JPH10287014A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10287014A
JPH10287014A JP9093884A JP9388497A JPH10287014A JP H10287014 A JPH10287014 A JP H10287014A JP 9093884 A JP9093884 A JP 9093884A JP 9388497 A JP9388497 A JP 9388497A JP H10287014 A JPH10287014 A JP H10287014A
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JP
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ink
image forming
forming apparatus
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JP9093884A
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Yasuyuki Takanaka
康之 高中
Masatoshi Ichikatai
雅俊 一方井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廉価なリニアエンコーダを使用しつつもイン
クジェットプリントヘッドの吐出タイミングを良好に制
御して高品位の画像をプリントする。 【解決手段】 プリント媒体Aに対して移動しながらイ
ンクを吐出することによりプリントを行うプリント手段
11a〜11dの走行方向と平行に配置される直線状部
材31からなり、プリント手段の直線上の位置を所定位
置毎に検出する検出手段(31,32)について、画像
の非プリント領域Es,Eeでの検出間隔(直線上部材
31上の目盛り)を、画像をプリントする領域Epでの
検出間隔よりも大きくし、その検出手段からの検出信号
に基づいてプリントを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント媒体上に
画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワードプロセッサ等の情
報機器と併用され、あるいは単独で使用される複写機、
プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置は、画像信号
に基づいてシート状等のプリント媒体に画像をプリント
するように構成されている。一方、プリント媒体の材質
に対して、近年では、通常のプリント媒体である紙や、
樹脂薄板(例えばOHP用紙)の他に、薄紙や加工紙
(例えばファイリング用のパンチ孔付き紙やミシン目付
き紙、任意形状の紙)、あるいは織布等を使用すること
が要求されてきている。またプリント媒体の大きさに対
しても宣伝広告用のシートや衣類等に使用される織布で
は大サイズのものが要求されてきている。
【0003】インクジェットプリントヘッド(以下、単
にプリントヘッドとも称する)は、微細な吐出口からイ
ンク等の液体をプリント媒体上に吐出することによって
プリントを行うものであり、1個のプリントヘッドに複
数個の吐出口を設け、各吐出口からのインクの吐出を独
立に制御することによって、所望のプリントが行われ
る。このようなプリントヘッドを搭載してプリント媒体
全体への画像プリント(以下、印字とも称する)を行う
画像形成装置としては、プリント媒体を搬送する方向と
の交差方向にプリントヘッドが走査するシリアルタイプ
のものがある。このタイプの画像形成装置では、プリン
ト媒体を所定位置にセットした後、画像信号に基づき、
プリント媒体に沿って移動するキャリッジ上に搭載した
プリントヘッドによって画像がプリントされ、一走査す
なわちプリントヘッドの印字幅分のプリントを終了した
後にプリント媒体をその印字幅分だけ搬送し、その後に
次の行の画像をプリントするという動作を繰り返すこと
によって、プリント媒体全体への画像プリントが行われ
る。なお、プリント媒体を搬送する方向と交差する方向
の走査を、以下、主走査と称する。
【0004】このように、種々のプリント媒体に対して
プリントを行える画像形成装置の代表的なものとして、
吐出口からインクを吐出することによりプリントを行う
インクジェットプリントヘッドを用いたインクジェット
式画像形成装置がある。この装置では、例えば複数色の
インクに対応させて複数のプリントヘッドを設け、各色
の組み合わせを適宜行うことにより、多彩な色彩画像を
プリントすることができる。
【0005】ところでインクジェット式画像形成装置で
は、主走査におけるインクの吐出タイミングがプリント
ヘッドの主走査上の特定位置に対して制御される。そこ
でプリントヘッドの主走査位置を検出するために、プリ
ントヘッドの走査方向と平行に配置された直線形状のリ
ニアエンコーダを設けている。
【0006】図1はリニアエンコーダの一般的な構成を
示すもので、スケール部101と検出ヘッド部102と
からなり、スケール部101が固定され、検出ヘッド部
102が移動してその移動時の位置を検出できる。検出
方式には光学式や磁気式がある。光学式のものは、スケ
ール部101に等間隔にピッチdのスリット103が形
成され、発光素子と受光素子を備えた検出ヘッド部10
2が移動する際に、スリットが光を透過したり、スリッ
ト間で遮光が行われたりすることで、図2に示すパルス
を出力する。従って、パルス1周期の長さは、ピッチd
と同じである。このピッチdはリニアエンコーダの性能
としての分解能を表す。
【0007】また、磁気式のものは、スケール部101
に磁極であるN極とS極を交互に等間隔に保磁(磁力を
保持すること)を行うことでメモリとし、検出ヘッド部
102をMR素子(磁気抵抗薄膜素子)やホール素子等
の磁気センサで構成して、光学式と同様、図2のような
パルスを出力する。
【0008】そしてこれらのように出力されたパルス数
をカウントすることで、起点位置からの距離(=パルス
数×ピッチ)を検出できる。このようなリニアエンコー
ダでは、スケール部は樹脂フィルムや金属薄板,鋼線材
を基材としてピッチを規定する部分が形成されており、
特殊な高剛性のハウジングを必要としない。また検出部
についても、半導体分野のIC技術により加工すること
ができる。従って、全体としての製造コストも低廉であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成装置では、画像品位を高めるために高解像度化が望ま
れ、現在では600dpi以上が要求されるようになっ
てきている。例えば、主走査にて600dpiの画像を
印字する場合、最小の画素間隔は、25.4mm/60
0=0.04233mmである。一方、印字以外の動作
においては、通常の機械部品精度で足り、0.1mm程
度の精度があればよい。
【0010】前述の画像形成装置に使用するリニアエン
コーダでは、印字すべき画像の解像度に合わせた出力パ
ルス、すなわち主走査の印字画像で最小となる画素間隔
と同じ間隔が得られるようにスケール部にピッチが形成
されている。さらに、スケール部のピッチは、分解能の
点から小さい方のピッチに合わせて、リニアエンコーダ
の全長に亘って形成されている。前述の例では、0.0
4233mmのピッチが全長に形成されている。
【0011】このような高精度が要求されるリニアエン
コーダにおいては、主走査距離が長くなるとスケール部
のピッチを全長に亘って高精度に形成することが製造上
難しく、精度を向上するためには相当の設備を導入しな
ければならず、結果としてリニアエンコーダひいては画
像形成装置の製造コストを低廉化する上での問題となっ
ていた。
【0012】本発明は、上記課題を解決し、廉価なリニ
アエンコーダを使用しつつもプリントヘッドの吐出タイ
ミングを良好に制御して高品位の画像をプリントできる
画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
プリント媒体に対してプリントヘッドを相対的に所定方
向に移動させながら画像形成を行う画像形成装置におい
て、前記所定方向と平行に延在する部材と、該部材に対
向しつつ前記プリントヘッドと一体に移動する手段とを
有し、前記プリントヘッドの移動位置を検出する検出手
段と、該検出手段の検出信号に基づいてプリント動作を
制御する制御手段と、を具え、前記プリントヘッドの移
動方向上、プリント動作を行わない非プリント領域での
前記検出手段の検出間隔を、プリント動作を行うプリン
ト領域での検出間隔より大としたことを特徴とする。
【0014】ここで、前記プリント領域での検出間隔
を、前記プリント手段の移動方向上の画素単位と等しく
することができる。
【0015】また、前記部材は前記検出間隔に対応して
着磁した磁性体とすることができる。
【0016】ここで、前記部材を鋼製の線材とし、前記
手段に所定の検出ギャップを保持しつつ前記部材と摺動
接触する軸受を設けることができる。または、前記部材
をフィルム材とし、該フィルム材を剛性のある部材で支
持して前記手段に対する所定の検出ギャップを保持する
ことができる。
【0017】以上において、前記プリントヘッドはプリ
ント媒体に対しインクを吐出することによりプリントを
行うインクジェットヘッドの形態を有するものとするこ
とができる。そして、前記プリントヘッドの吐出状態を
良好にするための回復手段を前記非プリント領域に具備
し、前記非プリント領域での検出間隔は前記回復手段に
対する前記プリントヘッドの位置制御を行うために用い
ることができる。さらに、前記インクジェットヘッド
は、インクを吐出するために利用されるエネルギとして
インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子
を有するものとすることができる。
【0018】また、前記プリントヘッドは、色調を異に
するプリント剤に対応して複数設けることができる。
【0019】さらに、前記非プリント領域での検出間隔
より小さい前記プリント領域での検出間隔の部分を持つ
前記検出手段を複数組み合わせて前記プリントヘッドに
よるプリント領域の全体に対応させることができる。
【0020】加えて、本発明画像形成装置は、プリント
媒体としての布帛に対して捺染を行う捺染装置の形態と
することができる。
【0021】なお、本明細書において「プリント」(以
下においては「印字」という場合もある)とは、文字,
図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意
を問わず、また人間が視覚で知覚しうるように顕在化し
たものであるか否かを問わず、プリント媒体上に液体を
付与することによって広く画像,模様,パターン等を形
成する、または媒体の加工を行う場合も言うものとす
る。
【0022】また、「プリント媒体」とは、一般的な記
録装置で用いられている紙のみならず、広く布,プラス
チックフィルム,金属板等、ヘッドによって吐出される
インクを受容可能なものも言うものとする。
【0023】さらに「インク」とは、上記「プリント」
の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント媒体
上に付与されることによって画像,模様,パターン等の
形成、またはプリント媒体の加工に供されうる液体を言
うものとする。
【0024】
【発明の実施形態】以下、図面を参照して本発明を詳細
に説明する。
【0025】(第1例)図3は本発明画像形成装置の一
実施形態に係るインクジェットプリント装置本体の構成
例を示す斜視図である。本例の装置は、予めロール状に
巻かれている用紙,布帛等のプリント媒体Aに対してイ
ンクを図中下向きに吐出してプリントを行うインクジェ
ットプリント装置である。
【0026】図において、1はプリント媒体Aに画像を
プリントするプリンタ部、2はプリント媒体Aを所定量
(プリント長L)だけ間欠的に搬送する搬送部、3は予
め巻いてある連続するプリント媒体Aを繰り出すための
繰り出し部、4はプリント媒体Aを巻き取るための巻き
取り部、5は画像プリント後のプリント媒体Aを巻き取
りができる状態まで乾燥する乾燥部である。プリント媒
体Aは、繰り出し部3から繰り出され、搬送部2と乾燥
部5とを通過し、巻き取り部4に巻き取られるように架
け渡されている。またプリンタ部1は、搬送部2に対向
して設けられている。
【0027】プリンタ部1には、インクを吐出してプリ
ントするインクジェットプリント方式のプリントヘッド
11が、後述するように4個設けられており、これらプ
リントヘッド11はヘッドキャリッジ10に搭載されて
いる。プリンタ部1には、プリント媒体Aの搬送方向に
直交するように2本の走査レール1a,1bが支持され
ており、ヘッドキャリッジ1は走査レール1a,1b上
を図示矢印P1,P2方向に往復動する。往復動の際、
プリントヘッド11により、連続するプリント媒体Aに
対し、 (一走査の印字)=(所定のプリント長L)×(プリン
ト媒体Aの幅W) の範囲で繰り返してプリントを行う。なお、プリント媒
体Aのうち図中で斜線が付された領域は、プリント済み
の領域を示す。
【0028】図4にプリントヘッド11の内部構造を示
す。上記インクジェットプリント方式に採用されるプリ
ントヘッドは、液体(インク)を吐出するための吐出口
1001、吐出口1001ごとに設けられ吐出口100
1に連通する液路1002、液路1002にインクを分
配する液室1003、各液路1002ごとに配設される
エネルギ作用部1004、この作用部1004の部位に
ある液体に作用させるべき吐出エネルギを発生するエネ
ルギ発生素子1005、液室1003にインクを供給す
るための供給口1006、供給口1006に接続された
インクチューブ1007を備えている。このプリントヘ
ッドでは、複数の吐出口1001が一列に並んで配置さ
れており、これによって吐出口面1008を形成する。
図2ではプリントヘッドの一部しか示されていないが、
実際には、例えば、吐出口1001が100個ないし1
000個設けられた長尺タイプのプリントヘッドを構成
している。
【0029】このようなエネルギを発生するエネルギ発
生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用い
たプリント方法、レーザ等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液体を吐出させるエネルギ発生
手段を用いたプリント方法、あるいは発熱抵抗体を有す
る発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液
体を吐出させるエネルギ発生手段を用いたプリント方法
等がある。
【0030】その中でも、熱エネルギによって液体を吐
出させるインクジェットプリント方法に用いられるプリ
ントヘッドは、プリント用の液体を例えば小滴として吐
出するための吐出口を高密度に配列することができるた
めに高解像度のプリントをすることが可能である。そし
てさらにその中でも、電気熱変換体をエネルギ発生手段
として用いたプリントヘッドは、コンパクト化も容易で
あり、且つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼
性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を
十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、製造コスト
も廉価なことから有利である。
【0031】各プリントヘッド11に供給されるべきイ
ンクは、図3に示したように、プリンタ部1の枠体とは
別に設けられた供給装置13から供給される。供給装置
13は、本例では使用するインク色毎にインクタンク1
3a〜13dを有し、計4色を貯えることができる。プ
リントヘッド11はこれら4色のうちのいずれかの色と
各々対応している。
【0032】インクは、各インク毎に供給ポンプにて、
プリンタ部1内に這い回されたチューブ1cを介し、上
記対応するプリントヘッド11に供給される。そしてプ
リント時には毛細管作用によりプリントヘッドから吐出
される分だけ自動的にプリントヘッドに供給される。な
お、各インクは、例えば、同じ色でも、濃いインクと淡
いインクのように実質的に色調の異なるものは、各々別
のインクタンクに貯留されている。
【0033】プリンタ部1には、プリントヘッド11が
常時良好に印字を行えるようにするための回復装置20
が取り付けられている。回復装置20は、インク吐出の
不安定原因の除去、すなわち、(a)インクの粘度増加
の防止、(b)吐出口表面に付着するインクの除去、お
よび(c)吐出口内の気泡の除去等を行うものであり、
確実な吐出安定性を得るために利用される。そして、そ
のための所要の機能を果たす各部、すなわち、(1)キ
ャッピング機能を有するキャップ部100、(2)ワイ
プ機能を有するブレード部200、および(3)印字前
吐出機能を有する予備吐出部300から構成される。
【0034】キャップ部100は、キャップ10のホー
ムポジションにおけるプリントヘッドの位置に対向して
設けられており、プリントヘッドをキャッピングする。
ホームポジションとは、ヘッドキャップ10の往復動の
末端であって、印字を行わない場合にヘッドキャリッジ
10が留め置かれる位置であり、プリント媒体Aの両側
に外れた位置のことである。キャップ部100は、イン
クの蒸発やノズルへの異物の侵入等を防止するため、印
字休止時にプリントヘッドの吐出口面をキャッピングす
るものである。
【0035】ブレード部200は、吐出口面1006を
多孔質体からなる吸収体でワイピング(払拭)して清掃
する機能を有する。これは、印字中に吐出によって発生
したインクミストが吐出口面1006に付着し、吐出口
1001に近接することによって吐出が不安定になるこ
とを防止するために行う。
【0036】かかるワイピング終了後、ヘッドキャリッ
ジ10は、次の予備吐出部300に移動する。予備吐出
部300では、印字開始前にプリントヘッドに所定の駆
動パルスを与え、全吐出口にインク吐出を行わせる(こ
れを、予備吐出と称する)際に、インク滴を受容する機
能を有する。予備吐出後、ヘッドキャリッジ10はプリ
ント媒体A上に移動し、印字を行う。
【0037】図5は主走査部の構成例を示す斜視図であ
る。ここで、30はリニアエンコーダであり、スケール
31と検出ヘッド32とからなる。スケール31は、プ
リンタ部1の両側板1C,1D(図3参照)に両端を支
持され、適切なテンションで張られている。検出ヘッド
32はキャリッジ10に固定され、キャリッジの走査と
共に往復動する。検出ヘッド32はキャリッジ10に固
定され、キャリッジの走査と共に往復動する。
【0038】ここで、スケール31は、領域Es,E
p,Eeの3つに分割されており、領域Esはキャリッ
ジ10が回復装置20に対向する位置を含む領域であ
り、非印字領域である。領域Epはプリントヘッド11
a〜11dで印字する領域であり、プリント媒体Aの幅
Wと、プリントヘッド11aから11dまでの幅Mとを
含んでいる。領域Eeはプリント媒体Aを挾んで回復装
置20と反対の領域であり、非印字領域である。領域E
s,Eeは、スケールの両端の取付部を含んでいる。
【0039】ここで、例えば、主走査の印字解像度を6
00dpiとすると、領域Epでは、42.33μmの
分解能となっている。領域Es,Eeでは、キャリッジ
10と回復装置20との位置精度で所要の精度が決まる
が、通常は、0.1mm程度である。従って、0.1m
m以下の分解能であればよい。本実施例では、領域Ep
の分解能の整数倍をとって、84.66μmとする。こ
の値は、300dpiに相当する。
【0040】図6はキャリッジの主走査方向の位置と加
減速範囲を含む速度との関係、およびスケールの分割構
成を示す。図において点Aは回復操作を開始する位置、
点Bはキャリッジの加速の開始位置、点Cは加速を終了
して定常速度に移る位置、点Dは減速の開始位置、点E
はキャリッジが減速して停止した位置である。以上の点
A〜Dの位置は、プリントヘッド11aの位置を示す。
点A→Bは回復操作時の移動速度であり、点C→Dの印
字速度に比べて遅い。点B→C→D→Eの動作で、矢印
P1方向の印字を行うが、プリントヘッドが吐出をする
のは、プリント媒体の幅Wの領域である。キャリッジ1
0は幅Mを有するため、プリントヘッド11dが幅Wを
通過するまで定常速度で移動する。
【0041】従って、リニアエンコーダが印字に供する
領域は、幅Wと幅Mを合わせた領域となる。ホームポジ
ションを起点として、領域Epにおいては、検出ヘッド
からの出力パルスに基づき、42.33μm刻みに主走
査方向の座標系が設定されることとなり、画像制御部に
て印字タイミングが決められる。回復操作時は、84.
66μm刻みの座標系である。図においてEaは、リニ
アエンコーダの全領域を示す。点B→C→D→Eの動作
後、搬送部2(図3参照)が、プリント長Lの間欠送り
を行う。
【0042】点B′,C′,D′,E′はプリントヘッ
ド11dにおいて、前記点B,C,D,Eに対応する矢
印P2方向の印字時の位置を示している。この場合は、
プリントヘッド11aが幅Wを通過するまで定常速度で
移動する。点B′→C′→D′→E′の動作後、搬送部
2がプリント長Lの間欠送りを行う。
【0043】このような動作を繰り返して全体画像をプ
リントする。
【0044】図7〜図9はリニアエンコーダの構成例を
示す図である。
【0045】図7においては、スケール31は、領域E
pで磁極を42.33μmのピッチで保磁し、領域E
s,Eeで磁極を86.66μmのピッチで保磁した磁
性系の鋼製線材からなり、検出ヘッド32は、MR素子
(磁気抵抗薄膜素子)32aを有するものとする。スケ
ール31とMR素子32aとは、所定のギャップgを保
ち、非接触で使用する。ギャップgは、領域Epはもち
ろん領域Es,Eeにおいても維持されている。33
は、スケール両端に設けた取付部材である。
【0046】このような磁性材においては、磁極のピッ
チを形成するための抗磁力Hcが領域Epに対応する領
域で大きければ、両端の領域Es,Eeに対応する領域
では小さくてもよく、必ずしも均一である必要はない。
そのため、磁性材を製造する際の熱処理炉も中央部付近
において処理が行えればよく、端部については中央より
も熱処理条件の精度を必要としないので、大規模な設備
を備えなくとも所望の磁性材を製造することができる。
【0047】図8はギャップgの維持を容易にするため
の構成を示す。MR素子32aの両側に高摺動性の滑り
軸受34を設け、メモリ31と軸受34とを接触摺動さ
せるようにして、MR素子32aとメモリ31とのギャ
ップを形成する。
【0048】図9はフィルム材をスケールにした場合の
構成を示す。この場合、スケール自身に剛性がないた
め、平滑な平板35にスケール31を貼りつけて使用す
る。検出ヘッド32とのギャップは平板35によって保
証される。
【0049】以上の本例によれば、リニアエンコーダの
印字に供する領域については印字の解像度から定まる間
隔でスケールの目盛りが形成され、非印字領域において
はその目盛りよりも粗く形成される。前述のような、印
字解像度が600dpiの例に当てはめると、リニアエ
ンコーダの分解能を3領域(書始め前部、印字部、およ
び書終わり後部)、2レベル(ピッチ42.33μmお
よび84.66μm)に分割して成るものである。印字
領域でのキャリッジの位置検出は解像度と同じで高精度
とし、それ以外の領域での位置検出は印字動作以外であ
る回復動作等に要求される程度の精度とする。
【0050】(第2例)図10〜図12は、本発明の実
施形態の第2例として、リニアエンコーダを2つ設けた
場合の構成例を示す。
【0051】本例のキャリッジ10は、8本のプリント
ヘッド11a〜11hを搭載している。この場合、プリ
ントヘッド11aから11hまでの幅はM′で、1つあ
たりのプリントヘッドの幅が上記第1例のものと等しけ
れば幅M′は上記第1例の幅Mの2倍となる。
【0052】本例は、画像品位をさらに向上するため、
プロセスカラーの基本色であるシアン,マゼンタ,イエ
ローの他にブラックや、これらを中濃度にした中シアン
や中マゼンタ、または淡濃度にした淡シアンや淡マゼン
タ等を組み合わせて使用する場合、あるいは特定の色、
例えばオレンジやブルー、レッドを直接に印字する場合
など、多数本のプリントヘッドで画像形成を行う場合に
有効なものである。
【0053】このようにプリントヘッドの搭載数が主走
査方向に増えた場合、前述の図6の構成であると、プリ
ント媒体の幅は同じでもプリントヘッドの配列の幅が長
くなった分だけキャリッジを走査しなければならないた
め、領域Epを長くする必要があり、スケールの製造上
不利である。そこで、プリントヘッドの配列の幅分だけ
主走査方向に位置をずらしたもう一対のリニアエンコー
ダを設け、往路と復路とで位置検出を切り換えればよ
い。
【0054】図11において、一組のスケール31およ
び検出ヘッド32の他に、もう一組のスケール31′お
よび検出ヘッド32′を設けている。すなわち、リニア
エンコーダ30と30′とは図で上下方向にピッチHだ
け離れ、キャリッジ10上では、検出ヘッド32と3
2′とを幅M′と同じ値のピッチM′だけ離して固定し
ている。リニアエンコーダ30は、図10の矢印P1方
向の印字において位置を検出し、この信号で吐出制御を
行う。リニアエンコーダ30′は、図10の矢印P2方
向の印字において位置を検出し、この信号で吐出制御を
行う。
【0055】図12は上記多数本のプリントヘッドを使
用する場合のキャリッジの主走査方向の位置と加減速範
囲を含む速度との関係、およびスケールの分割構成を示
す。領域Ep′は矢印P2方向の印字領域であり、領域
Es′は矢印P2方向の加速前の非印字領域、領域E
e′は矢印P2方向の減速後の非印字領域で、ホームポ
ジションを含む。この場合、領域Ep′の長さは領域E
pの長さと同じになり、高分解能を必要とする長さは変
わらず、分割位置が異なるのみである。図中点A〜Eお
よびA′〜E′等の記号は前述の図4の場合と同様であ
るので説明は省略する。
【0056】以上の説明では、検出ヘッドの主走査方向
の取付ピッチとプリントヘッドの配列の幅とを同じとし
たが、図12からわかるように、前者を後者よりも大き
くとることは領域Ep′の長さが短くなるため、スケー
ルの製造上は好ましいことは言うまでもない。
【0057】すなわち本例では、往路用のリニアエンコ
ーダと復路用のリニアエンコーダを有し、検出ヘッドを
固定する主走査方向のピッチをプリントヘッドの増設分
と同じか、それ以上にすることで、高分解能部の領域を
長く必要としていない。
【0058】また、本例のようにスケールを組み合わせ
て用いることは、印刷や捺染等の産業用目的で使用する
場合など、多数のプリントヘッドを並置して用いる場
合、ないしはプリント媒体として幅の広いものを用いる
場合など、プリントヘッドの走査範囲、特にプリント領
域が広い場合にも有効である。
【0059】(その他)次に、本発明をインクジェット
捺染装置に適用する場合において、その捺染記録の工程
全体を説明する。上述のような実施形態を適用したイン
クジェット記録装置を用いて、インクジェット印捺工程
を経た後、布帛を乾燥(自然乾燥を含む)させる。そし
て、引き続き布帛繊維上の染料を拡散させ、かつ繊維へ
の染料を反応定着させる工程を施す。この工程により、
充分な発色性と染料の固着による堅牢性を得ることがで
きる。
【0060】この拡散、反応定着工程は従来公知の方法
でよく、例えば、スチーミング法が挙げられる。なお、
この場合、印捺工程の前に、予め布帛にアルカリ処理を
施してもよい。
【0061】その後、後処理工程において、未反応の染
料の除去および前処理に用いた物質の除去が行われる。
最後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程
を経て記録が完成する。
【0062】特に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、本発明において、必要
に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくこ
とができる。例えば、特開昭62−53492号公報に
おいてはインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
【0063】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0064】水溶性高分子としては、トウモロコシ,小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,
ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0065】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系
化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0066】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMg
Cl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩
類が好ましい。
【0067】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0068】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。
【0069】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0070】以上述べた後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着
等の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法は、従来より公知の技術であ
る。
【0071】なお、プリント用媒体としては、布帛,壁
布,刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィ
ルム、アルマイト等の板状物その他インクジェット技術
を用いて所定の液体を付与可能な種々のものが挙げら
れ、布帛とは、素材,織り方,編み方を問わず、あらゆ
る織物,不織布およびその他の布地を含む。
【0072】本発明は、上述したインクジェットプリン
ト方式に限らず種々のプリント方式を採用できるが、イ
ンクジェットプリント方式を採用する場合には、その中
でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギ
として熱エネルギを発生する手段を備え、前記熱エネル
ギによりインクの状態変化を生起させる方式、すなわち
キヤノン株式会社が提唱するバブルジェット方式のプリ
ントヘッド、プリント装置を用いることで優れた効果を
もたらすものである。かかる方式によればプリントの高
密度化,高精細化が達成できるからである。
【0073】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
【0074】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変
換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基いた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、プリント
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
ればプリントを確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
【0075】加えて、プリントヘッドは、プリント装置
の形態に対応して構成できるのは勿論であり、所謂ライ
ンプリンタ形態のものに対してはプリント媒体の幅に対
応した範囲にわたって吐出口を配列したものとすればよ
い。また、上例のようなシリアルタイプのプリントヘッ
ドとしては、装置本体に固定されたプリントヘッド、あ
るいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリン
トヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカー
トリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発
明は有効である。
【0076】また、本発明のプリント装置の構成とし
て、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出手段を挙げることができる。
【0077】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用プ
リント信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
のプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、プリント用媒体に到達
する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エ
ネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0078】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を
採るもの等であってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リニアエンコーダの印字に供する領域は、印字の解像度
から決まる間隔でスケールの目盛りが形成され、非印字
領域においては、その目盛りよりも粗く形成される。そ
のため、印字領域でのキャリッジの位置検出は解像度と
同じに高精度とするが、それ以外の領域での位置検出は
印字動作以外のもの(例えばインクジェットプリント装
置における回復動作等)に要求される程度の精度とした
スケールを用意すればよい。従って、従来の製造設備を
用いても、あるいはそれを大きく変更しなくても、高品
位の画像をプリントするためのリニアエンコーダを製作
でき、ひいては廉価な画像形成装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なリニアエンコーダの構成を示す説明図
である。
【図2】図1のリニアエンコーダの出力を示すパルス波
形図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ント装置の構成例を示す斜視図である。
【図4】図3の装置で用いたプリントヘッドの構成例を
示す斜視図である。
【図5】図3の装置における主走査部の構成例を示す斜
視図である。
【図6】図3の装置におけるキャリッジの位置と速度と
の関係を示す説明図である。
【図7】リニアエンコーダの構成例を示す正面図であ
る。
【図8】リニアエンコーダの他の構成例を示す正面図で
ある。
【図9】リニアエンコーダのさらに他の構成例を示す正
面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る主走査部の構成
例を示す斜視図である。
【図11】図10の実施形態のプリントヘッド部の構成
例を示す斜視図である。
【図12】図10におけるキャリッジの位置と速度との
関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ部 1c,1d プリンタ側板 2 搬送部 3 繰り出し部 4 巻き取り部 5 乾燥部 10 キャリッジ 11,11a〜11h プリントヘッド 13 供給装置 20 回復装置 100 ギャップ部 200 ブレード部 300 予備吐出部 30,30′ リニアエンコーダ 31,31′ スケール 32,32′ 検出ヘッド 32a MR素子 33 取付部材 34 軸受 35 平板 g ギャップ Ep,Ep′ 印字領域 Es,Es′,Ee,Ee′ 非印字領域 Ea 全領域 M,M′ 複数のプリントヘッドの配列幅 W プリント媒体の幅

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント媒体に対してプリントヘッドを
    相対的に所定方向に移動させながら画像形成を行う画像
    形成装置において、 前記所定方向と平行に延在する部材と、該部材に対向し
    つつ前記プリントヘッドと一体に移動する手段とを有
    し、前記プリントヘッドの移動位置を検出する検出手段
    と、 該検出手段の検出信号に基づいてプリント動作を制御す
    る制御手段と、を具え、 前記プリントヘッドの移動方向上、プリント動作を行わ
    ない非プリント領域での前記検出手段の検出間隔を、プ
    リント動作を行うプリント領域での検出間隔より大とし
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記プリント領域での検出間隔を、前記
    プリント手段の移動方向上の画素単位と等しくしたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記部材は前記検出間隔に対応して着磁
    した磁性体であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記部材を鋼製の線材とし、前記手段に
    所定の検出ギャップを保持しつつ前記部材と摺動接触す
    る軸受を設けたことを特徴とする請求項3に記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記部材をフィルム材とし、該フィルム
    材を剛性のある部材で支持して前記手段に対する所定の
    検出ギャップを保持することを特徴とする請求項3に記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記プリントヘッドはプリント媒体に対
    しインクを吐出することによりプリントを行うインクジ
    ェットヘッドの形態を有することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記プリントヘッドの吐出状態を良好に
    するための回復手段を前記非プリント領域に具備し、前
    記非プリント領域での検出間隔は前記回復手段に対する
    前記プリントヘッドの位置制御を行うために用いられる
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェットヘッドは、インクを
    吐出するために利用されるエネルギとしてインクに膜沸
    騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子を有すること
    を特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記プリントヘッドは、色調を異にする
    プリント剤に対応して複数設けられていることを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記非プリント領域での検出間隔より
    小さい前記プリント領域での検出間隔の部分を持つ前記
    検出手段を複数組み合わせて前記プリントヘッドによる
    プリント領域の全体に対応させることを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記プリント媒体としての布帛に対し
    て捺染を行うことを特徴とする請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
JP9093884A 1997-04-11 1997-04-11 画像形成装置 Pending JPH10287014A (ja)

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