JPH10289637A - シート状皿ばねとその製法 - Google Patents

シート状皿ばねとその製法

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Publication number
JPH10289637A
JPH10289637A JP9097229A JP9722997A JPH10289637A JP H10289637 A JPH10289637 A JP H10289637A JP 9097229 A JP9097229 A JP 9097229A JP 9722997 A JP9722997 A JP 9722997A JP H10289637 A JPH10289637 A JP H10289637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
disc spring
dome
dome portion
slit
Prior art date
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Pending
Application number
JP9097229A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kaneda
誠 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority to JP9097229A priority Critical patent/JPH10289637A/ja
Publication of JPH10289637A publication Critical patent/JPH10289637A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリック感触のばらつき及び打鍵寿命劣化を
防止する。 【解決手段】 合成樹脂フィルムまたは金属薄板製のシ
ート状素材の平坦部1bとなる部分に、予めスリット1
2を、ドーム部1aの外周に沿うように、抜き加工で形
成し、その後、ドーム部1aを成形する。他の方法とし
て、シート状素材に、予めスリットの基となる切込み
(抜き幅はゼロ)をナイフ刃状工具により形成する場合
もある。前記スリットは、互いに対向する一対または複
数対のスリットより成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂フイルムや
金属薄板によりクリック感触を出すための円形、楕円形
等の1個または複数のドーム部を形成したシート状皿ば
ねに関し、特にクリック感触のばらつき及び打鍵寿命劣
化の防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状皿ばねはクリック感触を出すた
めに、複数のドーム部を所定のシートに形成する。この
ドーム部は押圧力を加えるとクリック感触をもって凹
み、押圧力を解除すると元のドーム形状に復帰する。シ
ート状皿ばね1は図3に示すように単なるクリック感触
を出すためのばねとして使用する場合と、図4に示すよ
うにスイッチとしての片側の接点機能を付加する場合の
2種類に大別される。
【0003】シート状皿ばね1は平坦なシート素材11
を冷間または熱間にて図5に示すように成形加工により
作られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシート状皿ばね
は図6に示すクリック感触(P1−P2)のばらつきが
大きく、また打鍵寿命が短い欠点があった。この発明は
これらの問題を解決することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明は、ドーム部と、そのドーム部を
囲む平坦部とより成るシート状皿ばねにおいて、平坦部
に、スリットがドーム部の外周に沿って形成される。 (2)請求項2の発明では、前記(1)において、前記
スリットが、互いに対向する一対または複数対のスリッ
トで構成される。
【0006】(3)請求項3の発明は、ドーム部と、そ
のドーム部を囲む平坦部とより成るシート状皿ばねの製
法において、シート状素材の前記平坦部となる部分に予
めスリットを、前記ドーム部の外周に沿うように、抜き
加工で形成し、その後、ドーム部を成形するものであ
る。 (4)請求項4の発明は、ドーム部と、そのドーム部を
囲む平坦部とより成るシート状皿ばねの製法において、
シート状素材の前記平坦部となる部分に予めスリットの
基となる切込み(抜き幅はゼロ)を前記ドーム部の外周
に沿うように、ナイフ刃状工具により形成し、その後、
前記ドーム部を成形するものである。
【0007】(5)請求項5の発明では、前記(3)ま
たは(4)において、前記シート状素材として合成樹脂
フイルムまたは金属薄板が用いられる。
【0008】
【発明の実施の形態】従来のシート状皿ばねのクリック
感触のばらつきが大きく、また打鍵寿命が短い問題を種
々検討した結果、平坦部1bの角部1cに近い部分が、
ドーム成形時にドーム1a側に引っ張られて厚さが薄く
なり、角部1cの前後の部分の厚さにばらつきが生じる
と共に、加工歪が残ることが判った。更に厚さのばらつ
きはクリック感触のばらつきをもたらし、加工歪は打鍵
寿命劣化の原因となることが判った。
【0009】そこで、この発明では平坦部1bにスリッ
トをドーム部1aの外周に沿うように形成し、然る後、
ドーム部を成形している。図1はシート状素材11の平
坦部1bとなる部分にドーム部1aの外周に沿うスリッ
ト12を先ず形成した後、ドーム部1aを成形加工して
得られるシート状皿ばね1を示している。スリット12
は幅をもち、複数同時の抜き加工となるが、ドーム部1
aのピッチが比較的大きい場合特に有効である。
【0010】このようにスリット12を形成しておく
と、ドーム部1aの成形時に、角部1cの近傍の平坦部
1bがドーム部1a側に引っ張られると、スリット12
の幅が広がり、平坦部の板厚変化が抑えられると共に角
部1cの前後の部分の厚さのばらつきが改善されると共
に、加工歪も少なくなる。その結果、クリック感触のば
らつき及び打鍵寿命の劣化が防止される。
【0011】図2はシート状素材11の平坦部1bとな
る部分にスリットを形成するために、先ずナイフ刃等を
使用し、円弧状の切込み(抜き幅0)を複数個設けた
後、ドーム部1aを成形加工した場合である。その際、
角部1cに近い平坦部1bがドーム部1a側に引っ張ら
れ、切込みに微小の空隙ができる。ドーム部1aのピッ
チが小さく、スリット抜きが困難な場合に適し、効果は
図1と同様である。
【0012】いずれの場合も、スリット12は互いに対
向する一対または複数対のスリットにより構成される
(請求項2)。またシート状素材11として合成樹脂フ
イルムまたは金属薄板が用いられる(請求項5)。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はシート状
皿ばねにおけるドーム形状部の周辺に複数のスリットを
設けることにより、加工歪の吸収、板厚の変化やばらつ
きの抑制を可能にし、クリック感触のばらつきが少な
く、かつ打鍵寿命に優れたシート状皿ばねを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す図で、Aは平面図、B
はAのa−a′断面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す図で、Aは平面
図、BはAのa−a′断面図。
【図3】従来のシート状皿ばねを用いたメンブレンスイ
ッチの一例を示す図で、Aは平面図、BはAのa−a′
断面図。
【図4】従来のシート状皿ばねを用いたメンブレンスイ
ッチの他の例を示す図で、Aは平面図、BはAのa−
a′断面図。
【図5】シート状皿ばねのドーム部の加工方法を説明す
るための断面図。
【図6】シート状皿ばねの荷重−変位特性を示すグラ
フ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーム部と、そのドーム部を囲む平坦部
    とより成るシート状皿ばねにおいて、前記平坦部に、ス
    リットが前記ドーム部の外周に沿って形成されているこ
    とを特徴とするシート状皿ばね。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記スリットが、互
    いに対向する一対または複数対のスリットより成ること
    を特徴とするシート状皿ばね。
  3. 【請求項3】 ドーム部と、そのドーム部を囲む平坦部
    とより成るシート状皿ばねの製法において、シート状素
    材の前記平坦部となる部分に予めスリットを、前記ドー
    ム部の外周に沿うように、抜き加工で形成し、その後、
    前記ドーム部を成形することを特徴とするシート状皿ば
    ねの製法。
  4. 【請求項4】 ドーム部と、そのドーム部を囲む平坦部
    とより成るシート状皿ばねの製法において、シート状素
    材の前記平坦部となる部分に予めスリットの基となる切
    込み(抜き幅はゼロ)を前記ドーム部の外周に沿うよう
    に、ナイフ刃状工具により形成し、その後、前記ドーム
    部を成形することを特徴とするシート状皿ばねの製法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記シート
    状素材として合成樹脂フイルムまたは金属薄板を用いる
    ことを特徴とするシート状皿ばねの製法。
JP9097229A 1997-04-15 1997-04-15 シート状皿ばねとその製法 Pending JPH10289637A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012519946A (ja) * 2009-03-12 2012-08-30 エルベ エレクトロメディツィン ゲーエムベーハー 押しボタン、その製造方法、および医療用操作部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012519946A (ja) * 2009-03-12 2012-08-30 エルベ エレクトロメディツィン ゲーエムベーハー 押しボタン、その製造方法、および医療用操作部品

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20010130