JPH10284932A - 交差指状プリントアンテナ - Google Patents

交差指状プリントアンテナ

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JPH10284932A
JPH10284932A JP9353597A JP9353597A JPH10284932A JP H10284932 A JPH10284932 A JP H10284932A JP 9353597 A JP9353597 A JP 9353597A JP 9353597 A JP9353597 A JP 9353597A JP H10284932 A JPH10284932 A JP H10284932A
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Rohon Dekuro
ロホン デクロ
Mohammad Madihian
モハマド マディヒアン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーソナル通信用の、パッチアンテナを用い
た小型の平面空間ダイバーシチアンテナを提供するこ
と。 【解決手段】 給電線路1が、共振長さL2で非共振幅
W2のパッチ3に接続され、その一方の共振縁部6に
は、長さL3で幅W3の複数個の指状部7がそれぞれ、
間隔D1をおいて接続されている。指状部の数は、共振
長さL2、幅W3、間隔D1によって決定される。給電
線路12により、共振長さL22で非共振縁部幅W5の
パッチ14に給電し、指状部側の共振縁部には、長さL
4で幅W6の複数個の指状部16がそれぞれ接続され
る。パッチ3の各指状部は、共振縁部の延在方向におい
ては間隔DS1を、非共振縁部の延在方向においては間
隔DS2をおいてそれぞれ、パッチ14の指状部の間に
挿入配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
における空間ダイバーシチに用いられる、近接配置され
た2つのプリントアンテナによる交差指状プリントアン
テナに関する。
【0002】
【従来の技術】無線システムに用いられる空間ダイバー
シチを構成するために、幾つかの方法が提案されてき
た。
【0003】図9に、離れて配置された2つのダイポー
ルアンテナの従来例を示す(Mobile anten
na systems handbook, Fuji
moto & James Artech Hous
e, 1994, 141〜143頁) 。これは、コネ
クタ32を介して、通信システムの第1の入出力部31
に接続された第1のダイポールアンテナ30を備えてい
る。更に、第2のダイポールアンテナ33が、コネクタ
35を介して、通信システムの第2の入出力部34に接
続されている。これらのダイポールアンテナ間の間隔D
11により、空間ダイバーシチ効率が間接的に規定され
る。
【0004】図10は、前記文献に開示された別の従来
例であるプリント型アンテナの構造を示す。パッチアン
テナ38は、マイクロストリップ線路37により給電さ
れている。更に、もう一つのパッチアンテナ40が別の
マイクロストリップ線路39により給電されている。パ
ッチアンテナ38とパッチアンテナ40との間は、間隔
D12で隔てられ、この間隔D12により空間ダイバー
シチが規定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来例に
おける問題点の一つとして、ダイバーシチを用いること
ができる領域が狭い平面領域であると、ダイポールアン
テナを用いることが不可能であるということが挙げられ
る。すなわち、この構造はダイポールに基づいているた
め、平面構造に用いることはできない。
【0006】一方、図10の従来例では、パッチ効率を
損なわずに2つのパッチアンテナを用いるためには、空
間ダイバーシチのための最小許容間隔に相当する間隔だ
けパッチ間を離さなければならない。したがって、必要
な空間ダイバーシチがこの最小許容間隔より小さいと、
パッチ構造を用いることは不可能となる。言い換えれ
ば、通信システムにおいて、伝搬上の問題を解決するた
めに、アンテナ間の間隔を短くすることが要求される場
合に、パッチ構造アンテナを用いるための方策は提案さ
れていない。
【0007】本発明の課題は、従来方法の欠点を解消
し、パーソナル通信用の、パッチアンテナを用いた小型
の平面空間ダイバーシチアンテナを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、幅W1
の第1の給電線路1が、周波数F1に共振する共振長さ
L2で非共振幅W2の第1のパッチ3に接続され、前記
第1のパッチの一方の共振縁部6には、長さL3で幅W
3の複数個の金属方形小片による指状部7がそれぞれ、
間隔D1をおいて配置接続されて、指間距離IFSを規
定しており、前記指状部の数は、前記共振長さL2と、
前記幅W3と、前記間隔D1とによって決定され、前記
第1の給電線路に平行に配置された幅W4の第2の給電
線路12により、周波数F2に共振する共振長さL22
で非共振縁部の幅W5を有する第2のパッチ14に給電
するようにし、前記指状部側の共振縁部には、長さL4
で幅W6の複数個の金属方形小片による指状部16がそ
れぞれ接続され、前記第1のパッチの各指状部は、共振
縁部の延在方向においては間隔DS1を、非共振縁部の
延在方向においては間隔DS2をおいてそれぞれ、前記
第2のパッチの指状部の間に挿入配置されており、前記
第1、第2のパッチの各指状部の幅と長さならびに各パ
ッチ間の間隔を最適化することにより、最適マッチング
を得るようにした交差指状プリントアンテナが提供され
る。
【0009】なお、前記第1のパッチの共振長さL2を
前記第2のパッチの共振長さL22に等しくすること
で、共振周波数を同一とすることができる。
【0010】本発明によればまた、第1の給電線路27
により給電され、両側の共振縁部にはそれぞれ、複数個
の金属方形小片による指状部がそれぞれ配置接続された
第1のパッチ26と、前記第1の給電線路と平行に配置
された第2の給電線路25により給電され、一方の共振
縁部には前記第1のパッチの一方の共振縁部における複
数個の指状部の間に挿入配置された複数個の金属方形小
片による指状部がそれぞれ配置接続された第2のパッチ
24と、前記第1の給電線路と平行に配置された第3の
給電線路29により給電され、一方の共振縁部には前記
第1のパッチの他方の共振縁部における複数個の指状部
の間に挿入配置された複数個の金属方形小片による指状
部がそれぞれ配置接続された第3のパッチ28とを含む
交差指状プリントアンテナが提供される。
【0011】
【作用】方形パッチに対する共振周波数は、所望の周波
数における共振縁部の長さにより定められる。その際、
給電システムは、放射構造を介して自由空間に入力ポー
トを整合させるためのマッチング回路を提供する。非共
振縁部の長さを変えることにより、パッチ自体を調整し
てその入力インピーダンスを変更することができる。し
かしながら、実際の基板上には整合させるべきより多く
の容易さがあり、非共振長さの最小長さD1を確保する
ならば、放射効率はより高くなる。そこで、D1より短
い距離で空間ダイバーシチを用いようとすると、上述の
ような2つのパッチは、互いに重なりあってしまうた
め、用いることができない。したがって、パッチの一部
にいくつかの指状部を設けてなる相補構造を構成する。
各パッチは、給電線路構造と他方のパッチの指状部の内
包とによって整合する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1を参照して、第1の実施の形態で
は、幅W1が1mmの第1の給電線路1が、共振長さL
2が29.5mmで非共振幅W2が18.67mmの第
1のパッチ3に接続されている。第1のパッチ3の共振
側の一方の縁部6には、長さL3が10mmで幅W3が
2.5mmの5つの金属方形小片7が指状部を形成する
ように接続されている。これらの指状部は、3.5mm
の間隔D1をおいて隔てられ、指間距離IFS6mmを
規定している。
【0013】第1の給電線路1に平行に配置された、幅
W4が1mmの第2の給電線路12により、共振長さL
22が42.4mmで非共振縁部の幅W5が34.8m
mの第2のパッチ14に給電している。前記指状部に近
い方の第2のパッチ14の共振縁部には、長さL4が1
0mmで幅W6が2.5mmの4つの金属方形小片16
が指状部を形成するように接続されている。これら各指
状部の各々は、共振縁部の延在方向においては距離DS
1が0.5mm、非共振縁部の延在方向においては距離
DS2が0.99mmの間隔をおいて、互い違いに配置
されている。
【0014】第1のパッチ3の最後の指状部77は、長
さL2と他の指状部の幅とによって決まり、5.5mm
の幅を持つ。第2のパッチ14の最後の指状部は、その
他のものと同様、長さ10mmで高さ約12.4mmで
ある。
【0015】この構造は、厚さ62ミル(1.6mm)
で、誘電率3.38の基板上に実現された。
【0016】図2を参照すると、第1のパッチ3は、
2.2GHzにおいて3dBの利得を達成している。
【0017】図3は、第2の共振周波数1.64GHz
において利得4dBが得られたことを示している。
【0018】図4を参照すると、一定の方位(アジマ
ス)角における2.2GHzにおいての仰角に対する利
得が示され、従来のパッチの場合と同様の挙動を示して
いる。
【0019】図5を参照して、第2の実施の形態では、
幅W1が1mmの第1の給電線路1が、共振長さL2が
29.5mmで非共振幅W2が18.67mmの第1の
パッチ3に接続されている。第1のパッチ3の共振側の
一方の縁部6には、長さL3が10mmで幅W3が2.
5mmの5つの金属方形小片7が指状部を形成するよう
に接続されている。この指状部は、3.5mmの間隔D
1をおいて隔てられ、指間距離IFS6mmを規定して
いる。第1の給電線路1に平行に配置された、幅W4が
1mmの第2の給電線路12により、共振長さL22が
29.5mmで非共振縁部の幅W5が18.8mmの第
2のパッチ14に給電している。第2のパッチ14にお
ける前記指状部に近い方の共振縁部には、長さL4が1
0mmで幅W6が2.5mmの4つの金属方形小片16
が指状部を形成するように接続されている。これら指状
部の各々は、共振縁部の延在方向においては間隔DS1
が0.5mm、非共振縁部の延在方向においては間隔D
S2が0.99mmの間隔をおいて、互い違いに挿入さ
れている。
【0020】この構造は、厚さ62ミル(1.6mm)
で、誘電率3.38の基板上に実現された。
【0021】図6は、各入力側について3dBより良好
な利得を有し、両入力では10dBより良好な、2.4
4GHzの周波数範囲におけるマッチング性能を示して
いる。
【0022】図7は、従来のパッチと同様の構造の放射
パターンを示している。
【0023】図8を参照して、本発明の第3の実施の形
態について説明する。この第3の実施の形態による交差
指状プリントアンテナは、第1の給電線路27により給
電され、両側の共振縁部にはそれぞれ、複数個の金属方
形小片による指状部がそれぞれ配置接続された第1のパ
ッチ26と、第1の給電線路27と平行に配置された第
2の給電線路25により給電され、一方の共振縁部には
第1のパッチ26の一方の共振縁部における複数個の指
状部の間に挿入配置された複数個の金属方形小片による
指状部がそれぞれ配置接続された第2のパッチ24と、
第1の給電線路27と平行に配置された第3の給電線路
29により給電され、一方の共振縁部には第1のパッチ
26の他方の共振縁部における複数個の指状部の間に挿
入配置された複数個の金属方形小片による指状部がそれ
ぞれ配置接続された第3のパッチ28とから成る。各パ
ッチの指状部の寸法や、間隔は図1あるいは図5に示さ
れたアンテナと同様とする。勿論、パッチの数は3個以
上でも良い。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、パーソナル通信用に適
した、パッチアンテナによる小型の平面空間ダイバーシ
チアンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるアンテナの構
造を示す図である。
【図2】図1の構造の第1の周波数におけるマッチング
性能を示す図である。
【図3】図1の構造の第2の周波数におけるマッチング
性能を示す図である。
【図4】図1の構造の放射パターンを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるアンテナの構
造を示す図である。
【図6】図5の構造のマッチング及び利得性能を示す図
である。
【図7】図5の構造の放射パターンを示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態によるアンテナの構
造を示す図である。
【図9】従来のダイポールダイバーシチ構造を示す図で
ある。
【図10】従来のパッチダイバーシチ構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,27 第1の給電線路 3,26 第1のパッチ 7,16,77 指状部 12,25 第2の給電線路 14,24 第2のパッチ 28 第3のパッチ 29 第3の給電線路 30 第1のダイポールアンテナ 31,34 入出力部 32,35 コネクタ 33 第2のダイポールアンテナ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅W1の第1の給電線路1が、周波数F
    1に共振する共振長さL2で非共振幅W2の第1のパッ
    チ3に接続され、前記第1のパッチの一方の共振縁部6
    には、長さL3で幅W3の複数個の金属方形小片による
    指状部7がそれぞれ、間隔D1をおいて配置接続され
    て、指間距離IFSを規定しており、前記指状部の数
    は、前記共振長さL2と、前記幅W3と、前記間隔D1
    とによって決定され、 前記第1の給電線路に平行に配置された幅W4の第2の
    給電線路12により、周波数F2に共振する共振長さL
    22で非共振縁部の幅W5を有する第2のパッチ14に
    給電するようにし、前記指状部側の共振縁部には、長さ
    L4で幅W6の複数個の金属方形小片による指状部16
    がそれぞれ接続され、前記第1のパッチの各指状部は、
    共振縁部の延在方向においては間隔DS1を、非共振縁
    部の延在方向においては間隔DS2をおいてそれぞれ、
    前記第2のパッチの指状部の間に挿入配置されており、
    前記第1、第2のパッチの各指状部の幅と長さならびに
    各パッチ間の間隔を最適化することにより、最適マッチ
    ングを得るようにした交差指状プリントアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記第1のパッチの共振長さL2が前記
    第2のパッチの共振長さL22に等しく、その結果、共
    振周波数が同一となるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の交差指状プリントアンテナ。
  3. 【請求項3】 第1の給電線路27により給電され、両
    側の共振縁部にはそれぞれ、複数個の金属方形小片によ
    る指状部がそれぞれ配置接続された第1のパッチ26
    と、 前記第1の給電線路と平行に配置された第2の給電線路
    25により給電され、一方の共振縁部には前記第1のパ
    ッチの一方の共振縁部における複数個の指状部の間に挿
    入配置された複数個の金属方形小片による指状部がそれ
    ぞれ配置接続された第2のパッチ24と、 前記第1の給電線路と平行に配置された第3の給電線路
    29により給電され、一方の共振縁部には前記第1のパ
    ッチの他方の共振縁部における複数個の指状部の間に挿
    入配置された複数個の金属方形小片による指状部がそれ
    ぞれ配置接続された第3のパッチ28とを含む交差指状
    プリントアンテナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010060356A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Toto Ltd 電波センサ
JP2012049931A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Ntt Docomo Inc リフレクトアレイ
CN104347926A (zh) * 2013-07-31 2015-02-11 华为终端有限公司 一种印制天线和终端设备

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