JPH10286831A - インサート成形用金型 - Google Patents

インサート成形用金型

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Publication number
JPH10286831A
JPH10286831A JP9730697A JP9730697A JPH10286831A JP H10286831 A JPH10286831 A JP H10286831A JP 9730697 A JP9730697 A JP 9730697A JP 9730697 A JP9730697 A JP 9730697A JP H10286831 A JPH10286831 A JP H10286831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing pins
molding die
weld line
insert molding
insert
Prior art date
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Pending
Application number
JP9730697A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Watarai
信夫 渡会
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea AccessSolutions Inc
Original Assignee
Honda Lock Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Lock Manufacturing Co Ltd filed Critical Honda Lock Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9730697A priority Critical patent/JPH10286831A/ja
Publication of JPH10286831A publication Critical patent/JPH10286831A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエルドラインの発生域を狭く限定し得るよ
うに構成されたインサート成形用金型を提供する。 【解決手段】 インサート成形用金型のキャビティ内の
所定位置にインサート材1を保持固定するための固定ピ
ン9a・9bの少なくともキャビティ内の部分を、溶融
樹脂材の流動方向に沿った細長い断面形状に形成するも
のとする。これにより、固定ピンの周囲の樹脂流が円滑
化され、固定ピンの下流側で乱流を生じることが少なく
なるため、ウエルドラインの発生が、固定ピンの直下流
側のごく限られた範囲だけで済む。このウエルドライン
は、装飾等の目的で添着される部材によって固定ピンの
抜け出し孔と共に容易に覆い隠すことが可能であり、実
質的にウエルドラインのないインサート成型品を製造可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート成形用
金型に関し、特にインサート材をキャビティ内の所定位
置に保持固定するための固定ピンを有するインサート成
形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インサート成形品として、図3に示すよ
うに、金属製のキープレート1の柄部に合成樹脂製の把
持部2が一体形成された樹脂モールドキーがある。この
樹脂モールドキーの製造には、通常、キープレート1の
両側から挟み込むように板厚方向に互いに対向した1対
の型板からなる金型が用いられており、キープレート1
の軸部1bと相反する側の金型分割部分にゲートを設
け、図3中に矢印Cで示す方向からキャビティに溶融樹
脂を射出する方式(サイドゲート)、あるいは、可動側
の型板にゲートを設け、図3中に矢印Dで示す方向から
溶融樹脂を射出する方式(ピンゲート)が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
なゲート構造では、キープレート1や、このキープレー
トをキャビティの所定位置に保持固定するためにキープ
レート1に対して直交する向きに設けられた固定ピン
や、キーホルダー取付孔3を形成するためのおす型によ
って溶融樹脂の流れが分断され、それらの下流側で分断
された樹脂流がぶつかるため、ウエルドライン18の発
生が避けられない。図3に示した樹脂モールドキーで
は、把持部2の中心部に形成された凹部5にエンブレム
パネル4が埋め込まれることから、凹部5に発生するウ
エルドライン18は実際上問題とならないが、ウエルド
ライン18が把持部2の外周部にまで達すると、ウエル
ドライン4が露出して見栄えが悪くなってしまう。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、ウエルドラインの発生域を狭く限定し得るよう
に構成されたインサート成形用金型を提供することを目
的に案出されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、インサート成形用金型のキ
ャビティ内の所定位置にインサート材を保持固定するた
めの固定ピンの少なくともキャビティ内の部分を、溶融
樹脂材の流動方向に沿った細長い断面形状に形成するも
のとした。
【0006】これによると、固定ピンの周囲の樹脂流が
円滑化され、固定ピンの下流側で乱流を生じることが少
なくなるため、ウエルドラインの発生が、固定ピンの直
下流側のごく限られた範囲だけで済む。このウエルドラ
インは、装飾等の目的で添着される部材によって固定ピ
ンの抜け出し孔と共に容易に覆い隠すことが可能であ
り、実質的にウエルドラインのないインサート成型品を
製造可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された実施
形態に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明に基づき構成されたインサ
ート成形用金型を示している。この金型は、図3に示し
たキープレート1の柄部に合成樹脂製の把持部2が一体
形成されると共にその把持部2にキーホルダー取付孔3
とエンブレムパネル4が埋め込まれる凹部5を有する樹
脂モールドキーを製造するのに用いられるものであり、
キープレート1の柄部1aの板厚方向に互いに対向した
固定並びに可動の一対の型板8a・8bからなってい
る。
【0009】これら固定並びに可動の両型板8a・8b
には、キープレート1の柄部1aをキャビティ中の所定
位置に支持固定するための固定ピン9a・9bが、1本
ずつ互いに対向して設けられており、所要の締め付け力
でキープレート1の柄部1aを挟み込むようになってい
る。
【0010】また、両型板8a・8bには、キーホルダ
取付孔3を形成するためのおす型10a・10bが互い
に突き合わせ可能なように突設されている。さらに、両
型板8a・8bには、エンブレムパネル埋め込み用の凹
部5を形成するためのおす型11a・11bが突設され
ている。
【0011】キープレート1の軸部1bと相反する側の
両型板8a・8bの突き合わせ面には、成形材料として
の溶融樹脂を射出するためのゲート12が1つ設けられ
ている。
【0012】キャビティ内に突入した固定ピン9a・9
bの先端部分は、図2に併せて示すように、ゲート12
から射出された溶融樹脂の流動方向に沿って扁平な翼形
をなす断面形状に形成されている。
【0013】ゲート12から流入した溶融樹脂は、おす
型10a・10bによって柄部1aの幅方向に分流され
た後、柄部1aによってその板厚方向に分流されて柄部
1aの両側のキャビティA・B中を広がる。このとき、
固定ピン9a・9bによって溶融樹脂流が分流されるも
のの、その周囲を円滑に流れるため、固定ピン9a・9
bの下流側で乱流を生じない。このため、ウエルドライ
ンの発生領域が、固定ピン9a・9bの直下流側のごく
限られた範囲だけに止まることとなる。したがって、ウ
エルドラインの発生がエンブレムパネル4で隠される凹
部4に限定され、外観上問題となる把持部2の外周部に
ウエルドラインが発生するのを防止することができる。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、固定ピンの
下流側の溶融樹脂の流れが円滑化し、ウエルドラインの
発生を固定ピンの下流側のごく限られた範囲のみに限定
し得るため、インサート成型品の商品性を高める上で大
きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインサート成形用金型を示す断面
図。
【図2】図1に示した可動型板の正面図。
【図3】樹脂モールドキーを示す斜視図。
【符号の説明】 1 キープレート 1a 柄部、1b 軸部 2 把持部 3 キーホルダー取付孔 4 エンブレムパネル 5 凹部 8a 固定型板 8b 可動型板 9a・9b 固定ピン 10a・10b (キーホルダ取付孔を形成するため
の)おす型 11a・11b (エンブレムパネル埋込用凹部を形成
するための)おす型 12 ゲート 13 ウエルドライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサート材をキャビティ内の所定位
    置に保持固定するための固定ピンを有するインサート成
    形用金型であって、 前記固定ピンの少なくとも前記キャビティ内の部分が、
    溶融樹脂材の流動方向に沿った細長い断面形状に形成さ
    れていることを特徴とするインサート成形用金型。
JP9730697A 1997-04-15 1997-04-15 インサート成形用金型 Pending JPH10286831A (ja)

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JP9730697A JPH10286831A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 インサート成形用金型

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JP9730697A JPH10286831A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 インサート成形用金型

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JPH10286831A true JPH10286831A (ja) 1998-10-27

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JP9730697A Pending JPH10286831A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 インサート成形用金型

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004257857A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Omron Corp 光電センサ
JP2012016944A (ja) * 2010-06-07 2012-01-26 Panasonic Corp 樹脂成形方法、金型装置および樹脂成形品
JP2015039799A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 三菱鉛筆株式会社 筆記具
JP2016083920A (ja) * 2014-10-22 2016-05-19 本州製罐株式会社 包装用缶の手環、及びその製造方法

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