24が前転した場合に、第1回転体34を前転させ、クランク24が後転した場合に、クランク24と第1回転体34との相対回転を許容するように構成される。第1回転体34は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。
駆動機構32は、第2回転体36と、連結部材38とをさらに含む。連結部材38は、第1回転体34の回転力を第2回転体36に伝達する。連結部材38は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
第2回転体36は、後輪12Rに連結される。第2回転体36は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体36と後輪12Rとの間には、好ましくは、第2ワンウェイクラッチが設けられている。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体36が前転した場合に、後輪12Rを前転させ、第2回転体36が後転した場合に、第2回転体36と後輪12Rとの相対回転を許容するように構成される。本実施形態では、後輪12Rが駆動機構32によってクランク24に連結されるが、前輪12Fおよび後輪12Rの少なくとも1つが、駆動機構32によってクランク24に連結されてもよい。
人力駆動車10は、バッテリ40をさらに含む。バッテリ40は、1または複数のバッテリ素子を含む。バッテリ素子は、充電池を含む。バッテリ40は、制御装置70に電力を供給するように構成される。バッテリ40は、好ましくは、制御部72(図2参照)と電気ケーブルまたは無線通信装置を介して通信可能に接続される。バッテリ40は、例えば電力線通信(PLC;power line communication)、CAN(Controller Area Network)、または、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)によって制御部72と通信可能である。
好ましくは、人力駆動車10は、クランク軸26の回転速度に対する車輪12の回転速度の比率である変速比を変更する変速装置42を含む。好ましくは、変速比は、クランク軸26の回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率である。
変速装置42は、バッテリ40から供給される電力、または、変速装置42に搭載される専用の電源から供給される電力によって動作する。変速装置42は、例えばフロントディレイラ、リアディレイラ44、および、内装変速機の少なくとも1つを含む。変速装置42は、アクチュエータによって動作するように構成されてもよい。アクチュエータは、電気アクチュエータを含む。アクチュエータは、例えば、モータを含む。
変速装置42がリアディレイラ44を含む場合、リアディレイラ44は、フレーム16のリアエンド46に設けられる。変速装置42がリアディレイラ44を含む場合、駆動機構32は、複数の第2回転体36を備える。リアディレイラ44の駆動に伴って、連結部材38が巻き掛けられる第2回転体36が1つの第2回転体36から他の1つの第2回転体36に変更され、人力駆動車10の変速比が変更される。
変速装置42が内装変速機を含む場合、内装変速機は、例えば後輪12Rのハブに設けられる。変速装置42は、無段変速機を含んでいてもよい。
人力駆動車10は、人力駆動車10に推進力を付与するモータ48を含む。モータ48は、1または複数の電気モータを含む。電気モータは、例えば、ブラシレスモータである。モータ48は、ペダル30から後輪12Rまでの人力駆動力の動力伝達経路、および、前輪12Fの少なくとも1つに回転力を伝達するように構成される。ペダル30から後輪12Rまでの人力駆動力の動力伝達経路には、後輪12Rも含まれる。
本実施形態では、モータ48は、人力駆動車10のフレーム16に設けられ、第1回転体34に回転力を伝達するように構成される。前輪12F、および、後輪12Rの少なくとも1つにモータ48を設ける場合、モータ48は、ハブに設けられて、ハブと共にハブモータを構成してもよい。
図2に示すように、好ましくは、人力駆動車10は、人力駆動力検出部50を備える。人力駆動力検出部50は、人力駆動力によってクランク24に与えられるトルクを検出可能に構成される。人力駆動力検出部50は、例えば、人力駆動車10のフレーム16、クランク24、または、ペダル30に設けられる。人力駆動力検出部50は、人力駆動力によってクランク24に与えられるトルクに応じた信号を出力するように構成される。
人力駆動力検出部50は、例えば、トルクセンサを含む。トルクセンサは、人力駆動力によってクランク24に与えられるトルクに応じた信号を出力するように構成される。トルクセンサは、動力伝達経路に第1ワンウェイクラッチが設けられる場合、好ましくは、第1ワンウェイクラッチよりも動力伝達経路の上流側に設けられる。トルクセンサは、歪センサ、磁歪センサ、または、圧力センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。
トルクセンサは、動力伝達経路、または、動力伝達経路に含まれる部材の近傍に設けられる。動力伝達経路に含まれる部材は、例えば、クランク軸26、クランク軸26と第1回転体34との間において人力駆動力を伝達する部材、クランクアーム28、および、ペダル30である。
人力駆動力検出部50は、人力駆動力に関する情報を取得できればどのような構成であってもよく、例えば、ペダル30に与えられる圧力を検出するセンサ、または、連結部材38の張力を検出するセンサなどを含んでいてもよい。
好ましくは、人力駆動車10は、車速検出部52を備える。車速検出部52は、人力駆動車10の車速に関する情報を検出するように構成される。本実施形態では、車速検出部52は、人力駆動車10の少なくとも1つの車輪の回転速度に関する情報を検出するように構成される。車速検出部52は、例えば、人力駆動車10の少なくとも1つの車輪12に設けられる磁石を検出するように構成される。車速検出部52は、例えば、少なくとも1つの車輪12のうちの1つの車輪12が1回転する間に、予め定める回数の検出信号を出力するように構成される。予め定める回数は、例えば、1である。車速検出部52は、車輪12の回転速度に応じた信号を出力する。制御部72は、車輪12の回転速度に応じた信号と、車輪12の周長に関する情報とに基づいて人力駆動車10の車速を算出できる。記憶部74には車輪12の周長に関する情報が記憶される。
車速検出部52は、例えばリードスイッチを構成する磁性リード、または、ホール素子などの磁気センサを含む。車速検出部52は、人力駆動車10のフレーム16のチェーンステイに取り付けられ、後輪12Rに取り付けられる磁石を検出する構成としてもよく、フロントフォーク18に設けられ、前輪12Fに取り付けられる磁石を検出する構成としてもよい。本実施形態において、車速検出部52は、車輪12が1回転した場合に、リードスイッチが磁石を1回検出するように構成される。車速検出部52は、人力駆動車10の車速に関する情報を取得できればどのような構成であってもよく、車輪12に設けられる磁石を検出する構成に限らず、例えば、ディスクブレーキに設けられるスリットを検出するように構成されてもよく、光学センサなどを含んで構成されてもよく、GPS(Global Positioning System)受信機を含んで構成されてもよい。車速検出部52がGPS受信器を含む場合、制御部72は、時間と移動距離とに応じて車速を算出できる。車速検出部52は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部72に接続される。
人力駆動車10は、モータ48の回転量を検出するモータ回転量検出部62を含む。好ましくは、モータ回転量検出部62は、モータ48またはモータ48の近傍に設けられる。モータ48の近傍は、モータ48のロータ、および、モータ48の出力軸の回転角度が検出可能な位置を含む。モータ回転量検出部62は、例えばレゾルバまたはエンコーダを含む。モータ回転量検出部62は、モータ48と人力駆動力の伝達経路との間に減速機が含まれる場合、減速機を構成する回転体の回転速度を検出するように構成されてもよい。
制御システム60は、制御装置70と、モータ回転量検出部62と、を有する。
制御装置70は、モータ48を制御する制御部72を備える。制御部72は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。制御部72は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部72は、バッテリ40から供給される電力によって動作する。制御部72は、人力駆動力検出部50、車速検出部52、および、モータ回転量検出部62と、無線通信装置または電気ケーブルを介して、接続される。
制御装置70は、記憶部74をさらに備える。記憶部74は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAM(Random access memory)を含む。記憶部74には、各種制御処理に用いられる情報、および、各種制御プログラムが記憶される。
制御部72は、モータ48を制御する。制御部72は、人力駆動力、クランク24の回転量、および、人力駆動車10の加速度の少なくとも1つに応じてモータ48を制御する。好ましくは、人力駆動車10は、人力駆動車10のクランク24の回転量を直接的に検出するセンサを備えない。制御部72は、人力駆動車10のクランク24の回転量を、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量から推定する。
制御部72は、モータ48の制御状態を、モータ48を駆動させる第1制御状態およびモータ48の駆動を制限する第2制御状態の一方から他方に切り替え可能に構成される。
好ましくは、第1制御状態において、制御部72は、人力駆動力、クランク24の回転量、および、人力駆動車10の車速の少なくとも1つに応じてモータ48を制御する。例えば、制御部72は、第1制御状態において、人力駆動車10の走行が開始される場合、クランク24の回転量が増加するにつれて、モータ48の出力が大きくなるようにモータ48を制御する。例えば、制御部72は、第1制御状態において、モータ48によるアシストレベルが予め定めるアシストレベルになるようにモータ48を制御する。アシストレベルは、例えば、人力駆動力に対するモータ48の出力の比率、モータ48の出力の最大値、および、人力駆動力が減少する場合のモータ48の出力変動の抑制レベルの少なくとも1つを含む。モータ48の出力変動の抑制レベルは、人力駆動力の変化に対するモータ48の出力の応答速度と逆相関する。
好ましくは、第2制御状態において、制御部72は、モータ48の駆動を停止する。第2制御状態において、制御部72は、第1制御状態の場合よりも、予め定めるアシストレベルを小さくすることによって、モータ48の駆動を制限してもよい。
制御部72は、第1制御状態において、クランク24の回転量に応じてモータ48を制御する場合、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量から推定されるクランク24の回転量に応じてモータ48を制御する。例えば、制御部72は、モータ48とクランク24との間に減速機が設けられる場合、モータ48の回転量に減速機の減速比の逆数を乗算した値をクランク24の回転量の推定値として算出し、クランク24の回転量の推定値に応じてモータ48を制御する。クランク24の回転量は、クランク24の回転速度によって表されてもよい。
制御部72は、第1制御状態において、第1条件および第2条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。
第1条件は、クランク24に付与される人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合に満たされる。好ましくは、第1駆動力は、40Nm以下である。好ましくは、第1駆動力は、20Nm以上である。好ましくは、第1駆動力は、30Nm以下である。例えば、第1駆動力は、30Nmである。制御部72は、人力駆動力検出部50の出力に対応する人力駆動力が、第1駆動力よりも大きいか否かを判定する。
第1条件は、変速比が第1変速比よりも大きい場合に満たされてもよい。第1変速比は、変速比のうちの最小の変速比よりも大きいことが好ましい。第1変速比は、最大の変速比と対応する変速段数の半分の変速段数の変速比よりも大きい変速比であることが好ましく、最大の変速比と対応する変速段数以下であることが好ましい。変速段数が大きくなるほど、変速比は大きくなる。例えば、変速装置42の変速段数が5段変速の場合には、変速装置42の変速段数が3段以上5段以下の場合の変速比が第1変速比として設定される。変速装置42の変速段数が10段変速の場合には、変速装置42の変速段数が6段以上10段以下の場合の変速比が第1変速比として設定される。第1変速比は、例えば、人力駆動車10が上り坂において漕ぎ出される場合において、モータ48の回転量から推定されるクランク24の回転量と、実際のクランク24の回転量との乖離が大きくなりやすい変速比が設定される。このような局面では、クランク24に付与される人力駆動力が大きくなり、モータ48のアシストが必要になる傾向にある。
第2条件は、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量が第1回転量以下の場合に満たされる。本実施形態では、モータ48の回転量は、モータ48の回転速度を含まない。好ましくは、モータ48の回転量は、モータ48の回転角度によって表される。第1回転量は、例えば、所定時間経過する場合のモータ48の回転量である。第2条件は、例えば、モータ48の駆動を開始してから所定時間が経過する場合に、モータ48の回転量が第1回転量以下になる場合に満たされる。
第2条件は、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量から推定される推定クランク回転量が第1クランク回転量以下の場合に満たされる。第1クランク回転量は、第1クランク回転角度によって表されることが好ましい。好ましくは、第1クランク回転角度は200度以下である。好ましくは、第1クランク回転角度は、100度以上である。好ましくは、第1クランク回転角度は150度以下である。例えば、第1クランク回転角度は150度である。第2条件の判定は、例えばライダの負荷が大きく、人力駆動力が第1駆動力よりも大きい状態によって人力駆動車10が漕ぎ出されているか否かを確かめるために行われる。人力駆動力が第1駆動力よりも大きい状態によって人力駆動車10が漕ぎ出されている状況は、例えば、上り坂における漕ぎ出しからライダが人力駆動車10を漕ぎ続ける状況を含む。このような状況においては、モータ48のアシストを継続させることが好ましい。
他方、例えば、ライダがペダル30に足を置くときの力が偶然大きかっただけでライダが人力駆動車10を漕ぐ意思がない状況においては、モータ48のアシストを継続させない方が好ましく、モータ48のアシストレベルを弱めるほうがよい。第1クランク回転量は、例えば、上り坂における漕ぎ出しからライダが人力駆動車10を漕ぎ続ける状況においてモータ48が駆動される場合、人力駆動車10を漕ぎ続けていることを判定可能なクランク24の回転量に応じて設定される。
制御部72は、例えば、モータ48とクランク24との間に減速機が設けられる場合、減速機の減速比を加味して推定クランク回転量を算出する。好ましくは、第1回転量は、予め記憶部74に記憶される。
好ましくは、制御部72は、第1制御状態において、第1条件および第2条件に加えて、第3条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。第3条件は、第1制御状態が第1期間以上継続することを含む。第1期間は、例えば、第1条件および第2条件が満たされてから、3秒以上、かつ、10秒以下である。第1期間は、例えば、第1条件および第2条件が満たされてから、4秒以上、かつ、7秒以下である。第1期間は、例えば、第1条件および第2条件が満たされてから、5秒である。
好ましくは、制御部72は、第1条件に関する判定、第2条件に関する判定、および、第3条件に関する判定の順に判定処理を実行する。好ましくは、制御部72は、第1条件が満たされる場合、第2条件に関する判定処理を実行する。好ましくは、制御部72は、第1条件が満たされ、かつ、第2条件が満たされる場合、第3条件に関する判定処理を実行する。
制御部72は、第1制御状態において、第1条件および第2条件に加えて、第4条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。第4条件は、モータ48の回転の躍度に関する制御を行うことを含む。
モータ48の回転の躍度に関する制御は、例えば、モータ48の回転が減少または停止する場合に、躍度を緩やかにする制御である。好ましくは、モータ48の回転の躍度に関する制御は、モータ48の回転速度の減少度合いを緩やかにする制御である。このような制御が行われている状況では、モータ48によるアシストが不要になっているとみなされる。
制御部72は、例えば、モータ48の回転速度の減少度合いが大きい場合、または、モータ48の回転速度が減少し、かつ、減少の躍度が大きい場合、モータ48の回転の躍度に関する制御を実行するように構成される。制御部72は、例えば、モータ48の回転の躍度に関する制御が完了すると、モータ48の回転を停止する。
制御部72は、例えば、モータ48の回転の躍度に関する制御を実行する場合、フィルタによって、モータ回転量検出部62の出力値を処理する。フィルタは、例えば、時定数を有するローパスフィルタを含む。制御部72は、フィルタの時定数を変更することによってモータ回転量検出部62の出力値を変更する。制御部72は、人力駆動力からモータ48の出力を算出するためのゲインを変更することによってモータ回転量検出部62の出力値を変更するようにしてもよい。フィルタは、例えば、演算処理装置において予め定めるソフトウェアを実行することによって構成される。
好ましくは、制御部72は、第1条件に関する判定、第2条件に関する判定、および、第4条件に関する判定の順に判定処理を実行する。好ましくは、制御部72は、第1条件が満たされる場合、第2条件に関する判定処理を実行する。好ましくは、制御部72は、第1条件が満たされ、かつ、第2条件が満たされる場合、第4条件に関する判定処理を実行する。
好ましくは、制御部72は、第1制御状態において、第1条件が満たされず、かつ、第5条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。好ましくは、制御部72は、第1制御状態において、第1条件が満たされず、かつ、第5条件と、第6条件とが満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。好ましくは、制御部72は、第5条件に関する判定、および、第6条件に関する判定の順に判定処理を実行する。制御部72は、第6条件に関する判定、および、第5条件に関する判定の順に判定処理を実行してもよい。
第5条件は、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量が第2回転量以下の場合に満たされる。第2回転量は、例えば、所定時間経過する場合のモータ48の回転量である。第5条件は、例えば、モータ48の駆動を開始してから所定時間が経過する場合に、モータ48の回転量が第2回転量以下になる場合に満たされる。
第5条件は、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量から推定される推定クランク回転量が第2クランク回転量以下の場合に満たされる。第2クランク回転量は、第2クランク回転角度によって表されることが好ましい。好ましくは、第2クランク回転角度は20度以下である。好ましくは、第2クランク回転角度は、0度よりも大きい。好ましくは、第2クランク回転角度は10度以下である。例えば、第2クランク回転角度は10度である。
第5条件の判定は、第1条件が満たされていない状況において、ライダが人力駆動車10を漕ぎ出しているか否かを確かめるために行われる。ライダが人力駆動車10を漕ぎ出している状況においては、モータ48のアシストを継続させることが好ましい。
他方、例えば、ライダがペダル30に足を置いただけでライダが人力駆動車10を漕ぐ意思がない状況においてはモータ48のアシストを継続させない方が好ましく、モータ48のアシストレベルを弱めるほうがよい。第2クランク回転量は、例えば、人力駆動車10を漕ぎ出していることを判定可能なクランク24の回転量に応じて設定される。
制御部72は、例えば、モータ48とクランク24との間に減速機が設けられる場合、減速機の減速比を加味して推定クランク回転量を算出する。好ましくは、第2回転量は、予め記憶部74に記憶される。
好ましくは、第1クランク回転角度は、第2クランク回転角度よりも大きい。好ましくは、第2クランク回転角度は、第1クランク回転角度の半分以下である。好ましくは、第2クランク回転角度は、第1クランク回転角度の3分の1以下である。好ましくは、第2クランク回転角度は、第1クランク回転角度の5分の1以下である。好ましくは、第2クランク回転角度は、第1クランク回転角度の10分の1以下である。
第6条件は、第1制御状態が第2期間以上継続することを含む。第2期間は、例えば、人力駆動車10のライダがペダル30に足をかけることによってモータ48の駆動が開始してから、0.1秒以上、かつ、1秒以下である。第2期間は、例えば、人力駆動車10のライダがペダル30に足をかけることによってモータ48の駆動が開始してから、0.3秒以上、かつ、0.7秒以下である。第2期間は、例えば、人力駆動車10のライダがペダル30に足をかけることによってモータ48の駆動が開始してから、0.5秒である。
制御部72は、第1制御状態において、第1条件が満たされず、かつ、第5条件が満たされ、加えて、第7条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。第7条件は、モータ48の回転の躍度に関する制御を行うことを含む。好ましくは、第7条件は第4条件と同様の条件である。第7条件は、第4条件とは異なる、モータ48の躍度に関する制御を行うことを含んでいてもよい。
好ましくは、制御部72は、第2制御状態において、モータ48の回転の躍度に関する制御が行われていない場合、制御状態を第2制御状態から第1制御状態に切り替える。このような制御が行われていない状況では、モータ48によるアシストが必要になっているとみなされる。この他に、ライダがペダル30に足をかける際に生じる人力駆動力の脈動を検出することにより、制御状態を第2制御状態から第1制御状態に切り替えてもよい。
好ましくは、制御部72は、人力駆動車10の走行が開始されると、第1制御状態において、モータ48の駆動を開始する。制御部72は、例えば、人力駆動力が0Nm以下から0Nmよりも大きくなると、人力駆動車10の走行が開始されたと判定する。
図3を参照して、制御部72が実行する制御の一例について説明する。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、所定条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態に移行させる。所定条件は、例えば、上述したように、制御状態を第2制御状態から第1制御状態に切り替える場合の条件を適用することができる。制御部72は、第1制御状態において、ステップS11からの処理を所定周期ごとに開始する。
制御部72は、ステップS11において、人力駆動力が第1駆動力よりも大きいか否かを判定する。制御部72は、ステップS11において、人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合、ステップS12に移行する。制御部72は、人力駆動力が第1駆動力以下の場合、ステップS16に移行する。ステップS11の判定処理は、第1条件が満たされているか否かの判定処理と対応する。
制御部72は、ステップS12において、推定クランク回転量が第1クランク回転量以下であるか否かを判定する。ステップS12において、推定クランク回転量が第1クランク回転量よりも大きい場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS12において、推定クランク回転量が第1クランク回転量以下である場合、制御部72は、ステップS13に移行する。ステップS12の判定処理は、第2条件が満たされているか否かの判定処理と対応する。
制御部72は、ステップS13において、第1制御状態が第1期間以上継続しているか否かを判定する。ステップS13において、第1制御状態が第1期間以上継続していない場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS13において、第1制御状態が第1期間以上継続している場合、制御部72は、ステップS14に移行する。ステップS13の判定処理は、第3条件が満たされているか否かの判定処理と対応する。
ステップS14において、制御部72は、モータ48の回転の躍度に関する制御が行われているか否かを判定する。ステップS14において、モータ48の回転の躍度に関する制御が行われていない場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS14において、モータ48の回転の躍度に関する制御が行われている場合、制御部72は、ステップS15に移行する。ステップS14の判定処理は、第4条件が満たされているか否かの判定処理と対応する。
制御部72は、ステップS15において、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替え、処理を終了する。制御部72は、例えば、ステップS15において、モータ48の駆動を停止する。図3のフローチャートにおいて、制御部72は、第1条件、第2条件、第3条件、および第4条件を満たす場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。
制御部72は、ステップS16において、推定クランク回転量が第2クランク回転量以下であるか否かを判定する。ステップS16において、推定クランク回転量が第2クランク回転量よりも大きい場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS16において、推定クランク回転量が第2クランク回転量以下である場合、制御部72は、ステップS17に移行する。ステップS16の判定処理は、第5条件が満たされているか否かの判定処理と対応する。図3のフローチャートにおいて、制御部72は、第1条件が満たされない場合、第5条件がみたされているか否かの判定処理を実行する。
制御部72は、ステップS17において、第1制御状態が第2期間以上継続しているか否かを判定する。ステップS17において、第1制御状態が第2期間以上継続していない場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS17において、第1制御状態が第2期間以上継続している場合、制御部72は、ステップS18に移行する。ステップS17の判定処理は、第6条件が満たされているか否かの判定処理と対応する。
制御部72は、ステップS18において、モータの回転の躍度に関する制御が行われているか否かを判定する。ステップS18において、モータの回転の躍度に関する制御が行われていない場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS18において、モータの回転の躍度に関する制御が行われている場合、制御部72は、ステップS19に移行する。ステップS18の判定処理は、第7条件が満たされているか否かの判定処理と対応する。
制御部72は、ステップS19において、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替え、処理を終了する。制御部72は、例えば、ステップS19において、モータ48の駆動を停止する。図3のフローチャートにおいて、制御部72は、第1条件が満たされず、第5条件、第6条件、および第7条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。
第1条件が満たされる場合は、例えば、人力駆動車10が停車している状態において、ライダがペダル30に足をかけた状態を含む。制御部72は、第1条件が満たされ、かつ、第2条件が満たされる場合には、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替える。このため、ペダル30に足をかけた状態で、ペダル30が漕がれない状態が継続する場合には、モータ48の駆動を制限できる。このため、消費電力を抑制できる。
モータ回転量検出部62によってクランク24の回転量を推定する場合、モータ48の回転速度が小さい領域において、クランク24の回転量の推定精度が低くなる。制御部72は、第1条件が満たされる場合には、第2回転量よりも大きい第1回転量まで回転するまで、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えない。このため、人力駆動車10が上り坂において走行を開始する場合のように、人力駆動車10の車速が小さい状態において、モータ48の駆動の制限が抑制される。
<第2実施形態>
図2および図4を参照して、第2実施形態の制御システム60および制御装置70について説明する。第2実施形態の制御システム60および制御装置70は、制御部72が図3のフローチャートに代えて図4のフローチャートを実行する点以外は第1実施形態の制御システム60および制御装置70と同様である。第2実施形態の制御システム60および制御装置70のうちの、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図2および図4を参照して、第2実施形態の制御システム60および制御装置70について説明する。第2実施形態の制御システム60および制御装置70は、制御部72が図3のフローチャートに代えて図4のフローチャートを実行する点以外は第1実施形態の制御システム60および制御装置70と同様である。第2実施形態の制御システム60および制御装置70のうちの、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、制御部72は、第1制御状態において、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量が所定回転量以下の場合、第1制御状態から第2制御状態に切り替えてもよい。この場合、好ましくは、所定回転量は、人力駆動車10の走行状態に応じて変更可能に構成される。人力駆動車10の走行状態は、例えば、人力駆動車10のクランクに付与されるトルクに関する状態を含む。
制御部72は、例えば、クランク24に付与される人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合、所定回転量を第1回転量に設定し、第2駆動力以下の場合、所定回転量を第2回転量に設定する。
図4を参照して、制御部72が実行する制御について説明する。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図4に示すフローチャートのステップS31に移行する。制御部72は、図4のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS31からの処理を繰り返す。
ステップS31において、制御部72は、制御状態が第1制御状態か否かを判定する。ステップS31において、制御状態が第1制御状態でない場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS31において、制御状態が第1制御状態である場合、制御部72は、ステップS32に移行する。
ステップS32において、制御部72は、人力駆動車10の走行状態に応じて所定回転量を設定し、ステップS33に移行する。
制御部72は、ステップS33において、モータ48の回転量が所定回転量以下であるか否かを判定する。制御部72は、例えば、モータ48の駆動を開始してからのモータ48の回転量が所定回転量以下の場合、モータ48の回転量が所定回転量以下と判定する。ステップS33において、モータ48の回転量が所定回転量以下でない場合、制御部72は、処理を終了する。
ステップS33において、モータ48の回転量が所定回転量以下である場合、制御部72は、ステップS34に移行する。制御部72は、ステップS34において、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替え、処理を終了する。
<変形例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・第1実施形態において、第1条件、第2条件、第3条件、および第4条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えているが、第3条件および第4条件は必ずしも必須ではない。例えば、第1条件および第2条件が満たされる場合、第1条件、第2条件、および第3条件が満たされる場合、または第1条件、第2条件、および第4条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えてもよい。
・第1実施形態において、第3条件、第4条件の順に判定を行っているが、この順序は逆になっていてもよく、同時であってもよい。
・第1実施形態において、第1条件が満たされず、第5条件、第6条件、および第7条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えているが、第5条件、第6条件、および第7条件は必ずしも必須ではない。例えば、第5条件、第6条件、および第7条件のうち1つまたは2つの条件が満たされる場合、制御状態を第1制御状態から第2制御状態に切り替えてもよい。
・第1実施形態において、第5条件、第6条件、第7条件の順に判定を行っているが、この順序は逆になっていてもよく、入れ替わっていてもよく、同時であってもよい。
・第1実施形態において、第2条件は、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量が第1回転量以下の場合に満たされるようにしてもよい。好ましくは、モータ48の回転量は、モータ48の回転角度によって表される。第2条件は、例えば、モータ48の駆動を開始してから所定時間が経過した場合に、モータ48の回転量が第1回転量よりも大きくならなかった場合に満たされるようにしてもよい。好ましくは、第1回転量は、クランク24の回転角度に基づいて設定される。好ましくは、第1回転量は、第1実施形態に記載の第1クランク回転角度と対応するように設定される。制御部72は、例えば、モータ48とクランク24との間に減速機が設けられる場合、第1クランク回転角度に減速機の減速比を加味した値を第1回転量として設定する。制御部72は、例えば、第1クランク回転角度に減速機の減速比を乗算した値を第1回転量として設定する。好ましくは、第1回転量は、予め記憶部74に記憶される。
・第1実施形態において、第5条件は、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量が第2回転量以下の場合に満たされるようにしてもよい。第5条件は、例えば、モータ48の駆動を開始してから所定時間が経過した場合に、モータ48の回転量が第2回転量よりも大きくならなかった場合に満たされるようにしてもよい。好ましくは、第2回転量は、クランク24の回転角度に基づいて設定される。好ましくは、第2回転量は、第1実施形態に記載の第2クランク回転角度と対応するように設定される。制御部72は、例えば、モータ48とクランク24との間に減速機が設けられる場合、第2クランク回転角度に減速機の減速比を加味した値を第2回転量として設定する。制御部72は、例えば、第2クランク回転角度に減速機の減速比を乗算した値を第2回転量として設定する。好ましくは、第2回転量は、予め記憶部74に記憶される。
・第2実施形態において、制御部72は、モータ48の回転量が所定回転量以下の場合に満たされる条件に代えて、モータ回転量検出部62によって検出されるモータ48の回転量から推定されるクランク24の回転量が所定回転量以下の場合に満たされるようにしてもよい。
・人力駆動車10は、人力駆動車10のクランク24の回転量を直接的に検出するセンサを備えていてもよい。
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
10…人力駆動車、12…車輪、24…クランク、26…クランク軸、42…変速装置、48…モータ、60…制御システム、62…モータ回転量検出部、70…制御装置、72…制御部。
Claims (23)
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、人力駆動力が付与されるクランクと、前記人力駆動車に推進力を付与するモータと、前記モータの回転量を検出するモータ回転量検出部と、を含み、
前記モータを制御する制御部を備え、
前記制御部は、
前記モータの制御状態を、前記モータを駆動させる第1制御状態および前記モータの駆動を制限する第2制御状態の一方から他方に切り替え可能に構成され、
前記第1制御状態において、第1条件および第2条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、
前記第1条件は、前記クランクに付与される前記人力駆動力が第1駆動力よりも大きい場合に満たされ、
前記第2条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量が第1回転量以下の場合に満たされる、制御装置。 - 前記第2条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量から推定される推定クランク回転量が第1クランク回転量以下の場合に満たされる、請求項1に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件および前記第2条件に加えて、第3条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、
前記第3条件は、前記第1制御状態が第1期間以上継続することを含む、請求項1または2に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記第1条件に関する判定、前記第2条件に関する判定、および、前記第3条件に関する判定の順に判定処理を実行する、請求項3に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件および前記第2条件に加えて、第4条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、
前記第4条件は、前記モータの回転の躍度に関する制御を行うことを含む、請求項1または2に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記第1条件に関する判定、前記第2条件に関する判定、および、前記第4条件に関する判定の順に判定処理を実行する、請求項5に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件が満たされず、かつ、第5条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、
前記第5条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量が第2回転量以下の場合に満たされる、請求項2に記載の制御装置。 - 前記第5条件は、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量から推定される推定クランク回転量が第2クランク回転量以下の場合に満たされる、請求項7に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件が満たされず、かつ、前記第5条件と、第6条件とが満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、
前記第6条件は、前記第1制御状態が第2期間以上継続することを含む、請求項7または8に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記第1制御状態において、前記第1条件が満たされず、かつ、前記第5条件が満たされ、加えて、第7条件が満たされる場合、前記制御状態を前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、
前記第7条件は、前記モータの回転の躍度に関する制御を行うことを含む、請求項8または9に記載の制御装置。 - 前記第1クランク回転量は、第1クランク回転角度によって表され、前記第1クランク回転角度は200度以下である、請求項8に記載の制御装置。
- 前記第1クランク回転角度は、150度以下である、請求項11に記載の制御装置。
- 前記第2クランク回転量は、第2クランク回転角度によって表され、前記第2クランク回転角度は20度以下である、請求項11または12に記載の制御装置。
- 前記第2クランク回転角度は10度以下である、請求項13に記載の制御装置。
- 前記第1クランク回転角度は、前記第2クランク回転角度よりも大きい、請求項13または14に記載の制御装置。
- 前記第2クランク回転角度は、前記第1クランク回転角度の半分以下である、請求項13または14に記載の制御装置。
- 前記第1駆動力は、40Nm以下である、請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記第1駆動力は、30Nm以下である、請求項17に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記第2制御状態において、前記モータの回転の躍度に関する制御が行われていない場合、前記制御状態を前記第2制御状態から前記第1制御状態に切り替える、請求項1から18のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記人力駆動車は、クランク軸の回転速度に対する車輪の回転速度の比率である変速比を変更する変速装置を含み、
前記第1条件は、前記変速比が第1変速比よりも大きい場合に満たされ、
前記第1変速比は、前記変速比のうちの最小の前記変速比よりも大きい、請求項1から19のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、人力駆動力が付与されるクランクと、前記人力駆動車に推進力を付与するモータと、前記モータの回転量を検出するモータ回転量検出部と、を含み、
前記モータを制御する制御部を備え、
前記制御部は、
前記モータの制御状態を、前記モータを駆動させる第1制御状態および前記モータの駆動を制限する第2制御状態の一方から他方に切り替え可能に構成され、
前記第1制御状態において、前記モータ回転量検出部によって検出される前記モータの回転量が所定回転量以下の場合、前記第1制御状態から前記第2制御状態に切り替え、
前記所定回転量は、前記人力駆動車の走行状態に応じて変更可能に構成される、制御装置。 - 人力駆動車用の制御システムであって、
請求項1から21のいずれか一項に記載の人力駆動車用の制御装置と、
前記モータ回転量検出部と、を有する、制御システム。 - 前記人力駆動車は、前記人力駆動車のクランクの回転量を直接的に検出するセンサを備えない、請求項22に記載の制御システム。
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JP2020218346A JP2022103608A (ja) | 2020-12-28 | 2020-12-28 | 人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システム |
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WO2024058227A1 (ja) * | 2022-09-14 | 2024-03-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両、情報処理装置、制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体 |
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-
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WO2024058227A1 (ja) * | 2022-09-14 | 2024-03-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両、情報処理装置、制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体 |
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