JPH10290364A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH10290364A
JPH10290364A JP9110346A JP11034697A JPH10290364A JP H10290364 A JPH10290364 A JP H10290364A JP 9110346 A JP9110346 A JP 9110346A JP 11034697 A JP11034697 A JP 11034697A JP H10290364 A JPH10290364 A JP H10290364A
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JP
Japan
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black
white reference
optical system
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JP9110346A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Tsukasaki
浩保 司城
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10290364A publication Critical patent/JPH10290364A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時の白又は黒基準の読取りレベルを
測定しておき、読取り直前にも白又は黒基準の読取りレ
ベルを測定し、後者と前者の測定値の比が予め設定され
た値より小さいか、大きいかによって結露等による異常
を検出し、表示部に警告を出し、又は読取りや画像作成
処理の実行を未然に防止したり、或は結露している部材
の水分を光源の熱で蒸発させることによって、正常読取
りの機能回復を早めた画像読取り装置を提供する。 【解決手段】 電源投入時に読み取った白基準の値を記
憶する第一白基準記憶手段1と、原稿画像の読取り直前
に読み取った白基準の値を記憶する第二白基準記憶手段
2と、予め定められた閾値を記憶する白閾値記憶手段3
と、第二白基準記憶手段2と第一白基準記憶手段1との
値の比が白閾値記憶手段3の値より小となった時、異常
処理を実行する異常処理手段4とを備えた画像読取り装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナー、ある
いはデジタル電子写真複写機、レーザプリンタ、ファク
シミリ等に用いられる画像読取装置に関し、特に黒ある
いは白の基準板を備えた画像読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿をスリット露光させる光源を
原稿面と一定の距離を保ちながら、前記スリットに対し
て直交方向に移動して原稿を走査することにより、原稿
からの反射光による像をスキャナ光学系を介して光電変
換素子上に結像する画像読取装置において、光源の光量
分布や光電変換素子の感度等のバラツキ等により、読み
取った画像が原稿画像と異なるという不具合が発生して
いた。そのため、従来からスキャナ光学系の光源の光量
分布や光電変換素子の感度のバラツキ等を補正するシェ
ーディング補正が一般に行われている。このシェーディ
ング補正について、図14に示す電気系統要部ブロック
図に基づいて説明する。シェーディング補正回路45a
には、画像信号検出回路45b、白メモリ45c、黒メ
モリ45d及びレジスタ45eが接続されている。前記
レジスタ45eは、図示を省略したスキャナー制御部
(図3の40参照)と接続されている。また、前記シェ
ーディング補正部45は、4種類の処理モード、画像デ
ータ処理モード、黒レベル処理モード、白レベル処理モ
ード、及びデータスルーモードを備えており、これらの
4種類の処理モードを説明すれば以下のとおりである。
【0003】先ず、画像データ処理モードについて説明
すると、光電変換素子からの信号を画像データとし、黒
レベル、白レベルの内容を用いて、次式によりシェーデ
ィング補正した画像データVoを得る。 Vo={(画素データ)−(黒レベル)}×255/
{(白レベル)−(黒レベル)} 黒レベル処理モードは、先ず始めに、黒メモリ45dの
内容を全て「0」とし、次に、光電変換素子からの黒レ
ベル信号を16回読み取り、16個の黒レベル信号を平
均化して黒レベルを生成する。白レベル処理モードは、
先ず、白メモリ45c及び黒レベルの下位4bitの内
容を全て「0」とし、次に、光電変換素子からの白レベ
ル信号を16回読み取り、16個の白レベル信号を平均
化して白レベルを生成する。データスルーモードは、光
電変換素子からの信号である画像データをそのまま出力
するモードである。上記のような処理を行うシェーディ
ング補正の動作について図15に示すフロ−チャ−ト図
に基づいて説明する。電源が投入された後、駆動系を動
作させてスキャナ光学系を黒基準板上に移動し、光源を
点灯した状態で黒レベル処理モードを起動し、原稿読み
取り時の黒基準レベルを生成する(S201)。次に、
光源を点灯したまま、スキャナ光学系を白基準板上に移
動し、白レベル処理モードを起動し、白基準レベルを生
成する(S202)。その後、画像データ処理モードを
起動させ、原稿画像を読み取る(S203)。この原稿
画像は、画像データとして光電変換素子からシェーディ
ング補正部45に入力される。入力された画像データ
は、シェーディング補正部45においてシェーディング
補正され、画像データVoとして出力される。
【0004】しかし、上記の画像読取装置におけるシェ
ーディング補正では、白(または黒)レベル処理モード
による白(または黒)レベルの生成の際に、光電変換素
子、またはスキャナ光学系に汚れが付着すると、白(ま
たは黒)レベルに異常が生じることがある。このような
異常が発生すると、実際に原稿を読み取った時にベタ部
自身を白(または黒)として認識することができず、適
正なシェーディング補正を行うことが出来ず、そのた
め、原稿画像と異なった異常画像が形成されるという不
具合が生じていた。その解決のために、従来シェーディ
ング補正に先だって黒基準を読み取り、測定した黒レベ
ルを予め設定されている閾値と比較することによって読
み取り光学系の異常を検知し、画像形成前に異常を警告
する方法が特開平8−130599号公報記載の技術に
より提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冬季環
境の夜間のように装置が低温低湿の周辺雰囲気に長時間
放置された後に、電源投入と同時に暖房等によって雰囲
気の温度が上昇すると雰囲気温度の上昇カーブに装置自
体の温度変化が追従出来ず、電源投入直後の或る期間は
読み取りが正常であっても、雰囲気温度が上昇した時点
で結露を生じることが多い。このような結露が光学系中
のミラ−やプリズムに発生すると読み取った信号が正確
に伝達されずに、形成される画像品質に劣化を生ずるこ
とが多く、このような不具合は上述したような従来の特
開平8−130599号公報に開示された方法では解決
出来なかった。その結果、装置自体が暖まり光学系に結
露した水分が蒸発してしまうまで異常画像形成を回避す
ることができなかった。これに対しては、結露を防止す
るためのヒーターを装置内部に設け、装置の電源がOF
F時にヒータを作動させるようにして装置が低温になる
ことを防止する手段がとられることもあるが、消費電力
が大きくなってしまうことや、ヒータを設けるためのコ
ストアップといった問題が新たに発生する。本発明は上
述したような従来の画像読取装置における問題を解決す
るためになされたものであって、電源投入時の結露発生
によるトラブルを無くし、正常読み取りの機能回復を迅
速化した画像読取装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明において、第1の請求項の画像読取装置は、原稿
をスリット露光させる光源を原稿面と一定の距離(高
さ)を保ちながら、前記スリットに対して直交方向に移
動して原稿を走査することにより、原稿からの反射光に
よる像をスキャナ光学系を介して光電変換素子上に結像
する画像読取装置において、電源投入時に読み取った白
基準の値を記憶する第一白基準記憶手段と、原稿画像の
読み取り直前に読み取った白基準の値を記憶する第二白
基準記憶手段と、予め定められた閾値を記憶する白閾値
記憶手段と、前記第二白基準記憶手段と前記第一白基準
記憶手段との値の比が、前記白閾値記憶手段の値より小
となった時、装置異常として処理を行う異常処理手段と
を備えることを特徴とする。請求項2の発明は、原稿を
スリット露光させる光源を原稿面と一定の高さを保ちな
がら、前記スリットに対して直交方向に移動して原稿を
走査して、原稿からの反射光による像をスキャナ光学系
を介して光電変換素子上に結像する画像読取装置におい
て、電源投入時に読み取った黒基準の値を記憶する第一
黒基準記憶手段と、原稿画像の読み取り直前に読み取っ
た黒基準の値を記憶する第二黒基準記憶手段と、予め定
められた閾値を記憶する黒閾値記憶手段と、前記第二黒
基準記憶手段と前記第一黒基準記憶手段との値の比が、
前記黒閾値記憶手段の値より大となった時、装置異常と
して処理を行う異常処理手段とを備えることを特徴とす
る。請求項3の発明は、請求項1又は2の画像読取装置
における前記異常処理手段が、機械動作を停止し、異常
警告を表示するよう構成したことを特徴とする。請求項
4の発明は、前記請求項1又は2の画像読取装置におけ
る異常処理手段が、原稿を走査するスキャナ光学系をホ
ームポジッションに停止させたまま前記光源を所定時間
点灯させることを特徴とする。
【0007】請求項5の発明は、請求項1又は2記載の
画像読取装置における前記異常処理手段が、原稿を走査
するスキャナ光学系をレンズの真上の位置に移動させ、
その位置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯させ
ることを特徴とする。請求項6の発明は、請求項1又は
2記載の画像読取装置における前記異常処理手段は、前
記光源を点灯したまま、原稿を走査するスキャナ光学系
をホームポジッションから最大読み取り位置までの間を
所定時間中走査させることを特徴とする。請求項7の発
明は、請求項1記載の画像読取装置における前記異常処
理手段が、原稿を走査するスキャナ光学系をホームポジ
ッションに移動させ、その位置に停止させたまま前記光
源を所定時間点灯させた後、再度読み取った白基準の値
を記憶する前記第二白基準記憶手段と、電源投入時に読
み取った白基準の値を記憶する前記第一白基準記憶手段
との値の比が、前記白閾値記憶手段の値より小である場
合、前記スキャナ光学系をレンズの真上の位置に停止さ
せたまま前記光源を所定時間点灯させることを特徴とす
る。請求項8の発明は、請求項2記載の画像読取装置に
おける前記異常処理手段が、原稿を走査するスキャナ光
学系をホームポジッションに移動させ、その位置に停止
させたまま前記光源を所定時間点灯させた後、再度読み
取った黒基準の値を記憶する第二黒基準記憶手段と、電
源投入時に読み取った黒基準の値を記憶する前記第一黒
基準記憶手段との値の比が、前記黒閾値記憶手段の値よ
り大である場合、前記スキャナ光学系をレンズの真上の
位置に停止させたまま前記光源を再度所定時間点灯させ
ることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では以上のように構成したので請求項1
の発明は、原稿画像の読み取り直前に読み取った白基準
の値を記憶する第二白基準記憶手段の値と、電源投入時
に読み取った白基準の値を記憶する第一白基準記憶手段
の値との比が、予め定められた閾値を記憶する白閾値記
憶手段の値より小となった時、異常処理手段によって異
常処理を行わせるようになっているので、電源投入時は
読み取りが正常であっても、その後原稿画像の読み取り
を開始する際に結露によって白基準の値が小さくなるよ
うな異常状態での画像形成動作を防止できる。請求項2
の発明は、原稿画像の読み取り直前に読み取った黒基準
の値を記憶する第二黒基準記憶手段の値と、電源投入時
に読み取った黒基準の値を記憶する第一黒基準記憶手段
の値との比が、予め定められた閾値を記憶する黒閾値記
憶手段の値より大となった時、異常処理手段によって異
常処理を行わせるようになっているので、電源投入時は
読み取りが正常であっても、その後原稿画像の読み取り
を始める際に光学系に発生する結露によって黒基準の値
が大きくなるような異常状態での画像形成動作を防止で
きる。請求項3の発明は、前記請求項1又は請求項2の
ように構成された画像読取装置において、前記異常処理
手段によって、異常処理中は機械動作を停止し、異常警
告を表示するようになっているので、読み取り動作不良
のまま画像形成の動作を行って記録紙等の消耗品を無駄
にすることを防止可能となり、異常状態に素早く対応で
きる。請求項4の発明は、前記請求項1又は請求項2の
ように構成された画像読取装置において、前記異常処理
手段によって、異常処理中は原稿を走査するスキャナ光
学系をホームポジッション位置に停止させたまま前記光
源を所定時間点灯させるようになっているので、ホーム
ポジッション近傍の部材への結露水分を強制的に蒸発さ
せ、読み取り動作を正常に戻すことができる。
【0009】請求項5の発明は、前記請求項1又は請求
項2のように構成された画像読取装置において、前記異
常処理手段によって、異常処理中は原稿を走査するスキ
ャナ光学系をレンズの真上の位置に停止させたまま前記
光源を所定時間点灯させるようにしたので、レンズ及び
レンズ近傍の部材に付着した結露の水分を強制的に蒸発
させ、読み取り動作を正常に戻すことができる。請求項
6の発明は、前記請求項1又は請求項2のように構成さ
れた画像読取装置において、前記異常処理手段によっ
て、異常処理中は前記光源を点灯したまま、原稿を走査
するスキャナ光学系をホームポジッション位置から最大
読み取り位置までの間を所定時間中走査させるようにな
っているので、スキャナ光学系によって読み取り部近傍
で結露した部材の水分を強制的に蒸発させ、読み取り動
作を正常に戻すことができる。請求項7の発明は、前記
請求項1のように構成された画像読取装置において、前
記異常処理手段によって、異常処理中は原稿を走査する
スキャナ光学系をホームポジッションに移動させ、その
位置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯させた
後、再度読み取った白基準の値を記憶する前記第二白基
準記憶手段と、電源投入時に読み取った白基準の値を記
憶する前記第一白基準記憶手段との値の比が、前記白閾
値記憶手段の値より小である場合、前記スキャナ光学系
をレンズの真上の位置に停止させたまま前記光源を所定
時間点灯させるようになっているので、ホームポジッシ
ョン近傍の部材の結露水分の強制的蒸発によっても未だ
白レベル読取りが不完全な場合は、更にレンズ及びレン
ズ近傍の部材の結露を強制的に蒸発させ、読み取り動作
を正常に戻すことができる。請求項8の発明は、前記請
求項2のように構成された画像読取装置において、前記
異常処理手段によって、異常処理中は原稿を走査するス
キャナ光学系をホームポジッションの位置に移動させ、
その位置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯させ
た後、再度読み取った黒基準の値を記憶する第二黒基準
記憶手段と、電源投入時に読み取った黒基準の値を記憶
する前記第一黒基準記憶手段との値の比が、前記黒閾値
記憶手段の値より大である場合、前記スキャナ光学系を
レンズの真上の位置に停止させたまま前記光源を再度所
定時間点灯させるようになっているので、ホームポジッ
ション近傍で結露して部材に付いた水分を強制的に蒸発
させても正常な黒レベル読取りが不十分な場合、更にレ
ンズ及びレンズ近傍の部材への結露水分を強制的に蒸発
させ、読み取り動作を正常に戻すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施の形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る画
像読取装置の一形態例を示す要部側面図である。図1に
おいて、原稿(図示せず)をセットするコンタクトガラ
ス11の下方にはスキャナ光学系10が設けられてお
り、これにより、原稿からの反射光による像がこのスキ
ャナ光学系10を介してCCD等の光電変換素子20上
に結像される。スキャナ光学系10は照明用の光源1
2、反射部材13、第1ミラー14等よりなる第1キャ
リッジ15と第2、3ミラー16、17等よりなる第2
キャリツジ18と、レンズ19とから構成され、前記光
源12には、ハロゲンランプなどが使用されている。第
1キャリツジ15と第2キャリツジ18とは、走査中に
光学系が移動しても原稿からの反射光路長が一定に保た
れるように、第2図に示すような駆動系を備え、2:1
の速度比でモータ21及び駆動ベルト22a、b、cに
より復動駆動されるようになっている。なお、図2に示
すような駆動系の構成は周知であるので、詳細な説明は
省略する。また、装置本体の所定位置には第1キャリッ
ジ15の基準位置に合わせて検出手段となる反射型フォ
トインターラプタ構成のキャリッジホームポジションセ
ンサ(以下HPセンサという)23が設けられている。
前記第2キャリッジ18の一部にはホームポジションに
到達した時にこのHPセンサ23のセンサ部を遮蔽し得
るHP遮蔽板24が設けられている。
【0011】このような構成において、スキャナ光学系
10は図1に実線で示すHP状態から図面右方向に走査
駆動されて原稿面を露光走査し、露光走査を終了したス
キャナ光学系10は再びホームポジションに向けて復動
動作する。この際、スキャナ光学系10の復動時には一
般に往動時よりも高速にて駆動されるが、ホームポジシ
ョンHPに近づくにつれ減速制御を行なうことによって
正確にしかも迅速に所定位置に停止させるようになって
いる。すなわち、HP遮蔽板24がHPセンサ23を横
切った時点でモータ21の回転方向を逆転(キャリッジ
復動方向)から正転(スキャナ復動方向)に切り換える
ことにより、オーバーラン位置からホームポジション
(HP)に戻すような制御を行なっている。
【0012】更に、図1に示したように、原稿位置決め
板25の一端であって、ホームポジション近くに白基準
板8と黒基準板9とが設けられている。電源投入時に光
源12を点灯し、スキャナ光学系10を白基準板8の位
置に移動して読み取った光電変換素子20の出力値を、
第一白基準値として第一白基準記憶部(第一白基準記憶
手段)1に取り込み、同様に、電源投入時に光源12を
点灯し、スキャナ光学系10を黒基準板9の位置に移動
して読み取った光電変換素子20の出力値を、第一黒基
準値として第一黒基準記憶部(第一黒基準記憶手段)5
に取り込む。また、原稿画像の読み取り直前にも白基準
板8と黒基準板9を読み取り、夫々読み取った白基準板
8上の白基準の値を、第二白基準値として第二白基準記
憶部(第二白基準記憶手段)2に取り込み、黒基準板9
上の黒基準の値を、第二黒基準値として第二黒基準記憶
部(第二黒基準記憶手段)6に取り込む。
【0013】またこの形態例においては、白基準側に対
する予め定められた閾値が白閾値記憶部(白閾値記憶手
段)3に、黒基準側に対する予め定められた閾値が黒閾
値記憶部(黒閾値記憶手段)7に夫々記憶されており、
第二白基準値と第一白基準値の比又は第二黒基準値と第
一黒基準値の比を監視しておき、上記白基準値の比が白
閾値記憶部3に格納されている値より小となった場合、
又は第二黒基準値と第一黒基準値の比が黒閾値記憶部7
に格納されている値より大となった場合、基準値設定異
常として、異常処理部(異常処理手段)4では後述する
ような異常処理を行う。また、第一白基準記憶部1、第
二白基準記憶部2、白閾値記憶部3、第一黒基準記憶部
5、第二黒基準記憶部6、黒閾値記憶部7、及び異常処
理部4等は本例では、プリント基板30に設けている。
【0014】図3は、本発明の画像読取装置の一形態例
を示す主要な電気的ブロック図である。スキャナ部はC
PU、ROM、及びRAMを中心とするスキャナ制御部
40と、走行体を駆動するモータや冷却ファンのメカ駆
動部41と、原稿照明用の蛍光灯及び点灯回路42と、
ホームポジション検知用や蛍光灯管壁温度検知用のセン
サ部43によって構成される。 一方、画像信号系は、
CCD等の光電変換素子20、アナログ処理部44、シ
ェーディング補正部45、デジタル処理部46で構成さ
れる。原稿像は光源12により照射され、その反射光が
集束性光伝送体を介してCCD20に取り込まれ画像信
号に変換された後、アナログ処理部44でアナログ信号
の状態で処理された後、A/D変換によりデジタル信号
に変換される。シェーデイング補正部45では、光源1
2の光量分布とCCD20の各画素の感度のバラツキを
補正するために基準原稿から読み取ったデータをシェー
ディング補正用データとしてメモリに記憶し、実際の原
稿を読み取るときにメモリからデータを読み出し、補正
処理に使用する。デジタル処理部46では、変倍処理、
γ変換、色変換等の画像処理を行い、スキャナ画像出力
信号としてプリンタ部等へ出力する。これら画像信号系
の各ユニットには、スキャナ制御部40よりタイミング
信号が与えられて動作する。
【0015】また、図1に関連して説明した第一白基準
記憶部1、第二白基準記憶部2、白閾値記憶部3、及び
第一黒基準記憶部5、第二黒基準記憶部6、黒閾値記憶
部7等の記憶部は、スキャナ制御部40に備えられた図
示してないRAM等のメモリから構成されている。な
お、第二白基準値と第一白基準値の比が白閾値記憶部3
の値より小さいか否かの判定や、第二黒基準値と第一黒
基準値の比が黒閾値記憶部7の値より大きいか否かの計
算処理を行う異常処理部4の機能は、スキャナ制御部4
0に備えたCPUによって実現される。
【0016】次に、フロー図、図4〜図12を参照し
て、各異常処理の動作内容について説明する。図4は白
基準判定処理を示すフロ−図であって、画像読取装置に
電源が投入され光源12が点灯すると(ステップ S
1)、モータ21を駆動してスキャナ光学系10を白基
準板8の位置に移動し、白レベル信号を読み取り、平均
化した白レベルの値X1を第一白基準記憶部1に取り込
み(S2)、スキャナ光学系10をホームポジションに
戻して待機する。平均化の方法は種々あるが、ここでは
16回読み取りを行った平均値で表す。それ以降の平均
化の処理は周知手段であるので省略する。この後、光源
12を消灯して、原稿の読み取り条件が整うまで待つ
(S3 No)。読み取り条件が整えられ、スタートキ
ーが押されると(S3 Yes)、光源12を点灯し
て、スキャナ光学系10を移動し、白レベル信号を再び
読み取り、平均化した白レベルの値X2を第二白基準記
憶部2に取り込む(S4)。その後、X2とX1との比
が白閾値記憶部3に格納されている閾値より小さいか否
かを判定し(S5)、閾値より小くなければ(S5 N
o)、画像読取装置の白基準処理が正常に機能している
ものとして、原稿画像の読み取り動作を実行して(S
6)、本フローを終了する。一方、ステップS5におい
て、X2とX1との比が白閾値記憶部3に格納されてい
る閾値より小さければ(S5 Yes)、原稿読み取り
時に、画像読取装置が結露等のため正常に機能していな
いものと判断し、モータ21等の機械動作を停止させ、
操作部26に異常警告の表示を行う(S7)。
【0017】図5は黒基準板9を用いて結露等による装
置異常処理を行なう場合のフロー図である。図4と同様
に、画像読取装置に電源が投入され、光源12が点灯す
ると(S11)、モータ21を駆動してスキャナ光学系
10を黒基準板9の位置に移動し、黒レベル信号を読み
取り、平均化した黒レベルの値Y1を第一黒基準記憶部
5に取り込み(S12)、スキャナ光学系10をホーム
ポジションに戻して待機する。この後、光源12を消灯
して、原稿の読み取り条件が整うまで待つ(S13 N
o)。読み取り条件が整えられ、スタートキーが押され
ると(S13Yes)、光源12を点灯して、スキャナ
光学系10を移動し、黒レベル信号を再び読み取り、平
均化した黒レベルの値Y2を第二黒基準記憶部6に取り
込む(S14)。その後、Y2とY1との比が黒閾値記
憶部7に格納されている閾値より大きいか否かを判定し
(S15)、閾値より大きくなければ(S15 N
o)、画像読取装置は正常に機能しているものとして、
原稿画像の読み取り動作を実行して(S16)本フロー
を終了する。一方、ステップS15において、X2とX
1との比が白閾値記憶部3に格納されている閾値より大
ならば(S15 Yes)、原稿読み取り時に、画像読
取装置が結露等のため黒基準処理が正常に機能していな
いものと判断し、モータ21等の機械動作を停止させ、
操作部26に異常警告の表示を行う(S17)。
【0018】図6、図7は本発明における異常処理過程
の他の形態例を示すフロ−図であって、上述した図4、
図5と異なる動作内容を示したものである。図6に示す
処理の例では、ステップS21からステップS26まで
の動作は、図4のステップS1からステップS6までの
動作と同じであり、異なる処理は、異常処理の動作内容
を示すステップS27とステップS28であるので、そ
の部分を中心に述べる。すなわち、ステップS25にお
いてX2とX1との比が白閾値記憶部3に格納されてい
る閾値より小さいか否かを判定し、X2とX1との比が
閾値より小さければ(S25 Yes)、原稿読み取り
時に当たって、画像読取装置が結露等のため正常に機能
していないものと判断し、モータ21を駆動させてスキ
ャナ光学系10をホームポジションの位置に移動させ、
停止させると共に(S27)、光源12をそのまま所定
時間だけ点灯させる(S28)。所定時間後、光源12
を消灯して、ステップS23に戻り、再度読み取りスタ
ートキーが押されるのを待つ。すなわち、この形態例で
は白基準読み取り処理が異常である場合に直ちに装置を
停止させることなく、スキャナ光学系をホ−ムポジショ
ンに移動し所定時間光源を点灯することによって、ホ−
ムポジション近傍の光学系部材を暖め、結露水分を蒸発
させる効果をもたらすものである。
【0019】一方、図7に示す処理では、ステップS3
1からステップS36までの動作は、図5のステップS
11からステップS16までの動作と同じであり、異な
る動作は異常処理の動作内容を示すステップS37とス
テップS38であるので、その部分を中心に述べる。ス
テップS35によって、Y2とY1との比が黒閾値記憶
部7に格納されている閾値より大きいか否かを判定し、
Y2とY1との比が閾値より大きければ(S35 Ye
s)、原稿読み取り時に、画像読取装置が結露等のため
正常に機能していないものと判断し、モータ21を駆動
させてスキャナ光学系10をホームポジションの位置に
移動させ、停止させると共に(S37)、光源12をそ
のまま所定時間だけ点灯させる(S38)。所定時間後
は、光源12を消灯して、ステップS33に戻り、再度
読み取りスタートキーが押されるのを待つ。この処理も
上述した図6と同様の効果を黒基準読み取り処理に関し
てもたらすものである。
【0020】図8、図9は更に、本発明における異常処
理過程の他の形態例を示すフロ−図であって、上述の図
4、図5、図6、図7とは異なる動作内容を示してい
る。図8に示した処理では、図8のステップS41から
ステップS46までの動作は、図4のステップS1から
ステップS6までの動作と同じであるが、異なる動作
は、異常処理の動作内容を示すステップS47とステッ
プS48であるので、その部分を中心に述べる。ステッ
プS45によって、X2とX1との比が白閾値記憶部3
に格納されている閾値より小さいか否かを判定し、X2
とX1との比が閾値より小さければ(S45 Ye
s)、原稿読み取り時に、画像読取装置が結露等のため
正常に機能していないものと判断し、モータ21を駆動
させてスキャナ光学系10をレンズ19の真上の位置に
移動させ、停止させると共に(S47)、光源12をそ
のまま所定時間だけ点灯させる(S48)。所定時間後
は、光源12を消灯してステップS43に戻り、再度読
み取りスタートキーが押されるのを待つ。すなわち、こ
の形態例では白基準読み取り処理が異常である場合に直
ちに装置を停止させることなく、スキャナ光学系をレン
ズ近傍に移動し所定時間光源を点灯することによって、
レンズを暖め、結露水分を蒸発させて基準読み取り処理
を正常に復帰させる効果をもたらすものである。
【0021】また、図9に示すフロ−は黒基準読み取り
処理に関して上記図8に示した効果を得るためのもので
あって、ステップS51からステップS56までの動作
は、図5のステップS11からステップS16までの動
作と同じであり、異なる動作は異常処理の動作内容を示
すステップS57とステップS58であるので、その部
分を中心に述べる。ステップS55によって、Y2とY
1との比が黒閾値記憶部7に格納されている閾値より大
きいか否かを判定し、Y2とY1との比が閾値より大き
ければ(S55 Yes)、原稿読み取り時に、画像読
取装置が結露等のため正常に機能していないものと判断
し、モータ21を駆動させてスキャナ光学系10をレン
ズ19の真上の位置に移動させ、停止させると共に(S
57)、光源12をそのまま所定時間だけ点灯させる
(S58)。所定時間後は、光源12を消灯してステッ
プS53に戻り、再度読み取りスタートキーが押される
のを待つ。
【0022】図10、図11は、更に本発明における異
常処理過程の他の形態例を示すフロ−図であって上述の
図4、図5、図6、図7、図8、図9と異なる動作内容
を示している。図10において、ステップS61からス
テップS66までの動作は、図4のステップS1からス
テップS6までの動作と全く同じである。異なる動作
は、異常処理の動作内容を示すステップS67とステッ
プS68であるので、その部分を中心に述べる。ステッ
プS65によって、X2とX1との比が白閾値記憶部3
に格納されている閾値より小さいか否かを判定し、X2
とX1との比が閾値より小さければ(S65 Ye
s)、原稿読み取り時に、画像読取装置が結露等のため
正常に機能していないものと判断し、結露している可能
性のある部材を光源によって暖め、結露した水分を光源
の熱で蒸発させる。そのため、光源12を点灯させ、モ
ータ21を駆動させてスキャナ光学系10をホームポジ
ションから最大読み取り位置までの間を走査する(S6
7)。上記の走査動作は、所定時間続け、所定時間後
は、光源12を消灯し、スキャナ光学系10をホームポ
ジションに停止させ(S68)、ステップS63に戻
り、再度読み取りスタートキーが押されるのを待つ。
【0023】図11に示すフロ−は上述したものと同様
の効果を黒基準読み取りにおいてもたらすもので、ステ
ップS71からステップS76までの動作は、図5のス
テップS11からステップS16までの動作と同じであ
り、異なる動作は異常処理の動作内容を示すステップS
77とステップS78であるので、その部分を中心に述
べる。ステップS75によって、Y2とY1との比が黒
閾値記憶部7に格納されている閾値より大きいか否かを
判定し、Y2とY1との比が閾値より大きければ(S7
5 Yes)、原稿読み取り時に、画像読取装置が結露
等のため正常に機能していないものと判断し、結露して
いると予想される部材の水分を光源の熱で蒸発させる動
作を行う。そのため、光源12を点灯させ、モータ21
を駆動させてスキャナ光学系10をホームポジションか
ら最大読み取り位置までの間を走査する。上記の走査動
作は、所定時間続け(S77)、その間光源12を点灯
させる(S78)。所定時間後は、光源12消灯させ、
ステップS73に戻り、再度読み取りスタートキーが押
されるのを待つ。
【0024】図12、図13は更に本発明における異常
処理過程の他の形態例を示すフロ−図であって、上述し
た図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図1
1と異なる動作内容を示してある。図12において、画
像読取装置に電源が投入され、光源12が点灯する(S
81)と、モータ21を駆動してスキャナ光学系10を
白基準板8の位置に移動し、白レベル信号を読み取り、
平均化した白レベルの値X1を第一白基準記憶部1に取
り込む(S82)。また、図3で示したスキャナ制御部
40のRAMメモリのi番地に1をセットし(S8
3)、スキャナ光学系10をホームポジションに戻して
待機する。この後、光源12を消灯して、原稿の読み取
り条件が整うまで待つ(S84 No)。読み取り条件
が整えられ、スタートキーが押されると(S84 Ye
s)、光源12を点灯して、スキャナ光学系10を移動
し、白レベル信号を再び読み取り、平均化した白レベル
の値X2を第二白基準記憶部2に取り込む(S85)。
【0025】その後、X2とX1との比が白閾値記憶部
3に格納されている閾値より小さいか否かを判定し(S
86)、閾値より小くなければ(S86 No)、画像
読取装置は正常に機能しているものとして、原稿画像の
読み取り動作を実行して(S87)、本フローを終了す
る。一方、ステップS86において、X2とX1との比
が白閾値記憶部3に格納されている閾値より小さければ
(S86 Yes)、原稿読み取りに当たって、画像読
取装置が結露等のため正常に機能していないものと判断
して、異常処理の動作ステップS88に進む。ステップ
S88では、メモリのi番地が1であるか否かが判定さ
れる。最初の段階では、メモリのi番地に1がセットさ
れているので(S88 Yes)、ステップS89に進
み、モータ21を駆動してスキャナ光学系10をホーム
ポジションに移動させ、停止させ、更に、ホームポジシ
ョンで光源12を所定時間だけ点灯させる(S91)。
所定時間後は、メモリのi番地に1を加え(S92)、
ステップS85に戻りモータ21を駆動してスキャナ光
学系10を白基準板8の位置に移動し、再度白レベル信
号を読み取る。平均化した白レベルの値X2を第二白基
準記憶部2に取り込み(S85)、X2とX1との比が
白閾値記憶部3に格納されている閾値より小さいか否か
を判定し(S86)、もし、閾値より大きくなっていれ
ば(S86 No)、原稿画像の読み取り動作を実行し
て(S87)、本フローを終了する。一方、ステップS
86において、再びX2とX1との比が白閾値記憶部3
に格納されている閾値より小さければ(S86 Ye
s)、再度異常処理の動作ステップS88に進むが、そ
の場合は、ステップS88においてメモリのi番地が1
でないので(S88 No)、ステップS90に進み、
モータ21を駆動させてスキャナ光学系10をレンズ1
9の真上の位置に移動させ、停止させる(S90)。さ
らに、その位置で光源12を所定時間だけ点灯させ(S
91)、所定時間後、メモリのi番地に1を加え(S9
2)、ステップS85に戻る。以後は、X2とX1との
比が白閾値記憶部3に格納されている閾値より大きくな
るまで、ステップS85、S86、S88、S90、S
91、S92の過程を繰り返す。
【0026】以上の図12にて説明した処理は白基準地
読み取り処理に関するものであったが、図13は同様の
処理を黒基準読み取りに関して行なうフロ−である。図
13において、画像読取装置に電源が投入され光源12
が点灯すると(S101)、モータ21を駆動してスキ
ャナ光学系10を黒基準板9の位置に移動し、黒レベル
信号を読み取り、平均化した黒レベルの値Y1を第一黒
基準記憶部5に取り込む(S102)。また、図3で示
したスキャナ制御部30のRAMメモリのi番地に1を
セットし(S103)、スキャナ光学系10をホームポ
ジションに戻して待機する。この後、光源12を消灯し
て、原稿の読み取り条件が整うまで待つ(S104 N
o)。読み取り条件が整えられ、スタートキーが押され
ると(S104 Yes)、光源12を点灯して、スキ
ャナ光学系10を移動し、黒レベル信号を再び読み取
り、平均化した黒レベルの値Y2を第二黒基準記憶部6
に取り込む(S105)。その後、 Y2とY1との比
が黒閾値記憶部7に格納されている閾値より大きいか否
かを判定し(S106)、閾値より大きくないならば
(S106 No)、画像読取装置は正常に機能してい
るものとして、原稿画像の読み取り動作を実行して(S
107)、本フローを終了する。一方、ステップS10
6において、Y2とY1との比が黒閾値記憶部7に格納
されている閾値より大きければ(S106 Yes)、
原稿読み取り時に、画像読取装置が結露等のため正常に
機能していないものとして、異常処理の動作ステップS
108に進む。
【0027】ステップS108では、メモリのi番地が
1であるか否かを判定する。最初の段階では、メモリの
i番地に1がセットされているので(S108 Ye
s)、ステップS109に進み、モータ21を駆動して
スキャナ光学系10をホームポジションに移動させ、停
止させる。さらに、ホームポジションで光源12を所定
時間だけ点灯させ(S111)、所定時間後は、メモリ
のi番地に1を加え(S112)、ステップS105に
戻りモータ21を駆動してスキャナ光学系10を黒基準
板9の位置に移動し、再度黒レベル信号を読み取らせ
る。平均化した黒レベルの値Y2を第二黒基準記憶部6
に取り込み(S105)、 Y2とY1との比が黒閾値
記憶部7に格納されている閾値より大きいか否かを判定
し(S106)、一方、閾値より大きくないならば(S
106 No)、原稿画像の読み取り動作を実行して
(S107)、本フローを終了する。もしステップS1
06において再びY2とY1との比が黒閾値記憶部7に
格納されている閾値より大きければ(S106 Ye
s)、再度異常処理の動作ステップS108方向に進む
が、この場合は、ステップS108ではメモリのi番地
が1でないので(S108No)、ステップS110に
進み、モータ21を駆動させてスキャナ光学系10をレ
ンズ19の真上の位置に移動させ、停止させると共に、
その位置で光源12を所定時間だけ点灯させる(S11
1)。所定時間後は、メモリのi番地に1を加え(S1
12)、ステップS105に戻る。以後は、 Y2とY
1との比が黒閾値記憶部7に格納されている閾値より小
さくなるまで、ステップS105、S106、S10
8、S110、S111、S112の過程を繰り返す。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
原稿画像の読み取り直前に読み取った白基準の値を記憶
する第二白基準記憶手段と、電源投入時に読み取った白
基準の値を記憶する第一白基準記憶手段と、予め定めら
れた両者の比の閾値を記憶する白閾値記憶手段とを備
え、電源投入後上記両者の比を求め、予め記憶した値よ
り小となった時、白レベル読み取り異常と判断して異常
処理を実行するように構成したので、電源投入後、暖房
等によって雰囲気の温度が上昇し、装置自体の温度変化
が雰囲気温度の上昇カーブに追従し得ない場合等に生じ
た結露による異常を迅速に知ることができるので、動作
不良のまま読み取りや画像形成動作を実行することによ
る、時間や消耗品の無駄を防止することが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記と同様の処理を黒基準読
み取りに関して行ない、原稿画像の読み取り直前に読み
取った黒基準の値を記憶する第二黒基準記憶手段の値
と、電源投入時に読み取った黒基準の値を記憶する第一
黒基準記憶手段の値との比が、予め定められた閾値を記
憶する黒閾値記憶手段の値より大となった時、異常処理
手段によって異常処理を行わせことが出来るようにな
り、上記と同様の効果をもたらす。
【0029】請求項3の発明によれば、前記請求項1、
および請求項2の画像読取装置の発明において更に、前
記異常処理手段によって、装置の動作を停止し、異常警
告を表示したので、異常状態を警告表示によって明確に
伝達可能となり、読み取り動作不良のまま画像形成の動
作を実行することによる消耗品の無駄を防止した画像読
取装置を提供できるようになった。請求項4の発明によ
れば、前記請求項1、および請求項2の画像読取装置の
発明において更に、前記異常処理手段によって、異常処
理中は原稿を走査するスキャナ光学系をホームポジッシ
ョン位置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯さ
せ、ホームポジッション近辺で結露して部材に付いた水
分を強制的に蒸発させ、読み取り動作を正常に戻すよう
にしたので、コスト上昇を伴うことなく、機能回復の迅
速化を図った画像読取装置を提供できるようになった。
【0030】請求項5の発明によれば、前記請求項1、
および請求項2の画像読取装置の発明において更に、前
記異常処理手段によって、異常処理中は原稿を走査する
スキャナ光学系をレンズの真上の位置に停止させたまま
前記光源を所定時間点灯させ、レンズ及びレンズ近辺で
結露して部材に付いた水分を強制的に蒸発させ、読み取
り動作を正常に戻すようにしたので、コスト上昇を伴う
ことなく、更に機能回復の迅速化した画像読取装置を提
供できるようになった。請求項6の発明によれば、前記
請求項1、および請求項2の画像読取装置の発明におい
て、前記異常処理手段によって、異常処理中は前記光源
を点灯したまま、原稿を走査するスキャナ光学系をホー
ムポジッション位置から最大読み取り位置までの間を所
定時間中走査させ、前記光源を点灯したまま、原稿を走
査するスキャナ光学系をホームポジッション位置から最
大読み取り位置までの間を所定時間中走査させ、スキャ
ナ光学系によって読み取り部近辺で結露して部材に付い
た水分を強制的に蒸発させ、読み取り動作を正常に戻す
ようにしたので、コスト上昇を伴うことなく、より一層
の機能回復の迅速化を図った画像読取装置を提供できる
ようになった。
【0031】請求項7の発明によれば、前記請求項1の
画像読取装置の発明において、前記異常処理手段によっ
て、異常処理中は原稿を走査するスキャナ光学系をホー
ムポジッションの位置に移動させ、その位置に停止させ
たまま前記光源を所定時間点灯させた後、再度読み取っ
た白基準の値を記憶する前記第二白基準記憶手段と、電
源投入時に読み取った白基準の値を記憶する前記第一白
基準記憶手段との値の比が、前記白閾値記憶手段の値よ
り小である場合、前記スキャナ光学系をレンズの真上の
位置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯させ、ホ
ームポジッション近辺で結露して部材に付いた水分を強
制的に蒸発させても不十分な場合、レンズ及びレンズ近
辺の部材に付いた水分を強制的に蒸発させ、読み取り動
作を正常に戻すようにしたので、コスト上昇を伴うこと
なく、更に機能回復を迅速化した画像読取装置を提供で
きるようになった。請求項8の発明によれば、前記請求
項2の画像読取装置の発明において、前記異常処理手段
によって、異常処理中は原稿を走査するスキャナ光学系
をホームポジッションの位置に移動させ、その位置に停
止させたまま前記光源を所定時間点灯させた後、再度読
み取った黒基準の値を記憶する第二黒基準記憶手段と、
電源投入時に読み取った黒基準の値を記憶する前記第一
黒基準記憶手段との値の比が、前記黒閾値記憶手段の値
より大である場合、前記スキャナ光学系をレンズの真上
の位置に停止させたまま前記光源を再度所定時間点灯さ
せ、ホームポジッション近辺で結露して部材に付いた水
分を強制的に蒸発させても不十分な場合、レンズ及びレ
ンズ近辺の部材に付いた水分を強制的に蒸発させ、読み
取り動作を正常に戻すようにしたので、コスト上昇を伴
うことなく、更に機能回復を迅速化した画像読取装置を
提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す画像読取装置の要
部の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示す画像読取装置の駆
動系の要部の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態例を示す画像読取装置の電
気系の要部のブロック図である。
【図4】請求項1及び請求項3記載の発明の一形態例を
示す画像読取装置の主要動作のフローチャートである。
【図5】請求項2及び請求項3記載の発明の一形態例を
示す画像読取装置の主要動作のフローチャートである。
【図6】請求項1及び請求項4記載の発明の一形態例を
示す画像読取装置の主要動作のフローチャートである。
【図7】請求項2及び請求項4記載の発明の一形態例を
示す画像読取装置の主要動作のフローチャートである。
【図8】請求項1及び請求項5記載の発明の一形態例を
示す画像読取装置の主要動作のフローチャートである。
【図9】請求項2及び請求項5記載の発明の一形態例を
示す画像読取装置の主要動作のフローチャートである。
【図10】請求項1及び請求項6記載の発明の一形態例
を示す画像読取装置の主要動作のフローチャートであ
る。
【図11】請求項7記載の発明の一形態例を示す画像読
取装置の主要動作のフローチャートである。
【図12】請求項8記載の発明の一形態例を示す画像読
取装置の主要動作のフローチャートである。
【図13】請求項2及び請求項3記載の発明の一形態例
を示す画像読取装置の主要動作のフローチャートであ
る。
【図14】シェーディング補正部の電気系要部の詳細な
ブロック図である。
【図15】シェーディング補正部のシェーディング補正
の主要動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 第一白基準記憶手段、または第一白基準記憶部、2
第二白基準記憶手段、または第二白基準記憶部、3
白閾値記憶手段、または白閾値記憶部、4 異常処理手
段、または異常処理部、5 第一黒基準記憶手段、また
は第一黒基準記憶部、6 第二黒基準記憶手段、または
第二黒基準記憶部、7 黒閾値記憶手段、または黒閾値
記憶部、8 白基準板、9 黒基準板、10 スキャナ
光学系、12 光源、15 第1キャリツジ、18 第
2キャリツジ、19 レンズ、20CCD、または光電
変換素子、21 モータ、23 キャリッジホームポジ
ションセンサ、またはHPセンサ、40 スキャナ制御
部、45 シェーディング補正部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿をスリット露光させる光源を原稿面
    と一定の距離を保ちながら、前記スリットに対して直交
    方向に移動することにより、原稿からの反射光による像
    をスキャナ光学系を介して光電変換素子上に結像する画
    像読取装置において、 電源投入時に読み取った白基準の値を記憶する第一白基
    準記憶手段と、原稿画像の読み取り直前に読み取った白
    基準の値を記憶する第二白基準記憶手段と、予め定めら
    れた閾値を記憶する白閾値記憶手段と、前記第二白基準
    記憶手段と前記第一白基準記憶手段との値の比が、前記
    白閾値記憶手段の値より小となった時、装置異常として
    処理を行う異常処理手段と、を備えたことを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿をスリット露光させる光源を原稿面
    と一定の距離を保ちながら、前記スリットに対して直交
    方向に移動することにより原稿を走査して、原稿からの
    反射光による像をスキャナ光学系を介して光電変換素子
    上に結像する画像読取装置において、 電源投入時に読み取った黒基準の値を記憶する第一黒基
    準記憶手段と、原稿画像の読み取り直前に読み取った黒
    基準の値を記憶する第二黒基準記憶手段と、予め定めら
    れた閾値を記憶する黒閾値記憶手段と、前記第二黒基準
    記憶手段と前記第一黒基準記憶手段との値の比が、前記
    黒閾値記憶手段の値より大となった時、装置異常として
    処理を行う異常処理手段と、を備えたことを特徴とする
    画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記異常処理手段は、機械動作を停止
    し、異常警告を表示することを特徴とする請求項1、又
    は請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記異常処理手段は、原稿を走査するス
    キャナ光学系をホームポジッション位置に停止させたま
    ま前記光源を所定時間点灯させることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記異常処理手段は、原稿を走査するス
    キャナ光学系をレンズの真上の位置に移動させ、その位
    置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯させること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 前記異常処理手段は、前記光源を点灯し
    たまま、原稿を走査するスキャナ光学系をホームポジッ
    ション位置から最大読み取り位置までの間を所定時間中
    走査させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記異常処理手段は、原稿を走査するス
    キャナ光学系をホームポジッションの位置に移動させ、
    その位置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯させ
    た後、再度読み取った白基準の値を記憶する前記第二白
    基準記憶手段と、電源投入時に読み取った白基準の値を
    記憶する前記第一白基準記憶手段との値の比が、前記白
    閾値記憶手段の値より小である場合、前記スキャナ光学
    系をレンズの真上の位置に停止させたまま前記光源を所
    定時間点灯させることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  8. 【請求項8】 前記異常処理手段は、原稿を走査するス
    キャナ光学系をホームポジッションの位置に移動させ、
    その位置に停止させたまま前記光源を所定時間点灯させ
    た後、再度読み取った黒基準の値を記憶する第二黒基準
    記憶手段と、電源投入時に読み取った黒基準の値を記憶
    する前記第一黒基準記憶手段との値の比が、前記黒閾値
    記憶手段の値より大である場合、前記スキャナ光学系を
    レンズの真上の位置に停止させたまま前記光源を所定時
    間点灯させることを特徴とする請求項2記載の画像読取
    装置。
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