JPH10287124A - 車両用冷却装置 - Google Patents
車両用冷却装置Info
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- JPH10287124A JPH10287124A JP9115287A JP11528797A JPH10287124A JP H10287124 A JPH10287124 A JP H10287124A JP 9115287 A JP9115287 A JP 9115287A JP 11528797 A JP11528797 A JP 11528797A JP H10287124 A JPH10287124 A JP H10287124A
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- Japan
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- pressure
- refrigerant
- evaporator
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/88—Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses
Landscapes
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可燃性冷媒を用いた冷却サイクルの一部を直
接車室に配置する車両用冷却装置において、万が一にも
車室側で可燃性冷媒が冷媒流路から漏洩するような事態
があっても乗員の安全を確保する。 【解決手段】 車室側にエバポレータが配置され、この
エバポレータが内通路15とその周囲を覆う外通路17
とを備えた2重壁管13によって構成される。2重壁管
13の内通路15を可燃性冷媒の冷媒通路とし、外通路
17を冷媒圧よりも圧力の低いブラインを充填した閉塞
路とする。2重壁管13には、外通路17内の圧力を検
出する圧力検出器が設けられ、外通路内の圧力上昇が検
出された場合に冷却サイクルを停止し、警告信号を発す
る。
接車室に配置する車両用冷却装置において、万が一にも
車室側で可燃性冷媒が冷媒流路から漏洩するような事態
があっても乗員の安全を確保する。 【解決手段】 車室側にエバポレータが配置され、この
エバポレータが内通路15とその周囲を覆う外通路17
とを備えた2重壁管13によって構成される。2重壁管
13の内通路15を可燃性冷媒の冷媒通路とし、外通路
17を冷媒圧よりも圧力の低いブラインを充填した閉塞
路とする。2重壁管13には、外通路17内の圧力を検
出する圧力検出器が設けられ、外通路内の圧力上昇が検
出された場合に冷却サイクルを停止し、警告信号を発す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可燃性冷媒を用
いた車両用冷却装置にあって、特に、冷却サイクルの一
部を車室側に直接配置するようにした車両用冷却装置に
関する。
いた車両用冷却装置にあって、特に、冷却サイクルの一
部を車室側に直接配置するようにした車両用冷却装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】オゾン層の保護、温暖化の防止を図る目
的から、フロンの代替冷媒として、HFC−134a
や、可燃性冷媒が検討されている。このうち、可燃性冷
媒としては、プロパンとイソブタンとを各々50%重量
の比で混合させた非共沸冷媒が有力視されており、欧米
では、この冷媒が既に試験的に車両用冷却装置に用いら
れている。
的から、フロンの代替冷媒として、HFC−134a
や、可燃性冷媒が検討されている。このうち、可燃性冷
媒としては、プロパンとイソブタンとを各々50%重量
の比で混合させた非共沸冷媒が有力視されており、欧米
では、この冷媒が既に試験的に車両用冷却装置に用いら
れている。
【0003】本発明者によっても、可燃性冷媒を用いた
冷却サイクルを構成する研究がなされており、特に、従
来のカーエアコンと同様のレイアウト、即ち、コンプレ
ッサとコンデンサをエンジンルーム側に配置し、エバポ
レータを車室側に配置するレイアウトを可燃性冷媒を用
いた冷却装置にそのまま利用する場合の研究がなされて
いる。
冷却サイクルを構成する研究がなされており、特に、従
来のカーエアコンと同様のレイアウト、即ち、コンプレ
ッサとコンデンサをエンジンルーム側に配置し、エバポ
レータを車室側に配置するレイアウトを可燃性冷媒を用
いた冷却装置にそのまま利用する場合の研究がなされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレイアウト構成
で最も心配されるのは、可燃性冷媒が何らかの原因で漏
洩すると引火、爆発する危険性が大きいことである。車
室外(エンジンルーム側)で冷媒漏れが生じた場合に
は、エンジンルームは開放空間であることから可燃性冷
媒が速やかに拡散され、空気中の可燃性ガスの混合比は
引火、爆発にいたるほど大きくならない。しかし、車室
側で冷媒漏れが生じた場合には、車室は閉空間を基本的
に想定しているため、空気と可燃性ガスとの混合比が爆
発を誘起する濃度までたやすく到達し、タバコ等の発火
源によって引火、爆発しやすくなる。
で最も心配されるのは、可燃性冷媒が何らかの原因で漏
洩すると引火、爆発する危険性が大きいことである。車
室外(エンジンルーム側)で冷媒漏れが生じた場合に
は、エンジンルームは開放空間であることから可燃性冷
媒が速やかに拡散され、空気中の可燃性ガスの混合比は
引火、爆発にいたるほど大きくならない。しかし、車室
側で冷媒漏れが生じた場合には、車室は閉空間を基本的
に想定しているため、空気と可燃性ガスとの混合比が爆
発を誘起する濃度までたやすく到達し、タバコ等の発火
源によって引火、爆発しやすくなる。
【0005】エバポレータは、外部からの衝撃や冷媒の
圧力に十分耐えられる強度と耐圧とを兼ね備えた設計が
なされているため、冷媒漏れはよほどのことがないと生
じるものではないが、万が一にも漏れた場合には、非常
に危険であることから十分な危機管理が要請される。
圧力に十分耐えられる強度と耐圧とを兼ね備えた設計が
なされているため、冷媒漏れはよほどのことがないと生
じるものではないが、万が一にも漏れた場合には、非常
に危険であることから十分な危機管理が要請される。
【0006】そこで、この発明においては、可燃性冷媒
を用いた冷却サイクルの一部を直接車室に配置するよう
な構成において、万が一にも車室側で可燃性冷媒が冷媒
流路から漏洩するような事態があっても乗員の安全を確
保することができる車両用冷却装置を提供することを課
題としている。
を用いた冷却サイクルの一部を直接車室に配置するよう
な構成において、万が一にも車室側で可燃性冷媒が冷媒
流路から漏洩するような事態があっても乗員の安全を確
保することができる車両用冷却装置を提供することを課
題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる車両用冷却装置は、可燃性冷媒を
用いた冷却サイクルの一部を車室側に配し、残りをエン
ジンルーム側に配してなるものにおいて、前記車室側に
配した冷却サイクルの一部を内通路とその周囲を覆う外
通路とを備えた2重壁管によって構成し、前記2重壁管
の内通路を前記可燃性冷媒の冷媒通路とし、前記2重壁
管の外通路を前記冷媒圧よりも圧力の低いブラインを充
填した閉塞路とし、前記2重壁管に前記外通路内の圧力
を検出する圧力検出器を設けたことを特徴ととしている
(請求項1)。
に、この発明にかかる車両用冷却装置は、可燃性冷媒を
用いた冷却サイクルの一部を車室側に配し、残りをエン
ジンルーム側に配してなるものにおいて、前記車室側に
配した冷却サイクルの一部を内通路とその周囲を覆う外
通路とを備えた2重壁管によって構成し、前記2重壁管
の内通路を前記可燃性冷媒の冷媒通路とし、前記2重壁
管の外通路を前記冷媒圧よりも圧力の低いブラインを充
填した閉塞路とし、前記2重壁管に前記外通路内の圧力
を検出する圧力検出器を設けたことを特徴ととしている
(請求項1)。
【0008】より具体的な態様としては、エンジンルー
ム側にコンプレッサとコンデンサを、車室側にエバポレ
ータをそれぞれ配置してなる可燃性冷媒を用いた冷却サ
イクルにおいて、前記エバポレータを内通路とその周囲
を覆う外通路とを備えた2重壁管にフィンを接合して構
成し、前記2重壁管の内通路を前記可燃性冷媒の冷媒通
路とし、前記2重壁管の外通路を前記冷媒圧よりも圧力
の低いブラインを充填した閉塞路とし、前記エバポレー
タに前記外通路内の圧力を検出する圧力検出器を設ける
ことが考えられる(請求項2)。
ム側にコンプレッサとコンデンサを、車室側にエバポレ
ータをそれぞれ配置してなる可燃性冷媒を用いた冷却サ
イクルにおいて、前記エバポレータを内通路とその周囲
を覆う外通路とを備えた2重壁管にフィンを接合して構
成し、前記2重壁管の内通路を前記可燃性冷媒の冷媒通
路とし、前記2重壁管の外通路を前記冷媒圧よりも圧力
の低いブラインを充填した閉塞路とし、前記エバポレー
タに前記外通路内の圧力を検出する圧力検出器を設ける
ことが考えられる(請求項2)。
【0009】2重壁管は、内側環状壁と、その周囲を覆
う外側環状壁と、これら内側環状壁と外側環状壁とを一
体に連結するリブとによって構成し、全体を押し出し成
形によって形成すればよい。この2重壁管を用いたエバ
ポレータとしては、2重壁管を複数段に折り返して蛇行
する管路を構成し、隣り合う2重壁管の周壁間にフィン
を挿着する構成が考えられる。また、外通路に充填され
るブラインは、エバポレータに用いられることから、凍
結によって2重壁管を破壊しないように非可燃性の不凍
液とすることが望ましい。
う外側環状壁と、これら内側環状壁と外側環状壁とを一
体に連結するリブとによって構成し、全体を押し出し成
形によって形成すればよい。この2重壁管を用いたエバ
ポレータとしては、2重壁管を複数段に折り返して蛇行
する管路を構成し、隣り合う2重壁管の周壁間にフィン
を挿着する構成が考えられる。また、外通路に充填され
るブラインは、エバポレータに用いられることから、凍
結によって2重壁管を破壊しないように非可燃性の不凍
液とすることが望ましい。
【0010】したがって、コンプレッサで圧縮された冷
媒は、コンデンサ等を介して車室側のエバポレータに供
給され、このエバポレータの内通路を通過する。内通路
を通過した冷媒は、外通路のブラインを介して2重壁管
の表面を冷却し、フィンを介してここを通過する空気を
冷却することとなる。
媒は、コンデンサ等を介して車室側のエバポレータに供
給され、このエバポレータの内通路を通過する。内通路
を通過した冷媒は、外通路のブラインを介して2重壁管
の表面を冷却し、フィンを介してここを通過する空気を
冷却することとなる。
【0011】何らかの原因でエバポレータの冷媒通路か
ら可燃性冷媒が漏洩したとしても、この冷媒は、外通路
に流出されるだけで車室内に流出されることがない。し
かも、外通路のブラインは冷媒圧より圧力が低く設定さ
れているので、可燃性冷媒が外通路に漏れると外通路内
の圧力が高められる。よって、外通路内の流体圧は圧力
検出器によって検知されるので、圧力検出器からの信号
を常時モニタリングしていれば、内通路から冷媒漏れが
あったことを適格に検知することができる。この外通路
の圧力のモニタリングは、冷却サイクル稼働時に限ら
ず、停止時おいても常時行うことが望ましい。
ら可燃性冷媒が漏洩したとしても、この冷媒は、外通路
に流出されるだけで車室内に流出されることがない。し
かも、外通路のブラインは冷媒圧より圧力が低く設定さ
れているので、可燃性冷媒が外通路に漏れると外通路内
の圧力が高められる。よって、外通路内の流体圧は圧力
検出器によって検知されるので、圧力検出器からの信号
を常時モニタリングしていれば、内通路から冷媒漏れが
あったことを適格に検知することができる。この外通路
の圧力のモニタリングは、冷却サイクル稼働時に限ら
ず、停止時おいても常時行うことが望ましい。
【0012】外通路内の流体圧上昇が検出された場合に
は、エバポレータの異常が認められたわけであるから、
コンプレッサを停止状態として冷却サイクルの流動を抑
え、同時に早急な修理が要請されることから、警告信号
を発することが望ましい(請求項3)。警告信号を発す
る手段としては、警報を発するようにしても、所定の表
示部にエラーメッセージや修理要請メッセージを表示さ
せるものであってもよい。
は、エバポレータの異常が認められたわけであるから、
コンプレッサを停止状態として冷却サイクルの流動を抑
え、同時に早急な修理が要請されることから、警告信号
を発することが望ましい(請求項3)。警告信号を発す
る手段としては、警報を発するようにしても、所定の表
示部にエラーメッセージや修理要請メッセージを表示さ
せるものであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の構成例を図面に
より説明する。図1において、車両用冷却装置1は、車
両のエンジンルーム2と車室3とを分ける仕切壁4を境
にして、エンジンルーム側にコンプレッサ5、コンデン
サ6、膨張弁7を配置し、車室側のダッシュボード8の
内側にエバポレータ9を配置し、これらコンプレッサ
5、コンデンサ6、膨張弁7、及びエバポレータ9を順
次配管結合して冷却サイクルを構成している。
より説明する。図1において、車両用冷却装置1は、車
両のエンジンルーム2と車室3とを分ける仕切壁4を境
にして、エンジンルーム側にコンプレッサ5、コンデン
サ6、膨張弁7を配置し、車室側のダッシュボード8の
内側にエバポレータ9を配置し、これらコンプレッサ
5、コンデンサ6、膨張弁7、及びエバポレータ9を順
次配管結合して冷却サイクルを構成している。
【0014】コンプレッサ5は、図示しないエンジンか
らの動力がマグネットクラッチ10を介して伝達される
ようになっており、マグネットクラッチ10のオンオフ
を外部からの信号によって制御することにより、コンプ
レッサ5のオンオフを制御するようになっている。ま
た、コンデンサ6は、エンジンルーム2の前方に配置さ
れ、膨張弁7は仕切壁4の近傍に配置されている。
らの動力がマグネットクラッチ10を介して伝達される
ようになっており、マグネットクラッチ10のオンオフ
を外部からの信号によって制御することにより、コンプ
レッサ5のオンオフを制御するようになっている。ま
た、コンデンサ6は、エンジンルーム2の前方に配置さ
れ、膨張弁7は仕切壁4の近傍に配置されている。
【0015】この冷却サイクルに充填される冷媒は、プ
ロパンとイソブタンとをそれぞれ50%重量の割合で混
合した可燃性冷媒であり、サイクルの低圧側を構成する
膨張弁7より下流側にあっても大気圧より十分大きな圧
力となるように充填されている。この実施例において膨
張弁7は、図2に示されるように、エバポレータ9の入
口部11と出口部12とが直結するブロック型膨張弁と
なっている。
ロパンとイソブタンとをそれぞれ50%重量の割合で混
合した可燃性冷媒であり、サイクルの低圧側を構成する
膨張弁7より下流側にあっても大気圧より十分大きな圧
力となるように充填されている。この実施例において膨
張弁7は、図2に示されるように、エバポレータ9の入
口部11と出口部12とが直結するブロック型膨張弁と
なっている。
【0016】ブロック型膨張弁7は、それ自体公知のも
のであるので、ここでは説明を省略するが、コンデンサ
側から送られてくる冷媒を低圧低温にしてエバポレータ
9の入口部11に導くと共に、エバポレータ9で蒸発気
化した冷媒を出口部12からそのままコンプレッサ5へ
送出するようになっている。
のであるので、ここでは説明を省略するが、コンデンサ
側から送られてくる冷媒を低圧低温にしてエバポレータ
9の入口部11に導くと共に、エバポレータ9で蒸発気
化した冷媒を出口部12からそのままコンプレッサ5へ
送出するようになっている。
【0017】膨張弁7に直結するエバポレータ9は、図
3に示す断面形状を有する偏平状の2重壁管13を、図
2に示されるように、複数段に折り返して蛇行流路を形
成し、隣り合う周壁間にフィン14を挿入ロウ付けして
構成されている。2重壁管13は、内通路15を形成す
る内側環状壁16と、この内側環状壁16の周囲を囲む
ように設けられ、内側環状壁16との間に外通路17を
構成する外側環状壁18と、内側環状壁16と外側環状
壁18との間に設けられてこれら内外側環状壁を一体に
連結するリブ19とによって構成され、リブ19は内側
環状壁16から四方に延びて外通路17を4分割に区画
している。
3に示す断面形状を有する偏平状の2重壁管13を、図
2に示されるように、複数段に折り返して蛇行流路を形
成し、隣り合う周壁間にフィン14を挿入ロウ付けして
構成されている。2重壁管13は、内通路15を形成す
る内側環状壁16と、この内側環状壁16の周囲を囲む
ように設けられ、内側環状壁16との間に外通路17を
構成する外側環状壁18と、内側環状壁16と外側環状
壁18との間に設けられてこれら内外側環状壁を一体に
連結するリブ19とによって構成され、リブ19は内側
環状壁16から四方に延びて外通路17を4分割に区画
している。
【0018】これら内側環状壁16、リブ19、外側環
状壁18は、押し出し成形により一体に形成されるもの
で、必要により、外通路17の各空間を適宜連通させて
もよい。また、外通路17は、ブロック型膨張弁7と接
続する入口部11と出口部12とで閉塞されており、内
部に大気圧とほぼ等しい圧力に設定された非可燃性の不
凍液が充填されている。
状壁18は、押し出し成形により一体に形成されるもの
で、必要により、外通路17の各空間を適宜連通させて
もよい。また、外通路17は、ブロック型膨張弁7と接
続する入口部11と出口部12とで閉塞されており、内
部に大気圧とほぼ等しい圧力に設定された非可燃性の不
凍液が充填されている。
【0019】これに対して内通路15は、閉塞されるこ
となく入口部が膨張弁7を介してコンデンサ6に通じる
高圧配管20に連通しており、出口部が膨張弁7を介し
てコンプレッサ5に通じる低圧配管21に連通してお
り、可燃性冷媒の冷媒通路となっている。これらエンジ
ンルーム側に配される高圧配管20や低圧配管21は通
常の配管が用いられている。
となく入口部が膨張弁7を介してコンデンサ6に通じる
高圧配管20に連通しており、出口部が膨張弁7を介し
てコンプレッサ5に通じる低圧配管21に連通してお
り、可燃性冷媒の冷媒通路となっている。これらエンジ
ンルーム側に配される高圧配管20や低圧配管21は通
常の配管が用いられている。
【0020】尚、上記エバポレータ9を構成する2重壁
管13は、内側環状壁16も外側環状壁18も同程度の
耐圧が得られるように形成されており、通常においては
可燃性冷媒の圧力によっては内側環状壁16が破壊され
ることはない。
管13は、内側環状壁16も外側環状壁18も同程度の
耐圧が得られるように形成されており、通常においては
可燃性冷媒の圧力によっては内側環状壁16が破壊され
ることはない。
【0021】エバポレータ9の外側環状壁18には、外
通路17内の流体圧を検出する圧力センサ22が設けら
れている。この圧力センサ22は、例えば、正常時の外
通路17の圧力ではオフとなっており、圧力が上昇して
所定の閾値を超えるとオン信号を出力するようなものが
用いられている。
通路17内の流体圧を検出する圧力センサ22が設けら
れている。この圧力センサ22は、例えば、正常時の外
通路17の圧力ではオフとなっており、圧力が上昇して
所定の閾値を超えるとオン信号を出力するようなものが
用いられている。
【0022】この圧力センサ22の出力は、コントロー
ルユニット23に入力され、このコントロールユニット
23によって外通路17の圧力が冷却サイクルの稼働時
のみならず停止時においても常時モニタリングされてい
る。コントロールユニット23は、モニタリングした結
果に基づき、外通路17の圧力が所定圧以上に上昇して
圧力センサからオン信号が入力されると、マグネットク
ラッチ10をオフにする指令信号を駆動回路24に出力
する制御や、ダッシュボード8上の所定の表示部25に
警告メッセージを表示する指令信号を表示回路26に出
力する制御等を行うようになっている。
ルユニット23に入力され、このコントロールユニット
23によって外通路17の圧力が冷却サイクルの稼働時
のみならず停止時においても常時モニタリングされてい
る。コントロールユニット23は、モニタリングした結
果に基づき、外通路17の圧力が所定圧以上に上昇して
圧力センサからオン信号が入力されると、マグネットク
ラッチ10をオフにする指令信号を駆動回路24に出力
する制御や、ダッシュボード8上の所定の表示部25に
警告メッセージを表示する指令信号を表示回路26に出
力する制御等を行うようになっている。
【0023】上記構成において、コンプレッサ5で圧縮
された可燃性冷媒は、コンデンサ6で冷却されて膨張弁
7に至り、この膨張弁7で減圧されてエバポレータ9に
入り、このエバポレータ9を通過した後にコンプレッサ
5へ戻される。エバポレータ9では、内通路15を可燃
性冷媒の通路としていることから、可燃性冷媒は、外通
路17に満たされたブラインを介して、あるいは、リブ
19を介して外側環状壁18を冷却し、この外側環状壁
18と接合されるフィン14を冷却して空気と熱交換さ
れる。
された可燃性冷媒は、コンデンサ6で冷却されて膨張弁
7に至り、この膨張弁7で減圧されてエバポレータ9に
入り、このエバポレータ9を通過した後にコンプレッサ
5へ戻される。エバポレータ9では、内通路15を可燃
性冷媒の通路としていることから、可燃性冷媒は、外通
路17に満たされたブラインを介して、あるいは、リブ
19を介して外側環状壁18を冷却し、この外側環状壁
18と接合されるフィン14を冷却して空気と熱交換さ
れる。
【0024】エバポレータ9の2重壁管13は、押し出
し成形により一体に形成されて所定の厚みの内側環状壁
16及び外側環状壁18が入口部11から出口部12に
かけて均一に形成されるものであるが、万が一、製造上
の欠陥等により、あるいは何らかの衝撃により、2重壁
管13の一部に欠陥が生じた場合にあっても安全なもの
となっている。即ち、外側環状壁18に破損が生じた場
合にはブラインが漏れるだけであるので、乗員に何等危
険はなく、ブラインが漏れれば目視によってそれを認識
し、破損箇所も容易に判ることから即座に対応すること
ができる。また、内側環状壁16に破損が生じた場合に
は、可燃性冷媒が内通路15から漏れることとなるが、
この場合にあっても、可燃性冷媒は外通路17に漏れる
だけで車室3内に漏れることがなく、引火、爆発の恐れ
がない。
し成形により一体に形成されて所定の厚みの内側環状壁
16及び外側環状壁18が入口部11から出口部12に
かけて均一に形成されるものであるが、万が一、製造上
の欠陥等により、あるいは何らかの衝撃により、2重壁
管13の一部に欠陥が生じた場合にあっても安全なもの
となっている。即ち、外側環状壁18に破損が生じた場
合にはブラインが漏れるだけであるので、乗員に何等危
険はなく、ブラインが漏れれば目視によってそれを認識
し、破損箇所も容易に判ることから即座に対応すること
ができる。また、内側環状壁16に破損が生じた場合に
は、可燃性冷媒が内通路15から漏れることとなるが、
この場合にあっても、可燃性冷媒は外通路17に漏れる
だけで車室3内に漏れることがなく、引火、爆発の恐れ
がない。
【0025】外空間17に可燃性冷媒が漏洩した場合に
は、外空間17の圧力が上昇するため、ある所定圧以上
になると、圧力センサ22はオン信号を出力する。コン
トロールユニット23は、圧力センサ22からの信号を
常時モニタリングしているので、圧力センサ22からの
オン信号が入力されると、図4に示されるように、マグ
ネットクラッチをオフにして冷却サイクルの稼働を停止
すると共に、警報信号を出力して表示部25に修理要請
メッセージやエラーメッセージ等を表示させる。したが
って、乗員は、エバポレータ9に異常が生じたことを表
示部25によって認識することができ、この場合にも速
やかに対処することができる。
は、外空間17の圧力が上昇するため、ある所定圧以上
になると、圧力センサ22はオン信号を出力する。コン
トロールユニット23は、圧力センサ22からの信号を
常時モニタリングしているので、圧力センサ22からの
オン信号が入力されると、図4に示されるように、マグ
ネットクラッチをオフにして冷却サイクルの稼働を停止
すると共に、警報信号を出力して表示部25に修理要請
メッセージやエラーメッセージ等を表示させる。したが
って、乗員は、エバポレータ9に異常が生じたことを表
示部25によって認識することができ、この場合にも速
やかに対処することができる。
【0026】尚、上述の構成では、圧力センサ22をオ
ンオフさせる形式のものとしたが、圧力に応じて出力が
連続的に変化するセンサを用い、コントロールユニット
側で所定圧以上となった場合を異常と判定するようにし
てもよい。また、警告信号は、表示部25にメーセージ
を表示させる処理に変えて、或いはそれと同時に警報を
発したり、車室内の換気を強制的に行うようにしてもよ
い。
ンオフさせる形式のものとしたが、圧力に応じて出力が
連続的に変化するセンサを用い、コントロールユニット
側で所定圧以上となった場合を異常と判定するようにし
てもよい。また、警告信号は、表示部25にメーセージ
を表示させる処理に変えて、或いはそれと同時に警報を
発したり、車室内の換気を強制的に行うようにしてもよ
い。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
可燃性冷媒が用いられる冷却サイクルの一部、例えばエ
バポレータを車室側に配置する構成において、この車室
側に配される部分を2重構造として冷媒通路の周囲にブ
ラインを充填するようにしたので、車室側において可燃
性冷媒が何らかの原因で冷媒通路から漏洩した場合で
も、可燃性冷媒はその周囲を覆うブラインに混入される
だけで車室に流出することがなく、車室で可燃性冷媒が
引火、爆発する恐れはなくなる。
可燃性冷媒が用いられる冷却サイクルの一部、例えばエ
バポレータを車室側に配置する構成において、この車室
側に配される部分を2重構造として冷媒通路の周囲にブ
ラインを充填するようにしたので、車室側において可燃
性冷媒が何らかの原因で冷媒通路から漏洩した場合で
も、可燃性冷媒はその周囲を覆うブラインに混入される
だけで車室に流出することがなく、車室で可燃性冷媒が
引火、爆発する恐れはなくなる。
【0028】また、ブラインが充填された外通路は、冷
媒通路よりも低圧に設定されて圧力検出器によって常時
モニタリングされているので、可燃性冷媒が漏れて外通
路の圧力が上昇した場合には、これを速やかに検知する
ことが可能となる。特に、圧力検出器によって外通路内
の流体圧が上昇したことを検出した場合には、コンプレ
ッサが停止状態となり、警告信号を発するので、乗員は
エバポレータの異常を速やかに認識し、早急に対処する
ことができる。
媒通路よりも低圧に設定されて圧力検出器によって常時
モニタリングされているので、可燃性冷媒が漏れて外通
路の圧力が上昇した場合には、これを速やかに検知する
ことが可能となる。特に、圧力検出器によって外通路内
の流体圧が上昇したことを検出した場合には、コンプレ
ッサが停止状態となり、警告信号を発するので、乗員は
エバポレータの異常を速やかに認識し、早急に対処する
ことができる。
【図1】図1は、本発明にかかる冷凍装置の車両に搭載
した状態を示す概略図である。
した状態を示す概略図である。
【図2】図2は、図1の膨張弁とエバポレータとを示す
図である。
図である。
【図3】図3は、エバポレータに用いられる2重壁管の
断面を示した図である。
断面を示した図である。
【図4】図4は、圧力センサの出力に対するマグネット
クラッチと警告信号の変化を示す特性線図である。
クラッチと警告信号の変化を示す特性線図である。
2 エンジンルーム 3 車室 5 コンプレッサ 6 コンデンサ 7 膨張弁 9 エバポレータ 10 マグネットクラッチ 13 2重壁管 15 内通路 16 内側環状壁 17 外通路 18 外側環状壁 19 リブ 22 圧力センサ
Claims (3)
- 【請求項1】 可燃性冷媒を用いた冷却サイクルの一部
を車室側に配し、残りをエンジンルーム側に配してなる
車両用冷却装置において、前記車室側に配した冷却サイ
クルの一部を内通路とその周囲を覆う外通路とを備えた
2重壁管によって構成し、前記2重壁管の内通路を前記
可燃性冷媒の冷媒通路とし、前記2重壁管の外通路を前
記冷媒圧よりも圧力の低いブラインを充填した閉塞路と
し、前記2重壁管に前記外通路内の圧力を検出する圧力
検出器を設けたことを特徴とする車両用冷却装置。 - 【請求項2】 エンジンルーム側にコンプレッサとコン
デンサを、車室側にエバポレータをそれぞれ配置してな
る可燃性冷媒を用いた冷却サイクルにおいて、前記エバ
ポレータを内通路とその周囲を覆う外通路とを備えた2
重壁管にフィンを接合して構成し、前記2重壁管の内通
路を前記可燃性冷媒の冷媒通路とし、前記2重壁管の外
通路を前記冷媒圧よりも圧力の低いブラインを充填した
閉塞路とし、前記エバポレータに前記外通路内の圧力を
検出する圧力検出器を設けたことを特徴とする車両用冷
却装置。 - 【請求項3】 前記圧力検出器によって前記外通路内の
圧力が上昇したことを検出した場合に、前記コンプレッ
サを停止状態とし、警告信号を発するようにしたことを
特徴とする請求項2記載の車両用冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9115287A JPH10287124A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 車両用冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9115287A JPH10287124A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 車両用冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10287124A true JPH10287124A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14658935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9115287A Pending JPH10287124A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 車両用冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10287124A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260398A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Electric Corp | 車両用空調装置 |
-
1997
- 1997-04-17 JP JP9115287A patent/JPH10287124A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260398A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Electric Corp | 車両用空調装置 |
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