JPH10291376A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH10291376A
JPH10291376A JP9115105A JP11510597A JPH10291376A JP H10291376 A JPH10291376 A JP H10291376A JP 9115105 A JP9115105 A JP 9115105A JP 11510597 A JP11510597 A JP 11510597A JP H10291376 A JPH10291376 A JP H10291376A
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JP
Japan
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thermal transfer
sheet
cut
receiving sheet
transfer image
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Application number
JP9115105A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuda
健次 津田
Wataru Oyama
渉 大山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写プリンターにシートカット機構を設け
る必要がなく、安価なプリンターで使用することがで
き、また、受容層、基材、粘着剤層及び離型シートを含
む受像シート全体を、多数の画像に応じて切り取る際
に、はさみやカッター等を使用する必要がない、画像切
り取りの作業が簡単に行える熱転写受像シートを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 少なくとも離型シート5と、その離型面
に形成した粘着剤層6と、該粘着剤層6とともに剥離可
能な基材7と、該基材7の上に形成された受容層8とか
らなる熱転写受像シートにおいて、該離型シート5を除
く部分にハーフカット2の処理が施され、かつ、熱転写
受像シート全体を切り取るためのカットライン1が施さ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写により画像が
形成される、少なくとも離型シート/粘着剤層/基材/
受容層からなる構成の熱転写受像シートにおいて、受像
シート全体を、多数の画像に応じて切り取る際に、はさ
みやカッター等を使用する必要がない、画像切り取りの
作業が簡単に行える熱転写受像シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が知られている
が、この方法は、基材シート上に着色転写層を形成した
熱転写シートにおいて、その背面からサーマルヘッドな
どにより、画像を、その画像状に加熱して、上記の着色
転写層を熱転写受像シートの表面に熱転写するものであ
る。この熱転写方法は、その着色転写層の構成によっ
て、昇華転写型と熱溶融転写型の二方式に大別される。
両方式ともに、フルカラー画像の形成が可能であり、例
えば、イエロー、マゼンタ、シアンさらに必要に応じ
て、ブラックの三色ないし四色の熱転写シートを用意
し、同一の熱転写受像シートの表面に各色の画像を重ね
て熱転写して、フルカラー画像を形成するものである。
マルチメディアに関連した様々なハードおよびソフトの
発達により、この熱転写方法は、コンピューターグラフ
ィックス、衛星通信による静止画像そしてCDROMそ
の他に代表されるデジタル画像およびビデオ等のアナロ
グ画像のフルカラーハードコピーシステムとして、その
市場を拡大している。
【0003】この熱転写方法による熱転写受像シートの
具体的な用途は、多岐にわたっている。代表的なものと
しては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD/CAM
などの設計およびデザインなどの出力、CTスキャンや
内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定機器の出
力用途そしてインスタント写真の代替として、また身分
証明書やIDカード、クレジットカード、その他カード
類への顔写真などの出力、さらに遊園地、ゲームセンタ
ー、博物館、水族館などのアミューズメント施設におけ
る合成写真、記念写真としての用途などをあげることが
できる。さらに、上記のような用途の多様化に伴い、任
意の対象物に貼り付けられるもので、例えば、画像が形
成される受容層と基材が、粘着剤層を介して、離型シー
トと剥離可能な構成の熱転写受像シートが使用されてい
る。いわゆる、ラベルやシールタイプと言われているも
のである。この熱転写受像シートは、受容層に所望の画
像を形成後、該受容層を有する基材を剥離して任意の対
象物に貼着する用途のものである。
【0004】図10及び図11は、上記の用途に使用さ
れている従来技術の熱転写受像シートの1例を示すもの
で、図11は図10のX−X拡大断面図である。図10
に示す熱転写受像シートは、所定の幅の長尺タイプであ
り、その端は巻芯11に巻かれ、熱転写プリンターに装
着されて矢印方向又はその反対方向に進行し、図示して
いない熱転写シートがその表面に重ねられ、該熱転写シ
ートをその背面からサーマルヘッド等により画像状に加
熱して、熱転写シートの着色転写層を熱転写受像シート
の受容層に転写させ、熱転写受像シートの表面に任意の
画像10を形成するものである。尚、熱転写受像シート
が図10に示すような長尺タイプではなく、枚葉タイプ
で熱転写プリンターに装着されて、使用される場合もあ
る。
【0005】上記の熱転写受像シートは、図10に示す
ように任意の形状に多数個の領域にハーフカットされて
おり、その断面の詳細を拡大して図11に示す。その多
数個の領域には、例えば、各領域に対応して画像が形成
され、1単位(枚)の受像シートに複数の画像が配置さ
れる。尚、ハーフカットの形成方法はカッター刃を取り
付けた上型と台座の間に、熱転写受像シートを挿入し
て、上型を上下動させる方法や、シリンダータイプのロ
ータリーカッター方法でもよい。ハーフカット2によっ
て区画された領域に形成された画像10、例えば、顔写
真画像は、図11に示すようにハーフカット2に沿っ
て、その粘着剤層6とともに離型シート5から剥離さ
れ、剥離されたラベル12は、図12に示すように任意
の物品13、例えば、ノート、手帳、鞄、その他の物品
に貼着される。
【0006】以上の如く、従来のハーフカット入り熱転
写受像シートは、離型シート5の離型面に、粘着剤層6
と受容層8の基材7である例えば、内部にミクロボイド
を有するポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ムや、ユポの名称で知られている合成紙等、プラスチッ
クフィルムを主とし、該基材7上に形成された受容層8
とを積層した構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の如き熱
転写受像シートを用いて画像形成する場合には、図10
に示すような長尺タイプの熱転写受像シートでは、画像
形成後、排出部に出される前に、シートカット機構を設
けて、長尺タイプから枚葉のシート状に断裁加工する必
要があった。このように、熱転写プリンターにシートカ
ット機構を設けるには、プリンターの製造コストが高く
つくという問題がある。また、枚葉タイプの熱転写受像
シートでは、画像形成後の1枚の受像シートにおいて、
複数の画像が配置されていて、ハーフカットにより、離
型シートを除く部分は剥がし取れるが、受容層、基材、
粘着剤層及び離型シートを含む受像シート全体を、その
画像に応じて切り取るには、基材がプラスチックフィル
ム等で手で切り取ることができないため、はさみやカッ
ター等を使用して手間がかかるという問題がある。
【0008】したがって、上記の問題を解決するため、
本発明は、少なくとも離型シートと、その離型面に形成
した粘着剤層と、該粘着剤層とともに剥離可能な基材
と、その基材上に形成された受容層とからなる熱転写受
像シートにおいて、熱転写プリンターにシートカット機
構を設ける必要がなく、安価なプリンターで使用するこ
とができ、また、受容層、基材、粘着剤層及び離型シー
トを含む受像シート全体を、多数の画像に応じて切り取
る際に、はさみやカッター等を使用する必要がない、画
像切り取りの作業が簡単に行える熱転写受像シートを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも離型シートと、その離型面に
形成した粘着剤層と、該粘着剤層とともに剥離可能な基
材と、該基材の上に形成された受容層とからなる熱転写
受像シートにおいて、該離型シートを除く部分にハーフ
カットの処理が施され、かつ、熱転写受像シート全体を
切り取るためのカットラインが施されていることを特徴
とする。また、長尺でロール状に巻き取られていること
を特徴とする。また、前記のカットラインの端にノッチ
が設けられていることを特徴とする。さらに、検知マー
クが設けられていることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の熱転写受像シートは、少なくとも離型
シートと、その離型面に形成した粘着剤層と、該粘着剤
層とともに剥離可能な基材と、該基材の上に形成された
受容層とから構成され、該離型シートを除く部分にハー
フカットの処理が施され、かつ、熱転写受像シート全体
を切り取るためのカットラインが施されているものであ
る。したがって、熱転写プリンターに、熱転写受像シー
ト全体を切り取るためのシートカット機構を設ける必要
がなく、安価なプリンターで使用することができ、ま
た、受容層、基材、粘着剤層及び離型シートを含む受像
シート全体を、多数の画像に応じて切り取る際に、はさ
みやカッター等を使用する必要がない、画像切り取りの
作業が簡単に行える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙
げて、本発明を更に詳しく説明する。図1は、本発明の
熱転写受像シートの一つの形態を示す平面図であり、1
枚の熱転写受像シートに4つの画像10が形成され、そ
の4つの画像10に対応した部分にハーフカット2の処
理が施され、かつ、熱転写受像シート全体を切り取るた
めのカットライン1が、熱転写受像シートの縦に1本、
横に1本、施されている。尚、図2は図1のX−X断面
図であり、離型シート5と、その離型面に形成した粘着
剤層6と、その粘着剤層6とともに剥離可能な基材7
と、その基材7の上に形成された受容層8とからなる熱
転写受像シートにおいて、離型シート5を除く部分、す
なわち受容層8、基材7及び粘着剤層6にハーフカット
2の処理が施され、さらに、熱転写受像シート全体を切
り取るためのカットライン1として、ミシン加工が施さ
れている。
【0012】また、図3〜図5に示すように枚葉の熱転
写受像シートに、ハーフカット2の処理とカットライン
1、3を施してもよい。図3は、一枚の熱転写受像シー
トに16単位(コマ)の画像を形成するタイプのもの
で、各画像の大きさに合わせて、ハーフカット2の処理
が施され、かつ、熱転写受像シートを切り取るためのミ
シン加工のカットライン1が施されている。図4は、図
3と同様に、一枚の熱転写受像シートに16単位(コ
マ)の画像を形成するタイプのもので、各画像の大きさ
に合わせて、ハーフカット2が施されている。但し、2
個ずつのコマ毎に熱転写受像シートを切り取るためミシ
ン加工のカットライン1が施されている。
【0013】また、図5は、一枚の熱転写受像シートに
16単位(コマ)の画像を形成するタイプのもので、各
画像の大きさに合わせて、ハーフカット2が施されてい
る。そして、各コマ毎に熱転写受像シートを切り取るた
めハーフカット加工のカットライン3が施されている。
図6は図5のX−X断面図であり、カットライン3は、
受容層8、基材7、粘着剤層6を切断し、離型シート5
の深さ方向の途中まで、切断して、画像形成時等の取り
扱いでは切り離れることがなく、熱転写受像シート全体
を手で切り取ろうとする際には行いやすくしている。
【0014】また、図7は、本発明の熱転写受像シート
の他の実施形態を示すもので、一枚の熱転写受像シート
に、カットライン1の端にノッチ4を設けた例であり、
熱転写受像シートを切り取る際に、スムーズに切り取り
が開始できる。ノッチ4の形状は図示されたような三角
形の形状や大きさに限定されるものではなく、熱転写受
像シートを切り取る際に、スムーズに切り取りの開始が
できるものであれば、半円形、四角形等、形状や大きさ
を自由に選択することができる。さらに、本発明の熱転
写受像シートは、図8、図9に示すように、長尺でロー
ル状に巻き取られている形態をとることもできる。図8
に示すように、検知マーク9を設けて、既にハーフカッ
ト2が施された部分と画像形成部の位置を正確に合わせ
ることができる。図8は、4コマのハーフカット2毎
に、カットライン1を施した例で、図9は、2コマのハ
ーフカット2毎に、カットライン1を施した例である。
【0015】(離型シート)本発明において使用する離
型シート5は、従来公知のプラスチックフィルムまた
は、ポリラミ紙の表面にシリコーン等の公知の離型剤で
離型処理を施した材料であり、例えば、東レ株式会社製
のルミラーT−60(厚み50μm)や、ダイヤホイル
株式会社製のW−400(厚み38μm)として入手
し、使用することができる。これらの離型シート5は2
0μm〜100μmの厚みのものが好ましく、離型シー
ト5が薄すぎると得られる熱転写受像シートのいわゆる
コシがなくなり、熱転写プリンターで搬送できなかった
り、熱転写受像シートにシワが発生したりする。一方、
離型シート5が厚すぎると、得られる熱転写受像シート
が厚くなりすぎ、熱転写プリンターで搬送駆動させる力
が大きくなりすぎて、プリンターに故障が生じたり、正
常に搬送できなかったりする。
【0016】また、本発明において使用する離型シート
5は、表面無処理のポリオレフィン樹脂フィルム、例え
ば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムで
あり、特に延伸または無延伸のポリプロピレン樹脂フィ
ルムが好ましい。本発明者の知見によれば、特に延伸ま
たは無延伸のポリプロピレン樹脂フィルムは、その表面
に、従来技術の如き離型処理を施すことなく熱転写受像
シートを作成した場合に、粘着剤の種類を選択すること
によって、上記離型シート5と粘着剤層6とのJIS
Z0237準拠の180°による剥離強度を約100〜
1,700g、好ましくは約700〜1,400gの範
囲に容易に調節することができ、画像形成時にはハーフ
カット領域の剥離がなく、そのうえ画像形成後には、ハ
ーフカット領域が破裂することなく、容易に剥離するこ
とができる。上記の離型シート5の厚みは約20〜10
0μm、好ましくは35〜75μmの範囲である。この
ような延伸若しくは無延伸のポリプロピレン樹脂フィル
ムとして、例えば、東洋紡績株式会社製のパイレンや東
レ株式会社製のトレファン等として市場から入手するこ
とができる。
【0017】(粘着剤層)上記の本発明において使用す
る粘着剤層6は、従来公知の溶剤系及び水系のいずれの
粘着剤を用いて形成することができる。粘着剤として、
例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−
アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂や、
天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げ
られる。粘着剤層6の塗工量は、約8〜30g/m2
(固形分)が一般的であり、従来公知の方法、すなわ
ち、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロール
コート等の方法で、離型シート上に塗布し、乾燥して粘
着剤層6を形成する。また、粘着剤層6の粘着力は、J
IS Z0237準拠の180°による剥離方法におい
て、100〜1,700gの範囲、好ましくは700〜
1,400gの範囲にすることが望ましい。以上の如き
粘着剤は、前記離型シート上に粘着剤層6を形成する際
に、その剥離強度が前記範囲になるように、選択して使
用することが好ましい。
【0018】(基材)本発明の熱転写受像シートにおけ
る基材7としては、従来公知のものでよく、例えば、東
洋紡績株式会社製のトヨパールSS P4255(厚み
35μm)、モービルプラスチックヨーロッパ製のMW
247(厚み35μm)等の内部に空孔(ミクロボイ
ド)を有するポリプロピレンフィルム、ダイヤホイル株
式会社製のW−900(50μm)、東レ株式会社製の
E−60(50μm)等の内部に空孔を有するポリエチ
レンテレフタレートフィルムが好ましく使用される。
又、本発明の別の好ましい実施形態の熱転写受像シート
の例は、基材7が、粘着剤層4に接する空孔を有さない
樹脂フィルムと受容層8に接する空孔を有する樹脂フィ
ルムとの積層体からなる。このようにすることによっ
て、形成される画像、特に高濃度部分の発色濃度を向上
させて、高品質の画像を形成することができる。
【0019】上記において、有用な空孔を有さない樹脂
フィルムは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のフィルムであり、従来公知の空
孔を有さない樹脂フィルムはいずれも本発明において使
用でき、その厚みとしては約10〜50μmの範囲が好
ましい。フィルム厚が薄すぎると、いわゆるコシがな
く、得られる熱転写受像シートにおいて、サーマルヘッ
ド等による画像形成時に熱収縮によるカールが発生し、
一方、厚すぎるとサーマルヘッド等による画像形成時に
ヒートセットによるカールが発生し易くなる。好ましい
一例としては、例えば、東レ株式会社製のルミラーS−
10(厚み12μm)が挙げられる。また、有用な内部
に空孔を有する樹脂フィルムとしては、ポリプロピレン
フィルムやポリエチレンテレフタレートフィルム等の従
来公知の内部に空孔を有する樹脂フィルムが使用でき、
特に内部に空孔を有するポリプロピレンフィルムがその
クッション性と断熱性が優れており、サーマルヘッドと
の圧接で、均一に効率良く染料を受容層へ転移させるた
め、好ましい。これらのフィルムの厚みは、30〜60
μm程度が好ましい。好ましいものとしては、例えば、
東洋紡績株式会社製のトヨパールP4255(厚さ35
μm)やトヨパールP4256(厚さ60μm)等が挙
げられる。
【0020】上記の空孔を有さない樹脂フィルムと、空
孔を有する樹脂フィルムとの積層方法としては、例え
ば、ドライラミネーション、ノンソルベント(ホットメ
ルト)ラミネーション、ECラミネーション方法等の公
知の積層方法が使用できるが、好ましい方法はドライラ
ミネーション及びノンソルベントラミネーション方法で
ある。ノンソルベントラミネーション方法に好適な接着
剤としては、例えば、武田薬品工業株式会社製のタケネ
ートA−720Lが挙げられ、ドライラミネーションに
好適な接着剤としては、例えば、武田薬品工業株式会社
製のタケラックA969/タケネートA−5(3/1)
等が挙げられる。これらの接着剤の使用量としては、固
形分で約1〜8g/m2 、好ましくは2〜6g/m2
範囲である。
【0021】(受容層)上記の基材の上に形成される受
容層8は、基材の上に直接または、プライマー層を介し
て、形成することができる。受容層8は、熱溶融転写記
録と昇華転写記録の各記録方式の違いにより、受容層の
構成が異なる。また、熱溶融転写記録では受容層を設け
ずに、基材に直接、熱転写シートから着色転写層を熱転
写することもできる。熱溶融転写記録と昇華転写記録の
受容層は、加熱により熱転写シートから転写される色材
を受容する働きを有するもので、特に昇華性染料の場合
には、それを受容し、発色させると同時に、一旦受容し
た染料を再昇華させないことが望まれる。
【0022】受容層8は、一般に熱可塑性樹脂を主体と
して構成される。受容層を形成する材料としては、例え
ば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポ
リ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のポリエステル
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチ
レンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマー
との共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセ
テート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂
等が挙げられ、中でも特に好ましいものはポリエステル
系樹脂及び塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体及びそれら
の混合物である。
【0023】画像形成時において、着色転写層を有する
熱転写シートと、熱転写受像シートの受容層との融着若
しくは印画感度の低下等を防ぐ目的で、昇華転写記録で
は受容層に離型剤を混合することができる。混合して使
用する好ましい離型剤としては、シリコーンオイル、リ
ン酸エステル系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、中でもシリコーンオイルが望ましい。その
シリコーンオイルとしては、エポキシ変性、ビニル変
性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、ア
ルコール変性、フッ素変性、アルキルアラルキルポリエ
ーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテ
ル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。
【0024】離型剤は1種若しくは2種以上のものが使
用される。また、離型剤の添加量は受容層形成用樹脂1
00重量部に対し、0.5〜30重量部が好ましい。こ
の添加量の範囲を満たさない場合は、昇華型熱転写シー
トと熱転写受像シートの受容層との融着若しくは印画感
度の低下等の問題が生じる場合がある。このような離型
剤を受容層に添加することによって、転写後の受容層の
表面に離型剤がブリードアウトして離型層が形成され
る。また、これらの離型剤は受容層に添加せず、受容層
上に別途塗工してもよい。受容層は、基材の上に上記の
如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えたものを適当
な有機溶剤に溶解したり、或いは有機溶剤や水に分散し
た分散体を適当な塗布方法で塗布及び乾燥することによ
って形成される。上記受容層の形成に際しては、受容層
の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目
的で、白色顔料や蛍光増白剤等を添加することができ
る。以上のように形成される受容層は任意の厚さでよい
が、一般的には乾燥状態で1〜50μmの厚さである。
【0025】また、このような受容層は連続被覆である
のが好ましいが、樹脂エマルジョン若しくは水溶性樹脂
や樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成して
もよい。更に、熱転写プリンターの搬送安定化を図るた
めに受容層の上に帯電防止剤を塗工してもよい。更に、
受容層と反対側の離型シートの表面には熱転写プリンタ
ーの給紙時のダブルフィードを防ぐために、適当なスリ
ップ層(不図示)を設けることができる。スリップ層と
しては、ブチラール樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポ
リメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビ
ニル等公知の樹脂の単独又はブレンドしたものに、各種
の微粒子やシリコーン等の滑剤を添加したものを用いる
ことができる。
【0026】(ハーフカット)本発明の熱転写受像シー
トは、離型シートを除く部分にハーフカット2の処理が
施されていて、熱転写プリンターで画像形成される。こ
のハーフカットの形成方法は、カッター刃を取り付けた
上型と台座の間に、熱転写受像シートを挿入して、上型
を上下動させる方法や、シリンダータイプのロータリー
カッター方法等、ハーフカット2できる方法であれば特
に制限はないが、レーザー加工手段により熱処理を施す
ことにより、任意の形状及び深さにハーフカット2を形
成することが好ましい。尚、図示したハーフカット2
は、深さが一定しているが、四隅等の部分的に、ハーフ
カットの加工深さを浅くしたり、連続したハーフカット
でなく、四隅等の部分的に、アンカット(全くカットが
ない)部分を設けたりして、熱転写プリンター搬送中等
取扱で、ハーフカットの部分が剥離するトラブルを防ぐ
ことができる。但し、上記の加工は、ハーフカットの部
分を手で剥離しようとする時は、剥がせる程度に行う必
要がある。レーザー加工手段によりハーフカットを形成
することについて、以下に説明する。本発明のレーザー
加工手段は、レーザー光として、YAGレーザー、炭酸
ガスレーザー、ルビーレーザーなどを用い、特にYAG
レーザーは、波長が短く、微小なスポットに集光できる
ため、より微細な加工が可能であり、好ましく用いられ
る。
【0027】本発明のレーザー加工手段の例を、説明す
ると、まず、レンズによりレーザー光を集光して、熱転
写受像シートの受容層の面へ照射する。その際に、レー
ザー光の照射時間または、レーザー出力値を変化させる
ことにより、ハーフカットの深さを調整することができ
る。すなわち、レーザー光の照射時間が少なめ目の場合
に、ハーフカットが浅くなり、レーザー光の照射時間を
少し多くして、ハーフカットを深くすることができる。
また、レーザー出力値が少なめ目の場合に、ハーフカッ
トが浅くなり、レーザー出力値を少し多くして、ハーフ
カットを深くすることができる。このように、簡単に、
精度が高く、再現性良く、加工部分に非接触で、ハーフ
カット加工ができる。したがって、従来のカッター刃に
よるハーフカット加工と比べ、カッター刃に粘着剤が付
着して、熱転写受像シートの表面にその粘着剤が転移付
着することがなく、さらに加工部分に応力がかからず、
バリや歪みが生じない。このような熱転写受像シートの
表面に粘着剤が転移付着することがなく、さらに加工部
分に応力がかからず、バリや歪みが生じない点は、ハー
フカット加工だけではなく、ミシン目加工でも同様な効
果を発揮する。
【0028】本発明のレーザー加工手段は、約0.9〜
11μmの赤外線領域のレーザー光線を使用することが
好ましく、レーザー光を照射された部分は、加熱される
ことになる。レーザー光を照射された部分は、局所的に
加熱され、その部分の融点を越えた状態の液相時に、そ
の部分を吹き飛ばすことにより切断され、ハーフカット
加工が行われる。レーザー加工手段は、以下に説明する
レーザー加工装置により、熱転写受像シートにハーフカ
ットを形成する。レーザー加工装置は、図13にその一
例を示すように、レーザーヘッド15と加工光学系(レ
ンズ)16と、レーザー電源17とから構成されるレー
ザー発振器14、被加工物である熱転写受像シート21
を搭載し、水平面内(XY平面内)に移動可能なXYテ
ーブル18、レーザーヘッド15と加工光学系(レン
ズ)16を上下方向(Z軸方向)に移動させるZテーブ
ル19、XYテーブル18の水平面内の移動動作とZテ
ーブル19の上下方向の移動動作とレーザー発振器14
の発振動作とを自動または手動で制御するメインコント
ローラ20を備える。このようなレーザー加工装置のメ
インコントローラの制御により、種々の面付けの指定さ
れた位置にハーフカットを行うことができる。尚、図8
にある検知マーク9をレーザー加工のハーフカットの開
始検知信号として利用することができることは、言うま
でもない。
【0029】(カットライン)本発明の熱転写受像シー
トは、熱転写受像シート全体を手で簡単に切り取るため
のカットライン1が施されている。カットライン1は、
ミシン目加工と、ハーフカット加工の2種が代表的な加
工方法として挙げられる。まず、ミシン目加工は、通常
カット部(熱転写受像シート全層を貫通した切り込み部
分)と、アンカット部(熱転写受像シートの切り込みが
全くない部分)が繰り返し、加工され、対象物の厚さや
強度に応じて、さらに、熱転写プリンターの搬送機構に
応じて、適宜、そのカット部とアンカット部の寸法を選
択することができる。
【0030】このミシン目加工では、具体的にはカット
部の長さがアンカット部の長さより長く、カット部の長
さが2mm〜5mm、アンカット部の長さは1mm〜3
mm程度が好ましい。カット部の長さが大きすぎると、
熱転写プリンター内の搬送機構にて、ミシン目加工部
で、熱転写受像シートが切断され、搬送トラブルが発生
しやすくなる。また、アンカット部の長さが大きすぎる
と、熱転写受像シートを手で切り取る際に、カットライ
ンの切り取り方向がずれて、貼着するラベルの部分まで
破損する場合がある。
【0031】次に、カットラインとしてのハーフカット
加工は、図6に示すように、受容層側からハーフカット
加工して、離型シートの深さ方向の途中まで切断して、
離型シートの一部は切断しないようにすることができ
る。ハーフカット加工を、受容層側からでなく、裏面の
離型シート側から行ってもよい。但し、裏面の離型シー
ト側からハーフカット加工する場合は、実用上ハーフカ
ットされない部分を基材の深さ方向の途中までにして、
手で切り取った後、受容層の切り口がシャープでないと
いう問題が生じやすい。したがって、ハーフカット加工
は、受容層側から行うことが好ましい。さらに、前記の
離型シートを除く部分に施したハーフカット処理と、同
時にカットラインとしてのハーフカット加工を施すこと
ができるため、カットラインのハーフカット加工を受容
層側から行うことが好ましい。
【0032】カットラインのハーフカット加工の方法に
ついては、前記の離型シートを除く部分に施したハーフ
カット処理の場合と同様であるため、ここでは記載する
ことは省略する。但し、ハーフカット処理で、切断部が
深さ方向で深すぎると、プリンター搬送中にハーフカッ
ト加工部で、熱転写受像シートが切断され、搬送トラブ
ルが発生しやすくなる。一方、ハーフカット処理で切断
部が深さ方向で浅すぎると、手で切り取りづらくなる
等、好ましくない。このようにカットラインのハーフカ
ット加工の深さは、対象物の厚さや強度に応じて、さら
に、熱転写プリンターの搬送機構に応じて、適宜、決め
る必要がある。例えば、離型シートを深さ方向で20μ
m〜100μm程度残すように、ハーフカット加工する
ことが好ましい。上記のカットラインの形成は、熱転写
プリンターで使用する前から形成しておいてもよいが、
熱転写プリンター内で行ってもよい。但し、熱転写プリ
ンター内で行う場合は、作業の単純なミシン目加工によ
りカットラインを形成することが好ましい。
【0033】(検知マーク)本発明の熱転写受像シート
には、離型シート側もしくは受容層側に検知マーク9を
設けることができる。また、検知マーク9として、熱転
写受像シートを貫通する孔を設けても良い。この検知マ
ーク9は、熱転写プリンターで画像形成時に、ハーフカ
ット処理が施された部分と画像部との位置合わせを行う
ためのものであり、画像開始部を指示する機能を果た
す。また、カットラインの形成を熱転写プリンター内で
行う場合は、カットラインの開始部を、その検知マーク
9で検出する場合もある。検知マーク9の形状や色は、
検知器によって検知可能であればよく、限定されるもの
ではない。また、検知マーク9の位置は熱転写受像シー
トの離型シート側もしくは受容層側のいずれの側に形成
してもよい。
【0034】検知マーク9の形状においては、例えば、
図8のように楕円状でも、または、四角形でもよく、そ
の他、丸形やバーコード等の形状でもよい。また、ライ
ン状の場合では、図4のように、受像シートの角に設け
たり、または、受像シートの幅全体にわたって、形成し
てもよい。検知マーク9の色は、検知器で検知可能であ
ればよく、例えば、光透過型検知器であれば、隠蔽性の
高い銀色、黒色などがあげられる。また、光反射型検知
器であれば、反射性の高い金属光沢の色調などがあげら
れる。検知マーク9の形成方法は、熱転写受像シートの
表面から裏面に穴を貫通させることによって形成しても
よいし、グラビア印刷やオフセット印刷で形成してもよ
い。また、蒸着フィルムを転写箔でホットスタンプで設
けたり、裏面に粘着剤付きの蒸着フィルムを貼り付ける
こともでき、特に限定されるものではない。
【0035】また、検知マーク9の形成場所は、図8の
ように4個の区画のハーフカットを一単位として、その
一単位毎の先頭部に形成する。さらに、最初のハーフカ
ット一単位の先頭部にのみ形成してもよい。最初の画像
形成位置を、検知マークを検知器により読み取ることに
より、検知して、熱転写プリンターでの熱転写受像シー
トの送り量を制御することによって、次以降も画像形成
位置を正確に合わせことができる。検知マーク9の検知
手段については、検知マークを読み取ることができれば
何でもよく、特に限定されるものではない。検知マーク
として、貫通穴の場合は、光透過型の検知器で読み取る
ことができるため、光反射型の検知器に比べ、誤作動が
少ないため、好ましい。また、金属光沢の銀色の検知マ
ークを印刷で設けたり、蒸着フィルムの検知マークを用
いた場合は、光反射型の検知器で読み取ることができ
る。
【0036】以上のように形成された本発明の熱転写受
像シートに画像を形成する方法は、従来公知の昇華型熱
転写方式または熱溶融型熱転写方式でよく、例えばイエ
ロー、シアン及びマゼンタの3色の着色転写層を面順次
に有する熱転写シートを用いて、公知のサーマルヘッド
方式の熱転写プリンターによって所望のフルカラー画像
を熱転写受像シートの受容層に形成する。次に、その熱
転写受像シートを切り取るためのカットラインに沿っ
て、1枚の受像シートを数枚に切り取る。そして、その
画像形成された受容層を含み、基材と粘着剤層も含有し
たラベルを離型シートから剥離して、任意の物品に貼着
することができる。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげて、本発明を
さらに具体的に説明する。尚、文中部または%とあるの
は重量基準である。 (実施例1)まず、基材である内部に空孔を有するポリ
エチレンテレフタレートフィルム(商品名W−900、
ダイヤホイル株式会社製、厚み50μm)の一方の表面
に下記組成の受容層用塗工液を固形分で、4.0g/m
2 の割合で、塗工及び乾燥して受容層を形成した。
【0038】受容層用塗工液組成 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 40部 (電気化学工業株式会社製、#1000A) ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製、バイロン600) 40部 塩化ビニル・スチレン・アクリル共重合体 20部 (電気化学工業株式会社製、デンカラック#400A) ビニル変性シリコーン 10部 (信越化学工業株式会社製 X−62−1212) 触媒(信越化学工業株式会社製 CAT−PLR−5) 5部 触媒(信越化学工業株式会社製 CAT−PL−50T) 6部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 400部
【0039】次に、上記の内部に空孔を有するポリエチ
レンテレフタレートフィルムの受容層を形成していない
面に、下記組成の粘着剤を固形分塗工量15g/m2
割合で塗工し、温度70℃にて1分間の加熱乾燥を行っ
て粘着剤層を形成した。粘着剤層用塗工液組成 アクリル共重合体 48部 (総研化学株式会社製 SKダイン1310L) エポキシ樹脂(総研化学株式会社製 硬化剤E−AX) 0.36部 酢酸エチル 51.64部
【0040】別に離型シートである表面無処理の二軸延
伸ポリプロピレンフィルム(商品名パイレンP215
6、東洋紡績株式会社製、厚み30μm)の一方の表面
に、前記の積層体の粘着剤層面を対向させてラミネート
した。そして、前記受容層面に帯電防止剤として、第4
級アンモニウム塩化合物(松本油脂製薬株式会社製、T
B−34の1/1000希釈液)を塗布し、さらに、図
3に示すような配置で、離型シートを除く部分にカッタ
ー刃を取り付けた上型と台座とのプレス方式により、ハ
ーフカット処理を施し、さらに、図3に示すようにミシ
ン目のカットラインを平型プレス方式で形成して、実施
例1の枚葉状の熱転写受像シートを形成した。
【0041】イエロー、シアン及びマゼンタの3色の着
色転写層である染料層を面順次に有する熱転写シート
(大日本印刷株式会社製)と上記の熱転写受像シートと
を、夫々の着色転写層と受容層とを対向させて重ね合わ
せ、熱転写シートの裏面からヘッド印加電圧12.0
V、パルス幅16msec、印画周期33.3mse
c、ドット密度6ドット/lineの条件でサーマルヘ
ッドによる熱転写プリンターで記録を行い、熱転写受像
シートの受容層にフルカラーの顔写真の画像を形成し
た。尚、顔写真の画像は、1枚の熱転写受像シートに、
図3の配置のように16個を形成した。
【0042】(実施例2)実施例1で使用した熱転写受
像シートの受容層、基材、粘着剤層、離型シート及び帯
電防止剤を同様に用いて、ロール状の巻き取りの熱転写
受像シートを用意する。そして、図8に示すような配置
で、離型シートの厚み部分を残して、YAGレーザーを
用いたレーザー加工手段(レーザー出力1000W、照
射時間0.1〜0.2ms)により、ハーフカット処理
を施した。次に、シリンダータイプのロータリーカッタ
ーで、図8に示すようにミシン目のカットラインを加工
した。さらに、図8にあるように、熱転写受像シートに
孔を貫通させて、検知マークを形成して、実施例2の熱
転写受像シートを得た。そして、実施例1と同様な印字
条件により、顔写真の画像を形成した。但し、画像は検
知マークを検出して、画像形成開始した。
【0043】(実施例3)実施例1の熱転写受像シート
の構成と同様の材料を使用して、離型シートと、その離
型面に形成した粘着剤層と、その粘着剤層とともに剥離
可能な基材と、その基材の上に形成された受容層とから
なる枚葉状の熱転写受像シートを用意し、図7に示すよ
うな配置で、離型シートを除く部分にカッター刃を取り
付けた上型と台座とのプレス方式により、ハーフカット
処理を施し、また、図7に示すようにミシン目のカット
ラインを平型プレス方式で形成し、さらにミシン目のカ
ットラインの端にノッチを平型プレス方式で形成し、実
施例3の枚葉状の熱転写受像シートを形成した。そし
て、実施例1と同様な印字条件により、顔写真の画像を
形成した。
【0044】(比較例1)実施例3の熱転写受像シート
のミシン目のカットラインとカットラインの端のノッチ
を形成していない他は、実施例3と同様にして比較例1
の枚葉状の熱転写受像シートを形成した。そして、実施
例1と同様な印字条件により、顔写真の画像を形成し
た。
【0045】以上の熱転写受像シートにおいて、熱転写
受像シート全体を、多数の画像に応じて手により切り取
る際の作業性を評価した。 (評価結果)実施例1、2、3の熱転写受像シートは、
全て、熱転写プリンターにシートカット機構を設ける必
要がなく、安価なプリンターで使用することができ、ま
た、受容層、基材、粘着剤層及び離型シートを含む受像
シート全体を、カットラインに沿って、多数の画像に応
じて簡単に手により切り取ることができた。それに対
し、比較例1の熱転写受像シートは、カットラインがな
いため、受容層、基材、粘着剤層及び離型シートを含む
受像シート全体を、多数の画像に応じて手により切り取
ることができなく、はさみを用いて手間をかけて切り取
った。
【0046】
【発明の効果】以上の通り、本発明の熱転写受像シート
は、少なくとも離型シートと、その離型面に形成した粘
着剤層と、該粘着剤層とともに剥離可能な基材と、該基
材の上に形成された受容層とからなり、該離型シートを
除く部分にハーフカット処理が施され、かつ、熱転写受
像シート全体を切り取るためのカットラインが施されて
いるため、熱転写プリンターにシートカット機構を設け
る必要がなく、安価なプリンターで使用することがで
き、また、受容層、基材、粘着剤層及び離型シートを含
む受像シート全体を、多数の画像に応じて切り取る際
に、はさみやカッター等を使用する必要がない、画像切
り取りの作業が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの一つの実施形態を
示す平面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】本発明の熱転写受像シートの他の実施形態を示
す平面図である。
【図4】本発明の熱転写受像シートの他の実施形態を示
す平面図である。
【図5】本発明の熱転写受像シートの他の実施形態を示
す平面図である。
【図6】図5のX−X拡大断面図である。
【図7】本発明の熱転写受像シートの他の実施形態を示
す平面図である。
【図8】本発明の熱転写受像シートの他の実施形態を示
す平面図である。
【図9】本発明の熱転写受像シートの他の実施形態を示
す平面図である。
【図10】従来技術のハーフカットされた熱転写受像シ
ートを説明する概略図である。
【図11】図10のX−X拡大断面図である。
【図12】剥離したラベルを他物品に貼着した状態を説
明する図である。
【図13】レーザー加工装置の構成の概略図である。
【符号の説明】
1 ミシン加工のカットライン 2 ハーフカット 3 ハーフカット加工のカットライン 4 ノッチ 5 離型シート 6 粘着剤層 7 基材 8 受容層 9 検知マーク 10 画像 11 巻芯 12 ラベル 13 物品 14 レーザー発振器 15 レーザーヘッド 16 加工光学系 17 レーザー電源 18 XYテーブル 19 Zテーブル 20 メインコントローラ 21 熱転写受像シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも離型シートと、その離型面に
    形成した粘着剤層と、該粘着剤層とともに剥離可能な基
    材と、該基材の上に形成された受容層とからなる熱転写
    受像シートにおいて、該離型シートを除く部分にハーフ
    カットの処理が施され、かつ、熱転写受像シート全体を
    切り取るためのカットラインが施されていることを特徴
    とする熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 長尺でロール状に巻き取られていること
    を特徴とする上記の請求項1に記載する熱転写受像シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記のカットラインの端に、ノッチが設
    けられていることを特徴とする上記の請求項1、2に記
    載する熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 検知マークが設けられていることを特徴
    とする上記の請求項1、2、3に記載する熱転写受像シ
    ート。
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