JP3344467B2 - デュアルモードパッチアンテナ - Google Patents

デュアルモードパッチアンテナ

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JP3344467B2 JP33624498A JP33624498A JP3344467B2 JP 3344467 B2 JP3344467 B2 JP 3344467B2 JP 33624498 A JP33624498 A JP 33624498A JP 33624498 A JP33624498 A JP 33624498A JP 3344467 B2 JP3344467 B2 JP 3344467B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
などの分野で用いられるパッチアンテナに関し、特に、
第1の周波数に対して直線偏波パッチアンテナとして機
能し第2の周波数に対して円偏波パッチアンテナとして
機能する、デュアルモードの平面型二重周波数パッチア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信などの分野では、アンテナの小
型化を図るために、板状の誘電体の表面に導体からなる
パッチを配置したパッチアンテナが広く使用されてお
り、また、移動通信用途に適した円偏波アンテナについ
てもいくつか提案されている。
【0003】矩形パッチを用い単一の周波数帯で動作す
る円偏波アンテナはよく知られているが、異なる2以上
の周波数帯で動作するパッチアンテナ、特に、第1の周
波数帯では直線偏波パッチアンテナとして機能し、第1
の周波数帯とは異なる第2の周波数帯では円偏波パッチ
アンテナとして機能するパッチアンテナが望まれるよう
になってきた。具体的には、低コストで小型の多モード
アンテナによって、地上直線偏波システムおよび円偏波
衛星リンクなどのいくつかの利用分野を組み合わせるこ
とが望まれるようになってきた。
【0004】異なる2周波数で使用可能なパッチアンテ
ナである二重周波数アンテナとして、D.Sauchez-Hernan
dez, G.Passiopoulos Ian, D.Robertson, "single fed
dualband circularly polarized microstrip patch ant
ennas", 26th EuMc 9- 12,september 1996, Prague, 27
3-277に示されるものがある。図9は、そのような二重
周波数アンテナを示している。このアンテナでは、誘電
体55の表面に、給電点56から電力供給を受ける矩形
のパッチ57が設けられており、このパッチ57は、第
1の周波数f1に一致するように構成されている。誘電
体55の裏面側には、地板53が形成されている。さら
に、パッチ57の4辺のうち隣接する2辺には、それぞ
れ、内側に切れ込むようなスリット部58が設けられて
いる。このスリット部58の形状は、対応する辺に平行
な部分が長い逆L字型となっている。このスリット部5
8のスリット幅をWLSLとし、スリット部58のうち
辺に平行な部分の長さをLSLとすれば、このWLSL
とLSLとを調整することにより、スリット部58がフ
ィルター効果を有して第2の周波数f2に対して共振す
るようにすることができる。これにより、このパッチア
ンテナは、2つの異なる周波数f1,f2で使用できる
ようになり、二重周波数アンテナとして機能するように
なる。このアンテナでは、スリット部58のサイズ、位
置によって、軸比を調整することができる。
【0005】しかしながら、この二重周波数アンテナ
は、専ら円偏波放射用のものである。直線偏波での伝送
に使用しようとした場合には、このアンテナは、多くの
交差偏波(cross polarization)成分を与えることにな
る。
【0006】一方、図10に示したものは、円偏波用の
パッチと直線偏波用のパッチとを並べて配置したもので
ある。図10は、Sharma et al., "analysis and optim
izeddesign of single feed circularly polarized mic
rostrip antennas", IEEE TAP 1983, vol.31, pp.949-9
55に基づいている。
【0007】板状の誘電体61の表面に、円偏波用のパ
ッチ62と直線偏波用のパッチ63が形成されている。
誘電体61の裏面には、地板64が設けられている。円
偏波用のパッチ62は、隣接する2辺の長さがそれぞれ
L1とL2である平行四辺形の形状であり、パッチ62
に対する給電点65の位置決めを正確に行うことによ
り、所定の周波数でのマッチング(整合)と軸比との間
の調整を行うことができるようになっている。このよう
な円偏波用のパッチ62の近くに、直線偏波用のパッチ
63が設けられている。
【0008】直線用のパッチ63は、第1の辺(共鳴
辺)の長さが共鳴長さRLであり、第1の辺に直交する
辺(非共鳴辺)の長さがWである矩形のものである。共
鳴長さは、所望の周波数(第2の周波数)での波長の1
/2に設定されている。そして、非共鳴辺の1つに接続
した印刷配線(マイクロストリップラインなど)66に
よって、給電されている。
【0009】パッチ62、63は、誘電体61上に、例
えば、印刷(プリント)などによって形成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来のデ
ュアルモードアンテナは、直線偏波用のパッチと円偏波
用のパッチに分かれて構成されている上に、両方のパッ
チが高周波的に結合しないようにする必要があるから、
これらパッチをある程度離して誘電体基板上に配置しな
ければならない。したがって、アンテナ全体としてより
多くのスペースを使用することとなり、コストも上昇す
ることになる。また、このように2個のアンテナを別個
に設けることは、アンテナの支持構造にとっては困難な
大きさとなることもあり、2つの給電系が必要となって
かさ高いアンテナになってしまうこともある。
【0011】本発明の目的は、従来のパッチアンテナの
欠点を解決し、単一の平面構造体として構成され、第1
の周波数では直線偏波をキャッチし、第1の周波数とは
異なる第2の周波数で円偏波をキャッチすることができ
るデュアルモードパッチアンテナを提供することにあ
る。本発明のデュアルモードパッチアンテナは、例え
ば、パーソナル通信システムなどに利用される。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のデュアルモード
パッチアンテナは、誘電体基板と、誘電体基板上に形成
され導体からなる直線偏波用の第1のパッチと、第1の
パッチに給電するために誘電体基板上に形成された給電
配線と、導体からなり、第1のパッチに形成された開口
内において当該開口の縁から分離距離を隔てて誘電体基
板上に形成された円偏波用の第2のパッチと、を有し、
前記第1のパッチが略矩形であって前記給電配線が前記
第1のパッチの一方の非共鳴辺に接続し、前記開口の形
状が四辺形であり、前記第2のパッチの形状が四辺形で
ある。
【0013】本発明では、第2のパッチへの給電配線を
独立に設けることもできるが、給電系を簡素化するとい
う観点からは、第1のパッチと第2のパッチとのカップ
リングに基づき、第1のパッチ側の単一の給電点への給
電によって、第2のパッチへも給電されるようにするこ
とが好ましい。また、第1のパッチ内に複数の開口を設
け、各開口ごとに第2のパッチを設けるようにしてもよ
い。
【0014】すなわち本発明は、直線偏波用のパッチ内
に円偏波用のパッチを組み入れることによって、単一の
給電点およびパッチ間のカップリング効果によって、第
1の周波数では直線偏波パッチアンテナとして動作し、
第1の周波数より高い第2の周波数では円偏波パッチア
ンテナとして動作するデュアルモードパッチアンテナを
提供するものである。第1の周波数での直線偏波用パッ
チは、第2の周波数での円偏波用パッチよりも大きいか
ら、直線偏波用パッチ内に円偏波用パッチを組み入れる
ことは十分に可能である。そして、アンテナ系は、同一
給電配線によって給電される多モードシステムとなる。
各パッチ間の相対的距離を最適化することにより、第1
のパッチと第2のパッチの間のカップリング効果の調整
し、それによって、所望の利得性能およびマッチング性
能が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態のデュ
アルモードパッチアンテナの構成を示す斜視図である。
【0017】厚さがTC、誘電率がP1である誘電体基
板4の表面に、共鳴辺(共鳴長さ)2,3の長さがL
1、非共鳴辺(非共鳴長さ)8,9の長さがL2である
略矩形のパッチ1が形成されている。誘電体基板4の裏
面には、地板5が設けられている。パッチ1は導体で構
成されている。このパッチ1に給電するために、マイク
ロストリップラインタイプの給電配線7が誘電体基板4
の表面に形成されており、給電配線7は、一方の非共鳴
辺8に直交する方向に延びて、この非共鳴辺8のほぼ中
央の位置で、この非共鳴辺8に接続している。
【0018】パッチ1内には、四辺形の開口が形成され
ている。開口の1頂点が他方の非共鳴辺9に重なり合う
ことによって、この開口は、パッチ1の外部に連絡して
いる。開口の対角線10は、給電配線7の軸の方向に延
びている。この開口の隣接する2辺での内寸は、それぞ
れL3及びL4であり、開口の形状は矩形であってもそ
れ以外であってもよい。図示したものでは、開口の対角
線10上の頂角は鋭角となっている。
【0019】開口の内部には、導体からなる四辺形パッ
チ13が設けられている。当然のことながら、四辺形パ
ッチ13も、誘電体基板4上にプリントなどによって形
成されている。この四辺形パッチ13において、その対
角線は、開口の対角線10の方向に延びている。開口の
縁と四辺形パッチ13の間の分離距離は、両者の対向す
る辺間の距離D1とD2によって決定する。また、四辺
形パッチ13に給電するための給電配線7aが誘電体基
板4上に設けられており、この給電配線7aはパッチ1
の非共鳴辺9の延びる方向とほぼ直角に延び、開口の1
頂点とパッチ1の非共鳴辺9とが重なりあって開口がパ
ッチ1の外部と連絡する位置で、給電配線7aは四辺形
パッチ13に接続している。
【0020】このように構成することにより、パッチ1
は直線偏波パッチアンテナとして機能することになる。
また、四辺形の頂点に給電されていることにより、四辺
形パッチ13は、円偏波パッチアンテナとして機能す
る。直線偏波パッチアンテナの共鳴辺の長さが半波長で
あり、また、パッチ1の内部に四辺形パッチ13が存在
することを考慮すると、直線偏波パッチアンテナである
パッチ1は第1の周波数f1で動作し、円偏波パッチア
ンテナである四辺形パッチ13は、第1の周波数f1よ
り高い第2の周波数f2で動作することになる。これに
より、図1に示すパッチアンテナは、デュアルモードパ
ッチアンテナとして機能することになる。
【0021】さらに、このパッチアンテナでは、開口の
縁と四辺形パッチ13の間の分離距離D1及びD2を調
節することで、2つの所望の周波数(第1の周波数f1
と第2の周波数f2)での利得とマッチング(整合)を
得ることができる。
【0022】以下、数値を挙げて、第1の実施の形態の
デュアルモードパッチアンテナの具体例を説明する。
【0023】厚さTCが約1.524mm(60ミ
ル)、誘電率P1が10である誘電体基板4に、共鳴辺
2,3の長さL1が70mm、非共鳴辺8,9の長さL
2が58.79mmとなるように、略矩形のパッチ1が
印刷されている。パッチ1用の給電配線7は、非共鳴辺
8のほぼ中央部に接続している。他方の非共鳴辺9に
は、給電配線7の軸の方向に対角線10が延びている矩
形開口が形成されている。この矩形開口の内寸は、L3
が15.92mm、L4が15.92mmである。した
がって、この矩形開口の形状は、正方形である。この開
口内部には、四辺形パッチ2として矩形パッチが設けら
れており、この矩形パッチにおいてその対角線は、開口
の対角線10の方向に延びている。また、矩形パッチの
対角線の延長となるように、矩形パッチ用の給電配線7
aが設けられている。矩形開口と矩形パッチの間の分離
距離D1,D2は、いずれも、5.2mmとした。以上
述べたような数値を採用することにより、このパッチア
ンテナの第1の周波数(直線偏波用の周波数)は0.9
GHzとなり、第2の周波数(円偏波用の周波数)は
2.12GHzとなる。
【0024】このように製作したデュアルモードパッチ
アンテナの周波数特性をシミュレーションした結果を図
2に示す。図2(a)は0.9GHzの近傍での周波数特
性を示し、図2(b)は2.12GHzの近傍での周波数
特性を示している。図2から、周波数0.9GHz及び
周波数2.12GHzでの共鳴がわかる。アンテナ利得
は、0.9GHzで約3dBであり、2.12GHzで
2dBcである。また、図3(a),(b)は、それぞれ、
0.9GHzと2.12GHzでの上述のデュアルモー
ドパッチアンテナの放射パターンを示すグラフである。
図3に示すように、放射パターンは、いずれの周波数に
おいても、ほぼ全方向性(もちろん、前方方向に対して
であるが)を示している。このデュアルモードパッチア
ンテナのマッチング及び利得は、パッチアンテナの外部
に設けるマッチングネットワークによって最適化される
と考えられる。マッチングネットワークを用いることに
より、所望の特性を有するデュアルモードパッチアンテ
ナをより容易に実現しやすくなると考えられる。
【0025】図4は、本発明の第2の実施の形態のデュ
アルモードパッチアンテナを示す斜視図である。第2の
実施の形態のパッチアンテナは、図1に示した第1の実
施の形態のパッチアンテナと同様の構成のものである
が、円偏波用の四辺形パッチ13に対する給電配線を設
けていない点で相違する。四辺形パッチ13への給電
は、四辺形パッチ13と略矩形の直線偏波用のパッチ1
との間のギャップ(分離距離D1,D2)を介した結合
(カップリング)によって行われる。したがって、円偏
波用の信号も、給電配線7を介してまず直線偏波用のパ
ッチ1に対して給電されることになる。
【0026】以下、数値を挙げて、第2の実施の形態の
デュアルモードパッチアンテナの具体例を説明する。
【0027】厚さTCが約1.524mm(60ミ
ル)、誘電率P1が10である誘電体基板4に、共鳴辺
2,3の長さL1が58.79mm、非共鳴辺8,9の
長さL2が70mmとなるように、略矩形のパッチ1が
印刷されている。給電配線7は、非共鳴辺8のほぼ中央
部に接続している。他方の非共鳴辺9には、給電配線7
の軸の方向に対角線10が延びている矩形開口が形成さ
れている。この矩形開口の内寸は、L3が22.62m
m、L4が22.62mmである。したがって、この矩
形開口の形状は、正方形である。この開口内部には、四
辺形パッチ13として矩形パッチが設けられており、こ
の矩形パッチにおいてその対角線は、開口の対角線10
の方向に延びている。この矩形パッチ専用の給電配線は
設けられていない。矩形開口の縁と矩形パッチの間の分
離距離D1,D2は、いずれも、0.7mmとした。両
方のパッチ1,13間の分離距離D1,D2がこのよう
なものであることにより、両方のパッチ1,13は高周
波的に結合し、給電配線7を介して円偏波用の矩形パッ
チへの給電を行うことが可能になる。
【0028】このように製作したデュアルモードパッチ
アンテナの周波数特性をシミュレーションした結果を図
5に示す。図5はデュアルモードパッチアンテナの周波
数特性を示している。図5から、周波数0.7GHz及
び周波数2.12GHzでの共鳴がわかる。アンテナ利
得は、0.7GHzで約0dBであり、2.12GHz
で2dBcである。また、図6(a),(b)は、それぞれ、
0.7GHzと2.12GHzでの上述のデュアルモー
ドパッチアンテナの放射パターンを示すグラフである。
図6に示すように、放射パターンは、いずれの周波数に
おいても、ほぼ全方向性(もちろん、前方方向に対して
であるが)を示している。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図7を用いて説明する。本発明のデュアルモードパ
ッチアンテナでは、2以上の円偏波用の四辺形パッチを
1つの直線偏波用のパッチの中に組み入れることができ
る。図7に示したデュアルモードパッチアンテナは、図
4に示したパッチアンテナにおいて、非共鳴辺8,9の
長さ方向に複数(N個;N≧2)の開口18を設けてこ
れら各開口18にそれぞれ導体からなる円偏波用のパッ
チ17を配した構成のものである。開口18の形状は四
辺形であって、円偏波用パッチ17の形状も四辺形であ
る。各円偏波用パッチ17間の分離距離は、直線偏波用
のパッチ1の共鳴辺2,3に平行な方向での距離DN及
び共鳴辺2,3の方向に直交する方向の距離DHで表わ
される。DN及びDHは、このパッチアンテナの全体に
わたってそれぞれ同一であってもよいし、円偏波用のパ
ッチ17ごとに異なっていてもよい。このパッチアンテ
ナでは、上述のDN及びDHを決定することによって、
配列の形態として実現可能な放射パターンを決定する。
また、円偏波用のパッチ17と直線偏波用のパッチ1と
の間の分離距離(ギャップ)を調節することにより、利
得やマッチングを調整することができる。
【0030】次に、本発明の第4の実施の形態のデュア
ルモードパッチアンテナについて説明する。図7に示し
たデュアルモードパッチアンテナでは、複数個の円偏波
用のパッチを1列に並べて直線偏波用のパッチに組み込
んでいたが、円偏波用パッチの列を複数列用意して直線
偏波用のパッチ内に組み込み、直線偏波用パッチ内で円
偏波用のパッチが2次元配列するような構成とすること
もできる。
【0031】図8は、第4の実施の形態のデュアルモー
ドパッチアンテナを示す斜視図であり、ここでは、円偏
波用パッチの列を直線偏波用のパッチに2列組み込んだ
例を示している。誘電体基板4上に略矩形の直線偏波用
のパッチ1が形成されており、パッチ1の非共鳴辺8,
9に平行に複数の四辺形の開口18が第1列として配置
し、さらに、第1列とは別に、非共鳴辺8,9に平行に
複数の四辺形の開口21が第2列として配置している。
誘電体基板4の裏面には、地板5が設けられている。第
2列の各開口21は、その1つの頂点部分が非共鳴辺9
と重なり合うことによって、直線偏波用のパッチ1の外
側と連通している。これに対し、第1列の各開口18
は、いずれも、直線偏波用のパッチ1に完全に囲まれて
いる。各開口18,21の中には、四辺形の円偏波用の
パッチ17がそれぞれ形成されている。各円偏波用パッ
チ17間の分離距離は、直線偏波用のパッチ1の共鳴辺
2,3に平行な軸における距離DN1と、共鳴辺2,3
に直交する方向での距離DH1とによって表わされる。
DN1及びDH1は、このパッチアンテナの全体にわた
ってそれぞれ同一であってもよいし、円偏波用のパッチ
17ごとに異なっていてもよい。このパッチアンテナで
は、上述のDN1及びDH1を決定することによって、
配列の形態として実現可能な放射パターンを決定する。
また、円偏波用のパッチ17と直線偏波用のパッチ1と
の間の分離距離(ギャップ)G1,G2,G3,G4を
調節することにより、利得やマッチング、軸比を調整す
ることができ、これらの最高性能を得ることができるよ
うになっている。なお、ギャップは、円偏波用のパッチ
ごとに異なっていてもよく、また、対をなす開口ごとに
異なっていてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、直線偏波
用のパッチ内に円偏波用のパッチを組み入れることによ
り、第1の周波数では直線偏波パッチアンテナとして動
作し、第1の周波数より高い第2の周波数では円偏波パ
ッチアンテナとして動作するパッチアンテナが得られ、
これにより、小型で特性に優れたデュアルモードパッチ
アンテナが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のデュアルモードパ
ッチアンテナを示す斜視図である。
【図2】(a),(b)は、それぞれ、0.9GHzと2.1
2GHzの近傍での第1の実施の形態のデュアルモード
パッチアンテナの周波数特性を示すグラフである。
【図3】(a),(b)は、それぞれ、0.9GHzと2.1
2GHzでの第1の実施の形態のデュアルモードパッチ
アンテナの放射パターンを示すグラフである。
【図4】第2の実施の形態のデュアルモードパッチアン
テナを示す斜視図である。
【図5】第2の実施の形態のアンテナの周波数特性を示
すグラフである。
【図6】(a),(b)は、それぞれ、0.7GHzと2.2
GHzでの第2の実施の形態のデュアルモードパッチア
ンテナの放射パターンを示すグラフである。
【図7】第3の実施の形態のデュアルモードパッチアン
テナを示す斜視図である。
【図8】第4の実施の形態のデュアルモードパッチアン
テナを示す斜視図である。
【図9】従来の二重周波数パッチアンテナの一例を示す
斜視図である。
【図10】従来のデュアルモードパッチアンテナの一例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,17 パッチ 2,3 共鳴辺 4 誘電体基板 5 地板 8,9 非共鳴辺 7,7a 給電配線 13 四辺形パッチ 18,21 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 13/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、 前記誘電体基板上に形成され導体からなる直線偏波用の
    第1のパッチと、 前記第1のパッチに給電するために前記誘電体基板上に
    形成された給電配線と、 導体からなり、前記第1のパッチに形成された開口内に
    おいて当該開口の縁から分離距離を隔てて前記誘電体基
    板上に形成された円偏波用の第2のパッチと、を有し、
    前記第1のパッチが略矩形であって前記給電配線が前
    記第1のパッチの一方の非共鳴辺に接続し、前記開口の
    形状が四辺形であり、前記第2のパッチの形状が四辺形
    である、デュアルモードパッチアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記開口の1頂点が、前記第1のパッチ
    の他方の非共鳴辺と重なり合うことによって、前記開口
    が前記第1のパッチの外側と連通している、請求項
    記載のデュアルモードパッチアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記第1のパッチへの給電とは独立して
    前記第2のパッチに給電するための第2の給電配線が前
    記誘電体基板上に設けられ、前記第2の給電配線は、前
    記開口の連通部を介して、前記第2のパッチの1頂点に
    接続する、請求項に記載のデュアルモードパッチアン
    テナ。
  4. 【請求項4】 前記第1のパッチと前記第2のパッチと
    のカップリングにより、前記給電配線及び前記第1のパ
    ッチを介して前記第2のパッチに給電が行われる請求項
    1または2に記載のデュアルモードパッチアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記第1のパッチに複数の開口が設けら
    れることによって複数の前記第2のパッチを有する請求
    4に記載のデュアルモードパッチアンテナ。
  6. 【請求項6】 前記複数の第2のパッチが前記非共鳴辺
    に平行な方向に配列している請求項5 に記載のデュアル
    モードパッチアンテナ。
  7. 【請求項7】 前記複数の第2のパッチが前記非共鳴辺
    に平行な方向に複数列配列し、少なくとも1列におい
    て、前記開口が前記第1のパッチに完全に囲まれてお
    り、前記第1のパッチと前記第2のパッチとのカップリ
    ングにより、前記給電配線及び前記第1のパッチを介し
    て前記第2のパッチに給電が行われる請求項に記載の
    デュアルモードパッチアンテナ。
  8. 【請求項8】 前記第1のパッチが第1の周波数で動作
    し、前記第2のパッチが前記第1の周波数より高い第2
    の周波数で動作する、請求項1乃至いずれか1項に記
    載のデュアルモードパッチアンテナ。
  9. 【請求項9】 前記開口が矩形であり、前記第2のパッ
    チが矩形である請求項1乃至いずれか1項に記載のデ
    ュアルモードパッチアンテナ。
  10. 【請求項10】 前記分離距離を調節することにより、
    前記第1の周波数及び前記第2の周波数での利得とマッ
    チングが最適化される請求項に記載のデュアルモード
    パッチアンテナ。
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