JPH10288809A - カメラ構造 - Google Patents

カメラ構造

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Publication number
JPH10288809A
JPH10288809A JP9095777A JP9577797A JPH10288809A JP H10288809 A JPH10288809 A JP H10288809A JP 9095777 A JP9095777 A JP 9095777A JP 9577797 A JP9577797 A JP 9577797A JP H10288809 A JPH10288809 A JP H10288809A
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JP
Japan
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camera
film
lens
camera body
cover plate
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JP9095777A
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English (en)
Inventor
Yukimasa Kosako
幸聖 小迫
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ロール状フィルムカートリッジを利用するカメ
ラの左右方向での更なる小型化を実現することができ、
かつアオリ操作の一種であるスイング操作を可能とす
る。 【解決手段】フィルムカートリッジとフィルム巻上げス
プールの夫々の中心軸を結ぶ平面Cに対して、フィルム
カートリッジとフィルム巻上げスプールとの間に位置す
るフィルム面Feを交差させ、カメラボディ11の少な
くとも後面11bを、フィルムカートリッジとフィルム
巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記平面Cと略平
行とし、撮影レンズ30を支持するレンズ支持部材23
を、カメラボディに対する角度位置を変位可能に該カメ
ラボディに軸着し、かつ、レンズ支持部材23をカメラ
ボディに対する複数の異なる角度位置の各々に選択的に
位置させる位置決め手段23a、25b、25c、25
dを設けたカメラ構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、使用フィルムとして、銀塩フィ
ルム等の撮影フィルムをロール状に収納したカートリッ
ジ式フィルムを用いるカメラのカメラ構造に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】銀塩フィルムを撮影フィル
ムとして用いるカメラでは、CH135や、近年開発さ
れたIX240等、銀塩フィルムをロール状に収納した
フィルムカートリッジを利用するものが一般的である。
【0003】この種のカメラでは、フィルムカートリッ
ジを収納するカートリッジ室と、このカートリッジ室に
収納されたフィルムカートリッジから送出されるフィル
ムを収納するスプール室とがカメラボディ内の左右に配
置され、シャッタレリーズにより露光されるフィルム面
は、これらカートリッジ室とスプール室との間に、カメ
ラボディの左右方向と略平行な配置とされている。
【0004】このような従来構造を有するカメラでは、
カートリッジ室とスプール室の間に撮影レンズからフィ
ルム面に至る光路を確保するために、カメラの左右方向
でのカートリッジ室とスプール室の間隔を一定間隔以上
にする必要があるため、カメラの小型化を図る場合、特
にカメラの左右方向の幅の短縮化を図る場合には自ずと
限界がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、以上の従来の問題点を鑑みて
成されたもので、銀塩フィルム等の撮影フィルムをロー
ル状に収納したフィルムカートリッジを利用するカメラ
において、特にカメラの左右方向での更なる小型化を実
現することができ、かつアオリ操作の一種であるスイン
グ操作を可能とする新規なカメラ構造を提供することを
目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明のカメラ構造は、柱状のフィルム
カートリッジから出たフィルムを、フィルム巻上げスプ
ールにより巻上げるカメラにおいて、フィルムカートリ
ッジとフィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ平
面に対して、フィルムカートリッジとフィルム巻上げス
プールとの間に位置するフィルム面を交差させ、カメラ
ボディの少なくとも後面を、フィルムカートリッジとフ
ィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記平面と
略平行とし、撮影レンズを支持するレンズ支持部材を、
上記カメラボディに対する角度位置を変位可能に該カメ
ラボディに軸着し、かつ、上記レンズ支持部材を上記カ
メラボディに対する複数の異なる角度位置の各々に選択
的に位置させる位置決め手段を設けたことを特徴として
いる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態に基づいて本発
明を説明する。図1は、本発明を適用した撮影可能状態
にあるレンズシャッタカメラ10を撮影光軸O前方から
視た正面図を示し、図2は、収納状態にある同カメラ1
0を同方向から視た正面図を示している。図3は、図1
のIII −III 線に沿ったカメラ10の断面図を示し、図
4は、図1のIV−IV線に沿ったカメラ10の断面図を示
し、図5は、図2のV −V 線に沿ったカメラ10の断面
図を示している。
【0008】カメラ10は、ファインダ光学系と撮影光
学系が互いに独立した単焦点タイプのレンズシャッタ式
コンパクトカメラであり、略箱型のカメラボディ11を
有している。図1、図3および図4の各図は撮影可能状
態にあるカメラ10を示し、図2および図4は収納状態
にあるカメラ10を示している。カメラボディ11上面
の一端部近傍には、レリーズ釦13(図1参照)が設け
られている。
【0009】カメラボディ11の前壁11aの上部に
は、該前壁11aをカメラ前方(図3の上方)から視て
左から順に、ストロボ窓15、AF測距窓16、ファイ
ンダ対物窓17および測光窓18が設けられている。ま
たカメラボディ11の前壁11aには、上記各窓の下方
に位置させて矩形の開口20が形成されている。
【0010】またカメラボディ11の前壁11aには、
開口20を開閉するレンズ親板(レンズ支持部材)23
が設けられている。このレンズ親板23は、開口20の
一側に沿ってカメラ10の上下方向(図1の上下方向)
に延びる軸(第1の軸)22を介して前壁11aに軸着
され、図1、図3および図4に示す開位置(撮影位置)
と図2および図5に示す閉位置(収納位置)との間で回
動可能とされている。軸22は、フィルムFの走行方向
と直交する方向(図3の紙面に垂直な方向)に延びてい
る。
【0011】さらにカメラボディ11の前壁11aに
は、開口20の上記一側に対向する他側に沿ってカメラ
10の上下方向に延びる軸(第2の軸)24を介して、
カバー板25が軸着されている。したがって軸22と軸
24は、これら軸22と軸24の間に撮影光軸Oを含む
撮影光路を挟んだ状態で互いに平行に配置されている。
カバー板25は、図1、図3および図4に示す開位置と
図2および図5に示す閉位置との間で回動可能とされて
おり、開位置から開方向(図3での反時計回り方向)へ
の更なる回動は規制されている。またカバー板25は、
そのコイル部36aが軸24に掛けられたトーションバ
ネ36(図9参照)により閉位置に向かって常時付勢さ
れている。このトーションバネ36の一端部はカメラボ
ディ11の前壁11aに固定され、他端部は、カバー板
25の内側面25aに一体に形成されたフック部25g
に掛止されている。図6は、レンズ親板23が閉位置に
位置させ、かつカバー板25を開位置に位置させた状態
を示している。レンズ親板23およびカバー板25は、
各々手動で開閉される。
【0012】図1、図3および図4に示す撮影可能状態
からレンズ親板23を閉位置に移動させると、カバー板
25が、トーションバネ36の付勢力によって閉位置に
移動する。閉位置にあるカバー板25は、レンズ親板2
3の前面に覆い被さり、撮影レンズ30の前面を保護す
る保護カバーとして機能する。図5は、このレンズ親板
23とカバー板25が共に閉位置にある状態、即ちカメ
ラ10の収納状態を示している。この収納状態において
カバー板25とレンズ親板23は、カメラボディ11前
面(前壁11aの前面)と略面一となり、さらにカメラ
ボディ11の後面11bと略平行となる。またカバー板
25を図6に示すように開位置に移動させた後にレンズ
親板23を開位置に移動させると、カメラ10は図1、
図3および図4に示す撮影可能状態となる。
【0013】レンズ親板23には、カメラ10の撮影光
学系を構成する撮影レンズ30が備わっている。撮影レ
ンズ30は、レンズ親板23の背面23cに固定された
AF/AEシャッタユニット31(二点鎖線で示す)に
支持されており、レンズ親板23の略中央に形成された
円形の開口23bを介してレンズ親板23外部に臨んで
いる。撮影レンズ30は、その撮影光軸Oがレンズ親板
23に直交するように備えられている。よって撮影可能
状態では、撮影光軸Oがカメラ10の左右方向(図中の
D方向)に対して傾斜する。また収納状態では、撮影光
軸Oがカメラボディ後面11bに対して略垂直となる方
向に延びる。
【0014】カメラ10は、アオリ操作の一種であるス
イング操作(左右スイング操作)を可能とするスイング
機構を有している。このスイング機構は、レンズ親板2
3、カバー板25、該カバー板25の内側面25aに形
成された複数(3本)の縦溝(中央縦溝25b、前縦溝
25cおよび後縦溝25d)等から構成されている。こ
のスイング機構について以下に詳述する。
【0015】カバー板25の内側面25aには、その略
中央に、カメラ10の上下方向に延びる中央縦溝25b
が形成されている。この中央縦溝25bには、カバー板
25を開位置に位置させた状態で、レンズ親板23の自
由端の係合端部(係合部)23aを係入させることがで
きる。この係合端部23aが中央縦溝25bに係入した
状態が、カメラ10の撮影可能状態(通常撮影可能状
態)となる。この状態では、撮影光軸Oが、撮影開口
(アパーチャ)46により決定される画面の中心と垂直
に交わる。
【0016】さらにカバー板25の内側面25aには、
中央縦溝25bの両側に、中央縦溝25bと平行に延び
る前縦溝25cと後縦溝25dが形成されている。これ
ら前縦溝25cと後縦溝25dの各々は、中央縦溝25
bから所定距離離間している。中央縦溝25bと同様
に、前縦溝25cと後縦溝25dの各々には、カバー板
25を開位置に位置させた状態で係合端部23aを係入
させることができる。図7は、係合端部23aを前縦溝
25cに係入させた状態を示しており、図8は、係合端
部23aを後縦溝25dに係入させた状態を示してい
る。
【0017】図7に示す係合端部23aを前縦溝25c
に係入させた状態では、撮影レンズ30を支持するレン
ズ親板23は、図3に示す通常撮影可能状態から同図の
時計周り方向に所定角度回転した位置にある。このとき
の撮影レンズ30の撮影光軸O’は、通常撮影可能状態
のときの撮影光軸Oと所定角度(θ°)カメラ10の右
側(図7の右側)に向かって傾斜し、かつ、撮影光軸
O’は、撮影開口46により決定される画面の中心から
カメラ10の左側(図7の左側)に所定量はずれる。し
たがって、図7に示す係合端部23aを前縦溝25cに
係入させた状態では、図3等に示す通常撮影可能状態と
は異なり、右スイング撮影が可能な状態となる。
【0018】他方、図8に示す係合端部23aを後縦溝
25dに係入させた状態では、撮影レンズ30を支持す
るレンズ親板23は、図3に示す通常撮影可能状態から
同図の反時計周り方向に所定角度回転した位置にある。
このとき、撮影レンズ30の撮影光軸O”は、通常撮影
可能状態のときの撮影光軸Oと所定角度(θ°)カメラ
10の左側(図8の左側)に向かって傾斜し、かつ、撮
影光軸O”は、撮影開口46により決定される画面の中
心からカメラ10の右側(図8の右側)に所定量はずれ
る。したがって、図8に示す係合端部23aを後縦溝2
5dに係入させた状態では、図3等に示す通常撮影可能
状態とは異なり、左スイング撮影が可能な状態となる。
【0019】以上のカメラ10の構造により、撮影光軸
Oが画面中心と垂直に交わる通常撮影を行う場合には係
合端部23aを中央縦溝25bに係入させ、右スイング
撮影を行う場合には係合端部23aを前縦溝25cに係
入させ、左スイング撮影を行う場合には係合端部23a
を後縦溝25dに係入させればよい。以上のように、レ
ンズ親板23とカバー板25の各々は、係合端部23a
が中央縦溝25b、前縦溝25cおよび後縦溝25dの
いずれか一つの縦溝に係入することによりその開位置に
保持される。つまり、レンズ親板23の開位置は、中央
縦溝25b、前縦溝25cおよび後縦溝25dのいずれ
か一つの縦溝の位置により決定される。係合端部23
a、中央縦溝25b、前縦溝25c、後縦溝25d等に
より、レンズ親板23をカメラボディ11に対する複数
の異なる角度位置の各々に選択的に位置させる位置決め
手段を構成している。
【0020】レンズ親板23の上縁部と前壁11aの
間、およびレンズ親板23の下縁部と前壁11aの間の
各々の間には、撮影レンズ30からフィルム面Feに至
る撮影光路を遮光するためのゴム材等からなるベローズ
(図示せず)が設けられている。この上下のベローズ
(遮光部材)により、レンズ親板23とカバー板25を
共に開位置に位置させた撮影可能状態においてカメラ1
0内部に外光が侵入することがない。上下各ベローズ
は、レンズ親板23とカバー板25を共に閉位置に位置
させた収納状態では、内側に折り込まれてカメラボディ
11内(空間48内)に収納される。
【0021】図4に示すように、カメラボディ11内部
には、上述したストロボ窓15、AF測距窓16、ファ
インダ対物窓17および測光窓18の背後に位置させ
て、ストロボ発光器32、AFセンサモジュール33、
ファインダ光学系34、測光センサモジュール35がそ
れぞれ設けられている。これらストロボ発光器32、A
Fセンサモジュール33、ファインダ光学系34、測光
センサモジュール35の各々の光軸は、通常撮影可能状
態での撮影レンズ30の撮影光軸Oと略平行とされてい
る。つまり、ストロボ発光器32、AFセンサモジュー
ル33、ファインダ光学系34、測光センサモジュール
35の各々の光軸も、通常撮影可能状態での撮影レンズ
30の撮影光軸Oと同様に、カメラ10の左右方向に対
して傾斜している。
【0022】ファインダ光学系34は、図4に示すよう
にその光軸が図4の面内では2箇所直角に屈曲された形
状を呈しており、その対物側端部34aはファインダ対
物窓17に臨み、接眼側端部34bは、カメラボディ1
1の後面11b上部に形成したファインダ接眼窓14
(図4)に臨んでいる。
【0023】カメラボディ11内部の左右には、スプー
ル室40とカートリッジ室41が形成されている。カー
トリッジ室41内部には、カメラボディ11の底面に設
けたフィルムカートリッジ挿入口(図示せず)から所定
の方向で装填される柱状のフィルムカートリッジFCが
収納され、他方スプール室40内部には、フィルムカー
トリッジFCから送出されたフィルムFを巻取る巻上げ
スプール43が設けられている。
【0024】スプール室40とカートリッジ室41の間
隔L(図3参照)は、画面サイズを決定する矩形の撮影
開口46の横方向長さ(図3での左右方向長さ)よりも
小さくされている。より具体的には、撮影開口46は2
4mm×36mmのサイズを有し、よって撮影開口46
の横方向長さは36mmであり、間隔Lは約28mmと
されている。
【0025】カメラボディ11内部のスプール室40と
カートリッジ室41の間には、開口20からカメラボデ
ィ11内部に延びる撮影光路を囲繞する枠部材45が固
定され、この枠部材45の後端部には、上記撮影開口4
6を備えたアパーチャ枠47が一体に形成されている。
このアパーチャ枠47は、レンズ親板23の係合端部2
3aがカバー板25の中央縦溝25bに係入した通常撮
影可能状態にあるレンズ親板23と平行に延びている。
つまり、アパーチャ枠47は、カメラ10の上下方向
(図1での上下方向)に延び、かつ、カメラ10の左右
方向に対して傾斜した平面上に設けられている。また、
通常撮影可能状態での開位置に位置されたレンズ親板2
3とアパーチャ枠47とは平行であるため、通常撮影可
能状態での撮影レンズ30の撮影光軸Oは、アパーチャ
枠47に対して垂直に延びている。
【0026】アパーチャ枠47には、撮影開口46を挟
んだ上下の各々に、カメラ10の左右方向に延びるフィ
ルムガイドレール(図示せず)が設けられており、アパ
ーチャ枠47の直後には、圧板50がアパーチャ枠47
と平行に設けられている。フィルムFは、これらフィル
ムガイドレールと圧板50との間を走行する。よって、
圧板50上に位置しかつ撮影開口46から前方に臨ぞむ
フィルムFの露光面、即ちシャッタレリーズにより露光
されるフィルム面Feは、開位置に位置されたレンズ親
板23と平行とされ、よってカメラ10の左右方向に対
して傾斜した平面上に位置される。また、フィルム面F
eは、フィルムカートリッジFCと巻上げスプール43
の中心軸を結ぶ平面C(図3中に一点鎖線で示す)と交
差し、カメラボディ11の後面11bは、この平面Cと
略平行とされている。
【0027】図3ないし図6に示すように、カメラボデ
ィ11前面とフィルム面Feの間の枠部材45に囲繞さ
れた空間は略楔状の空間48として形成されており、撮
影レンズ30を含むAF/AEシャッタユニット31
は、レンズ親板23を閉じたとき、図5に示すように空
間48内に収納される。
【0028】またカメラボディ11内部には、圧板50
のスプール室40側の端部に近接する位置に、カメラ1
0の上下方向に延びるガイドローラー51が回動自在に
設けられている。フィルムカートリッジFCから送出さ
れ、上記フィルムガイドレールと圧板50の間を通って
スプール室40側に達したフィルムFは、このガイドロ
ーラー51に掛けられてスプール43に巻きつく。
【0029】またカメラボディ11内部には、圧板50
の背後の空間、即ちフィルム面Feとカメラボディ後面
11bの間に形成された略楔形状の空間49内に、各々
円柱形状を呈するモーター52とコンデンサ54が配置
されている。モーター52は、フィルムFの巻上げおよ
び巻き戻しに用いられる駆動モーターであり、コンデン
サ54はストロボ発光器32用のストロボコンデンサで
ある。
【0030】またカメラボディ11内部には、スプール
室40とカメラボディ11の間の空間にバッテリー収納
室56が形成されており、このバッテリー収納室56内
には、カメラボディ11の底面に設けたバッテリー挿入
口(図示せず)から所定の方向で装填された再充電可能
な板ガム形電池58(ニッカド電池、ニッケル水素電
池、リチウムイオン電池等)が収納されている。
【0031】以上の構成を有するカメラ10では、シャ
ッタレリーズにより露光されるフィルム面Feを、カメ
ラ10の左右方向(図中のD方向)と平行な構造とせ
ず、同方向に対して傾斜した平面上に配置する構成とし
たので、スプール室40とカートリッジ室41の間隔L
を、撮影開口46の横方向長さ即ちフィルム面Feの横
方向長さよりも大幅に縮小することに成功している。こ
の間隔Lの縮小化によって、収納時におけるカメラ10
の左右方向の幅の短縮化が図られている。
【0032】さらにカメラ10では、撮影レンズ30を
支持するレンズ親板23をカメラボディ11に対する角
度位置を変位可能に該カメラボディ11に軸着し、さら
に、レンズ親板23の係合端部23aを中央縦溝25
b、前縦溝25cおよび後縦溝25dのいずれか一つに
選択的に係入可能な構成としたので、通常撮影に加えて
右スイング撮影または左スイング撮影を容易に行うこと
ができる。
【0033】上記実施形態のカメラ10では、カバー板
25の内側面25aに中央縦溝25b、前縦溝25cお
よび後縦溝25dの計3本の縦溝を形成する構成とした
が、本発明はこれに限定されず、中央縦溝25bを含む
4本以上の縦溝を形成する構成としてもよい。図10お
よび図11は、カバー板25の内側面25aに計5つの
縦溝を形成した他の実施形態を示している。この実施形
態でのカメラ10’では、カバー板25の内側面25a
に形成した前縦溝25cと後縦溝25dの両側にさらに
最前縦溝25eと最後縦溝25fが夫々形成されてい
る。またカメラ10’では、カバー板25の外側面上
に、液晶表示板(LCD)60が設けられている。カメ
ラ10’は、カバー板25の内側面25aに最前縦溝2
5eと最後縦溝25fを設けた点およびカバー板25の
外側面上に液晶表示板60を設けた点を除いては、カメ
ラ10と同一である。
【0034】カメラ10’では、カバー板25の内側面
25aに中央縦溝25bと、この中央縦溝25bの一側
(図10での前側)に前縦溝25cと最前縦溝25eを
形成し、中央縦溝25bの他側(図10での下側)に後
縦溝25dと最後縦溝25fを形成することで、レンズ
親板23のカメラボディ11に対する選択可能な角度位
置が右スイングと左スイングの各々で2段階となってい
る。液晶表示板60には、カメラ10’の各種撮影情報
(フィルム枚数、日付、時刻、ストロボON/OFF情
報、電池消耗警告情報等)が表示される。
【0035】撮影者がカメラ10’を右手で構えると
き、撮影者は通常、親指をカメラボディ後面11bに当
て、人差し指をカメラボディ11上面のレリーズ釦13
に当てがい、かつ、残りの中指や薬指等をカメラボディ
前面に当てた状態でカメラボディ11を把持する。この
とき、カメラ10’が小型のため、カメラボディ後面1
1bの多くの部分が親指により覆われる。このため、液
晶表示板60をカメラボディ後面11bに設けると、カ
メラ10’を右手で構えたときに右手の親指により液晶
表示板60が覆われる恐れがある。カメラボディ11上
面は狭いので、該上面に液晶表示板60を設けることは
できない。カメラ10’では、カバー板25の外側面上
に液晶表示板60を設ける構成にしたので、撮影者がカ
メラ10’を右手で構えたとき右手の親指によって液晶
表示板60が覆われることがなく、よって液晶表示板6
0の視認性に優れている。このカメラ10’と同様に、
上記実施例のカメラ10にも液晶表示板60を設けるこ
とができる。
【0036】液晶表示板60に、現在のカメラボディ1
1に対するレンズ親板23の角度位置を表示させる構成
にしてもよい。より具体的には、例えば、現在のカメラ
ボディ11に対するレンズ親板23の位置が、通常撮影
可能状態から右スイング方向または左スイング方向に何
度傾斜しているかを数値表示させたり、または、右スイ
ング方向または左スイング方向への傾斜量を液晶のセグ
メントの増減で段階的に表示させたりすることが可能で
ある。
【0037】図12ないし図14の各々は、上記カメラ
10のカメラ構造の変形例を示す他の実施形態を示して
いる。これら各図において、上記カメラ10の部材と実
質的に同一な部材には同一符号を付してある。
【0038】図12に示すカメラ10aは、スプール室
40とカートリッジ室41の配置を上記カメラ10の配
置とは逆にした実施形態である。このカメラ10aで
は、カートリッジ室41とカメラボディ11の間の空間
56’に板ガム形電池58が収納され、フィルムカート
リッジFCのフィルム送出口近傍に設けたガイドローラ
ー51を介してフィルムカートリッジFCから送出され
たフィルムFはスプール室40に送れらる。
【0039】図13に示すカメラ10bは、上記カメラ
10の各部材の配置を全て左右逆にした実施形態であ
る。
【0040】図14に示すカメラ10cは、スプール室
40とカートリッジ室41の配置を上記カメラ10bの
配置とは逆にした実施形態である。
【0041】以上のような構造を有するカメラ10a、
10bまたは10cによっても、上記カメラ10と同様
の効果を得ることができる。また、カメラ10’に関し
ても、これらカメラ10a、10bまたは10cのカメ
ラ10の変形例と同様に、スプール室40とカートリッ
ジ室41の配置を逆にしたり、各部材の配置を全て左右
逆にしたりする構成にしてもよい。
【0042】上記実施形態の各カメラ10、10’、1
0a、10b、10cで使用されるフィルムカートリッ
ジFCは、CH135やIX240等の銀塩フィルムを
ロール状に収納したフィルムカートリッジであればどの
ようなタイプのフィルムカートリッジでもよい。
【0043】また、上記実施形態の各カメラは単焦点タ
イプのレンズシャッタ式コンパクトカメラであるが、本
発明はこれに限定されず、2焦点切り替え式レンズやズ
ームレンズ等を内臓した多焦点タイプのレンズシャッタ
式コンパクトカメラに本発明を適用してもよい。また、
一眼レフカメラに本発明を適用してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラ構造を適
用したカメラによれば、銀塩フィルム等の撮影フィルム
をロール状に収納したフィルムカートリッジを利用する
カメラにおいて、特にカメラの左右方向での更なる小型
化を実現することができ、かつアオリ操作の一種である
スイング操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した撮影可能状態にあるレンズシ
ャッタ式カメラを撮影光軸前方から視た正面図である。
【図2】収納状態にある同カメラを同方向から視た正面
図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図2のV −V 線に沿った断面図である。
【図6】レンズ親板が閉位置にあり、カバー板が開位置
にある状態を示す同カメラの断面図である。
【図7】レンズ親板を右スイングさせた状態にある同カ
メラを示す断面図である。
【図8】レンズ親板を左スイングさせた状態にある同カ
メラを示す断面図である。
【図9】図3に示す断面図の一部を拡大して示す断面図
である。
【図10】本発明を適用したカメラの他の実施形態を示
す断面図である。
【図11】収納状態にある同カメラの正面図である。
【図12】本発明を適用したカメラの他の実施形態を示
す断面図である。
【図13】本発明を適用したカメラの他の実施形態を示
す断面図である。
【図14】本発明を適用したカメラの他の実施形態を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 カメラボディ 13 レリーズ釦 11a 前壁 20 開口 22 軸(第1の軸) 23 レンズ親板(レンズ支持部材) 23b 開口 24 軸(第2の軸) 25 カバー板 25b 中央縦溝 25c 前縦溝 25d 後縦溝 30 撮影レンズ 31 AF/AEシャッタユニット 36 トーションバネ 40 スプール室 41 カートリッジ室 43 巻上げスプール 45 枠部材 46 撮影開口 47 アパーチャ枠 50 圧板 51 ガイドローラー 52 モーター 54 コンデンサ 58 板ガム形電池 60 液晶表示板 D カメラの左右方向 F フィルム FC フィルムカートリッジ Fe シャッタレリーズにより露光するフィルム面 L スプール室とカートリッジ室の間隔 O 撮影光軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状のフィルムカートリッジから出たフ
    ィルムを、フィルム巻上げスプールにより巻上げるカメ
    ラにおいて、 フィルムカートリッジとフィルム巻上げスプールの夫々
    の中心軸を結ぶ平面に対して、フィルムカートリッジと
    フィルム巻上げスプールとの間に位置するフィルム面を
    交差させ、 カメラボディの少なくとも後面を、フィルムカートリッ
    ジとフィルム巻上げスプールの夫々の中心軸を結ぶ上記
    平面と略平行とし、 撮影レンズを支持するレンズ支持部材を、上記カメラボ
    ディに対する角度位置を変位可能に該カメラボディに軸
    着し、 かつ、上記レンズ支持部材を上記カメラボディに対する
    複数の異なる角度位置の各々に選択的に位置させる位置
    決め手段を設けたことを特徴とするカメラ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカメラ構造において、
    レンズ支持部材は、撮影光路を挟む両側のうちの一側に
    設けた、フィルム走行方向と略直交する方向に延びる第
    1の軸に軸着されているカメラ構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカメラ構造において、
    カメラボディには、第1の軸と平行な第2の軸が撮影光
    路を挟む両側のうちの他側に設けられ、 この第2の軸には、レンズ支持部材がカメラボディ前面
    側に閉じた閉じ状態にあるときにレンズ支持部材側に閉
    じると、該レンズ支持部材の前面の少なくとも一部に覆
    い被さるカバー板が軸着されているカメラ構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカメラ構造において、
    位置決め手段は、カバー板の撮影光路に対向する側の内
    側面に形成された複数の位置決め溝と;この複数の位置
    決め溝の各々に係入可能な、レンズ支持部材の自由端部
    に形成された係合部と;からなるカメラ構造。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のカメラ構造に
    おいて、レンズ支持部材とカバー板の各々は、閉じた状
    態でカメラ後面と略平行となるカメラ構造。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれか一項に記載
    のカメラ構造において、カバー板の撮影光路と対向しな
    い側の外側面には、所定の撮影情報を表示する液晶表示
    板が固定されているカメラ構造。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のカメラ構造において、
    カメラには、カメラボディに対するレンズ支持部材の現
    在の角度位置を検出する検出手段が設けられており、液
    晶表示板には、この検出手段により検出されたレンズ支
    持部材の現在の角度位置が表示されるカメラ構造。
JP9095777A 1996-05-31 1997-04-14 カメラ構造 Pending JPH10288809A (ja)

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DE69725647T DE69725647T8 (de) 1996-05-31 1997-06-02 Kamerastruktur
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