JP2002288870A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP2002288870A
JP2002288870A JP2001089584A JP2001089584A JP2002288870A JP 2002288870 A JP2002288870 A JP 2002288870A JP 2001089584 A JP2001089584 A JP 2001089584A JP 2001089584 A JP2001089584 A JP 2001089584A JP 2002288870 A JP2002288870 A JP 2002288870A
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optical
laser
wavelength
photodetector
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JP2001089584A
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English (en)
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Kenji Kato
賢二 加藤
Akihiro Moriya
昭弘 森谷
Hiroaki Hizuka
博昭 飛塚
Ryoji Nishina
了治 仁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数と調整箇所とを削減することが可能
な光ピックアップを提供すること。 【解決手段】 2波長1パッケージレーザダイオード
(LD)は、互いに異なる第1および第2の波長を持つ
第1および第2のレーザ光(L1、L2)を、それぞれ
互いに所定距離だけ離れた第1および第2の発光点から
平行に出射する。光学系(GRT,BS,CL,OL)
は、第1および第2のレーザ光を光ディスク(DIS
C)側へ導くとともに、この光ディスク側から入射する
互いに光軸のずれた第1および第2の戻り光(R1,R
2)を透過する。光軸合わせ素子(OAM)は、この光
学系を透過した第1および第2の戻り光を、それらの光
軸がフォトディテクタ(PD)の1つの受光位置で一致
するように、フォトディテクタへ導く。光軸合わせ素子
としては、例えば、回折格子を使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに波長の異な
る2種類のレーザ光を使い分けて光学的記録媒体(光デ
ィスク)の再生を行なう光ピックアップに関し、特に、
2波長レーザを備えた2波長対応光ピックアップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、DVD(ディジタルビデ
オディスク)プレーヤにおいては、DVDとCD(コン
パクトディスク)とのいずれをも再生可能にするために
特別の光ピックアップが搭載されたものが存在してい
る。そのような特別の光ピックアップは、DVD用の短
波長レーザ光(波長約650nm)とCD用の長波長レ
ーザ光(波長約780nm)との2種類のレーザ光を使
い分けて再生を行なうものであり、2波長対応光ピック
アップと呼ばれている。
【0003】以下、図3を参照して、従来の2波長対応
光ピックアップについて説明する。図3は2波長対応光
ピックアップの光学系のシステム構成図である。
【0004】図示の2波長対応光ピックアップは、第1
の波長を持つ第1のレーザ光L1を出射する第1のレー
ザダイオードLD1と、第1の波長とは異なる第2の波
長を持つ第2のレーザ光L2を出射する第2のレーザダ
イオードLD2と、回折格子(グレーティング)GRT
と、ビームスプリッタBS’と、偏光ビームスプリッタ
PBSと、コリメータレンズCLと、対物レンズOL
と、フォトディテクタPDとを備えている。とにかく、
回折格子GRT、ビームスプリッタBS’、偏光ビーム
スプリッタPBS、コリメータレンズCL、および対物
レンズOLの組み合わせは、第1および第2のレーザ光
L1およびL2を光ディスクDISC側へ導くととも
に、この光ディスクDISC側から入射する第1および
第2の戻り光を透過する光学系として働く。
【0005】第1のレーザダイオードLD1は、第1の
波長としてDVD用の波長約650nmを持つ第1のレ
ーザ光L1を出射するレーザダイオードであって、「D
VD−LD」と略称される。第2のレーザダイオードL
D2は、第2の波長としてCD用の波長約780nmを
持つ第2のレーザ光L2を出射するレーザダイオードで
あって、「CD−LD」と略称される。回折格子GRT
は、第2のレーザダイオードLD2から出射された1本
の第2のレーザ光L2を3本のレーザ光(中央の光束と
その両側の2本の光束)に分離するためのものである。
【0006】ビームスプリッタBS’は、第1のレーザ
光L1を反射すると共に、後述するように戻り光(光デ
ィスクDISCからの反射光)を透過するためのもので
ある。偏光ビームスプリッタPBSは、回折格子GRT
からの3本のレーザ光を反射すると共に、ビームスプリ
ッタBS’からのレーザ光を透過して、コリメータレン
ズCL側へ出射する。また、偏光ビームスプリッタPB
Sは、後述するように、戻り光(光ディスクDISCか
らの反射光)を透過する。すなわち、偏光ビームスプリ
ッタPBSは、第1のレーザダイオードLD1から出射
した第1のレーザ光L1又は第2のレーザダイオードL
D2から出射された第2のレーザ光L2を同一の光軸上
へ出射する光軸一致手段として働く。
【0007】コリメータレンズCLは、偏光ビームスプ
リッタPBSからのレーザ光を平行光に変換するための
ものである。対物レンズOLはコリメータレンズCLか
らの平行光を光ディスクDISC上へ照射するためのも
のである。
【0008】尚、光ディスクDISCで反射された反射
光(戻り光)は、後述するように、フォトディテクタP
Dで受光される。
【0009】ここで、ビームスプリッタBS’は、波長
約650nmの光に対しては反射率および透過率とも約
50%の特性を持つが、波長約780nmの光に対して
は透過率100%の特性を持っている。一方、偏光ビー
ムスプリッタPBSは、波長約650nmの光に対して
は透過率100%の透過率の特性を持っているが、波長
約780nmの光に対しては反射率および透過率とも約
50%の特性を持っている。したがって、第1および第
2のレーザダイオードLD1およびLD2とも、それら
から出射されたレーザ光の光量の約25%がフォトディ
テクタPDに入射することになる。しかしながら、たと
え光量が25%に減少したとしても、フォトディテクタ
PDは十分動作し、その機能を発揮することが可能であ
る。
【0010】次に、図3に示した光ピックアップの動作
について説明する。最初に、光ディスクDISCとして
DVDを使用した場合の動作について説明し、その後
で、光ディスクDISCとしてCDを使用した場合の動
作について説明する。
【0011】光ディスクDISCがDVDである場合、
第1のレーザダイオードLD1(DVD−LD)のみが
動作状態に置かれ、第2のレーザダイオードLD2(C
D−LD)は非動作状態に置かれる。したがって、第1
のレーザダイオードLD1のみが第1のレーザ光L1を
出射している。
【0012】第1のレーザダイオードLD1から出射さ
れた第1のレーザ光L1は、ビームスプリッタBS’に
入射する。このビームスプリッタBS’に入射した第1
のレーザ光L1は、その反射面で反射され、偏光ビーム
スプリッタPBSを透過し、コリメータレンズCLで平
行光にされ、対物レンズOLで収束されて、光ディスク
DISC(DVD)の記録面に照射される。
【0013】このDVDの記録面からの反射光(戻り
光)は、再び、対物レンズOL、コリメータレンズCL
を経て、偏光ビームスプリッタPBSおよびビームスプ
リッタBS’を透過した後、フォトディテクタPDに入
射される。
【0014】次に、光ディスクDISCがCDである場
合、第2のレーザダイオードLD2(CD−LD)のみ
が動作状態に置かれ、第1のレーザダイオードLD1
(DVD−LD)は非動作状態に置かれる。したがっ
て、第2のレーザダイオードLD2のみが第2のレーザ
光L2を出射している。
【0015】第2のレーザダイオードLD2から出射さ
れた第2のレーザ光L2は、回折格子GRTで3本のレ
ーザ光(光束)に分離された後、偏光ビームスプリッタ
PBSに入射する。この偏光ビームスプリッタPBSに
入射した3本のレーザ光は、その反射面で反射され、コ
リメータレンズCLで平行光にされ、対物レンズOLで
収束されて、光ディスクDISC(CD)の記録面に照
射される。
【0016】このCDの記録面からの反射光(戻り光)
は、再び、対物レンズOL、コリメータレンズCLを経
て、偏光ビームスプリッタPBSおよびビームスプリッ
タBS’を透過した後、フォトディテクタPDに入射さ
れる。
【0017】とにかく、従来の光ピックアップでは、偏
光ビームスプリッタPBSを使用することによって、第
1のレーザダイオードLD1から出射された第1のレー
ザ光L1と第2のレーザダイオードLD2から出射され
た第2のレーザ光L2との光軸を一致させている。
【0018】図4にフォトディテクタPDの受光パター
ンを示す。DVDプレーヤなどの光ディスク装置におい
ては、レーザ光を使用して光ディスクDISCの再生を
行なうので、フォーカシング制御とトラッキング制御と
が不可欠である。フォーカシング制御を行うためには光
ディスクDISCからの反射光(戻り光)を処理してフ
ォーカスエラー信号を生成する必要があり、トラッキン
グ制御を行うためには反射光を処理してトラッキングエ
ラー信号を生成する必要がある。
【0019】ここで、光ディスクDISCがCDとDV
Dとの場合では、トラッキングの制御方法が異なる。す
なわち、CDでは「3スポット(3ビーム)法」が採用
されているのに対して、DVDでは「位相差法」が採用
されている。したがって、上述したように、第2のレー
ザダイオードLD2から出射された第2のレーザ光L2
に対しては、それを3本のレーザ光(光束)に分離する
ために回折格子GRTが必要であるのに対して、第1の
レーザダイオードLD1から出射された第1のレーザ光
L1に対しては、それを3本のレーザ光(光束)に分離
する必要がないので回折格子が不要である。但し、どち
らのレーザ光を使用しようとも、光ディスクDISCで
反射した戻り光を受光する必要があり、その戻り光を共
通に1つのフォトディテクタPDで受光するために、偏
光ビームスプリッタPBSの光軸一致手段を用いてい
る。
【0020】以下では、光ディスクDISCがCDであ
る場合を前提にして説明を続けることにする。前述した
ように、光源である第2のレーザダイオードLD2から
出射された第2のレーザ光L2は回折格子GRTを透過
してわずかな角度だけ分離した3本の光束に分けられ
る。したがって、光ディスクDISC(すなわち、C
D)からの反射光(戻り光)も3本の光束からなる。こ
の3本の光束のうち、中央の光束が読取り信号とフォー
カスエラー信号を生成するために使用され、両側の2本
の光束がトラッキングエラー信号を生成するために使用
される。
【0021】図4に示されるように、反射光(戻り光)
を受光するフォトディテクタPDは、中央の光束を受光
して第1乃至第4の受光信号を出力する4分割フォトダ
イオード31と、この4分割フォトダイオードから離間
して配置され、両側の2本の光束を受光して第5および
第6の受光信号を出力する一対のフォトダイオード3
2,33とから構成される。
【0022】中央の光束が光ディスクDISCのピット
面に正確に収束している場合には、戻り光の形状は光学
系の影響を受けず、4分割フォトダイオード31の面上
では円形となる。一方、対物レンズOLから光ディスク
DISCが遠すぎたり近すぎたりすれば、光学系によっ
て戻り光束は長円形となる。
【0023】回折格子GRTで分けられた3本の光束
は、光ディスクDISCのピット面上のトラックに3個
のスポットを結ぶ。ピットの影響を受けた反射戻り光束
のうち、両側の2本の光束は、一対のフォトダイオード
32,33の受光面に結像する。
【0024】光ディスク装置は、4分割フォトダイオー
ド31からの第1乃至第4の受光信号と一対のフォトダ
イオード32,33からの第5および第6の受光信号を
処理する処理回路(図示せず)を備えている。この処理
回路は、第1乃至第4の受光信号を処理して読取り信号
とフォーカスエラー信号とを生成する第1の信号処理部
(図示せず)と、第5および第6の受光信号を処理して
トラッキングエラー信号を生成する第2の信号処理部
(図示せず)とを備えている。
【0025】尚、回折格子GRTは、第2の光ビームL
2の光軸と一致するその中心軸の回りに回転する角度θ
を調整する必要があり、また、第2のレーザダイオード
LD2(CD−LD)もそのXYZ軸方向の位置を調整
する必要がある。これは、回折格子GRTは、第2のレ
ーザダイオードLD2から出射された第2の光ビームL
2を3本のレーザ光に分離するが、その内の中央の1本
のレーザ光を光ディスクDISCの所望のトラック上に
照射させ、残りの2本のレーザ光を当該所望のトラック
に対して半径方向へ互いに逆側にずれた位置に照射させ
る必要があるからである。また、フォトディテクタPD
も、そのXYZ軸方向の位置を調整する必要がある。こ
れは、ビームスプリッタBS’を透過してくる戻り光
(中央の光束)の焦点の位置とフォトディテクタPDの
中心位置(受光位置)とが一致するように、フォトディ
テクタPDを配置する必要があるからである。とにか
く、従来の光ピックアップでは、3箇所において調整が
必要である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の2波長対応光学ピックアップでは、DVD用の第1の
レーザダイオードLD1とCD用の第2のレーザダイオ
ードLD2(CD−LD)とは別々の部品として構成さ
れている。さらに、それらから出射される第1のレーザ
光L1又は第2のレーザ光L2を光学的に結合して、結
合レーザ光を同一の光軸上へ出射する結合手段として働
く、偏光ビームスプリッタPBSも、第1のレーザダイ
オードLD1および第2のレーザダイオードLD2とは
別部品として構成されている。
【0027】したがって、従来の2波長対応光学ピック
アップは、部品点数が多いので大型化してしまうという
不都合があった。
【0028】このような問題に対処するため、第1のレ
ーザダイオードと第2のレーザダイオードとを1部品
(1チップ)で構成したもの(以下、「1チップ型レー
ザダイオード」と呼ぶ。)が開発され提案されている
(例えば、特開平11−149652号公報参照)。こ
のような1チップ型レーザダイオードを用いることによ
り、従来では第1のレーザダイオードLD1と第2のレ
ーザダイオードLD2との2つの部品が必要であったの
を、1部品として構成でき、かつ、偏光ビームスプリッ
タPBSを省くことができるので、光ピックアップを小
型化することが可能である。
【0029】しかしながら、この1チップ型レーザダイ
オードは、第1のレーザ光を出射する第1の発光点と第
2のレーザ光を出射する第2の発光点とは所定距離(例
えば、100μm)だけ離れているので、第1のレーザ
光と第2のレーザ光とは互いに所定距離だけ離間して平
行に出射されることになる。したがって、このような離
間した2つのレーザ光を光ディスクに照射した場合、そ
こで反射した戻り光(ディスク反射光)もまた互いに光
軸がずれた状態で反射する(戻ってくる)ことになる。
したがって、このままの状態では、フォトディテクタに
おいて、1つの受光位置でそれらディスク反射光を受光
することができない。
【0030】これに対処するために、フォトディテクタ
として、2つの受光位置を持つものを特別にカスタム・
フォトディテクタとして製造し使用することが考えられ
る。しかしながら、カスタム・フォトディテクタは、そ
れを構成するフォトダイオード(受光素子)の数を増や
さなければならず、図4に示したような市販(汎用)の
フォトディテクタPDと比較して、費用と時間がかかり
コスト高になってしまう。
【0031】そこで、上述した1チップ型レーザダイオ
ードを使用した場合でも、1つの受光位置を持つ市販
(汎用)のフォトディテクタPDを使用してディスク反
射光を受光できるようにすることが望まれている。換言
すれば、何らかの結合手段を使用することによって、互
いに光軸のずれた2つの戻り光(ディスク反射光)を同
一の光軸上に導くことが好ましい。
【0032】それ故に本発明の課題は、部品点数を削減
することが可能な光ピックアップを提供することにあ
る。
【0033】本発明の他の課題は、調整箇所を削減する
ことが可能な光ピックアップを提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、互いに
異なる第1および第2の波長を持つ第1および第2のレ
ーザ光(L1、L2)を、それぞれ互いに所定距離だけ
離れた第1および第2の発光点から平行に出射する2波
長1パッケージレーザダイオード(LD)と、第1およ
び第2のレーザ光を光ディスク(DISC)側へ導くと
ともに、この光ディスク側から入射する互いに光軸のず
れた第1および第2の戻り光(R1,R2)を透過する
光学系(GRT,BS,CL,OL)と、この光学系を
透過した第1および第2の戻り光を、それらの光軸がフ
ォトディテクタ(PD)の1つの受光位置で一致するよ
うに、フォトディテクタへ導く光軸合わせ素子(OA
M)とを備えたことを特徴とする光ピックアップが得ら
れる。
【0035】尚、上記光軸合わせ素子としては、例え
ば、回折格子(GRT2)を使用することができる。
【0036】尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易
にするために付したものであり、一例にすぎず、これら
に限定されないのは勿論である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0038】図1を参照して、本発明の一実施の形態に
係る2波長対応光ピックアップについて説明する。
【0039】図示の2波長対応光学ピックアップは、第
1のレーザダイオードLD1(DVD−LD)の代りに
2波長1パッケージレーザダイオードLDを備えると共
に、ビームスプリッタBS’の代りに後述するように光
の反射および透過特性の異なるビームスプリッタBSを
備え、第2のレーザダイオードLD2(CD−LD)、
回折格子GRT、および偏光ビームスプリッタPBSを
削除すると共に、光軸合わせ素子OAMを付加した点を
除いて、図3に示した従来の2波長対応光学ピックアッ
プと同様の構成を有する。
【0040】2波長1パッケージレーザダイオードLD
は、互いに異なる第1および第2の波長を持つ第1およ
び第2のレーザ光L1、L2を、それぞれ互いに所定距
離だけ離れた第1および第2の発光点から平行に出射す
る第1および第2の光源を持つレーザダイオードであ
る。第1の波長はDVD用の約650nmであり、第2
の波長はCD用の約780nmである。そのような構造
を持つ2波長1パッケージレーザダイオードLDとして
は、例えば、前述した特開平11−149652号公報
に開示されている「1チップ型レーザダイオード」を使
用することができる。なお、第1の発光点と第2の発光
点とは、約100μmの所定距離だけ互いに離間してお
り、±1μmの精度で作製することが可能である。
【0041】尚、図1においては、第1のレーザ光L1
と第2のレーザ光L2とは、同一の光軸上にあるように
描かれているが、実際には、図1の紙面に対して垂直
(直角)な方向において、上記所定距離だけ離れている
ことに注意されたい。
【0042】回折格子GRT、ビームスプリッタBS、
コリメータレンズCL、および対物レンズOLの組み合
わせは、第1および第2のレーザ光L1,L2を光ディ
スクDISC側へ導くとともに、この光ディスク側DI
SCから入射する互いに光軸のずれた第1および第2の
戻り光R1,R2を透過する光学系(GRT,BS,C
L,OL)として働く。
【0043】ここで、図1においては、第1の戻り光R
1と第2の戻り光R2とは、同一の光軸上にあるように
描かれているが、上述した第1および第2のレーザ光L
1、L2の場合と同様に、実際には、図1の紙面に対し
て垂直(直角)な方向において、それらの光軸が互いに
ずれていることに注意されたい。
【0044】光学系を構成するビームスプリッタBS
は、波長約650nmおよび波長約780nmの両方の
光に対して反射率および透過率とも約50%の特性を持
っている。また、光学系を構成する回折格子GRTは、
ガラスまたはプラスチックの基板上に、深さが200〜
300nmでピッチが20〜40μmのストライプ状の
膜が形成されたものである。
【0045】光軸合わせ素子OAMは、この光学系(G
RT,BS,CL,OL)を透過した第1および第2の
戻り光R1、R2を、それらの光軸がフォトディテクタ
PDの1つの受光位置で一致するように、フォトディテ
クタPDへ導くためのものである。したがって、本発明
では、フォトディテクタPDとして、図4に図示されて
いるような、市販(汎用)の物を使用することができ
る。尚、このような機能を有する光軸合わせ素子OAM
としては、種々の光学部品を使用できるが、例えば、後
で図2を参照して説明するような回折格子を使用するこ
とができる。
【0046】従来の2波長対応光ピックアップ(図3)
では、2個のレーザダイオードLD1、LD2、1個の
偏光ビームスプリッタPBS、および1個のビームスプ
リッタBS’が必要であったのが、本発明による2波長
対応光学ピックアップでは、1個の2波長1パッケージ
レーザダイオードLDと1個のビームスプリッタBSと
1個の光軸合わせ素子OAMがあれば良いので、部品点
数が少なく、小型化が可能である。
【0047】また、従来の2波長対応光ピックアップ
(図3)では、回折格子GRTと第2のレーザダイオー
ドLD2とフォトディテクタPDの3箇所において調整
が必要であったのが、本発明による2波長対応光学ピッ
クアップでは、回折格子GRTとフォトディテクタPD
との2箇所において調整すれば良く、組立調整箇所を減
らせることができるので、信頼性を向上させることがで
きる。
【0048】すなわち、本発明は、従来のものに比較し
て、立方体形状の光学部品である偏光ビームスプリッタ
PBSと、第2のレーザダイオードLD2(CD−L
D)に対するXYZ軸方向の位置調整とを削減できるの
で、コストダウンを図ることができる。
【0049】なお、図1に示した2波長対応光ピックア
ップの動作は、従来のもの(図3)と基本的には同様で
ある。
【0050】すなわち、光ディスクDISCがDVDで
ある場合、2波長1パッケージレーザダイオードLD中
の第1の光源(図示せず)のみが動作状態に置かれ、第
2の光源(図示せず)は非動作状態に置かれ、第1のレ
ーザ光L1が出射される。
【0051】2波長1パッケージレーザモジュールLD
から出射された第1のレーザ光L1は、回折格子GRT
で3本のレーザ光(光束)に分離された後、ビームスプ
リッタBSに入射する。尚、前述したように、第1のレ
ーザ光L1に対しては、実際上、3本のレーザ(光束)
に分離する必要がない。このビームスプリッタBSに入
射した3本のレーザ光は、その反射面で反射され、コリ
メータレンズCLで平行光にされ、対物レンズOLで収
束されて、光ディスクDISC(DVD)の記録面に照
射される。
【0052】この光ディスクDISCの記録面からの第
1のディスク反射光(戻り光)R1は、再び、対物レン
ズOL、コリメータレンズCLを経て、ビームスプリッ
タBSを透過した後、光軸合わせ素子OAMで光軸が調
整されてフォトディテクタPD上の1つの受光位置に入
射される。
【0053】一方、光ディスクDISCがCDである場
合には、2波長1パッケージレーザダイオードLD中の
第2の光源のみが動作状態に置かれ、第1の光源は非動
作状態に置かれ、第2のレーザ光L2が出射される。
【0054】2波長1パッケージレーザモジュールLD
から出射された第2のレーザ光L2は、回折格子GRT
で3本のレーザ光(光束)に分離された後、ビームスプ
リッタBSに入射する。このビームスプリッタBSに入
射した3本のレーザ光は、その反射面で反射され、コリ
メータレンズCLで平行光にされ、対物レンズOLで収
束されて、光ディスクDISC(CD)の記録面に照射
される。
【0055】この光ディスクDISCの記録面からの第
2のディスク反射光(戻り光)R2は、再び、対物レン
ズOL、コリメータレンズCLを経て、ビームスプリッ
タBSを透過した後、光軸合わせ素子OAMで光軸が調
整されてフォトディテクタPD上の1つの受光位置に入
射される。
【0056】図2を参照して、図1中の光軸合わせ素子
OAMとして使用可能な回折格子GRT2について説明
する。図示の回折格子GRT2は、プラスチック又はガ
ラス製の基板21上に、ピッチが7μmで深さが1.4
μmのストライプ状の膜22がに形成されたものであ
る。尚、ピッチや深さは一例であって、これらに限定さ
れないのは勿論である。
【0057】第1および第2の戻り光(ディスク反射
光)R1およびR2は、図2に示されるように、互いに
光軸がずれた状態で回折格子GRT2の基板21の主面
に対して直角(垂直)に入射し、ストライプ状の膜22
で、それぞれ、第1および第2の回折角θ650およびθ7
80だけ折れ曲がる。
【0058】ここで、周知のように、回折格子は波長に
より回折角が異なる。すなわち、波長が短い程、回折角
が小さい。したがって、第1の回折角θ650は第2の回
折角θ780より小さい(θ650<θ780)。
【0059】このような回折格子GRT2の性質を利用
して、第1の戻り光R1の光軸と、第2の戻り光R2の
光軸とを、フォトディテクタPDの1つの受光位置で一
致するように、フォトディテクタPDへ導くことができ
る。
【0060】本発明は上述した実施の形態に限定せず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が
可能なのは勿論である。たとえば、本実施の形態では、
光軸合わせ素子OAMとして回折格子GRT2を用いた
例についてのみ説明したが、これらに限定されず、第1
および第2の戻り光R1およびR2を、それらの光軸が
フォトディテクタPDの1つの受光位置で一致するよう
に、フォトディテクタPDへ導くことができるものであ
れば、どのようなものを採用しても良い。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、互いに異なる第1および第2の波長を持つ第
1および第2のレーザ光を、それぞれ互いに所定距離だ
け離れた第1および第2の発光点から平行に出射する2
波長1パッケージレーザダイオードを用い、光学系を透
過した第1および第2の戻り光を、それらの光軸がフォ
トディテクタの1つの受光位置で一致するように、フォ
トディテクタへ導く光軸合わせ素子とを備えたので、フ
ォトディテクタとして市販(汎用)のものを使用するこ
とが可能となり、部品点数と調整箇所の削減を図ること
ができ、その信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による2波長対応光ピッ
クアップの光学系のシステム構成図である。
【図2】図1に図示した2波長対応光ピックアップに用
いられる光軸合わせ素子(回折格子)の一例を説明する
ための図である。
【図3】従来の2波長対応光ピックアップの光学系のシ
ステム構成図である。
【図4】図3に示した2波長対応光ピックアップに使用
されるフォトディテクタの構成を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
LD 2波長1パッケージレーザダイオード OAM 光軸合わせ素子 GRT2 回折格子
フロントページの続き (72)発明者 飛塚 博昭 山形県山形市立谷川1丁目1059番地の5 山形ミツミ株式会社内 (72)発明者 仁科 了治 山形県山形市立谷川1丁目1059番地の5 山形ミツミ株式会社内 Fターム(参考) 2H049 AA03 AA13 AA43 AA45 AA57 AA64 2H087 KA13 LA01 LA21 NA00 PA02 PA03 PA17 PB02 PB03 QA02 QA05 QA07 QA14 QA21 QA26 QA34 QA38 QA41 QA45 RA42 RA44 RA45 RA46 5D119 JA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる第1および第2の波長を持
    つ第1および第2のレーザ光を、それぞれ互いに所定距
    離だけ離れた第1および第2の発光点から平行に出射す
    る2波長1パッケージレーザダイオードと、 前記第1および第2のレーザ光を光ディスク側へ導くと
    ともに、前記光ディスク側から入射する互いに光軸のず
    れた第1および第2の戻り光を透過する光学系と、 前記光学系を透過した前記第1および第2の戻り光を、
    それらの光軸がフォトディテクタの1つの受光位置で一
    致するように、前記フォトディテクタへ導く光軸合わせ
    素子とを備えたことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記光軸合わせ素子が回折格子である、
    請求項1に記載の光ピックアップ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100438701B1 (ko) * 2001-09-17 2004-07-05 삼성전자주식회사 호환형 광픽업 및 그 광축을 맞추기 위한 조정방법
EP1630797A2 (en) 2004-08-30 2006-03-01 Mitsumi Electric Co., Ltd. Objective lens driving device settled within a height limit of an optical pickup unit
EP1630794A2 (en) 2004-08-27 2006-03-01 Mitsumi Electric Co., Ltd. Optical pickup unit and optical disc drive having the same
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