JPH10285740A - パイプケーブルラック - Google Patents

パイプケーブルラック

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JPH10285740A
JPH10285740A JP9095149A JP9514997A JPH10285740A JP H10285740 A JPH10285740 A JP H10285740A JP 9095149 A JP9095149 A JP 9095149A JP 9514997 A JP9514997 A JP 9514997A JP H10285740 A JPH10285740 A JP H10285740A
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JP
Japan
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girder
holding
holding portion
parent
pipe
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Application number
JP9095149A
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English (en)
Inventor
Takeshi Mori
健 森
Masahiro Kawakami
昌宏 川上
Hiroyuki Sasaki
博雪 佐々木
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CHIYUUDENKOU KK
Original Assignee
CHIYUUDENKOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築物に、多種多様の電気配線用ケーブル類を
纏めて布設するケーブルラックを、軽量にして、現場で
簡単に加工組立できるようにすること。 【解決手段】平行な2本の親桁1にパイプを使用し、こ
の親桁1に、パイプまたは軽量形鋼からなる複数の子桁
2を、梯子状に取り付けるに当たって、適宜幅の金属板
の一端部を湾曲させて、親桁1の外周を抱く抱持部を形
成するとともに、抱持部を延長した直線部の外側に、子
桁2の端部内径に嵌まる挿入筒を取り付けた子桁取付金
具3用いて、ボルト・ナットを一切使用しないで、簡単
に組立られるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物または構築
物に、多種多様の電気配線用ケーブル類を纏めて布設す
る、親桁にパイプを利用したパイプケーブルラックに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に広く利用されているケーブル
ラックは、鋼板をほぼコ字形に折り曲げた溝形鋼状の親
桁を、2本対向して平行配置したものに、同様断面形状
を持つ小形の子桁を、多数直交方向に所定間隔に配置し
て、その両端をそれぞれボルトまたは小ねじを用いて親
桁に固定して梯子状に形成したものであった。(例えば
実開昭55−166117号公報,実開昭63−164
317号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブルラック
は親桁が長尺で子桁が固定されているうえ、重くて取扱
いが容易でないといった難点があった。また、輸送・保
管の利便性を考慮し、親桁と子桁を分離して製作し、現
場へ搬入の後使用前に子桁を親桁にボルト・ナットで固
定する組立式のもの(例えば前記実開昭55−1661
17号公報参照)もあったが、これも親桁の連結につい
てはボルトやナットを用いて固定するため、組立を2人
掛かりで行う必要があり手数がかかるうえ、天井裏等の
狭い場所での設置に困難性が伴うといった問題点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、親桁にパイプを使用することにより
必要強度に対する重量の軽減を果たすとともに、親桁の
接続及び子桁の取付けにボルト・ナットを一切使用せ
ず、嵌着、または挟着、または楔止めによってワンタッ
チで接続及び固定でき、組立を1人で迅速に行えるよう
にした。また、切断しやすいパイプを使用することによ
り、親桁の単位長さを短尺にすることを可能としたの
で、天井点検口等からの狭い場所への搬入組立を可能と
したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、パイプを、端部の内径
に嵌まる親桁継手により接続可能としたものを平行配置
した親桁に、パイプまたは軽量形鋼または形鋼または平
鋼からなる複数本の子桁を適宜間隔に直交配置して、前
記親桁の外周を抱持するとともに、前記子桁の端部に嵌
着または挟着または楔止めする子桁取付金具により、前
記親桁に取付けて梯子状に形成したパイプケーブルラッ
クである。
【0006】また、前記親桁継手を、親桁用パイプの内
径に嵌まる円筒の、長さ方向の中央部外周に、親桁の端
面が当接する環状凸部を設けるとともに、円筒外周の複
数カ所に、環状凸部側に先端を向け、外側に切り起こし
て、前記親桁の内周に圧接する抜止爪を設けるととも
に、円周の1箇所を軸心方向に若干幅切除して、親桁の
内径に嵌まるときの縮み代としたものを用いて、極めて
簡単に親桁を連結することが出来る。
【0007】また、子桁取付金具を、適宜幅の金属板の
一端部を湾曲して、親桁外周の1/2円周を越えて接す
る抱持部を形成し、この抱持部の複数箇所に、内側に切
り起こして親桁に圧接する抜止爪を設け、この抱持部の
他端を延長した直線部に、反抱持部側に突出する、前記
パイプ又はリップみぞ形鋼からなる子桁の端部内側に嵌
まる挿入筒の一端を固着し、この挿入筒の外周の複数箇
所に、固着端側に先端を向けて外側に切り起こした、前
記子桁の内周に圧接する抜止爪を設け、さらに抱持部に
抱持された親桁の抱持状態を保持するための、鋼線をほ
ぼ門形に屈折した保持スプリングを、抱持部の開口部を
遮る状態に、子桁取付金具に係合することにより、極め
て容易に親桁に子桁を取り付けるとこできる。
【0008】また、子桁取付金具を、適宜幅の金属板の
一端部を湾曲させて、親桁の1/2円周を越えて接する
抱持部を形成し、この抱持部の他端を延長た直線部をほ
ぼ直角に抱持部側に折り曲げた後折り返して、軽みぞ形
鋼またはリップみぞ形鋼または山形鋼または平鋼からな
る子桁の板状部に挟着する、一端が開口した挟着部を形
成し、抱持部の複数箇所に、内側に切り起こして親桁の
外周に圧接する抜止爪を設けたものとし、さらに抱持部
に抱持された親桁の抱持状態を維持するための、鋼線を
ほぼ門形に屈折形成した保持スプリングを、抱持部の開
口端近くを遮る状態に子桁取付金具に係合して、極めて
容易に親桁に子桁を固定することができる。
【0009】また、子桁取付金具を、親桁のほぼ全周を
抱締める適宜幅の金属バンドの抱締部の複数箇所に、内
側に切り起こして前記親桁の外周に圧接する抜止爪を設
けるとともに、前記抱締部の両端を外向きに折り曲げ
て、前記親桁を抱締めたとき相対面して、片側外面を前
記パイプからなる子桁の端面に当接させる平行部を形成
し、該平行部に横長孔を貫通したものとし、さらに台形
板の底辺部に打込頭部を形成し、傾斜両側辺に鋸歯状刻
みを設けた楔状固定金具を、パイプからなる子桁の端部
内径に打ち込み、鋸歯状刻みをパイプからなる子桁の内
径部に食い込ませて、極めて容易に親桁に子桁を固定す
ることができる。
【0010】また、平行配置した親桁を、片側2本づつ
を上下に重ねたダブル親桁とし、このダブル親桁に対す
る子桁取付金具を、適宜幅の金属板をほぼ逆U字形に折
り曲げた内側に、前記ダブル親桁を抱持するダブル抱持
部を形成し、このダブル抱持部一方の側辺を延長した直
線部の反抱持部側側面に、パイプ又はリップみぞ形鋼か
らなる子桁の端部内側に嵌まる挿入筒の一端を固着し、
この挿入筒の外周の複数箇所に、固着端側に先端を向け
て外側に切り起こした、子桁の内面に圧接する抜止爪を
設けるとともに、ダブル抱持部の複数箇所に、内側に切
り起こした、ダブル親桁の外周に圧接する抜止爪を設け
たものとし、さらにダブル抱持部に抱持されたダブル親
桁の抱持状態を維持するための、鋼線をほぼ門形に屈折
形成した保持スプリングを、ダブル抱持部の開口端近く
を遮る状態に、子桁取付金具に係合して、極めて容易に
高強度のダブル親桁に子桁を固定することができる。
【0011】また、パイプケーブルラックを鉛直面に沿
って設置するための子桁取付金具を、適宜幅の金属板の
一端部を、前記親桁の半径より大きい半径で湾曲して、
1/2円周を越える抱持部を形成し、この抱持部の他端
を延長した直線部の反抱持部側の側面に、前記パイプ又
はリップみぞ形鋼からなる子桁の端部内側に嵌まる挿入
筒の一端を固着し、この挿入筒の外周の複数箇所に、固
着端側に先端を向け、外側に切り起こして、子桁の内面
に圧接する抜止爪を設けたものとし、さらに前記抱持部
開口端の開度を保持するための、鋼線をほぼ門型に屈折
形成した保持スプリングを、抱持部の開口端近くを遮る
状態に、前記子桁取付金具に係合し、抱持部の内側と、
親桁の外径との間隙に、内径が親桁の外径と等しく、外
周をテーパーとして軸心方向に2つ割りとしたテーパー
楔筒を、大径端を下側として打ち込んで、親桁に子桁取
付金具を固定して、縦向き設置で子桁がずれ落ちるのを
防止することができる。
【0012】また、パイプケーブルラックを縦向に設置
するための、子桁の取付けに使用するテーパー楔筒を、
プラスチック製として円周の1箇所を縦割りするととも
に、この縦割りと180°対向する位置に、縦方向の薄
肉屈折部を形成したものとする場合もある。
【0013】また、子桁取付金具の抱持部の、反直線部
側の開口端を外向きに若干屈折して、親桁に装着する場
合のガイドとなる開口端縁を形成し、この開口端縁に、
端辺から切り込んで外向きに折れ曲がる逆L字形のスプ
リング係止溝を左右対象に設けるとともに、抱持部の他
端を延長した直線部の反抱持部側側面に、横方向のスプ
リング保持溝を、両端を若干切り落として形成し、さら
に保持スプリングの門形の脚端部に、撮みを兼ねる円形
係止部を形成し、この保持スプリングを前記スプリング
保持溝とスプリング係止溝に係合し、保持スプリングの
円形係止部を前記開口端縁の外側に係止させて、開口部
を遮って、この開口部の拡張を防止して、子桁固定金具
が親桁パイプから外れないようにしている。
【0014】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明パイプケーブルラックの第1実施例の概要
を示す部分斜視図で、パイプを平行配置した親桁1に、
パイプや軽量形鋼等からなる複数本の子桁2を、直交方
向に適宜間隔をもって配置したものを、子桁取付金具3
によりボルトやナットを使わないで、簡単に取付けられ
るようにしたものである。
【0015】図2は親桁接続用の親桁継手4の側面図で
あり、図3は同じく端面図であって、親桁1の内径とほ
ぼ等しい外径を持つ適当な長さのパイプの、長さ方向の
中央部外周に親桁1の端面が当接する環状凸部4aを設
け、さらに、環状凸部4aの左右の円筒部の円周上の数
カ所に、環状凸部4a側に先端を向けて外側に切り起こ
した抜止爪4bを設けてあるとともに、円周の1箇所に
軸心方向の幅狭い切除部4cを設けている。
【0016】この親桁継手4は、接続する親桁1の突き
合わせ端部内径に嵌め込むのみで簡単に接続できるもの
で、嵌め込むことにより親桁1の端面が環状凸部4aに
当接し、抜止爪4bが親桁1の内径により押さえ込まれ
る力に対する弾性反力が抜け止め作用を果たし、さらに
無理な嵌め込みによる損傷を防止するために、切除部4
cが円周方向の縮み代として作用する。
【0017】図4は図1を端部から見た拡大図で、親桁
1にパイプからなる子桁2を取り付けた状態を示し、そ
の子桁取付金具3の詳細を図5に、子桁取付金具3が親
桁1を抱持した状態を確保するための保持スブリング5
の詳細を図6に示す。
【0018】子桁取付金具3は、適宜幅の金属板の一端
部を、親桁1の円周の60〜65%程度に沿う円弧とし
た抱持部3aを形成して、残る35〜40%程度を開口
し、弾力を利用して開口部を拡張させて親桁1に装着す
るものであり、抱持部3aの開口端を外向きに屈折し
て、親桁1に装着する場合の案内を兼ねるとともに、後
述する保持スブリング5を係止するための開口端縁3b
を形成し、さらに抱持部3aの他端を延長した直線部3
cの反抱持部側の側面の下端部に、パイプからなる子桁
2の内径に嵌まる子桁取付筒3dの一端を固着してい
る。
【0019】抱持部3aには、内側に切り起こして親桁
1に圧接する抜止爪3eを4箇所設けるとともに、子桁
取付筒3dの円周上の4等分箇所にも、固着端側に先端
を向けて外側に切り起こした、子桁2の内周に圧接する
抜止爪3eを設け、さらに、直線部3cの反抱持部側の
側面のほぼ開口端縁3bに対応する位置に、図6に示す
鋼線をほぼ門形に折り曲げて両脚端を巻いて円形のつま
み部5aを形成した保持スプリング5が嵌まるスプリン
グ溝3fを、両端を若干切り落とした切除部3gを形成
して設けるとともに、開口端縁3bの下端から切り込ん
で外向きに折れ曲がる逆L字形のスプリング係止溝3h
を左右対象に設けている。
【0020】図7は第2実施例の端面図で、X−X’断
面に示す軽みぞ形鋼からなる子桁2aを使用する状態を
示し、この場合の子桁取付金具31の詳細を図8に示
す。なお、この子桁2a(軽みぞ形鋼等用)は、図7に
示す軽みぞ形鋼以外に、リップみぞ形鋼、山形鋼、平鋼
等の平面を有する材料からなる子桁に適用することがで
きる。
【0021】子桁取付金具31は、親桁1を抱持し、保
持スプリング5にて抱持状態を維持する構造は、図5に
示す子桁取付金具3と全く同様であるため説明を省略
し、子桁2a(軽みぞ形鋼等用)に取り付ける構造のみ
が異なるものである。子桁2a(軽みぞ形鋼等用)への
に取付構造は、抱持部31aの一端を延長した直線部3
1cを、ほぼ直角に抱持部31a側に折り曲げた後、円
弧部31dを形成して折り返し、クリップ状の挟着部3
1eを形成したもので、この挟着部31eは折り返し部
分の円弧部31dの弾力により、図7の状態に子桁2a
の端部に挟着するもので、この円弧部31dに、弾性を
強めるためのビード31fを形成している。
【0022】図9は第3実施例の端面図で、親桁1のほ
ぼ全周を抱いた金属バンド状の子桁取付金具32をパイ
プからなる子桁2に楔状固定金具6により止め付ける例
を示しており、この場合の子桁取付金具32(バンド
状)を図10に、楔状固定金具6を図11に詳細を示
す。
【0023】子桁取付金具32は、親桁1のほぼ全周を
抱締める金属バンドの、抱締部32aに、図5に示すと
同様の内側に切り起こして親桁1の外周に圧接する抜止
爪32b設け、抱締部32aの両端を外向きに折り曲げ
て形成した、相対面する平行部32cに、パイプからな
る子桁2の内径より僅かに長い横長孔32dを貫通して
設け、平行部32cの一側面をパイプからなる子桁2の
端面に当て、平行部32cの反対側面から横長孔32d
を貫通して、図11に示す楔状固定金具6を子桁2(パ
イプ)の内径に打ち込む。
【0024】この楔状固定金具6は、台形状の金属板の
底辺部を90°折り曲げたものを、さらに折り返して、
打込頭部6a形成するとともに、傾斜両側辺に鋸歯状刻
み6bを設けた楔状固定金具6を、横長孔32dを通し
て子桁2のパイプ内径に打ち込むことにより、鋸歯状刻
み6bが、子桁2のパイプ内径に食い込んで固定される
ものである。
【0025】図12は第4実施例の端面図で、左右の親
桁を上下に2本重ねのダブル親桁11として強化し、大
荷重用とした例であって、この場合の子桁取付金具33
(ダブル親桁用)の詳細を図13に示す。
【0026】子桁取付金具33は、図5に示す子桁取付
金具3の抱持部3aを、上下2段のダブル抱持部に形成
したもので、その他の構成は全く同じで、説明を省略す
る。すなわち、適宜幅の金属板を、ほぼ逆U字形に形成
して、上下2段の抱持部33a,33bにそれぞれ図5
と同様の抜止爪33cを形成していて、上下2段の親桁
11にそれぞれ圧接するもので、開口部に図6の保持ス
プリング5を係合する構成は、図5と同様である。
【0027】なお、図示を省略しているが、子桁取付金
具33の上下2段の抱持部3aを、上下3段に形成し
て、親桁1を上下に3本重ねとして、より強力なものと
することも可能である。
【0028】図14・図15は第5実施例を示す局部拡
大図で、パイプケーブルラックを鉛直面に沿って設置す
る場合に、子桁2がずれ落ちないようにしたもので、こ
の図14・図15は、親桁への固定構造をわかりやすく
するために、他の実施例よりも、局部的に拡大して示し
ている。
【0029】この場合に親桁1を抱持する子桁取付金具
34は、図5に示す子桁取付金具3の抱持部34aの円
弧半径を、親桁1の半径よりも大きく形成したもので、
その他の構造は子桁取付金具3と同様であり、説明を省
略する。
【0030】この場合、親桁1と抱持部34aとの間に
形成される隙間に、図16に示す内径が親桁1の外径と
等しく、外周をテーパーとしたものを、軸心方向に2つ
割りとしたテーパー楔筒7を、大径端を下側として打ち
込んで、親桁1と子桁固定金具33を固定している。こ
の構造により、子桁2が自重や負荷が掛かって、ずれ落
ちようとする場合に、テーパー楔筒7が親桁を強く抱き
締める作用が働いて、子桁のずれ落ちるのを防止するこ
とができる。また、図示を省略しているが、テーパー楔
筒7に代えて、親桁1の円周の一部に接するテーパー楔
を使用することも可能である。
【0031】なお、図示を省略しているが、本発明パイ
プケーブルラックを湾曲して設置する場合は、市販のノ
ーマルベンドを利用することができ、また、親桁1を軽
便なパイプベンダーにより自由に曲げることができるた
め、湾曲やアップダウンのあるパイプケーブルラック
を、現場合わせで簡単に製作できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】親桁にパイプを使用し、子桁にもパイプや
軽量形鋼を使用することにより、必要強度に対する重量
が軽く、輸送や現場での移動及び組立が容易となり、従
来2人掛かりで行っていた現場での搬入や組立作業を1
人で行えることとなって、大幅な工数削減が果たせる。
【0034】親桁パイプの接続を、筒状継手を端部の内
径に嵌めることにより簡単に行えるとともに、パイプや
軽量形鋼は切断が容易であるため、必要長さに現場で設
定することができる。
【0035】子桁には孔明けやタップ立て等の加工を必
要とせず、現場で切断するだけの加工で製作でき、親桁
に取り付けるに当たって専用の子桁取付金具を使用し、
ボルト・ナットを一切使用しないため、組立に手数が掛
からず1人で迅速に行えることにより、天井裏等の狭い
場所での組立が可能となり便利である。
【0036】親桁および子桁の材料であるパイプや軽量
形鋼を、現場で簡単に切断して組立てるため、予め別の
場所で組立てたケーブルラックを必要とせず、その保管
場所が不要である。
【0037】親桁パイプを屈折する場合に、市販のノー
マルベンドを利用できるとともに、簡便なパイプベンダ
ーで曲げて、現場合わせで自由な角度の曲げやアップダ
ウンに適合するパイプケーブルラックを組み立てること
ができる。
【0038】重荷重用には親桁を2本又は3本重ねとし
て強化することができ、荷重に応じて子桁間隔を自由に
設定できるとともに、子桁の長さを変えることにより、
パイプケーブルラックの幅が自由に設定できる。
【0039】パイプケーブルラックを設置するに当たっ
て、市販の電線管用の支持具を利用することができるた
め、専用吊具を必要としない。
【0040】親桁を電線管として利用することができ、
特に電磁シールドを必要とする弱電線を通すのに好都合
である。
【0041】親桁を抱持する子桁取付金具の開口部に、
門形の保持スプリングを係合したことにより、開口部の
拡張が阻止されるとともに、開口部を遮って抱持が外れ
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を組立状態で示した概要斜
視図である。
【図2】パイプからなる親桁を接続するための筒状継手
の側面図である。
【図3】図2の筒状継手を端面から見た図である。
【図4】図1を端面から見た詳細図である。
【図5】図4に使用している子桁取付金具を示す図で、
(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図
である。
【図6】子桁取付金具に係合する保持スプリングの一例
を示す図で、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図7】本発明の第2実施例を端面から見た詳細図であ
る。
【図8】図7に使用している子桁取付金具を示す図で、
(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面
図、(D)は低面図である。
【図9】本発明の第3実施例を端面から見た詳細図であ
る。
【図10】図9に使用している子桁取付金具を示す図
で、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側
面図である。
【図11】図9に使用している楔状固定金具を示す図
で、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は正面図
である。
【図12】本発明の第4実施例を端面から見た詳細図で
ある。
【図13】図13に使用している子桁取付金具を示す図
で、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側
面図である。
【図14】本発明の第5実施例の一部拡大正面図で、部
分的に切断して示している。
【図15】図14のY−Y’線断面図である。
【図16】図14、図15に使用しているテーパー楔筒
の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 親桁 2 子桁(パイプ) 2a 子桁(軽みぞ形鋼) 3 子桁取付金具(パイプ用) 31 子桁取付金具(軽みぞ形鋼その他用) 32 子桁取付金具(バンド状) 33 子桁取付金具(ダブル親桁用) 34 子桁取付金具(縦向き設置用) 4 親桁継手 5 保持スプリング 6 楔状固定金具 7 テーパー楔筒

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイプを、端部の内径に嵌まる筒状継手に
    より接続可能としたものを平行配置した親桁に、パイプ
    または軽量形鋼または形鋼または平鋼からなる複数本の
    子桁を適宜間隔に直交配置して、前記親桁の外周を抱持
    するとともに、前記子桁の端部に嵌着または挟着または
    楔止めする子桁取付金具により、前記親桁に取付けて梯
    子状に形成したことを特徴とするパイプケーブルラッ
    ク。
  2. 【請求項2】前記親桁接続用の親桁継手を、パイプの内
    径に嵌まる円筒の長さ方向の中央部外周に、前記親桁の
    端面が当接する環状凸部を設けるとともに、円筒外周の
    複数カ所に、前記環状凸部側に先端を向け、外側に切り
    起こして、前記親桁の内周に圧接する抜止爪を形成する
    とともに、円周の1箇所を軸心方向に若干幅切除して、
    前記親桁の内径に嵌まるときの縮み代とした、請求項1
    記載のパイプケーブルラック。
  3. 【請求項3】前記子桁取付金具を、適宜幅の金属板の一
    端部を湾曲して、前記親桁外周の1/2円周を越えて接
    する抱持部を形成し、該抱持部の複数箇所に、内側に切
    り起こして前記親桁に圧接する抜止爪を設け、該抱持部
    の他端を延長した直線部に、反抱持部側に突出する、前
    記パイプ又はリップみぞ形鋼からなる子桁の端部内側に
    嵌まる挿入筒の一端を固着し、該挿入筒の外周の複数箇
    所に、固着端側に先端を向けて外側に切り起こした、前
    記子桁の内周に圧接する抜止爪を設け、さらに前記抱持
    部に抱持された親桁の抱持状態を保持するための、鋼線
    をほぼ門形に屈折した保持スプリングを、前記抱持部の
    開口部を遮る状態に、前記子桁取付金具に係合した、請
    求項1記載のパイプケーブルラック。
  4. 【請求項4】前記子桁取付金具を、適宜幅の金属板の一
    端部を湾曲させて、前記親桁外周の1/2円周を越えて
    接する抱持部を形成し、該抱持部の他端を延長した直線
    部をほぼ直角に抱持部側に折り曲げた後、円弧部を形成
    して折り返し、軽みぞ形鋼または、リップみぞ形鋼、ま
    たは山形鋼、または平鋼からなる子桁の板状部に挟着す
    る、一端が開口した挟着部を形成し、前記抱持部の複数
    箇所に、内側に切り起こして前記親桁の外周に圧接する
    抜止爪を設けたものとし、さらに前記抱持部に抱持され
    た前記親桁の抱持状態を維持するための、鋼線をほぼ門
    形に屈折形成した保持スプリングを、前記抱持部の開口
    部を遮る状態に、前記子桁取付金具に係合した、請求項
    1記載のパイプケーブルラック。
  5. 【請求項5】前記子桁取付金具を、前記親桁のほぼ全周
    を抱締める適宜幅の金属バンドの抱締部の複数箇所に、
    内側に切り起こして前記親桁の外周に圧接する抜止爪を
    設けるとともに、前記抱締部の両端を外向きに折り曲げ
    て、前記親桁を抱締めたとき相対面して、片側外面をパ
    イプからなる前記子桁の端面に当接させる平行部を形成
    し、該平行部に横長孔を貫通したものとし、さらに、台
    形板の底辺部に打込頭部を形成し、傾斜両側辺に鋸歯状
    刻みを設けた楔状固定金具を、前記横長孔を通して前記
    パイプからなる子桁の端部内径に打ち込み、鋸歯状刻み
    を子桁の内径部に食い込ませて固定する、請求項1記載
    のパイプケーブルラック。
  6. 【請求項6】前記平行配置した親桁を、片側2本づつを
    上下に重ねたたダブル親桁とし、該ダブル親桁に対する
    子桁取付金具を、適宜幅の金属板をほぼ逆U字形に折り
    曲げた内側に、前記ダブル親桁を抱持するダブル抱持部
    を形成し、該ダブル抱持部の一方の側辺を延長した直線
    部の反抱持部側側面に、前記パイプ又はリップみぞ形鋼
    からなる子桁の端部内側に嵌まる挿入筒の一端を固着
    し、該挿入筒の外周の複数箇所に、前記固着端側に先端
    を向けて外側に切り起こした、前記子桁の内面に圧接す
    る抜止爪を設けるとともに、前記ダブル抱持部の複数箇
    所に、内側に切り起こした前記ダブル親桁の外周に圧接
    する抜止爪を設けたものとし、さらに前記ダブル抱持部
    に抱持された前記ダブル親桁の抱持状態を維持するため
    の、鋼線をほぼ門形に屈折形成した保持スプリングを、
    前記ダブル抱持部の開口端近くを塞ぐ状態に、前記子桁
    取付金具に係合した、請求項1記載のパイプケーブルラ
    ック。
  7. 【請求項7】パイプケーブルラックを鉛直面に沿って設
    置するための子桁取付金具を、適宜幅の金属板の一端部
    を前記親桁の半径より大きい半径で湾曲して、1/2円
    周を越える抱持部を形成し、該抱持部の他端を延長した
    直線部の反抱持部側の側面に、前記パイプ又はリップみ
    ぞ形鋼からなる子桁の端部内側に嵌まる挿入筒の一端を
    固着し、該挿入筒の外周の複数箇所に、前記固着端側に
    先端を向け、外側に切り起こして、前記子桁の内面に圧
    接する抜止爪を設けたものとし、さらに前記抱持部開口
    端の開度を保持するための、鋼線をほぼ門型に屈折形成
    した保持スプリングを、前記抱持部の開口端近くを遮る
    状態に、前記子桁取付金具に係合し、前記抱持部の内側
    と、前記親桁の外径との間隙に、内径が前記親桁の外径
    と等しく、外周をテーパーとして軸心方向に2つ割とし
    たテーパー楔筒を、大径端を下側として打ち込んで、前
    記親桁パイプと子桁取付金具を固定する、請求項1記載
    のパイプケーブルラック。
  8. 【請求項8】前記子桁取付金具の抱持部の、反直線部側
    の開口端を外向きに若干屈折して、前記親桁に装着する
    場合のガイドとなる開口端縁を形成し、該開口端縁に、
    端辺から切り込んで外向きに折れ曲がる逆L字形のスプ
    リング係止溝を左右対象に設けるとともに、前記抱持部
    の他端を延長した直線部の反抱持側側面に、横方向のス
    プリング保持溝を、両端を若干切り落として形成し、前
    記保持スプリングの門形の脚端部に、つまみを兼ねる円
    形係止部を形成して、該保持スプリングを前記スプリン
    グ保持溝とスプリング係止溝に係合し、前記保持スプリ
    ングの円形係止部を前記開口端縁の外側に係止させて、
    開口部を遮る状態とする、請求項3または4または6ま
    たは7記載のパイプケーブルラック。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010530728A (ja) * 2007-06-20 2010-09-09 セーキューエフデー・コンポジッツ・エス・アー・エール・エル ケーブルルーティング装置
KR101715066B1 (ko) * 2016-12-26 2017-03-10 주식회사 성지엔지니어링 지하수의 수위와 수질을 자동관측하는 지하수 조사장치

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