JPH10289469A - 光ヘッド装置 - Google Patents
光ヘッド装置Info
- Publication number
- JPH10289469A JPH10289469A JP9093524A JP9352497A JPH10289469A JP H10289469 A JPH10289469 A JP H10289469A JP 9093524 A JP9093524 A JP 9093524A JP 9352497 A JP9352497 A JP 9352497A JP H10289469 A JPH10289469 A JP H10289469A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light beam
- prism
- light
- wavelength
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 波長の異なる2種類の半導体レーザを搭載す
る光ヘッド装置で、構成部品を簡素化し、光ヘッド装置
を小型にする。 【解決手段】 半導体レーザ3からの光ビームを対物レ
ンズ9方向に変換する手段として、従来の立ち上げミラ
ーのかわりに、屈折面と反射面を持ち、かつ2面間はあ
る角度をもつように設定したプリズム19を構成する。
プリズム19の反射面は波長選択機能をもち、かつ半導
体レーザ3とは波長の異なるレーザモジュール12から
の光ビームは透過し、同じ対物レンズ9に透過する。波
長の異なる光源からのビーム光を同様に情報記録媒体1
に集光させることができ、さらに、ビーム整形機能を兼
ねることができるため、部品点数を増やさずに済み、装
置全体の小型化ができる。また、製造面、コスト面でも
優位性を得ることができる。
る光ヘッド装置で、構成部品を簡素化し、光ヘッド装置
を小型にする。 【解決手段】 半導体レーザ3からの光ビームを対物レ
ンズ9方向に変換する手段として、従来の立ち上げミラ
ーのかわりに、屈折面と反射面を持ち、かつ2面間はあ
る角度をもつように設定したプリズム19を構成する。
プリズム19の反射面は波長選択機能をもち、かつ半導
体レーザ3とは波長の異なるレーザモジュール12から
の光ビームは透過し、同じ対物レンズ9に透過する。波
長の異なる光源からのビーム光を同様に情報記録媒体1
に集光させることができ、さらに、ビーム整形機能を兼
ねることができるため、部品点数を増やさずに済み、装
置全体の小型化ができる。また、製造面、コスト面でも
優位性を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円盤上の同心円状ま
たは螺旋状のトラックに、光を集束し記録された微小情
報の読み出し、記録と消去をする光学的情報記録再生装
置の光ヘッド装置に関するものである。
たは螺旋状のトラックに、光を集束し記録された微小情
報の読み出し、記録と消去をする光学的情報記録再生装
置の光ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、情報が同心円状または螺旋状に配
置されたトラック上に記録された情報記録媒体は、大量
の情報を処理できることと、情報のランダムなアクセス
ができることから、オーディオ用、ビデオディスク用お
よび光ディスク用として注目をされている。このように
情報を光学的に読み取るための光ヘッド装置は、一般
に、情報記録媒体上にスポットを照射する光学系と、情
報記録媒体上の情報トラック及び光のスポットの相対的
位置関係を検出する位置検出手段とを備えている。
置されたトラック上に記録された情報記録媒体は、大量
の情報を処理できることと、情報のランダムなアクセス
ができることから、オーディオ用、ビデオディスク用お
よび光ディスク用として注目をされている。このように
情報を光学的に読み取るための光ヘッド装置は、一般
に、情報記録媒体上にスポットを照射する光学系と、情
報記録媒体上の情報トラック及び光のスポットの相対的
位置関係を検出する位置検出手段とを備えている。
【0003】図7は、従来の光ヘッド装置を概念的に示
した構成図である。図7において、レーザ光源3から出
射されたビームは、コリメートレンズ104、反射ミラ
ー105と対物レンズ102を経て、情報記録媒体1上
に集光される。この情報記録媒体1の記録層は、例えば
1.2mmであって、対物レンズ102はこの1.2m
mの基材を透過して情報記録媒体1の記録層に集光する
ように作られている。情報記録媒体1に記録された情報
によって反射する光の強度が変化するので、反射光は検
出レンズ106を通り光検出器107でその反射光の強
度を検出することにより、情報記録媒体1に記録された
情報を電気的出力として取り出すことができる。
した構成図である。図7において、レーザ光源3から出
射されたビームは、コリメートレンズ104、反射ミラ
ー105と対物レンズ102を経て、情報記録媒体1上
に集光される。この情報記録媒体1の記録層は、例えば
1.2mmであって、対物レンズ102はこの1.2m
mの基材を透過して情報記録媒体1の記録層に集光する
ように作られている。情報記録媒体1に記録された情報
によって反射する光の強度が変化するので、反射光は検
出レンズ106を通り光検出器107でその反射光の強
度を検出することにより、情報記録媒体1に記録された
情報を電気的出力として取り出すことができる。
【0004】また、情報記録媒体上により微小なスポッ
トを作ることで、高密度記録を進める技術も提案されて
いる。この場合、最もスポット径微小化に効果のあるの
は、半導体レーザの波長を短くすることが知られてい
る。通常、オーディオ用の半導体レーザは赤外帯780
nmの波長から650nmの赤色帯のものが商品化され
ている。
トを作ることで、高密度記録を進める技術も提案されて
いる。この場合、最もスポット径微小化に効果のあるの
は、半導体レーザの波長を短くすることが知られてい
る。通常、オーディオ用の半導体レーザは赤外帯780
nmの波長から650nmの赤色帯のものが商品化され
ている。
【0005】ところで、既存の情報記録媒体の中には、
波長依存性を持つものが存在する。例えば、記録媒体C
D−Rは、図6に掲げたその反射率の波長依存性を示す
特性図からわかるように、波長780nmのレーザでは
記録媒体からの反射率が高く再生信号が得られるが、波
長650nmのレーザでは記録媒体からの反射率がほと
んどなく、再生信号が得られない。
波長依存性を持つものが存在する。例えば、記録媒体C
D−Rは、図6に掲げたその反射率の波長依存性を示す
特性図からわかるように、波長780nmのレーザでは
記録媒体からの反射率が高く再生信号が得られるが、波
長650nmのレーザでは記録媒体からの反射率がほと
んどなく、再生信号が得られない。
【0006】したがって、このような波長依存性を持つ
記録媒体を再生あるいは記録するためには、それぞれの
波長にあった単独の光ヘッド装置が必要となる。
記録媒体を再生あるいは記録するためには、それぞれの
波長にあった単独の光ヘッド装置が必要となる。
【0007】また、一つの光ヘッド装置で波長依存性の
ある記録媒体を再生するため、一つの光ヘッド装置内に
異なる波長の半導体レーザを2種類搭載することが提案
されている。
ある記録媒体を再生するため、一つの光ヘッド装置内に
異なる波長の半導体レーザを2種類搭載することが提案
されている。
【0008】さらに、基材厚をより薄いものを用いて記
録層を従来の1.2mmとは別の位置(例えば従来の半
分の0.6mm)に設けた高密度記録用の情報記録媒体
が新たに提案されている。このような高密度記録用の情
報記録媒体にも対応するためには、1.2mmの基材を
通過して記録層にビームを集光する対物レンズとは別
に、0.6mmの基材を通過して記録層にビームを集光
する対物レンズも必要となる。
録層を従来の1.2mmとは別の位置(例えば従来の半
分の0.6mm)に設けた高密度記録用の情報記録媒体
が新たに提案されている。このような高密度記録用の情
報記録媒体にも対応するためには、1.2mmの基材を
通過して記録層にビームを集光する対物レンズとは別
に、0.6mmの基材を通過して記録層にビームを集光
する対物レンズも必要となる。
【0009】図5は、このような異なる波長の半導体レ
ーザと対物レンズとを各々2種類搭載した光ヘッド装置
の構成を示す概略図である。図5において、波長650
nmの半導体レーザ53から出射された光ビームはコリ
メートレンズ54で平行光に変換され、650nmの波
長帯の光は透過するよう設定された波長選択性ミラー6
8を透過する。そして立ち上げミラー67により反射さ
れた光ビームは対物レンズ59あるいは対物レンズ60
のどちらか設定された方を透過し情報記録媒体(図示せ
ず)に集光される。
ーザと対物レンズとを各々2種類搭載した光ヘッド装置
の構成を示す概略図である。図5において、波長650
nmの半導体レーザ53から出射された光ビームはコリ
メートレンズ54で平行光に変換され、650nmの波
長帯の光は透過するよう設定された波長選択性ミラー6
8を透過する。そして立ち上げミラー67により反射さ
れた光ビームは対物レンズ59あるいは対物レンズ60
のどちらか設定された方を透過し情報記録媒体(図示せ
ず)に集光される。
【0010】また、波長780nmの半導体レーザと光
検出器を一体にしたモジュール66から出射された光ビ
ームはコリメートレンズ63で平行光に変換され、78
0nm帯に光は反射するように設定された波長選択性ミ
ラー68で反射され立ち上げミラー67と対物レンズ5
9(または、対物レンズ60)を通って情報記録媒体に
集光される。
検出器を一体にしたモジュール66から出射された光ビ
ームはコリメートレンズ63で平行光に変換され、78
0nm帯に光は反射するように設定された波長選択性ミ
ラー68で反射され立ち上げミラー67と対物レンズ5
9(または、対物レンズ60)を通って情報記録媒体に
集光される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな異なる波長の半導体レーザを2種類搭載した光ヘッ
ド装置の構成では、波長選択性ミラーが追加され構成的
に複雑になり、かつ大きくなってしまうとともに、製造
の面、コストの面でも不利になるという問題があった。
うな異なる波長の半導体レーザを2種類搭載した光ヘッ
ド装置の構成では、波長選択性ミラーが追加され構成的
に複雑になり、かつ大きくなってしまうとともに、製造
の面、コストの面でも不利になるという問題があった。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、1個のプリズムで情報記録媒体に垂直に光ビームを
集光させるように対物レンズに入射させ、かつ波長選択
性をもたせることにより、部品点数を増やすことなく波
長の異なる光源からの光を同様に情報記録媒体に集束さ
せることができ、さらに、反射ミラーにビーム整形機能
をもたせることもできるため、装置全体の構成を小型化
できる光ヘッド装置を提供することを目的とする。
で、1個のプリズムで情報記録媒体に垂直に光ビームを
集光させるように対物レンズに入射させ、かつ波長選択
性をもたせることにより、部品点数を増やすことなく波
長の異なる光源からの光を同様に情報記録媒体に集束さ
せることができ、さらに、反射ミラーにビーム整形機能
をもたせることもできるため、装置全体の構成を小型化
できる光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明は、波長の異なる2つの光源をもち、第1の光
源から発光される光ビームを情報記録媒体に垂直方向に
反射させるミラーに対して、波長選択性をもたせること
により、第2の光源からの波長帯に対しては、ミラーを
透過させる波長をもつように設定させ、対物レンズに入
射させるように構成した光ヘッド装置である。また、屈
折面と反射面が特定の角度をもって形成された1個のプ
リズムの反射面に波長選択性をもたせることにより、プ
リズムの反射面を波長の異なる第2の光源からの光ビー
ムを透過させ、対物レンズに入射させ、かつプリズムの
反射面を透過させたときのプリズムからの出射光の一方
向の幅を1.5倍以下に拡大するように構成することに
より、このプリズムに波長選択性とビーム整形機能をも
もたせ、対物レンズに入射させるように構成した光ヘッ
ド装置である。
に本発明は、波長の異なる2つの光源をもち、第1の光
源から発光される光ビームを情報記録媒体に垂直方向に
反射させるミラーに対して、波長選択性をもたせること
により、第2の光源からの波長帯に対しては、ミラーを
透過させる波長をもつように設定させ、対物レンズに入
射させるように構成した光ヘッド装置である。また、屈
折面と反射面が特定の角度をもって形成された1個のプ
リズムの反射面に波長選択性をもたせることにより、プ
リズムの反射面を波長の異なる第2の光源からの光ビー
ムを透過させ、対物レンズに入射させ、かつプリズムの
反射面を透過させたときのプリズムからの出射光の一方
向の幅を1.5倍以下に拡大するように構成することに
より、このプリズムに波長選択性とビーム整形機能をも
もたせ、対物レンズに入射させるように構成した光ヘッ
ド装置である。
【0014】このような構成により、プリズムに第1の
光源からの光ビームを対物レンズの方向に反射させる従
来の立ち上げミラーの機能と、異なる波長のビーム光を
選択する従来の波長選択ミラーの機能を合わせもたすこ
とにより、部品点数を増やすことなく波長の異なる光源
からの光を同様に情報記録媒体に集束させることができ
る。さらに、反射ミラーにビーム整形機能をもたせるこ
ともできるため、装置全体の構成を小型化でき、従来の
光ヘッド装置が持つ、構成的に複雑でかつ大きくなって
しまい、製造の面、コストの面でも不利になるという問
題を解決することができるという効果を有する。
光源からの光ビームを対物レンズの方向に反射させる従
来の立ち上げミラーの機能と、異なる波長のビーム光を
選択する従来の波長選択ミラーの機能を合わせもたすこ
とにより、部品点数を増やすことなく波長の異なる光源
からの光を同様に情報記録媒体に集束させることができ
る。さらに、反射ミラーにビーム整形機能をもたせるこ
ともできるため、装置全体の構成を小型化でき、従来の
光ヘッド装置が持つ、構成的に複雑でかつ大きくなって
しまい、製造の面、コストの面でも不利になるという問
題を解決することができるという効果を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、屈折面と反射面が一定の角度をもって形成された1
個のプリズムで、平行光束に集光した光源からの光ビー
ムを屈折面で屈折するよう入射させ、反射面で反射した
光ビームを入射時と同一平面の屈折面から出射させるこ
とにより、出射された光ビームの一方の幅を1.5倍以
上にビーム整形し、かつ出射された光ビームが入射する
光ビームと略直角をなすよう、屈折面と反射面の角度、
入射角および屈折率を設定したプリズムと、プリズムか
らの出射光を情報記録媒体に光ビームを絞る対物レンズ
とを備えた光ヘッド装置であって、プリズムの反射面を
光源の波長とは異なる第2の光源からの光ビームを透過
させることができる波長選択性膜を備え、対物レンズに
入射させ、かつプリズムの反射面を透過させたときのプ
リズムからの出射光の一方向の幅を1.5倍以下に拡大
するように構成したものである。
は、屈折面と反射面が一定の角度をもって形成された1
個のプリズムで、平行光束に集光した光源からの光ビー
ムを屈折面で屈折するよう入射させ、反射面で反射した
光ビームを入射時と同一平面の屈折面から出射させるこ
とにより、出射された光ビームの一方の幅を1.5倍以
上にビーム整形し、かつ出射された光ビームが入射する
光ビームと略直角をなすよう、屈折面と反射面の角度、
入射角および屈折率を設定したプリズムと、プリズムか
らの出射光を情報記録媒体に光ビームを絞る対物レンズ
とを備えた光ヘッド装置であって、プリズムの反射面を
光源の波長とは異なる第2の光源からの光ビームを透過
させることができる波長選択性膜を備え、対物レンズに
入射させ、かつプリズムの反射面を透過させたときのプ
リズムからの出射光の一方向の幅を1.5倍以下に拡大
するように構成したものである。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、波長の異
なる少なくとも2つ以上の光源をもち、第1の光源から
発光される光ビームを情報記録媒体に垂直方向に反射さ
せるミラーと、ミラーによって垂直方向に反射された光
ビームを情報記録媒体上に微小なスポットに絞る対物レ
ンズを備えた光ヘッド装置で、反射ミラーの反射面は波
長選択性膜を備え、ミラーを透過させる波長をもつ第2
の光源から、対物レンズに入射させるように構成したも
のである。
なる少なくとも2つ以上の光源をもち、第1の光源から
発光される光ビームを情報記録媒体に垂直方向に反射さ
せるミラーと、ミラーによって垂直方向に反射された光
ビームを情報記録媒体上に微小なスポットに絞る対物レ
ンズを備えた光ヘッド装置で、反射ミラーの反射面は波
長選択性膜を備え、ミラーを透過させる波長をもつ第2
の光源から、対物レンズに入射させるように構成したも
のである。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の光ヘッド装置の実施の
形態1の構成を示す斜視図である。図1において、3は
中心波長650nmの半導体レーザで、その出射光はコ
リメートレンズ4にて平行光に変換される。この平行光
ビームは偏光ビームスプリッタ(以下、PBSと略す)
15に入射される。この分割面はS波を約80%反射
し、残りの約20%は図2に示す前光ピンダイオード2
1(図1では図示を略す)に受光され、半導体レーザ3
の出力光制御に使用され、半導体レーザ3の発光を安定
化させる。さて、PBS15において約80%反射され
た光ビームは、1/4波長板8を透過し、プリズム19
に入射される。プリズム19は図3に示すように、屈折
面19aと反射面19bがある角度で対向しており、光
ビーム屈折面19aに入射すると、光ビームは屈折し反
射面19bで反射され、再度屈折面19aに入射され、
ある屈折角をもって空気中に出射されることとなる。プ
リズム19からでた光ビームは対物レンズ9、10のど
ちらか一方に入射され、情報記録媒体1に集光される。
このとき、プリズム19は、半導体レーザ3からの光路
を変換する役割をもっている。また、レンズホルダー1
4は対物レンズ9、10を保持し、回転することで記録
層の深さが異なる情報記録媒体1にあった対物レンズを
選択する。
〜図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の光ヘッド装置の実施の
形態1の構成を示す斜視図である。図1において、3は
中心波長650nmの半導体レーザで、その出射光はコ
リメートレンズ4にて平行光に変換される。この平行光
ビームは偏光ビームスプリッタ(以下、PBSと略す)
15に入射される。この分割面はS波を約80%反射
し、残りの約20%は図2に示す前光ピンダイオード2
1(図1では図示を略す)に受光され、半導体レーザ3
の出力光制御に使用され、半導体レーザ3の発光を安定
化させる。さて、PBS15において約80%反射され
た光ビームは、1/4波長板8を透過し、プリズム19
に入射される。プリズム19は図3に示すように、屈折
面19aと反射面19bがある角度で対向しており、光
ビーム屈折面19aに入射すると、光ビームは屈折し反
射面19bで反射され、再度屈折面19aに入射され、
ある屈折角をもって空気中に出射されることとなる。プ
リズム19からでた光ビームは対物レンズ9、10のど
ちらか一方に入射され、情報記録媒体1に集光される。
このとき、プリズム19は、半導体レーザ3からの光路
を変換する役割をもっている。また、レンズホルダー1
4は対物レンズ9、10を保持し、回転することで記録
層の深さが異なる情報記録媒体1にあった対物レンズを
選択する。
【0018】半導体レーザ3の出射光の拡がり角は、そ
の半導体レーザP−N接合面に水平方向と垂直方向では
異なるため、光ビームの形状は楕円形になっている。一
般に、光学的情報記録再生装置では、光ビームの楕円形
形状の短軸方向を拡大して、円形形状の光ビームに整形
している。
の半導体レーザP−N接合面に水平方向と垂直方向では
異なるため、光ビームの形状は楕円形になっている。一
般に、光学的情報記録再生装置では、光ビームの楕円形
形状の短軸方向を拡大して、円形形状の光ビームに整形
している。
【0019】プリズム19にビーム整形の機能をもたせ
るために、プリズム19の屈折面19aと反射面19b
の具体的な設計値として、下記のような値に設定するこ
とができる。
るために、プリズム19の屈折面19aと反射面19b
の具体的な設計値として、下記のような値に設定するこ
とができる。
【0020】 光ビームのプリズム19への入射角 71.0deg 屈折面19aの設定角 19.0deg 反射面19bの設定角 29.8deg プリズムの屈折率 1.51 このように設定すると、半導体レーザ3の光ビームを略
直角に方向変換でき、かつ、光ビームの短軸方向を約
2.5倍に拡大することができる。そして、対物レンズ
9、10を通して、情報記録媒体1に集光させることが
できる。
直角に方向変換でき、かつ、光ビームの短軸方向を約
2.5倍に拡大することができる。そして、対物レンズ
9、10を通して、情報記録媒体1に集光させることが
できる。
【0021】さらにプリズム19の屈折面19aと反射
面19bの光学仕様を下記のように設定することによ
り、別の光路を形成している。
面19bの光学仕様を下記のように設定することによ
り、別の光路を形成している。
【0022】 半導体レーザ3の中心波長 650nmのとき プリズム19の屈折面の透過率 90%以上 プリズム19の反射面の反射率 85%以上 さらに、追加仕様として 半導体レーザの中心波長 780nmのとき プリズム19の屈折面の透過率 90%以上 プリズム19の反射面の透過率 85%以上 に設定している。
【0023】したがって、図1、図2に示すように光検
出器と中心波長780nmの半導体レーザの機能をもつ
レーザモジュール12から出射された光ビームがコリメ
ートレンズ13で平行光に変換され、反射ミラー5で反
射されプリズム19の反射面19bに入射される。この
光ビームは入射面で屈折し、さらに屈折面19aから空
気中に出る時にも屈折され、対物レンズ9、10を通
り、情報記録媒体1に集光される。
出器と中心波長780nmの半導体レーザの機能をもつ
レーザモジュール12から出射された光ビームがコリメ
ートレンズ13で平行光に変換され、反射ミラー5で反
射されプリズム19の反射面19bに入射される。この
光ビームは入射面で屈折し、さらに屈折面19aから空
気中に出る時にも屈折され、対物レンズ9、10を通
り、情報記録媒体1に集光される。
【0024】半導体レーザ3とレーザモジュール12と
の光ビームは平行に設定している。このときの光ビーム
はプリズム19を透過後光ビームが屈折を受ける方向に
対して、約1.1倍ビーム整形を受ける。
の光ビームは平行に設定している。このときの光ビーム
はプリズム19を透過後光ビームが屈折を受ける方向に
対して、約1.1倍ビーム整形を受ける。
【0025】また、レーザモジュール12から出射され
プリズム19を透過した後の光ビームと、半導体レーザ
3から出射しプリズム19を透過した後の光ビームと
は、対物レンズ9、10に対してほぼ同等の光路を透過
するようにしている。
プリズム19を透過した後の光ビームと、半導体レーザ
3から出射しプリズム19を透過した後の光ビームと
は、対物レンズ9、10に対してほぼ同等の光路を透過
するようにしている。
【0026】次に、情報記録媒体1から反射した中心波
長650nmの光ビームは1/4波長板8でP波に変換
され、PBS15を透過し、フォーカスサーボおよびト
ラッキングサーボを検出するためのホログラム11を通
り、更に検出レンズ6を透過し光検出器7で受光され
る。光検出器7により、再生信号と共に、フォーカスエ
ラー信号とトラッキングエラー信号が得られる。
長650nmの光ビームは1/4波長板8でP波に変換
され、PBS15を透過し、フォーカスサーボおよびト
ラッキングサーボを検出するためのホログラム11を通
り、更に検出レンズ6を透過し光検出器7で受光され
る。光検出器7により、再生信号と共に、フォーカスエ
ラー信号とトラッキングエラー信号が得られる。
【0027】また、同様に中心波長780nmの光ビー
ムはプリズム19を透過し、反射ミラー5を通り、レー
ザモジュール12で受光する。レーザモジュールに備え
られた光検出器により、再生信号と共に、フォーカスエ
ラー信号とトラッキングエラー信号が得られる。
ムはプリズム19を透過し、反射ミラー5を通り、レー
ザモジュール12で受光する。レーザモジュールに備え
られた光検出器により、再生信号と共に、フォーカスエ
ラー信号とトラッキングエラー信号が得られる。
【0028】以上説明したように、本発明によれば、立
ち上げミラーの機能とビーム整形機能と波長選択性の機
能を1個のプリズムで実現でき合理的な光学系を構成で
きるため、光ディスク装置を簡素化することができる。
なお、上述した設計例は一例であって、ビーム幅の拡大
率、波長、プリズムの設定角および膜仕様は光ヘッド装
置に求められる仕様に合わせて最適な組み合わせを取る
ことができる。
ち上げミラーの機能とビーム整形機能と波長選択性の機
能を1個のプリズムで実現でき合理的な光学系を構成で
きるため、光ディスク装置を簡素化することができる。
なお、上述した設計例は一例であって、ビーム幅の拡大
率、波長、プリズムの設定角および膜仕様は光ヘッド装
置に求められる仕様に合わせて最適な組み合わせを取る
ことができる。
【0029】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2にかかる光ヘッド装置の構成を示す平面図で、反
射ミラー20に、光ビームの方向変換と、波長選択膜を
兼ねるようにしたものである。
形態2にかかる光ヘッド装置の構成を示す平面図で、反
射ミラー20に、光ビームの方向変換と、波長選択膜を
兼ねるようにしたものである。
【0030】半導体レーザ3とレーザモジュール12か
らの光ビームの経路は図1、図2と同様である。半導体
レーザ3から出射された中心波長650nmの光ビーム
に対しては、反射ミラー20の反射面20aで反射さ
れ、対物レンズ9、10に入射され、情報記録媒体1に
集光される。
らの光ビームの経路は図1、図2と同様である。半導体
レーザ3から出射された中心波長650nmの光ビーム
に対しては、反射ミラー20の反射面20aで反射さ
れ、対物レンズ9、10に入射され、情報記録媒体1に
集光される。
【0031】また、レーザモジュール12から出射され
た中心波長780nmの光ビームは反射ミラー20の裏
面20bを透過し、さらに反射面20aを透過させる。
したがって、反射膜20aは波長選択性のある膜に設定
する。さらに、反射ミラー20を透過した光ビームは対
物レンズ9、10に入射され、情報記録媒体1上に集光
するように構成したものである。
た中心波長780nmの光ビームは反射ミラー20の裏
面20bを透過し、さらに反射面20aを透過させる。
したがって、反射膜20aは波長選択性のある膜に設定
する。さらに、反射ミラー20を透過した光ビームは対
物レンズ9、10に入射され、情報記録媒体1上に集光
するように構成したものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
個の反射ミラー(プリズム)で情報記録媒体に垂直に光
ビームを集光させるように対物レンズに入射させ、かつ
波長選択性をもたせることにより、部品点数を増やすこ
となく波長の異なる光源からの光を同様に情報記録媒体
に集束させることができ、さらに、反射ミラーにビーム
整形機能をもたせることもできるため、装置全体の構成
を小型化でき、製造面、コスト面でも優位性を得ること
ができるという有利な効果が得られる。
個の反射ミラー(プリズム)で情報記録媒体に垂直に光
ビームを集光させるように対物レンズに入射させ、かつ
波長選択性をもたせることにより、部品点数を増やすこ
となく波長の異なる光源からの光を同様に情報記録媒体
に集束させることができ、さらに、反射ミラーにビーム
整形機能をもたせることもできるため、装置全体の構成
を小型化でき、製造面、コスト面でも優位性を得ること
ができるという有利な効果が得られる。
【図1】本発明の光ヘッド装置の実施の形態1の構成を
示す斜視図
示す斜視図
【図2】同、平面図
【図3】同、立ち上げミラーとビーム整形機能と波長選
択膜を備えたプリズムの平面図
択膜を備えたプリズムの平面図
【図4】本発明の光ヘッド装置の実施の形態2の構成を
示す平面図
示す平面図
【図5】従来の光ヘッド装置の概略図
【図6】CD−R反射率の波長依存性を示す特性図
【図7】従来の光ヘッド装置の概略図
1 情報記録媒体 2、9、10 対物レンズ 3 半導体レーザ 4、13 コリメートレンズ 5、20 反射ミラー 6 検出レンズ 7 光検出器 8 1/4波長板 11 ホログラム 12 レーザモジュール 14 レンズホルダー 15 PBS 16 レーザモジュール 17 立ち上げミラー 18 波長選択ミラー 19 プリズム 20 反射ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 定夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡澤 裕典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長島 賢治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 屈折面と反射面が一定の角度をもって形
成された1個のプリズムで、平行光束に集光した光源か
らの光ビームを前記屈折面で屈折するように入射させ、
前記反射面で反射した光ビームを入射時と同一平面の前
記屈折面から出射させることにより、出射された光ビー
ムの一方の幅を1.5倍以上にビーム整形し、かつ出射
された光ビームが入射する光ビームと略直角をなすよう
に、前記屈折面と反射面の角度、前記入射角および屈折
率を設定したプリズムと、前記プリズムからの出射光を
情報記録媒体に光ビームを絞る対物レンズとを備えた光
ヘッド装置であって、前記プリズムの前記反射面に前記
光源の波長とは異なる第2の光源からの光ビームを透過
させることができる波長選択性膜を備え、前記対物レン
ズに光ビームを入射させ、かつ前記プリズムの前記反射
面を透過させたときの前記プリズムからの出射光の一方
向の幅を1.5倍以下に拡大するように構成された光ヘ
ッド装置。 - 【請求項2】 波長の異なる少なくとも2つ以上の光源
をもち、第1の光源から発光される光ビームを情報記録
媒体に垂直方向に反射させるミラーと、前記ミラーによ
って垂直方向に反射された光ビームを情報記録媒体上に
微小なスポットに絞る対物レンズを備えた光ヘッド装置
で、前記反射ミラーの反射面は波長選択性膜を備え、前
記ミラーを透過させる波長をもつ第2の光源から、前記
対物レンズに入射させるように構成された光ヘッド装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9093524A JPH10289469A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 光ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9093524A JPH10289469A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 光ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10289469A true JPH10289469A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14084716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9093524A Pending JPH10289469A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 光ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10289469A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109683344A (zh) * | 2019-01-24 | 2019-04-26 | 中国科学院西安光学精密机械研究所 | 用于x射线聚焦镜垂直装调系统的光源装置及其搭建方法 |
-
1997
- 1997-04-11 JP JP9093524A patent/JPH10289469A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109683344A (zh) * | 2019-01-24 | 2019-04-26 | 中国科学院西安光学精密机械研究所 | 用于x射线聚焦镜垂直装调系统的光源装置及其搭建方法 |
CN109683344B (zh) * | 2019-01-24 | 2023-10-03 | 中国科学院西安光学精密机械研究所 | 用于x射线聚焦镜垂直装调系统的光源装置及其搭建方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5450378A (en) | Holographic elements for an optical recording system | |
RU98102710A (ru) | Оптический датчик (варианты), объектив (варианты) и оптический адаптерный прибор (варианты) | |
JPH10326428A (ja) | 異波長光源モジュール及びそれを利用した光ピックアップ装置 | |
JP2000030288A (ja) | 光ピックアップ素子 | |
US20030185137A1 (en) | Optical pick-up apparatus and optical disc unit therefor | |
JP2007073173A (ja) | 互換型光ピックアップ、及びこれを採用した光記録及び/または再生機器 | |
JPH10289469A (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP2002230818A (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP3454017B2 (ja) | 光学ピックアップ及び光ディスク装置 | |
JP2001143312A (ja) | 光学ピックアップ装置及び光ディスク装置 | |
JP2002288870A (ja) | 光ピックアップ | |
JP2003151167A (ja) | 光ヘッドおよび光ディスク装置 | |
JP2002237087A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
KR100317278B1 (ko) | 삼파장레이저다이오드모듈및그를이용한광픽업장치 | |
JP3110311B2 (ja) | 光学ヘッド装置及び光学部品の製作方法 | |
JPH10247338A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JPH0636337A (ja) | 2ビーム光ヘッド | |
KR19980059971A (ko) | 이종 광 디스크용 광 픽업장치. | |
JPS5945641A (ja) | 複数ビ−ム・光学ヘツド | |
JP2001297475A (ja) | 光学ピックアップ | |
JP4248314B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP3854768B2 (ja) | 光ピックアップ及び光学的情報再生装置 | |
JP3965857B2 (ja) | 光ヘッド及びそれを用いた光学的情報媒体記録再生装置 | |
KR20030081706A (ko) | 복수의 대물렌즈를 갖는 광 픽업장치 | |
JP2003059069A (ja) | 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |