JPH10290908A - ろ過脱塩処理装置のプリコート方法及びプリコート式ろ過脱塩処理装置 - Google Patents
ろ過脱塩処理装置のプリコート方法及びプリコート式ろ過脱塩処理装置Info
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- JPH10290908A JPH10290908A JP9103333A JP10333397A JPH10290908A JP H10290908 A JPH10290908 A JP H10290908A JP 9103333 A JP9103333 A JP 9103333A JP 10333397 A JP10333397 A JP 10333397A JP H10290908 A JPH10290908 A JP H10290908A
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Abstract
くの純水を無駄にすることがなく、大量の廃液を発生さ
せることのないプリコート方法、及びその方法を行うな
プリコート式ろ過脱塩処理装置を提供する。 【解決手段】 粉末カチオン樹脂と粉末アニオン樹脂と
を含むプリコート材をプリコートしたろ過エレメントを
有するろ過器で水をろ過して水中の懸濁状やイオン状不
純物を除去するろ過脱塩処理装置で、プリコート材調整
タンクでプリコート材を水に分散してスラリーとし、そ
のスラリーをろ過器に送ってろ過エレメントにプリコー
トする方法において、プリコート材調整タンクでスラリ
ーの形成に使用する水をプリコートタンクから供給する
ことを特徴とするプリコート方法。
Description
過エレメントにプリコートして水中の懸濁状やイオン状
不純物を除去するプリコート式ろ過脱塩処理装置におけ
るプリコート方法および、その方法によってプリコート
を行うプリコート式ろ過脱塩処理装置に関する。
ボイラーに使用する水に含まれる懸濁状やイオン状不純
物を除去するためにプリコート式ろ過脱塩処理装置を使
用している。従来のプリコート式ろ過脱塩処理装置は、
図2に示すように、プリコート材をプリコートすべきろ
過エレメント2を内蔵したろ過器1とそれに付属するプ
リコートタンク3、プリコートポンプ5、プリコート材
調整タンク11などで構成されている。プリコート材調
整タンク11には図示外の純水系統から新たな純水を供
給して水を張り、この中にプリコート材である粉末カチ
オン樹脂と粉末アニオン樹脂とを投入し、撹拌してスラ
リーを調整する。プリコートタンク3から、プリコート
ポンプ5、ろ過器1、プリコートタンク3の順に循環ル
ートを形成するように、プリコートポンプ5で水を循環
し、吸引エダクター14に純水系統から純水を供給して
駆動、プリコート材調整タンク11から吸引エダクター
14でスラリーを吸引し、これを循環ルートへ供給して
プリコート材をろ過器1のろ過エレメント2上にプリコ
ートする。
な純水は、ろ過器を出た後、余剰水としてプリコートタ
ンク3に溜まるが、多くなるとオーバーフロー管10か
ら排出される。プリコート完了後においては、プリコー
ト材調整タンク11からエダクター14までのラインに
スラリーが残留する。その残留スラリーは、純水系統か
ら新たな純水を供給して洗浄除去する。プリコート材調
整タンク11には液面指示のため液面計12が設置さ
れ、その取り出しライン17にもスラリーが残る。この
取り出しライン17中の残留スラリーは純水系統から新
たな純水を供給して洗浄する。
ト式ろ過脱塩処理装置では、従来、プリコートする度に
純水系統から新たな純水を大量に供給しなければなら
ず、そのため多くの純水が無駄に使用され、また廃液が
発生していた。従って、プリコート工程で使用する水量
を極力低減することが求められていた。本発明は、多く
の純水を無駄に使用することがなく、大量の廃液を発生
させることの無いプリコート式ろ過脱塩処理装置におけ
るプリコート方法および、プリコート式ろ過脱塩処理装
置を提供することを目的とする。
りその課題を解決した。 (1)粉末カチオン樹脂と粉末アニオン樹脂とを含むプ
リコート材をプリコートしたろ過エレメントを有するろ
過器で水をろ過して水中の懸濁状やイオン状不純物を除
去するろ過脱塩処理装置で、プリコート材調整タンクで
プリコート材を水に分散してスラリーとし、そのスラリ
ーをろ過器に送ってろ過エレメントにプリコートする方
法において、プリコート材調整タンクでスラリーの形成
に使用する水をプリコートタンクから供給することを特
徴とするプリコート方法。 (2)前記プリコート材調整タンクからスラリーをエダ
クターで吸引し、ろ過器へ送り、そのろ過器のろ過エレ
メントをプリコート材でプリコートする際に、そのエダ
クター駆動するための駆動水を、プリコートタンクから
ろ過器へ水を送るラインのプリコートポンプ出口から供
給することを特徴とする前記(1)記載のプリコート方
法。
ラリーをエダクターで吸引してプリコート材をそのろ過
器のろ過エレメントにプリコートする際に、前記プリコ
ート材調整タンクからエダクターまでのラインの洗浄水
をプリコートポンプ出口から供給することを特徴とする
前記(2)記載のプリコート方法。 (4)プリコート材調整タンクに設置した液面計の取り
出しラインの洗浄水をプリコートタンクからろ過器へ水
を送るためのラインにおけるプリコートポンプ出口から
供給することを特徴とする前記(1)記載のプリコート
方法。 (5)粉末カチオン樹脂と粉末アニオン樹脂とを含むプ
リコート材をプリコートするろ過エレメントを内蔵した
ろ過器を含むろ過脱塩処理装置において、プリコートタ
ンクからプリコート材調整タンクへの水供給ラインを備
えたことを特徴とするろ過脱塩処理装置。
により説明する。図1は本発明にかかるろ過脱塩処理装
置のプリコート方法を行うろ過脱塩処理装置の一実施態
様を示す概略図である。
ント2を内蔵したろ過器1を設け、プリコートタンク3
から水を送る循環ライン4を設け、その循環ライン4の
途中にプリコートポンプ5を設けて、循環ライン4をろ
過器1に連結する。循環ライン4には被処理水管6が合
流している。ろ過器1には第2の循環ライン8を接続
し、その循環ライン8はプリコートタンク3の流入口に
連結している。また循環ライン8からは処理水ライン9
が分岐している。プリコートタンク3には、上部にオー
バーフロー管10が設けられている。また、液面計12
を備えたプリコート材調整タンク11を設け、プリコー
ト材調整タンク11内からはスラリー出口ライン13を
延設してエダクター14に連結する。エダクター14に
はライン15から駆動用の水を送り、スラリーを吸引
し、そのエダクター14からスラリーをスラリー注入ラ
イン16に送り、前記したプリコート循環ライン4のプ
リコートポンプ5の入口側途中に合流させている。
側途中からはエダクター駆動管15を分岐してその先端
をエダクター14に連結し、そのエダクター駆動管15
は途中で分岐し、分岐したライン洗浄管18を液面計1
0の液面計取り出しライン17に連結している。プリコ
ートタンク3からプリコート材調整タンク11にスラリ
ーを形成するのに使用する水を供給するために、前記プ
リコートタンク3から水張りライン19が延び、プリコ
ート材調整タンク11の給水口に至っている。ろ過器
1、プリコートタンク3、プリコート材調整タンク1
1、ポンプ5、循環ライン4、8などからなる本発明の
プリコート式ろ過脱塩処理装置は、以上述べたような構
成からなっている。
ートするには例えば次のようにして行う。プリコートタ
ンク3内の水の一部を水張りライン19でプリコート材
調整タンク11に導入し、同タンクに粉末カチオン樹脂
と粉末アニオン樹脂とを含むプリコート材を添加し、同
タンク内に設けてある撹拌羽根20をモータ21で回転
し、前記プリコート材と水を撹拌し、プリコート用のス
ラリーを調整する。
じ、プリコートポンプ5を駆動してろ過器1とプリコー
トタンク3とプリコートポンプ5とを通して水を循環さ
せる。プリコートポンプ5で加圧した循環水の一部を、
プリコートポンプ5の出口側で分岐したエダクター駆動
管15によりエダクター14に導き、スラリー出口ライ
ン13を通じてプリコート材調整タンク11からスラリ
ーを吸引し、スラリー注入ライン16から循環ライン4
を通じてろ過器1のろ過室7側にスラリーを導入し、ろ
過エレメント2上にプリコートする。プリコート作業の
終了後、スラリー注入ライン16から循環ライン4に入
る流れを停止することにより、エダクター14を経てス
ラリー注入ライン16に入るスラリーの導入は停止さ
れ、それに伴ってプリコート材調整タンク11からエダ
クター14までの出口ライン13にスラリーが残留する
ことになるが、このスラリーは、プリコートポンプ5で
加圧した循環水の一部をエダクター駆動管15を通じて
エダクター14に引き続いて導き、出口ライン13を通
してプリコート材調整タンク11内に逆流させて除却す
る。
面計12の取り出しライン17に残留したスラリーは、
プリコートポンプ7で加圧した循環水の一部をエダクタ
ー駆動管15、分岐したライン洗浄管18に導き、取り
出しライン17を通してプリコート材調整タンク11内
に逆流させて除却する。プリコートの操作が終了した
ら、循環ライン4及び8の流れを停止し、不純物を含ん
だ被処理水を被処理水管6からろ過器1に導入し、これ
をろ過して処理水管9から処理水を回収することにより
発電用の高純度水を得る。
本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1に示すろ過脱塩処理装置を用いて、プリコート材を
ろ過エレメント上にプリコートした。プリコート材調整
タンク11は、内径1000mm×高さ2160mmの
円筒型のタンクであり、有効容量は1.4m3 である。
プリコートタンク5は、内径2200mm×高さ288
0mmの円筒型のタンクであり、有効容量は10.5m
3 である。
ライン19を通してプリコートタンク3からプリコート
材調整タンク11に供給される。その量は1.0m3 で
ある。エダクター14の駆動水の流量は1.7m3 /h
r必要で、プリコートポンプ5出口から分岐したエダク
ター駆動管15を経て供給される。その量は1.2m 3
である。プリコートポンプ5の吸い込み側にプリコート
剤調整タンク11内の8%スラリーがエダクター14の
駆動水で希釈された4%スラリーが3.5m3/hrの
流量で2.3m3 供給される。これは、循環ライン4で
更に希釈され、0.04%の一定な低濃度のスラリーと
なってろ過器1に入り、ろ過エレメント2上にプリコー
トされる。
ンク11からエダクター14までのライン13の洗浄水
はエダクター駆動水と同流量で0.1m3 供給される。
液面計取り出しライン17の洗浄水はエダクター駆動水
と同程度の流量で0.05m 3 供給される。以上によ
り、1回のプリコートの作業において2.4m3 の水が
再利用された。年間では1プラントあたり150m3 再
利用され、廃棄物量が低減される。
ラリーの調整に使用する水をプリコートタンクから供給
することにより、純水の使用量を著しく少なくすること
ができる。また、エダクター駆動水をプリコートポンプ
出口から供給することにより、調整したスラリーをろ過
器に導入するために必要とする純水の使用量を著しく低
減することができる。さらに、プリコート材調整タンク
からエダクターまでのスラリー導入用ラインの洗浄水を
プリコートポンプ出口から供給することにより、スラリ
ー導入用ラインの洗浄をするのに必要とする純水の使用
量を著しく低減することができる。プリコート材調整タ
ンクに設置した液面計の取り出しラインの洗浄水をプリ
コートポンプ出口から供給する。プリコートタンクから
プリコート材調整タンクへの水供給ラインを備えている
から、プリコートの度に純水を系外の純水系統から純水
を供給する従来の方法あるいは装置に比べ、純水を無駄
にすることがなく、大量の廃液を発生させることも無
い。
施例を示す概略図である。
す概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 粉末カチオン樹脂と粉末アニオン樹脂と
を含むプリコート材をプリコートしたろ過エレメントを
有するろ過器で水をろ過して水中の懸濁状やイオン状不
純物を除去するろ過脱塩処理装置で、プリコート材調整
タンクでプリコート材を水に分散してスラリーとし、そ
のスラリーをろ過器に送ってろ過エレメントにプリコー
トする方法において、プリコート材調整タンクでスラリ
ーの形成に使用する水をプリコートタンクから供給する
ことを特徴とするプリコート方法。 - 【請求項2】 前記プリコート材調整タンクからスラリ
ーをエダクターで吸引し、ろ過器へ送り、そのろ過器の
ろ過エレメントをプリコート材でプリコートする際に、
そのエダクター駆動するための駆動水を、プリコートタ
ンクからろ過器へ水を送るラインのプリコートポンプ出
口から供給することを特徴とする請求項1記載のプリコ
ート方法。 - 【請求項3】 前記プリコート材調整タンクからスラリ
ーをエダクターで吸引してプリコート材をそのろ過器の
ろ過エレメントにプリコートする際に、前記プリコート
材調整タンクからエダクターまでのラインの洗浄水をプ
リコートポンプ出口から供給することを特徴とする請求
項2記載のプリコート方法。 - 【請求項4】 プリコート材調整タンクに設置した液面
計の取り出しラインの洗浄水をプリコートタンクからろ
過器へ水を送るためのラインにおけるプリコートポンプ
出口から供給することを特徴とする請求項1に記載のプ
リコート方法。 - 【請求項5】 粉末カチオン樹脂と粉末アニオン樹脂と
を含むプリコート材をプリコートするろ過エレメントを
内蔵したろ過器を含むろ過脱塩処理装置において、プリ
コートタンクからプリコート材調整タンクへの水供給ラ
インを備えたことを特徴とするろ過脱塩処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10333397A JP3736705B2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | ろ過脱塩処理装置のプリコート方法及びプリコート式ろ過脱塩処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10333397A JP3736705B2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | ろ過脱塩処理装置のプリコート方法及びプリコート式ろ過脱塩処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10290908A true JPH10290908A (ja) | 1998-11-04 |
JP3736705B2 JP3736705B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=14351241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10333397A Expired - Fee Related JP3736705B2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | ろ過脱塩処理装置のプリコート方法及びプリコート式ろ過脱塩処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3736705B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002239318A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-27 | Wako Industrial Co Ltd | 濾過体の製造方法及び製造装置 |
KR100404052B1 (ko) * | 2001-10-17 | 2003-11-03 | (주)킵솔 | 리코팅 여과시스템 |
-
1997
- 1997-04-21 JP JP10333397A patent/JP3736705B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002239318A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-27 | Wako Industrial Co Ltd | 濾過体の製造方法及び製造装置 |
KR100404052B1 (ko) * | 2001-10-17 | 2003-11-03 | (주)킵솔 | 리코팅 여과시스템 |
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