JPH10285246A - データ転送方法及び画像処理システムと装置 - Google Patents

データ転送方法及び画像処理システムと装置

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JPH10285246A
JPH10285246A JP9092302A JP9230297A JPH10285246A JP H10285246 A JPH10285246 A JP H10285246A JP 9092302 A JP9092302 A JP 9092302A JP 9230297 A JP9230297 A JP 9230297A JP H10285246 A JPH10285246 A JP H10285246A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転送先ノードから転送元ノードに該転送先ノ
ードのデータの処理能力の情報を報知することで、転送
先ノードのもつ処理能力の差にとらわれず常に高効率な
データ転送を行うデータ転送方法及び画像処理システム
と装置を提供する。 【解決手段】 汎用のデジタルインタフェース1394
で接続された機器間で転送元ノード(デジタルカメラ1
01)から転送先ノード(プリンタ102)へデータを
転送するデータ転送方法で、データの転送に先立って、
転送先ノード102が具備しているデータ処理能力の情
報を、転送先ノードから転送元ノードに報知し(S7,
S8)、前記転送元ノード101は、報知された前記デ
ータ処理能力の情報に応じて転送するデータのブロック
サイズを決定して(S9)、順次に該ブロックサイズの
データを前記転送先ノードへ送出する(S10)。前記
データ処理能力の情報は画像データ蓄積用のメモリ容
量、あるいはプリンタエンジンの印刷能力を示すデー
タ、例えばプリンタエンジンの解像度や印刷速度等であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ転送方法及び
画像処理システムと装置、特に、制御信号とデータを混
在させて通信することが可能なデータ通信バスを用いて
複数電子機器(以下、機器)間を接続して、各機器間で
データ通信を行うデータ転送方法及び画像処理システム
と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パソコン周辺機器の中で、最も利用頻度
が高いのはハードディスクやプリンタであり、これらの
周辺装置は、小型コンピュータ用の汎用型インターフェ
ースでは代表的なデジタルインターフェース(以下、デ
ジタルIF)であるSCSI等によりパソコンとの接続
がなされ、データ通信が行われている。
【0003】また、デジタルカメラやデジタルビデオカ
メラといった記録再生装置も、パソコン(以下、PC)
への入力手段として周辺装置の1つであり、近年、デジ
タルカメラやビデオカメラで撮影した静止画や動画とい
った映像をPCヘ取り込み、ハードディスクに記憶した
り、またはPCで編集した後に、プリンタでカラープリ
ントするといった分野の技術が進んでおり、ユーザも増
えている。
【0004】取り込んだ画像データをPCからプリンタ
やハードディスクへ出力する際などに、上記のSCSI
等を経由してデータ通信がされるものであり、そのよう
なとき画像データのようにデータ量の多い情報を送るた
めにも、こういったデジタルI/Fとしては転送データ
レートが高く、かつ汎用性のあるものが必要とされる。
【0005】図3に、従来の例としてデジタルカメラ、
PC及びプリンタを接続したときの画像処理システムの
ブロック構成図を示す。図3において、31はデジタル
カメラ、32はパソコン(PC)、33はプリンタであ
る。さらに、デジタルカメラ31において、34はデジ
タルカメラの記録部であるメモリ、35は画像データの
復号化回路、36は画像処理部、37はD/Aコンバー
タ、38は表示部であるEVF、39はデジタルカメラ
のデジタルI/O部である。PC32において、40は
PCのデジタルカメラとのデジタルI/O部、41はキ
ーボードなどの操作部、42は画像データの復号化回
路、43はディスプレイ、44はハードディスク装置、
45はRAM等のメモリ、46は演算処理部のMPU、
47はPCIバス、48はデジタルI/FのSCSIイ
ンターフェース(ボード)である。プリンタ33におい
て、49はPCとSCSIケーブルで繋がったプリンタ
のSCSIインターフェイス、50はメモリ、51はプ
リンタヘッド、52はプリンタ制御部のプリンタコント
ローラ、53はドライバである。
【0006】デジタルカメラで撮像した画像をPCに取
り込み、またPCからプリンタへ出力するときの手順の
説明を行う。デジタルカメラ31のメモリ34に記憶さ
れている画像データが読み出されると、読み出された画
像データのうち一方は復号化回路35で復号化され、画
像処理回路36で表示するための画像処理がなされ、D
/Aコンバータ37を経て、EVF38で表示される。
また一方では、外部出力するためにデジタルI/O部3
9から、ケーブルを伝わってPC32のデジタルI/O
部40へ至る。
【0007】PC32内では、PCIバス47を相互伝
送のバスとして、デジタルI/O部40から入力した画
像データは、記憶する場合はハードディスク44で記憶
され、表示する場合は復号化回路42で復号化された
後、メモリ45で表示画像としてメモりされて、ディス
プレイ43でアナログ信号に変換されてから表示され
る。PC32での編集時等の操作入力は操作部41から
行い、PC32全体の処理はMPU46で行う。
【0008】また、画像をプリント出力する際は、PC
32内のSCSIインターフェイスボード48から画像
データをSCSIケーブルにのせて伝送し、プリンタ3
3側のSCSIインターフェイス49で受信し、メモリ
50でプリント画像として形成され、プリンタコントロ
ーラ52の制御でプリンタヘッド51とドライバ53が
動作して、メモリ50から読み出したプリント画像デー
タをプリントする。
【0009】以上が、従来の画像データをPCに取り込
み、またはプリントするまでの手順である。このよう
に、従来はホストであるPCにそれぞれの機器が接続さ
れ、PCを介してから、記録再生装置で撮像した画像デ
ータをプリントしている。また、映像データを圧縮する
方式も多様化している。静止画を圧縮する方式としてJ
PEG、動画を圧縮する方式としてMPEG、などが知
られており、その他には家庭用デジタルVTR(DV
C)ではVLCとDCTを組み合わせた独自の圧縮方式
を用いている。このように、機器毎またはデータの種類
毎などに分類してさまざまな圧縮方式が考えられてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例であげたデジタルインターフェイスの問題点とし
て、SCSI等には、転送データレートの低いものや、
パラレル通信のためケーブルが太いもの、接続される周
辺機器の種類や数、接続方式などにも制限があり、多く
の面での不便さも指摘されている。
【0011】また、一般的な家庭用PCの多くは、PC
の背面にSCSIやその他のケーブルを接続するための
コネクタを設けているものが多く、またコネクタの形状
も大きくて、抜き差しに煩わしさがある。デジタルカメ
ラやビデオカメラ等の移動式や携帯式であって、通常は
据え置きしない装置を接続するときにも、PCの背面コ
ネクタに接続しなければならず、非常に煩わしい。
【0012】また、通常パソコンには多くの周辺機器が
接続されており、今後は更に周辺装置の種類が増え、さ
らにはI/Fの改良などによって、PC周辺装置に限ら
ず多くのデジタル機器間をネットワーク接続した通信が
可能になると、非常に便利になる反面、機器間によって
はデータ量の非常に多い通信も頻繁に行われるようにな
るので、ネットワークを混雑させてしまい、ネットワー
ク内での他の機器間における通信に影響をもたらすこと
も考えられる。例えば、ユーザが画像プリントを続けて
または迅速に行いたいときなどのPC−プリンタ間のデ
ータ通信に対し、ユーザが意識していない機器間同士の
通信によりネットワーク全体、またはホスト役のPC等
が影響を受け、画像のプリントが正常に実行されなかっ
たり、遅れたりすることも考えられる。このように、ネ
ットワークの混雑によるPCに対する負荷の増加や、P
Cの動作状況によるデータ通信等の不具合も存在するこ
ととなる。
【0013】本発明は、前記従来の欠点を除去し、転送
先ノードから転送元ノードに該転送先ノードのデータの
処理能力の情報を報知することで、転送先ノードのもつ
処理能力の差にとらわれず常に高効率なデータ転送を行
うデータ転送方法及び画像処理システムと装置を提供す
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のデータ転送方法は、汎用のデジタルインタ
フェースで接続された機器間で転送元ノードから転送先
ノードへデータを転送するデータ転送方法であって、デ
ータの転送に先立って、転送先ノードが具備しているデ
ータ処理能力の情報を、転送先ノードから転送元ノード
に報知し、前記転送元ノードは、報知された前記データ
処理能力の情報に応じて転送するデータのブロックサイ
ズを決定して、順次に該ブロックサイズのデータを前記
転送先ノードへ送出することを特徴とする。
【0015】ここで、前記データ処理能力の情報はデー
タ蓄積用のメモリ容量であり、前記転送先ノードは、メ
モリ内に蓄積されるべきデータの空間的アドレスを示す
データを所望のアドレス情報として前記転送元ノードに
報知してデータをリクエストし、前記転送元ノードは、
該アドレス情報に基づいてブロックサイズを決定して、
データを転送する。また、前記データ処理能力の情報は
プリンタエンジンの印刷能力を示すデータであり、前記
転送元ノードは、該プリンタエンジンの印刷能力を示す
データに基づいてブロックサイズを決定して、画像デー
タ転送する。また、前記プリンタエンジンの印刷能力を
示すデータは、少なくともプリンタエンジンの解像度と
印刷速度とのいずれかを含む。また、前記汎用のデジタ
ルインタフェースはアシンクロナス転送とアイソクロナ
ス転送とが混在する1394シリアルバスであり、デー
タはアシンクロンス転送またはアイソクロナス転送を用
いてを転送元ノードより転送先ノードに送られる。ま
た、前記汎用のデジタルインタフェースはアシンクロナ
ス転送とアイソクロナス転送とが混在する1394シリ
アルバスであり、データ処理能力の情報はアシンクロン
ス転送を用いてを転送先ノードより転送元ノードに送ら
れる。
【0016】又、本発明の画像処理システムは、汎用の
デジタルインタフェースで接続された複数の機器からな
り、該複数の機器間で転送元ノードから転送先ノードへ
画像データを転送して処理する画像処理システムであっ
て、転送先ノードが、画像データの転送に先立って、該
転送先ノードが具備している画像データ処理能力の情報
を転送元ノードに報知する処理能力報知手段を有し、前
記転送元ノードが、報知された前記画像データ処理能力
の情報に応じて転送する画像データのブロックサイズを
決定するサイズ決定手段と、順次に該ブロックサイズの
画像データを前記転送先ノードへ送出する画像データ送
出手段とを有することを特徴とする。
【0017】ここで、前記画像データ処理能力の情報は
前記転送先ノードの画像データ蓄積用のメモリ容量であ
り、前記処理能力報知手段は、メモリ内に蓄積されるべ
き画像データの空間的アドレスを示すデータを所望の画
像データアドレス情報として前記転送元ノードに報知し
て画像データをリクエストし、前記サイズ決定手段は、
該画像データアドレス情報に基づいてブロックサイズを
決定する。また、前記転送先ノードはプリンタであっ
て、前記画像データ処理能力の情報はプリンタエンジン
の印刷能力を示すデータであり、前記サイズ決定手段
は、該プリンタエンジンの印刷能力を示すデータに基づ
いてブロックサイズを決定する。また、前記プリンタエ
ンジンの印刷能力を示すデータは、少なくともプリンタ
エンジンの解像度と印刷速度とのいずれかを含む。ま
た、前記汎用のデジタルインタフェースはアシンクロナ
ス転送とアイソクロナス転送とが混在する1394シリ
アルバスであり、前記画像データ送出手段は、画像デー
タをアシンクロンス転送またはアイソクロナス転送を用
いてを転送元ノードより転送先ノードに送る。また、前
記汎用のデジタルインタフェースはアシンクロナス転送
とアイソクロナス転送とが混在する1394シリアルバ
スであり、前記処理能力報知手段は、画像データ処理能
力の情報をアシンクロンス転送を用いてを転送先ノード
より転送元ノードに送る。
【0018】又、本発明の画像処理装置は、汎用のデジ
タルインタフェースで接続された複数の機器からなり、
該複数の機器間で転送元ノードから転送先ノードへ画像
データを転送して処理する画像処理システムの転送先ノ
ードとなる画像処理装置であって、画像データの転送に
先立って、該転送先ノードが具備している画像データ処
理能力の情報を転送元ノードに報知する処理能力報知手
段と、該画像データ処理能力の情報に基づくブロックサ
イズで転送元ノードから転送される画像データを受信す
る画像データ受信手段とを有することを特徴とする。
【0019】ここで、前記画像データ処理能力の情報は
前記転送先ノードの画像データ蓄積用のメモリ容量であ
り、前記処理能力報知手段は、メモリ内に蓄積されるべ
き画像データの空間的アドレスを示すデータを所望の画
像データアドレス情報として前記転送元ノードに報知し
て画像データをリクエストする。また、前記画像処理装
置はプリンタであって、前記画像データ処理能力の情報
はプリンタエンジンの印刷能力を示すデータである。ま
た、前記プリンタエンジンの印刷能力を示すデータは、
少なくともプリンタエンジンの解像度と印刷速度とのい
ずれかを含む。また、前記汎用のデジタルインタフェー
スはアシンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在
する1394シリアルバスであり、前記処理能力報知手
段は、画像データ処理能力の情報をアシンクロンス転送
を用いてを転送元ノードに送り、前記画像データ受信手
段は、画像データをアシンクロンス転送またはアイソク
ロナス転送を用いてを転送元ノードより受信する。ま
た、前記転送元ノードはデジタルカメラを含む画像記録
再生装置または画像の編集が可能なパーソナルコンピュ
ータを含む。
【0020】又、汎用のデジタルインタフェースで接続
された複数の機器からなり、該複数の機器間で転送元ノ
ードから転送先ノードへ画像データを転送して処理する
画像処理システムの転送元ノードとなる画像処理装置で
あって、画像データの転送に先立って、転送先ノードか
らの該転送先ノードが具備している画像データ処理能力
の情報の報知を受信する処理能力受信手段と、報知され
た前記画像データ処理能力の情報に応じて転送する画像
データのブロックサイズを決定するサイズ決定手段と、
順次に該ブロックサイズの画像データを前記転送先ノー
ドへ送出する画像データ送出手段とを有することを特徴
とする。
【0021】ここで、前記画像データ処理能力の情報は
前記転送先ノードの画像データ蓄積用のメモリ容量であ
り、前記処理能力受信手段は、メモリ内に蓄積されるべ
き画像データの空間的アドレスを示すデータを所望の画
像データアドレス情報として受信し、前記サイズ決定手
段は、該画像データアドレス情報に基づいてブロックサ
イズを決定する。また、前記転送先ノードはプリンタで
あって、前記画像データ処理能力の情報はプリンタエン
ジンの印刷能力を示すデータであり、前記サイズ決定手
段は、該プリンタエンジンの印刷能力を示すデータに基
づいてブロックサイズを決定する。また、前記プリンタ
エンジンの印刷能力を示すデータは、少なくともプリン
タエンジンの解像度と印刷速度とのいずれかを含む。ま
た、前記汎用のデジタルインタフェースはアシンクロナ
ス転送とアイソクロナス転送とが混在する1394シリ
アルバスであり、前記処理能力受信手段は、画像データ
処理能力の情報をアシンクロンス転送を用いてを転送先
ノードから受信し、前記画像データ送出手段は、画像デ
ータをアシンクロンス転送またはアイソクロナス転送を
用いてを転送先ノードに送出する。また、前記画像処理
装置はデジタルカメラを含む画像記録再生装置または画
像の編集が可能なパーソナルコンピュータを含む。
【0022】又、本発明のコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体は、少なくとも、汎用のデジタルインタフェー
スで接続された機器間で転送元ノードから転送先ノード
へデータを転送するデータ転送プログラムを記憶するコ
ンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、転送先ノ
ードの前記データ転送プログラムが、データの転送に先
立って、該転送先ノードが具備しているデータ処理能力
の情報を転送元ノードに報知する手順と、該データ処理
能力の情報に基づくブロックサイズで転送元ノードから
転送されるデータを受信する手順とを含むことを特徴と
する。
【0023】又、少なくとも、汎用のデジタルインタフ
ェースで接続された機器間で転送元ノードから転送先ノ
ードへデータを転送するデータ転送プログラムを記憶す
るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、転送
元ノードの前記データ転送プログラムが、データの転送
に先立って、転送先ノードからの該転送先ノードが具備
しているデータ処理能力の情報の報知を受信する手順
と、報知された前記データ処理能力の情報に応じて転送
するデータのブロックサイズを決定する手順と、順次に
該ブロックサイズのデータを前記転送先ノードへ送出す
る手順とを含むことを特徴とする。
【0024】ここで、前記汎用のデジタルインタフェー
スはアシンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在
する1394シリアルバスであり、データの転送手順
は、該1394シリアルバスのアシンクロンス転送また
はアイソクロナス転送の標準規格に従って行われ、デー
タ処理能力の情報の転送手順は、該1394シリアルバ
スのアシンクロンス転送の標準規格に従って行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。 <本実施の形態の画像処理システムの概要>本実施の形
態では、従来からあるデジタルI/Fの問題点を極力解
消し、各デジタル機器に統一されているような汎用型デ
ジタルI/F、例えばIEEE1394−1995ハイ
パフォーマンス・シリアルバスを用いて、PCやプリン
タ、その他周辺装置、またはデジタルカメラやデジタル
VTRの記録再生装置等をネットワーク構成で接続した
ときの機器間データ通信を実現し、記録再生装置からビ
デオデータ等のPCへの取り込み、また、映像データを
プリンタへ直接転送しプリントする、所謂ダイレクトプ
リント等を実現する。
【0026】即ち、プリンタから見ればPCに接続され
る場合や、直接デジタルカメラやデジタルビデオカメラ
に接続される場合のいずれにも適用できるようになる。
更に、例えばプリンタに含まれる前述のメモリ50は、
プリンタの方式・種類によってもその容量は一定ではな
く、図4に示したように、縦方向の総画素数Nから横方
向の総画素数Mで表わされるN×Mドットの画像情報を
持つ(4−1)タイプや、縦方向の所定画素数Nを横方
向全般にわたって持つ(4−2)タイプ、これとは逆に
横方向の所定画素数Mを縦方向全般にわたって持つ(4
−3)タイプ、そして縦方向及び横方向それぞれ所定だ
けの容量のメモリだけしか持たない(4−4)タイプ
と、それぞれ特徴を有していることの鑑み、プリンタの
メモリ容量に応じた最適なデータ転送のブロックサイズ
を決定する。
【0027】また、実装されているプリンタエンジンの
印刷能力に応じて画像データのフォーマットを決定する
ことで、任意のブロックサイズに収まるようにデータ転
送を行うものである。本実施の形態によれば、プリンタ
を接続するデジタルI/FとしてIEEE1394シリ
アルバスを用い、後で詳細に説明するIEEE1394
シリアルバスの特徴である非同期(アシンクロナス)転
送モードを用い、プリンタ側で持っている画像データを
一括ストアするメモリ容量に対応した、印刷画像の空間
的アドレス情報の介し点から終了点までに相当する、画
像データの転送開始アドレスから転送終了アドレスを、
プリンタ側からPCあるいはデジタルカメラ等に指令信
号として送信し、この指令信号を受信したPCあるいは
デジタルカメラ等はプリンタ側のメモリに対して一度に
転送するのに必要なサイズのデータ容量を決定して画像
データを転送するという方式である。
【0028】また、プリンタ側で実装されたプリンタエ
ンジンの、印刷処理能力を指名した指令信号を用いた場
合は、その指令信号に応じて画像データのフォーマット
(YUV、4:1:1、4:2:2、4:4:4等)を
任意に選択することで、この指令信号を受信したPCあ
るいはデジタルカメラ等は一度に送る画像データの容量
を一定量に収まるようにするという方式である。
【0029】これによりIEEE1394シリアルバス
上でのデータ転送の効率も向上するので、複数の機器が
接続されたネットワーク上においても、周辺機器間のデ
ータ転送スループットを悪化させず、プリンタ側のデー
タ待ち時間も短縮し印刷スループットを向上させること
が可能となる。 [実施の形態1]以下、本発明の実施の形態1について
図面を参照しながら説明する。
【0030】図1と図5に本実施の形態の画像処理シス
テムのネットワーク構成の例を示す。 <IEEE1394の技術の概要>ここで、本実施の形
態では、各機器間を接続するデジタルI/FをIEEE
1394シリアルバスを用いるので、IEEE1394
シリアルバスについてあらかじめ説明をする。
【0031】家庭用ディジタルVTRやDVDの登場に
伴なって、ビデオデータやオーディオデータなどのリア
ルタイムでかつ高情報量のデータ転送サポートが必要に
なっている。こういったビデオデータやオーディオをリ
アルタイムで転送し、パソコン(PC)に取り込んだ
り、またはその他のデジタル機器に転送を行うには、必
要な転送機能を備えた高速データ転送可能なインタフェ
ースが必要になってくるものであり、そういった観点か
ら開発されたインタフェースがIEEE1394−19
95(High Performance Serial Bus) (以下1394シ
リアルバス)である。
【0032】図7に1394シリアルバスを用いて構成
されるネットワーク・システムの例を示す。このシステ
ムは機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えてお
り、A−B間、A−C間、B−D間、D−E間、C−F
間、C−G間、及びC−H間をそれぞれ1394シリア
ルバス用のツイスト・ペア・ケーブルで接続されてい
る。これら機器A〜Hは例としてPC、デジタルVT
R、DVD、デジタルカメラ、ハードディスク、モニタ
等である。
【0033】各機器間の接続方式は、ディジーチェーン
方式とノード分岐方式とを混在可能としたものであり、
自由度の高い接続が可能である。また、各機器は各自固
有のIDを有し、それぞれが認識し合うことによって1
394シリアルバスで接続された範囲において、1つの
ネットワークを構成している。各デジタル機器間をそれ
ぞれ1本の1394シリアルバスケーブルで順次接続す
るだけで、それぞれの機器が中継の役割を行い、全体と
して1つのネットワークを構成するものである。また、
1394シリアルバスの特徴であるPlug&Play
機能で、ケーブルを機器に接続した時点で自動で機器の
認識や接続状況などを認識する機能を有している。
【0034】また、図7に示したようなシステムにおい
て、ネットワークからある機器が削除されたり、または
新たに追加されたときなど、自動的にバスリセットを行
い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、
新たなネットワークの再構築を行う。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。
【0035】また、データ転送速度は、100/200
/400Mbpsと備えており、上位の転送速度を持つ機器
が下位の転送速度をサポートし、互換性をとるようにな
っている。データ転送モードとしては、コントロール信
号などの非同期データ(Asynchronousデータ:以下、A
syncデータ)を転送するAsynchronous転送モード、
リアルタイムなビデオデータやオーディオデータ等の同
期データ(Isochronous データ:以下、Isoデータ)
を転送するsochronous転送モードがある。このAsyn
cデータとIsoデータは各サイクル(125μsS)
の中において、サイクル開始を示すサイクル・スタート
・パケット(CSP)の転送に続き、IsOデータの転
送を優先しつつサイクル内で混在して転送される。
【0036】次に、図8に1394シリアルバスの構成
要素を示す。1394シリアルバスは全体としてレイヤ
(階層)構造で構成されている。図8に示したように、
最もハード的なのが1394シリアルバスのケーブルで
あり、そのケーブルのコネクタが接続されるコネクタポ
ートがあり、その上にハードウェアとしてフィジカル・
レイヤとリンク・レイヤがある。
【0037】ハードウェア部は、実質的なインターフェ
ースチップの部分であり、そのうちフィジカル・レイヤ
は符号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンク・レイ
ヤはパケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。フ
ァームウェア部のトランザクション・レイヤは、転送
(トランザクション)すべきデータの管理を行い、Re
adやWriteといった命令を出す。シリアスバスマ
ネージメントは、接続されている各機器の接続状況やI
Dの管理を行い、ネットワークの構成を管理する部分で
ある。このハードウェアとファームウェアまでが実質上
の1394シリアルバスの構成である。
【0038】またソフトウェア部のアプリケーション・
レイヤは使うソフトによって異なり、インターフェース
上にどのようにデータをのせるか規定する部分であり、
AVプロトコルなどのプロトコルによって規定されてい
る。以上が1394シリアルバスの構成である。次に、
図9に1394シリアルバスにおけるアドレス空間の図
を示す。
【0039】1394シリアルバスに接続された各機器
(ノード)には必ず各ノード固有の64ビットアドレス
を持たせておく。そしてこのアドレスをROMに格納し
ておくことで、自分や相手のノードアドレスを常時認識
でき、相手を指定した通信も行える。1394シリアル
バスのアドレッシングは、IEEE1212に準じた方
式であり、アドレス設定は、最初の10bitがバスの
指定用に、次の6bitがノードID番号の指定用に使
われる。残りの48bitが機器に与えられたアドレス
幅になり、それぞれ固有のアドレス空間として使用でき
る。最後の28bitは固有データの領域として、各機
器の識別や使用条件の設定の情報などを格納する。
【0040】以上がシリアルバスの技術の概要である。 (バスリセットのシーケンス)1394シリアルバスで
は、接続されている各機器(ノード)にはノードIDが
与えられ、ネットワーク構成として認識されている。こ
のネットワーク構成に変化があったとき、例えばノード
の挿抜や電源のON/OFFなどによるノード数の増減
などによって変化が生じて、新たなネットワーク構成を
認識する必要があるとき、変化を検知した各ノードはバ
スにバスリセット信号を送信して、新たなネットワーク
構成を認識するモードに入る。このときの変化の検知方
法は、1394ポート基盤上でのバイアス電圧の変化を
検知することに因って行われる。
【0041】あるノードからバスリセット信号が伝達さ
れて、各ノードのフィジカルレイヤはこのバスリセット
信号を受けると同時にリンクレイヤにバスリセットの発
生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット信号を伝送
する。最終的にすべてのノードがバスリセット信号を受
信した後、バスリセットが起動となる。バスリセット
は、先に述べたようなケーブル抜挿や、ネットワーク異
常等によるハード検出による起動と、プロトコルからの
ホスト制御などによってフィジカルレイヤに直接命令を
出すことによっても起動する。
【0042】また、バスリセットが起動するとデータ転
送は一時中断され、この間のデータ転送は待たされ、終
了後、新しいネットワーク構成のもとで再開される。以
上がバスリセットのシーケンスである。 (ノードID決定のシーケンス)バスリセットの後、各
ノードは、新しいネットワーク構成を構築するために、
各ノードにIDを与える動作に入る。このときの、バス
リセットからノードID決定までの一般的なシーケンス
を、図17のフローチャートを用いて説明する。
【0043】図17のフローチャートは、バスリセット
の発生からノードIDが決定し、データ転送が行えるよ
うになるまでの一連のバスの作業を示してある。先ず、
ステップS101として、ネットワーク内にバスリセッ
トが発生することを常時監視していて、ここでノードの
電源ON/OFFなどでバスリセットが発生するとステ
ップS102に移る。
【0044】ステップS102では、ネットワークがリ
セットされた状態から、新たなネットワークの接続状況
を知るために、直接接続されている各ノード間において
親子関係の宣言がなされる。ステップS103として、
すべてのノード間で親子関係が決定すると、ステップS
104として一つのルートが決定する。すべてのノード
間で親子関係が決定するまで、ステップS102の親子
関係の宣言を行い、またルートも決定されない。
【0045】ステップS104でルートが決定される
と、次はステップS105として、各ノードにIDを与
えるノードIDの設定作業が行われる。所定のノード順
序で、ノードIDの設定が行われ、すべてのノードにノ
ードIDが与えられるまで繰り返し設定作業が行なわ
れ、最終的にステップS106としてすべてのノードに
IDを設定し終えたら、新しいネットワーク構成がすべ
てのノードにおいて認識されたので、ステップS107
としてノード間のデータ転送が行える状態となり、デー
タ転送が開始される。
【0046】このステップS107の状態になると、再
びバスリセットが発生するのを監視するモードに入り、
バスリセットが発生したらステップS101からステッ
プS106までの設定作業が繰り返し行われる。 (Asynchronous(非同期)転送)アシンクロナス転送
は、非同期転送である。図12にアシンクロナス転送に
おける時間的な遷移状態を示す。図12の最初のサブア
クション・ギャップは、バスのアイドル状態を示すもの
である。このアイドル時間が一定値になった時点で、転
送を希望するノードはバスが使用できると判断して、バ
ス獲得のためのアービトレーションを実行する。
【0047】アービトレーションでバスの使用許可を得
ると、次にデータの転送がパケット形式で実行される。
データ転送後、受信したノードは転送されたデータに対
しての受信結果のack(受信確認用返送コード)をa
ckgapという短いギャップの後、返送して応答する
か、応答パケットを送ることによって転送が完了する。
acKは4ビットの情報と、4ビットのチェックサムか
らなり、成功か、ビジー状態か、ペンディング状態であ
るかといった情報を含み、すぐに送信元ノードに返送さ
れる。
【0048】次に、図13にアシンクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示す。パケットには、データ部
及び誤り訂正用のデータCRCの他にはヘッダ部が有
り、そのヘッダ部には図13に示したような、目的ノー
ドID、ソースノードID、転送データ長さや各種コー
ドなどが書き込まれ、転送が行われる。また、アシンク
ロナス転送は自己ノードから相手ノードへの1対1の通
信である。転送元ノードから転送されたパケットは、ネ
ットワーク中の各ノードに行き渡るが、自分宛てのアド
レス以外のものは無視されるので、宛先の1つのノード
のみが読込むことになる。
【0049】以上がアシンクロナス転送の説明である。 (Isochronous (同期)転送)アイソクロナス転送は同
期転送である。1394シリアルバスの最大の特徴であ
るともいえるこのアイソクロナス転送は、特にVIDE
O映像データや音声データといったマルチメディアデー
タなど、リアルタイムな転送を必要とするデータの転送
に適した転送モードである。
【0050】また、アシンクロナス転送(非同期)が1
対1の転送であったのに対し、このアイソクロナス転送
はブロードキャスト機能によって、転送元の1つのノー
ドから他のすべてのノードへ一様に転送される。図14
はアイソクロナス転送における、時間的な遷移状態を示
す図である。アイソクロナス転送は、バス上一定時間毎
に実行される。この時間間隔をアイソクロナスサイクル
と呼ぶ。アイソクロナスサイクル時間は、125μSで
ある。この各サイクルの開始時間を示し、各ノードの時
間調整を行う役割を担っているのがサイクル・スタート
・パケットである。サイクル・スタート・パケットを送
信するのは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであ
り、1つ前のサイクル内の転送終了後、所定のアイドル
期間(サブアクションギャップ)を経た後、本サイクル
の開始を告げるサイクル・スタート・パケットを送信す
る。このサイクル・スタート・パケットの送信される時
間間隔が125μSとなる。
【0051】また、図14にチャネルA、チャネルB、
チャネルCと示したように、1サイクル内において複数
種のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられること
によって、区別して転送できる。これによって同時に複
数ノード間でのリアルタイムな転送が可能であり、また
受信するノードでは自分が欲しいチャネルIDのデータ
のみを取り込む。このチャネルIDは送信先のアドレス
を表すものではなく、データに対する論理的な番号を与
えているに過ぎない。よって、あるパケットの送信は1
つの送信元ノードから他のすべてのノードに行き渡る、
ブロードキャストで転送されることになる。
【0052】アイソクロナス転送のパケット送信に先立
って、アシンクロナス転送同様アービトレーションが行
われる。しかし、アシンクロナス転送のように1対1の
通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受
信確認用返信コード)は存在しない。また、図14に示
したisogap(アイソクロナスギャップ)とは、ア
イソクロナス転送を行う前にバスが空き状態であると認
識するために必要なアイドル期間を表している。この所
定のアイドル期間を経過すると、アイソクロナス転送を
行いたいノードはバスが空いていると判断し、転送前の
アービトレーションを行うことができる。
【0053】次に、図15にアイソクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示し、説明する。各チャネルに
分かれた、各種のパケットにはそれぞれデータ部及び誤
り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があり、そのヘ
ッダ部には図15に示したような、転送データ長やチャ
ネルNo、その他各種コード及び誤り訂正用のヘッダC
RCなどが書き込まれ、転送が行われる。
【0054】以上がアイソクロナス転送の説明である。 (バス・サイクル)実際の1394シリアルバス上の転
送では、アイソクロナス転送と、アシンクロナス転送は
混在できる。その時の、アイソクロナス転送とアシンク
ロナス転送が混在した、バス上の転送状態の時間的な繊
維の様子を表した図を図16に示す。
【0055】アイソクロナス転送はアシンクロナス転送
より優先して実行される。その理由は、サイクル・スタ
ート・パケットの後、アシンクロナス転送を起動するた
めに必要なアイドル期間のギャップ長(サブアクション
ギャップ)よりも短いギャップ長(アイソクロナスギャ
ップ)で、アイソクロナス転送を起動できるからであ
る。したがって、アシンクロナス転送より、アイソクロ
ナス転送は優先して実行されることになる。
【0056】図16に示した、一般的なバスサイクルに
おいて、サイクル#mのスタート時にサイクル・スター
ト・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送さ
れる。これによって、各ノードで時刻調整を行い、所定
のアイドル期間(アイソクロナスギャップ)を待ってか
らアイソクロナス転送を行なうべきノードはアービトレ
ーションを行い、パケット転送に入る。図16ではチャ
ネルeとチャネルsとチャネルkが順にアイソクロナス
転送されている。
【0057】このアービトレーションからパケット転送
までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し行っ
た後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転送がすべ
て終了したら、アシンクロナス転送を行うことができる
ようになる。アイドル時間がアシンクロナス転送が可能
なサブアクションギャップに達することによって、アシ
ンクロナス転送を行いたいノードはアービトレーション
の実行に移れると判断する。
【0058】ただし、アシンクロナス転送が行える期間
は、アイソクロナス転送終了の力、次のサイクル・スタ
ート・パケットを転送すべき時間(cycle synch) までの
間にアシンクロナス転送を起動するためのサブアクショ
ンギャップが得られた場合に限っている。図16のサイ
クル#mでは3つのチャネル分のアイソクロナス転送
と、その後アシンクロナス転送(含むack)が2パケ
ット(パケット1,パケット2)転送されている。この
アシンクロナスパケット2の後は、サイクルm+1をス
タートすべき時間(cycle synch) にいたるので、サイク
ル#mでの転送はここまでで終わる。
【0059】ただし、非同期または同期転送動作中に次
のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間(cyc
le synch) に至ったとしたら、無理に中断せず、その転
送が終了した後のアイドル期間を待ってから次サイクル
のサイクル・スタート・パケットを送信する。即ち、1
つのサイクルが125μS以上続いたときは、その分次
サイクルは基準の125μSより短縮されたとする。こ
のようにアイソクロナス・サイクルは125μSを基準
に超過、短縮し得るものである。
【0060】しかし、アイソクロナス転送はリアルタイ
ム転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実
行され、アシンクロナス転送はサイクル時間が短縮され
たことによって次以降のサイクルにまわされることもあ
る。こういった遅延情報も含めてサイクル・マスタによ
って管理される。以上が,IEEE1394シリアルバ
スの概略説明である。
【0061】<実施の形態1の画像処理システムの構成
例>図1のように1394シリアルバスケーブルで各機
器が接続されたときの説明を行う。図1でのバス構成
は、実線で描いた1394シリアルバスで接続された、
101記録再生装置、102プリンタ装置、103パソ
コン(PC)で成り立っており、各機器がそれぞれ13
94シリアルバスの仕様に基づいたデータ転送が行え
る。ここで、101記録再生装置とは動画または静止画
を記録再生する。デジタルカメラやカメラ一体型デジタ
ルVTR等である。また、記録再生装置101で出力す
る映像データを、プリンタ102に直接転送すればダイ
レクトプリントが可能である。また、1394シリアル
バスの接続方法は、図1のような接続に限ったものでは
なく、任意の機器間での接続バスを構成しても可能であ
り、また図1に示した機器のほかにもデータ通信機器が
接続された構成であってもよい。なお、この図1のネッ
トワークは一例とした機器群であって、接続されている
機器は、ハードディスクなどの外部記憶装置や、CD
R,DVD等の1394シリアルバスでネットワークが
構成できる機器なら何でもよい。
【0062】図1のようなバス構成を背景として、本発
明の実施例の動作に関する説明を、図2を用いて行う。
図2の101は記録再生装置、102はプリンタ、10
3はPCである。記録再生装置101において、4は撮
像系、5はA/Dコンバータ、65は映像信号処理回
路、7は所定のアルゴリズムで記録時に圧縮、再生時に
伸張を行う圧縮/伸張回路、8は磁気テープや固体メモ
リ等とその記録再生ヘッド等も含めた記録再生系、9は
システムコントローラ、10は指示入力を行う操作部、
11はD/Aコンバータ、12は表示部であるEVF、
13は非圧縮で転送する映像データを記憶するフレーム
メモリ、14はメモリ13の読み出し等を制御するメモ
リ制御部、17はデータセレクタ、18は1394シリ
アルバスのI/F部である。
【0063】プリンタ102において、19はプリンタ
における1394I/F部、20はデータセレクタ、2
2はプリント画像の画像処理回路、23はプリント画像
を形成する為のメモリ、24はプリンタヘッド、25は
プリンタヘッドや紙送り等を行うドライバ、26はプリ
ンタの制御部であるプリンタコントローラ、27はプリ
ンタ操作部である。
【0064】PC103において、61はPCに搭載さ
れた1394I/F部、62はPCIバス、63はMP
U、65はD/Aコンバータも内蔵しているディスプレ
イ、66はHDD、67はメモリ、68はキーボードや
マウスといった操作部である。尚、破線で示したよう
に、記録再生装置101が圧縮された画像データをその
まま送出する構成であるメモリ15及びメモリ制御部1
6を有し、プリンタ102が所定のアルゴリズムで圧縮
された映像データを複号化するための複号化回路21を
有し、PC103が所定のアルゴリズムで圧縮された映
像データを複号化するための複号化回路64を有するよ
うに構成してもよい。
【0065】<実施の形態1の画像処理システムの動作
例>次に、このブロック図2の動作を順を追って説明す
る。以下の説明では複雑さをなくすために、上記圧縮さ
れた画像データをそのまま送出する構成についての説明
は省く。又、記録再生装置101、プリンタ102、P
C103の制御は、それぞれが有する外部記憶装置の記
憶媒体からRAM内にロードされた制御プログラムを実
行することにより実現してもよいし、記録再生装置10
1、プリンタ102の制御プログラムの少なくとも一部
はPC103からダウンロードされる構成であってもよ
い。
【0066】まず、記録再生装置101の記録時、撮像
系4で撮影した映像信号は、A/Dコンバータ5でデジ
タル化された後、映像信号処理回路6で映像処理がなさ
れる。映像信号処理回路6の出力の一方は撮影中の映像
としてD/Aコンバータ11でアナログ信号に戻され、
EVF12で表示される。その他の出力は、圧縮回路7
で所定のアルゴリズムで圧縮処理され、記録再生系8で
記録媒体に記録される。ここで、所定の圧縮処理とは、
デジタルカメラでは代表的なものとしてJPEG方式、
家庭用デジタルVTRでは帯域圧縮方法としてのDCT
(離散コサイン変換)及びVLC(可変長符号化)に基
づいた圧縮方式、その他としてMPEG方式などであ
る。
【0067】再生時は、記録再生系8が記録媒体から所
望の映像を再生する。この時、所望の映像の選択は、操
作部10から入力された指示入力を元にして選択され、
システムコントローラ9が制御して再生する。記録媒体
から再生された映像データのうち、圧縮状態のまま転送
されるデータはフレームメモリ15に出力する。非圧縮
のデータで転送するため再生データを伸張するときは、
伸張回路7で伸張されメモリ13に出力される。また、
再生した映像データをEVF12で表示するときは、伸
張回路7で伸張し、D/Aコンバータ11でアナログ信
号に戻された後EVF12に出力され、表示される。
【0068】フレームメモリ13は、システムコントロ
ーラにて制御されたメモリ制御部14で書き込み/読み
出しの制御がなされて、読み出された映像データはデー
タセレクタ17へと出力される。システムコントローラ
9は記録再生装置101内の各部の動作を制御するもの
であるが、プリンタ102やPC103といった外部に
接続された機器に対する制御コマンドデータを出力し
て、データセレクタ17から1394シリアルバスを転
送されて外部の装置にコマンド送信することも出来る。
また、プリンタ102やPC103から転送されてきた
各種コマンドデータは、データセレクタ17からシステ
ムコントローラ9に入力され、記録再生装置101の各
部の制御に用いることができる。このうち、プリンタ1
02、PC103から転送されたデコーダの有無、また
はデコーダの種類等を示すコマンドデータは、要求コマ
ンドとしてシステムコントローラ9に入力した後、記録
再生装置101より映像データを転送する際、メモリ制
御部14にコマンド伝達して、フレームメモリ13の映
像データを読み出して転送するように制御する。メモリ
13のコマンド制御はプリンタ102からの後述するデ
ータリクエスト情報に基づいて制御される。
【0069】データセレクタ17に入力した映像データ
及びコマンドデータは、1394I/F18で1394
シリアルバスの仕様に基づいてケーブル上をデータ転送
され、プリント用映像データならばプリンタ102が、
PCに取り込む映像データならばPC103が受信す
る。コマンドデータも適宜対象ノードに対して転送され
る。各データの転送方式については、主に動画や静止
画、または音声といったデータはIsoデータとしてア
イソクロナス転送方式で転送し、コマンドデータはAsyn
c データとしてアシンクロナス転送方式で転送する。た
だし、通常Isoデータで転送するデータのうち、転送
状況等に応じて場合によってはAsync データとして転送
した方が都合がいいときはアシンクロナス転送で送って
もよい。
【0070】次にプリンタ102の動作については、1
394I/F部19に入力したデータの内、データセレ
クタ20で各データの種類毎に分類され、映像データ等
プリントすべきデータは、画像処理回路22に出力され
る。画像処理回路22に入力されたプリント用のデータ
は、ここでプリントに適した画像処理が施され、かつプ
リンタコントローラ26によって記憶、読み出しの制御
がなされたメモリ23にプリント画像として形成したも
のをプリンタヘッド24に送りプリントされる。プリン
タのヘッド駆動や紙送り等の駆動はドライバ25で行う
ものであり、ドライバ25やプリンタヘッド24の動作
制御、およびその他各部の制御はプリントコントローラ
23によって行われる。
【0071】プリンタ操作部27は紙送りや、リセッ
ト、インクチェック、プリンタ動作のスタンバイ/開始
/停止等の動作を指示入力するためのものであり、その
指示入力に応じてプリンタコントローラ26によって各
部の制御がされる。1394I/F部19に入力したデ
ータが、プリンタ102に対するコマンドデータであっ
たときは、データセレクタ20からプリンタコントロー
ラ26に制御コマンドとして伝達され、プリンタコント
ローラ26によって情報に対応したプリンタ102各部
の制御がなされる。また、プリンタコントローラ26
は、記録再生装置101及びPC103のコマンドデー
タを転送することができる。
【0072】このように、記録再生装置101からプリ
ンタ102に映像データが転送されプリントするとき
は、所謂ダイレクトプリントであり、PCでの処理を用
いずにプリント処理が可能である。次に、PC103で
の処理について説明する。記録再生装置101から、P
Cの1394I/F部61に転送された映像データは、
PC103内で、PCIバス62をデータ相互伝送のバ
スとして用いて、各部へ転送される。また、PC103
内の各種コマンドデータ等もこのPCIバスを用いて各
部へ転送される。
【0073】PC103では操作部68からの指示入力
と、OS(オペレーティングシステム)やアプリケーシ
ョンソフトにしたがって、メモリ67を用いながら、M
PU63によって処理がなされる。転送された映像デー
タを記録するときはハードディスク66で記録する。転
送される映像データは、プリンタと同様本実施の形態で
は非圧縮データであるが、もしPC103側に圧縮デー
タを伸長するデコーダ機能(複号化回路64)を有して
いれば、圧縮データを送出してもよい。映像データをデ
ィスプレイ65で表示するときは、圧縮された映像デー
タであったときは複号化回路64で複号化された後、非
圧縮の映像データであったときは直接ディスプレイ65
に入力され、D/A変換された後、映像表示される。
【0074】PC103に設けられた各種複号化回路6
4とは、一例としてMPEG方式等のデコーダをボード
としてスロットに差し込んだものや、もしくはハード的
に本体に組み込まれたもの、または、MPEG方式やN
PEJ方式、その他のソフトデコーダをROM等によっ
て所有しているものであり、これらデコーダの種類や有
無を情報としてコマンドを記録再生装置101に転送す
ることができる。
【0075】このようにして、転送された映像データは
PC103内に取り込まれ、記録、編集、PCから他機
器に転送等がなされる。以上がブロック図2についての
説明である。 <実施の形態1の動作フローチャート例>次に、この時
の動作をフローチャートにして図6に示す。図6では、
図2における記録再生装置101内の画像データストア
用のメモリ13、及びプリンタ102内の画像データス
トア用のメモリ23の読み出し/書き込みのアドレスコ
ントロール、及びこれにより転送されるそれぞれのデー
タの装置間の関連ステップを、フローチャートにして示
したものである。
【0076】まず、プリンタ102側においては、ステ
ップS1に示すように、プリンタ102が固有に有して
いるメモリ23の容量に対応した、プリンタ印字の最小
ユニット単位(略、プリンタサイクルレングス)を設定
する手段を有している。これは、前述の図4に示したメ
モリ容量を記憶しておく画像データの空間的特徴により
設定される、印字サイクルに対応したミニマムのデータ
量を示す値をセットするステップである。
【0077】あるタイミングでのサイクルを仮にサイク
ルCi と呼ぶ。前回のサイクルであるCi-1 での最後に
印字したエンドポイントアドレスの情報を決めるステッ
プS2と、かかるステップS1とに基づき、今回のサイ
クルCi における印字するスタートポイントアドレス
(SPA at Ci )とエンドポイントアドレス(E
PA at Ci )が設定される(ステップS3)。か
かるSPAからEPAまでの順次のアドレス情報は、前
述のメモリ23の読み出し用としてステップS4に、更
には、読み出されたメモリ23からのデータを用いた、
いわゆるプリンタ自体の特有の動作のステップS5に移
る。やがてサイクルCi での一連のプリンタ動作が終了
すると、終了確認ステップS6により確認作業に入る。
【0078】一方、前述のステップS3と並行して、次
のサイクルであるCi+1 におけるスタートポイントアド
レス、SPA at Ci+1 及びエンドポイントアドレ
スEPA at Ci+1 を算出するステップS7も起動
させ、次回のプリントサイクルに必要となる画像データ
のアドレスを、送出側である記録再生装置101に前述
のIEEE1394のAsyncronus転送により、データ転
送する。
【0079】かかるアドレスデータSPA及びEPAの
データは、前に説明した図14,図15に示すバケット
転送によりデータフィールド(4×Nバイト)のうち所
定の位置を選んで転送される。装置101内のステップ
S8では、かかるIEEE1394データで転送された
アドレスデータに対応したデータを記録再生装置101
内の画像メモリ13のメモリ書き込み/読み出し用アド
レスに変換するステップで、これによりメモリ13の読
み出しアドレス設定の為のステップS9に移動する。
【0080】なお、前述のステップS6でのサイクルC
iでの印字終了をうけ、このサイクル印字終了を示すデ
ータは、同様にIEEE1394のAsync転送によ
り前述のアドレスと同様にプリンタ102より記録再生
装置101へと転送され、メモリ13からのプリンタ1
02への画像データそのものの転送が許容される(ステ
ップS10)。
【0081】記録再生装置101からプリンタ102へ
の画像データ自体のデータ転送は、前述のコマンドデー
タと同様にAsync転送により図14,15の如く転
送してもよいが、図16,17に示すIsochronous 転送
により、データフィールドに格納して転送することも可
能である。以上述べた如く、プリンタ102側からは、
次回プリンタ印字に必要とされる所定のサイクル分の画
像データを位置を示すアドレスデータを、その入力装置
である記録再生装置101にAsyncでリクエストと
して転送し、そのアドレスに相当するデータを次にやは
りプリンタから送られる。現プリントサイクルの終了を
示すデータを送出することで、記録再生装置101から
画像データをプリンタ102に具備するメモリ23の容
量を超えないで最も有効に転送するシステムとなるわけ
である。
【0082】なお、図6の説明では、次回印字するアド
レスデータをスタートポイントを示す(SPA)データ
とエンドポイントを示すデータ(EPA)との2つのア
ドレスデータを送出するという説明を行ったが、スター
トポイントを示すデータ(SPA)とその長さを示すデ
ータ(PCL)を送付しても、かまわない。 <実施の形態1の転送データ構成例>図10に、具体的
なアドレス指定等のデータ構成の一例を示す。
【0083】図10では、全45bit中、データ転送
のリクエストを示す2bitのWORD0、メモリタイ
プを表わす3bitのWORD1、そしてかかるメモリ
に画像データを転送させる画像の空間的アドレスである
座標(x,y)で表わすスタートポイント及びエンドポ
イントを示す位置データが全部で40bit(WORD
2〜WORD5)の例を示している。WORD2の10
bit及びWORD3の10bitは、スタートポイン
トアドレス(SPA)の(Xs,Ys)を示し、WOR
D4及びWORD5で同様にエンドポインティングkン
トアドレス(EPA)の(Xe,Ye)を示している
(図11を参照)。
【0084】以下の表1は、データトランスファーリク
エストの状態を示すWORD0の割り当てを示す。
(0,0)(1,1)はリクエストの有無であるが、
(1,0)はやがて近いうちにデータ転送のリクエスト
が有る状態を示しており、ここでは詳細は説明はしない
が、プリント印字終了近傍あるいは画像メモリの読み出
し状態等により、その事を判別する。
【0085】
【表1】 以下の表2は、図4で示したメモリの方式を示すコード
割り当ての表で、3bitで構成されている。
【0086】
【表2】 以下の表3は、WORD2の10bitで座標Xs のア
ドレスを、WORD3の10bitで座標ys のアドレ
スを、WORD4の10bitで座標Xe のアドレス
を、WORD2の10bitで座標Ye のアドレスを示
す。
【0087】
【表3】 尚、図2ではPC103もIEEE1394にて装置1
01と接続するシステムをして表し、図6のフローチャ
ートの説明では、PC103について何ら説明しなかっ
たが、その場合、即ちPC103よりプリンタ102に
画像データが転送される場合でも、PC103内のメモ
リ67が、記録再生装置101のメモリ13に変わるだ
けである為、詳細な説明は省略する。
【0088】[実施の形態2]実施の形態2として、プ
リンタからのリクエストデータとしてプリンタエンジン
のパフォーマンスを使った場合について説明する。プリ
ンタエンジンのパフォーマンスとは、図2で示したブロ
ックにおけるプリンタ102の中のプリンタヘッド24
とドライバ25によって決定されるプリンタの印刷能力
を示すものである。
【0089】例えば、インクジェットプリンタの場合で
説明すると、インクヘッドの吐出ノズルの間隔によって
決定されるのが印刷解像度であり、一般的に1インチ当
たりのノズル数としてdpi(dot/inch)で示
されている。このdpiの数値が高いほど解像度が高く
なるので印刷のクオリティが向上する訳だが、実際は画
像データの量が解像度に比例して大きくなってしまい、
インターフェースにおけるデータ転送速度とプリンタ側
の画像データ変換及び印刷速度のバランスが合わなくな
ると、どちらかに無駄な待ち時間が生じてしまう。
【0090】図18は印刷解像度と画像データの量の関
係を示した図で、100dpiの時を1とすると、20
0dpiで4倍、400dpiで16倍、800dpi
で64倍の画像データが必要となり、即ち圧縮されてい
ない画像データでは解像度の二乗に比例してデータ量が
増えていることがわかる。図19は、YUVで表した画
像データの4:4:4、4:2:2、4:1:1の各フ
ォーマットにおける4ピクセルでのデータサイズを示し
た図で、輝度データYが8ビットで色差データUとVも
各8ビットのデータであれば、4:4:4の4ピクセル
で12バイト、4:2:2の4ピクセルで8バイト4:
1:1の4ピクセルだと6バイトのデータ量となる。即
ちデータフォーマットを切り替えることで、画像データ
の総量を2/3や1/2に減らすことが可能となる。
【0091】即ち、プリンタエンジンの解像度が高いプ
リンタでは画像データのデータフォーマットをデータ量
を減らすモードに切り替え、プリンタエンジンの解像度
が低いプリンタでは逆に画像データのデータフォーマッ
トはデータ量が多いモードのままにすることで、全体の
画像データのデータ量を一定化することができ、一度に
転送するデータパケットサイズに対して制限を加えるこ
とが可能となる。
【0092】ここで、データパケットのサイズを一定化
することによるメリットについて述べる。図16に示し
たように1394シリアルバス上でのデータ転送はアシ
ンクロナス転送とアイソクロナス転送が混在している。
アイソクロナス転送はデータ帯域を予約することが可能
であるが、対してアシンクロナス転送はシリアルバス上
のトラフィックによって転送が待たされることが多くな
る。ここで多量のアシンクロナス転送を一度に行おうと
しても、確実にデータ転送が実行されるためには他のデ
ータ転送がバスを占有していないことが条件となるし、
逆にプリンタがバスを占有してしまうと他のアシンクロ
ナス転送の機器がデータ転送を行えなくなってしまう。
すなわち、1対1でつながったシステムであれば気にす
ることはないが、同じバス上に複数の機器が接続され各
々がデータのやり取りをしている場合には大いに問題が
ある。そこでプリンタエンジンの解像度の情報をデータ
転送を行う前にやり取りすることで、解像度に応じてデ
ータフォーマットを切り替えて転送元ノードが画像デー
タを作成し決められたサイズになるようデータパケット
化し、転送先ノードはより確実に画像データを受取って
印刷動作を行うことが可能となる。
【0093】また、プリンタエンジンの情報として印刷
スピードというパラメータを使うことも同様に可能であ
る。即ちプリンタの単位時間あたりのデータ処理時間が
パラメータとなるので、それは解像度であっても印刷ス
ピードであっても同じ内容である。さらに、データパケ
ットのサイズを一定かするのであれば、逆に解像度が上
がった時には印刷スピードを遅らせることや、印刷スピ
ードが上がった時は解像度を下げるという設定も可能で
ある。
【0094】<実施の形態2の転送データ構成例>図2
0は具体的なリクエストデータのビット構成を示した図
である、まずはじめに、データ転送のリクエストを示す
2ビットのWORD0、次に画像フォーマットタイプを
表す8ビットのWORD6、プリンタエンジンの解像度
を表す32ビットのWORD7、そしてプリンタエンジ
ンのスピードを表す32ビットのWORD8で構成され
ている。
【0095】WORD0は、実施の形態1の場合と同じ
くデータトランスファーリクエストの状態を示すビット
である。WORD6は、プリンタで対応している画像デ
ータのフォーマットとして、YUVでの各モードやRG
Bやモノクロのモードのうち対応しているものを示すビ
ットで、表4のように対応する画像モードのビットに対
して”1”を立てるようになっている。即ち複数のモー
ドの対応している場合は、いくつかのビットが立った状
態になる。
【0096】以下の表4に、WORD6の例を示す。
【0097】
【表4】 WORD7は、プリンタエンジンの解像度を4倍との1
6進で示したビットで、単位はドット/インチのdpi
で表され、最大65,535dpiまで設定が可能であ
る。WORD8は、プリンタエンジンの印刷速度を4バ
イトの16進で示したビットで、単位はドット/秒のH
zで表され、インク吐出周波数として最大65KHzま
で設定が可能である。
【0098】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述
した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラ
ムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置
に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
【0099】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。プログラムコードを供給
するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリ
カード,ROMなどを用いることができる。
【0100】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0102】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した処理手順に対応するプロ
グラムコードを格納することになる。更に、本明細書で
は、記録再生装置とプリンタとPCとからなる画像処理
システムを例に本発明の説明をしたが、本発明は異なる
データの処理能力を有する機器を汎用インタフェースで
接続したシステムでのデータ転送の効率を高める方法を
開示するものであって、画像処理システムに限定されず
他のデータ処理システムにおいても同様な効果を奏する
ことができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転送先ノードから転送元ノードに該転送先ノードのデー
タの処理能力の情報を報知することで、転送先ノードの
もつ処理能力の差にとらわれず常に高効率なデータ転送
を行うデータ転送方法及び画像処理システムと装置を提
供することができる。
【0104】すなわち、転送元ノードから転送先ノード
に所定の画像データを送出する際に、転送先ノードが所
有している画像データ記録メモリの容量の分だけ順次デ
ータ転送を行わせ、その手段として転送先ノードが次に
必要とする画像データの空間的アドレスに対応するデー
タを希望どおりに不具合なく順次データ転送させるシス
テムを提供することで、転送先ノードのもつ記憶メモリ
の容量、方式の差にとらわれず常に高効率な転送システ
ムを提供することができる。
【0105】また、転送先ノードの画像データ処理能力
に応じて画像データの解像度やフォーマット等を選択
し、一度に転送できるデータパケットサイズを任意に設
定することで、複数の機器が接続したシリアルバス上で
のデータ転送効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のネットワーク一例を示
した図である。
【図2】実施の形態1を適用した記録再生装置、プリン
タ装置、PCのブロック図である。
【図3】従来例で、デジタルカメラ、PC、プリンタを
PCを中心に接続した時の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】プリンタメモリの領域を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態2のネットワーク一例を示
した図である。
【図6】実施の形態1でのメモリアドレス設定動作を示
すフローチャートである。
【図7】1394シリアルバスを用いて接続されたネッ
トワーク構成の一例を示す図である。
【図8】1394シリアルバスの構成要素を表す図であ
る。
【図9】1394シリアルバスのアドレスマップを示す
図である。
【図10】実施の形態1でのリクエストデータの構成図
である。
【図11】画像空間的アドレスの座標図である。
【図12】アシンクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本的な構成図である。
【図13】アシンクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例の図である。
【図14】アイソクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本的な構成図である。
【図15】アイソクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例の図である。
【図16】バス上の転送状態の時間的な推移の様子を表
わした図である。
【図17】バスリセットからノードIDの決定までの流
れを示すフローチャートである。
【図18】画像データ量と解像度との関係図である。
【図19】YUVデータフォーマットの構成を示す図で
ある。
【図20】実施の形態2におけるリクエストデータの構
成図である。
【符号の簡単な説明】
8 記録再生系 9 システムコントローラ 13 メモリ 14 メモリ制御 18,19,61 1394I/F 26 プリンタコントローラ 63 MPU 101,201 記録再生装置 102,202 プリンタ 103 PC(パーソナルコンピュータ)

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用のデジタルインタフェースで接続さ
    れた機器間で転送元ノードから転送先ノードへデータを
    転送するデータ転送方法であって、 データの転送に先立って、転送先ノードが具備している
    データ処理能力の情報を、転送先ノードから転送元ノー
    ドに報知し、 前記転送元ノードは、報知された前記データ処理能力の
    情報に応じて転送するデータのブロックサイズを決定し
    て、順次に該ブロックサイズのデータを前記転送先ノー
    ドへ送出することを特徴とするデータ転送方法。
  2. 【請求項2】 前記データ処理能力の情報はデータ蓄積
    用のメモリ容量であり、前記転送先ノードは、メモリ内
    に蓄積されるべきデータの空間的アドレスを示すデータ
    を所望のアドレス情報として前記転送元ノードに報知し
    てデータをリクエストし、前記転送元ノードは、該アド
    レス情報に基づいてブロックサイズを決定して、データ
    を転送することを特徴とする請求項1記載のデータ転送
    方法。
  3. 【請求項3】 前記データ処理能力の情報はプリンタエ
    ンジンの印刷能力を示すデータであり、前記転送元ノー
    ドは、該プリンタエンジンの印刷能力を示すデータに基
    づいてブロックサイズを決定して、画像データ転送する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。
  4. 【請求項4】 前記プリンタエンジンの印刷能力を示す
    データは、少なくともプリンタエンジンの解像度と印刷
    速度とのいずれかを含むことを特徴とする請求項3記載
    のデータ転送方法。
  5. 【請求項5】 前記汎用のデジタルインタフェースはア
    シンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在する1
    394シリアルバスであり、データはアシンクロンス転
    送またはアイソクロナス転送を用いてを転送元ノードよ
    り転送先ノードに送られることを特徴とする請求項1記
    載のデータ転送方法。
  6. 【請求項6】 前記汎用のデジタルインタフェースはア
    シンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在する1
    394シリアルバスであり、データ処理能力の情報はア
    シンクロンス転送を用いてを転送先ノードより転送元ノ
    ードに送られることを特徴とする請求項1記載のデータ
    転送方法。
  7. 【請求項7】 汎用のデジタルインタフェースで接続さ
    れた複数の機器からなり、該複数の機器間で転送元ノー
    ドから転送先ノードへ画像データを転送して処理する画
    像処理システムであって、 転送先ノードが、画像データの転送に先立って、該転送
    先ノードが具備している画像データ処理能力の情報を転
    送元ノードに報知する処理能力報知手段を有し、 前記転送元ノードが、報知された前記画像データ処理能
    力の情報に応じて転送する画像データのブロックサイズ
    を決定するサイズ決定手段と、順次に該ブロックサイズ
    の画像データを前記転送先ノードへ送出する画像データ
    送出手段とを有することを特徴とする画像処理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記画像データ処理能力の情報は前記転
    送先ノードの画像データ蓄積用のメモリ容量であり、前
    記処理能力報知手段は、メモリ内に蓄積されるべき画像
    データの空間的アドレスを示すデータを所望の画像デー
    タアドレス情報として前記転送元ノードに報知して画像
    データをリクエストし、前記サイズ決定手段は、該画像
    データアドレス情報に基づいてブロックサイズを決定す
    ることを特徴とする請求項7記載の画像処理システム。
  9. 【請求項9】 前記転送先ノードはプリンタであって、
    前記画像データ処理能力の情報はプリンタエンジンの印
    刷能力を示すデータであり、前記サイズ決定手段は、該
    プリンタエンジンの印刷能力を示すデータに基づいてブ
    ロックサイズを決定することを特徴とする請求項7記載
    の画像処理システム。
  10. 【請求項10】 前記プリンタエンジンの印刷能力を示
    すデータは、少なくともプリンタエンジンの解像度と印
    刷速度とのいずれかを含むことを特徴とする請求項9記
    載の画像処理システム。
  11. 【請求項11】 前記汎用のデジタルインタフェースは
    アシンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在する
    1394シリアルバスであり、前記画像データ送出手段
    は、画像データをアシンクロンス転送またはアイソクロ
    ナス転送を用いてを転送元ノードより転送先ノードに送
    ることを特徴とする請求項7記載の画像処理システム。
  12. 【請求項12】 前記汎用のデジタルインタフェースは
    アシンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在する
    1394シリアルバスであり、前記処理能力報知手段
    は、画像データ処理能力の情報をアシンクロンス転送を
    用いてを転送先ノードより転送元ノードに送ることを特
    徴とする請求項7記載の画像処理システム。
  13. 【請求項13】 汎用のデジタルインタフェースで接続
    された複数の機器からなり、該複数の機器間で転送元ノ
    ードから転送先ノードへ画像データを転送して処理する
    画像処理システムの転送先ノードとなる画像処理装置で
    あって、 画像データの転送に先立って、該転送先ノードが具備し
    ている画像データ処理能力の情報を転送元ノードに報知
    する処理能力報知手段と、 該画像データ処理能力の情報に基づくブロックサイズで
    転送元ノードから転送される画像データを受信する画像
    データ受信手段とを有することを特徴とする画像処理装
    置。
  14. 【請求項14】 前記画像データ処理能力の情報は前記
    転送先ノードの画像データ蓄積用のメモリ容量であり、
    前記処理能力報知手段は、メモリ内に蓄積されるべき画
    像データの空間的アドレスを示すデータを所望の画像デ
    ータアドレス情報として前記転送元ノードに報知して画
    像データをリクエストすることを特徴とする請求項13
    記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記画像処理装置はプリンタであっ
    て、前記画像データ処理能力の情報はプリンタエンジン
    の印刷能力を示すデータであることを特徴とする請求項
    13記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記プリンタエンジンの印刷能力を示
    すデータは、少なくともプリンタエンジンの解像度と印
    刷速度とのいずれかを含むことを特徴とする請求項15
    記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記汎用のデジタルインタフェースは
    アシンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在する
    1394シリアルバスであり、前記処理能力報知手段
    は、画像データ処理能力の情報をアシンクロンス転送を
    用いてを転送元ノードに送り、前記画像データ受信手段
    は、画像データをアシンクロンス転送またはアイソクロ
    ナス転送を用いてを転送元ノードより受信することを特
    徴とする請求項13記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記転送元ノードはデジタルカメラを
    含む画像記録再生装置または画像の編集が可能なパーソ
    ナルコンピュータを含むことを特徴とする請求項13乃
    17のいずれか1つに至記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 汎用のデジタルインタフェースで接続
    された複数の機器からなり、該複数の機器間で転送元ノ
    ードから転送先ノードへ画像データを転送して処理する
    画像処理システムの転送元ノードとなる画像処理装置で
    あって、 画像データの転送に先立って、転送先ノードからの該転
    送先ノードが具備している画像データ処理能力の情報の
    報知を受信する処理能力受信手段と、 報知された前記画像データ処理能力の情報に応じて転送
    する画像データのブロックサイズを決定するサイズ決定
    手段と、 順次に該ブロックサイズの画像データを前記転送先ノー
    ドへ送出する画像データ送出手段とを有することを特徴
    とする画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記画像データ処理能力の情報は前記
    転送先ノードの画像データ蓄積用のメモリ容量であり、
    前記処理能力受信手段は、メモリ内に蓄積されるべき画
    像データの空間的アドレスを示すデータを所望の画像デ
    ータアドレス情報として受信し、前記サイズ決定手段
    は、該画像データアドレス情報に基づいてブロックサイ
    ズを決定することを特徴とする請求項19記載の画像処
    理装置。
  21. 【請求項21】 前記転送先ノードはプリンタであっ
    て、前記画像データ処理能力の情報はプリンタエンジン
    の印刷能力を示すデータであり、前記サイズ決定手段
    は、該プリンタエンジンの印刷能力を示すデータに基づ
    いてブロックサイズを決定することを特徴とする請求項
    19記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記プリンタエンジンの印刷能力を示
    すデータは、少なくともプリンタエンジンの解像度と印
    刷速度とのいずれかを含むことを特徴とする請求項21
    記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記汎用のデジタルインタフェースは
    アシンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在する
    1394シリアルバスであり、前記処理能力受信手段
    は、画像データ処理能力の情報をアシンクロンス転送を
    用いてを転送先ノードから受信し、前記画像データ送出
    手段は、画像データをアシンクロンス転送またはアイソ
    クロナス転送を用いてを転送先ノードに送出することを
    特徴とする請求項19記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 前記画像処理装置はデジタルカメラを
    含む画像記録再生装置または画像の編集が可能なパーソ
    ナルコンピュータを含むことを特徴とする請求項19乃
    至23のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  25. 【請求項25】 少なくとも、汎用のデジタルインタフ
    ェースで接続された機器間で転送元ノードから転送先ノ
    ードへデータを転送するデータ転送プログラムを記憶す
    るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、 転送先ノードの前記データ転送プログラムが、 データの転送に先立って、該転送先ノードが具備してい
    るデータ処理能力の情報を転送元ノードに報知する手順
    と、 該データ処理能力の情報に基づくブロックサイズで転送
    元ノードから転送されるデータを受信する手順とを含む
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  26. 【請求項26】 少なくとも、汎用のデジタルインタフ
    ェースで接続された機器間で転送元ノードから転送先ノ
    ードへデータを転送するデータ転送プログラムを記憶す
    るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、 転送元ノードの前記データ転送プログラムが、 データの転送に先立って、転送先ノードからの該転送先
    ノードが具備しているデータ処理能力の情報の報知を受
    信する手順と、 報知された前記データ処理能力の情報に応じて転送する
    データのブロックサイズを決定する手順と、 順次に該ブロックサイズのデータを前記転送先ノードへ
    送出する手順とを含むことを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記汎用のデジタルインタフェースは
    アシンクロナス転送とアイソクロナス転送とが混在する
    1394シリアルバスであり、データの転送手順は、該
    1394シリアルバスのアシンクロンス転送またはアイ
    ソクロナス転送の標準規格に従って行われ、データ処理
    能力の情報の転送手順は、該1394シリアルバスのア
    シンクロンス転送の標準規格に従って行われることを特
    徴とする請求項25または26記載のコンピュータ読み
    取り可能な記憶媒体。
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