JPH01224057A

JPH01224057A - 媒体撹拌式粉砕機

Info

Publication number: JPH01224057A
Application number: JP4840388A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Ogita; 荻田　芳裕
Original assignee: Nihon Cement Co Ltd
Current assignee: Nihon Cement Co Ltd
Priority date: 1988-03-01
Filing date: 1988-03-01
Publication date: 1989-09-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】ａ、　産業上の利用分野本発明は被粉砕機を５０％粒子径で０．４〜１０μ−程
度までに微粉砕することを目的とする媒体攪拌式粉砕機
に関する。

ｂ、　従来の技術従来の媒体攪拌式粉砕機は、第１図に示すように、単一
の撹拌軸を備え、この１軸で粉砕媒体と砕料を攪拌し粉
砕している。

同図において、１は攪拌槽、２は撹拌軸、３は攪拌羽根
、４は砕料の送入口、５は砕製物の排出口、６は撹拌槽
１の槽壁に設けた冷却媒体ジャケント、７は該ジャケッ
トに対する冷却媒体の入口、８はその出口である。

攪拌槽１内に適量の粉砕媒体を入れ、攪拌羽根３を回転
させながら、砕料を送入口４から槽１内に送り込み、粉
砕された砕製物を排出口５から取出す、その間、入ロア
より冷却媒体をジャケット６内に入れ、出口８より排出
させ、槽内を冷却する。

Ｃ１発明が解決しようとする課題上記のような１軸型の攪拌式粉砕機において、短時間に
より細く粉砕するためには、撹拌軸の回転速度を上げる
必要がある。しかし、回転速度が増大するほど、攪拌羽
根、攪拌槽、粉砕媒体の摩耗が激しくなり、砕製物を汚
染することになるため、回転速度にはそれ以下に抑えら
れるべき限界がある。したがって粉砕効率を上げること
は、望まれているにもかかわらず難しい。

本発明は、粉砕効率を改善し、かつ、よりクリーンな砕
製物を得るための媒体攪拌式粉砕装置を提供することを
目的とする。

ｄ、　課旺を解決するための手段本発明の要旨は、撹拌軸を２軸にし、各軸の回転方向を
同一にし、撹拌軸は攪拌羽根の回転半径がオーバラップ
する位置とし、各軸の攪拌羽根の各段がそれぞれ交互に
なるように配置したことを特徴とする媒体攪拌式粉砕機
にある。

以下、第２図と第３図に示す実施例を参照しながら、本
発明を説明する。

本発明の粉砕機が第１図に示す従来例と異なる点は、従
来単一であった撹拌軸を２軸１０．１１　とし、さらに
各軸を同一方向に回転させ、攪拌羽根１２．１３はその
垂直方向の位置が互い違いになるように配置されており
、両輪の攪拌羽根がオーバラップするにもかかわらず羽
！１２．１３同士は衝突しない構造になっている点であ
る。

第２図と第３図中、第１図と同一符号は同一部分を示す
。

砕料はポンプあるいはスクゲユーフィーダー等（図示さ
れていない）により注入口４から攪拌槽１内に送り込ま
れ、攪拌・粉砕されたのち、ある粒径以下のもののみを
通すスクリーン１４を通って排出口５から砕製物として
排出される。

このスクリーン１４の目の細かさは、砕料および粉砕媒
体の大きさと望まれる砕製物の粒子径とを考慮して適切
なものを選び、粉砕媒体および未粉砕の粗大粒が不用意
に排出されるのを防ぐ。

これらの注入口４、排出口５、スクリーン１４の位置、
攪拌羽根１２．１３の形状、撹拌軸１０．１１の間隔、
攪拌槽１の形状等は使用条件に応じてその設計を変更で
きる。

また、攪拌の際、運動エネルギーは熱に変換されて装置
全体の温度が上昇するが、過熱すると各部の耐久時間を
短くする等の問題がおこる。そこで冷却媒体ジャケット
６の入ロアから冷却媒体例えば水を流し、ジャケット内
を循環させたのち出口８から排出することにより不必要
な温度上昇を防ぐ。

上記の２軸構造により撹拌軸１０．１１の回転速度を上
げることなく、粒子の攪拌羽根に対する相対速度は１軸
の場合に比べてほぼ２倍になる。

ｅ、　作用撹拌軸が単一である場合、攪拌される砕料および粉砕媒
体の粒子は撹拌軸２の回転方向に運動エネルギーを受け
、撹拌軸の回転方向と、平均として、同一方向に回転を
始める。したがって攪拌羽１１２と粒子との間の平均相
対速度は攪拌羽根の絶対速度より低く、粉砕効率は低く
なってしまう。

そこで撹拌軸の回転速度を上げると、粒子の平均的な絶
対速度が増大するため、固定されている撹拌槽１の壁面
と粒子との間の相対速度も増大する。

このため各部の摩耗を引き起こす一方、必ずしも望まし
い粉砕効率の向上につながらない。

本発明の攪拌式粉砕機では撹拌軸が２軸１０．１１にな
っているので、１軸の場合に比べて撹拌軸の回転数を増
大することなく被粉砕物に約２倍の相対速度を与え、さ
らに１軸の場合一方向であった被粉砕物の流れを乱すこ
とが可能である。このためより強いせん断、衝撃、摩擦
等の作用により粉砕効率が向上する。

また、本発明の別の利用方法として、粉砕効率は１軸の
場合と同程度でよいが、摩耗による砕製物の汚染をより
少なくしたいといった条件の下では、２軸の回転速度を
下げることにより対処できる。

本発明の媒体攪拌式粉砕機には通常、粒子径０．８〜６
ｆｉの粉砕媒体を撹拌槽に６０〜９０％まで充填し、攪
拌羽根の先端周速を１＝１５ｍ／ｓにして撹拌する。砕
料の最大粒子径は使用する粉砕媒体の１７１０以下とし
て、砕料は５０％粒子径で０．４〜１０μｍまで粉砕で
きる。

ｆ、　実験例以下の実験を行ない、第４図および第５図に示す結果を
得た。

砕料として石灰石を、粉砕媒体として粒子径２酊のアル
ミナボールをそれぞれ用いた。攪拌槽の充填量は６０％
で、攪拌速度は８２３ｒｐ■、攪拌羽根先端の絶対速度
は５．２ｍ／ｓ、相対速度はｉｏ、４ｍ／ｓであった。

その他、粉砕助剤としてエタノールが３０分間に０．２
容量％の割合で用いられた。

第４図および第５図中、点線は従来例（第１図のもの）
、実線は本発明の粉砕機（第２図および第３図のもの）
による数値を示す。同図から本発明によれば粉砕時間と
消費されたエネルギーの両面において格段の向上を見せ
ていることは明らかである。

ｇ、　発明の効果以上述べたように、本発明の媒体攪拌式粉砕機によれば
、撹拌軸の回転数を不必要に増大することなく粉砕の効
率を向上し、よりクリーンな粉砕をおこなうことができ
る。また、第２図に示したような立型を例として説明し
たが、攪拌室が横置きの横型としても使用でき、乾式ま
たは湿式のいずれの粉砕機としても利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の媒体攪拌式粉砕機を示す縦断面図、第２
図は本発明による媒体攪拌式粉砕機の実施例の縦断面図
、第３図は第２図のＡ−Ａ線による断面図を示し、第４
図は比較試験における５０％粒子径と粉砕時間の関係を
示す図表、第５図は電力原単位と５０％粒子径の関係を
示す図表である。１・・・攪拌槽、　　　　　２，１０．１１・・・撹拌
軸、３．１２．１３・・・攪拌羽根、４・・・注入口、
５・・・排出口、　　　　　６・・・冷却媒体ジャケッ
ト、７・・・冷却媒体流入口、８・・・冷却媒体流出口
、１４・・・スクリーン。特許出願人　　日本セメント株式会社（ほか２名） −［５０’／、ａ＋丘（、ｕｍ）

Claims

【特許請求の範囲】

撹拌軸を２軸にし、各軸の回転方向を同一にし、撹拌軸
は撹拌羽根の回転半径がオーバラップする位置とし、各
軸の撹拌羽根の各段がそれぞれ交互になるように配置し
たことを特徴とする媒体攪拌式粉砕機。