JPH10291302A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH10291302A
JPH10291302A JP9102097A JP10209797A JPH10291302A JP H10291302 A JPH10291302 A JP H10291302A JP 9102097 A JP9102097 A JP 9102097A JP 10209797 A JP10209797 A JP 10209797A JP H10291302 A JPH10291302 A JP H10291302A
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JP9102097A
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Akira Ito
亮 伊藤
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Canon Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

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  • Ink Jet (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低容量電源で多くの記録素子を駆動して高速
に記録を行うことができる安価な記録装置を提供する。 【解決手段】 記録用紙1頁当りの記録デューティに基
づいて定められる記録モードと記録データをホストから
受信し、その受信された記録モードに従って、記録ヘッ
ドの動作周波数を設定し、その設定された動作周波数に
従って、電源部から電力が供給され記録動作が行なわれ
る複数の記録要素を有する記録ヘッドを制御して記録を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び記録方
法に関し、特に、複数の記録素子を有する記録ヘッドを
用いて記録を行う記録装置及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録ヘッドを往復走査して記
録を行うシリアルプリンタには熱転写方式、インクジェ
ット方式などの記録方式が用いられている。この装置
は、記録方式はどうあれ、記録紙の搬送方向に平行に配
列した複数の記録素子を内蔵した記録ヘッドを、記録紙
の搬送方向とは垂直に走査することにより、1枚の記録
紙の記録を達成する。
【0003】さて、このような記録装置において、記録
速度の高速化を達成するために、記録ヘッドが内蔵する
記録素子の数を増加させる傾向が顕著である。このよう
に記録素子の数を増加させることに伴い、記録ヘッドの
消費電力の増大するので、その電力消費を賄うだけの電
源容量を増大させる必要が生じてくる。しかしながら、
電源容量の増加は装置本体の大型化につながり、装置の
生産コストがアップするなどの問題が生じる。
【0004】こうした問題は、記録速度の高速化という
目的を達成する一方で、コストパフォーマンスの低下と
いう結果になりかねない。そこで、実際に記録幅の長い
(記録素子数の多い)記録ヘッドを使用するにあたり、
その記録ヘッドを低容量電源で使用する技術が必要とな
ってくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の電
源定格容量の設計では、たとえ記録幅の長い(記録素子
数の多い)記録ヘッドを使用する場合にも実際の記録動
作を考慮せず、むしろ、実際にはほとんど発生しない記
録ヘッドの記録素子全てを駆動することを前提としてい
たので、従来の記録装置の電源容量には無駄が多かっ
た。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、低容量電源で多くの記録素子を駆動して高速に記録
を行うことができる安価な記録装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成からなる。
【0008】即ち、電力が供給されて記録動作を行う複
数の記録要素を有した記録ヘッドと、記録媒体1頁当り
の記録デューティに基づいて定められる記録モードと記
録データを外部装置から受信する受信手段と、前記受信
手段によって受信された記録モードに従って、前記記録
ヘッドの動作周波数を設定する設定手段と、前記設定手
段に設定された動作周波数に従って前記記録ヘッドを制
御して記録を行う記録制御手段と、少なくとも前記記録
ヘッドに電力を供給する電源部とを有することを特徴と
する記録装置を備える。
【0009】ここで、記録デューティは、記録データに
基づいて、記録ヘッドによる記録動作を生じさせるドッ
ト数をカウントすることにより定められ、記録モード
は、記録デューティと所定の閾値とを比較することによ
って定められ、電源部の電源定格容量は、種々の画像の
記録デューティを統計的に解析することにより、ほぼ全
ての画像を記録するのに十分な電力を供給することがで
きるように定められる。
【0010】なお、記録デューティが高いほど、記録ヘ
ッドの動作周波数は低く、一方、記録デューティが低い
ほど、記録ヘッドの動作周波数は高いことが望ましい。
【0011】また、記録ヘッドは、インクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッドであることが好まし
く、その記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインク
を吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネ
ルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えてい
ることが望ましい。そして、このような記録ヘッドに
は、ブラックインクを吐出することによってモノクロ記
録を行うモノクロ専用記録ヘッドや、ブラックインク、
イエロインク、シアンインク、マゼンタインクを吐出す
ることによってカラー記録を行うカラー用記録ヘッドが
含まれる。
【0012】以上の構成により本発明は、記録媒体1頁
当りの記録デューティに基づいて定められる記録モード
と記録データを外部装置から受信し、その受信された記
録モードに従って、記録ヘッドの動作周波数を設定し、
その設定された動作周波数に従って、電源部から電力が
供給され記録動作が行なわれる複数の記録要素を有する
記録ヘッドを制御して記録を行う。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット方式に従って記録を行う記録ヘッドを備え
た記録装置の概略構成を示す斜視図である。この実施形
態では、図1に示すように記録ヘッド1はこれにインク
を供給するインクタンク7とともに一体的に形成された
インクカートリッジ20に含まれている。
【0015】図1において、記録ヘッド1は図中下向き
にインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されてお
り、キャリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら
インク液滴を吐出して記録用紙のような記録媒体(不図
示)上に画像を形成していく。なお、キャリッジ2の左
右移動(往復移動)はキャリッジモータ4の回転により
タイミングベルト5を介して行われる。キャリッジ2に
は係合爪6が設けられ、インクタンクの係合穴7aと係
合して、キャリッジ2にインクタンク7は固定される。
【0016】さて、記録ヘッド1走査分の記録が終了す
ると、記録動作を中断し、プラテン8上に位置する記録
媒体をフィードモータ9の駆動により所定量だけ搬送
し、次いで再びキャリッジ2をガイド軸3に沿って移動
させながら次の1走査分の画像形成を行う。
【0017】装置本体の右側には記録ヘッド1のインク
吐出状態を良好に保つための回復動作を行う回復機器1
0が配設されており、その機器10には記録ヘッド1を
キャップするキャップ11、記録ヘッド1のインク吐出
面を拭うワイパ12、及び、記録ヘッド1のインク吐出
ノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ(不図
示)などが設けられている。
【0018】また、記録媒体を搬送するためのフィード
モータ9の駆動力は本来の記録媒体搬送機構に伝達され
る他に、自動給紙装置(ASF)13へも伝達される。
【0019】さらに、回復機器10の横側には赤外LE
D(発光素子)15及びフォトトランジスタ(受光素
子)16から成るインク残量検出を行うための光学ユニ
ット14が設けられている。光学ユニット14は装置本
体のシャーシ17に取り付けられている。インクカート
リッジ20がキャリッジ2に搭載され、図1に示された
位置より右方向へと移動すると、インクカートリッジ2
0は光学ユニット14上に位置するようになる。そし
て、インクタンク7の底面よりインクの状態を光学ユニ
ット14によって検出することが可能となる。
【0020】この記録装置で利用可能なインクカートリ
ッジには、モノクロ記録専用のブラックインクのみを貯
溜するインクタンクを内蔵したタイプと、カラー記録用
のイエロ(Y)インク、シアン(C)インク、マゼンタ
(M)インク、ブラック(K)インクを夫々別々のコン
パートメントに収容できるインクタンクを内蔵したタイ
プとがあり、ユーザの用途に合わせて選択的にいづれか
をキャリッジ2に搭載する。
【0021】なお、記録ヘッド1には記録用紙の搬送方
向(図1の矢印Fの方向)に沿って、インク液滴を吐出
する複数の記録素子が設けられている。夫々の記録素子
は、インク液滴を吐出するためのオリフィス、オリフィ
スに連通したインク流路、インク流路に存在するインク
を加熱するヒータ、そのヒータに通電するパワートラン
ジスタなどから構成される。
【0022】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。
【0023】図2は記録装置の制御回路の構成を示すブ
ロック図である。制御回路を示す同図において、170
0は記録信号を入力するインタフェース、1701はM
PU、1702はMPU1701が実行する制御プログ
ラムを格納するROM、1703は各種データ(上記記
録信号や記録ヘッド1に供給される記録データ等)を保
存しておくDRAMである。1704は記録ヘッド1に
対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.
A.)であり、インタフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。170
5は記録ヘッド1を駆動するヘッドドライバ、170
6、1707はそれぞれフィードモータ9、キャリッジ
モータ4を駆動するためのモータドライバである。
【0024】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッド1が駆
動され、記録が行われる。
【0025】また、MPU1701はホスト(不図示)
から送られる記録モードに従って、ヘッドドライバ17
05を制御し、記録素子のオリフィスからインク液滴を
吐出する吐出周波数(DF)を切り替える。この実施形
態では、2KHz、4KHz、6KHzの3つの吐出周波
数(DF)の内の1つを選択することができる構成にな
っている。
【0026】さて、この実施形態では定容量電源で多く
の記録素子を駆動して記録動作を実行するために、次の
3つの技術的背景を前提とする。
【0027】(1)記録素子(ヒータとパワートランジ
スタ)の消費電力と記録素子(ヒータとパワートランジ
スタ)の駆動吐出周波数は比例関係にある。したがっ
て、消費電力の制御は記録素子の駆動吐出周波数を制御
することで行う。
【0028】(2)電源部にスイッチング電源を用いた
場合、使用上注意すべきは電源部の昇温である。電源部
の昇温は平均電力消費量に比例する。また、平均電力消
費量は記録用紙1ページ分の記録デューティ(DUT
Y)に比例する。したがって、記録用紙1ページ分の記
録DUTYにより記録動作を制御することによって電源
部の温度制御を行う。
【0029】(3)記録装置で用いられる記録データを
生成するホストコンピュータ(以下、ホストという)と
記録装置との処理分散を図る。即ち、記録情報の描画
(ビットマップ)展開から記録モード判定までの処理を
ホストの高性能CPUと大容量メモリが分担する。この
ような処理は、ホストにインストールされたプリンタド
ライバというソフトウェアがメモリをビットマップ展開
のための作業領域として用いながら実行される。
【0030】次に、以上の構成の記録装置にカラー記録
用のインクカートリッジを搭載して記録を行う場合の記
録モード設定処理について、図3に示すフローチャート
と、図4に示す記録デューティ頻度分布を参照して説明
する。
【0031】まず、ステップS10では、プリンタドラ
イバはホストにおいて使用されているオペレーションシ
ステム(OS)よりビットマップ展開に必要な画像情報
を受け取る。次に、ステップS15では、プリンタドラ
イバはその画像情報をビットマップ展開タスク(描画展
開機能)を実行してビットマップ展開する。このビット
マップ展開された記録データにおいて、記録ヘッドから
インク液滴の吐出を生じさせるデータビットはその値が
“1”であり、インク液滴の吐出が生じさせないデータ
ビットはその値が“0”になっている。さらに、ステッ
プS20ではビットマップ展開された記録データをホス
トのメモリ上に一時的に格納する。
【0032】処理はステップS25において、プリンタ
ドライバのドットカウントタスクを実行することによ
り、その記録データの値が“1”であるビット数をカウ
ントし、記録デューティ(DUTY)を計算する。次
に、ステップS30では、測定された記録デューティ
(DUTY)をホストの不揮発性メモリ(例えば、EE
PROM)に格納された所定の閾値と比較し、その比較
結果に従って、記録モードを確定する。
【0033】さて、ここで言う記録モードとは、異なる
吐出周波数(DF)で記録素子を駆動して記録すること
を指示するモードのことである。例えば、記録用紙1ペ
ージ分の記録DUTYが所定の閾値よりも小さい場合に
は記録素子を高い吐出周波数で駆動する記録モードに設
定する。一方、記録用紙1ページ分の記録DUTYがそ
の所定の閾値より大きい場合には記録素子を低い吐出周
波数で駆動する記録モードに設定する。この実施形態の
記録装置では、上述のように、3つの吐出周波数に対応
して3つの記録モードと、2つの閾値とをもっている。
【0034】図4は、無作為に抽出したカラーサンプル
画像104例に関する記録デューティ(DUTY)の頻
度を示す頻度分布図である。カラー画像の場合、記録用
紙の同じ場所にYインク、Mインク、Cインク、Kイン
クの4つのインクを重ね合わせて記録することがあるの
で、理論的には記録デューティ(DUTY)は最大40
0%に成り得る。従って、従来の電源容量の設計には、
400%の記録デューティ(DUTY)を想定してい
た。
【0035】しかしながら、図4が示しているように、
通常は記録デューティ(DUTY)は100%以下(1
04例中、99例)である場合がほとんどであり、75
%以下の記録デューティ(DUTY)である場合が10
4例中89例(約92.6%)である。従って、このよ
うな分布から、閾値の最大値としては、120〜150
%がほぼ適切な値であることがわかる。しかし、実際の
電源定格値の設計では、スイッチング電源の昇温対策と
して、各部品のばらつきを考慮に入れた上でその閾値に
対して10数%のマージンをのせることが適切である。
【0036】この実施形態では、このような記録デュー
ティ(DUTY)の頻度分布を考慮し、DUTYが77
%未満(この範囲で約86%のカラー画像をカバーす
る)の場合には、吐出周波数6KHzで記録する記録モ
ード1で、DUTYが77%以上148%未満の場合
(この範囲で約13%のカラー画像をカバーする)に
は、吐出周波数4KHzで記録する記録モード2で、D
UTYが148%以上(この範囲で約1%のカラー画像
をカバーする)の場合には、吐出周波数2KHzで記録
する記録モード3で記録を行うようにしている。
【0037】さて、以上のような検討に基づいて定めら
れた閾値に基づいて、記録モードが確定すると、処理は
ステップS35において、確定した記録モードを記録装
置に転送する。なお、この実施形態では、3つの記録モ
ードを有するので、2ビットのコードを転送することで
確定した記録モードのホストから記録装置への転送がな
される。
【0038】以降の処理は記録装置において実行され
る。
【0039】まず、インタフェース1700を介して記
録モードを示すコードを受け取った記録装置は、MPU
1701がそのコードをデコードして記録モードを判別
した後に、ステップS40において、その記録モードに
従って記録素子の吐出周波数(DF)を設定する。吐出
周波数(DF)の設定はMPU1701に内蔵されたI
TU(インテグレーテッドタイマユニット:Integrated
Timer Unit)のレジスタにその記録モードを設定する
ことで行われる。それに伴い、ヒートパルスのパルス幅
やパルス間隔などのタイミングも設定される。
【0040】その後、ステップS45で、ホストから記
録装置の受信バッファの容量分の記録データ転送されて
くると、処理はステップS50において設定された吐出
周波数に基づいて記録動作が実行される。そして、ステ
ップS55では、その受信された記録データを用いた記
録動作が実行された後、次の転送分の記録データがある
かどうかをホストとの通信によって調べる。ここで、引
き続き記録データがあるなら、処理はステップS45に
戻って記録データの受信と記録動作とを繰り返すが、記
録終了と判断されたなら、処理は終了する。
【0041】なお、以上の説明ではカラー記録の場合に
ついて説明したが、上記の記録装置にモノクロ記録専用
のインクカートリッジを搭載してモノクロ記録を行う場
合にも、同様にして記録モードを設定することができ
る。
【0042】図5は、無作為に抽出したモノクロサンプ
ル画像90例に関する記録デューティ(DUTY)の頻
度を示す頻度分布図である。モノクロ画像の場合、記録
用紙の同じ場所にKインクを吐出して記録するだけなの
で、理論的には記録デューティ(DUTY)は最大10
0%に成り得る。従って、従来の電源容量の設計には、
100%の記録デューティ(DUTY)を想定してい
た。
【0043】図5が示しているように、通常は記録デュ
ーティ(DUTY)は60%以下(90例中、84例)
である場合がほとんどであり、その割合は約93%)で
ある。また、DUTYが25%未満の場合は、全体の約
78%である。従って、このような分布から、閾値の最
大値としては、40〜60%がほぼ適切な値であること
がわかる。しかし、実際の電源定格値の設計では、スイ
ッチング電源の昇温対策として、各部品のばらつきを考
慮に入れた上でその閾値に対して10数%のマージンを
のせることが適切である。
【0044】このため、モノクロ記録の場合、このよう
な記録デューティ(DUTY)の頻度分布を考慮し、D
UTYが25%未満(この範囲で約78%のモノクロ画
像をカバーする)の場合には、吐出周波数6KHzで記
録する記録モード1で、DUTYが25%以上50%未
満の場合(この範囲で約13%のカラー画像をカバーす
る)には、吐出周波数4KHzで記録する記録モード2
で、DUTYが50%以上(この範囲で約9%のカラー
画像をカバーする)の場合には、吐出周波数2KHzで
記録する記録モード3で記録を行うようにすれば良い。
【0045】従って以上説明した実施形態に従えば、記
録用紙1頁当りの記録デューティに従って記録ヘッドの
吐出周波数が決められ、例えば、記録デューティの高い
記録に対しては吐出周波数を低くして記録を行うので、
記録装置の電源定格容量が大きくなくとも十分に記録ヘ
ッドに電力を供給して記録を行うことができる。
【0046】また、このような吐出周波数は、統計的に
得られた記録デューティの頻度分布から定められ、たい
ていの記録では高い吐出周波数での記録が可能であるの
で、記録装置の電源定格容量が大きくなくとも高速な記
録を実現することができる。
【0047】さらに、記録デューティの高い記録に対し
ては吐出周波数を低くして記録を行うので、電源定格容
量が小さくすることができ、これは記録装置の小型化や
コストダウンに貢献する。
【0048】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0049】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0050】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0051】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0052】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0053】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0054】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0055】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0056】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0057】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0058】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0059】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0060】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0061】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0062】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録媒体1頁当りの記録デューティに基づいて定められる
記録モードと記録データを外部装置から受信し、その受
信された記録モードに従って、記録ヘッドの動作周波数
を設定し、その設定された動作周波数に従って、電源部
から電力が供給され記録動作が行なわれる複数の記録要
素を有する記録ヘッドを制御して記録を行うので、例え
ば、記録デューティが高い場合には記録ヘッドの動作周
波数を低く、逆に、記録デューティが低い場合にはその
動作周波数を高くして記録を行うことができるので、記
録ヘッドの記録要素を駆動するために供給しなければな
らない単位時間当りの電力は低く抑えることができるの
で、電源容量の小さい電源部を用いることができるとい
う効果がある。
【0065】また、そのような電源部を用いることで、
装置の小型化とコストダウンにも資する。
【0066】さらに、記録デューティが低い、大抵の画
像記録では記録ヘッドの動作周波数を高くすることがで
きるので、記録の高速化に貢献する。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従って記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図2】記録装置の制御回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】記録モード設定処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】無作為に抽出したカラーサンプル画像104例
に関する記録デューティ(DUTY)の頻度を示す頻度
分布図である。
【図5】無作為に抽出したモノクロサンプル画像90例
に関する記録デューティ(DUTY)の頻度を示す頻度
分布図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 ガイド軸 4 キャリッジモータ 5 タイミングベルト 6 係合爪 7 インクタンク 8 プラテン 9 フィードモータ 10 回復機器 11 キャップ 12 ワイパー 13 ASF 14 光学ユニット 15 発光素子 16 受光素子 17 シャーシ 20 インクカートリッジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力が供給されて記録動作を行う複数の
    記録要素を有した記録ヘッドと、 記録媒体1頁当りの記録デューティに基づいて定められ
    る記録モードと記録データを外部装置から受信する受信
    手段と、 前記受信手段によって受信された記録モードに従って、
    前記記録ヘッドの動作周波数を設定する設定手段と、 前記設定手段に設定された動作周波数に従って前記記録
    ヘッドを制御して記録を行う記録制御手段と、 少なくとも前記記録ヘッドに電力を供給する電源部とを
    有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録デューティは、前記記録データ
    に基づいて、前記記録ヘッドによる記録動作を生じさせ
    るドット数をカウントすることにより定められることを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録デューティが高いほど、前記記
    録ヘッドの動作周波数は低く、一方、前記記録デューテ
    ィが低いほど、前記記録ヘッドの動作周波数は高いこと
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録モードは、前記記録デューティ
    と所定の閾値とを比較することによって定められること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記電源部の電源定格容量は、種々の画
    像の記録デューティを統計的に解析することにより、ほ
    ぼ全ての画像を記録するのに十分な電力を供給すること
    ができるように定められることを特徴とする請求項1に
    記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、ブラックインクを吐
    出することによってモノクロ記録を行うモノクロ専用記
    録ヘッドと、ブラックインク、イエロインク、シアンイ
    ンク、マゼンタインクを吐出することによってカラー記
    録を行うカラー用記録ヘッドとを含むことを特徴とする
    請求項6に記載の記録装置。
JP9102097A 1997-04-18 1997-04-18 記録装置 Withdrawn JPH10291302A (ja)

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