JPH09155214A - 横型超微粒ミル - Google Patents

横型超微粒ミル

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JPH09155214A
JPH09155214A JP32458695A JP32458695A JPH09155214A JP H09155214 A JPH09155214 A JP H09155214A JP 32458695 A JP32458695 A JP 32458695A JP 32458695 A JP32458695 A JP 32458695A JP H09155214 A JPH09155214 A JP H09155214A
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mill
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outer cylinder
cylinder
crushing
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JP32458695A
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Shinji Matsumoto
慎治 松本
Kenji Nishizawa
賢二 西沢
Katsuyuki Ueda
勝征 植田
Toshimi Otsuka
利美 大塚
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】粉砕処理容量を維持しながら粉砕温度上昇を低
く押さえることができ、粉砕熱の粉砕品へ与える悪影響
から生じる大容量スケールアップ限界を増加しうる横型
超微粒ミルを提供する。 【解決手段】撹拌翼2及び水冷ジャッケット9,10を
夫々挿着した内筒3及び外筒1を有し、その間隙に粉砕
ボールを充填し、内筒を単独でもしくは内筒及び外筒を
相対速度を持たせながら回転させ、供給された乾燥粉体
もしくは粉体スラリーを粉砕する横型超微粒ミルにおい
て、ミル外形を長胴化し、かつ内筒径の外筒径に対する
内・外筒比率を0.7〜0.8倍とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は横型超微粒ミル
(以下、Ultra Fine Mill :UFミルと呼ぶ)に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、内外筒相互回転式のUFミルとし
ては、図1に示す構造のものが知られている。図中の符
番1は撹拌翼2を有した外筒であり、この外筒1の中に
は撹拌翼2を有した大きな内筒3が配置されている。前
記内筒3には回転軸4が設けられ、この回転軸4には粉
体(粉体スラリ)が投入される原料入口管5が回転軸4
の軸方向に沿って設けられている。前記外筒1と内筒3
の間隙には粉砕ボール(図示せず)が充填され、外筒1
及び内筒3を各々単独に回転させることで発生するボー
ルの剪断力により、原料入口6から投入された粉体(粉
体スラリ)を粉砕する。
【0003】粉砕された粉体は、分級目板7によりボー
ルと選別され製品出口8より排出される。また、ボール
の剪断力により発生した粉砕熱は、内筒3,外筒1に夫
々装備された内筒水冷ジャケット9,外筒水冷ジャケッ
ト10により冷却水を通水することで、冷却される。な
お、図中の符番11や粉砕室である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、UFミルの
スケールアップの問題点は、粉砕熱の効率的除去がスケ
ールアップに伴って困難となっていくことである。図2
は、従来型UFミルの粉砕量(Dry kg/hr) と粉砕品の
温度(℃)との関係を示す。これは、冷却伝熱面積がミ
ル直径の2乗でしか増えないのに対し、ミル動力は3乗
近くで増加するためである。
【0005】これは、熱劣化等の粉砕品品質に悪影響を
及ぼすことから、本来1系列で構築したい粉砕システム
を、熱問題から2系列とせざるを得ないこととなり、シ
ステムのコストアップにつながっていた。
【0006】この発明はこうした事情を考慮してなされ
たもので、ミル外形を長胴化し、かつ内筒径の外筒径に
対する内・外筒比率を0.7〜0.8倍とすることによ
り、従来型と比べ、粉砕処理容量を維持しながら粉砕温
度上昇を低く押さえることができ、粉砕熱の粉砕品へ与
える悪影響から生じる大容量スケールアップ限界を増加
しうる横型超微粒ミルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、撹拌翼及び
水冷ジャッケットを夫々挿着した内筒及び外筒を有し、
その間隙に粉砕ボールを充填し、内筒を単独でもしくは
内筒及び外筒を相対速度を持たせながら回転させ、供給
された乾燥粉体もしくは粉体スラリーを粉砕する横型超
微粒ミルにおいて、ミル外形を長胴化し、かつ内筒径の
外筒径に対する内・外筒比率を0.7〜0.8倍とした
ことを特徴とする横型超微粒ミルである。
【0008】この発明において、ミル長さL(ミル全
長:粉砕室の内寸長さ、つまり粉砕室11の前端から分級
目板までの長さ)の外筒径に対する長さ・外筒径比率を
3.0〜3.5倍とすることが好ましい。このように比
率を定めた理由は、図5に基づく。図5は、内筒の外径
をDINとし、外筒の内径をDOUT 、UFミルの長さをL
としたとき、L/DOUT ,DIN/DOUT (横軸)とミル
内温度上昇(縦軸)との関係を示す特性図である。図5
の実線により、L/DOUT と,DIN/DOUT の比率を増
加させることによりミル内温度上昇を抑制することが明
らかである。但し、ミル動力(KW/ミル容積)比を同
一とした場合は、粉砕性(処理量)の低下が生じるた
め、ミル動力比を上げる必要がある。この発明は、図中
の二重線の通り、同一粉砕性の場合でも温度上昇抑制が
可能である点が主眼である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例に係る
UFミルについて説明する。この発明では、UFミルの
内筒径の外筒径に対する内・外筒比率を0.7〜0.8
倍とし、かつミル長さの外筒径に対する長さ・外筒径比
率を3.0〜3.5倍とした。具体的には、内筒の外径
をDINとし、外筒の内径をDOUT 、UFミルの長さをL
としたとき、下記表1に示すようにDIN/DOUT =0.
7(実施例1;Type B),0.8(実施例2;Type
C)とし、L/DOUT =3.0(実施例1),3.5
(実施例2)として、同一粉砕のバッチ粉砕試験を行
い、冷却性能,粉砕性能について調べた。また、表1に
は、従来型寸法のUFミル(TypeA)についても、同
様の粉砕試験を行った。なお、表1において、Vはミル
粉砕容積を、Sは伝熱面積を示し、V/S比は単位伝熱
面積当たりの粉砕容積を示す。なお、表1中のミル容積
比は、Type A,B,C(3種)の寸法比率が異なるミ
ルにおいて、同一容積(例えば15リットル)として粉
砕性能、運転性能を比較して得られたものである。
【0010】
【表1】
【0011】上記表1により、従来の場合V/S比は
1.0であるのに対し、実施例1では0.75、実施例
2では0.57となり、単位伝熱面積当たりの粉砕容積
が小さくすることができることが明らかである。従っ
て、この発明によれば、同一粉砕処理容量までスケール
アップした際の粉砕熱発生を低く押さえることができ
る。
【0012】図3はType A〜Cの単位粉砕容積当たり
のミル動力(kW/ミル容積)比(回転数fに比例す
る)とミル内温度上昇の関係を示す。なお、図3におい
て、曲線(イ),(ロ),(ハ)は夫々Type A〜Cに
該当し、NA ,NB ,NC は夫々時間一定つまり同一粉
砕処理容量(Kg/Hr)を維持するのに必要な回転数
比を示す。図3より、単位粉砕容積当たりのミル動力を
増加させても、長胴化,内筒大径化することにより、ミ
ル内温度上昇は低減できていることが判明した。
【0013】図4は、Type A〜Cのミル回転数(rp
m)比と、同一粒径まで粉砕するのに要した時間の関係
を示す。これより、時間一定つまり同一粉砕処理容量
(Kg/Hr)を維持するのに必要な回転数比NA ,N
B ,NC を図3に再プロットした。これにより、長胴
化,内筒大径化すると同一回転数では粉砕容量の低下が
発生するが、回転数を増加することで粉砕処理容量を従
来型と同等に維持することが可能であり、しかもミル内
部温度上昇は従来型よりも低く押さえることが可能であ
ることが判明した。
【0014】このように、上記実施例によれば、従来の
ミル寸法比である内・外筒径比率:DIN/DOUT を夫々
0.7,0.8とし、長さ・外筒径比率:L/DOUT
3.0,3.5とすることにより、単位伝熱面積当たり
の粉砕容積V/Sを極力小さくすることができ、粉砕処
理容量を維持しながら粉砕温度上昇を低く押さえること
が可能となり、従来型に比較して粉砕熱の粉砕品へ与え
る悪影響から生じる大容量スケールアップ限界を増加す
ることが可能となる。
【0015】なお、上記実施例では、内筒の外径をDIN
とし、外筒の内径をDOUT 、UFミルの長さをLとした
とき、DIN/DOUT =0.7及び0.8、L/DOUT
3.0及び3.5の場合について述べたが、これに限定
されない。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
ミル外形を長胴化し、かつ内筒径の外筒径に対する内・
外筒比率を0.7〜0.8倍とすることにより、従来型
と比べ、粉砕処理容量を維持しながら粉砕温度上昇を低
く押さえることができ、粉砕熱の粉砕品へ与える悪影響
から生じる大容量スケールアップ限界を増加しうる横型
超微粒ミルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るUFミルの全体を示
す説明図。
【図2】従来型UFミルの粉砕量と粉砕品の温度(℃)
との関係を示す特性図。
【図3】Type A〜Cのミルの単位粉砕容積当たりのミ
ル動力(kW/ミル容量)比とミル内温度上昇の関係を
示す特性図。
【図4】Type A〜Cのミルのミル回転数比と、同一粒
径まで粉砕するのに要した時間の関係を示す特性図。
【図5】L/DOUT ,DIN/DOUT とミル内温度上昇と
の関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…外筒、 2…撹拌翼、3…内筒、
4…回転軸、5…原料入口管、 6…
原料入口、7…分級目板、 8…製品出口、9
…内筒水冷ジャケット、10…外筒水冷ジャケット、11…
粉砕室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 利美 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撹拌翼及び水冷ジャッケットを夫々挿着
    した内筒及び外筒を有し、その間隙に粉砕ボールを充填
    し、内筒を単独でもしくは内筒及び外筒を相対速度を持
    たせながら回転させ、供給された乾燥粉体もしくは粉体
    スラリーを粉砕する横型超微粒ミルにおいて、ミル外形
    を長胴化し、かつ内筒径の外筒径に対する内・外筒比率
    を0.7〜0.8倍としたことを特徴とする横型超微粒
    ミル。
  2. 【請求項2】 ミル長さの外筒径に対する長さ・外筒径
    比率は3.0〜3.5倍であることを特徴とする請求項
    1記載の横型超微粒ミル。
JP32458695A 1995-12-13 1995-12-13 横型超微粒ミル Expired - Fee Related JP3679846B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104056695A (zh) * 2014-06-20 2014-09-24 王玙璠 一种可实现良好加工环境的砂磨机
CN107362880A (zh) * 2017-07-31 2017-11-21 张志通 一种食品加工用造粒装置
CN112619804A (zh) * 2021-01-14 2021-04-09 张兴路 一种内置拨料提速研磨的球磨机

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CN112619804B (zh) * 2021-01-14 2022-01-14 山东山矿重工有限公司 一种内置拨料提速研磨的球磨机

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