JPH1028892A - 分散粉砕機 - Google Patents

分散粉砕機

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Publication number
JPH1028892A
JPH1028892A JP20923796A JP20923796A JPH1028892A JP H1028892 A JPH1028892 A JP H1028892A JP 20923796 A JP20923796 A JP 20923796A JP 20923796 A JP20923796 A JP 20923796A JP H1028892 A JPH1028892 A JP H1028892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
dispersion
beads
paste
dispersion grinding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20923796A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Kawarai
貢 川原井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP20923796A priority Critical patent/JPH1028892A/ja
Publication of JPH1028892A publication Critical patent/JPH1028892A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被粉砕物出口に粉砕媒体が集中し、異常な発
熱を生じ、被粉砕物の温度が上昇するのを防ぐ構造の高
速アジテート型分散粉砕機を供すること。 【解決手段】 ローター4の外周面に、螺旋状の一本以
上の溝6を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種インキ・塗料・
ペースト等の分散および分散媒中にスラリー状に分散さ
せた粉末の混合・粉砕に用いる、高速アジテート型分散
機である分散粉砕器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種インキ・塗料・ペースト等を混
練・分散する、あるいは分散媒中にスラリー状に分散し
た粉末を混合・粉砕する装置として、高い分散能力と分
散速度を持つ高速アジテート型分散機であるビーズミル
は、重要な位置を占めるようになってきている。
【0003】従来、ビーズミルの回転体であるローター
は、図2に示すように、シャフト2に円盤状のディスク
3を取り付けたものとか、図3に示すようなローター4
の外周側面に環状の凹溝10を設けたタイプがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような高速アジ
テート型分散機では、被分散粉砕物である各種インキ・
塗料・ペースト等をギアポンプやシリンダ型の押し込み
ポンプ等を用いて分散粉砕室に送り込み、ギャップセパ
レータ等でビーズと分離して取り出して分散粉砕処理を
行っている。なお、図2及び図3においては、入口、出
口について図示していないが、図1と同様のものであ
る。この時、粉砕媒体であるビーズは、被粉砕物の移送
と共に被粉砕物出口であるビーズ分離部に集中する。ロ
ーターが高速(1000RPM〜)で回転する高速アジ
テート型分散粉砕機では、ビーズが集中した部分でビー
ズに加えられるエネルギーが必要以上に大となり、局所
的に異常な発熱を生じ、被粉砕物の温度が100℃を越
えることも珍しくない。
【0005】このような異常な発熱は、被粉砕物である
インキ等に対して、溶剤の蒸発や可燃性溶剤の発火、樹
脂分の分解劣化、熱硬化型インクにおいては、インキの
ゲル化等、致命的な欠陥となる。そこで、上述のような
欠陥をカバーするために、ローターの回転数を低回転に
抑えなければならなくなり、高速アジテート型分散粉砕
機の本来の性能が得られないという欠陥がある。
【0006】本発明は、このような従来の欠点を解消し
て、高い分散粉砕能力を持つ高速アジテート型分散粉砕
機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高速アジテート
型分散粉砕機は、ローター外周側面に沿って、螺旋状の
一本以上の溝が形成されていることを特徴とする。
【0008】従来の高速アジテート型分散粉砕機では、
被粉砕物の移送によって、ビーズがビーズと被粉砕物の
分離部に集中し、そこで発熱が生じている。本発明で
は、ローターに螺旋状の溝を設け、ローターの回転によ
って、ローターの外周部に設けた溝に取り込まれたビー
ズが被粉砕物の移送方向と反対方向に輸送されることに
より、ビーズがビーズ分離部に集中することがなく、そ
の結果、従来のような著しい発熱が生ぜず、高い分散粉
砕能力を持つ高速アジテート型分散粉砕機を得ることが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、実
施例により具体的に説明する。
【0010】(実施例)表1に示す組成物をプラネタリ
ーミキサーを用いて2時間混合し、サンプルペーストと
した。
【0011】
【0012】作製したサンプルペーストを高速アジテー
ト型分散粉砕機を用いて処理し、フェライトペーストを
得た。処理条件を表2に示す。
【0013】
【0014】なお、高速アジテート型分散粉砕機のロー
ターとしては、実施例として、図1に示すローターを用
い、比較例として、図3に示す従来型のローターを用い
た。実施例と比較例の違いは、用いたローターの形状の
みであって、その他の条件は同一である。
【0015】得られたフェライトペーストの評価とし
て、高速アジテート型分散粉砕機のペースト出口部のペ
ースト温度、及びペースト中のフェライト粉末の平均粒
径を測定した。評価結果を図4及び図5に示す。図4
は、ペースト出口部のペースト温度と処理時間の関係を
示す図である。図5は、ペースト中のフェライト粉末の
平均粒径と処理時間の関係を示す図である。
【0016】図4より、本発明における、螺旋状の溝を
形成したローターを用いた場合には、ペースト温度は、
処理開始30分までに約50℃まで温度上昇し、それ以
降は約50℃のまま安定することが分かる。この程度の
温度であれば、溶剤の蒸発や樹脂分の変質等によるペー
ストのダメージはない。一方、従来の溝入りのローター
では、約20分で90℃まで温度上昇し、それ以降も徐
々に温度上昇し、比較例では、安全のため110℃の時
点で実験を中断した。
【0017】図5より、フェライト粉末の平均粒径は、
いずれのローターを用いても同様な速度で粉砕され、分
散粉砕能力はローター形状には、ほとんど影響されない
ことが分かる。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したように、分散粉砕室内の
回転体(ローター)の外周側面に、スパイラル状に一本
以上の溝を形成することにより、分散粉砕性に極めて優
れた高速アジテート型分散粉砕機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分散粉砕機の構造を示す説明図。
【図2】従来の分散粉砕機の構造の一例を示す説明図。
【図3】従来の分散粉砕機の構造の他の例を示す説明
図。
【図4】ペーストの出口部のペースト温度と処理時間の
関係を示す図。
【図5】ペースト中のフェライト粉末の平均粒径と処理
時間の関係を示す図。
【符号の説明】
1 ベッセル 2 ローターシャフト 3 ローターディスク 4 ローター 5 分散メディア 6 (螺旋状の)溝 7 入口 8 出口 9 ビーズ分離部 10 凹溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の分散粉砕室内に装填した粉砕媒
    体を、前記分散粉砕室の内部で、その円筒軸方向を軸と
    する円柱状の回転体の回転運動により撹拌し、被粉砕物
    を前記分散粉砕室の一方から送り込み、他方より前記粉
    砕媒体と分離して取り出す分散粉砕機において、前記回
    転体の円周側面に沿って、1本以上の螺旋状の溝が形成
    されていることを特徴とする分散粉砕機。
JP20923796A 1996-07-18 1996-07-18 分散粉砕機 Pending JPH1028892A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20923796A JPH1028892A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 分散粉砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20923796A JPH1028892A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 分散粉砕機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1028892A true JPH1028892A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16569639

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JP20923796A Pending JPH1028892A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 分散粉砕機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101856632A (zh) * 2010-05-31 2010-10-13 张云 卧式高速复合式球磨机
CN102698839A (zh) * 2012-06-15 2012-10-03 新乡市恒星化工有限责任公司 一种润滑脂研磨机
WO2017049964A1 (zh) * 2015-09-22 2017-03-30 广东派勒智能纳米科技股份有限公司 无筛网式智能纳米研磨系统

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