JPH10290988A - 写真処理由来の液状残留物の処理方法 - Google Patents

写真処理由来の液状残留物の処理方法

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JPH10290988A
JPH10290988A JP4736198A JP4736198A JPH10290988A JP H10290988 A JPH10290988 A JP H10290988A JP 4736198 A JP4736198 A JP 4736198A JP 4736198 A JP4736198 A JP 4736198A JP H10290988 A JPH10290988 A JP H10290988A
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ozone
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thiosulfate
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】法規制により、写真処理由来の液状残留物に含
まれる有害物質を除去する処理を行わずに水路又は公共
下水路中に注ぎ込むことができない液状残留物を処理す
る方法を提供する。 【解決手段】写真処理由来の液状残留物を複数の段階で
酸化させ、沈殿した固体成分をその後分離する写真処理
由来の液状残留物の処理方法であって、処理すべき残留
物に、(a)酸素酸化処理、(b)酸素支援緩和アノード酸化
処理、次いで(c)オゾン酸化処理を施し、そして(d)pH
値を設定し且つ補助物質を添加した後、沈殿した固形分
を濾別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法規制により、写
真処理由来の液状残留物に含まれる有害物質を除去する
処理を行わずに水路又は公共下水路中に注ぎ込むことが
できない液状残留物を処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理において発生し処理を要する液
状残留物は、特に現像浴、定着浴、漂白浴、漂定着浴、
停止浴、中断及び減衰浴、場合によってはリンス水であ
る。残留物中の除去されるべき有害成分は、特に、銀や
鉄などの金属、亜硫酸塩やチオ硫酸塩などの含硫黄化合
物、さらにはアンモニウム、錯生成剤並びに還元性の芳
香族有機化合物、例えば、ヒドロキノン、アミノフェノ
ール及びフェニレンジアミンである。
【0003】処理すべき液状残留物のCSB値は10
0,000g/m3 を超えることがあり、またそのBS
5 値は最大で50,000g/m3 となりうる。写真
処理由来の液状残留物を処理するための従来より知られ
ている方法は、例えば、手術室、スタジオ、レーダー及
び航空機監視施設、印刷会社、写真ラボ、病院、ステー
ト写真体(state photographic bodies) 、再生会社、P
CB製造業者、等で見ることができるが、一般に、残留
物を電解的に脱銀処理し、残留性の銀その他重金属を沈
殿剤(例、H2 S又はNa2 S)により沈殿させ、亜硫
酸塩及びチオ硫酸塩を酸化させ、生成した硫酸塩を硫酸
カルシウムとして沈殿させ、そしてアンモニウム窒素を
アンモニアの形態でストリッピングする工程を基本とし
ている。
【0004】写真処理由来の液状残留物を処理するため
に今日まで用いられている湿式化学処理法の概要が、食
品、農業及び森林のためのBaden-Wurttemberg State Mi
nistryのワーキングペーパー(1986年5月)に記載
されている。このワーキングペーパーでは、亜硫酸塩及
びチオ硫酸塩を酸化して硫酸塩とするための酸化剤とし
て、また脱銀後の残留物に含まれるヒドロキノンのよう
な有害な有機物を酸化させるため、大気中の酸素及び過
酸化水素が記載されている。
【0005】さらに別の酸化剤としてオゾンが知られて
おり、例えば、Society of Photographic Scientists a
nd Engineers, Vol. 14, No. 4, June-July 1972及びVo
l. 14, No. 5, August-September 1972 の刊行物、並び
にJournal WPCF, Vol. 47, No. 8, 1975, pp. 2114-219
に掲載されているT.W. Bober及びT.J. Dagonの論文に記
載されている。従来公知の応用方法により有害物質は大
幅に削減され得るが、公衆の環境問題への意識の高まり
により、有害物質の削減に対する要求も高まりつつあ
る。このことは、液状残留物中に含まれる個々の有害物
質について法的に許容されている限界値が当局によって
抑制され続けることを意味する。
【0006】従って、写真処理由来の液状残留物(例え
ば、フォトケミカル廃棄物)の処理の有効性を可能な限
り高めることができる方法が必要とされている。下記の
処理工程を含む方法がDE−OS3921436号に記
載されている: 1.連続的又は断続的に発生した廃水を保存タンクに移
す工程; 2.ここで反応し得る物質の予備還元のための補助的な
生物学的処理工程; 3.廃水の酸化され易い成分のための空気又は別の含酸
素ガスを使用した酸素通気工程; 4.二以上の反応器段階において、分解しにくい成分の
十分な残留酸化のためのオゾン添加をpH値制御と同時
に行う工程;並びに 5.化学的及び/又は光化学的触媒OHラジカル反応に
よる触媒的後処理。
【0007】この方法の中心は、生物学的処理と二つの
酸化段階との組合せにある。DE−OS3921436
号には、工程5の化学的及び/又は光化学的触媒OHラ
ジカル反応による触媒的後処理についてさらに詳細には
記載されていない。さらに、有害な物質を特に有効に削
減することができる写真処理由来の液状残留物を処理す
るための方法がDE4031609号に記載されてい
る。この公知方法は特に下記の工程を実施するものであ
る。 a)CBS値を好ましくは90%を上回る量低下させる
工程; b)亜硫酸塩及びチオ硫酸塩を可能な限り完全に酸化し
て硫酸塩にする工程; c)錯生成剤、例えば、(NH4)FeEDTA, EDTA 及びPDTA並
びに錯体、例えば、(Fe(CN)6)4- を可能な限り完全に分
解させる工程; d)アンモニウム含有量を有効に減少させる工程; e)鉄含分を可能な限り完全に排除する工程;並びに f)AOX(吸収可能な有機ハロゲン化物化合物)測定
法により検出可能な反応生成物を可能な限り完全に排除
する工程。
【0008】DE4031609号により公知となって
いる方法は、処理すべき残留物に、 a)酸素酸化処理、及び b)オゾン酸化処理を施し、 c)酸化された残留物からハロゲン化物イオンを除去
し、 d)ハロゲン化物イオンが大部分除かれた残留物にアノ
ード後酸化処理、次いで e)カソード還元処理を施し、その後 f)中和し、最後に g)沈殿した固形分を濾別する、ことを特徴とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、DE
4031609号により公知となっている方法をさらに
改良することにある。この目的は、水路又は公共下水路
中に排出される処理廃水の水質を一層改善すると同時
に、処理コストの削減を達成することにあった。具体的
には、非生分解性物質による飲料水汚染を一段と抑制す
るために、EDTAやPDTAのような錯生成剤を一層
大量に分解することに成功した。さらに、本発明の方法
は多様な使用法が可能であり、すなわち、写真処理由来
の多種多様な液状残留物、例えば、使用済/消耗済のX
線及びリプロ用現像浴、定着浴、フィルム及び印画紙用
現像浴、漂定着浴、等の処理が可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、処理すべき
残留物に、(a) 酸素酸化処理、(b) 酸素支援緩和アノー
ド酸化処理、次いで(c) オゾン酸化処理を施し、そして
(d) pH値を設定し且つ補助物質を添加した後、沈殿し
た固形分を濾別することを特徴とする本発明によって達
成された。
【0011】本発明の方法は、希釈された残留物、すな
わち運転中に発生した後に洗浄水や水道水によって元の
容量の10〜20倍に希釈された残留物の処理も、運転
中に発生する高濃度の水性残留物の処理も、どちらも可
能である。さらに、処理施設には、各種浴からの混合
物、例えば、現像浴のようなチオ硫酸塩を含まない浴の
残留物、及び定着浴や漂定着浴のようなチオ硫酸塩を含
む浴の残留物からの混合物、を代表する高濃度の及び希
釈された水性残留物を供給することができる。しかしな
がら、処理施設に、チオ硫酸塩含有残留物と、チオ硫酸
塩を含まない又はほとんど含まない残留物とを別々に供
給し、該チオ硫酸塩含有残留物に穏やかな酸素支援アノ
ード酸化処理を施してからオゾン酸化処理を施すことに
よって、本法の最適化を図ることが有利となる場合もあ
る。
【0012】さらに、工程 (a)〜(c) により処理される
残留物に、UV及びH2 2 支援アノード後酸化処理を
施すことが有利な場合もある。本発明の第一の有利な実
施態様による手順は、チオ硫酸塩を含まない残留物とチ
オ硫酸塩を含む残留物とに互いに別々に工程(a) による
酸素酸化処理を施し、得られた処理後のチオ硫酸塩を含
む方の部分流に酸素支援アノード酸化処理を施してから
部分流を合体させこれにオゾン酸化処理を施す、という
ものである。
【0013】本発明の第二の有利な実施態様によると、
チオ硫酸塩を含まない残留物とチオ硫酸塩を含む残留物
とに互いに別々に工程(a) による酸素酸化処理を施し、
得られた処理後のチオ硫酸塩を含む方の部分流に酸素支
援アノード酸化処理を施してから部分流を合体させこれ
にオゾン酸化処理を施し、その後、H2 2 及びUV光
支援アノード酸化(後酸化)処理を施してから固形分を
沈殿させ分離する、というものである。
【0014】本発明の第三の特に有利な実施態様による
と、オゾン酸化をH2 2 を添加することにより支援す
る。本発明のさらに別の有利な実施態様を後段に好まし
い実施態様として記載する。以下、個々の処理工程を詳
細に説明する。
【0015】a)酸素酸化処理 この酸素酸化処理(通気)は、比較的酸化され易い有害
物質、特に亜硫酸塩の酸化に役立つ処理である。酸素酸
化は、酸素運搬体としての空気により、好ましくは処理
すべき残留物中に空気を吹き込むことにより、最良に達
成される。空気の分配が非常に重要であることが明らか
となっている。従って、例えば、吹き込まれた空気を可
能な限り微細に展開させるガスディストリビュータを補
助装置として使用し、圧縮空気を吹き込む方法により酸
素酸化を行うことができる。しかしながら、吸引ジェッ
ト原理を使用すると一層効果的であることが立証されて
いる。この原理は、ポンプトランスファー回路中の大気
を引き込み、タンク液中に一様に分布させるものであ
る。第二のポンプトランスファー回路も空気添加に有利
となることがある。吸引ジェット原理は、チオ硫酸塩を
含まない残留物及びチオ硫酸塩を含む残留物に対し、ガ
ス分配装置を具備した従来のコンプレッサの2倍の効果
を有することがわかっている。酸素酸化の進行は、例え
ば、亜硫酸塩含有量を連続測定することによって追跡す
ることができる。残留物は、最初に存在する亜硫酸塩の
80乃至90%が酸化されて硫酸塩になるまで工程(a)
において空気その他の酸素含有ガスで処理されると有利
であることが立証された。
【0016】チオ硫酸塩を含む溶液中の溶存酸素が増加
すると、続く工程(b) におけるアノード酸化が、非常に
低い電流強度(100〜200Aの代わりにわずか10
A)で且つ元素硫黄を実質的に生成させることなく実行
可能となる。このため、困難な硫黄の分離をする必要が
なくなる。その上、電流収率を10倍増加させることが
できる。
【0017】b)アノード酸化処理 チオ硫酸塩を効果的に酸化させるためには、酸素の酸化
電位では十分ではないため、酸素酸化処理中の酸化処理
は必要とされるものではない。しかしながら、チオ硫酸
塩を高電流強度によるアノード酸化によって酸化できる
ことは明らかである。しかしながら、これは多量の望ま
しくない元素硫黄を生ぜしめる。この度、非常に低い電
流強度であっても、残留物のチオ硫酸塩を含有する部分
流における酸素濃度を可能な限り高くする条件で、チオ
硫酸塩の酸化を有効に行えることがわかった。これは、
先に記載したように、吸引ジェット原理を使用すること
で達成することができる。オゾン処理による残留酸素を
使用することにより、最高で30mg−O2 /Lという
特に高い酸素値を達成することができる。
【0018】従って、「緩和」アノード酸化処理は、低
い電流強度を使用する酸化処理として理解すべきであ
る。可能な100〜200Aの代わりに、10〜20A
の電流強度を有利に使用することができる。
【0019】アノード酸化処理には、耐腐食性電極を具
備した公知の電解槽を使用することができる。本発明の
特に有利な実施態様によると、特に耐腐食性の高い貴金
属酸化物(例、白金、ロジウム及びイリジウム並びにそ
れらの特定の混合物)を被覆したチタン製アノード材料
を具備した電解槽を使用する。この種の電解槽は市販さ
れており、例えば、 enViro-Cell(商標)の商品名で同
名の会社から市販されている。後述の試験の場合には、
enViro-Cell(商標)で改変した電解槽、すなわちメン
ブランを取り外しカソードとして特別のスチール製シリ
ンダーを挿入し、その表面に薄いポリエチレンフィルム
をゆるく取り付けたものを使用した。このようにして、
残留物中のチオ硫酸塩を、弱酸性のpH値で、すなわち
元素硫黄の顕著な生成をもたらすことなく、特に迅速に
且つ効果的に酸化させることができる。
【0020】c)オゾン酸化処理 処理される液状残留物中に存在し除去されるべき化合物
の多くを酸化させるには、酸素の酸化電位では不十分で
あることが知られている。特に、チオ硫酸塩、アンモニ
ウム及び有機現像剤の化合物は、酸素酸化に必要な方法
では酸化されることができない。しかしながら、工程
(a)及び(b) ではまだ酸化されない又は完全には酸化さ
れない化合物も、オゾンを使用した酸化により有効に酸
化され得ることが明らかとなっている。これは、各種の
有機化合物及びアンモニウムに特に当てはまる。オゾン
処理は、残留物のCSB値が60〜70%低下するまで
継続することが有用であることが立証されている。
【0021】オゾン処理は、標準的なオゾン発生器によ
り得られる酸素/オゾン混合物を、処理すべき残留物の
中に吹き込むことによって行うことができる。オゾン発
生器には、液体酸素から得られる純酸素並びに/又は圧
縮空気及びオゾン酸化処理中に発生した残留ガスの戻り
を供給することができる。本発明の有利な実施態様によ
ると、処理時間を短縮するため、多量のH2 2を混入
することによりオゾン処理が増強される。このため、特
にEDTAやPDTAのような錯生成剤の酸化が一段と
迅速化される。
【0022】d)アノード後酸化処理 一又は二以上の電解槽で行うアノード後酸化処理を使用
して、酸化処理を完結させ且つCSB値を処理前残留物
の初期値の約10重量%という目標値にまでさらに低下
させる。アノード後酸化処理は、特に最初の酸化工程
(a), (b) 及び(c) に耐えた有害物質でさえも迅速に酸
化させるという目的を追求するものである。実際、対応
するアノード材料を有し比較的過電圧の高い適当な電解
槽により、残存する脂肪族化合物のような酸化されにく
い化合物を、さらには酸化工程(c)で発生した化合物を
も、酸化することが可能である。
【0023】アノード領域とカソード領域を分離する必
要がある。このアノード領域とカソード領域の分離はダ
イアフラムを使用すると有利に行うことができ、このダ
イアフラムの例として多孔質ポリエチレン製のものを使
用することができる。カソード領域は、生成する水酸化
物溶液のおかげで導電性となる。後述の実施例の場合で
は、蒸留水しか添加しなかった。アノード領域の体積
は、例えば、二つのポリエチレン製シリンダーを使用す
ることによって有利に減少することができる。
【0024】個別具体的なケースで使用すべき最適電流
強度は導電性に、すなわちアノード領域及びカソード領
域における溶液の塩濃度に依存する。処理工程を実施す
るためには、耐腐食性電極を具備した公知の多種多様な
電解槽が適している。本発明の特に有利な実施態様によ
ると、特に耐腐食性の高い貴金属酸化物(例、白金、ロ
ジウム及びイリジウム並びにそれらの特定の混合物)を
被覆したチタン製アノード材料を具備した電解槽を使用
する。この種の電解槽は市販されており、例えば、 enV
iro-Cell(商標)の商品名で同名の会社から市販されて
いる。
【0025】本発明の特に有利な実施態様によると、H
2 2 を連続的に添加し、そして電解ユニットのアノー
ド領域を通過して流れる残留物に、落膜式反応器(Roed
er,Jung & Partner製)を使用して高圧UV輻射線を直
接暴露する。この組合せにより、CSBを特に迅速に一
段と低下させることができ、さらにEDTA/PDTA
錯体を非常に大量に分解させることができる。H2 2
の添加と高圧UV輻射線を付帯したアノード後酸化処理
により、EDTA/PDTAを検出限界にまで迅速且つ
非常に大量に排除することができると同時に、濾過後の
廃水中の鉄含有量を非常に少なくできる。
【0026】e)濾過処理 アノード後酸化処理を受けた廃水は若干アルカリ性とな
る。廃水中に含まれる鉄は水酸化物として存在する。こ
の廃水を今度は酸性化すること、好ましくはpH=4に
することが有利であり、石灰ミルク及び水ガラスと混合
した後、カ性ソーダ溶液を用いて再度アルカリ性とす
る。従来より公知の凝集剤を添加した後、沈殿したスラ
ッジを容易に濾過することができ、そして固形分を廃棄
する。その後、沈殿物を除いた廃水は下水路中へ排出す
ることができる。
【0027】図面 図面は本発明をより詳細に説明するためのものである。
図示したケースは、チオ硫酸塩を含む未希釈残留物とチ
オ硫酸塩を含まない未希釈残留物とを、すなわち、一方
は現像液残留物であり、他方は定着浴/漂定着浴及び漂
白浴であるものを別々に集めて処理する場合である。図
面に示したように、収集タンク1に集められた写真処理
由来のチオ硫酸塩を含まない残留物は、管路2を通して
タンク5に移送され、そこで酸素酸化処理を、例えば、
管路7を介して供給される吸引ジェットを使用して空気
を添加すること又は空気を吹き込むことにより施され
る。
【0028】写真処理由来のチオ硫酸塩を含む残留物
は、収集タンク3から管路4を介してタンク6に移送さ
れ、そこで酸素酸化処理を、例えば、管路8を介して供
給される吸引ジェットを使用して空気を添加すること又
は空気を吹き込むことにより施される。管路9及び10
は排気のためのものである。酸素酸化処理が完了した
後、空気酸化後のチオ硫酸塩を含む残留物は、管路12
を介して電解装置13に移送される。電解装置13は、
pH値が制御されるタンク、ポンプ移送装置及び電解槽
から構成されている。必要であれば、一つの電解槽の代
わりに、複数の電解槽を並列又は直列に接続したものを
使用することもできる。一又は二以上の吸引ジェットに
より、オゾン酸化処理由来の廃気17に含まれる酸素を
管路15を介して電解装置13へ送り込む。電解装置1
3は管路16を介して廃気系17に接続されている。
【0029】チオ硫酸塩を含まない残留物の酸素酸化処
理とチオ硫酸塩を含む残留物の電解酸化処理とが完了し
た後、後者は適当な混合比で管路11及び14を介し
て、その後は一緒に管路18を介してタンク19に送ら
れ、そこで、酸素及び残留オゾンを含有するタンク22
からの廃気流20による前オゾン処理が施される。この
前オゾン処理を施された廃水は、管路21を介してタン
ク22に送られて、正式にオゾン処理が施される。オゾ
ン処理タンクを二つ設ける代わりに、必要に応じて数個
を使用してもよい。
【0030】必要なオゾンは、オゾン発生器23で液体
酸素23aから得られる純酸素流において得られ、オゾ
ン/酸素混合物の形態で管路25を介してタンク22に
その下部から送り込み、廃水と可能な限り十分に接触さ
せるようにする。数個のタンクを前後に連結する場合に
は、各タンクにおける酸素混合物を下部から廃水に送り
込むか又はタンクの廃気を下部から前のタンクへカスケ
ード原理で送り込む。
【0031】オゾンによる酸化効果を増強するため、管
路26から過酸化水素を連続的に添加する。管路27、
28及び29(オゾン発生器が別々に配置されている場
合)を介してオゾン監視装置24を使用して廃気及び室
内空気のオゾン監視を有利に行うことができる。該装置
は、オゾン濃度が一定値を超えた場合にオゾン発生器2
3のスイッチを切る。
【0032】残留物は、オゾン処理タンク22から管路
30を介して後続の電解処理のための仮保存タンク31
に送られる。残留物は、管路33を介して電解/UV光
処理ステーション32/35に送られる。電解ステーシ
ョン32において、残留物に、過酸化水素を計量装置3
4を介して連続添加しながらアノード酸化処理を施す。
残留物は、別の回路36においてUV輻射線に晒され
る。電解ステーション32の電解槽は、チオ硫酸塩を酸
化するために使用した電解槽に対応する構造を有するこ
とができる。しかしながら、市販の enViro 電解槽を使
用すると特に有利であることが立証された。この槽は、
ポリプロピレンハウジングを変更した丸い槽であって、
ポリエチレン製シリンダーをアノードとハウジングの間
に挿入してアノード容量を減少させ、よって流量を増大
させたものである。アノードは、チタン製膨張金属シリ
ンダーの表面に貴金属酸化物(上記の白金族金属)を被
覆した従来のもので構成した。カソードは、粒状炭素で
包囲した金属ロッドの代わりに、アノードの場合と同じ
く、膨張チタンシリンダーに貴金属酸化物を被覆したも
のとした。このカソードの周囲には、ダイアフラムとし
て働く多孔質ポリエチレンのシリンダーと、アノードの
容量をさらに減少させるためのポリエチレンのオープン
シリンダーを配置した。
【0033】高圧UVからの光による照射は、落膜式反
応器に接触しないことが好ましい。電解及び照射を受け
た残留物は、管路37を介して水酸化鉄沈殿タンク38
へ送られる。タンク38では、管路39から硫酸を添加
することによりpHを4に設定し、次いで石灰ミルクと
水ガラスを特定の比率で手動式又は自動式で添加し、そ
の後管路40からカ性ソーダを使用してpH値を8に設
定する。pH値が8である時に凝集剤を手動式又は自動
式で添加し、フレーク状の水酸化鉄を粗大化させる。
【0034】固形分をタンク38の中に沈降させた後、
その上の透明な液体をコントロールタンク(採取のため
のもの)、そして管路45を介して公共下水路へ排出す
ることができる。残留物、特に水酸化鉄を含むものは、
管路41を介してフィルターステーション42に送られ
る。ここで、液体部分は管路43及び45を介して公共
下水路に送られる。フィルターステーションの固体残留
物は可動収集タンクを介して廃棄される。残留物の系統
内の運搬はポンプで行われるが、簡略化のためこれらの
ポンプは図面中省略した。
【0035】
【実施例】以下の実施例は、本発明をさらに詳細に説明
するためのものである。実施例1 図面に示したような処理施設において、但し、処理工程
32、34及び35は含まれないものにおいて、写真ラ
ボから1日に排出される量である2.6m3 の使用済現
像液(残留物部分A)と、1.4m3 の使用済の脱銀後
の定着浴、漂定着浴及び漂白浴を約15%の水で希釈し
たもの(残留物部分B)とを処理した。
【0036】残留物部分Aは最大30kgの亜硫酸塩を
含有し、そのCSB値は約91kgのO2 であった。残
留物部分Bの亜硫酸塩含有量は約5kgであり、そのC
SB値は約90kgのO2 であった。通気ステーション
5及び6において、残留物部分A及びBを、吸引ジェッ
ト原理に従い、残留物部分Aの亜硫酸塩含有量が約2k
gとなり且つCSB値が約85kgのO2 に低下するま
で十分に時間をかけて空気中酸素で処理した。残留物部
分Bの場合には、亜硫酸塩含有量が実質的に0にまで減
少した。残留物部分Bのチオ硫酸塩含有量は、通気後で
約20kgとなり、またそのCSB値は約86kgのO
2 であった。
【0037】次いで、残留物部分Bに、電解ステーショ
ン13で、酸素添加により増強したアノード酸化処理を
施した。この実施例では、電解ステーション13は、市
販のenViro Cell ER/1/TC-KFタイプ(Deutsche Carbone
製)の電解槽とは以下のように設計が異なる12の電解
槽を含むものとした。各電解槽は、内部アノード及び外
部カソードを具備した丸い槽から構成された。このアノ
ードは、上記したようにチタン膨張金属シリンダーに貴
金属酸化物を被覆したものとした。カソードは、内部槽
壁に対して密着させた特殊スチール製シリンダーを含む
ものとした。アノードとカソードの間に、多孔質ポリエ
チレンフィルムを挿入し、該カソード表面に接触させ
た。純正メンブランとは異なり、該フィルムは電解槽の
底部で開放されており、一種の「擬似メンブラン」を形
成した。このため、アノードとカソード液を真に分離さ
せることにはならなかった。しかしながら、アノード酸
化処理された液体がカソードに直接流れることはこのよ
うにしてほとんど防止されるので、バック反応としての
直後還元も防止された。電解槽は、それぞれ4つの槽を
並列に配置したものからなるグループに分けて使用し
た。各グループは、ポンプ移送系と吸引ジェットを具備
し、オゾン反応器の廃気からの酸素添加を確保した。各
電解槽は10A/2.1Vで運転した。pH値は約4で
保持した。
【0038】電解ステーション13を出た後、残留物部
分Bの亜硫酸塩含有量は実質的に0であり、またチオ硫
酸塩含有量は約1kgであった。CSB含有量は約75
kgのO2 であった。ここで、電解ステーション13か
ら出てきた残留物部分Bを、通気ステーション5から出
てきた残留物部分Aと、約1:2の混合比で一緒にし
た。この合計4m3 の残留物は、約3kgの亜硫酸塩/
チオ硫酸塩を含有し、また160kgのO2 というCD
B値を示した。
【0039】オゾン処理タンク19及び22において残
留物にオゾン酸化処理を施し、亜硫酸塩/チオ硫酸塩の
含有量を実質的に0にまで減少させ、NH4 −N値を約
6kgとし、CSB値を80kgのO2 とし、そして錯
生成剤の量EDTA/PDTAを1.2kg以下とし
た。使用したオゾン発生器23の容量は1時間当たりオ
ゾン4kgであった。計量したH2 2 量は1時間当た
り15リットル(35%)であり、pHは8に設定し
た。オゾン処理タンク22から出てきた残留物を仮保存
タンク31に供給し、そしてそこから水酸化鉄沈殿タン
ク38に送り込んだ。
【0040】管路39を介して20%硫酸を添加するこ
とにより、タンク内容物のpHを4に設定し、そこへ石
灰ミルクと水ガラス溶液を手動式で添加した。次いで、
管路40を介してカ性ソーダ溶液(30%)を使用する
ことによりpH値を8に設定し、そして凝集剤(BASF社
製のSedipur CF 404)を手動式で添加した。水酸化鉄を
フィルターステーション42で沈降した後に濾別した。
上部の透明溶液は直接排出することができた。
【0041】フィルターステーションから出てくる液体
残留物は、亜硫酸塩/チオ硫酸塩を含まず、約3kgの
NH4 −Hと、0.6kg以下のEDTA/PDTA
と、0.040kg未満の鉄と、0.004kg未満の
銀とを含有するにすぎなかった。CSB値は約68kg
のO2 であった。この残留物は、その他の廃棄物(硫酸
塩含有量が比較的多いという観点で)で希釈した後に、
公共下水路に排出することができた。フィルターステー
ション42において約60kgの含水水酸化鉄を分離し
廃棄した。乾燥工程は省略した。
【0042】実施例2 実施例1に記載した方法を処理工程31、すなわちオゾ
ン処理後の仮保存タンクまで繰り返した。この時点で、
2 2 及びUV光(処理工程32、34、35、36
及び37)で支援した電解処理を統合した。この処理方
法における実施例1に対する変更は100〜200リッ
トル規模で実施した。
【0043】オゾン処理タンク22からの残留物を仮保
存タンク31を介して電解ステーション32に供給し
た。電解ステーション32には、落膜式反応器35とH
2 2計量装置34が追加された。高圧UV輻射線及び
2 2 を補充したアノード酸化において、オゾン処理
後のCSB値をおよそ半分に減少させると同時に、ED
TA/PDTA含有量を2〜3mg/L、又は4m3
たり0.010〜0.020kgにまで減少させること
ができた。電解処理32の際には、約50Aを電流密度
50〜60mA/cm3 で使用し、残留物100リット
ル当たり1リットルの過酸化水素を添加し、pHを7〜
8に保持し、そして落膜式反応器35において4kWの
高圧バーナーを使用した。鉄を沈殿させるためのその後
の処理工程38〜42は、実施例1に記載したものと同
様に実施したが、CSB値及びEDTA値が実施例1に
記載したものと同じパーセントレベルで一段と低下し
た。
【0044】以下、好ましい実施態様を列挙する。 〔1〕写真処理由来の液状残留物を複数の段階で酸化さ
せ、沈殿した固体成分をその後分離する写真処理由来の
液状残留物の処理方法であって、処理すべき残留物に、
(a) 酸素酸化処理、(b) 酸素支援緩和アノード酸化処
理、次いで(c) オゾン酸化処理を施し、そして(d) pH
値を設定し且つ補助物質を添加した後、沈殿した固形分
を濾別することを特徴とする方法。 〔2〕前記処理すべき残留物に、工程 (a)〜(c) の後
に、好ましくはUV光照射及びH2 2 添加により支援
された追加のアノード後酸化処理を施すことを特徴とす
る、〔1〕項に記載の方法。 〔3〕チオ硫酸塩を含まない残留物に、未希釈形態で、
処理工程 (a)、(c) 及び(d) を施すことを特徴とする、
〔1〕項に記載の方法。 〔4〕チオ硫酸塩を含む残留物に、適当に希釈した形態
で、工程(a) による酸素酸化処理の後で且つ工程(c) に
よるオゾン酸化処理の前に、酸素支援緩和アノード酸化
処理を施すことを特徴とする、〔1〕項に記載の方法。 〔5〕一方でチオ硫酸塩を含まない残留物に、他方でチ
オ硫酸塩を含む残留物に互いに別々に工程(a) による酸
素酸化処理を施し且つ、前記チオ硫酸塩を含む残留物に
は工程(c) によるオゾン酸化処理の前にアノード酸化処
理を施すこと、並びにこれら別々に処理された残留物を
一緒にしてから工程(c) によるオゾン酸化処理を施すこ
とを特徴とする、〔4〕項に記載の方法。 〔6〕工程(a) による酸素酸化処理を二以上の工程部分
にわけて実施することを特徴とする、〔1〕〜〔5〕項
のいずれか一項に記載の方法。 〔7〕工程(a) において、最初に存在する酸素の90%
以上が酸化されて硫酸塩になるまで、空気その他の酸素
含有気体で残留物を処理することを特徴とする、〔1〕
〜〔6〕項のいずれか一項に記載の方法。 〔8〕工程(a) による酸素酸化処理を、第一の工程部分
において、吸引ジェット原理を使用して室内空気その他
の酸素含有ガスで実施することを特徴とする、〔6〕項
に記載の方法。
〔9〕チオ硫酸塩及び錯生成剤を含有する残留物に、チ
オ硫酸塩含有量が95%減少するまでアノード酸化処理
を施すことを特徴とする、〔1〕項に記載の方法。 〔10〕アノード酸化処理を非常に低い電流強度で行う
ことを特徴とする、
〔9〕項に記載の方法。 〔11〕アノード酸化処理を、低い電流強度で且つ残留
物中の溶存酸素濃度が高い状態で行うことを特徴とす
る、
〔9〕項に記載の方法。 〔12〕残留物中の溶存酸素濃度を、吸引ジェットを用
いた酸素添加によって一層高めることを特徴とする、
〔11〕項に記載の方法。 〔13〕吸引ジェットを用いた酸素添加を、オゾン反応
器の廃気を使用することにより行うことを特徴とする、
〔12〕項に記載の方法。 〔14〕工程(a) 及び工程(b) からの残留物の混合物
を、CSB値が50%以上低下し且つEDTA/PDT
Aが75%以上低下するまでオゾンで処理することを特
徴とする、〔12〕項に記載の方法。 〔15〕オゾン酸化処理(c) をH2 2 で支援すること
を特徴とする、〔14〕項に記載の方法。 〔16〕工程(c) におけるオゾン酸化処理の際に発生し
た残留酸素をアノード酸化処理(b) のために使用するこ
とを特徴とする、〔1〕〜〔15〕項のいずれか一項に
記載の方法。 〔17〕オゾン処理の際のH2 2 添加量を、オゾン処
理時間を可能な限り短縮できる量に設定することを特徴
とする、〔15〕項に記載の方法。 〔18〕工程(d) を少なくとも一つの電解槽で行うこと
を特徴とする、〔2〕項に記載の方法。 〔19〕分離したアノード領域及びカソード領域を有す
る電解槽の中を残留物が通過することを特徴とする、
〔18〕項に記載の方法。 〔20〕アノード領域の体積をプラスチック製シリンダ
ーにより大幅に縮小した電解槽を使用することを特徴と
する、〔18〕項に記載の方法。 〔21〕添加された蒸留水を使用することによりカソー
ド液が生成する電解槽を使用することを特徴とする、
〔18〕項に記載の方法。 〔22〕貴金属を被覆したチタン製のアノード及びカソ
ードを使用することを特徴とする、〔18〕項に記載の
方法。 〔23〕アノード後酸化処理をH2 2 の連続添加によ
り支援することを特徴とする、〔2〕項に記載の方法。 〔24〕アノード後酸化処理を、落膜式反応器における
高圧灯からのUV光によって増強することを特徴とす
る、〔2〕項に記載の方法。 〔25〕廃液に、EDTA/PDTAが20mg/L未
満になるまでアノード後酸化処理を施すことを特徴とす
る、〔2〕項に記載の方法。 〔26〕工程(c) におけるオゾン酸化処理に必要なオゾ
ンを、液体酸素からの純酸素又は圧縮空気を供給したオ
ゾン発生器で発生させることを特徴とする、〔1〕項に
記載の方法。 〔27〕pH値の低下、補助剤の添加、pH値の上昇及
び凝集剤の添加によって分離し易い固体沈殿物を生成さ
せることを特徴とする、〔1〕項に記載の方法。 〔28〕〔1〕〜〔27〕項に記載の方法を実施するた
めの装置であって、チオ硫酸塩を含まない液体残留物の
酸素酸化処理のための少なくとも一つの通気ステーショ
ン(5) と、チオ硫酸塩を含む液体残留物の酸素酸化処理
のための少なくとも一つの通気ステーション(6) と、ア
ノード酸化処理のための少なくとも一つの電解ステーシ
ョン(13)と、前記通気ステーション(5/6) 及び前記電解
ステーション(13)において酸化された残留物のオゾン酸
化処理のための連続している二以上のオゾン処理ステー
ション(19/22) と、必要に応じてUV光(35)によるアノ
ード後酸化を実施するための少なくとも一つの電解ステ
ーション(32)と、固体沈殿物を除去するための水酸化鉄
濾過工程(42)を含む水酸化鉄沈殿ステーション(38)とを
有する装置。 〔29〕〔3〕〜〔27〕項に記載の方法を実施するた
めの装置であって、チオ硫酸塩を含まない残留物とチオ
硫酸塩を含む残留物との酸素酸化処理のための通気ステ
ーション(1, 3)との組み合わせでチオ硫酸塩を含まない
残留物とチオ硫酸塩を含む残留物とを集めるための収集
タンクと、前記チオ硫酸塩を含む残留物のアノード酸化
処理のための電解ステーション(13)と、前記残留物のオ
ゾン酸化処理のための少なくとも一つのオゾン処理ステ
ーション(19, 22)と、アノード酸化処理のためのUV(3
2, 35)を具備した電解ステーションと、固体沈殿物を分
離するためのフィルターステーション(42)を含む水酸化
鉄沈殿ステーション(38)とを有する装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施態様を例示する系統図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/78 G03C 5/00 A G03C 5/00 C02F 1/46 101A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真処理由来の液状残留物を複数の段階
    で酸化させ、沈殿した固体成分をその後分離する写真処
    理由来の液状残留物の処理方法であって、処理すべき残
    留物に、 (a) 酸素酸化処理、 (b) 酸素支援緩和アノード酸化処理、次いで (c) オゾン酸化処理を施し、そして (d) pH値を設定し且つ補助物質を添加した後、沈殿し
    た固形分を濾別することを特徴とする方法。
JP4736198A 1997-02-28 1998-02-27 写真処理由来の液状残留物の処理方法 Pending JPH10290988A (ja)

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DE1997108264 DE19708264A1 (de) 1997-02-28 1997-02-28 Verfahren zur Aufbereitung von flüssigen Rückständen aus photographischen Prozessen
DE19708264:5 1997-02-28

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