JPH10287556A - 薬物残量表示機能付き貼付剤 - Google Patents
薬物残量表示機能付き貼付剤Info
- Publication number
- JPH10287556A JPH10287556A JP9063197A JP9063197A JPH10287556A JP H10287556 A JPH10287556 A JP H10287556A JP 9063197 A JP9063197 A JP 9063197A JP 9063197 A JP9063197 A JP 9063197A JP H10287556 A JPH10287556 A JP H10287556A
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- JP
- Japan
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- drug
- layer
- medicine
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- liquid crystal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薬剤残存量が視覚的に判断できる機能を付与
した貼付剤を提供する。 【解決手段】 可視領域で透明な支持フィルムの片面に
粘着剤及び薬物含有層を積層してなる貼付剤であって、
該薬物含有層が、単独で液晶性を呈する高分子と薬物か
らなる、薬物残量表示機能付き貼付剤。
した貼付剤を提供する。 【解決手段】 可視領域で透明な支持フィルムの片面に
粘着剤及び薬物含有層を積層してなる貼付剤であって、
該薬物含有層が、単独で液晶性を呈する高分子と薬物か
らなる、薬物残量表示機能付き貼付剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用に適する貼
付剤に関し、さらに詳しくは、支持フィルムの片面に粘
着剤層及び薬物含有層を積層してなる貼付剤に関する。
付剤に関し、さらに詳しくは、支持フィルムの片面に粘
着剤層及び薬物含有層を積層してなる貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、貼付剤は、全身あるいは局部での
薬効を得るために、薬物を含有する粘着剤層から皮膚へ
の薬物分配・拡散、血中への移送によって、薬物を体内
に吸収させる薬剤として普及している。一方この様な貼
付剤の普及にともなって、貼付剤の高機能化が要望され
ており、例えば、貼付剤中の薬物がどの程度消費された
か、あるいはいつ貼付剤中の薬物が実質的に消費された
かを知りたいという要望がある。この様な要望に対し、
薬剤を含有する粘着剤の組成、貼付剤の構造等を工夫す
ることで一定速度で薬剤が消費し、一定時間後に薬剤が
消費されるよう制御することで、使用者に一定時間が過
ぎたら薬剤が消費されたと判断させているのが実状であ
る。
薬効を得るために、薬物を含有する粘着剤層から皮膚へ
の薬物分配・拡散、血中への移送によって、薬物を体内
に吸収させる薬剤として普及している。一方この様な貼
付剤の普及にともなって、貼付剤の高機能化が要望され
ており、例えば、貼付剤中の薬物がどの程度消費された
か、あるいはいつ貼付剤中の薬物が実質的に消費された
かを知りたいという要望がある。この様な要望に対し、
薬剤を含有する粘着剤の組成、貼付剤の構造等を工夫す
ることで一定速度で薬剤が消費し、一定時間後に薬剤が
消費されるよう制御することで、使用者に一定時間が過
ぎたら薬剤が消費されたと判断させているのが実状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な貼付
剤の高機能化の要望を鑑みてなされたものである。すな
わち、薬剤残存量が視覚的に判断できる機能を貼付剤に
付与するに当たって、薬剤の含有量によって視覚的に貼
付剤が顕著に変化する工夫を鋭意検討した。これによ
り、本発明の完成に至ったものである。
剤の高機能化の要望を鑑みてなされたものである。すな
わち、薬剤残存量が視覚的に判断できる機能を貼付剤に
付与するに当たって、薬剤の含有量によって視覚的に貼
付剤が顕著に変化する工夫を鋭意検討した。これによ
り、本発明の完成に至ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、可視領域
で透明な支持フィルムの片面に粘着剤及び薬物含有層を
積層してなる貼付剤であって、該薬物含有層が、単独で
液晶性を呈する高分子と薬物からなる、薬物残量表示機
能付き貼付剤である。
で透明な支持フィルムの片面に粘着剤及び薬物含有層を
積層してなる貼付剤であって、該薬物含有層が、単独で
液晶性を呈する高分子と薬物からなる、薬物残量表示機
能付き貼付剤である。
【0005】本発明にかかる貼付剤は、可視領域で透明
な支持フィルムの片面に粘着剤及び薬物からなる薬物含
有層を積層してなる基本構造を有する貼付剤に、構造上
少なくとも粘着剤層の間にはさまれるかあるいは支持フ
ィルムと粘着剤層との間に、新たに単独で液晶性を呈す
る樹脂と薬物からなる薬物含有層を表示層として挿入す
ることを特徴としている。
な支持フィルムの片面に粘着剤及び薬物からなる薬物含
有層を積層してなる基本構造を有する貼付剤に、構造上
少なくとも粘着剤層の間にはさまれるかあるいは支持フ
ィルムと粘着剤層との間に、新たに単独で液晶性を呈す
る樹脂と薬物からなる薬物含有層を表示層として挿入す
ることを特徴としている。
【0006】視覚的に貼付剤を顕著に変化させるに当た
って、発明者らは光学的に特異な特性を示す液晶材料に
着目し、検討を行った。
って、発明者らは光学的に特異な特性を示す液晶材料に
着目し、検討を行った。
【0007】液晶材料はテレビ、コンピューター等の表
示素子として広く利用されている。この場合は電界を液
晶材料に加えることで液晶材料の分子配列を変化させ、
光学的な変化を可視化している。
示素子として広く利用されている。この場合は電界を液
晶材料に加えることで液晶材料の分子配列を変化させ、
光学的な変化を可視化している。
【0008】液晶材料の光学的な変化としては偏光を用
いた場合の偏光面の変化、可視光波長程度のカイラルピ
ッチを変化させることによるコレステリック液晶相の波
長選択反射による着色変化、液晶分子の配向方向を乱す
ことによって得られる光散乱などがある。
いた場合の偏光面の変化、可視光波長程度のカイラルピ
ッチを変化させることによるコレステリック液晶相の波
長選択反射による着色変化、液晶分子の配向方向を乱す
ことによって得られる光散乱などがある。
【0009】一方、表示素子として広く用いられている
液晶材料は、分子量が200〜300程度の低分子液晶
が一般に用いられている。この様な低分子液晶は流動性
を有し、表示素子で利用されているように密閉空間に液
晶材料を封入することで保持する必要がある。
液晶材料は、分子量が200〜300程度の低分子液晶
が一般に用いられている。この様な低分子液晶は流動性
を有し、表示素子で利用されているように密閉空間に液
晶材料を封入することで保持する必要がある。
【0010】本発明の貼付剤では製造上この様な低分子
液晶材料の封入は困難である。
液晶材料の封入は困難である。
【0011】近年、液晶分野では、低分子液晶の欠点を
改善する目的で高分子液晶が開発されており、密閉空間
を設けることなく液晶を保持することが可能となった。
改善する目的で高分子液晶が開発されており、密閉空間
を設けることなく液晶を保持することが可能となった。
【0012】本発明は可視領域で透明な支持フィルムの
片面に粘着剤及び薬物からなる薬物含有層を積層してな
る貼付剤において、該薬物含有層を形成する樹脂とし
て、単独で液晶性を呈する高分子液晶を用いることを特
徴としている。
片面に粘着剤及び薬物からなる薬物含有層を積層してな
る貼付剤において、該薬物含有層を形成する樹脂とし
て、単独で液晶性を呈する高分子液晶を用いることを特
徴としている。
【0013】通常貼付剤は粘着剤層中に経皮投与するた
めの薬剤を含浸させ、使用時、いわゆる皮膚に貼り付け
ると、含浸した薬剤が皮膚を通して徐々に体内に浸透し
ていく。このとき粘着剤中の薬剤は徐々に消費、すなわ
ち濃度が低下する。このような濃度変化に対し視覚的に
変化をする液晶層を、粘着剤層に隣接、あるいは粘着剤
層の間に挟み込むことで、薬剤の濃度が感知できるよう
になる。
めの薬剤を含浸させ、使用時、いわゆる皮膚に貼り付け
ると、含浸した薬剤が皮膚を通して徐々に体内に浸透し
ていく。このとき粘着剤中の薬剤は徐々に消費、すなわ
ち濃度が低下する。このような濃度変化に対し視覚的に
変化をする液晶層を、粘着剤層に隣接、あるいは粘着剤
層の間に挟み込むことで、薬剤の濃度が感知できるよう
になる。
【0014】この様な液晶層としては単独で可視領域に
選択反射波長を有するコレステリック液晶高分子あるい
は可視領域で強い光散乱能を有し、薄層でも白濁して認
識できる液晶高分子が特に有効である。
選択反射波長を有するコレステリック液晶高分子あるい
は可視領域で強い光散乱能を有し、薄層でも白濁して認
識できる液晶高分子が特に有効である。
【0015】可視領域に選択反射波長を有するコレステ
リック液晶高分子とは、カイラルピッチにコレステリッ
ク液晶高分子の平均屈折率を乗じた値が可視光の領域、
具体的には400nmから700nmの範囲にあるコレ
ステリック液晶高分子のことを言う。
リック液晶高分子とは、カイラルピッチにコレステリッ
ク液晶高分子の平均屈折率を乗じた値が可視光の領域、
具体的には400nmから700nmの範囲にあるコレ
ステリック液晶高分子のことを言う。
【0016】可視領域で強い散乱能を有する液晶高分子
とは、液晶特異の光学異方性と、液晶高分子の光学主軸
のランダム配向により、10μm程度の薄層でも十分に
光が散乱する液晶高分子のことを言う。
とは、液晶特異の光学異方性と、液晶高分子の光学主軸
のランダム配向により、10μm程度の薄層でも十分に
光が散乱する液晶高分子のことを言う。
【0017】この様な液晶高分子としては、層の自己保
持性の観点から高分子単独で液晶性を示すサーモトロピ
ック液晶が好ましい。この場合、液晶状態は温度に依存
する。そのため、特に生体にこの様な貼付剤を貼り付け
る場合、生体表面の温度範囲を考慮し、液晶高分子の液
晶相が発現する温度範囲は生体表面の温度を含む範囲で
あることが必要であり、少なくとも0℃から50℃の範
囲であることが好ましい。
持性の観点から高分子単独で液晶性を示すサーモトロピ
ック液晶が好ましい。この場合、液晶状態は温度に依存
する。そのため、特に生体にこの様な貼付剤を貼り付け
る場合、生体表面の温度範囲を考慮し、液晶高分子の液
晶相が発現する温度範囲は生体表面の温度を含む範囲で
あることが必要であり、少なくとも0℃から50℃の範
囲であることが好ましい。
【0018】表示層の厚みとしては10μm以上100
μm以下が好ましい。10μm未満の場合、例え選択波
長反射能や光散乱能が理想的に十分に有る場合でも、実
際に使用する場合着色や白濁が認識し難くなってしま
う。これは光の波長が500nm前後であることに由来
する。一方、100μmよりも厚くなる場合、通常数1
00μmである全貼付剤膜厚に対する割合が大きくな
り、経済的にも影響が出る上、本来の目的である貼付剤
の薬効時間などの特性に影響を及ぼす。
μm以下が好ましい。10μm未満の場合、例え選択波
長反射能や光散乱能が理想的に十分に有る場合でも、実
際に使用する場合着色や白濁が認識し難くなってしま
う。これは光の波長が500nm前後であることに由来
する。一方、100μmよりも厚くなる場合、通常数1
00μmである全貼付剤膜厚に対する割合が大きくな
り、経済的にも影響が出る上、本来の目的である貼付剤
の薬効時間などの特性に影響を及ぼす。
【0019】さらに、経済性の点および認識性の観点
で、この表示層は貼付剤全面に有る必要はなく、貼付剤
の支持フィルム面から見て少なくとも1mm□以上の面
積の表示層部分が1個以上存在すれば薬物残量表示が認
識できる。さらにはこの表示部分の形状の自由性を用い
れば、より認識しやすいキャラクター表示等が可能であ
る。
で、この表示層は貼付剤全面に有る必要はなく、貼付剤
の支持フィルム面から見て少なくとも1mm□以上の面
積の表示層部分が1個以上存在すれば薬物残量表示が認
識できる。さらにはこの表示部分の形状の自由性を用い
れば、より認識しやすいキャラクター表示等が可能であ
る。
【0020】本発明において、支持フィルムとしては、
可視領域で透明なポリマーフィルムを用いることがで
き、例えばポリエステル、ポリエステルエラストマー、
ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ナイロ
ン、EVA等が挙げられるが、粘着剤との密着性、透明
性からポリエステル、中でも例えばポリエチレンテレフ
タレートからなるポリエステルフィルムが好適である。
上記支持フィルムの厚さとしては、通常1〜100μm
程度である。
可視領域で透明なポリマーフィルムを用いることがで
き、例えばポリエステル、ポリエステルエラストマー、
ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ナイロ
ン、EVA等が挙げられるが、粘着剤との密着性、透明
性からポリエステル、中でも例えばポリエチレンテレフ
タレートからなるポリエステルフィルムが好適である。
上記支持フィルムの厚さとしては、通常1〜100μm
程度である。
【0021】本発明において、粘着剤層に用いる粘着剤
としては、従来から貼付剤等に用いられる公知のシリコ
ン系、ゴム系、アクリル系粘着剤を用いることが出来
る。上記粘着剤層の厚さとしては、通常10〜100μ
m程度である。
としては、従来から貼付剤等に用いられる公知のシリコ
ン系、ゴム系、アクリル系粘着剤を用いることが出来
る。上記粘着剤層の厚さとしては、通常10〜100μ
m程度である。
【0022】また、本発明で用いることの出来る薬物と
しては、例えば抗高血圧剤としてはクロニジンなど、ホ
ルモン剤としてはエストラジオール、テストステロンな
ど、冠血管拡張剤としてはニトログリセリン、硝酸イソ
ソルビドなどが代表的に挙げられるが、これらに限るも
のでなく、経皮的に生体膜を透過しうる薬物で有れば良
い。
しては、例えば抗高血圧剤としてはクロニジンなど、ホ
ルモン剤としてはエストラジオール、テストステロンな
ど、冠血管拡張剤としてはニトログリセリン、硝酸イソ
ソルビドなどが代表的に挙げられるが、これらに限るも
のでなく、経皮的に生体膜を透過しうる薬物で有れば良
い。
【0023】かかる薬物の含有量は、用いる高分子液晶
のタイプおよび該薬剤の種類により、その液晶表示効果
を示す濃度は異なるが、薬効を発揮しかつ高分子液晶が
液晶表示効果を示す濃度以上が望ましく、一般に5〜5
0重量%、好ましくは10〜50重量%である。
のタイプおよび該薬剤の種類により、その液晶表示効果
を示す濃度は異なるが、薬効を発揮しかつ高分子液晶が
液晶表示効果を示す濃度以上が望ましく、一般に5〜5
0重量%、好ましくは10〜50重量%である。
【0024】上記に述べたごとく、本発明によれば、薬
物残存量が視覚的に判断できる機能を有する貼付剤を提
供することが出来る。
物残存量が視覚的に判断できる機能を有する貼付剤を提
供することが出来る。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明の説明をす
る。
る。
【0026】[実施例1]まず粘着剤層を作製した。シ
リコーン系粘着剤としてBio−PSA355(ダウコ
ーニング社製、固形分18.5重量%)をフッ素離型フ
ィルムの上に乾燥後の厚みが40μmとなる様に塗工
し、乾燥製膜した。
リコーン系粘着剤としてBio−PSA355(ダウコ
ーニング社製、固形分18.5重量%)をフッ素離型フ
ィルムの上に乾燥後の厚みが40μmとなる様に塗工
し、乾燥製膜した。
【0027】一方、支持フィルム上に表示層を積層し
た。支持フィルムとしては厚み2.5μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(帝人テトロンフィルムFタ
イプ)を用いた。
た。支持フィルムとしては厚み2.5μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(帝人テトロンフィルムFタ
イプ)を用いた。
【0028】表示層を形成するために、主成分である高
分子液晶としてポリメチルシロキサン主鎖骨格で側鎖に
安息香酸フェニルエステル系化合物を有する、メルク製
高分子液晶LCP1(ガラス転移温度−7.2℃、等方
化温度76.8℃)を15.0重量部、硝酸イソソルビド
(ISDN)5.0重量部、更に酢酸エチル100重量
部を加えて撹拌して均一なドープを製造した。
分子液晶としてポリメチルシロキサン主鎖骨格で側鎖に
安息香酸フェニルエステル系化合物を有する、メルク製
高分子液晶LCP1(ガラス転移温度−7.2℃、等方
化温度76.8℃)を15.0重量部、硝酸イソソルビド
(ISDN)5.0重量部、更に酢酸エチル100重量
部を加えて撹拌して均一なドープを製造した。
【0029】このドープを、支持フィルムの上に乾燥後
の厚みが15μmとなるように塗工し、90℃で1分
間、120℃で2分間乾燥してISDN25重量%含有
する表示層を積層した。このとき、表示層は透明であっ
た。
の厚みが15μmとなるように塗工し、90℃で1分
間、120℃で2分間乾燥してISDN25重量%含有
する表示層を積層した。このとき、表示層は透明であっ
た。
【0030】この様にして得られた離型フィルム上の粘
着層と支持フィルム上の表示層を、粘着層と表示層が対
向するように圧着して貼付剤積層物を得た。この貼付剤
積層物を10cm2に裁断し、除毛した平均体重200
gのヘアレスラットの背部に貼付し、24時間放置し
た。このとき貼付剤全面は白濁した状態になった。この
貼付剤について、支持フィルムのみを剥離し、表示層の
みを採取し、GC−ECD法によりISDNの定量を行
い、表示層内のISDN濃度を算出したところ、8重量
%であった。
着層と支持フィルム上の表示層を、粘着層と表示層が対
向するように圧着して貼付剤積層物を得た。この貼付剤
積層物を10cm2に裁断し、除毛した平均体重200
gのヘアレスラットの背部に貼付し、24時間放置し
た。このとき貼付剤全面は白濁した状態になった。この
貼付剤について、支持フィルムのみを剥離し、表示層の
みを採取し、GC−ECD法によりISDNの定量を行
い、表示層内のISDN濃度を算出したところ、8重量
%であった。
【0031】
【発明の効果】本発明は、薬物を含有する高分子液晶層
を表示層として用いることによって、薬剤残存量が視覚
的に判断できる機能を新たに付与することが出来る。こ
れにより、直接薬物残量が判断できるので経済的にも有
効な貼付剤を提供することが出来るようになった。
を表示層として用いることによって、薬剤残存量が視覚
的に判断できる機能を新たに付与することが出来る。こ
れにより、直接薬物残量が判断できるので経済的にも有
効な貼付剤を提供することが出来るようになった。
Claims (3)
- 【請求項1】 可視領域で透明な支持フィルムの片面に
粘着剤及び薬物含有層を積層してなる貼付剤であって、
該薬物含有層が、単独で液晶性を呈する高分子と薬物か
らなる、薬物残量表示機能付き貼付剤。 - 【請求項2】 前記単独で液晶性を呈する高分子の液晶
相が発現する温度範囲が少なくとも0℃から50℃の範
囲であることを特徴とする、請求項1に記載の薬物残量
表示機能付き貼付剤。 - 【請求項3】 前記薬物含有層の厚みが10μm以上1
00μm以下であることを特徴とする、請求項1または
2に記載の薬物残量表示機能付き貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063197A JPH10287556A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 薬物残量表示機能付き貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063197A JPH10287556A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 薬物残量表示機能付き貼付剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10287556A true JPH10287556A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14003846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9063197A Pending JPH10287556A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 薬物残量表示機能付き貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10287556A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101457263B1 (ko) * | 2012-02-03 | 2014-11-07 | 단국대학교 산학협력단 | 파스의 제조방법 |
JP2022141647A (ja) * | 2017-08-30 | 2022-09-29 | 大日本印刷株式会社 | 印刷用インク組成物およびそれを用いたタイムインジケーター、ならびにタイムインジケーター付外用貼付剤 |
-
1997
- 1997-04-09 JP JP9063197A patent/JPH10287556A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101457263B1 (ko) * | 2012-02-03 | 2014-11-07 | 단국대학교 산학협력단 | 파스의 제조방법 |
JP2022141647A (ja) * | 2017-08-30 | 2022-09-29 | 大日本印刷株式会社 | 印刷用インク組成物およびそれを用いたタイムインジケーター、ならびにタイムインジケーター付外用貼付剤 |
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