JPH10291074A - 溶接トーチの自動倣い方法 - Google Patents

溶接トーチの自動倣い方法

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JPH10291074A
JPH10291074A JP10187897A JP10187897A JPH10291074A JP H10291074 A JPH10291074 A JP H10291074A JP 10187897 A JP10187897 A JP 10187897A JP 10187897 A JP10187897 A JP 10187897A JP H10291074 A JPH10291074 A JP H10291074A
Authority
JP
Japan
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welding
welding torch
plate side
correction
vibration
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Pending
Application number
JP10187897A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Fukushima
誠一郎 福島
Ryuichi Morita
隆一 守田
Katsuaki Hara
勝明 原
Akira Fujimori
明 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接トーチの自動倣いにおいて、上板側への
溶接点の逸脱を確実に防止する。 【解決手段】 溶接トーチの振動軌跡の上板側のa端と
下板側のb端の溶接電流の積分平均化データの差を演算
する(ステップ106)。当初、溶接トーチは上板側へ
乗り上げる方向にずれているので、その差は0であり
(ステップ107)、n+1回に1回だけb端側へ修正
指令が出される(ステップ109〜112)。b端側へ
の修正が続けられ、溶接トーチが下板側へ逃げる方向に
ずれた状態になると、a端側とb端側の積分平均化デー
タの差は負になるため、a端側への修正指令が出される
(ステップ107,108)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消耗電極式アーク
溶接により重ね隅肉溶接を行うときの溶接トーチの自動
倣い方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アーク溶接における開先の自動倣
いを行わせる方法として、溶接電流値を検出し、この溶
接電流値が溶接トーチと母材との間の距離に応じて変化
することを利用して制御を行わせる方法が提案されてい
る。この方法による開先線の幅方向の倣いは、溶接トー
チを開先の幅方向に振動させ、振幅両端での電流積分値
を比較して両端での電流値を等しくなるように、振動中
心を移動させるようにしている。また、この方法を重ね
隅肉溶接の自動倣いに適用する際に母材の上板側への逸
脱を防止する方法として、特公平6−49230が提案
されている。この方法は、振動の下板側における溶接電
流が顕著に大きい状態を検出すると溶接点が上板側へ逸
脱したと判断し、振動両端での電流積分値の比較値にか
かわらず溶接点を下板側へ修正することで上板側への溶
接点の逸脱を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平6−4
9230における逸脱状態の判断に用いる、振動の下板
側における溶接電流が顕著に大きい状態は、実際の溶接
では、溶接トーチのねらい角度や、被溶接物の傾斜角度
が変わることにより溶接電流の特性が変化し、必ずしも
逸脱状態を示していない場合がある。これは、ねらい角
度や傾斜角度により上板側が溶け落ちることがあり、溶
接電流が上板に乗り上げた状態を示さないためである。
このため実際の溶接においては特公平6−49230で
の逸脱状態の判断は容易でなく、溶接点の上板側への逸
脱を防止することが困難である。本発明の目的は、上板
側への溶接点の逸脱を確実に防止する、溶接トーチの自
動倣い方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の溶接トーチの自
動倣い方法は、溶接トーチを開先の幅方向に振動させ、
振動両端の溶接電流積分値を等しくするようにして、振
動中心を溶接線に倣わせる消耗電極式重ね隅肉溶接の自
動倣い方法において、振動両端での溶接電流積分値の比
較により得られる溶接線逸脱情報の有無にかかわらず溶
接トーチの振動中心を、該振動中心が下板側へ逃げる方
向にずれた場合を除いて下板側に修正する。本発明は、
検出の困難な上板側への該振動中心の乗り上げを検出せ
ずに、上端側への溶接トーチのねらいの移動を防止して
いる。本発明の実施態様によれば、下板側への修正頻度
または修正量を調整する。
【0005】これにより、常時行われる下板側への修正
による溶接ビードのふらつきを抑えることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
の溶接トーチ自動倣い装置の構成図である。電流検出器
10は溶接電流を検出する。電流検出器10によって検
出された溶接電流は、ローパスフィルタ11によって高
周波成分を除去され、A/D変換器12によってディジ
タル信号に変換される。積分回路13は、ロボットコン
トローラ16よりa,b端サンプリングタイミング指令
17を受け、その時点を起点として一定時間の電流値を
積分、平均化処理する。その信号は修正方向判定回路1
4に入力され、修正方向判定回路14は修正方向を判断
し、その結果として修正方向信号15を出力する。修正
方向信号15を受けたロボットコントローラ16はその
指令に基づいてロボットの軌跡を修正する。
【0007】次に、本実施形態の動作を図2のフローチ
ャートを用いて説明する。例として、図3に示す鋼板2
および3を重ねるようにした継手を溶接トーチ1を用い
て溶接、センシングする場合について述べる。振動軌跡
4のうち、鋼板3側の端をa、鋼板2側の端をbと呼ぶ
ことにする。センシング開始点がa端側にずれていたと
する。センシング処理がスタートする。このとき、アー
ク溶接も同時にスタートする。カウンタcがリセットさ
れる(ステップ101)。アーク溶接がスタートした時
点より、電流検出器10で溶接電流を検出する(ステッ
プ102)。ローパスフィルタ11で溶接電流の高周波
ノイズ成分を除去する(ステップ103)。高周波成分
が除去された溶接電流をA/D変換器12でディジタル
化し、ロボットコントローラ16から転送されるa端サ
ンプリングタイミング指令17より一定時間積分、平均
化する(ステップ104)。同様に、再度転送されるb
端サンプリングタイミング指令17より一定時間の積
分、平均化が行われる(ステップ105)。修正方向判
定回路14で積分平均化データの差を演算し(ステップ
106)、差が負か否かの判定を行う(ステップ10
7)。今回の場合、溶接トーチ1が鋼板3側へ乗り上げ
る方向にずれているのでa端側とb端側の積分平均化デ
ータに違いが出にくく、その結果、差は0となり、判定
は“NO”となる。次に、カウンタcの値がnになって
いるか判定される(ステップ109)。今、nが1だと
するとカウンタcは0なので判定は“NO”となり、
「軌道修正なし」と出力される(ステップ111)。次
に、カウンタcに1が加えられる(ステップ113)。
センシング処理が終了しているかどうかの判定を行い
(ステップ114)、引き続きセンシング処理を行う場
合は、判定は“NO”ということになり、ステップ10
2に戻り、溶接電流の検出を行う。再びステップ107
の判定は“NO”となり、ステップ109の判定でc=
n=1の結果から判定が“YES”となると、カウンタ
cがリセットされ(ステップ110)、「b端側へ修
正」という指令が指令される(ステップ112)。続け
てセンシング処理を行っていくと、a端側とb端側の積
分平均化データに差がなければ、フロー処理をn+1回
行う毎に1回だけ「b端側へ修正」が出力され、徐々に
軌跡が修正される。
【0008】b端側への修正が続けられ、今度は溶接ト
ーチ1が鋼板2側へ逃げる方向にずれた状態になると、
a端側とb端側の積分平均化データの差は負となり、ス
テップ107において“YES”と判定され、「a端側
へ修正」が出力される(ステップ108)。本実施形態
では、a端側とb端側の積分平均化データの差につい
て、ステップ107において負かどうかの判定を行い、
b端側へのずれしか判断していない。しかし、a端側へ
のずれを判断していないにもかかわらず、nで設定され
る頻度でb端側への修正をかけている。こうして、上板
が溶け落ちることでa端側へのずれの判断が困難になっ
ても、a端側への乗り上げを検出せずにa端側への乗り
上げを防止することができる。
【0009】また、nの値を調整することでb端側への
修正頻度を調整し、常時行われるb端側への修正とa端
側への修正の繰り返しによる溶接ビードのふらつきを抑
えることができる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
ような効果がある。 1)請求項1の発明は、溶接トーチを開先の幅方向に振
動させ、振動中心を溶接線に倣わせる消耗電極式重ね隅
肉溶接の自動倣い方法において、検出の困難な上板側へ
の乗り上げを検出せずに、振動中心が下板側へ逃れる方
向にずれた場合を除いて常に下板側に修正することによ
り、乗り上げ方向への逸脱を防止することができる。 2)請求項2の発明は、修正頻度を調整することで、常
時行われる下板側への修正と上板側への修正の繰り返し
による溶接ビードのふらつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の溶接トーチの自動倣い装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の動作を示すフローチャートである。
【図3】重ね継ぎ手の溶接の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 溶接トーチ 2,3 鋼板 4 振動軌跡 a 振動軌跡4の鋼板3側の端 b 振動軌跡4の鋼板4側の端 10 電流検出器 11 ローパスフィルタ 12 A/D変換器 13 積分回路 14 修正方向判定回路 15 修正方向信号 16 ロボットコントローラ 17 a,b端サンプリングタイミング指令 101〜114 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤森 明 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接トーチを開先の幅方向に振動させ、
    振動両端の溶接電流積分値を等しくするようにして、振
    動中心を溶接線に倣わせる消耗電極式重ね隅肉溶接にお
    ける溶接トーチの自動倣い方法において、 振動両端での溶接電流積分値の比較により得られる溶接
    線逸脱情報の有無にかかわらず溶接トーチの振動中心
    を、該振動中心が下板側へ逃げる方向にずれた場合を除
    いて下板側に修正することを特徴とする溶接トーチの自
    動倣い方法。
  2. 【請求項2】 下板側への修正頻度または修正量を調整
    する請求項1記載の溶接トーチの自動倣い方法。
JP10187897A 1997-04-18 1997-04-18 溶接トーチの自動倣い方法 Pending JPH10291074A (ja)

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JP10187897A JPH10291074A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 溶接トーチの自動倣い方法

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JP10187897A Pending JPH10291074A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 溶接トーチの自動倣い方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016190255A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社デンソー 接合体、接合方法、及び、接合装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016190255A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社デンソー 接合体、接合方法、及び、接合装置

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