JPH10285193A - 2ピン分散型イーサネットバス構造体 - Google Patents

2ピン分散型イーサネットバス構造体

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JPH10285193A
JPH10285193A JP9008639A JP863997A JPH10285193A JP H10285193 A JPH10285193 A JP H10285193A JP 9008639 A JP9008639 A JP 9008639A JP 863997 A JP863997 A JP 863997A JP H10285193 A JPH10285193 A JP H10285193A
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JP9008639A
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David B Fite Jr
ビー ファイト ジュニア ディヴィッド
Elaine H Fite
エイチ ファイト エレイン
Ron Salett
サレット ロン
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    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
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    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]
    • H04L12/4135Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD] using bit-wise arbitration
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多数のネットワーク要素が同じバスを共用で
きる分散型裁定機構をもつ2ピンバス構造体を提供す
る。 【解決手段】 バス14に接続された各ネットワークモ
ジュールの2ピンバスインターフェイス20は、2つ以
上のモジュールがバスアクセスに対して競合する場合の
分散型裁定手順を形成すると共に、2線バスを経てデー
タ信号及び衝突通知がモジュールからモジュールへと送
信されるコード化機構を形成する。この構造体は、同じ
バスに接続された多数の分散型リピータモジュール12
や他のネットワーク要素を取り扱う。バスインターフェ
イスが裁定プロセスを処理すると共に、データ信号、並
びに単一のローカルモジュールポートで検出される受信
衝突及び1つ以上のモジュールの多数のローカルポート
10におけるアクティビティを伴う送信衝突を含む種々
の衝突を検出し、処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、通信ネッ
トワーク又はローカルエリアネットワーク(LAN)に
係り、より詳細には、マルチポートリピータ(中継
器)、ブリッジ、スイッチ及びルータのような多数のネ
ットワーク要素を相互接続するためのネットワークハブ
のアーキテクチャー(構造体)に係る。ブリッジ、スイ
ッチ及びルータは、2つ以上のネットワークに接続さ
れ、そしてデータパケットを1つのネットワークと別の
ネットワークとの間で転送するための便利な機構を形成
する。マルチポートリピータは、同様の機能を実行する
が、メッセージパケットレベル以外のビットレベルで動
作する。リピータは、実際上、「リアルタイム」で動作
してメッセージをビットごとにあるポートから他のポー
トへ中継し、一方、ブリッジ及びルータは、データパケ
ットを一時的に記憶し、インテリジェントなメッセージ
ルート指定機能を果たす。
【0002】
【従来の技術】更に詳細には、本発明は、衝突検出を伴
うキャリア感知多重アクセス(CSMA/CD)と一般
に称されているプロトコルを使用するネットワークにも
適用される。ネットワークにおいて広く使用されている
1つのCSMA/CD設計は、イーサネットとして知ら
れている。イーサネットの設計は、規格文書ISO88
02−3と、IEEE802.3規格と称するANSI
/IEEE802.3とによって規定される。CSMA
/CDルールのもとでのネットワークの動作モードは、
本発明に直接関与しないが、背景技術の説明として以下
に簡単に述べる。ネットワークバス又はケーブルへアク
セスするためのCSMA/CDルールのもとでは、送信
を希望するステーションが、先ず、送信を開始する前に
ケーブルが空いていることを確かめるために「聴取」し
なければならない。ネットワーク上の全てのステーショ
ンは、アクセスに対して等しい優先順位を有し、ライン
が空いて所要のパケット間遅延が経過するや否や送信を
開始することができる。しかしながら、送信を開始した
第1ステーションが別のステーションからの送信との
「衝突」を検出した場合には、その第1ステーションが
しばらく送信を続けて、送信を希望する全てのステーシ
ョンが衝突を検出するのを確かめる。衝突を検出する他
の各々のステーションもしばらく送信を続ける。次い
で、衝突を検出した各ステーションは、あるランダムな
時間周期中に送信を終了する。衝突に伴うステーション
は、送信を再び試みる前に、ランダムな、ひいては、通
常異なる遅延時間を選択する。
【0003】リピータは、多数のポートを有し、その各
々が単一又は多数のネットワークステーションに接続さ
れる装置である。IEEE802.3規格の第9.1な
いし9.8章には、CSMA/CD衝突検出方法を用い
たリピータの標準設計について規定されている。1つの
実施形態においては、リピータがスター構成に結線さ
れ、リピータの各ポートに1つのステーションが接続さ
れる。別の実施形態においては、リピータのポートが、
単一のイーサネットリンクとして動作する送信媒体によ
り複数のステーションに接続される。従って、リピータ
は、そのポートよりも多数のステーションを接続するこ
とができる。
【0004】リピータは、実際に、その入力ポートにワ
イヤを論理的に接続し、これらのワイヤに接続される全
ての装置が同じネットワーク「衝突ドメイン」にあるよ
うにする。しかしながら、リピータは、簡単な電気的接
続によりポートを接続するものではない。むしろ、リピ
ータは、各ポートの信号を聴取し、これら信号を他のポ
ートに中継する。リピータの1つの機能は、1つ以上の
ポートにおける衝突を検出し、そしてIEEE802.
3規格に合致するような適当な処置をとることである。
例えば、1つのポートにおいて衝突が検出された場合
に、そのポートの到来信号が2つ以上のステーションの
送信を表すときには、リピータは、他の全てのポートを
経て標準的なジャミング信号を送出することにより、衝
突の存在を他のポートのステーションに知らせねばなら
ない。この形式の衝突は、通常は、「受信」衝突と称す
る。リピータが2つ以上のアクティブなポートを経て同
時にデータを受信するときには、別の形式の衝突状態が
生じる。リピータは、このとき、衝突に気付くが、ポー
トに接続されたステーションは、信号が受信されるアク
ティブなポートに接続されたステーションであっても、
衝突に気付かない。これは、「送信」衝突と称し、リピ
ータは、ジャミング信号を全てのポートに送信すること
により応答する。
【0005】リピータは、ネットワークを拡張するため
の便利な機構である。IEEE802.3規格では、ブ
リッジ又はルータに遭遇する前に送信メッセージが遭遇
するリピータの数を制限することが要求される。この制
限を満足しながらも、更なるネットワーク拡張を与える
ために、ネットワーク設計者は多数の「半リピータ」を
使用し、その各々は、従来のリピータと同数のポートを
有するが、リピータ間バス構造により互いに密接に接続
される。このバス構造は、2つの半リピータ間でイーサ
ネットデータの送信を行うだけでなく、2つのモジュー
ル間で状態情報の送信も行い、それらが協働して単一の
リピータの機能を果たすようにする。
【0006】半リピータは、一般に、ハブと称する集中
配線設備に設置され、ハブは多数の導体のバックプレー
ン即ちバスを含み、そこに半リピータモジュールが取り
外し可能に差し込まれる。バスと半リピータモジュール
との間のインターフェイスは標準化され、ブリッジやル
ータや個々のステーションのような他のネットワーク要
素も、バスに差し込めるようにされる。多数の半リピー
タ又は他のモジュールは、全て、共通のバスを経てデー
タ及び状態情報を送信する必要があるから、バスの使用
を調整するために、ある形態の裁定を与えねばならな
い。一般に、バスの裁定機構には2つの分類があり、即
ち集中型裁定と、分散型裁定がある。本発明以前は、ハ
ブの設計は、多数の並列な導体を有するリピータ間バス
(IRB)又はモジュール間バス(IMB)を含んでい
た。例えば、AMD社で製造されたIRBは、4本の共
通のバスピンと、各半リピータのための1つの付加的な
要求ピンとをもつ中央裁定バス機構を使用している。こ
れは、2個の半リピータに対して6本のピンを必要と
し、3個の半リピータに対して7本のピンを必要とし、
等々となる。分散型裁定を用いる別のモジュール間イー
サネットバス(IMB)機構が、本発明と同じ譲受人に
譲渡された「分散型LANリピータ及びステーションを
同時使用するホット・スワップ式モジュール間相互接続
(Hot-Swappable Inter-Module Interconnect of Simult
aneous Use with Distributed LAN Repeaters and Stat
ions) 」と題する1994年7月1日出願の米国特許出
願第08/270,072号に開示されている。この機
構は、15個までの半リピータ又は他のイーサネット装
置がバスの6本のピンを経て通信できるようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、半リ
ピータ及び他のネットワーク要素を相互接続するための
ネットワークハブの設計を改善する必要性があることが
明らかである。理想的には、モジュール間バスは、機能
性を低下することなく相互接続構造のサイズ及びコスト
を最小にするために、できるだけ簡単でなければならな
い。本発明は、この目標を満たす。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の半リピ
ータ又は他のネットワーク要素が同じバスを共用できる
ようにする分散型裁定機構をもつ2ピンバス構造体に関
する。簡単に且つ一般的に述べると、本発明の2ピンバ
ス構造体は、2本の導体のみを有するモジュール間バス
と、ネットワーク要素をバスに接続する2ピンのバスイ
ンターフェイスユニットを各々有する少なくとも2つの
ネットワーク要素とを備えている。2ピンインターフェ
イスユニットは、2つ以上のネットワーク要素がほぼ同
じ時間にアクセスを求めるときにバスへのアクセスを制
御するための分散型の裁定機構を構成する。より詳細に
は、この構造体は、ある要素又はモジュールから別のも
のへネットワークデータを転送すると共に、あるネット
ワーク要素から別のものへ状態情報を転送し、バスに接
続された多数のネットワーク要素が容易に協働するよう
にする。本発明のここに示す実施形態では、ネットワー
ク要素の少なくとも2つが半リピータであり、その各々
は、他のネットワーク要素に接続できる多数のローカル
ポートを有し、そして2ピンインターフェイスユニット
は、ある半リピータから別の半リピータへ状態情報の転
送を与え、半リピータの同期動作を維持する。
【0009】各2ピンのバスインターフェイスユニット
は、そのインターフェイスユニットを独特に識別する識
別コードと、データ及び衝突情報を含むローカルアクテ
ィビティをネットワーク要素の多数のローカルポートに
おいて検出するための第1回路と、この第1回路による
ローカルアクティビティの検出に応答して、動作の裁定
段階中にバス導体の1つに識別コードを送信すると共
に、インターフェイスユニットがバスへのアクセスを得
たかどうか検出するための第2回路と、裁定段階の後に
動作し、検出されたローカルアクティビティのコード化
表示をバスに送信するための第3回路とを備えている。
【0010】又、本発明は、ネットワークモジュールを
2導体のモジュール間バスに接続するための2ピン型バ
スインターフェイスに関しても規定され、このバスイン
ターフェイスは状態マシンを備え、この状態マシンは、
アイドルコードがモジュール間バスに送信されるアイド
ル状態と;バスのアクセスを裁定するために、モジュー
ル識別コードがマスターモードの状態マシンによりモジ
ュール間バスに送信される裁定状態と;データコードが
モジュール間バスに送信され、そしてバスインターフェ
イスに関連したローカルポートへ送信される送信状態
と;衝突コードがモジュール間バスに送信される少なく
とも1つのマスター衝突状態と;スレーブモードの状態
マシンが少なくとも1つの他の状態マシンとの裁定に参
加する裁定待機状態と;スレーブモードの状態マシンが
バスからデータを受け取り、そしてバスインターフェイ
スに関連したローカルポートへそれを送信する受信状態
と;衝突コードがバスから受け取られ、そしてバスイン
ターフェイスに関連したローカルポートへ中継される少
なくとも1つのスレーブ衝突状態と;状態から状態への
移行を行うのに必要な条件を定義する1組の状態マシン
コマンドと;ある状態から別の状態への移行を行うとき
に状態マシンにより実行されるファンクションを定義す
る1組の状態マシン応答とを有し;バスに接続された多
数のバスインターフェイスの状態マシンは、バスアクセ
スの分散型裁定を実行してデータ及び状態情報をあるバ
スインターフェイスから別のバスインターフェイスへ転
送するように協働する。より詳細には、少なくとも1つ
のマスター衝突状態は、バスインターフェイスに関連し
た1つのローカルポートにおいて検出された受信衝突を
通知するためのマスター受信衝突状態と;少なくとも1
つがこのバスインターフェイスに関連したものである2
つ以上のローカルポートにおける送信衝突を伴うアクテ
ィビティを通知するためのマスター送信衝突状態とを含
み、そして少なくとも1つのスレーブ衝突状態は、別の
バスインターフェイスにより検出された受信衝突の通知
を処理するためのスレーブ受信衝突状態と、別のバスイ
ンターフェイスにより検出された送信衝突の通知を処理
するためのスレーブ送信衝突状態とを含む。本発明のこ
こに示す実施形態において、モジュール間バスは、
「0」状態又は「1」状態の信号を搬送する第1及び第
2のラインを有する。アイドルコードは、第1及び第2
の両方のラインにおける「0」状態信号である。データ
及び状態情報は、裁定中に識別コードで始まる信号シー
ケンスで送信され、その後、データシーケンス又は衝突
状態通知が続く。裁定中に送信されるモジュール識別コ
ードは、第1ラインに送られる次々の識別ビットと、第
2ラインに同時に送られる「1」コードとを含む。デー
タコードは、第1及び第2ラインにおける相補的データ
ビットの対として送信され、衝突コードは、第1及び第
2ラインの両方において「1」コードで始まり、第1ラ
インにおける「1」のストリング、及び第2ラインにお
ける「1」又は「0」のストリングで続けられ、受信衝
突と送信衝突が区別される。
【0011】方法に関しては、本発明は、第1及び第2
のラインのみを有するモジュール間バスを経て一緒に接
続された少なくとも2つのネットワークモジュールの動
作を整合するために各インターフェイスモジュールにお
いて実行される一連の段階として規定される。本発明
は、モジュールにもバスラインにもネットワークアクテ
ィビティないときにアイドル状態と仮定し;ネットワー
クモジュールに関連した複数のローカルポートのいずれ
かにおいてデータ又は衝突信号の形態のローカルアクテ
ィビティを検出し;ローカルアクティビティが検出され
たときに、バスへのアクセスを得るために裁定プロセス
に参加し;あるローカルポートから受け取ったデータ信
号を他のローカルポートへ送信すると共に、バスライン
を経て他のモジュールへ送信し;衝突がこのモジュール
によって検出されたときにバスラインを経て他のモジュ
ールへ衝突通知を送信し;他のモジュールからバスライ
ンを経てデータ信号を受け取りそしてこれらデータ信号
をローカルポートを経て送出し;他のモジュールからバ
スラインを経て送信された衝突通知を検出し;そしてこ
のモジュールにおいて衝突が検出されたとき、又は別の
モジュールから衝突通知が受け取られたときに、ローカ
ルポートにジャミング信号を送信する;という段階を備
えている。
【0012】本発明の方法において、裁定プロセスに参
加する上記段階は、このモジュールに独特の2進識別信
号のシーケンスを第1のバスラインに送信し;各2進識
別信号の送信の後に、優先順位の高い識別信号がバスに
送信されていないことを確認し;優先順位の高い識別信
号が検出された場合は、このモジュールの全てのローカ
ルポートにジャミング信号を送信すると共に、第2のバ
スラインに2進「1」を送信して、裁定プロセスの終わ
りに衝突を指示し;そして裁定プロセス中に優先順位の
高い識別信号が検出されない場合は、検出されたローカ
ルアクティビティの形式に基づいて、データ信号を送信
するか又は衝突通知を送信することを含む。ローカルア
クティビティを検出する上記段階においてローカルポー
トにデータ信号が検出された場合、及び裁定プロセスが
首尾良く完了した場合には、データ信号を送信する段階
が、次に、バスの第1ラインにデータ流をそしてバスの
第2ラインに相補的なデータ流を送信することにより実
行される。ローカルアクティビティを検出する上記段階
において受信衝突に伴う信号が単一のローカルポートに
検出される場合、及び裁定プロセスが首尾良く完了した
場合には、衝突通知を送信する段階が、次に、受信衝突
コードをバスラインに送信することにより行われ、そし
てジャミング信号を送信する段階は、衝突が検出された
ポートを除く全てのローカルポートに向けられる。受信
衝突信号を送信する段階は、第1バスラインに一連の2
進「1」信号を送信し、そして第2バスラインに2進
「1」信号と、これに続く一連の2進「0」信号を送信
することを含む。
【0013】ローカルアクティビティを検出する上記段
階において送信衝突に伴う信号が2つ以上のローカルポ
ートに検出された場合、及び裁定プロセスが首尾良く完
了した場合には、衝突通知を送信する段階が、次に、バ
スラインに送信衝突コードを送信することにより実行さ
れ、そしてジャミング信号を送信する段階が全てのロー
カルポートに向けられる。送信衝突コードを送信する段
階は、第1及び第2のバスラインの両方に2進「1」信
号を送信することを含む。
【0014】モジュールがローカルアクティビティを検
出しない場合には、裁定の終了を待機し;裁定の後にバ
スを経て受け取った信号を処理し;その受け取った信号
がデータ信号である場合には、ローカルポートを経てデ
ータ信号を送出し;そしてその受け取った信号が衝突信
号である場合には、全てのローカルポートにジャミング
信号を送信するという段階を実行する。
【0015】以上の説明から、本発明は、ネットワーク
通信の分野、特に、半リピータ及び他のネットワーク要
素を相互接続するためのモジュール間バスの設計に顕著
な改善をもたらすことが明らかであろう。より詳細に
は、本発明は、2本のバスワイヤのみを経てデータ及び
状態情報をモジュール間通信するのに伴い、バックプレ
ーン通信ハブにおけるモジュール間バスのスペース及び
コストの節約を果たす。本発明の他の特徴及び効果は、
添付図面を参照した以下の詳細な説明より明らかとなろ
う。
【0016】
【発明の実施の形態】説明のための添付図面に示された
ように、本発明は、半リピータ又は他のネットワーク要
素を相互接続するための2線バス構造体に関する。これ
まで、ネットワーク要素は、中央のハブにおいて、多数
の並列ワイヤを有するモジュール間バスにより相互接続
されている。リピータ間接続については、半リピータモ
ジュールが一体的に適切に動作するよう確保するため
に、半リピータに関するイーサネットデータ及び状態デ
ータを搬送するのに多数のワイヤが必要とされている。
公知のあるバス構造においては、バスワイヤの本数は、
バスに受け入れることのできる半リピータの数と共に増
加する。他のものでは、固定の本数のバスワイヤが使用
される。
【0017】本発明によれば、2本の導体を有するモジ
ュール間バスが、半リピータ及び他のネットワーク要
素、例えば、ブリッジ及びルータの相互接続を行い、分
散型の状態マシンがバスへのアクセスを裁定しそして状
態データを相互接続されたモジュール間に送信する。本
発明は、ここでは、半リピータを相互接続するための分
散型状態マシンについて述べるが、ここに説明する状態
マシンは、半リピータよりも論理的に簡単な状態を与え
るブリッジ及びリピータの相互接続にも適用できること
を理解されたい。
【0018】イーサネットネットワークのようなCSM
A/CDを用いた通信ネットワークは、本来その範囲が
限定されるが、ネットワークを単一の衝突スペースへ結
合するために種々の構造体が使用される。図1に示すよ
うに、マルチポート半リピータ12のポート10の幾つ
かに多数のネットワークを接続することができる。第2
の半リピータ12’は、多数のポート10’を有するも
のとして示され、これらポートには他のネットワーク又
はステーションを接続することができる。両方の半リピ
ータ10及び10’は、イーサネットデータ及びリピー
タの状態情報が送信されるモジュール間バス14に接続
される。従来、モジュール間バスは、この情報を搬送す
るために多数の並列な導体を含まねばならないが、本発
明によれば、バス14は、各々データライン及び裁定ラ
インと呼称される2本の導体16及び18を有するだけ
である。以下の説明から明らかなように、「データ」及
び「裁定」という用語は、両方のラインを用いてデータ
及び状態情報の両方が搬送されるので、任意である。
【0019】マルチポート半リピータ12及び12’
は、従来の半リピータモジュールの機能を実行する。こ
れらの機能は、多数のポート10及び10’を経てデー
タ及び衝突信号を受信しそして選択されたポートを経て
ジャミング信号を送信することを含む。更に、本発明に
よれば、各半リピータは、2ピンバスインターフェイス
20及び20’を各々備え、その各々は、半リピータ1
2及び12’からライン22及び22’を経てデータ及
び衝突状態情報を受け取り、そしてバスワイヤ16及び
18に接続される。より詳細には、各2ピンバスインタ
ーフェイスは、出力信号(DATAOをデータライン1
6へそしてARBOを裁定ライン18へ)を発生すると
共に、入力信号(DATAIをデータライン16からそ
してARBIを裁定ライン18から)を受信する。又、
図1に示したように、ブリッジ26は、それ自身の2ピ
ンバスインターフェイス20”を経てバス14に接続さ
れている。ブリッジ26は、一例として、2つの個別の
ネットワーク28及び28’への接続を与えるものとし
て示されている。2ピンインターフェイスユニット2
0、20’及び20”の各々は、それに関連した識別子
(ID)レジスタ30、30’及び30”を有し、これ
らレジスタは、バス14に接続された装置を独特に識別
し、即ちマルチポート半リピータ12及び12’又はブ
リッジ26の1つを識別する。上記したように、2ピン
バスインターフェイスの動作は、マルチポート半リピー
タの機能に関連して最も良く説明される。ブリッジ26
に関連した2ピンインターフェイス20”の動作は、半
リピータの機能よりも複雑でない。
【0020】ポート10及び10’のデータアクティビ
ティに応答して、2ピンバスインターフェイス20及び
20’は、半リピータバス14を経て送信するための適
当な信号を発生すると共に、必要なときに、ポート10
及び10’の選択された方に送信するための適当なジャ
ミング信号を発生する。2ピンバスインターフェイス2
0及び20’の全体的な動作は、図2から図6に示すよ
うに、分散型の状態マシンとして最も良く説明される。
【0021】一般的に、状態マシンは、1組の状態と、
1組のコマンドと、1組の応答と、応答/状態対(即ち
応答及び状態)を各コマンド/状態対(即ちコマンド及
び状態)に指定するファンクションとを有するものとし
て定義される。マシンが特定の状態にあるときには、コ
マンド(通常は信号条件の論理的な組合せの形態)の発
生により、マシンは、予め選択された応答を実行し(通
常は予め選択された信号条件を設定又はクリアすること
により)そして新たな状態をとる(又は同じ状態に留ま
る)ようにされる。状態マシンの形態の論理的マシンを
示す方が、機能的なフローチャートを構成するよりもし
ばしば有用である。状態マシン図は、マシンに生じ得る
条件の複雑な組合せの理解を容易にし、全てのこのよう
な組合せが意図され説明されるよう確保する。更に、状
態マシン図は、本発明による最終製品の性質に大きく左
右されるタイミングを伴う特定のパラメータとは別に、
それに関連する装置の完全な定義を与える。
【0022】図3から図6において、大きな円は異なる
状態を表し、全部で10個の状態があることが分かる。
小さな円は他の状態への接続子を表し、図の接続線の数
を減少するためにのみ使用される。矢印をもつ各線は、
マシンの状態の変化又は「同じ状態」の結果を表す。移
行線に隣接する記載は、状態マシンの「コマンド」であ
り、即ち状態を変化させるか又は同じに留まらせる条件
である。状態移行線に挿入された長方形ブロック内の記
載は、種々の状態への指令された移行の結果として生じ
る状態マシンの「応答」である。
【0023】状態マシン図の別の重要な観点として、こ
の図は2ピンバスインターフェイス(20又は20’)
の全ての状態及び移行を表すが、2つ以上の同様の状態
マシンが互いに協働して、バス14の使用に対する分散
型裁定を実行すると共に、データ及び状態情報の転送を
達成することを理解するのが重要である。更に、2つ
(又はそれ以上)の状態マシンが裁定に含まれる場合に
は、それらが裁定及び情報転送手順において2つの異な
るモードの1つをとる。便宜上、これらを「マスター」
及び「スレーブ」モードと称するが、これらの用語は、
説明上の用語としてよりも標号としてみなすべきであ
る。「マスター」モードで動作するインターフェイス
は、単に、バスに最初に送信すべきものであるか、又は
裁定プロセスに現在「勝っている」ものである。一方、
「スレーブ」モードは、裁定又はバスを経ての情報転送
に参加している他のインターフェイスを指す。以下で明
らかとなるように、2つのバスインターフェイスユニッ
トのマスター及びスレーブの役割は、裁定中に逆転され
ることがある。
【0024】動作の概要 半リピータがアイドル状態であるか、データパケットを
送信しているか、送信衝突信号を送信しているか、バス
衝突信号を送信しているか、又は受信衝突信号を送信し
ているかに基づいて、バス14に送信される4つの基本
的なパターンがある。これら信号事象の各々に対しバス
14のDATA及びARBラインに送信される信号のフ
ォーマットは、次の通りである。 事象 DATA ARB アイドル 0 0 データパケット ID<0,1,2,3>、次いでデータ 1111、次いで NOTデータ Bus/Transmit Coll. ID<0,1,2,3>、次いで111... 1111、次いで1111... Receive Coll. ID<0,1,2,3>、次いで111... 1111、次いで1000... 「ID<0,1,2,3>」は、識別コードにおける4
つの次々の識別子ビットの転送を指す。もちろん、4ビ
ットコードについて何ら厳密なものはなく、IDは、必
要に応じてそれより多数又は少数のビットでもよい。4
ビットIDコードは、15までのネットワークモジュー
ルをバスに接続できるようにする。
【0025】上記のテーブルから明らかなように、DA
TA及びARBラインに使用されるエンコード規定は、
0−0が常にアイドルの状態を表し、そして他のエンコ
ード(0−1、1−0又は1−1)の意味がエンコード
シーケンスに基づくというものである。データパケット
がバス14に送信される通常の場合には、データパケッ
ト前置き部の最初の4ビットが、DATAラインのID
コード及びARBラインの一連の4つの1と置き換えら
れる。これら4ビットに続くデータパケットの残り部分
は、DATAラインでは通常の形態で送信されそしてA
RBラインでは逆の即ち相補的な形態で送信される。バ
スインターフェイスがDATA入力ライン上でそれ自身
のIDを検出し、そしてDATA及びARBの両ライン
に1を送信した別のモジュールの検出がなされない場合
には、このバスインターフェイスがバスにおいて唯一ア
クティブとなる。DATA及びARBの両方がパケット
の送信中にいつでもアサートされるか、又はインターフ
ェイスが初期の裁定中にそのIDの反転形態を検出する
場合には、そのインターフェイスがバスの衝突に対する
ルールに従うように復帰する。いずれにせよ、受信側モ
ジュールは、最初の4つの(ID)ビットを、データパ
ケット前置き部分の始めに通常現れるシーケンス101
0に置き換えねばならない。
【0026】受信衝突の場合、即ちバスインターフェイ
スが、マルチポート半リピータから1つのポートのみが
衝突状態に遭遇することが分かったときには、データパ
ケットを送信する場合のように、4つの1がARBライ
ンにアサートされる一方、IDがDATAラインに送信
される。IDビット及び1に続いて、ARB及びDAT
Aの両方は、衝突状態を指示するために、更に1ビット
の時間中アサートされる。次いで、ARB信号は0に落
とされ、そして1はDATAラインにアサートされ続け
る。このバスインターフェイスのIDがDATAライン
に戻されそして他のモジュールがARBラインをアサー
トしない場合には、これがアクティブな唯一のインター
フェイスとなる。ローカルポートがアイドル状態になり
そして全パケットのビット時間が経過した(通常は96
又は128ビット)ときに事象が終了する。ARBがパ
ケット中にいつでもアサートされるか又は初期の裁定中
に反転IDが返送される場合には、これは、別のアクテ
ィブなバスインターフェイスの存在を指示する。次い
で、バス衝突ルールに従う。この場合も、受信モジュー
ルは、初期IDビットを「1010」シーケンスと置き
換えねばならない。
【0027】送信衝突が1つのモジュールで検出され、
即ち2つ以上のローカルポートがアクティブである場合
には、この状態は、IDビットがアサートされた後に少
なくとも96又は126ビットの時間中ARB及びDA
TAの両ラインに1を送信することにより取り扱われ
る。ローカルIDが4つの裁定サイクル中にDATAラ
インに現れる場合には、このインターフェイスユニット
が裁定に勝つが、これは必ずしもバスアクセスに競合す
る唯一のモジュールでなくてもよい。96ビットの時間
が経過したときに、ARBラインはもはやアサートされ
ないが、DATAラインには「1」がアサートされ続
け、1つのモジュールのみが残されていることを示す。
1つのアクティブなポートしかない場合には、モジュー
ルは、「1つのポートが残された」ことを指示するよう
にその状態を変化させる。送信衝突の場合及び更に複雑
なバス衝突の場合であって、バスに対して競合する2つ
以上のモジュールがローカルポートアクティビティを有
する場合の動作の詳細は、バスインターフェイス状態マ
シンの動作の説明後まで残しておくのが良かろう。
【0028】バスインターフェイス状態マシンの詳細な
説明 本発明のバスインターフェイスは、状態マシンとして表
されたときに最も良く説明され理解されよう。このマシ
ンは、図3から図6の大きな円で示された10個の状態
を有する。それら状態は、次の通りである。 FIDLE アイドル ARB 裁定(マスターモジュール) ARBWT 裁定待機(スレーブモジュール) FSEND 送信(マスターモジュール) FRECV 受信(スレーブモジュール) MTCOL マスター送信衝突 STCOL スレーブ送信衝突 MRCOL マスター受信衝突 SRCOL スレーブ受信衝突 WAIT アイドル状態へ復帰する前の待機
【0029】図に使用された規定は、アスタリスク
(*)が論理アンドを意味し、プラス符号(+)が論理
オアを意味し、そして記号又は表現の前のマイナス符号
(−)が否定又は反転を意味するというものである。図
に付随した記号説明に示されたように、関連する半リピ
ータからマシンへの入力は、DATAI(DATAライ
ンからの入力)及びARBI(ARBラインからの入
力)を含む。同様に、出力はDATAO及びARBOを
含む。ローカルポート入力は、DATAIN(入力デー
タに対する)及びCOLLIN(ローカルポート衝突指
示に対する)である。又、記号説明に示されたように、
種々の他の記号が次のように入力から定義又は導出され
る。 LACTIVE=COLLIN(ANYLOCALPO
RT)+(DATAI(ANYLOCALPORT)*
−JAMMING)+−EXT CNT DONE 但し、JAMMINGは、ジャミングが生じるかどうか
を示し、EXT CNTは、FIDLE状態からARB
状態へ入るときにリセットされる拡張カウンタである。
従って、LACTIVEは、ジャミングがない場合にい
ずれかのポートにおいて衝突が指示されるか又はいずれ
かのポートからデータ入力があるとき、或いは拡張カウ
ントが完了しないときのローカルアクティビティを指示
する。拡張カウントは、データ及び衝突の通知が、96
ビットの時間のような少なくとも最小数のビット時間中
持続されるように確保するために使用される内部カウン
タである。 LCOL=COLLIN(MORE THAN ONE
LOCALPORT+(DATAI(MORE TH
AN ONELOCAL PORT)*−JAMMIN
G) 従って、LCOLは、ジャミングが存在しない場合に、
2つ以上のポートから衝突指示がある場合又は2つ以上
のローカルポートからデータ入力がある場合に、ローカ
ル衝突状態を指示する。 LRXCOL=COLLIN(N)、ローカル受信衝突
を示す。Nは第1のアクティブなローカルポートであ
り、Mは最後のアクティブなローカルポートである。F
TCOLは、送信衝突状態の過去の検出を指示するのに
使用されるフラグである。
【0030】以下、10個の状態の各々(WAIT状態
を除く)と、各状態への及び各状態からの考えられる状
態マシン経路とについて説明する。この完全な説明は、
最も一般的に生じる状態における状態マシンの動作を理
解するための良好な基礎となろう。
【0031】FIDLE:これは、ローカルアクティビ
ティが存在せずそしてARBラインを経て何も受け取ら
れないときにマシンが留まる状態である。図に示された
ように、(−ARB*−LACTIVE)、即ちARB
I=0及びLACTIVE=0の場合に、マシンはこの
状態に留まる。FIDLE状態に留まることは、ARB
O及びDATAOの両方が0として出力されそしてロー
カル出力が全て「アイドル」(OUT(ALL)=ID
LE)にセットされることを意味する。マシンは、2つ
の方法の1つで、即ちARBWT又はARBのいずれか
に入ることによりFIDLE状態から出る。
【0032】ARBI(入力)ラインに「1」が受け取
られた場合には、これは、別のモジュールがデータを送
信しているか又は衝突情報を送信していることを指示す
る。マシンは、ARBWT状態に入る前に次の機能を実
行し、即ち出力ARBOにLACTIVE状態を出力し
(ローカルアクティビティが存在する場合は1、さもな
くば0)、FTCOLをLACTIVEにセットし(ロ
ーカルアクティビティが存在する場合は1、さもなくば
0)、裁定カウンタ(I)を1にセットし、そして全て
のローカルポートにJAM信号を出力する(OUT(A
LL)=JAM)。この点において、マシンは、「スレ
ーブ」状態で機能し、裁定が終わるまでARBWTを待
機する。
【0033】ARBI及びDATAIに入力はないが、
ローカルアクティビティがある(LACTIVE=1)
場合には、マシンは、次の機能を実行した後にARB状
態への移行を行う。即ち、ARBO出力を1にセット
し、裁定カウンタ(I)を0にセットし、データ出力D
ATAOを第1のID(MYID<i>)にセットし、
FTCOLをLCOLにセットして、ローカル衝突があ
るかどうかを指示し、そしてN以外の全てのローカルポ
ートにJAM信号を出力する(OUT(ALLXN)=
JAM)。この点において、マシンは、「マスター」モ
ードで機能し、ARBで裁定を開始する。
【0034】ARBWT:これは、スレーブ状態のマシ
ンに対し裁定が行われる状態である。ARBWT状態に
到達する、その後のビットサイクルにおいて、(1)A
RBWT状態に留まる、(2)WAIT状態へ退出す
る、(3)ARB状態へ移行する、(4)FRECV状
態へ移行する、(5)STCOL状態へ移行する、又は
(6)SRCOL状態平行する、のいずれかが選択され
る。
【0035】(1)マシンは、裁定カウンタ(I)が3
未満でありそしてARBIがアサートされ続ける限り、
又は裁定カウンタ(I)が3に等しく、ARBIがアサ
ートされ続けそしてローカルアクティビティがない(L
ACTIVE=0)の場合には、ARBWT状態に留ま
る。ARBWT状態において、ARBO出力は、LAC
TIVEにセットされ(アクティブの場合は1、さもな
くば0)、裁定カウンタ(I)は、各ビットサイクルご
とに1だけ増加され、FTCOLの状態は、その前の値
とLACTIVEをオアすることにより更新され、そし
て全てのローカルポートはジャミング状態にされる(O
UR(ALL)=JAM)。これは、状態マシンがスレ
ーブモードでスタートし、そしてマスターモードで動作
する別のモジュールによる4サイクル(ビット)のID
送信中そのスレーブモードに留まるときの通常の動作モ
ードである。以下に述べるように、通常のデータパケッ
ト送信中には、マシンは、次いで、FRECV状態への
移行を行い、マスターモードのモジュールにより送信さ
れたパケットのデータビットを受信し続ける。
【0036】(2)バス入力ARBI及びDATAIが
両方とも0でありそしてローカルアクティビティがない
(LACTIVE=0)場合には、マシンは、FTCO
Lを0にセットしそして全てのローカルポートにアイド
ル状態を出力した後にWAIT状態への移行を行う。こ
の移行は、バスライン(DATA及びARB)が何らか
の理由でアイドル状態に入るときに生じる。WAIT状
態は、タイマーが経過するのを単に待機し、次いで、F
IDLE状態への移行を行う。
【0037】(3)裁定カウンタ(I)が3以下であ
り、そしてARBI入力が0で、ローカルアクティビテ
ィがある(LACTIVE=1)場合には、状態マシン
は、ARB状態へ移行し、そしてマスターモジュールの
役割を果たす。ARBO出力は1にセットされ、裁定カ
ウンタは0にセットされ(I=0)、DATAO出力は
MYID<i>にセットされ、FTCOLは1にセット
され、そして全てのローカルポートはジャミング状態に
される(OUT(ALL)=JAM)。
【0038】(4)FRECV状態への移行は、裁定カ
ウントが4に達し(I=4)、第1のデータビットが検
出され(DATAI=1及びARBI=0)そしてロー
カルアクティビティがない(LACTIVE=0)とき
に生じる。次いで、状態マシンは、バスからそれ以上の
データビットを受け取る準備ができる。
【0039】(5)STCOL状態(スレーブ送信衝
突)への移行は、2つの考えられる経路の1つを経て生
じる。第1に、この移行は、裁定カウントが3に到達し
た(I≧3)後に、バスラインの少なくとも1つがアサ
ートされ(アイドルでない)そしてローカルアクティビ
ティが検出された(LACTIVE=1)場合に、いつ
でも生じる。STCOL状態に入る前に、状態マシン
は、ARBO及びDATAO出力ラインの両方に「1」
をアサートし、FTCOL=1にセットし、そして全て
のローカルポートにジャミング信号を出力し続ける(O
UT(ALL)=JAM)。又、STCOL状態への移
行は、裁定の完了時に(I=4のときに)、DATAI
及びARBI入力に「1」を受け取るが、ローカルアク
ティビティがなく(LACTIVE=0)、そしてFT
COL=1であって、アイドル状態を出て以来ローカル
アクティビティが検出されたことから送信衝突のおそれ
があることを指示するときにも生じる。ARB、DAT
A及びFTCOLは既にセットされているので、STC
OL状態をとる前に行われる唯一の動作は、全てのロー
カルポートにジャミング信号を出力し続けることである
(OUT(ALL)=JAM)。
【0040】(6)又、SRCOL状態(スレーブ受信
衝突)への移行は、DATAI及びARBIが「1」で
ある場合に、I=4であり且つローカルアクティビティ
がない(LACTIVE=0)ときに生じる。上記
(5)で示したように、これらの状態が生じそしてFT
COLがセットされたときには、STCOL状態への移
行となる。しかしながら、同じ状態が生じそしてFTC
OLがクリアされた場合には、これが受信衝突と仮定さ
れ、マシンは、SRCOLへの移行をなす一方、全ての
ローカルポートにジャミング信号を出力し続ける(OU
T(ALL)=JAM)。
【0041】FRECV:ARBWTを参照して上記し
たように、通常は、裁定が完了しそして第1のデータビ
ットがDATA及びARBラインを経て受け取られたと
きに、ARBWT状態から受信状態(FRECV)に到
達する。又、FRECVは、状態マシンにおいて特に指
定されない何らかの不当状態が検出されたときに入るべ
きデフォールト状態としても使用される。FRECV状
態に入った後に、マシンは、その後のビットサイクルに
おいて行うべき5つの考えられる動作をもつ。
【0042】(1)到来するデータを処理しそしてFR
ECV状態に留まる。この動作は、到来するデータビッ
トがDATA及びARBラインにおける相補的状態の存
在により検出され(ARBI XOR DATAI=
1)、そしてローカルアクティビティがない(LACT
IVE=0)限り、行われる。状態マシンがFRECV
状態に留まるときには、到来データは、全てのローカル
ポートを経て出力される(OUT(ALL)=DAT
A)。
【0043】(2)バスのアイドル状態が検出され(D
ATAI=ARBI=0)そしてローカルアクティビテ
ィがない(LACTIVE=0)ときにWAIT状態を
経て退出する。退出の前に、アイドル状態は、ローカル
ポートへ出力される(OUT(ALL)=IDLE)。
【0044】(3)バスがアイドル状態であり(DAT
AI=ARBI=0)そしてローカルアクティビティが
検出された(LACTIVE=1)場合にARB状態へ
移行する。FIDLEからARB状態へ入るときと同様
に、ARBOに「1」が出力され、そしてDATAOに
MYID<1>が出力される。FTCOLは「1」にセ
ットされ、そして全てのローカルポートは、ジャミング
状態にされる(OUT(ALL)=JAM)。
【0045】(4)ローカルアクティビティが検出され
(LACTIVE=1)そしてバスがアイドル状態でな
い(ARBI又はDATAIが「1」である)場合にス
レーブ送信衝突状態(STCOL)へ移行する。ARB
WT状態からSTCOL状態へ入ったときと同様に、マ
シンは、先ず、ARBO、DATAO及びFTCOLを
「1」にセットし、そして全てのローカルポートにジャ
ミング信号を出力する(OUT(ALL)=JAM)。
【0046】(5)ローカルアクティビティがなく(L
ACTIVE=0)そしてDATAI及びARBIの両
方が「1」である場合にはスレーブ受信衝突状態(SR
COL)へ移行する。SRCOL状態へ入る前に出力ポ
ートにジャミング信号が送られる(OUTPUT(AL
L)=JAM)。
【0047】STCOL:スレーブ送信衝突状態(ST
COL)は、裁定の後に、ローカルアクティビティがあ
る(LACTIVE=1)か、又は最新のローカルアク
ティビティがある(FTCOL=1)場合に、到達す
る。又、SRCOL状態からも到達する。STCOL状
態になると、その後に次の4つの動作が考えられる。
【0048】(1)入力信号DATAI=1の場合に
は、STCOL状態に留まり、そしてローカルポートを
ジャミング状態にし続ける(OUT(ALL)=JA
M)。
【0049】(2)バスがアイドル状態になり(DAT
AI=ARBI=0)そしてローカルアクティビティが
ない(LACTIVE=0)場合は、先ずFTCOL=
0にセットしそしてアイドルコードをローカルポートに
出力した(OUT(ALL)=IDLE)後に、WAI
T状態を経て退出する。
【0050】(3)DATAI入力が「0」となって、
バスのマスターマシンが停止したことを指示し、DAT
Aラインに「1」をアサートし、そしてローカルアクテ
ィビティを生じさせる(LACTIVE=1)場合に
は、状態マシンは、先ず、ARBO出力を「1」にセッ
トし、裁定カウンタをリセットし(I=0)、DATA
O出力をMYID<i>にセットし、FTCOLをAR
BIの値にセットしそしてローカルポートをジャミング
状態にした(OUT(ALL)=JAM)後に、裁定状
態(ARB)に入ることによりバスの制御を得るように
試みる。
【0051】(4)DATAI入力が「0」となって、
バスのマスターマシンが停止したことを指示し、「1」
をアサートするが、ARBI入力は「1」であって、他
のマシンが存在することを指示すると共に、ローカルア
クティビティがない(LACTIVE=0)場合には、
状態マシンは、先ず裁定カウンタをリセットし(I=
0)そしてローカルポートにジャミング信号を出力し続
けた(OUT(ALL)=JAM)後に、ARBWT状
態に入り、スレーブモジュールとして裁定に参加する。
【0052】SRCOL:スレーブ受信衝突状態(SR
COL)は、DATAI及びARBIの両入力ラインに
「1」が受け取られたときにFRECV状態又はARB
WT状態から到達する。その後のサイクルにおいて、S
RCOL状態には、次の4つの動作が考えられる。
【0053】(1)DATAI及びARBI入力が各々
「1」及び「0」であり、そしてローカルアクティビテ
ィがない(LACTIVE=0)場合には、マシンは、
SRCOL状態に留まって、FTCOLを「0」に保持
すると共に、ローカルポートにジャミング信号を出力し
続ける(OUT(ALL)=JAM)。
【0054】(2)バスがアイドル状態となり(DAT
AI=ARBI=0)そしてローカルアクティビティが
ない(LACTIVE=0)場合には、FTCOLを
「0」にセットしそしてローカルポートにアイドル信号
を送信した(OUT(ALL)=IDLE)後に、WA
IT状態を経て退出する。
【0055】(3)DATAI及びARBI入力が両方
とも「1」であって、他のマシンが送信衝突を信号して
いることを指示するか、又はDATAIが「1」であり
且つローカルアクティビティがあって(LACTIVE
=1)、送信衝突を指示する場合には、マシンがSTC
OL状態への移行を行う。この移行において行われる動
作は、ARBO及びDATAOの両方をLACTIVE
の値にセットし、即ちローカルアクティビティがある場
合に「1」にセットし、FTCOLを「1」にセット
し、そしてローカルポートをジャミングにし続ける(O
UT(ALL)=JAM)ことを含む。
【0056】(4)バスがアイドル状態になり(DAT
AI=ARBI=0)そしてローカルアクティビティが
ある(LACTIVE=1)場合には、マシンは、バス
の制御を得るよう試みるためにARB状態への移行を行
う。ARB状態への更に直接的な経路(FIDLEか
ら)の場合と同様に、ARBOは「0」にセットされ、
裁定カウンタはリセットされ(I=0)、DATAOは
MYID<i>にセットされ、FTCOLは「1」にセ
ットされ、そして全てのローカルポートはジャミング状
態にされる(OUT(ALL)=JAM)。
【0057】ARB:ARB状態は、この状態マシンが
マスターモードにあるときに裁定が行われる状態であ
る。ARB状態は、最初に、バスがアイドル状態である
ときにローカルアクティビティ(LACTIVE=1)
を検出する結果としてFIDLE状態から到達する。
又、ARB状態は、ローカルアクティビティが検出され
たときに他の種々の状態から到達してもよい。ARB状
態になると、状態マシンは、次の4つのその後の動作を
いずれかを実行する。
【0058】(1)マシンは、裁定カウンタが3未満で
あり(I<3)、ローカルアクティビティ(LACTI
VE=1)が続き、そしてDATAラインがマシン自身
の送信された識別子(DATAI=MYID<i>)を
反映する限り、ARB状態に留まる。4サイクルの裁定
の間に、状態マシンは、ARBOに「1」を出力し、D
ATAOにそれ自身の識別子(MYID<i>)を出力
し、そしてFTCOLをFTCOLとLCOLの論理オ
アにセットするように続ける。LCOLは、2つ以上の
ポートが衝突を指示するか又は2つ以上のポートが入力
データを有するときにセットされるローカル衝突指示子
であることを想起されたい。1つのポートだけがアクテ
ィブである場合には、LCOL及びFTCOLが「0」
に保持される。ローカルポートにおいては、マシンは、
アクティブなポートNを除く全てにジャミング信号を送
信し(OUT(ALLXN)=JAM)そしてFTCO
LとJAM信号との論理アンドをN番目のポートに出力
する。再び、1つのポートのみがアクティブである場合
には、この(N番目の)ポートにジャミング信号は送ら
れない。
【0059】(2)ARB状態の4番目のサイクルにお
いて(I=3)、以下の(3)及び(4)に述べる動作
が行われず、まだローカルアクティビティ(LACTI
VE=1)があり、そしてこのマシンのIDがDATA
ライン上でエコーとなり続ける(DATAI=MYID
<i>)場合には、マシンは、以下に述べるFSEND
状態への移行を行う。このFSEND状態へ入る前に、
マシンは、次の動作を実行する。 (a)FTCOLをFTCOL OR LCOLへ変更
する。上記のように、このリピータにアクティブなポー
トが1つしかない簡単な場合には、LCOL及びFTC
OLが「0」に保持される。 (b)ARBO出力を、DATAIN(N) OR F
TCOL OR LRXCOLの逆数形態にセットす
る。この場合も、1つのローカルポートのみにデータ入
力がありそして衝突がないと仮定すれば、FTCOL及
びLRXCOLは「0」となりそしてローカルポート
(N)データの逆数はラインARBOに出力される。送
信衝突及び受信衝突の場合には、ARBOに「1」が出
力される。 (c)DATAO出力をDATAIN(N) OR F
TCOL OR LRXCOLにセットする。データ送
信の場合には、ローカルポート(N)データがラインD
ATAOに出力される。送信又は受信衝突の場合には、
「1」がDATAOに出力される。 (d)DATAOと同じデータをN以外の全てのローカ
ルポートに出力する。ポートNのデータ入力について
は、これは、同じデータビットが他の全てのローカルポ
ートに放送されることを意味する。衝突の場合には、他
のローカルポートに「1」が出力される。 (e)FTCOLとJAMの論理アンドをポートNに出
力する。従って、N番目のポートは、送信衝突がある場
合だけジャミング信号を送信する。
【0060】(3)ARB状態は、DATAI入力ライ
ンがこのマシンの識別子ビット以外のものを示す(DA
TAI≠MYID<i>)か又はローカルアクティビテ
ィが終わり(LACTIVE=0)そしてARBが別の
マシンによりアサートされる(ARBI=1)場合には
早めに(I<3)終了となる。いずれの場合にも、マシ
ンはARBWT状態への移行を行い、そして先ず、AR
BO出力をLACTIVEと同じ状態にセットし(ロー
カルアクティビティがある場合には「1」)、裁定カウ
ントを増加し(I=I+1)、FTCOLの状態を更新
し(FTCOL=FTCOL OR LACTIV
E)、そしてジャミング信号をローカルポートに出力し
た(OUT(ALL)=JAM)後に、スレーブ動作モ
ードをとる。このマシンのIDがDATAラインにエコ
ーバックされないときのARB状態からARBWT状態
への移行の作用は、最も大きな番号のIDをもつマシン
に優先順位を与えることである(2つのマシンが各々同
時にIDを送信する場合に)。1つのマシンが「0」の
IDビットを送信しそしてDATAIラインに「1」が
見られる場合には、「0」のIDビットをもつマシン
は、裁定を「失い」そしてARBWT状態へ移行する。
【0061】(4)ARB状態を去る別の方法は、スレ
ーブ送信衝突(STCOL)状態への移行によるもので
ある。図示されたように、これは、最後の裁定サイクル
(I=3)において、まだローカルアクティビティがあ
り(LACTIVE=1)そしてDARAラインに返送
されたデータがこのマシンのIDビットでない(DAT
AI≠MYID<i>)場合に生じる。DATAライン
において異なるIDビットがこのように検出されること
は、このマシンが最後の裁定サイクルにおいて裁定プロ
セスに生き残れなかったことを意味する。裁定が完了し
そしてこのマシンが失われるので、送信衝突状態への移
行を行い、スレーブモードをとる。ARBO、DATA
O及びFTCOLは各々「1」にセットされ、そして全
てのローカルポートがジャミング状態にされる(OUT
(ALL)=JAM)。
【0062】FSEND:送信状態(FSEND)は、
状態マシンが裁定プロセスに首尾良く生き残った後に到
達する。(ARB状態からの移行は、FSEND状態へ
の唯一の経路である。)FSEND状態には、DATA
O及びARBOが準備された状態で入り、最初のFSE
NDサイクルにおいてデータ及び反転データを各々送信
するか又は送信又は受信衝突がある場合には「1」を送
信することをARB状態の説明から想起されたい。FS
END状態のその後のサイクルでは、次の5つの別々の
動作がある。
【0063】(1)データの送信を続ける場合は、DA
TAI及びARBIの両方が「1」にならず、そしてロ
ーカル衝突も生じず(LCOL=0、1つ以下のポート
がデータ又は衝突信号をもつことを指示する)、又、単
一受信衝突も生じない(LRXCOL=0、ポートNに
衝突信号がないことを指示する)。この状態マシンはF
SEND状態に留まりそして別のデータビットをバスに
送信する(DATAO=DATAIN(N)及びARB
O=DATAIN(N)の逆数)。又、DATAIN
(N)からのデータビットは、他のローカルポートへも
出力される(OUTPUT(ALLXN)=DATA
(N)。この動作モードは、全データパケットが送信さ
れるまで続けられる。
【0064】(2)DATAI及びARBIが両方とも
「1」でないが、ポートNにローカル衝突が検出された
(LRXCOL=1)場合には、状態マシンは、DAT
AO及びARBOに「1−1」コードを送信し、バスに
接続された他の要素に衝突があることを知らせ、そして
1つが依然アクティブである以外全てのローカルポート
をジャミング状態にしなければならない(OUT(AL
LXM)=JAM)。状態マシンは、FSEND状態に
留まる。
【0065】(3)ローカルアクティビティが終わる
(LACTIVE=0)場合には、状態マシンは、FS
END状態からWAIT状態へ移行し、そしてFIDL
E状態へ戻る。
【0066】(4)FSEND状態にある間に、バスに
接続されたマシンが、両方のラインに「1」を送ること
により(DATAI=ARBI=1)衝突を通知し、ま
だローカルアクティビティがあり(LACTIVE=
1)、ローカル衝突状態がなく(即ち、2つ以上のロー
カルポートの衝突がなく、LCOL=0)、そしてロー
カル受信衝突があるか(1つのローカルポートに、LR
XCOL=1)又はFTCOLの設定条件がある場合に
は、状態マシンは、受信衝突状態が存在すると結論し、
マスター受信衝突(MRCOL)状態への移行を行う。
移行の前に、DATAOが「1」にセットされ、そして
アクティブなポートを除く全てのローカルポートがジャ
ミング状態にされる(OUT(ALLXM)=JA
M)。
【0067】(5)FSEND状態の間に、ローカル衝
突が検出されて(LCOL=1)、2つ以上のローカル
ポートの衝突を指示するか、又はローカルアクティビテ
ィがあり(LACTIVE=1)、どれかが2つのバス
ラインに「1」をアサートして、衝突を指示し(DAT
AI=ARBI=1)、1つのポートにローカル受信衝
突がなく(LRXCOL=0)、そしてその前に送信衝
突がない(FTCOL=0)場合には、状態マシンは、
送信衝突状態があると結論し、マスター送信衝突(MT
COL)状態への移行を生じる。この移行の前に、DA
TAOは「1」にセットされ、FTCOLは「1」にセ
ットされ、そしてARBOは、拡張カウンタ終了フラグ
の状態の逆数形態へセットされる。拡張カウンタは、9
6ビットのような最大ビット数までカウントアップし、
衝突通知及び他の事象が少なくともこのビット数の間は
続くように保証する。最初に、拡張カウンタ終了フラグ
は「0」であり、そしてカウンタがその最大値に到達す
るまでARBOに「1」が送信される。それ故、MTC
OL状態に入る前に、マシンは、DATAO及びARB
Oに「1−1」を送信するよう準備される。全てのロー
カルポートは、ジャミング状態にされる(OUT(AL
L)=JAM)。
【0068】MTCOL:マスター送信衝突(MTCO
L)状態になると、次の4つの考えられる動作が続く。 (1)ローカルアクティビティがあり(LACTIVE
=1)そしてARBIが「1」に保たれるか又はローカ
ル衝突がまだある(LCOL=1)限り、状態マシンは
MTCOL状態に保持され、そしてDATAI−ARB
Iに「1−1」を出力すると共に、全てのローカルポー
トにジャミング信号を出力し続ける。
【0069】(2)ARBIが「0」に下がるか、又は
ローカルアクティビティが終了する(LACTIVE=
0)ときは、状態マシンは、WAIT状態を経て退出
し、FTCOLを「0」にセットすると共に、ローカル
ポートにアイドル信号を出力する(OUT(ALL)=
IDLE)。
【0070】(3)ローカルアクティビティが終了する
(LACTIVE=0)が、ARBIが依然「1」であ
るときは、この状態マシンは、もはやマスターモードで
はなく、ARBWT状態へ至り、スレーブモードで次の
裁定に参加する。裁定の準備として、裁定カウンタが−
1にセットされ(I=−1)、そして全てのローカルポ
ートがジャミング状態にされる(OUT(ALL)=J
AM)。
【0071】(4)マスター送信衝突(MTCOL)状
態にある間に、マシンは、実際にはマスター受信衝突
(MRCOL)状態になければならないことを決定す
る。ARBI入力が「0」となり、そしてローカル衝突
が検出されない(LCOL=0)が、ローカルアクティ
ビティがまだある(LACTIVE=1)場合には、こ
れは、アクティブなポートが1つだけあり、そしてマシ
ンがマスター受信衝突(MRCOL)状態になければな
らないことを意味する。このMRCOL状態に入る前
に、マシンは、DATAOを「1」にセットしそしてア
クティブなポート以外の全てをジャミング状態にする
(OUT(ALL)=JAM)。(バスのARBライン
は、既に「0」である。)
【0072】MRCOL:マスター受信衝突(MRCO
L)状態は、FSEND状態から直接到達するか又はマ
スター送信衝突(MTCOL)状態を経て到達する。い
ずれの場合にも、DATAOは「1」にセットされ、そ
してアクティブなポート以外の全てのポートがジャミン
グ状態にされる。MRCOL状態になると、次の4つの
考えられる動作が生じる。
【0073】(1)ローカルアクティビティが存在し
(LACTIVE=1)、ARBIが「0」に保持さ
れ、そしてローカル衝突が検出されない(LCOL=
0)限り、唯一の衝突は、1つのアクティブなポートだ
けという結論になる。マシンはMRCOL状態に留ま
り、DATAOを「1」にセットし、FTCOLを
「0」にクリアし、そしてアクティブなポート以外の全
ての出力ポートをジャミング状態にする(OUT(AL
LXM)=JAM)。
【0074】(2)ローカルアクティビティがまだある
(LACTIVE=1)が、ARBIが「1」になる
(他の何らかのマシンが衝突を通知することを示す)か
又はLCOLが「1」になる(このマシンが2つ以上の
ポートにおいてローカル衝突を有することを示す)場合
には、送信衝突の状態となる。マシンは、最初にFTC
OLを「1」にセットし、DATAOを「1」にセット
し(衝突を通知するために)、そして拡張カウンタが完
了しない場合にはARBOを「1」にセットした後に、
MTCOL状態へと移行する。全てのローカルポートに
ジャミング信号が送られる(OUT(ALL)=JA
M)。
【0075】(3)ローカルアクティビティが終了し
(LACTIVE=0)そしてARBIが「1」になる
(別のマシンによる衝突の通知を示す)場合には、この
マシンは、先ず、FTCOLを「1」にセットし、裁定
カウンタを−1にセットし(I=−1)、そして全ての
ローカルポートにジャミング信号を送信した(OUT
(ALL)=JAM)後に、考えられる裁定に参加する
ためにARBWT状態に入る。
【0076】(4)ARBI入力が「0」でありそして
ローカルアクティビティが終了する場合には、FTCO
Lを「0」にクリアしそしてアイドル信号をローカルポ
ートに送信した(OUT(ALL)=IDLE)後に、
WAIT状態を経て退出することにより、事象が終了と
なる。
【0077】状態マシンの動作例:図2から図6に示さ
れた状態マシンの以下の詳細な説明は、事象及び状態移
行の各々のあり得る組合せを包含すると考えられる。以
下の例は、最も一般的に生じる幾つかの状態に対する状
態移行を説明する。
【0078】1.単一のアクティブなポートから生じる
データパケットの送信: a.裁定:マシンAは、1つのアクティブなポートにデ
ータアクティビティをもつと仮定し、そしてマシンB
は、アクティビティを全くもたないと仮定する。最初
に、両マシンはFIDLE状態にある。ローカルアクテ
ィビティ(LACTIVE=1)を検出すると、マシン
Aは、ARB状態へ進み、そのIDビットを次の4ビッ
トサイクルにわたりDATAOに送信し始めると同時
に、ARBOに「1」を送信し、そして他のローカルポ
ートをジャミング状態にする。マシンBは、そのARB
I入力に「1」を受け取ると、ARBWT状態に入り、
そしてそこに4つの裁定サイクル中留まる一方、全ての
ローカルポートをジャミング状態にする。裁定が完了
し、即ちマシンAが首尾良くそのIDビットを送信し、
そのエコーを受け取ると、マシンAは、FSEND状態
に入り、そしてマシンBは、FRECV状態に入る。 b.データ送信:マシンAは、その1つのアクティブな
ポートから受け取ったデータを取り上げ、そしてこのデ
ータを他のローカルポートへ送ると共に、DATA及び
ARBラインにも送る(DATAOにはデータをそして
ARBには反転したデータを送る)。マシンBは、DA
TAIに受け取ったデータを取り上げ、そしれそれをそ
の全てのローカルポートに送信する。このプロセスは、
データパケットの終了まで続き、このとき、マシンA
は、WAIT状態に入る。最後のデータビットを受け取
った後に、マシンBもそのWAIT状態に入り、データ
送信が完了する。この例では、マシンBはスレーブモー
ドで動作し、そしてマスターモードで動作するマシンA
の1ビットサイクル後方にある。
【0079】2.受信衝突状態の通知 a.裁定:マシンAが受信衝突を検出し、即ちそのロー
カルポートの1つのみにおいて衝突信号を受け取ったと
仮定する。又、この例では、マシンBにアクティビティ
がなく、従って、裁定段階が上記のように進と仮定す
る。マシンAは、ARB状態へ進みそしてそのIDビッ
トを首尾良く送信し、マシンBは、ARBWT状態へ進
みそしてスレーブマシンとして裁定に参加する。 b.衝突通知:裁定の終わりに、マシンAは、先ず、F
SEND状態に入り、そしてローカル受信衝突が検出さ
れている(LRXCOL=1)のでDATAO及びAR
BOの両方に「1」を出力し、そしてその他のポートを
ジャミング状態にする。FSEND状態の次のサイクル
において、マシンAは、ローカル受信衝突状態(LRX
COL=1)により、マスター受信衝突(MRCOL)
状態へと移行する。その最終的な裁定サイクルの後に、
マシンBは、DATAI及びARBIを「1」として検
出するので、スレーブ受信衝突(SRCOL)状態に入
りそしてローカルアクティビティをもたない。この点に
おいては、マシンAがMRCOL状態にあり、マシンB
がSRCOL状態にある。マシンAは、次いで、DAT
AOに「1」をそしてARBOに「0」を繰り返し出力
する一方、マシンBは、DATAIの「1」及びARB
Iの「0」を受信し続けると、その全てのローカルポー
トをジャミングし続ける。ローカルポートがアイドル状
態になり、96ビットの時間が経過すると、DATAO
ラインは「0」に落ちて、事象を終了させる。ARBラ
インが事象中にアサートされると(「1」)、両方のマ
シンはバス(送信)衝突ルールに従い、即ちマシンA
は、マスター送信衝突(MTCOL)状態に入り、そし
てマシンBは、スレーブ送信衝突(STCOL)状態に
入る。全ての場合に、受信側モジュールは、最初の4つ
の(ID)ビットをコード「1010」に置き換えねば
ならない。
【0080】3.送信衝突状態の通知 a.裁定:マシンAは、それ自身のローカルポートに送
信衝突を検出し、即ち2つ以上のローカルポートに衝突
信号又はデータ信号を受け取ったと仮定する。又、この
例では、マシンBにアクティビティがなく、従って、裁
定段階は、上記のように進と仮定する。マシンAは、A
RB状態に入りそしてそのIDビットを首尾良く送信
し、マシンBは、ARBWT状態に入りそしてスレーブ
マシンとして裁定に参加する。 b.衝突の通知:裁定の終わりに、マシンAは、先ずF
SEND状態に入り、そしてローカル送信衝突が検出さ
れた(LCOL=1)ためにDATAO及びARBOに
「1」を出力し、そして他のポートをジャミング状態に
する。FSEND状態の次のサイクルに、マシンAは、
ローカル衝突状態(LCOL=1)によりマスター送信
衝突(MTCOL)状態へ移行する。次いで、その後の
サイクルにおいて、マシンAは、DATAOに「1」を
そしてARBOに「1」を送信し続ける。その最終的な
裁定サイクルの後に、マシンBは、先ず、DATAI及
びARBIを「1」として検出するためにスレーブ受信
衝突(SRCOL)状態に入り、そしてローカルアクテ
ィビティをもたない。SRCOL状態の次のサイクルに
おいて、マシンBは、DATAI及びARBIの両方に
再び「1」を検出しそしてスレーブ送信衝突(STCO
L)状態へ移行する。この点において、マシンAはMT
COL状態になり、マシンBはSTCOL状態になる。
次いで、マシンAは、DATAOに「1」をそしてAR
BOに「1」を繰り返し出力し、そしてマシンBは、D
ATAIに「1」を受け取り続けると、その全てのロー
カルポートをジャミングし続ける。拡張カウンタが満了
となって、96ビットの時間が経過したことを指示する
と、マシンAは、ARBO出力を落とすが、DATAO
信号をアサートし続けて、「1つのモジュールが残され
た」ことを示す。マスター(A)モジュールは、アクテ
ィブなポートが1つだけ残されたときに「1ポート残さ
れた」状態、即ちMRCOL状態に入る。スレーブモジ
ュール(B)は、事象の終わりまでSTCOL状態に留
まらねばならない。最後のポートがアイドル状態になる
と、マシンAは、DATAO信号を落とし、事象が終了
となる。
【0081】4.バス衝突状態の通知:2つのモジュー
ルが同時にローカルポートアクティビティを検出した場
合は、両方の状態マシン(A及びB)が先ずARB状態
に入り、そして4つのサイクル中にARBOラインに
「1」をアサートする一方、DATAOラインにそれら
のIDビットを送信する。裁定の任意の段階で、一方の
マシンは「1」をそして他方は「0」を送信し、「0」
を送信するマシンは、DATAIラインにおいてそれ自
身のIDビットを検出せず、ARBWT状態へ移行し、
スレーブマシンの役割を果たす。従って、大きなIDを
もつマシン、例えば、マシンAが、2つ以上のマシンが
バスアクセスに競合する事象において裁定に勝つ。
【0082】裁定がまだ行われている間にスレーブモジ
ュールがローカルアクティビティを検出した場合には、
それがARBOラインに「1」をアサートするが、裁定
が終了したとする。裁定が終了すると、スレーブマシン
(B)は、スレーブ送信衝突(STCOL)状態へ移行
するときに、次のサイクル中にDATAO及びARBO
の両方に「1」をアサートする。その後、マシンBは、
STCOL状態において、ローカルアクティビティが存
在し続ける(LACTIVE=1)場合には、ARBO
ラインに「1」をアサートし続ける。裁定に勝ったマシ
ン(A)は、その間に、ARBI及びDATAIに
「1」を受け取っているので、マスター送信衝突(MT
COL)状態へ移行する。このMTCOL状態におい
て、マスターモジュールは、少なくとも96ビットサイ
クルが経過するまでDATAOに「1」をそしてARB
Oに「1」を出力し続ける。96ビット時間の終わり
に、マスターモジュール(A)は、ARBO信号を
「0」に落とすが、モジュールの全てのローカルポート
がアイドル状態になるまでDATAOラインを駆動し続
ける。同様に、スレーブ(1つ又は複数)は、少なくと
も96ビット時間中にARBOをアサートし、それらの
ポートがアイドル状態になるまでARBOを「1」に駆
動し続ける。
【0083】96ビット時間の後に、スレーブの全ての
ローカルポートが、マスターの前にアイドル状態になっ
た場合には、スレーブがARBラインから落とし、即ち
ARBOに「1」をもはやアサートしない。96ビット
時間が経過するので、マスターも、ARBOにもはや
「1」をアサートしない。これは、バスに1つのモジュ
ール(マスター)のみが依然残されることを指示する。
従って、マスターが1つのアクティブなポートのみを残
している場合には、「1ポートが残った」状態と等価な
MRCOL状態に入る。この段階で、マスターであるか
スレーブモジュールであるかに関わりなく、別のポート
がアクティブになった場合には、マスターがMTCOL
状態に復帰し、その拡張カウンタをリセットすると共
に、DATAO及びARBOの両方を更に96ビット時
間中駆動する。スレーブモジュールはSTCOL状態に
留まる。
【0084】マスターモジュールのポートが先ずアイド
ル状態になった(スレーブのポートの前に)場合には、
マスターモジュールがDATAO出力を落とす。アクテ
ィブなポートを有する他のモジュールは、ARBO=1
の送信を保持し、そしてそれらのIDビットをDATA
ラインに送信することによりDATAラインに対して裁
定し直す。裁定の後に、全てのアクティブなモジュール
は、1サイクル中DATA及びARBの両方を駆動し、
依然衝突があることを知らせる。次いで、新たなマスタ
ーは、DATAラインを駆動し、他のモジュールは、ス
レーブ動作モードにおいてARBを駆動する。どれもA
RBをアサートせず、そして新たなマスターモードがア
クティブなポートを1つしかもたない場合には、マスタ
ーモジュールが「1ポート残った」状態(即ちMRCO
L状態)に入り、そして他のモジュールは、スレーブと
して、送信衝突状態(STCOL)に留まる。
【0085】裁定の勝者が、4サイクルの裁定が終わる
前にそのローカルポートをアイドル状態にする場合に
は、通常起きないが考えられる一連の事象が生じる。マ
スターモジュールは、DATA及びARB出力の両方を
落とし、そしてARB状態からARBWT状態に入り、
そこから、ローカルアクティビティが依然存在しない場
合にはWAIT状態を経て退出する。依然アクティブな
(スレーブ)モジュールは、ARBを「1」に依然駆動
する。裁定の終わりに、スレーブモジュールは、DAT
A及びARBの両方を駆動して衝突を知らせ、STCO
L状態に入る。この点において、マスターモジュールが
ないので、DATAラインは、「0」として検出され、
全てのアクティブなスレーブモジュールがARB状態に
入って、新たな裁定を開始する。
【0086】結論:以上の説明から、本発明は、半リピ
ータ及び他のイーサネット要素のバス構造に著しい改善
をもたらすことが理解されよう。特に、本発明は、2本
のワイヤしかもたず、これを経てデータ及び状態の両方
の情報が効率良く送信されるようなモジュール間バスを
提供する。より詳細には、本発明は、バスに接続された
各モジュールに対する2線バスインターフェイスを備
え、多数のモジュールのバスインターフェイスが互いに
協働して、バスへのアクセスに対する分散型裁定機構を
形成すると共に、バスを経てデータ、衝突通知及び状態
情報を送信できるようにするエンコード機構を形成す
る。バスに接続されるモジュールは、半リピータであっ
てもよいし、又はブリッジやルータのような他の従来の
ネットワーク要素であってもよい。又、本発明の特定の
実施形態を以上に説明したが、本発明の範囲から逸脱せ
ずに、種々の変更がなされ得ることも明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】少なくとも2つの半リピータと、2本の導体の
みを含む本発明のモジュール間バスとを有するハブを備
えた通信ネットワークの一部分を示す簡単なブロック図
である。
【図2】本発明による分散型リピータ状態マシンの部分
部分を示す図面の配列接続関係を示す図である。
【図3】本発明による分散型リピータ状態マシンの一部
分を示す概略図である。
【図4】本発明による分散型リピータ状態マシンの別の
一部分を示す概略図である。
【図5】本発明による分散型リピータ状態マシンの別の
一部分を示す概略図である。
【図6】本発明による分散型リピータ状態マシンの別の
一部分を示す概略図である。
【符号の説明】
10 ポート 12 マルチポート半リピータ 14 モジュール間バス 16 導体(データライン) 18 導体(裁定ライン) 20 2ピンバスインターフェイス 26 ブリッジ 28 個別のネットワーク 30 識別子レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロン サレット アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01701ファーミンガム フラナガン ロー ド 27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク要素を相互接続しそしてデ
    ータ及び状態の両方の情報を搬送するための2ピン型バ
    ス構造体において、 2本の導体のみを有するモジュール間バスと、 ネットワーク要素をバスに接続する2ピンのバスインタ
    ーフェイスユニットを各々有する少なくとも2つのネッ
    トワーク要素とを備え、 上記2ピンインターフェイスユニットは、2つ以上のネ
    ットワーク要素がほぼ同じ時間にアクセスを求めるとき
    にバスへのアクセスを制御するための分散型の裁定機構
    を構成することを特徴とする2ピン型バス構造体。
  2. 【請求項2】 ネットワークモジュールを2導体のモジ
    ュール間バスに接続するための2ピン型バスインターフ
    ェイスであって、このバスインターフェイスは状態マシ
    ンを備え、この状態マシンは、 アイドルコードがモジュール間バスに送信されるアイド
    ル状態と、 バスのアクセスを裁定するために、モジュール識別コー
    ドがマスターモードの状態マシンによりモジュール間バ
    スに送信される裁定状態と、 データコードがモジュール間バスに送信され、そしてバ
    スインターフェイスに関連したローカルポートへ送信さ
    れる送信状態と、 衝突コードがモジュール間バスに送信される少なくとも
    1つのマスター衝突状態と、 スレーブモードの状態マシンが少なくとも1つの他の状
    態マシンとの裁定に参加する裁定待機状態と、 スレーブモードの状態マシンがバスからデータを受け取
    り、そしてバスインターフェイスに関連したローカルポ
    ートへそれを送信する受信状態と、 衝突コードがバスから受け取られ、そしてバスインター
    フェイスに関連したローカルポートへ中継される少なく
    とも1つのスレーブ衝突状態と、 状態から状態への移行を行うのに必要な条件を定義する
    1組の状態マシンコマンドと、 ある状態から別の状態への移行を行うときに状態マシン
    により実行されるファンクションを定義する1組の状態
    マシン応答とを有し、 バスに接続された多数のバスインターフェイスの状態マ
    シンは、バスアクセスの分散型裁定を実行してデータ及
    び状態情報をあるバスインターフェイスから別のバスイ
    ンターフェイスへ転送するように協働することを特徴と
    する2ピン型バスインターフェイス。
  3. 【請求項3】 上記少なくとも1つのマスター衝突状態
    は、バスインターフェイスに関連した1つのローカルポ
    ートにおいて検出された受信衝突を通知するためのマス
    ター受信衝突状態と、少なくとも1つがこのバスインタ
    ーフェイスに関連したものである2つ以上のローカルポ
    ートにおける送信衝突を伴うアクティビティを通知する
    ためのマスター送信衝突状態とを含み、そして上記少な
    くとも1つのスレーブ衝突状態は、別のバスインターフ
    ェイスにより検出された受信衝突の通知を処理するため
    のスレーブ受信衝突状態と、別のバスインターフェイス
    により検出された送信衝突の通知を処理するためのスレ
    ーブ送信衝突状態とを含む請求項2に記載の2ピン型バ
    スインターフェイス。
  4. 【請求項4】 第1及び第2のラインのみを有するモジ
    ュール間バスを経て一緒に接続された少なくとも2つの
    ネットワークモジュールの動作を整合するための方法で
    あって、各ネットワークモジュールにおいて実行される
    次の段階を備え、即ちモジュールにもバスラインにもネ
    ットワークアクティビティないときにアイドル状態と仮
    定し、 ネットワークモジュールに関連した複数のローカルポー
    トのいずれかにおいてデータ又は衝突信号の形態のロー
    カルアクティビティを検出し、 ローカルアクティビティが検出されたときに、バスへの
    アクセスを得るために裁定プロセスに参加し、 あるローカルポートから受け取ったデータ信号を他のロ
    ーカルポートへ送信すると共に、バスラインを経て他の
    モジュールへ送信し、 衝突がこのモジュールによって検出されたときにバスラ
    インを経て他のモジュールへ衝突通知を送信し、 他のモジュールからバスラインを経てデータ信号を受け
    取りそしてこれらデータ信号をローカルポートを経て送
    出し、 他のモジュールからバスラインを経て送信された衝突通
    知を検出し、そしてこのモジュールにおいて衝突が検出
    されたとき、又は別のモジュールから衝突通知が受け取
    られたときに、ローカルポートにジャミング信号を送信
    する、という段階を備えたことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 裁定プロセスに参加する上記段階は、 このモジュールに独特の2進識別信号のシーケンスを第
    1のバスラインに送信し、 各2進識別信号の送信の後に、優先順位の高い識別信号
    がバスに送信されていないことを確認し、 優先順位の高い識別信号が検出された場合には、このモ
    ジュールの全てのローカルポートにジャミング信号を送
    信すると共に、第2のバスラインに2進「1」を送信し
    て、裁定プロセスの終わりに衝突を指示し、そして裁定
    プロセス中に優先順位の高い識別信号が検出されない場
    合には、検出されたローカルアクティビティの形式に基
    づいて、データ信号を送信するか又は衝突通知を送信す
    る、ことを含む請求項4に記載の方法。
JP9008639A 1996-01-22 1997-01-21 2ピン分散型イーサネットバス構造体 Pending JPH10285193A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/589,512 US5963719A (en) 1996-01-22 1996-01-22 Two-pin distributed ethernet bus architecture
US08/589512 1996-01-22

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