JP2022158852A - 人力駆動車用の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ライダが人力駆動車を駆動する場合におけるライダの不快感を低減するように、変速装置を制御可能な人力駆動車用の制御装置を提供する。【解決手段】人力駆動車用の制御装置は、人力駆動力の変速装置を制御するように構成される制御部を備え、前記人力駆動車は、前記人力駆動車に推進力を付与するように構成されるモータと、前記変速装置と、を備え、前記モータは、複数の制御状態を切り替えて制御されるように構成され、前記制御部は、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで前記変速装置の変速動作を抑制するように構成される。【選択図】図2
Description
本開示は、人力駆動車用の制御装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されている人力駆動車用の制御装置は、人力駆動車に推進力を付与するモータの制御状態に応じて、変速装置を制御するように構成される。
本開示の目的の1つは、ライダが人力駆動車を駆動する場合におけるライダの不快感を低減するように、変速装置を制御可能な人力駆動車用の制御装置を提供することである。
本開示の第1側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、人力駆動車の変速装置を制御するように構成される制御部を備え、前記人力駆動車は、前記人力駆動車に推進力を付与するように構成されるモータと、前記変速装置と、を備え、前記モータは、複数の制御状態を切り替えて制御されるように構成され、前記制御部は、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで前記変速装置の変速動作を抑制するように構成される。
第1側面の制御装置によれば、モータの制御状態が、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで変速装置の状態が維持されやすい。モータの制御状態が切り替わることに伴って、ライダが意図しない変速装置による変速が実行されることが抑制されるので、ライダが人力駆動車を駆動する場合におけるライダの不快感を低減できる。
第1側面の制御装置によれば、モータの制御状態が、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで変速装置の状態が維持されやすい。モータの制御状態が切り替わることに伴って、ライダが意図しない変速装置による変速が実行されることが抑制されるので、ライダが人力駆動車を駆動する場合におけるライダの不快感を低減できる。
本開示の第1側面に従う第2側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて、前記変速装置に変速比を変更させるように構成される。
第2側面の制御装置によれば、制御部は、人力駆動車の走行状態および人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて、変速装置の変速比を自動的に変更できる。
第2側面の制御装置によれば、制御部は、人力駆動車の走行状態および人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて、変速装置の変速比を自動的に変更できる。
本開示の第2側面に従う第3側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車の走行状態に関する第1パラメータと、予め定める第1閾値と、に応じて、前記変速装置を制御するように構成され、前記予め定める第1閾値を変更することによって、前記変速装置の前記変速動作を抑制するように構成される。
第3側面の制御装置によれば、制御部は、変速装置の変速動作を簡便な処理によって抑制できるので、制御部の処理負荷を抑制できる。
第3側面の制御装置によれば、制御部は、変速装置の変速動作を簡便な処理によって抑制できるので、制御部の処理負荷を抑制できる。
本開示の第2または第3側面に従う第4側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車の走行環境に関する第2パラメータと、予め定める第2閾値と、に応じて、前記変速装置を制御するように構成され、前記予め定める第2閾値を変更することによって、前記変速装置の前記変速動作を抑制するように構成される。
第4側面の制御装置によれば、制御部は、変速装置の変速動作を簡便な処理によって抑制できる。
第4側面の制御装置によれば、制御部は、変速装置の変速動作を簡便な処理によって抑制できる。
本開示の第1から第4側面のいずれか1つに従う第5側面の制御装置において、前記予め定める条件は、前記複数の制御状態の前記1つから前記複数の制御状態の前記他の1つに切り替えてから予め定める第1期間が経過する場合に満たされる。
第5側面の制御装置によれば、制御部は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えた後に即座に変速装置が変速比を変更することを抑制できる。
第5側面の制御装置によれば、制御部は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えた後に即座に変速装置が変速比を変更することを抑制できる。
本開示の第5側面に従う第6側面の制御装置において、前記予め定める第1期間は、予め定める第1時間を含む。
第6側面の制御装置によれば、予め定める第1期間として予め定める第1時間を用いることによって、人力駆動車の走行速度に関わらず変速が抑制される時間を一定にできる。
第6側面の制御装置によれば、予め定める第1期間として予め定める第1時間を用いることによって、人力駆動車の走行速度に関わらず変速が抑制される時間を一定にできる。
本開示の第6側面に従う第7側面の制御装置において、前記予め定める第1時間は、1秒以上かつ5秒以下である。
第7側面の制御装置によれば、不必要に変速装置の変速比の変更が抑制されない。
第7側面の制御装置によれば、不必要に変速装置の変速比の変更が抑制されない。
本開示の第5から第7側面のいずれか1つに従う第8側面の制御装置において、前記予め定める第1期間は、前記人力駆動車の車輪の回転量が予め定める回転量になるまでの期間を含む。
第8側面の制御装置によれば、予め定める第1期間として、人力駆動車の車輪の回転量が予め定める回転量になるまでの期間を用いることによって、人力駆動車の走行速度に応じて変速が抑制される時間を変化させることができる。
第8側面の制御装置によれば、予め定める第1期間として、人力駆動車の車輪の回転量が予め定める回転量になるまでの期間を用いることによって、人力駆動車の走行速度に応じて変速が抑制される時間を変化させることができる。
本開示の第8側面に従う第9側面の制御装置において、前記予め定める回転量は、360度以上3600度以下である。
第9側面の制御装置によれば、車輪が1回転以上10回転以下の範囲において回転する間、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。
第9側面の制御装置によれば、車輪が1回転以上10回転以下の範囲において回転する間、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。
本開示の第1から第9側面のいずれか1つに従う第10側面の制御装置において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車の進行方向における前記人力駆動車の加速度が予め定める第1加速度以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、前記予め定める条件は、前記人力駆動車の前記加速度が、前記予め定める第1加速度以下の前記予め定める第2加速度未満になる場合に満たされる。
第10側面の制御装置によれば、人力駆動車が、人力駆動車の進行方向において予め定める第1加速度以上の加速度において加速している間は、モータの制御状態が変化しても、変速装置が変速比を変更することを抑制できるので、ライダの不快感を好適に低減できる。
第10側面の制御装置によれば、人力駆動車が、人力駆動車の進行方向において予め定める第1加速度以上の加速度において加速している間は、モータの制御状態が変化しても、変速装置が変速比を変更することを抑制できるので、ライダの不快感を好適に低減できる。
本開示の第1から第10側面のいずれか1つに従う第11側面の制御装置において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、前記予め定める条件は、前記ライダの負荷が、前記予め定める第1負荷以下の予め定める第2負荷未満になる場合に満たされる。
第11側面の制御装置によれば、人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態である間は、モータの制御状態が複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
第11側面の制御装置によれば、人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態である間は、モータの制御状態が複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
本開示の第1から第10側面のいずれか1つに従う第12側面の制御装置において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わり、かつ、前記人力駆動車に設けられるクランクが回転している場合を含み、前記予め定める条件は、前記ライダの負荷が、前記予め定める第1負荷以下の予め定める第2負荷未満になる場合に満たされる。
第12側面の制御装置によれば、人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態である間は、クランクの回転中にモータの制御状態が複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
第12側面の制御装置によれば、人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態である間は、クランクの回転中にモータの制御状態が複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
本開示の第1から第12側面のいずれか1つに従う第13側面の制御装置において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車の走行路の勾配が予め定める第1勾配以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、前記予め定める条件は、前記人力駆動車の走行路の勾配が、前記予め定める第1勾配以下の予め定める第2勾配未満になる場合に満たされる。
第13側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行路の勾配が予め定める第1勾配以上の状態である間は、モータの制御状態が複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
第13側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行路の勾配が予め定める第1勾配以上の状態である間は、モータの制御状態が複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
本開示の第1から第13側面のいずれか1つに従う第14側面の制御装置において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車のピッチ角度が予め定める第1ピッチ角度以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、前記予め定める条件は、前記人力駆動車のピッチ角度が、前記予め定める第1ピッチ角度以下の予め定める第2ピッチ角度未満になる場合に満たされる。
第14側面の制御装置によれば、人力駆動車のピッチ角度が予め定める第1ピッチ角度以上の状態である間は、モータの制御状態が複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
第14側面の制御装置によれば、人力駆動車のピッチ角度が予め定める第1ピッチ角度以上の状態である間は、モータの制御状態が複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わっても、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。したがって、ライダの不快感を好適に低減できる。
本開示の第1から第14側面のいずれか1つに従う第15側面の制御装置において、複数の制御状態において、前記モータによるアシストレベルが相互に異なり、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記モータによるアシストレベルが増加する場合を含む。
第15側面の制御装置によれば、モータによるアシストレベルが増加する場合に、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。
第15側面の制御装置によれば、モータによるアシストレベルが増加する場合に、変速装置が変速比を変更することを抑制できる。
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第16側面の制御装置において、前記変速装置の前記変速動作は、前記変速装置が変速比を増加させる変速動作を含む。
第16側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が増加することが抑制される。したがって、変速装置に起因するライダの負荷の増加が抑制され、ライダの不快感を好適に低減できる。
第16側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が増加することが抑制される。したがって、変速装置に起因するライダの負荷の増加が抑制され、ライダの不快感を好適に低減できる。
本開示の第1から第16側面のいずれか1つに従う第17側面の制御装置において、前記変速装置の前記変速動作は、前記変速装置が変速比を減少させる変速動作を含む。
第17側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が減少することが抑制される。したがって、変速装置に起因するライダの負荷の減少が抑制され、ライダの不快感を好適に低減できる。
第17側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が減少することが抑制される。したがって、変速装置に起因するライダの負荷の減少が抑制され、ライダの不快感を好適に低減できる。
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第18側面の制御装置において、前記変速装置の前記変速動作は、前記変速装置が変速比を増加させる第1変速動作および前記変速装置が変速比を減少させる第2変速動作のうち、前記第1変速動作のみを含む。
第18側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が増加することが抑制される。したがって、変速装置に起因するライダの負荷の増加が抑制され、ライダの不快感を好適に低減できる。第18側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が減少することが抑制されない。したがって、変速装置に起因するライダの負荷が減少しやすくなる。
第18側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が増加することが抑制される。したがって、変速装置に起因するライダの負荷の増加が抑制され、ライダの不快感を好適に低減できる。第18側面の制御装置によれば、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合に、予め定める条件が満たされるまで変速比が減少することが抑制されない。したがって、変速装置に起因するライダの負荷が減少しやすくなる。
本開示の第1から第18側面のいずれか1つに従う第19側面の制御装置において、前記制御部は、前記モータを制御するように構成される。
第19側面の制御装置によれば、変速装置を制御する制御部によって、人力駆動車に推進力を付与するように構成されるモータを制御できる。
第19側面の制御装置によれば、変速装置を制御する制御部によって、人力駆動車に推進力を付与するように構成されるモータを制御できる。
本開示の第1から第19側面のいずれか1つに従う第20側面の制御装置において、前記複数の制御状態に関する情報が入力ように構成される入力部をさらに備え、前記制御部は、前記入力部を介して前記複数の制御状態に関する前記情報を取得するように構成される。
第20側面の制御装置によれば、入力部を介して、複数の制御状態に関する情報を取得できる。
第20側面の制御装置によれば、入力部を介して、複数の制御状態に関する情報を取得できる。
本開示の人力駆動車用の制御装置は、ライダが人力駆動車を駆動する場合におけるライダの不快感を低減するように、変速装置を制御できる。
図1から図4を参照して、実施形態の人力駆動車用の制御装置60が説明される。人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、ハンドバイク、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力のみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車10は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(E-bike)を含む。イーバイクは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、電動アシスト自転車として説明し、電動アシスト自転車の一例をマウンテンバイクとして説明する。
人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪14と、車体16と、を備える。少なくとも1つの車輪14は、後輪14Aと、前輪14Bと、を含む。車体16は、フレーム18を含む。車体16には、フレーム18に対して回転可能な入力回転軸12Aが設けられる。本実施形態では、入力回転軸12Aは、クランク12に含まれるクランク軸である。クランク12は、入力回転軸12Aと、入力回転軸12Aの軸方向の一端部に設けられる第1クランクアーム12Bと、入力回転軸12Aの軸方向の他端部に設けられる第2クランクアーム12Cとを含む。第1クランクアーム12Bには、第1ペダル20Aが連結される。第2クランクアーム12Cには、第2ペダル20Bが連結される。後輪14Aは、クランク12が回転することによって駆動される。後輪14Aは、フレーム18に支持される。クランク12と後輪14Aとは、駆動機構22によって連結される。
駆動機構22は、入力回転軸12Aに連結される第1回転体24を含む。入力回転軸12Aと第1回転体24とは、一体回転するように連結されてもよく、第1ワンウェイクラッチを介して連結されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、クランク12が前転した場合に、第1回転体24を前転させ、クランク12が後転した場合に、クランク12と第1回転体24との相対回転を許容するように構成される。第1回転体24は、フロントスプロケットを含む。第1回転体24は、プーリ、または、ベベルギアを含んでいてもよい。駆動機構22は、第2回転体26と、連結部材28とをさらに含む。連結部材28は、第1回転体24の回転力を第2回転体26に伝達する。連結部材28は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
第2回転体26は、後輪14Aに連結される。第2回転体26は、リアスプロケットを含む。第2回転体26は、プーリ、または、ベベルギアを含んでいてもよい。第2回転体26と後輪14Aとの間には、好ましくは、第2ワンウェイクラッチが設けられている。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体26が前転した場合に、後輪14Aを前転させ、第2回転体26が後転した場合に、第2回転体26と後輪14Aとの相対回転を許容するように構成される。
フレーム18には、フロントフォーク30を介して前輪14Bが取り付けられる。フロントフォーク30には、ハンドルバー34がステム32を介して連結される。本実施形態では、後輪14Aが駆動機構22によってクランク12に連結されるが、後輪14Aおよび前輪14Bの少なくとも1つが、駆動機構22によってクランク12に連結されてもよい。
人力駆動車10は、バッテリ36をさらに含む。バッテリ36は、1または複数のバッテリ素子を含む。バッテリ素子は、充電池を含む。バッテリ36は、制御装置60に電力を供給するように構成される。バッテリ36は、好ましくは、制御装置60の制御部62と電気ケーブルまたは無線通信装置を介して通信可能に接続される。バッテリ36は、例えば電力線通信(PLC;Power Line Communication)、CAN(Controller Area Network)、または、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)によって制御部62と通信可能である。
人力駆動車10は、人力駆動車10に推進力を付与するように構成されるモータ38と、変速装置42と、を備える。変速装置42は、人力駆動力の伝達経路に設けられ、変速比Rを有する。変速比Rは、変速装置42の入力部の回転速度Vinに対する、変速装置42の出力部の回転速度Voutの比率によって表される。変速比Rを式によって表すと、“R=Vout/Vin”である。変速比Rが大きくなるほど、クランク12の回転速度Cが増速されて車輪14に伝達される。
本実施形態では、変速装置42は、ディレーラ42Aと、回転軸心を有し、回転軸心の延びる方向に並ぶ複数のスプロケット42Bと、を有する。ディレーラ42Aがリアディレーラを含む場合、複数のスプロケット42Bは、第2回転体26を含む。ディレーラ42Aがフロントディレーラを含む場合、複数のスプロケット42Bは、第1回転体24を含む。変速装置42がディレーラ42Aである場合、変速装置42の出力部の回転速度は、第2回転体26の回転速度と対応する。変速装置42がディレーラ42Aである場合、変速装置42の入力部の回転速度は、第1回転体24の回転速度と対応する。変速装置42は、内装変速機を含んでいてもよい。
好ましくは、変速装置42は、電動アクチュエータを備える。変速装置42がディレーラ42Aを有する場合、電動アクチュエータは、ディレーラ42Aに設けられて、ディレーラ42Aを動作させる。電動アクチュエータは、ディレーラ42Aおよび内装変速機から離れて、例えば、フレーム18に設けられてもよい。電動アクチュエータは、電気モータおよび減速機を含む。電動アクチュエータがフレーム18に設けられる場合、電気アクチュエータは、例えばボーデンケーブルによって、ディレーラ42Aまたは内装変速機に接続される。
モータ38は、人力駆動車10に推進力を付与するように構成される。モータ38は、1または複数の電気モータを含む。電気モータは、例えば、ブラシレスモータである。モータ38は、ペダル20A,20Bから後輪14Aまでの人力駆動力の動力伝達経路、および、前輪14Bの少なくとも1つに回転力を伝達するように構成される。ペダル20A,20Bから後輪14Aまでの人力駆動力の動力伝達経路には、後輪14Aも含まれる。本実施形態では、モータ38は、人力駆動車10のフレーム18に設けられ、第1回転体24に回転力を伝達するように構成される。
モータ38は、ハウジング40Aに設けられる。ハウジング40Aは、フレーム18に設けられる。ハウジング40Aは、例えばフレーム18に着脱可能に取り付けられる。モータ38およびモータ38が設けられるハウジング40Aを含んで、ドライブユニット40が構成される。本実施形態では、モータ38と入力回転軸12Aとの間の動力伝達経路には、好ましくは、入力回転軸12Aを人力駆動車10が前進する方向に回転させた場合にクランク12の回転力のモータ38への伝達を抑制する第3ワンウェイクラッチが設けられる。後輪14Aおよび前輪14Bの少なくとも1つにモータ38を設ける場合、モータ38は、ハブに設けられて、ハブと共にハブモータを構成してもよい。
制御装置60は、制御部62を備える。制御部62は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。制御部62に含まれる演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部62に含まれる演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。制御部62は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。好ましくは、制御装置60は、記憶部64をさらに含む。記憶部64には、予め定める制御プログラムおよび制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部64は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)を含む。
制御装置60は、好ましくは、モータ38の駆動回路66をさらに備える。駆動回路66と、制御部62とは、例えば、ドライブユニット40のハウジング40Aに設けられる。駆動回路66と、制御部62とは、例えば同一の回路基板に設けられてもよい。駆動回路66は、インバータ回路を含む。駆動回路66は、バッテリ36からモータ38に供給される電力を制御する。駆動回路66は、制御部62と、導電線、電気ケーブルまたは無線通信装置などを介して接続される。駆動回路66は、制御部62からの制御信号に応じてモータ38を駆動させる。
モータ38は、複数の制御状態を切り替えて制御されるように構成される。好ましくは、制御部62は、モータ38を制御するように構成される。制御装置60は、複数の制御状態に関する情報が入力されるように構成される入力部70をさらに備える。制御部62は、入力部70を介して複数の制御状態に関する情報を取得するように構成される。入力部70は、制御部62と電気的に接続される。入力部70は、電気ケーブルが着脱可能に接続されるポート、および、無線通信装置の少なくとも1つを含む。電気ケーブルは、入力部70に着脱不能に接続されてもいてもよい。
人力駆動車10のハンドルバー34には、操作装置54が設けられる。操作装置54は、例えば、ライダが指によって手動操作可能な電気スイッチを含む。操作装置54は、例えば、スマートフォンを含んでいてもよい。操作装置54は、電気ケーブルを介して入力部70に電気的に接続されてもよく、無線通信によって入力部70に接続されてもよい。操作装置54は、複数の制御状態に関する情報を、入力部70に送信する。複数の制御状態に関する情報は、例えば、複数の制御状態を切り替える情報を含む。操作装置54が操作されると、入力部70を介して制御部62に、複数の制御状態に関する情報が入力される。
制御部62は、例えば、車速V、入力回転軸12Aの回転速度C、および、人力駆動力の少なくとも1つに応じてモータ38を制御する。人力駆動車10は、車速センサ46、クランク回転センサ48、および、人力駆動力検出部50の少なくとも1つをさらに含む。車速センサ46は、人力駆動車10の車速Vに関する情報を検出するように構成される。本実施形態では、車速センサ46は、人力駆動車10の少なくとも1つの車輪14の回転速度Wに関する情報を検出するように構成される。車速センサ46は、例えば、人力駆動車10の少なくとも1つの車輪14に設けられる磁石を検出するように構成される。
車速センサ46は、例えば、少なくとも1つの車輪14のうちの1つの車輪14が1回転する間に、予め定める回数の検出信号を出力するように構成される。予め定める回数は、例えば、1である。車速センサ46は、車輪14の回転速度Wに応じた信号を出力する。制御部62は、車輪14の回転速度Wに応じた信号と、車輪14の周長に関する情報とに基づいて人力駆動車10の車速Vを算出できる。記憶部64には車輪14の周長に関する情報が記憶される。
車速センサ46は、例えばリードスイッチを構成する磁性リード、または、ホール素子などの磁気センサを含む。車速センサ46は、人力駆動車10のフレーム18のチェーンステイに取り付けられ、後輪14Aに取り付けられる磁石を検出する構成としてもよく、フロントフォーク30に設けられ、前輪14Bに取り付けられる磁石を検出する構成としてもよい。本実施形態において、車速センサ46は、車輪14が一回転した場合に、リードスイッチが磁石を1回検出するように構成される。
車速センサ46は、人力駆動車10の車速Vに関する情報を取得できればどのような構成であってもよく、車輪14に設けられる磁石を検出する構成に限らず、例えば、ディスクブレーキに設けられるスリットを検出するように構成されてもよく、光学センサなどを含んで構成されてもよく、GPS(Global Positioning System)受信機を含んで構成されてもよい。車速センサ46がGPS受信器を含む場合、制御部62は、時間と移動距離とに応じて車速Vを算出できる。車速センサ46は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部62に接続される。
クランク回転センサ48は、入力回転軸12Aの回転速度Cに関する情報を検出するように構成される。クランク回転センサ48は、例えば、人力駆動車10のフレーム18またはドライブユニット40に設けられる。クランク回転センサ48は、ドライブユニット40のハウジング40Aに設けられてもよい。クランク回転センサ48は、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含んで構成される。周方向にS極とN極とが隣接する環状の磁石が、入力回転軸12A、入力回転軸12Aに連動して回転する部材、または、入力回転軸12Aから第1回転体24までの間の動力伝達経路に設けられる。入力回転軸12Aに連動して回転する部材は、モータ38の出力軸を含んでもよい。
クランク回転センサ48は、入力回転軸12Aの回転速度Cに応じた信号を出力する。例えば、入力回転軸12Aと第1回転体24との間に第1ワンウェイクラッチが設けられない場合、磁石は、第1回転体24に設けられてもよい。クランク回転センサ48は、入力回転軸12Aの回転速度Cに関する情報を取得できればどのような構成であってもよく、磁気センサに代えて光学センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、またはトルクセンサなどを含んでいてもよい。クランク回転センサ48は、無線通信装置、または、電気ケーブルを介して、制御部62に接続される。
人力駆動力検出部50は、人力駆動力に関する情報を検出するように構成される。人力駆動力検出部50は、例えば、人力駆動車10のフレーム18、ドライブユニット40、クランク12、または、ペダル20A,20Bに設けられる。人力駆動力検出部50は、ドライブユニット40のハウジング40Aに設けられてもよい。人力駆動力検出部50は、例えば、トルクセンサを含む。トルクセンサは、人力駆動力によってクランク12に与えられるトルクに応じた信号を出力するように構成される。トルクセンサは、例えば、動力伝達経路に第1ワンウェイクラッチが設けられる場合、好ましくは、第1ワンウェイクラッチよりも動力伝達経路の上流側に設けられる。トルクセンサは、歪センサ、磁歪センサ、または、圧力センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。
トルクセンサは、動力伝達経路、または、動力伝達経路に含まれる部材の近傍に設けられる。動力伝達経路に含まれる部材は、例えば、入力回転軸12A、入力回転軸12Aと第1回転体24との間において人力駆動力を伝達する部材、クランクアーム12B,12C、または、ペダル20A,20Bである。人力駆動力検出部50は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部62に接続される。人力駆動力検出部50は、人力駆動力に関する情報を取得できればどのような構成であってもよく、例えば、ペダル20A,20Bに与えられる圧力を検出するセンサ、または、チェーンの張力を検出するセンサなどを含んでいてもよい。
制御部62は、人力駆動車10に推進力を付与するモータ38を制御するように構成される。制御部62は、人力駆動車10に入力される人力駆動力に応じてモータ38を制御するように構成される。人力駆動力は、トルクによって表されてもよく、仕事率によって表されてもよい。
制御部62は、例えば、モータ38によるアシストレベルが、予め定めるアシストレベルになるようにモータ38を制御するように構成される。本実施形態では、モータ38の複数の制御状態において、モータ38によるアシストレベルは、相互に異なる。好ましくは、予め定めるアシストレベルは、アシストレベルの大きさが互いに異なる複数の予め定めるアシストレベルを含む。制御部62は、ライダによる操作装置54の操作に応じて予め定めるアシストレベルを変更することによって、アシストレベルを変更する。
操作装置54は、例えば、アシストレベルを増加させるための第1電気スイッチと、アシストレベルを減少させるための第2電気スイッチとを含む。第1電気スイッチが操作されると、制御部62は、アシストレベルが最大値ではない場合、アシストレベルを増加させる。第2電気スイッチが操作されると、制御部62は、アシストレベルが最小値ではない場合、アシストレベルを減少させる。制御部62は、現在のアシストレベルに関する情報を、記憶部64に記憶するよう構成される。
好ましくは、アシストレベルは、人力駆動車10に入力される人力駆動力に対するモータ38の出力の比率、モータ38の出力の最大値、および、モータ38の出力が低下する場合におけるモータ38の出力変動の抑制レベルの少なくとも1つを含む。人力駆動力に対するモータ38によるアシスト力の比率を、アシスト比率と記載する場合がある。制御部62は、例えば、人力駆動力に対して、モータ38によるアシスト力が予め定めるアシスト比率になるように、モータ38を制御するように構成される。人力駆動力は、ユーザがクランク12を回転させることによって発生する人力駆動車10の推進力に対応する。アシスト力は、モータ38が回転によって発生する人力駆動車10の推進力に対応する。予め定めるアシスト比率は、一定ではなく、例えば、人力駆動力に応じて変化してもよく、入力回転軸12Aの回転速度Cに応じて変化してもよく、車速Vに応じて変化してもよく、人力駆動力、入力回転軸12Aの回転速度C、および、車速Vのうちのいずれか2つ、または、全てに応じて変化してもよい。
人力駆動力およびアシスト力をトルクによって表わす場合、人力駆動力を人力トルクHTと記載し、アシスト力をアシストトルクMTと記載する。人力駆動力およびアシスト力を仕事率によって表わす場合、人力駆動力を人力仕事率HWと記載し、アシスト力をアシスト仕事率MWと記載する。アシスト比率は、人力駆動車10の人力トルクHTに対するアシストトルクMTの比率であってもよく、人力仕事率HWに対するモータ38によるアシスト仕事率MWの比率であってもよい。
本実施形態のドライブユニット40では、クランク12が変速機を介さずに第1回転体24に接続され、かつ、モータ38の出力が第1回転体24に入力される。クランク12が変速機を介さずに第1回転体24に接続され、かつ、モータ38の出力が第1回転体24に入力される場合、人力駆動力は、ユーザがクランク12を回転させることによって第1回転体24に入力される駆動力に対応する。クランク12が変速機を介さずに第1回転体24に接続され、かつ、モータ38の出力が第1回転体24に入力される場合、アシスト力は、モータ38が回転することによって第1回転体24に入力される駆動力に対応する。モータ38の出力が減速機を介して第1回転体24に入力される場合は、アシスト力は、減速機の出力に対応する。
制御部62は、アシスト力が予め定める値以下になるようにモータ38を制御するように構成される。モータ38の出力変動の抑制レベルが大きくなるほど、モータ38の制御パラメータの単位時間当たりの変化量に対するモータ38の出力の単位時間当たりの変化量が減少する。モータ38の出力変動の抑制レベルが小さくなるほど、モータ38の制御パラメータの単位時間当たりの変化量に対するモータ38の出力の単位時間当たりの変化量が増加する。モータ38の出力変動の抑制レベルは、モータ38の応答速度に反比例する。モータ38の応答速度は、モータ38の制御パラメータの単位時間当たりの変化量に対するモータ38の出力の単位時間当たりの変化量によって表される。モータ38の出力変動の抑制レベルが増加すると、モータ38の応答速度は減少する。
制御部62は、例えば、フィルタによって抑制レベルを変更する。フィルタは、例えば、時定数を有するローパスフィルタを含む。制御部62は、フィルタの時定数を変更することによって抑制レベルを変更する。制御部62は、人力駆動力からモータ38の出力を算出するためのゲインを変更することによって抑制レベルを変更するようにしてもよい。フィルタは、例えば、演算処理装置において予め定めるソフトウェアを実行することによって構成される。
制御部62は、人力駆動車10の変速装置42を制御するように構成される。好ましくは、制御部62は、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて、変速装置42に変速比Rを変更させるように構成される。好ましくは、人力駆動車10は、人力駆動車10の走行状態および人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つを検出する検出部52を備える。
好ましくは、制御部62は、人力駆動車10の走行状態に関する第1パラメータP1と、予め定める第1閾値P1Xと、に応じて、変速装置42を制御するように構成される。制御部62は、第1パラメータP1が第1範囲内に維持されるように、変速比Rを変更するように変速装置42を制御する。第1範囲は、予め定める第1閾値P1Xによって規定される。好ましくは、予め定める第1閾値P1Xは、第1上限閾値P1X1および第1下限閾値P1X2を含む。第1範囲は、第1上限閾値P1X1以下かつ第1下限閾値P1X2以上の範囲である。
第1パラメータP1は、例えば、クランク12の回転速度C、および、人力駆動力の少なくとも1つを含む。クランク12の回転速度Cは、クランク12の回転速度Cの実測値であってもよく、推定値であってもよい。制御部62は、例えば、クランク12の回転速度Cが第1範囲内から第1範囲外になると、クランク12の回転速度Cが第1範囲内に戻すために変速比Rを変更するように変速装置42を制御する。制御部62は、例えば、人力駆動力が第1範囲内から第1範囲外になると、人力駆動力が第1範囲内に戻すために変速比Rを変更するように変速装置42を制御する。
第1パラメータP1がクランク12の回転速度Cである場合、検出部52は、例えば、クランク12の回転速度Cに関する情報を検出する第1検出部を含む。好ましくは、第1検出部は、クランク回転センサ48と同様の構成を有する。第1検出部は、クランク回転センサ48を含んでいてもよい。第1検出部は、クランク12の回転速度Cと相関するパラメータを検出するセンサを含んでいてもよい。クランク12の回転速度Cと相関するパラメータは、例えば、車速Vである。第1検出部は、車速センサ46を含んでいてもよい。例えば、クランク12の回転速度Cがクランク12の回転速度Cの実測値である場合、第1検出部は、クランク回転センサ48を含む。例えば、クランク12の回転速度Cがクランク12の回転速度Cの推定値である場合、第1検出部は、車速センサ46を含む。制御部62は、車速センサ46によって検出される車速Vと変速比Rとに基づいて、クランク12の回転速度Cを算出するように構成されてもよい。第1パラメータP1が人力駆動力である場合、検出部52は、例えば、人力駆動力に関する情報を検出する第2検出部を含む。好ましくは、第2検出部は、人力駆動力検出部50と同様の構成を有する。第2検出部は、人力駆動力検出部50によって構成されてもよい。
好ましくは、制御部62は、人力駆動車10の走行環境に関する第2パラメータP2と、予め定める第2閾値P2Xと、に応じて、変速装置42を制御するように構成される。第2範囲は、予め定める第2閾値P2Xによって規定される。好ましくは、予め定める第2閾値P2Xは、第2上限閾値P2X1および第2下限閾値P2X2を含む。第2範囲は、第2上限閾値P2X1以下かつ第2下限閾値P2X2以上の範囲である。
第2パラメータP2は、例えば、人力駆動車10の走行路の勾配Sを含む。制御部62は、例えば、人力駆動車10の走行路の勾配Sが第2範囲内から第2範囲外になると、変速比Rを変更するように変速装置42を制御する。
第2パラメータP2が走行路の勾配Sを含む場合、検出部52は、例えば、傾斜検出部を含む。傾斜検出部は、人力駆動車10の進行方向における傾斜角度に関する情報を出力するように構成される。傾斜検出部は、例えば、加速度センサ、および、ジャイロセンサの少なくとも1つを含む。勾配Sは、人力駆動車10の進行方向における傾斜角度によって検出できる。勾配Sは、人力駆動車10の傾斜角度と対応する。制御部62は、例えば、人力駆動車10の進行方向における傾斜角度に応じて、勾配Sを演算するように構成される。傾斜検出部は、GPS(Global Positioning System)受信部を含む。制御部62は、GPS受信部によって取得したGPS情報と、記憶部64に予め記録されている地図情報に含まれる路面勾配とに応じて、勾配Sを演算してもよい。傾斜検出部は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部62に接続される。
図3を参照して、制御部62が変速装置42を制御する処理が説明される。図3に示すフローチャートにおいて、制御部62は、第1パラメータP1および第2パラメータP2の両方に応じて変速装置42を制御する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図3に示すフローチャートのステップS11に移行する。制御部62は、図3のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS11からの処理を繰り返す。
制御部62は、ステップS11において、第1パラメータP1が第1範囲外か否かを判定する。制御部62は、第1パラメータP1が第1範囲外の場合、ステップS12に移行する。制御部62は、ステップS12において、変速装置42を制御し、処理を終了する。制御部62は、ステップS12において、ステップS11における第1パラメータP1と予め定める第1閾値P1Xとの比較結果に応じて、第1パラメータP1を第1範囲内に戻すように変速装置42を制御する。現在の変速装置42の変速比Rが最大値または最小値であり、変速装置42を制御しても、第1パラメータP1を第1範囲内に戻せない場合は、制御部62は、ステップS11からステップS12に移行せずに処理を終了してもよい。
制御部62は、ステップS11において、第1パラメータP1が第1範囲外ではない場合、ステップS13に移行する。制御部62は、ステップS13において、第2パラメータP2が第2範囲外か否かを判定する。制御部62は、第2パラメータP2が第2範囲外の場合、ステップS14に移行する。制御部62は、第2パラメータP2が第2範囲外ではない場合、処理を終了する。
制御部62は、ステップS14において、変速装置42を制御し、処理を終了する。制御部62は、ステップS14において、ステップS13における第2パラメータP2と第2閾値P2Xとの比較結果に応じて、第2パラメータP2を第2範囲内に戻すように変速装置42を制御する。現在の変速装置42の変速比Rが最大値または最小値であり、変速装置42を制御しても、第2パラメータP2を第2範囲内に戻せない場合は、制御部62は、ステップS13からステップS14に移行せずに処理を終了してもよい。
制御部62は、第1パラメータP1および第2パラメータP2の1つのみに応じて変速装置42を制御してもよい。制御部62は、第1パラメータP1に応じて変速装置42を制御し、第2パラメータP2に応じて変速装置42を制御しない場合、ステップS13およびステップS14を省略してもよい。ステップS13およびステップS14が省略される場合、かつ、ステップS11における判定がNOの場合、制御部62は、処理を終了する。制御部62は、第2パラメータP2に応じて変速装置42を制御し、第1パラメータP1に応じて変速装置42を制御しない場合、ステップS11およびステップS12を省略してもよい。ステップS11およびステップS12が省略される場合、制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始してステップS13に移行する。制御部62は、図3のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS13からの処理を繰り返す。
制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで変速装置42の変速動作を抑制するように構成される。好ましくは、複数の制御状態において、モータ38によるアシストレベルが相互に異なる。複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、モータ38によるアシストレベルが増加する場合を含む。制御部62は、アシストレベルが現在のアシストレベルよりも大きいアシストレベルに変更される場合、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わると判定する。
好ましくは、変速装置42の変速動作は、変速装置42が変速比Rを増加させる変速動作を含む。制御部62は、変速比Rを増加させる変速装置42の変速動作を抑制する。例えば、制御部62は、クランク12の回転速度Cに応じて変速比Rを変更するように変速装置42を制御する場合、第1範囲の第1上限閾値P1X1および第1下限閾値P1X2を第1値だけ増加させることによって、変速比Rを増加させる変速装置42の変速動作を抑制してもよい。例えば、制御部62は、人力駆動力に応じて変速比Rを変更するように変速装置42を制御する場合、第1範囲の第1上限閾値P1X1および第1下限閾値P1X2を第2値だけ減少させることによって、変速比Rを増加させる変速装置42の変速動作を抑制してもよい。
制御部62が人力駆動車10の走行状態に関する第1パラメータP1と、予め定める第1閾値P1Xと、に応じて、変速装置42を制御する場合、制御部62は、予め定める第1閾値P1Xを変更することによって、変速装置42の変速動作を抑制するように構成されてもよい。制御部62が人力駆動車10の走行環境に関する第2パラメータP2と、予め定める第2閾値P2Xと、に応じて、変速装置42を制御する場合、制御部62は、予め定める第2閾値P2Xを変更することによって、変速装置42の変速動作を抑制するように構成されてもよい。
変速装置42の変速動作は、変速装置42が変速比Rを減少させる変速動作を含んでもよい。制御部62は、変速比Rを減少させる変速装置42の変速動作を抑制する。制御部62は、変速比Rを増加させる変速装置42の第1変速動作、および、変速比Rを減少させる変速装置42の第2変速動作のうちの一方のみを抑制してもよい。例えば、変速装置42の変速動作は、変速装置42が変速比Rを増加させる第1変速動作および変速装置42が変速比Rを減少させる第2変速動作のうち、第1変速動作のみを含んでいてもよい。制御部62が変速比Rを増加させる変速装置42の第1変速動作、および、変速比Rを減少させる変速装置42の第2変速動作の一方のみを抑制する場合、制御部62は、上限閾値P1X1,P2X1、および、下限閾値P1X2,P2X2の両方を、増加または減少させることによって、変速装置42の第1変速動作および第2変速動作の一方を抑制してもよい。制御部62が変速比Rを増加させる変速装置42の変速動作、および、変速比Rを減少させる変速装置42の変速動作の両方を抑制する場合、制御部62は、上限閾値P1X1,P2X1を増加させ、かつ、下限閾値P1X2,P2X2を減少させることによって、変速装置42の変速動作を抑制してもよい。
好ましくは、予め定める条件は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合に満たされる。例えば、予め定める第1期間T1は、予め定める第1時間を含んでいてもよい。好ましくは、予め定める第1時間は、1秒以上かつ5秒以下である。好ましくは、予め定める第1時間は、3秒である。
例えば、予め定める第1期間T1は、人力駆動車10の車輪14の回転量が予め定める回転量になるまでの期間を含んでいてもよい。好ましくは、予め定める回転量は、360度以上3600度以下である。予め定める回転量は、例えば、1180度以上2520度以下である。好ましくは、予め定める回転量は、例えば、2160度である。予め定める回転量は、人力駆動車10の走行距離と対応していてもよい。例えば、予め定める回転量は、人力駆動車10の走行距離が予め定める距離と対応する回転量である。予め定める距離は、例えば、10メートル以上かつ20メートル以下である。予め定める距離は、例えば、12メートル以上かつ14メートル以下である。予め定める距離は、例えば、13メートルである。
予め定める第1期間T1は、第1回転体24の回転量が予め定める第1回転量になるまでの期間を含んでいてもよい。予め定める第1期間T1が第1回転体24の回転量が予め定める第1回転量になるまでの期間を含む場合、好ましくは、予め定める第1回転量は、現在の変速装置42の変速比Rに応じて算出される。予め定める第1回転量は、例えば、予め定める回転量を、現在の変速装置42の変速比Rによって除算した値である。予め定める第1期間T1は、第2回転体26の回転量が予め定める第2回転量になるまでの期間を含んでいてもよい。予め定める第2回転量は、例えば、予め定める回転量である。
複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、人力駆動車10の進行方向における人力駆動車10の加速度Bが予め定める第1加速度B1以上の状態において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含んでいてもよい。この場合、予め定める条件は、人力駆動車10の加速度Bが、予め定める第1加速度B1以下の予め定める第2加速度B2未満になる場合に満たされる。予め定める第1加速度B1に関する情報、および、予め定める第2加速度B2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1加速度B1に関する情報、および、予め定める第2加速度B2に関する情報は、制御部62、または、記憶部64に接続される外部装置を介して、ユーザによって設定または変更されてもよい。
人力駆動車10の進行方向における人力駆動車10の加速度Bが予め定める第1加速度B1以上の状態において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、人力駆動車10は、加速度検出部56を含んでもよい。加速度検出部56は、人力駆動車10が前進する方向における加速度Bに関する情報を出力するように構成される。加速度検出部56は、加速度センサを含んでいてもよく、車速センサ46と同様の車速センサを含んでいてもよい。加速度検出部56は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部62に接続される。加速度検出部56が車速センサを含む場合、制御部62は、車速Vを微分することによって人力駆動車10が前進する方向における加速度Bに関する情報を取得する。加速度検出部56に含まれる車速センサは、車速センサ46によって構成されてもよい。
図4を参照して、制御部62が変速装置42の変速動作を抑制する処理が説明される。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図4に示すフローチャートのステップS21に移行する。制御部62は、図4のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS21からの処理を繰り返す。
制御部62は、ステップS21において、加速度Bが予め定める第1加速度B1以上か否かを判定する。制御部62は、加速度Bが予め定める第1加速度B1以上ではない場合、処理を終了する。制御部62は、加速度Bが予め定める第1加速度B1以上の場合、ステップS22に移行する。
制御部62は、ステップS22において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えられたか否かを判定する。制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えられていない場合、処理を終了する。制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えられた場合、ステップS23に移行する。
制御部62は、ステップS23において、変速装置42の変速動作を抑制し、ステップS24に移行する。制御部62は、例えば、ステップS23において第1範囲および第2範囲を変更することによって、変速装置42の変速動作を抑制する。例えば、制御部62は、予め定める第1閾値P1Xを変更することによって、変速比Rを増加させる変速装置42の変速動作を抑制する。例えば、制御部62は、予め定める第2閾値P2Xを変更することによって、変速比Rを減少させる変速装置42の変速動作を抑制する。
制御部62は、ステップS24において、予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、および、人力駆動車10の加速度Bが、第2加速度B2未満になる場合の少なくとも1つが満たされる場合、予め定める条件が満たされると判定する。制御部62は、人力駆動車10の加速度Bが、予め定める第2加速度B2未満になる場合にのみ、予め定める条件が満たされると判定してもよい。制御部62は、予め定める条件が満たされない場合、ステップS24に移行する。制御部62は、予め定める条件が満たされる場合、ステップS25に移行する。
制御部62は、ステップS25において、変速装置42の変速動作の抑制を解除し、処理を終了する。制御部62は、例えば、第1範囲および第2範囲をステップS23において変更する前の第1範囲および第2範囲に戻し、変速装置42の変速動作の抑制を解除する。
<変形例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、人力駆動車10のライダの負荷Eが予め定める第1負荷E1以上の状態において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、予め定める条件は、ライダの負荷Eが、予め定める第1負荷E1以下の予め定める第2負荷E2未満になる場合に満たされるようにしてもよい。ライダの負荷Eは、例えば、人力駆動力によって表される。ライダの負荷Eに関する情報は、例えば、人力駆動力検出部50によって検出される。ライダの負荷Eは、人力駆動力検出部50とは異なる検出部によって検出されてもよい。
予め定める第1負荷E1は、例えば、入力回転軸12Aにおける人力駆動力が40Nm以上60Nm以下の範囲の値である。予め定める第1負荷E1は、例えば、入力回転軸12Aにおける人力駆動力が50Nmである。予め定める第2負荷E2は、例えば、入力回転軸12Aにおける人力駆動力が10Nm以上20Nm以下の範囲の値である。ライダの負荷Eは、ライダの心拍数および脈拍の少なくとも1つによって表されてもよい。予め定める第1負荷E1に関する情報、および、予め定める第2負荷E2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1負荷E1に関する情報、および、予め定める第2負荷E2に関する情報は、制御部62、または、記憶部64に接続される外部装置を介して、ユーザによって設定または変更されてもよい。外部装置は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、および、パーソナルコンピュータなどを含む。
制御部62は、例えば、図4に示すフローチャートにおけるステップS21がステップS31に置き換えられる図5に示すフローチャートを実行してもよい。図5のフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS31に移行する。制御部62は、図5のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS31からの処理を繰り返す。制御部62は、ステップS31において、ライダの負荷Eが予め定める第1負荷E1以上か否かを判定する。制御部62は、ライダの負荷Eが予め定める第1負荷E1以上の場合、ステップS22に移行する。
図5のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、および、ライダの負荷Eが、予め定める第2負荷E2未満になる場合の少なくとも1つが満たされる場合、予め定める条件が満たされると判定する。制御部62は、ライダの負荷Eが、予め定める第2負荷E2未満になる場合、予め定める条件が満たされると判定してもよい。
予め定める第1負荷E1は、例えば、入力回転軸12Aにおける人力駆動力が40Nm以上60Nm以下の範囲の値である。予め定める第1負荷E1は、例えば、入力回転軸12Aにおける人力駆動力が50Nmである。予め定める第2負荷E2は、例えば、入力回転軸12Aにおける人力駆動力が10Nm以上20Nm以下の範囲の値である。ライダの負荷Eは、ライダの心拍数および脈拍の少なくとも1つによって表されてもよい。予め定める第1負荷E1に関する情報、および、予め定める第2負荷E2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1負荷E1に関する情報、および、予め定める第2負荷E2に関する情報は、制御部62、または、記憶部64に接続される外部装置を介して、ユーザによって設定または変更されてもよい。外部装置は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、および、パーソナルコンピュータなどを含む。
制御部62は、例えば、図4に示すフローチャートにおけるステップS21がステップS31に置き換えられる図5に示すフローチャートを実行してもよい。図5のフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS31に移行する。制御部62は、図5のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS31からの処理を繰り返す。制御部62は、ステップS31において、ライダの負荷Eが予め定める第1負荷E1以上か否かを判定する。制御部62は、ライダの負荷Eが予め定める第1負荷E1以上の場合、ステップS22に移行する。
図5のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、および、ライダの負荷Eが、予め定める第2負荷E2未満になる場合の少なくとも1つが満たされる場合、予め定める条件が満たされると判定する。制御部62は、ライダの負荷Eが、予め定める第2負荷E2未満になる場合、予め定める条件が満たされると判定してもよい。
・複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、人力駆動車10の走行路の勾配Sが予め定める第1勾配S1以上の状態において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、予め定める条件は、人力駆動車10の走行路の勾配Sが、予め定める第1勾配S1以下の予め定める第2勾配S2未満になる場合に満たされるようにしてもよい。人力駆動車10の走行路の勾配Sに関する情報は、例えば、検出部52に含まれる傾斜検出部によって検出される。人力駆動車10の走行路の勾配Sに関する情報は、検出部52に含まれる傾斜検出部とは異なる検出部によって検出されてもよい。
予め定める第1勾配S1は、例えば、2パーセント以上40パーセント以下の範囲の値である。予め定める第1勾配S1は、例えば、5パーセントである。予め定める第2勾配S2は、例えば、3パーセント以上15パーセント以下の範囲の値である。予め定める第1勾配S1は、例えば、20パーセント以上40パーセント以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1勾配S1は、例えば、25パーセントであってもよい。予め定める第2勾配S2は、例えば、5パーセント以上15パーセント以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1勾配S1に関する情報、および、予め定める第2勾配S2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1勾配S1に関する情報、および、予め定める第2勾配S2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1勾配S1に関する情報、および、予め定める第2勾配S2に関する情報は、制御部62、または、記憶部64に接続される外部装置を介して、ユーザによって設定または変更されてもよい。予め定める第1勾配S1および予め定める第2勾配S2は、例えば、それぞれ5パーセントであってもよい。
複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、人力駆動車10のライダの負荷Eが予め定める第1負荷E1以上の状態において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わり、かつ、人力駆動車10に設けられるクランクが回転している場合を含み、予め定める条件は、ライダの負荷Eが、予め定める第1負荷E1以下の予め定める第2負荷E2未満になる場合に満たされてもよい。制御部62は、例えば、図5に示すフローチャートに、ステップS32が追加される図6に示すフローチャートを実行してもよい。図6のフローチャートにおいて、図4および図5に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図6に示すフローチャートのステップS31に移行する。制御部62は、図6のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS31からの処理を繰り返す。
図6のステップS22において、制御部62の判定がYESの場合、制御部62は、ステップS32に移行する。制御部62は、ステップS32において、クランク12が回転しているか否かを判定する。制御部62は、クランク12が回転していない場合、処理を終了する。制御部62は、クランク12が回転している場合、ステップS23に移行する。図6のフローチャートにおいて、ステップS31の判定処理の前、または、ステップS22の判定処理の前にステップS32の判定処理を実行してもよい。
制御部62は、例えば、図4に示すフローチャートにおけるステップS21がステップS41に置き換えられる図7に示すフローチャートを実行してもよい。図7のフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図7に示すフローチャートのステップS41に移行する。制御部62は、図7のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS41からの処理を繰り返す。制御部62は、ステップS41において、勾配Sが予め定める第1勾配S1以上か否かを判定する。制御部62は、勾配Sが予め定める第1勾配S1以上の場合、ステップS22に移行する。
図7のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、および、人力駆動車10の走行路の勾配Sが、予め定める第2勾配S2未満の場合の少なくとも1つが満たされる場合、予め定める条件が満たされると判定する。制御部62は、人力駆動車10の走行路の勾配Sが、予め定める第2勾配S2未満の場合、予め定める条件が満たされると判定してもよい。
予め定める第1勾配S1は、例えば、2パーセント以上40パーセント以下の範囲の値である。予め定める第1勾配S1は、例えば、5パーセントである。予め定める第2勾配S2は、例えば、3パーセント以上15パーセント以下の範囲の値である。予め定める第1勾配S1は、例えば、20パーセント以上40パーセント以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1勾配S1は、例えば、25パーセントであってもよい。予め定める第2勾配S2は、例えば、5パーセント以上15パーセント以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1勾配S1に関する情報、および、予め定める第2勾配S2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1勾配S1に関する情報、および、予め定める第2勾配S2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1勾配S1に関する情報、および、予め定める第2勾配S2に関する情報は、制御部62、または、記憶部64に接続される外部装置を介して、ユーザによって設定または変更されてもよい。予め定める第1勾配S1および予め定める第2勾配S2は、例えば、それぞれ5パーセントであってもよい。
複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、人力駆動車10のライダの負荷Eが予め定める第1負荷E1以上の状態において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わり、かつ、人力駆動車10に設けられるクランクが回転している場合を含み、予め定める条件は、ライダの負荷Eが、予め定める第1負荷E1以下の予め定める第2負荷E2未満になる場合に満たされてもよい。制御部62は、例えば、図5に示すフローチャートに、ステップS32が追加される図6に示すフローチャートを実行してもよい。図6のフローチャートにおいて、図4および図5に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図6に示すフローチャートのステップS31に移行する。制御部62は、図6のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS31からの処理を繰り返す。
図6のステップS22において、制御部62の判定がYESの場合、制御部62は、ステップS32に移行する。制御部62は、ステップS32において、クランク12が回転しているか否かを判定する。制御部62は、クランク12が回転していない場合、処理を終了する。制御部62は、クランク12が回転している場合、ステップS23に移行する。図6のフローチャートにおいて、ステップS31の判定処理の前、または、ステップS22の判定処理の前にステップS32の判定処理を実行してもよい。
制御部62は、例えば、図4に示すフローチャートにおけるステップS21がステップS41に置き換えられる図7に示すフローチャートを実行してもよい。図7のフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図7に示すフローチャートのステップS41に移行する。制御部62は、図7のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS41からの処理を繰り返す。制御部62は、ステップS41において、勾配Sが予め定める第1勾配S1以上か否かを判定する。制御部62は、勾配Sが予め定める第1勾配S1以上の場合、ステップS22に移行する。
図7のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、および、人力駆動車10の走行路の勾配Sが、予め定める第2勾配S2未満の場合の少なくとも1つが満たされる場合、予め定める条件が満たされると判定する。制御部62は、人力駆動車10の走行路の勾配Sが、予め定める第2勾配S2未満の場合、予め定める条件が満たされると判定してもよい。
・複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、人力駆動車10のピッチ角度Dが予め定める第1ピッチ角度D1以上の状態において、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、予め定める条件は、人力駆動車10のピッチ角度Dが、予め定める第1ピッチ角度D1度以下の予め定める第2ピッチ角度D2未満になる場合に満たされるようにしてもよい。人力駆動車10のピッチ角度Dに関する情報は、例えば、検出部52に含まれる傾斜検出部によって検出される。人力駆動車10のピッチ角度Dに関する情報は、検出部52に含まれる傾斜検出部とは異なる検出部によって検出されてもよい。
予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、2度以上20度以下の範囲の値である。予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、2.86度である。予め定める第2ピッチ角度D2は、例えば、2度以上9度以下の範囲の値である。予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、10度以上20度以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、14度であってもよい。予め定める第2ピッチ角度D2は、例えば、3度以上9度以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1ピッチ角度D1に関する情報、および、予め定める第2ピッチ角度D2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1ピッチ角度D1に関する情報、および、予め定める第2ピッチ角度D2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1ピッチ角度D1に関する情報、および、予め定める第2ピッチ角度D2に関する情報は、制御部62、または、記憶部64に接続される外部装置を介して、ユーザによって設定または変更されてもよい。予め定める第1ピッチ角度D1および予め定める第2ピッチ角度D2は、例えば、それぞれ2.86度であってもよい。
制御部62は、例えば、図4に示すフローチャートにおけるステップS21がステップS41に置き換えられる図8に示すフローチャートを実行してもよい。図8のフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図8に示すフローチャートのステップS51に移行する。制御部62は、図8のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS51からの処理を繰り返す。制御部62は、ステップS51において、ピッチ角度Dが予め定める第1ピッチ角度D1以上か否かを判定する。制御部62は、ピッチ角度Dが予め定める第1ピッチ角度D1以上の場合、ステップS22に移行する。
図8のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、および、人力駆動車10のピッチ角度Dが、予め定める第2ピッチ角度D2未満になる場合の少なくとも1つが満たされる場合、予め定める条件が満たされると判定する。制御部62は、人力駆動車10のピッチ角度Dが、予め定める第2ピッチ角度D2未満になる場合、予め定める条件が満たされると判定してもよい。
予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、2度以上20度以下の範囲の値である。予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、2.86度である。予め定める第2ピッチ角度D2は、例えば、2度以上9度以下の範囲の値である。予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、10度以上20度以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1ピッチ角度D1は、例えば、14度であってもよい。予め定める第2ピッチ角度D2は、例えば、3度以上9度以下の範囲の値であってもよい。予め定める第1ピッチ角度D1に関する情報、および、予め定める第2ピッチ角度D2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1ピッチ角度D1に関する情報、および、予め定める第2ピッチ角度D2に関する情報は、記憶部64に記憶される。予め定める第1ピッチ角度D1に関する情報、および、予め定める第2ピッチ角度D2に関する情報は、制御部62、または、記憶部64に接続される外部装置を介して、ユーザによって設定または変更されてもよい。予め定める第1ピッチ角度D1および予め定める第2ピッチ角度D2は、例えば、それぞれ2.86度であってもよい。
制御部62は、例えば、図4に示すフローチャートにおけるステップS21がステップS41に置き換えられる図8に示すフローチャートを実行してもよい。図8のフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同様の処理については、説明を省略する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図8に示すフローチャートのステップS51に移行する。制御部62は、図8のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS51からの処理を繰り返す。制御部62は、ステップS51において、ピッチ角度Dが予め定める第1ピッチ角度D1以上か否かを判定する。制御部62は、ピッチ角度Dが予め定める第1ピッチ角度D1以上の場合、ステップS22に移行する。
図8のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、および、人力駆動車10のピッチ角度Dが、予め定める第2ピッチ角度D2未満になる場合の少なくとも1つが満たされる場合、予め定める条件が満たされると判定する。制御部62は、人力駆動車10のピッチ角度Dが、予め定める第2ピッチ角度D2未満になる場合、予め定める条件が満たされると判定してもよい。
・制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで変速装置42の変速動作を抑制するように構成されていれば、他の構成は省略できる。制御部62は、例えば、図4に示すフローチャートにおけるステップS21が省略される図9のフローチャートを実行してもよい。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図9に示すフローチャートのステップS22に移行する。制御部62は、図9のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS22からの処理を繰り返す。
図9のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、予め定める条件が満たされると判定する。
図9のステップS24において、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替えてから予め定める第1期間T1が経過する場合、予め定める条件が満たされると判定する。
・複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、モータ38によるアシストレベルが減少する場合を含んでいてもよい。複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合は、モータ38によるアシストレベルが増加する場合、および、減少する場合の両方を含んでいてもよい。
・制御部62は、変速比Rを減少させる変速装置42の変速動作を抑制してもよい。例えば、制御部62は、クランク12の回転速度Cに応じて変速比Rを変更するように変速装置42を制御する場合、第1範囲の第1上限閾値P1X1および第1下限閾値P1X2を第3値だけ減少させることによって、変速比Rを減少させる変速装置42の変速動作を抑制する。例えば、制御部62は、人力駆動力に応じて変速比Rを変更するように変速装置42を制御する場合、第1範囲の第1上限閾値P1X1および第1下限閾値P1X2を第4値だけ増加させることによって、変速比Rを減少させる変速装置42の変速動作を抑制する。
・制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで変速装置42の変速動作を禁止するようにしてもよい。この場合、例えば、制御部62は、複数の制御状態の1つから複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、変速操作装置が操作されても変速装置42の変速動作を禁止してもよい。変速操作装置は、例えば、操作装置54とは別体に設けられる。変速操作装置は、例えば、ライダが指によって手動操作可能な電気スイッチを含む。変速操作装置は、例えば、スマートフォンを含んでいてもよい。変速操作装置は、電気ケーブルを介して制御部62に電気的に接続されてもよく、無線通信によって制御部62に接続されてもよい。
・制御部62は、ライダによる操作装置54の操作に代えて、または、加えて、人力駆動車10の走行状態、および、人力駆動車10の走行環境の少なくとも1つに応じて予め定めるアシストレベルを自動で変更するように構成されてもよい。
・車速センサ46、クランク回転センサ48、人力駆動力検出部50、検出部52、加速度検出部56、操作装置54、変速装置42、および、バッテリ36の少なくとも1つと、制御装置60と、を含んで人力駆動車用の制御システムが構成されてもよい。
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
10…人力駆動車、12…クランク、14…車輪、38…モータ、42…変速装置、60…制御装置、62…制御部、70…入力部。
Claims (20)
- 人力駆動車用の制御装置であって、
人力駆動車の変速装置を制御するように構成される制御部を備え、
前記人力駆動車は、前記人力駆動車に推進力を付与するように構成されるモータと、前記変速装置と、を備え、
前記モータは、複数の制御状態を切り替えて制御されるように構成され、
前記制御部は、
前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合、予め定める条件が満たされるまで前記変速装置の変速動作を抑制するように構成される、制御装置。 - 前記制御部は、
前記人力駆動車の走行状態および前記人力駆動車の走行環境の少なくとも1つに応じて、前記変速装置に変速比を変更させるように構成される、請求項1に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記人力駆動車の走行状態に関する第1パラメータと、予め定める第1閾値と、に応じて、前記変速装置を制御するように構成され、
前記予め定める第1閾値を変更することによって、前記変速装置の前記変速動作を抑制するように構成される、請求項2に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記人力駆動車の走行環境に関する第2パラメータと、予め定める第2閾値と、に応じて、前記変速装置を制御するように構成され、
前記予め定める第2閾値を変更することによって、前記変速装置の前記変速動作を抑制するように構成される、請求項2または3に記載の制御装置。 - 前記予め定める条件は、前記複数の制御状態の前記1つから前記複数の制御状態の前記他の1つに切り替えてから予め定める第1期間が経過する場合に満たされる、請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記予め定める第1期間は、予め定める第1時間を含む、請求項5に記載の制御装置。
- 前記予め定める第1時間は、1秒以上かつ5秒以下である、請求項6に記載の制御装置。
- 前記予め定める第1期間は、前記人力駆動車の車輪の回転量が予め定める回転量になるまでの期間を含む、請求項5から7のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記予め定める回転量は、360度以上3600度以下である、請求項8に記載の制御装置。
- 前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車の進行方向における前記人力駆動車の加速度が予め定める第1加速度以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、
前記予め定める条件は、前記人力駆動車の前記加速度が、前記予め定める第1加速度以下の予め定める第2加速度未満になる場合に満たされる、請求項1から9のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、
前記予め定める条件は、前記ライダの負荷が、前記予め定める第1負荷以下の予め定める第2負荷未満になる場合に満たされる、請求項1から10のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車のライダの負荷が予め定める第1負荷以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わり、かつ、前記人力駆動車に設けられるクランクが回転している場合を含み、
前記予め定める条件は、前記ライダの負荷が、前記予め定める第1負荷以下の予め定める第2負荷未満になる場合に満たされる、請求項1から10のいずれか一項に記載の制御
装置。 - 前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車の走行路の勾配が予め定める第1勾配以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、
前記予め定める条件は、前記人力駆動車の走行路の勾配が、前記予め定める第1勾配以下の予め定める第2勾配未満になる場合に満たされる、請求項1から12のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記人力駆動車のピッチ角度が予め定める第1ピッチ角度以上の状態において、前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる場合を含み、
前記予め定める条件は、前記人力駆動車のピッチ角度が、前記予め定める第1ピッチ角度以下の予め定める第2ピッチ角度未満になる場合に満たされる、請求項1から13のいずれか一項に記載の制御装置。 - 複数の制御状態において、前記モータによるアシストレベルが相互に異なり、
前記複数の制御状態の1つから前記複数の制御状態の他の1つに切り替わる前記場合は、前記モータによるアシストレベルが増加する場合を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記変速装置の前記変速動作は、前記変速装置が変速比を増加させる変速動作を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記変速装置の前記変速動作は、前記変速装置が変速比を減少させる変速動作を含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記変速装置の前記変速動作は、前記変速装置が変速比を増加させる第1変速動作および前記変速装置が変速比を減少させる第2変速動作のうち、前記第1変速動作のみを含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記モータを制御するように構成される、請求項1から18のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記複数の制御状態に関する情報が入力されるように構成される入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記入力部を介して前記複数の制御状態に関する前記情報を取得するように構成される、請求項1から19のいずれか一項に記載の制御装置。
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