JPH10285920A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH10285920A
JPH10285920A JP9199397A JP9199397A JPH10285920A JP H10285920 A JPH10285920 A JP H10285920A JP 9199397 A JP9199397 A JP 9199397A JP 9199397 A JP9199397 A JP 9199397A JP H10285920 A JPH10285920 A JP H10285920A
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JP
Japan
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circuit
output
power supply
switching
voltage
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Application number
JP9199397A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Matsuo
博文 松尾
Fujio Kurokawa
不二雄 黒川
Heikun Ri
炳薫 李
Kenichi Akise
憲一 秋瀬
Minoru Hirahara
実 平原
Koji Kuwabara
厚二 桑原
Jun Senda
潤 千田
Kazunori Muneyasu
和紀 棟安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リプルの少ない出力電圧を得ることができる
電源装置を提供する。 【解決手段】 第1のスイッチング回路(D1、S1)
に流れる電流と、電源電圧発生回路の出力を受けて、充
電モードと放電モードを判定し、充電モード時には第1
のスイッチング回路を動作させて、電源電圧発生回路
(N3、D3、C2)から出力を発生させると共に、充
電回路出力で充電可能電池3を充電させると共に、放電
モード時には第2のスイッチング回路(D2、S2)を
動作させて電源電圧発生回路に出力を発生させるように
制御するスイッチング制御回路10とを設け、交流電源
1に流れる電流を電圧と同位相で連続的に流れる電流と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源装置に関し、更
に詳しくはDC/DCコンバータ方式の電源装置の改良
に関する。
【0002】近年、コンピュータシステム等に用いられ
る電源装置は、従来の直列制御方式から、効率のよいD
C/DCコンバータ方式が用いられるようになってき
た。しかしながら、DC/DCコンバータ方式では、電
源出力側に大きなリプルが発生することが多く、高調波
を含めてリプルの低減が大きな課題となっている。
【0003】
【従来の技術】図6は従来の電源装置の回路の構成例を
示す図である。図において、1は商用交流を発生する交
流電源、D11〜D14はブリッジ整流回路を構成する
ダイオード、C1はブリッジ整流回路出力に接続された
平滑用コンデンサ、S1は平滑用コンデンサC1の出力
である直流電圧をスイッチングして電力変換リアクトル
Tの1次巻線N1を駆動するスイッチング素子である。
【0004】Dは電力変換リアクトルTの2次巻線N2
側に発生した高周波交流を整流するダイオード、Lは平
滑用のチョークコイル(リアクトル)、C2はダイオー
ドDによる整流出力を平滑する平滑用コンデンサ、Rは
電源装置の負荷である。このように構成された回路の動
作を説明すれば、以下の通りである。
【0005】図7に示す動作波形を参照しながら説明す
る。図7のf1は入力交流電圧eacの波形である。D1
1〜D14よりなるブリッジ整流回路は、このような交
流電圧を整流する。整流後の波形は、図7のf2に示す
ような片方向の脈流となる。ここで、破線で示される部
分は、負方向の波形が正方向に折り返されたことを示し
ている。
【0006】図7のf2に示すような脈流波形は、平滑
用コンデンサC1により、第7図のf3に示すような波
形となる。f3に示すような直流電圧は、スイッチング
素子S1によりスイッチングされ、電力変換リアクトル
Tの1次側巻線N1を駆動する。
【0007】この結果、電力変換リアクトルTの2次側
巻線N2側には高周波交流が発生する。この高周波交流
は、ダイオードDにより整流され、チョークコイルLと
平滑用コンデンサC2により平滑され、平坦な直流電圧
となる。このコンデンサC2にかかる電圧が、電源装置
の出力となり、負荷Rに電流を供給する。
【0008】この場合、出力電圧e0を一定にするため
には、出力電圧e0が一定となるように、スイッチング
素子S1の導通時間を制御するPWM制御が行なわれる
のが普通である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のコンデ
ンサインプット型の電源装置の場合、交流電源1から流
れる電流iacは、図7のf4に示すように断続的な電流
となる。この電流iacの発生周期は、商用交流周期の2
倍乃至はその整数倍の周期となり、出力電圧e0に波形
歪み(リプル)となって現れる。
【0010】そこで、流れる交流電流iacを図7のf5
に示すように電圧波形と同位相の連続的な電流となるよ
うにすることができれば、出力電圧にリプルは発生しな
いことになる。
【0011】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、リプルの少ない出力電圧を得ることがで
きる電源装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理回路図である。図6と同一の
ものは、同一の符号を付して示す。図において、1は商
用周波の交流電源、2は該交流電源1の交流を直流に整
流する整流回路である。図より明らかなように、整流回
路2の出力には平滑用コンデンサは接続されていない
(図6の従来回路のC1参照)。
【0013】D1は整流回路2の出力を受ける逆流防止
用ダイオード、S1は該ダイオードD1のカソードと接
続されるスイッチング素子である。Tは電力変換リアク
トル、N1は第1の巻線、N2は第2の巻線、N3は第
3の巻線、N4は第4の巻線である。第1の巻線N1は
その一端がスイッチング素子S1と接続され、他端は整
流回路2と接続されている。そして、ダイオードD1と
スイッチング素子S1とで第1のスイッチング回路を構
成している。
【0014】D3は第3の巻線N3に発生した高周波交
流を整流する整流用ダイオード、C2は該第整流用ダイ
オードD3と接続される平滑用コンデンサである。該平
滑用コンデンサC2にかかる電圧が電源装置の出力eo
となる。Rは電源装置の出力に接続される負荷である。
そして、第3の巻線N3と、整流用ダイオードD3と、
平滑用コンデンサC2とで電源電圧発生回路を構成して
いる。
【0015】S4は第4の巻線N4に発生した高周波交
流をスイッチングするスイッチング素子、D4は該スイ
ッチング素子S4と接続され、交流を直流に変換する整
流用ダイオードである。そして、スイッチング素子S4
とダイオードD4とで充電回路を構成している。
【0016】3は充電可能電池である。前記整流用ダイ
オードD4のカソード側は該充電可能電池3に接続さ
れ、充電されるようになっている。D2はそのアノード
側が充電可能電池3の陽極側と接続された逆流防止用ダ
イオードである。S2は、その一端が該ダイオードD2
と接続され、他端が第2の巻線N2と接続されるスイッ
チング素子である。そして、ダイオードD2とスイッチ
ング素子S2とで第2のスイッチング回路を構成してい
る。
【0017】第2の巻線N2の他端は充電可能電池3の
陰極と接続されている。そして、第2の巻線N2と第4
の巻線N4の一端は共通接続されている。4は第1の巻
線N1側に流れる電流を検出する電流検出回路、10は
該電流検出回路4の出力と、前記電源電圧発生回路の出
力を受けて、充電モードと放電モードを判定し、充電モ
ード時には前記第1のスイッチング回路を動作させて、
電源電圧発生回路から出力を発生させると共に、充電回
路出力で充電可能電池3を充電させると共に、放電モー
ド時には前記第2のスイッチング回路を動作させて前記
電源電圧発生回路に出力を発生させるように制御するス
イッチング制御回路である。
【0018】この発明の構成によれば、スイッチング制
御回路10が、充電モードと放電モードを判定して、充
電モード時には前記第1のスイッチング回路を動作させ
て、電源電圧発生回路から出力を発生させると共に、充
電回路出力で充電可能電池3を充電させると共に、放電
モード時には前記第2のスイッチング回路を動作させて
前記電源電圧発生回路に出力を発生させるように制御す
ることにより、交流電源1に流れる電流iacを交流電圧
acと同位相の連続的に流れる電流とすることにより、
リプルの少ない出力電圧を得ることができる。
【0019】(2)この場合において、前記スイッチン
グ制御回路10は、充電モード時には交流入力振幅と電
源電圧発生回路の出力との差分に基づくエネルギーを前
記充電可能電池3に供給し、放電モード時には、電源電
圧発生回路の出力と交流入力振幅との差分である不足分
に基づくエネルギーを前記充電可能電池3から供給する
ことにより、電源電圧発生回路の出力を一定に保持する
ことを特徴としている。
【0020】この発明の構成によれば、前記スイッチン
グ制御回路10が、出力電圧eoを超えたエネルギー分
は充電可能電池3の充電に振り向け、出力電圧eoに足
りないエネルギー分は充電可能電池3から供給させるよ
うに各スイッチング素子の導通時間を制御することによ
り、出力電圧eoを一定に保つことができる。
【0021】(3)また、前記第1のスイッチング回路
に流れる電流を検出する方法として、回路に直列に挿入
された抵抗の電圧降下を用いることを特徴としている。
この発明の構成によれば、電流検出回路4は第1のスイ
ッチング回路に流れる電流を電圧信号として検出するこ
とができる。
【0022】(4)また、前記第1のスイッチング回路
に流れる電流を検出する方法として、カレントトランス
を用いることを特徴としている。この発明の構成によれ
ば、電流検出回路4は第1のスイッチング回路に流れる
電流を非接触で検出することができる。
【0023】(5)更に、前記第3の巻線と第4の巻線
を第1の巻線とは逆向きに巻く構成としたことを特徴と
している。この発明の構成によれば、フライバックコン
バータ方式を構成することができ、電力変換リアクトル
2次側に設けていたチョークコイルを不要とすることが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図2は本発明の作用説明
図である。(a)は放電モード時の作用を、(b)は充
電モード時の作用をそれぞれ示す。縦軸は電圧(V)、
横軸は時間(t)である。EBは充電可能電池3の発生
電圧である。
【0025】(a)放電モード時の動作 入力交流電圧eacの振幅が目標出力電圧Eoの振幅より
も小さくなった場合に、放電モードになる。放電モード
時には、充電可能電池3からスイッチング素子S2を介
して負荷Rにエネルギーが送られる。この場合、スイッ
チング制御回路10はスイッチング素子S2の導通時間
を制御(PWM制御)することにより、EBからの放電
エネルギーより出力電圧eoは目標値である一定電圧Eo
に制御される。この結果、出力電圧eoのリプル電圧は
低減されることになる。
【0026】(b)充電モード時の動作 入力交流電圧eacの振幅が目標出力電圧Eoの振幅より
も大きい場合に、充電モードになる。充電モード時に
は、入力交流電圧eacからの余分なエネルギーは、スイ
ッチング制御回路10によりスイッチング素子S4の導
通時間を制御(PWM制御)することにより充電可能電
池3の充電に使用される。この結果、出力電圧eoは目
標値である一定電圧Eoに制御される。この結果、出力
電圧eoのリプル電圧は低減されることになる。
【0027】図3は本発明の一実施の形態例を示す回路
図である。図1,図6と同一のものは、同一の符号を付
して示す。図において、L1は交流電源1と直列に接続
されたノイズ除去用コイル、C10はその一端が該コイ
ルL1と接続されたノイズ除去用コンデンサである。コ
ンデンサC10の他端は交流電源1と接続され、コイル
L1とコンデンサC10とでノイズフィルタを構成して
いる。
【0028】D11〜D14はブリッジ整流用ダイオー
ドで、これらダイオードで整流回路2(図1参照)を構
成している。D1は整流回路2の出力側に接続された逆
流防止用ダイオード、S1は該ダイオードD1と直列に
接続されたスイッチング素子である。該スイッチング素
子S1の他端は電力変換リアクトルTの第1の巻線N1
と接続されている。
【0029】Rsは、第1の巻線N1とコモンライン間
に直列に接続された電流検出用抵抗である。OP3は該
電流検出用抵抗Rsの両端に発生する電圧を検出する差
動増幅器である。そして、これら電流検出用抵抗Rsと
差動増幅器OP3とで、図1の電流検出回路4を構成し
ている。この実施の形態例によれば、電流検出回路4
は、第1のスイッチング回路に流れる電流を電圧信号と
して検出することができる。
【0030】D3は第3の巻線N3に発生した高周波交
流を整流する整流用ダイオード、C2は該第整流用ダイ
オードD3と接続される平滑用コンデンサである。該平
滑用コンデンサC2にかかる電圧が電源装置の出力eo
となる。Rは電源装置の出力に接続される負荷である。
【0031】S4は第4の巻線N4に発生した高周波交
流をスイッチングするスイッチング素子、D4は該スイ
ッチング素子S4と接続され、交流を直流に変換する整
流用ダイオードである。
【0032】3は充電可能電池である。前記整流用ダイ
オードD4のカソード側は該充電可能電池3に接続さ
れ、充電されるようになっている。充電可能電池3の種
類としては、2次電池、太陽電池、大容量コンデンサ、
電気2重層コンデンサ等を用いることができる。
【0033】D2はそのアノード側が充電可能電池3の
陽極側と接続された逆流防止用ダイオードである。S2
は、その一端が該ダイオードD2と接続され、他端が第
2の巻線N2と接続されるスイッチング素子である。第
2の巻線N2の他端は充電可能電池3の陰極と接続され
ている。そして、第2の巻線N2と第4の巻線N4の一
端は共通接続されている。
【0034】なお、上述したスイッチング素子S1,S
2,S4としては、例えば図に示すFET(電界効果ト
ランジスタ)が用いられるが、これに限るものではな
く、その他の半導体素子、例えばバイポーラトランジス
タ等を用いることができる。
【0035】次に、スイッチング制御回路10の詳細な
構成について説明する。11はブリッジ整流回路2の出
力aを受けてβ倍する係数設定器、OP1はその負入力
に該係数設定器11の出力を、正入力に電流検出回路4
の出力(差動増幅器OP3の出力)を受ける差動増幅器
である。
【0036】CMP1は、その負入力に差動増幅器OP
1の出力を、正入力に鋸歯状波発生器(図示せず)の出
力を受けるコンパレータである。鋸歯状波発生器の出力
波形の周期は、入力交流電圧eacの周期と一致するよう
になっている。該コンパレータCMP1の出力で前記ス
イッチング素子S1がオン/オフ制御される。
【0037】Vrefは基準電圧、R1〜R3は該基準
電圧Vrefに接続された分圧抵抗である。R1とR2
の接続点からは第1の基準電圧V1が取り出され、R2
とR3の接続点からは第2の基準電圧V2が取り出され
る。
【0038】OP2はその正入力に出力電圧信号cを、
負入力に第2の基準電圧V2を受ける差動増幅器、OP
4はその正入力に第1の基準電圧V1を、負入力に出力
電圧信号cを受ける差動増幅器である。
【0039】CMP2はその正入力に鋸歯状波を、負入
力に前記差動増幅器OP2の出力を受けるコンパレー
タ、CMP4はその正入力に鋸歯状波を、負入力に前記
差動増幅器OP4の出力を受けるコンパレータである。
そして、コンパレータCMP2の出力で前記スイッチン
グ素子S2がオン/オフ制御され、コンパレータCMP
4の出力で前記スイッチング素子S4がオン/オフ制御
されるようになっている。
【0040】また、この実施の形態例によれば、第3の
巻線N3と第4の巻線N4を第1の巻線N1とは逆向き
に巻いている。このような構成とすれば、スイッチング
素子S1がオンの時に、電力変換リアクトルTのコアに
エネルギーを蓄積し、スイッチング素子S1がオフの時
にはコアに蓄積されたエネルギーを放出させるように動
作させることができ、所謂フライバックコンバータ方式
を実現することができる。従って、この実施の形態例に
よれば、従来必要であった平滑用のチョークコイル(図
6のL参照)を不要とすることができる。このように構
成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0041】1次側の直流入力電圧aは、係数設定器1
1でβ倍され、差動増幅器OP1の負入力に入る。一
方、電流検出回路4の出力bは差動増幅器OP1の正入
力に入る。差動増幅器OP1は、β倍された直流入力電
圧a・βと、電流検出回路4の出力bとを比較し、比較
結果をコンパレータCMP1の負入力に入れる。電流検
出回路4では、抵抗値Rs、流れる電流Iasとして、
s=Rs・Iasなる電圧降下を電流検出信号として
差動増幅器OP3で増幅し、前記差動増幅器OP1に与
える。
【0042】コンパレータCMP1は、差動増幅器OP
1の出力と鋸歯状波とを比較し、第1のスイッチング回
路のスイッチング素子S1をオン/オフ制御するPWM
信号を作成する。作成されたスイッチング信号は、スイ
ッチング素子S1を駆動する。
【0043】そして、フィードバック制御ループは、検
出電流値bと直流入力電圧aのβ倍された値a・βが等
しくなるように動作する。このため、第1のスイッチン
グ回路の交流電源1の入力電流iacは入力電圧eacと相
似波形となるように制御される。
【0044】図4は本発明の実施の形態例における各部
の動作波形を示すタイムチャートである。上段が交流入
力eac波形を、下段がその拡大波形を示す。スイッチン
グ素子S1のスイッチングにより出力電圧eoを確保で
きる入力電圧ラインをYとする。
【0045】eacが徐々に上昇し、Yラインに達するま
でをステージST1、Yライン以上領域をステージST
2、Yライン以下で0までをステージST3とする。 (1)ステージST1 ステージST1は放電モードである。ステージST1に
おいて、出力電圧eoは第1の巻線(1次巻線)N1側
からエネルギーをもらえないので、この場合には充電可
能電池3からエネルギーをもらうことになる。ここで、
差動増幅器OP2は、出力電圧信号cと、抵抗分圧回路
からの第2の基準電圧V2を受けて、その差分を増幅す
る。ここで、第2の基準電圧V2は、分圧抵抗回路の各
抵抗の値としてR1〜R3をそのまま用いるものとする
と、次式で表される。
【0046】 V2=(R3/(R1+R2+R3))×Vref (1) 差動増幅器OP2の出力は、コンパレータCMP2の負
入力に入る。コンパレータCMP2は、鋸歯状波と差動
増幅器OP2の出力とを比較し、その比較結果に基づく
出力で第2のスイッチング回路のスイッチング素子S2
を駆動する。この結果、スイッチング素子S2は、出力
電圧信号cが(1)式で表される値になるまで、コンパ
レータCMP2の出力でPWM制御を受け、その導通時
間が制御される。そして、この間、充電可能電池3から
電源電圧発生回路にエネルギーを供給する。この時、コ
ンパレータCMP4の出力は0となり、充電用スイッチ
ング素子S4は動作を停止している。
【0047】このステージST1では、図に示すよう
に、交流電圧eacの値が低い程、スイッチング素子S2
の導通時間が長く、交流電圧eacの値が徐々に上昇して
いくにつれて、その導通時間は短かくなっていることが
分かる。つまり、PWM制御されている。
【0048】(2)ステージST2 ステージST2は充電モードである。ステージST1に
おいて、入力電圧ラインがYに達すると、ステージST
2領域に入る。ステージST2では、入力電圧eacがY
ラインに達すると、第1のスイッチング回路から出力電
圧eoを確保できるようになり、出力電圧は上昇する。
【0049】差動増幅器OP4は、出力電圧信号cと第
1の基準電圧V1とを受けて、その差分を増幅する。こ
こで、第1の基準電圧V1は、分圧抵抗回路の各抵抗の
値としてR1〜R3をそのまま用いるものとすると、次
式で表される。
【0050】 V2=((R2+R3)/(R1+R2+R3))×Vref (2) 差動増幅器OP4の出力はコンパレータCMP4の負入
力に入る。コンパレータCMP4は、鋸歯状波と差動増
幅器OP4の出力とを比較し、その比較結果に基づく出
力で充電回路のスイッチング素子S4を駆動する。出力
電圧信号cが(2)式で表される値になると、スイッチ
ング素子S4はコンパレータCMP4の出力でPWM制
御を受け、その導通時間が制御される。
【0051】そして、この間、入力電圧eacの上昇と共
に、出力電圧eoが上昇しようとするが、スイッチング
素子S4の導通時間のPWM制御により、上昇分となる
余分なエネルギーを充電可能電池3に充電するようにし
て、出力電圧eoの上昇を抑える。この時の出力電圧eo
は(2)式で表される値となる。
【0052】この場合、(2)式>(1)式となるの
で、コンパレータCMP2は、スイッチング素子S2の
パルス幅を最小(0)となるように制御する。従って、
第2のスイッチング回路からは、電源電圧発生回路へは
エネルギーは供給されず、ステージST2では、充電可
能電池3は充電状態となる。
【0053】図4を参照すると明らかなように、交流電
圧eacが上昇するにつれて、スイッチング素子S4の導
通時間が増えて充電可能電池への充電量を増やし、交流
電圧eacが下降するにつれて、スイッチング素子S4の
導通時間が減って充電可能電池への充電量を減らしてい
ることが分かる。
【0054】(3)ステージST3 ステージST3は再び放電モードとなる。ステージST
3において、入力電圧eacがYライン以下になると、ス
テージST1と同じモードとなる。この時の出力電圧e
oは(1)式で表される。このため、コンパレータCM
P4の出力は常時0となり、充電用スイッチング素子S
4は動作を停止し、コンパレータCMP2により駆動さ
れるスイッチング素子S2により、電源電圧発生回路の
出力電圧が一定電圧になるように制御される。
【0055】以上説明した実施の形態例によれば、スイ
ッチング制御回路10が、充電モードと放電モードを判
定して、充電モード時には前記第1のスイッチング回路
を動作させて、電源電圧発生回路から出力を発生させる
と共に、充電回路出力で充電可能電池3を充電させると
共に、放電モード時には前記第2のスイッチング回路を
動作させて前記電源電圧発生回路に出力を発生させるよ
うに制御することにより、交流電源1に流れる電流iac
を交流電圧eacと同位相の連続的に流れる電流とするこ
とにより、リプルの少ない出力電圧を得ることができ
る。
【0056】また、この実施の形態例によれば、前記ス
イッチング制御回路10が、出力電圧eoを超えたエネ
ルギー分は充電可能電池3の充電に振り向け、出力電圧
oに足りないエネルギー分は充電可能電池3から供給
させるように各スイッチング素子の導通時間を制御する
ことにより、出力電圧eoを一定に保つことができる。
【0057】図5は本発明の効果の説明図で、オシロス
コープの観察波形である。eacは入力交流電圧であり、
その振幅は例えば140V程度である。横軸は時間で1
目が5mSECである。iacは交流電源に流れる電流で
あり、入力電圧eacと同位相となり、かつ連続的な波形
となっていることが分かる。eoは出力電圧のリプル波
形で、リプルの振幅はピーク・ツ・ピークで20mV程
度と極めて小さくなっていることが分かる。
【0058】上述の実施の形態例では、電流検出回路4
が第1のスイッチング回路に流れる電流を検出するの
に、ループに直列に挿入された抵抗Rsの電圧降下を利
用する場合を例にとった。しかしながら、本発明はこれ
に限るものではなく、ループにカレントトランス(C
T)を巻回し、第1のスイッチング回路に流れる電流を
検出することができる。CTで検出された電流は、CT
回路に直列に接続された電流/電圧変換用の抵抗から電
圧信号として取り出すことができる。この実施の形態例
によれば、電流検出回路4が第1のスイッチング回路に
流れる電流を非接触で検出することができる。
【0059】また、上述の実施の形態例では、整流回路
としてブリッジ整流回路を用いたが、本発明はこれに限
るものではなく、ダイオードを2個用いた全波整流回路
等を用いることができる。
【0060】また、上述の説明で用いた充電可能電池3
は、電解コンデンサ,電気二重層コンデンサ等の大容量
キャパシタで置き換えることができる。また、本発明方
式は、フォワード形回路,インバータ整流回路等他のD
C/DCコンバータにも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、 (1)交流入力電圧を受けてDC/DCコンバータ方式
で異なる値の電圧に変換する電源装置において、1次側
整流回路の出力を直接スイッチングして電力変換リアク
トルの第1の巻線を駆動する第1のスイッチング回路
と、充電可能電池の出力をスイッチングして電力変換リ
アクトルの第2の巻線を駆動する第2のスイッチング回
路と、電力変換リアクトルの第3の巻線側に発生する交
流を整流平滑して出力電圧を発生する電源電圧発生回路
と、電力変換リアクトルの第4の巻線側に発生する交流
をスイッチングし、整流した後前記第2のスイッチング
回路中の充電可能電池を充電する充電回路と、前記第1
のスイッチング回路に流れる電流と、前記電源電圧発生
回路の出力を受けて、充電モードと放電モードを判定
し、充電モード時には前記第1のスイッチング回路を動
作させて、電源電圧発生回路から出力を発生させると共
に、充電回路出力で充電可能電池を充電させると共に、
放電モード時には前記第2のスイッチング回路を動作さ
せて前記電源電圧発生回路に出力を発生させるように制
御するスイッチング制御回路とを設けることにより、ス
イッチング制御回路が、充電モードと放電モードを判定
して、充電モード時には前記第1のスイッチング回路を
動作させて、電源電圧発生回路から出力を発生させると
共に、充電回路出力で充電可能電池を充電させると共
に、放電モード時には前記第2のスイッチング回路を動
作させて前記電源電圧発生回路に出力を発生させるよう
に制御し、交流電源に流れる電流iacを交流電圧eac
同位相の連続的に流れる電流とし、リプルの少ない出力
電圧を得ることができる。
【0062】(2)この場合において、前記スイッチン
グ制御回路は、充電モード時には交流入力振幅と電源電
圧発生回路の出力との差分に基づくエネルギーを前記充
電可能電池に供給し、放電モード時には、電源電圧発生
回路の出力と交流入力振幅との差分である不足分に基づ
くエネルギーを前記充電可能電池から供給することによ
り、電源電圧発生回路の出力を一定に保持することによ
り、前記スイッチング制御回路が、出力電圧eoを超え
たエネルギー分は充電可能電池の充電に振り向け、出力
電圧eoに足りないエネルギー分は充電可能電池から供
給させるように各スイッチング素子の導通時間を制御
し、出力電圧eoを一定に保つことができる。
【0063】(3)また、前記第1のスイッチング回路
に流れる電流を検出する方法として、回路に直列に挿入
された抵抗の電圧降下を用いることにより、電流検出回
路は第1のスイッチング回路に流れる電流を電圧信号と
して検出することができる。
【0064】(4)また、前記第1のスイッチング回路
に流れる電流を検出する方法として、カレントトランス
を用いることにより、この発明の構成によれば、電流検
出回路は第1のスイッチング回路に流れる電流を非接触
で検出することができる。
【0065】(5)更に、前記第3の巻線と第4の巻線
を第1の巻線とは逆向きに巻く構成とすることにより、
フライバックコンバータ方式を構成することができ、電
力変換リアクトル2次側に設けていたチョークコイルを
不要とすることができる。
【0066】このように、本発明によれば、リプルの少
ない出力電圧を得ることができる電源装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理回路図である。
【図2】本発明の作用説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態例を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態例における各部の動作波形
を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の効果の説明図である。
【図6】従来回路の構成例を示す図である。
【図7】従来回路の動作波形を示す図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3 充電可能電池 4 電流検出回路 10 スイッチング制御回路 D1 ダイオード D2 ダイオード D3 ダイオード D4 ダイオード S1 スイッチング素子 S2 スイッチング素子 S4 スイッチング素子 C2 コンデンサ T 電力変換リアクトル N1 第1の巻線 N2 第2の巻線 N3 第3の巻線 N4 第4の巻線 R 負荷
フロントページの続き (72)発明者 李 炳薫 長崎県長崎市清水町5番52号 サンシャイ ンハウス303号室 (72)発明者 秋瀬 憲一 長崎県大村市鬼橋町225 (72)発明者 平原 実 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 桑原 厚二 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 千田 潤 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 棟安 和紀 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力電圧を受けてDC/DCコンバ
    ータ方式で異なる値の電圧に変換する電源装置におい
    て、 1次側整流回路の出力を直接スイッチングして電力変換
    リアクトルの第1の巻線を駆動する第1のスイッチング
    回路と、 充電可能電池の出力をスイッチングして電力変換リアク
    トルの第2の巻線を駆動する第2のスイッチング回路
    と、 電力変換リアクトルの第3の巻線側に発生する交流を整
    流平滑して出力電圧を発生する電源電圧発生回路と、 電力変換リアクトルの第4の巻線側に発生する交流をス
    イッチングし、整流した後前記第2のスイッチング回路
    中の充電可能電池を充電する充電回路と、 前記第1のスイッチング回路に流れる電流と、前記電源
    電圧発生回路の出力を受けて、充電モードと放電モード
    を判定し、充電モード時には前記第1のスイッチング回
    路を動作させて、電源電圧発生回路から出力を発生させ
    ると共に、充電回路出力で充電可能電池を充電させると
    共に、放電モード時には前記第2のスイッチング回路を
    動作させて前記電源電圧発生回路に出力を発生させるよ
    うに制御するスイッチング制御回路とを設けたことを特
    徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング制御回路は、充電モー
    ド時には交流入力振幅と前記電源電圧発生回路の出力と
    の差分に基づくエネルギーを前記充電可能電池に供給
    し、 放電モード時には、電源電圧発生回路の出力と交流入力
    振幅力との差分である不足分に基づくエネルギーを前記
    充電可能電池から供給することにより、電源電圧発生回
    路の出力を一定に保持することを特徴とする請求項1記
    載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のスイッチング回路に流れる電
    流を検出する方法として、回路に直列に挿入された抵抗
    の電圧降下を用いることを特徴とする請求項1又は2の
    何れかに記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のスイッチング回路に流れる電
    流を検出する方法として、カレントトランスを用いるこ
    とを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の電源装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第3の巻線と第4の巻線を第1の巻
    線とは逆向きに巻く構成としたことを特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158115A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Casio Comput Co Ltd 電源回路

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