JPH10284930A - アンテナ装置および送受信装置 - Google Patents

アンテナ装置および送受信装置

Info

Publication number
JPH10284930A
JPH10284930A JP9086495A JP8649597A JPH10284930A JP H10284930 A JPH10284930 A JP H10284930A JP 9086495 A JP9086495 A JP 9086495A JP 8649597 A JP8649597 A JP 8649597A JP H10284930 A JPH10284930 A JP H10284930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric lens
dielectric
antenna device
axis
radiation beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9086495A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Tanizaki
透 谷崎
Taiyo Nishiyama
大洋 西山
Hideaki Yamada
秀章 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9086495A priority Critical patent/JPH10284930A/ja
Publication of JPH10284930A publication Critical patent/JPH10284930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体に容易に小型化でき、指向方向を高速に
切り替えるのに適したアンテナ装置およびそれを用いた
送受信装置を提供する。 【解決手段】 誘電体レンズ2の中心軸とは異なった軸
を回転軸として誘電体レンズ2を回転させる構造とし、
1次放射器1と誘電体レンズ2との相対関係から定まる
放射ビームの指向方向を、誘電体レンズ2を回転させる
ことによって変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばミリ波
帯の電磁波を送受波して探知物体までの距離や相対速度
を計測するレーダ等に用いられるアンテナ装置および送
受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば道路の走行中に、前方または後
方を走行する車両との距離や相対速度を計測することな
どを目的として、いわゆる車載用ミリ波レーダが開発さ
れている。このようなミリ波レーダの送受信装置は一般
に、ミリ波発振器、サーキュレータ、方向性結合器、ミ
キサ、アンテナ等が一体化されたモジュールから成り、
車両の前部または後部に取り付けられる。
【0003】たとえば図15において、右側の車両はそ
の前方を走行する車両(図における左側の車両)との相
対距離および相対速度を、たとえばFM−CW方式でミ
リ波を送受波することによって計測する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のミリ
波レーダにおいては、アンテナの指向方向が固定である
ため、次に述べるように、条件によっては目的通りの探
知や計測が行われない場合が生じる。たとえば図12に
示すように複数車線の道路を車両が走行している場合
に、前方に存在する他の車両から反射する電波を受信す
るだけでは、その車両が自車が現在走行している車線上
に存在するのか否かが直ちには判定できない。すなわち
図12において自車CmからB2で示す放射ビームで電
波を送波した場合に、前方を走行する車両Caからの反
射波とともに対向車線を走行する車両Cbからの反射波
も受波することになり、後者の反射波により求められる
相対速度は非常に大きな値となって、誤って警報が出さ
れるといった不都合が生じる。また図13に示す例で
は、自車CmがB1で示す放射ビームで前方に電波を送
波しても車線に沿って前方を走行している車両Caを探
知することはできない。さらに図14に示すように、起
伏のある道路を走行中に、自車Cmが前方にB1で示す
放射ビームで電波の送波を行っても前方の車両Caを探
知することはできない。
【0005】そこで、放射ビームの方向を変化させて上
述した問題を解消することが考えられる。たとえば図1
2に示した例では、放射ビームをB1〜B3の範囲で変
化させ、演算処理によって各ビーム方向での計測結果を
比較することにより前方の角度方向に近接する2つの探
知物体を分離探知することができる。また図13に示し
た例では、ハンドル操作(ステアリングホイールの舵
角)や、前方を撮像するカメラからの画像情報を解析す
ることによって車線のカーブを判定し、それに応じた方
向に、たとえばB2で示す方向に放射ビームを向けるこ
とによって、前方の車両Caを探知することができる。
さらに図14に示した例でも前方を撮像するカメラから
の画像情報を解析することによって道路の起伏を判定
し、それに応じた方向に、たとえばB2で示す方向に放
射ビームを上げることによって、前方の車両Caを探知
することができる。
【0006】ところが、従来のマイクロ波帯やミリ波帯
の送受信装置において電磁波の放射ビームの指向方向を
変える方法には、アンテナを含む送受信装置の筐体全体
をモータ等で回転させて、放射ビームの方向を機械的に
変化(チルト)させるものがあるが、全体に大型であ
り、放射ビームの方向を高速に走査(以下「スキャン」
という。)させることも困難であった。一方、アレイア
ンテナに位相制御の技術を適用して電子走査する方法も
あるが、これらは技術的難易度が高く、高価になるとい
う問題があった。
【0007】この発明の目的はこのような従来の問題を
解消して、安価で全体に容易に小型化でき、指向方向を
高速に切り替えるのに適したアンテナ装置およびそれを
用いた送受信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は誘電体レンズ
と1次放射器とからなるアンテナ装置であって、可動部
分を小さくしてチルトを容易にし、また可動部分の慣性
を小さくして高速スキャンを容易にするために、請求項
1に記載のとおり、誘電体レンズと1次放射器とからな
るアンテナ装置において、誘電体レンズの中心軸とは異
なった軸を回転軸として前記誘電体レンズを回転させる
手段を備える。このように誘電体レンズを回転させる事
によって誘電体レンズと1次放射器との相対位置関係が
変化し、この位置関係から定まる放射ビームの指向方向
が変化する。
【0009】前記誘電体レンズと1次放射器との相対位
置関係を変えるために、請求項2に記載のとおり、誘電
体レンズの中心軸を回転軸に対して傾斜させれば、誘電
体レンズの軸方向に放射ビームが指向するため、回転軸
に対して一定の傾斜を保って指向方向が変位する事にな
る。
【0010】また、請求項3に記載のとおり、誘電体レ
ンズの中心軸を回転軸に対して平行にずらせることによ
って、誘電体レンズの焦点面内で1次放射器の位置が変
位して、放射ビームの指向方向が変化する。
【0011】また、この発明は誘電体レンズの回転に伴
って誘電体レンズ表面の付着物を積極的に除去するため
に、請求項4に記載のとおり、誘電体レンズの表面の一
部に接する固定部材を設ける。これにより誘電体レンズ
が回転することにより固定部材が誘電体レンズ表面に付
着している水滴や塵埃を払拭する。
【0012】また、この発明は、放射ビームの放射パタ
ーンを誘電体レンズの回転に伴って変化できるようにす
るために、請求項5に記載のとおり誘電体レンズの軸に
垂直な面における放射パターン(横パターン)が非円形
となるように誘電体レンズを構成する。たとえば誘電体
レンズの開口径が縦方向と横方向とで異なる形状、たと
えば正面から見て楕円形状となるようにすれば、その長
軸方向と短軸方向に広がる放射パターンの広がり方が異
なったものとなり、誘電体レンズの回転に伴ってその放
射パターンが回転する。
【0013】更に、この発明は、請求項6に記載のとお
り、請求項1〜5の内いずれか1項に記載のアンテナ装
置に、前記誘電体レンズを任意の角度に回転させる駆動
制御手段を設けて送受信装置を構成する。これによりア
ンテナの指向方向をスキャンさせることのできる小型の
送受信装置が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態に係る
アンテナ装置および送受信装置の構成を図1〜図5を参
照して説明する。
【0015】図1は誘電体レンズと1次放射器との位置
関係および放射ビームの指向方向との関係を示す図であ
る。同図において1は1次放射器、2は誘電体レンズで
あり、Bは放射ビームの指向方向を表す放射パターンで
ある。また、図中の一点鎖線は誘電体レンズの回転軸で
ある。このように誘電体レンズの中心軸を誘電体レンズ
の回転軸に対して傾斜させることにより、放射ビームの
指向方向は誘電体レンズ2の中心軸方向に生じる。
【0016】図2は送受信装置の構成を示す図である。
(A)〜(C)は誘電体レンズが所定の回転位置にある
時の正面図、(D)は上面図である。ただし(D)にお
いて紙面に略垂直な方向に放射ビームが向くので、通常
の装備状態では(D)に示す面を正面として探知物体の
方向へ向ける。
【0017】図2において3は1次放射器1を含む送受
信部を収める筐体であり、その上部に誘電体レンズ保持
台6を回転自在に支持している。この誘電体レンズ保持
台6には誘電体レンズ2を取り付けている。また、図中
の4で示す部分は筐体3に固定された駆動部、5は回転
駆動部であり、この回転駆動部5は誘電体レンズ保持台
6の外周面に摩擦係合または噛合している。駆動部4は
回転駆動部5を回転させることによって誘電体レンズ保
持台6を筐体3の上部で回転させる。同図の(A)は誘
電体レンズ2の中心軸が最も左側に傾いた状態、(C)
は最も右側に傾いた状態であり、(B)は誘電体レンズ
2の中心軸が手前の方向に傾いている状態である。この
ように誘電体レンズ2が誘電体レンズ保持台6と共に回
転することにより、放射ビームの指向方向(放射パター
ンの中心軸)が、アンテナを頂点とする円錐面に沿って
変化することになる。
【0018】なお、上記の構成で誘電体レンズを高速回
転させれば、誘電体レンズ表面に付着していた水滴や塵
埃が遠心力によって払い飛ばされるため、放射効率の低
下を防止できる、という効果も奏する。
【0019】図3は1次放射器1の構造を示す図であ
り、(A)は放射方向から見た平面図、(B)はその主
要部の断面図である。同図に示すように、導電体板41
と42との間に誘電体ストリップ12と円柱状の誘電体
共振器11とを設けていて、導電体板41には誘電体共
振器11に対して同軸関係にある孔43を形成してい
る。誘電体ストリップ12にはLSMモードが伝搬し、
この誘電体ストリップ12による線路と誘電体共振器1
1とが電磁界結合し、伝搬してきた電磁波が開口部43
を介して導電体板41に垂直な方向(z軸方向)に放射
される。逆に物体から反射して帰来した電磁波が開口部
43から入射されると、誘電体共振器11が励振され、
これと結合する誘電体ストリップ12にLSMモードの
電磁波が伝搬することになる。
【0020】図4は図3に示した1次放射器を含む送受
波回路の構成および送受信部全体の構成を示す図であ
る。但し上下の導電体板を取り除いた状態として示して
いる。同図において53は送受波回路であり、誘電体共
振器11、誘電体ストリップ12、フェライト板13と
マグネット(不図示)および誘電体ストリップ14,1
5の一部から構成している。ここで誘電体共振器11と
誘電体ストリップ12は図3に示したものと同一であ
る。誘電体ストリップ12,14,15はフェライト板
13を中心として互いに120度の角度を成す。また誘
電体ストリップ12,14,15の端部にはLSEモー
ドを抑制するLSEモードサプレッサ19,17,18
をそれぞれ設けている。これらのフェライト板13、上
記マグネット、誘電体ストリップ12,14,15およ
びモードサプレッサ19,17,18によりサーキュレ
ータ56を構成している。このような構成で、ポート#
1からTx(送信)信号がLSM01モードで入力され
ると、フェライト板13を介して誘電体ストリップ12
にTx信号が伝搬し、誘電体共振器11を励振させる。
これにより誘電体共振器11は垂直1次放射器として作
用し、図3に示した導電体板41に設けた開口部43か
ら誘電体共振器11の軸方向に電磁波が放射されること
になる。また逆に、空間からの電磁波が上記開口部から
誘電体共振器11に対してその軸方向に入射すると、そ
の電磁波がLSM01モードとして誘電体ストリップ1
2を伝搬し、フェライト板13を介してポート#2から
誘電体ストリップ15へ伝搬し、Rx信号となる。
【0021】同図に示すように、誘電体ストリップ1
4,15には発振器55,ミキサ54をそれぞれ接続し
ていて、両誘電体ストリップ間には誘電体ストリップ1
6との間でそれぞれカップラを構成している。誘電体ス
トリップ16の両端部は終端器21,22で終端してい
る。この構成によって、発振器55の発振信号はTx信
号として誘電体ストリップ14を伝搬して1次放射器1
1から電磁波として送信され、Rx信号は誘電体ストリ
ップ15を介してミキサ54に入力される。その際、誘
電体ストリップ16との間に生じるカップラを介して発
振信号の一部がLo信号として混合され、ミキサ54内
でIF信号が生成される。
【0022】図5は送受信装置全体の構成を示すブロッ
ク図である。同図において30が1次放射器と誘電体レ
ンズおよび誘電体レンズの回転機構を含むアンテナ装置
である。ホームポジションセンサ34は図2に示した誘
電体レンズ保持台6の回転位置が予め定めたホームポジ
ションを通過したか否かを検出するセンサである。制御
部33は指向方向/放射パターン制御部35に対して、
どの方向に放射ビームを指向させるかを指示する。指向
方向/放射パターン制御部35はその指示に応じて、ホ
ームポジションセンサ34からの信号発生タイミングと
その後の誘電体レンズ駆動モータ36の回転角度(ステ
ップ数)を制御する。これにより図2に示した誘電体レ
ンズ保持台6はホームポジションから所定角度だけ回転
することによって放射ビームの指向方向を所定方向に向
ける。送受信回路31は図4に示した発振器55とミキ
サ54から成り、信号処理部32は発振器55の制御お
よびミキサ54からのIF信号の処理を行ってターゲッ
トまでの距離およびターゲットの相対速度を求める。制
御部33はそのターゲットまでの距離とターゲットの相
対速度および放射ビームの指向方向とから衝突防止のた
めの警報信号を出力するか否かの判定を行い、必要に応
じて警報信号の出力を行う。
【0023】次に第2の実施形態に係るアンテナ装置お
よび送受信装置の構成を図6および図7を参照して説明
する。
【0024】図6は誘電体レンズと1次放射器との位置
関係および放射ビームの指向方向との関係を示す図であ
る。同図において1は1次放射器、2は誘電体レンズで
あり、Bは放射ビームの指向方向を表す放射パターンで
ある。また、図中の一点鎖線は誘電体レンズの回転軸で
ある。このように誘電体レンズの中心軸を誘電体レンズ
の回転軸に対して平行にずらせることにより、放射ビー
ムの指向方向は誘電体レンズ2の中心軸寄りに傾く。
【0025】図7は送受信装置の構成を示す図である。
(A)〜(C)は誘電体レンズが所定の回転位置にある
時の正面図、(D)は上面図である。
【0026】図7に示すように、1次放射器1を含む送
受信部を収める筐体3の上部に誘電体レンズ保持台6を
回転自在に支持している。この誘電体レンズ保持台6の
上面には中心軸を回転軸からずらした状態で誘電体レン
ズ2を取り付けている。筐体3に固定された駆動部4は
回転駆動部5を回転駆動する。この回転駆動部5は誘電
体レンズ保持台6の外周面にローラが摩擦係合またはギ
ヤーが噛合しているので、駆動部4が回転駆動部5を回
転させることによって誘電体レンズ保持台6は筐体3の
上部で回転する。同図の(A)は誘電体レンズ2が最も
左側にシフトした状態、(C)は最も右側にシフトした
状態であり、(B)は誘電体レンズ2が手前または後方
にシフトした状態である。このように誘電体レンズ2が
誘電体レンズ保持台6と共に回転することにより、放射
ビームの指向方向(放射パターンの中心軸)が、アンテ
ナを頂点とする円錐面に沿って変化することになる。
【0027】次に第3の実施形態に係るアンテナ装置の
構成を図8を参照して説明する。図8において、1次放
射器を含む送受信部を収める筐体3の上部には、誘電体
レンズ保持台6を回転自在に支持している。この誘電体
レンズ保持台6の上面には誘電体レンズ2を取り付けて
いる。筐体3には、誘電体レンズ2の表面に接する固定
部材7を取り付けている。この固定部材7は誘電体レン
ズ2の表面の中央から周辺部に沿って接している。筐体
3に固定された駆動部4は回転駆動部5を回転駆動す
る。この回転駆動部5は誘電体レンズ保持台6の外周面
に摩擦係合または噛合しているので、駆動部4が回転駆
動部5を回転させることによって誘電体レンズ保持台6
は筐体3の上部で回転する。このようにして誘電体レン
ズ保持台6を回転させることによって、誘電体レンズ2
の表面に付着する水滴や塵埃などが固定部材7によって
拭い取られることになる。従って、上述したような遠心
力を利用しなくても、誘電体レンズ2を比較的低速で回
転させても、放射効率の低下を常に防ぐことができる。
【0028】次に第4の実施形態に係るアンテナ装置の
構成を図9を参照して説明する。図9において(A),
(B)は誘電体レンズが或る回転位置にあるときの上面
図と正面図、(C),(D)は誘電体レンズが他の回転
位置にあるときの上面図と正面図である。この例では、
誘電体レンズ2の平面形状を楕円形とすることによっ
て、誘電体レンズをその中心軸回りの180°の回転対
称形(180°以外の任意の角度については非回転対称
形)としている。このような誘電体レンズを用いること
により、誘電体レンズの中心軸に垂直な面における放射
パターンを非円形とする。そして、上記楕円の長軸と放
射方向の中心軸とを含む平面における放射パターンBa
と、上記楕円の短軸と放射方向の中心軸とを含む平面に
おける放射パターンBbとを異なった形状としている。
通常後者の放射パターンBbのビーム幅は前者の放射パ
ターンBaのビーム幅より広がる。車載用ミリ波レーダ
に用いる場合、自車の前方または後方の略水平面内に存
在するターゲットを検出するものであるため、このよう
に誘電体レンズを回転させて、(A),(B)または
(C),(D)に示す状態に切り替えることによって2
通りの幅で放射ビームを形成することができる。これを
利用すれば、たとえば比較的広い範囲で探知を行った場
合と、ビーム幅を狭くして探知を行った場合とを比較す
ることによって自車線を走行する車両であるか、他車線
を走行する車両であるかの識別も可能となる。なお、こ
の放射パターンの切り替えは、図5に示した送受信装置
の場合、制御部33が指向方向/放射パターン制御部3
5に対して切り替え信号を与えることによって行う。
【0029】次に第5の実施形態に係るアンテナ装置の
構成を図10および図11を参照して説明する。図10
において(A)は誘電体レンズの正面図、(B)は側面
図である。このように、通常の誘電体レンズの一部を取
り除いた形状とすることによって、誘電体レンズの中心
軸に垂直な面における放射パターンを変えることができ
る。同図の例では、(A)における横方向の放射ビーム
幅が縦方向の放射ビーム幅に比べて広くなる。また図1
1に示す例では、通常の誘電体レンズ2に対して、ミリ
波を遮蔽するマスク部材8で一部を覆っている。この例
でも、同図の(A)における横方向の放射ビーム幅が縦
方向の放射ビーム幅に比べて広くなる。
【0030】
【発明の効果】請求項1,2,3に記載の発明によれ
ば、誘電体レンズを回転させるだけで放射ビームの指向
方向を変化させることができ、しかも誘電体レンズ部分
のみを回転させるだけでよいため、可動部分の質量が低
減し、その慣性が小さくなって、高速にスキャンできる
ようになる。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、誘電体レ
ンズが回転することにより誘電体レンズ表面に付着して
いる水滴や汚れが払拭されるため、常に放射効率の低下
を防ぐことができる。
【0032】請求項5に記載の発明によれば、誘電体レ
ンズの長軸方向と短軸方向に広がる放射パターンの広が
り方が異なったものとなり、誘電体レンズの回転に伴っ
てその放射パターンが回転するため、目的に応じて放射
パターンを容易に切り替えることができる。
【0033】請求項6に記載の発明によれば、アンテナ
の指向方向をスキャンさせることのできる小型の送受信
装置が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るアンテナ装置の誘電体レ
ンズと1次放射器および放射ビームの指向方向の関係を
示す図である。
【図2】同アンテナ装置の全体の構造を示す図である。
【図3】1次放射器の構成を示す図である。
【図4】送受信部全体の構成を示す図である。
【図5】送受信装置全体の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第2の実施形態に係るアンテナ装置の誘電体レ
ンズと1次放射器および放射ビームの指向方向の関係を
示す図である。
【図7】同アンテナ装置の全体の構造を示す図である。
【図8】第3の実施形態に係るアンテナ装置の全体の構
造を示す図である。
【図9】第4の実施形態に係るアンテナ装置の全体の構
造および放射パターンの例を示す図である。
【図10】第5の実施形態に係るアンテナ装置の誘電体
レンズ部分の構造を示す図である。
【図11】第5の実施形態に係る他のアンテナ装置の誘
電体レンズ部分の構造を示す図である。
【図12】車載用レーダにおいて、放射ビームを水平方
向にチルトさせた様子を示す図である。
【図13】車載用レーダにおいて、放射ビームを水平方
向にチルトさせた様子を示す図である。
【図14】車載用レーダにおいて、放射ビームを鉛直方
向にチルトさせた様子を示す図である。
【図15】車載用ミリ波レーダの使用形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1−1次放射器 2−誘電体レンズ 3−筐体 4−駆動部 5−回転駆動部 6−誘電体レンズ保持台 7−固定部材 8−マスク部材 11−誘電体共振器 12−誘電体ストリップ 13−フェライト板 14,15,16−誘電体ストリップ 17,18,19−LSEモードサプレッサ 21,22−終端器 30−アンテナ装置 41,42−導電体板 43−開口部 53−送受波回路 54−ミキサ 55−発振器 56−サーキュレータ B,Ba,Bb−放射パターン B1,B2,B3−放射ビーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体レンズと1次放射器とからなるア
    ンテナ装置において、誘電体レンズの中心軸とは異なっ
    た軸を回転軸として前記誘電体レンズを回転させる手段
    を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記誘電体レンズの中心軸を前記回転軸
    に対して傾斜させた請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体レンズの中心軸を前記回転軸
    に対して平行にずらせた請求項1に記載のアンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記誘電体レンズの表面の一部に接する
    固定部材を設けて、前記誘電体レンズの回転に伴って、
    該誘電体レンズの表面に付着する物体を前記固定部材で
    除去するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 誘電体レンズと1次放射器とからなるア
    ンテナ装置において、前記誘電体レンズを、該誘電体レ
    ンズの中心軸に垂直な面における放射パターンを非円形
    とする構造にしたことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記1〜5のうちいずれか1項に記載の
    アンテナ装置に、前記誘電体レンズを任意の角度に回転
    させる駆動制御手段を設けてなる送受信装置。
JP9086495A 1997-04-04 1997-04-04 アンテナ装置および送受信装置 Pending JPH10284930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9086495A JPH10284930A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 アンテナ装置および送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9086495A JPH10284930A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 アンテナ装置および送受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10284930A true JPH10284930A (ja) 1998-10-23

Family

ID=13888569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9086495A Pending JPH10284930A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 アンテナ装置および送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10284930A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001127524A (ja) * 1999-10-28 2001-05-11 Kyocera Corp ビームスキャンアンテナ
JP2004508749A (ja) * 2000-08-31 2004-03-18 レイセオン・カンパニー 機械的ステアリング可能なアレイアンテナ
JP2009075998A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Aruze Corp 無線icタグ読み取り装置
KR101524559B1 (ko) * 2013-12-30 2015-06-02 만도헬라일렉트로닉스(주) 차량용 레이더
WO2020009524A1 (ko) * 2018-07-06 2020-01-09 삼성전자 주식회사 안테나의 성능을 측정하기 위한 챔버 및 이를 포함하는 시스템

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52144641U (ja) * 1976-04-26 1977-11-02
JPS54109438U (ja) * 1978-01-19 1979-08-01
JPS55118205A (en) * 1979-03-05 1980-09-11 Mitsubishi Electric Corp Moving beam antenna
US4642651A (en) * 1984-09-24 1987-02-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Dual lens antenna with mechanical and electrical beam scanning
JPS63181981U (ja) * 1987-05-14 1988-11-24
US4791427A (en) * 1985-11-22 1988-12-13 United Technologies Corporation Multimode, multispectral antenna
JPH05502296A (ja) * 1989-12-09 1993-04-22 ルーカス・インダストリーズ・パブリック・リミテッド・カンパニー 検出装置
JPH06164236A (ja) * 1992-11-25 1994-06-10 Fujitsu Ten Ltd アンテナ装置、および指向性変換装置
JPH07110375A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Opt Kk 誘電体レンズを用いた物体検知センサ
JPH098534A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
JPH1082934A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Omron Corp 光学モジュール及びその製造方法並びに当該光学モジュールを用いたレーザレーダ装置、車両、光電センサ、光センサ装置及び符号情報処理装置
JPH10232363A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Denso Corp 光走査装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52144641U (ja) * 1976-04-26 1977-11-02
JPS54109438U (ja) * 1978-01-19 1979-08-01
JPS55118205A (en) * 1979-03-05 1980-09-11 Mitsubishi Electric Corp Moving beam antenna
US4642651A (en) * 1984-09-24 1987-02-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Dual lens antenna with mechanical and electrical beam scanning
US4791427A (en) * 1985-11-22 1988-12-13 United Technologies Corporation Multimode, multispectral antenna
JPS63181981U (ja) * 1987-05-14 1988-11-24
JPH05502296A (ja) * 1989-12-09 1993-04-22 ルーカス・インダストリーズ・パブリック・リミテッド・カンパニー 検出装置
JPH06164236A (ja) * 1992-11-25 1994-06-10 Fujitsu Ten Ltd アンテナ装置、および指向性変換装置
JPH07110375A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Opt Kk 誘電体レンズを用いた物体検知センサ
JPH098534A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
JPH1082934A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Omron Corp 光学モジュール及びその製造方法並びに当該光学モジュールを用いたレーザレーダ装置、車両、光電センサ、光センサ装置及び符号情報処理装置
JPH10232363A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Denso Corp 光走査装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001127524A (ja) * 1999-10-28 2001-05-11 Kyocera Corp ビームスキャンアンテナ
JP2004508749A (ja) * 2000-08-31 2004-03-18 レイセオン・カンパニー 機械的ステアリング可能なアレイアンテナ
JP4698121B2 (ja) * 2000-08-31 2011-06-08 レイセオン カンパニー 機械的ステアリング可能なアレイアンテナ
JP2009075998A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Aruze Corp 無線icタグ読み取り装置
KR101524559B1 (ko) * 2013-12-30 2015-06-02 만도헬라일렉트로닉스(주) 차량용 레이더
WO2020009524A1 (ko) * 2018-07-06 2020-01-09 삼성전자 주식회사 안테나의 성능을 측정하기 위한 챔버 및 이를 포함하는 시스템
KR20200005157A (ko) * 2018-07-06 2020-01-15 삼성전자주식회사 안테나의 성능을 측정하기 위한 챔버 및 이를 포함하는 시스템
US11927614B2 (en) 2018-07-06 2024-03-12 Samsung Electronics Co., Ltd Chamber for measuring performance of antenna and system including same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3617374B2 (ja) 方向性結合器、アンテナ装置および送受信装置
JP3473576B2 (ja) アンテナ装置および送受信装置
JPH10200331A (ja) アンテナ装置および送受信装置
JP3287309B2 (ja) 方向性結合器、アンテナ装置及び送受信装置
KR100445242B1 (ko) 안테나 장비, 통신 장치 및 레이더 모듈
JP4654803B2 (ja) 車両周辺監視用レーダ装置
JP2006201013A (ja) 車載用レーダ
JP2004325160A (ja) 車載用レーダ
CA2276879C (en) Antenna device, and transmitting/receiving unit
EP0920068B1 (en) Dielectric line switch and antenna device
JPH10284930A (ja) アンテナ装置および送受信装置
JP2007049691A (ja) アンテナモジュールおよび無線装置
US20200072960A1 (en) Radar device and detection method of target position of radar device
US11567187B2 (en) Radar sensor
JPH11248837A (ja) 車載用レーダ装置
CA2339742C (en) Dielectric line switch and antenna device
JPH10253746A (ja) レーダ用空中線装置
JPH10300848A (ja) 走査機能付き衝突防止レーダ
JP2001091653A (ja) 物体の検出方法、障害物検出方法及び障害物検出装置
JP2003232846A (ja) レーダ装置
JPH04279888A (ja) 車両検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051213