JPH10284870A - ノイズ吸収具 - Google Patents

ノイズ吸収具

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JPH10284870A
JPH10284870A JP9091862A JP9186297A JPH10284870A JP H10284870 A JPH10284870 A JP H10284870A JP 9091862 A JP9091862 A JP 9091862A JP 9186297 A JP9186297 A JP 9186297A JP H10284870 A JPH10284870 A JP H10284870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のフェライトと、前記フェライトを被覆
する一対のケースとを具備し、前記ケースと共に前記フ
ェライトを閉じ合わせることにより、一対のフェライト
の凹溝からなる挿通孔内にケーブルが挿通されると共に
前記一対のフェライトによる閉磁路が形成されるように
したノイズ吸収具において、閉磁路が確実に形成される
ように前記フェライトの対向端面の密着力が十分に高め
られるようにすること。 【解決手段】 前記各フェライトに於ける前記密着状態
となる面の反対側の表面と前記各ケースの内面との間
に、ゴム又はこれと同程度の弾性を有するゴム系素材か
らなる弾性加圧手段(3) を設け、前記フェライトと前記
ケースとの間の前記弾性加圧手段(3) の厚さを前記一対
のケースを閉じた時に所定の度合い圧縮される厚さとし
たこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はノイズ吸収具、特
に、ケーブル挿通孔となる凹溝を設けた一対のフェライ
トと、これを収容するケースとからなるノイズ吸収具
で、前記一対のフェライトによって構成される前記ケー
ブル挿通孔にケーブルを挿通させて使用されるノイズ吸
収具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のノイズ吸収具として、図10〜
図12に示すようにケーブル挿通孔(20)となる断面半円
弧状の凹溝(21)を具備する一対のフェライト(2a)(2b)
と、これらフェライト相互を反対向きに対向させて前記
凹溝(21)(21)によりケーブル挿通孔を形成するように結
合させるための一対のケース半体(1)(1)とからなるノイ
ズ吸収具が、実公平7−3676号として既に提案され
ている。
【0003】前記一対のケース半体(1)(1)の夫々は、図
10、11に示すように、一方に開放し且軸線方向両端
に半ドーナツ状の閉塞壁面(11)(11)を具備する半円筒体
で、その胴部中央には、これに収容される前記フェライ
トを前記開放側に付勢する弾性片(12)があり、前記ケー
ス半体(1)(1)は相互に対向する姿勢で閉じ合せられるよ
うにしている。
【0004】従って、前記フェライトの前記凹溝(21)に
沿わせてケーブルを挿通させた状態にて前記ケース半体
(1)(1)相互を前記対向する姿勢に結合すると、筒状のノ
イズ吸収具となり、このノイズ吸収具が前記ケーブルに
対して外嵌状態に装着されることとなる。この状態で
は、前記ケース半体(1) の前記弾性片(12)の弾性復帰力
によって、前記一対のフェライト(2a)(2b)相互の対向平
面部相互が密着され、前記一対のフェライトには閉磁路
が形成されることから、優れたノイズ吸収作用が生じる
ものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ものでは、前記弾性片が衝撃力によって損傷し易く、弾
性片によって付与される前記対向平面部相互の前記密着
力が不十分であるという問題がある。これは次の理由に
よる。前記ケースは弾性合成樹脂からなり、前記弾性片
(12)は一方が自由端となるように前記ケースと一体に射
出成型されたものであるから、自由状態にある前記弾性
片に外力が衝撃的に作用した場合には損傷し易い。ま
た、ノイズ吸収具を閉じ合せたときの、前記フェライト
(2a)(2b)の対向平面部相互を圧接させる力は、前記弾性
片(12)の自由端の突出度合dに比例するが、前記突出度
合dを大きくすると、ノイズ吸収具を閉じ合せたときに
前記弾性片(12)に過度の内部応力が生じて使用中の疲労
により前記弾性片(12)が劣化損傷することがあるから、
前記突出度合dを大きく設定できない。このような不都
合を防止するには、前記突出度合dを小さくすればよい
が、このようにすると、弾性片(12)による付勢力が小さ
くなって、前記フェライト(2a)(2b)の対向平面部相互の
密着力が不十分になるのである。
【0006】本発明は、かかる不都合を防止するもので
あり、『一方に凹溝を有する断面形状に構成された一対
のフェライトと、前記フェライトの外面側を被覆する一
対のケースとを具備し、前記ケースと共に前記フェライ
トを閉じ合わせることにより一対のフェライトの前記凹
溝からなる挿通孔内にケーブルが挿通されると共に前記
フェライトの対向平面部相互が密着されて前記一対のフ
ェライトによる閉磁路が形成されるようにしたノイズ吸
収具』において、前記フェライトの対向端面の密着力が
十分となるようにすることをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は『前記各フェライトに
於ける前記密着状態となる面の反対側の表面と前記各ケ
ースの内面との間に、ゴム又はこれと同程度の弾性を有
するゴム系素材からなる弾性加圧手段(3) を設け、前記
フェライトと前記ケースとの間の前記弾性加圧手段(3)
の厚さを前記一対のケースを閉じた時に所定の度合い圧
縮される厚さとした』こと(請求項1参照)である。こ
こで、前記一対のフェライト、及び、一対のケースの夫
々は、対称形状であることを要しない。
【0008】上記技術的手段は次のように作用する。ケ
ースによって一対のフェライトが前記密着状態に結合さ
れたとき、前記フェライトとケースの内面との間には、
前記弾性加圧手段(3) が介在されている。そして、この
弾性加圧手段(3) は、前記フェライトと前記ケースとの
間の前記弾性加圧手段(3) の厚さを前記一対のケースを
閉じた時に所定の度合い圧縮される厚さとしたから、前
記圧縮による作用力により前記フェライト相互の対向端
面が密着される。
【0009】しかも、前記弾性加圧手段(3) は、ゴム又
はこれと同程度の弾性を有するゴム系の素材からなるか
ら、過度に圧縮されたとしてもこれが損傷することがな
い。しかも、前記弾性加圧手段(3) は、ケースの外部に
直設露出することがなく、この弾性加圧手段(3) に外力
が作用する不都合がない。
【0010】
【発明の効果】本発明は、次の特有の効果を有する。フ
ェライト相互の密着力を付与する為の弾性加圧手段(3)
が損傷したり、変形劣化することがなく、この弾性加圧
手段(3) の弾性復帰力による前記密着力を高めることが
できるから、一対のフェライトの対向平面部相互の密着
度が向上し、閉磁路状態が確保されやすくノイズ吸収作
用が向上する。
【0011】上記した本発明の課題解決手段において
『前記弾性加圧手段(3) と同様の素材からなるケーブル
加圧部(31)が前記フェライトの前記凹溝側に露出するよ
うに設けられた』(請求項2参照)とした場合、前記一
対のフェライトによってケーブルを包囲したときに、前
記ケーブルは前記フェライトの凹溝側に露出するように
設けられたケーブル加圧部(31)と接触する。従って、前
記凹溝の大きさとケーブルの太さとの関係を適正に設定
することにより、ケーブル加圧部(31)がケーブルに圧接
されて滑り止め機能を発揮し、ノイズ吸収具をケーブル
に装着した時にこのノイズ吸収具が滑りにくい。また、
従来のように、ケースに設けた硬い爪で滑り止めする場
合に比べてケーブルに傷がつきにくい。また、『前記ケ
ーブル加圧部(31)の表面に複数の突出片が隆起している
構成』とすれば、前記ケーブルの太さが細過ぎる場合で
も前記突出片の先端とケーブルとの接触により摩擦によ
り滑り止めされ、逆に、ケーブルの太さが太過ぎる場合
でも前記突出片がその基端部側に押し倒された状態にて
ケーブルを挟圧保持して、前記何れの場合にも前記一対
のケーブル加圧部(31)(31)により確実に滑り止め状態に
保持できる。例えば、2種類の太さのケーブルに一種類
のノイズ吸収具で対応できる利点がある。
【0012】さらに、上記各手段において、前記弾性加
圧手段(3) が『前記フェライトに結合された』もの(請
求項3参照)では、例えば、前記弾性加圧手段(3) を前
記フェライトにアウトサート成形等の手段によって一体
的に成形できる。また、別体の弾性加圧手段(3) を組付
ける場合も、その作業が簡単である。なお、以上の弾性
加圧手段(3) が『射出成形により前記フェライト又は前
記ケースに一体的に結合されてなる』もの(請求項4)
である場合には、前記一体的に結合された部分の結合強
度が十分である。
【0013】また、『前記弾性加圧手段(3) に前記フェ
ライトの外面側から突出する係止突起(32)を連設し、前
記ケースの壁に設けた係止孔(14)に前記係止突起(32)を
嵌入させた』もの(請求項5参照)では、予め、前記係
止突起(32)を有するように形成された前記弾性加圧手段
(3) を、アウトサート等の方法により前記フェライトに
具備させることによって、前記フェライトは前記係止突
起(32)を介して抜止め状態に取付けられるから、ケース
とフェライトとの組立てが簡単である。また、フェライ
トの形状が簡単になる。前記係止突起(32)によってケー
スに抜止めされるから、フェライト自体に、ケースとの
抜止め用の凹凸部等の複雑な形状部分が不要となるから
である。
【0014】更に、『前記フェライトの表面は、その接
合端面が露出するように、前記ゴム系の素材により全域
的に被覆されて、その一部が前記弾性加圧手段(3) と前
記ケーブル加圧部(31)となる』構成(請求項6参照)を
採用すると、前記ゴム系の素材がフェライトを被覆保護
することにより、脆い材質からなるフェライトの損傷や
破損が防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】この実施の形態のノイズ吸収具は
図1〜図3に示すようになっており、一対のフェライト
(2a)(2b)の夫々は、内周側に半円形の凹溝(21)を具備す
るようにした半円弧状断面が、長手方向に一様に連続す
る構成であり、何れのフェライトも同じ形状に構成され
ている。言い換えれば、前記フェライト(2a)(2b)は、円
筒体を縦割りした形状に構成されている。
【0016】前記フェライト(2a)(2b)の夫々の断面の中
央部の一定幅はその両側よりも薄肉に設定されて薄肉部
(22)となり、これを包囲するように被覆材層(30)がアウ
トサート成形によって形成されている。前記被覆材層(3
0)はゴム又はこれと同程度の弾性を有するゴム系の素材
からなる。前記被覆材層(30)の表面の一側は、凹溝(21)
内に僅かに突出して既述のケーブル加圧部(31)となると
共に、フェライト(2a)(2b)の断面の外周側の表面(以下
単に外表面という)に突出する部分が既述の弾性加圧手
段(3) となる。
【0017】また、前記フェライト(2a)(2b)の夫々の長
手方向の両端には係止突起(32)が突出しており、この係
止突起(32)は、前記外表面側に傾斜面(33)を具備する形
状に構成された四角錐台となっている。ケース半体(1)
は、前記フェライト(2a)(2b)の夫々の前記外表面を被覆
するように断面半円弧状に形成された樋状体であり、そ
の長手方向の両端部が中央に半円弧状の切欠部(18)(18)
がある閉塞壁面(11)(11)によって閉塞されている。この
ケース半体(1)(1)の開放端縁の一方の長辺相互は薄肉連
結片(13)(13)によって屈曲自在に連結されている。一方
のケース半体(1) における前記長辺と対向する長辺の胴
部には係合突起(15)(15)を設け、他方のケース半体(1)
における長辺には前記係合突起(15)(15)に各別に係合す
る係合孔(17)を具備する係合舌片(16)(16)が設けられて
いる。
【0018】この実施の形態のフェライト(2a)(2b)を各
ケース半体(1) に組付けるには、ケース半体(1)(1)内に
前記フェライト(2a)(2b)を同じ姿勢で収容し、前記被覆
材層(30)の係止突起(32)(32)を前記閉塞壁面(11)(11)の
係止孔(14)(14)に嵌め込む。このとき傾斜面(33)は係止
突起(32)を係止孔(14)に嵌め込む際の案内部となる。こ
の組付けにより、前記被覆材層(30)を具備するフェライ
ト(2a)(2b)がケース半体(1)(1)に抜止め状態に装着され
る。そして、この組付け状態では、前記閉塞壁面(11)の
中央部の半円弧状の切欠部(18)(18)が前記凹溝(21)(21)
と一致することとなる。
【0019】前記フェライト(2a)(2b)の凹溝(21)(21)内
に、ケーブル(C) を沿わせて配置しケース半体(1)(1)相
互を閉じ合わせると、前記係合突起(15)(15)と切欠部(1
6)(16)とが各別に抜止め状態に係合される。これによ
り、前記フェライト(2a)(2b)の前記外表面が前記ケース
半体(1)(1)によって包囲されたものとなる。この状態で
は、前記被覆材層(30)に於ける弾性加圧手段(3)(3)の部
分は所定の度合い圧縮される。この圧縮に伴う弾性復帰
力により前記フェライト(2a)(2b)の凹溝(21)(21)の両側
にある平面部(23)(23)相互が密着されることとなり、フ
ェライト(2a)(2b)相互による閉磁路が構成される。
【0020】一方、凹溝(21)(21)によって構成されたケ
ーブル挿通孔(20)内にケーブル(C)が挿通される。この
とき、前記ケーブル(C) の直径と、ケーブル加圧部(31)
の突出度合いとの関係により、図3のように、前記ケー
ブル(C) の断面が前記ケーブル加圧部(31)(31)によって
挟持されたものとなる。前記被覆材層(30)は滑り止め機
能を発揮するから、ケーブル(C) に装着されたノイズ吸
収具が移動しにくいものとなる。
【0021】前記被覆材層(30)は、これの充填域が生じ
るように構成された金型内にフェライト(2a)(2b)の一方
を収容して、前記被覆材層(30)を構成する素材を用いて
射出成形することにより形成され、図2のようにフェラ
イト(2a)(2b)の薄肉部(22)に相当する部分に既述の構成
で前記被覆材層(30)が形成されたものとなる。上記実施
の形態において、弾性加圧手段(3) を具備するフェライ
ト(2a)(2b)がケース半体(1) との関係で係合して抜止め
状態に保持されるものであれば、前記被覆材層(30)のケ
ーブル加圧部(31)及び係止突起(32)は必ずしも必要では
ない。
【0022】図4に示すように、前記弾性加圧手段(3)
はケース半体(1) の内面側に一体的に形成されていても
よい。この例のものは、ケース半体(1) に設けた一対の
弾性加圧手段(3) (3) がフェライト(2a)又はフェライト
(2b)を両側から保持すると共にケース半体(1) へ開放側
に向って付勢する弾性を有する。よって、別体のフェラ
イト(2a)(2b)をケース半体(1) (1) に嵌め込んだだけ
で、一対の弾性加圧手段(3) (3) の係合凸部(34)(34)に
より抜け止め状態に保持されるから組付けも簡単でフェ
ライト(2a)(2b)の平面部(23)(23)の圧接も確実である。
【0023】その他次の変更が可能である。上記実施の
形態1では凹溝(21)の断面を半円形としたが、複数の線
又はコードが並設一体化された偏平なケーブルに対応さ
せて、図5に示すような、浅い矩形の凹溝(21)としても
よい。図6、7に示す実施の形態2のように、フェライ
ト(2a)(2b)の夫々を、その対向平面部となる平面部(23)
(23)とその近傍部分が露出するように、上記ゴム系素材
からなる被覆材層(30)を形成してもよい。この被覆材層
(30)はインサート成形によってフェライト(2a)(2b)と一
体的に結合されてもよく、別体に形成されたものを組み
合わせてもよい。このように被覆すると、元来脆い材料
からなるフェライト(2a)(2b)の保護が十分なものとな
る。
【0024】この例では、前記フェライト(2a)(2b)は被
覆材層(30)によって一体的に被覆されて、フェライト(2
a)の被覆材層(30)とフェライト(2b)の被覆材層(30)とが
平面部(23)の近傍に連設される薄肉部(34)によって連結
されている。また、フェライト(2a)(2b)の外面の前記被
覆材層(30)の端縁近傍には、フェライト(2a)(2b)の長手
方向に添って延びる凸条(35)(35)が設けられている。フ
ェライト(2a)(2b)夫々の前記凸条(35)(35)の頂部相互の
間隔はケース半体(1)(1)の側壁(W)(W)の対向間隔よりも
大きく設定してあり、前記フェライト(2a)(2b)をケース
半体(1)(1)に各別に嵌め込むと前記凸条(35)(35)と前記
壁(W)(W)との摩擦により、抜止め状態に保持される。
【0025】この実施の形態2では、前記ケース半体
(1)(1)は同じ構成で、壁(W) に設けた係合突起(15)とこ
れがはまり込む係合孔(17)を具備する係合舌片(16)との
組により、反対向き姿勢で嵌め合わせると、フェライト
(2a)(2b)相互は、平面部(23)(23)が対接した状態に結合
されて、実施の形態1と同様に機能する。このものでは
前記薄肉部(34)によってフェライト(2a)を収容するケー
ス半体(1) とフェライト(2b)を収容するケース半体(1)
とが屈曲自在に連結される。しかも前記薄肉部(34)がゴ
ム系素材からなるものであるから、ノイズ吸収具が2つ
折りにし易く、ケーブルへの装着が容易である。
【0026】なお、図6、7の例では、前記被覆材層(3
0)の一部でフェライト(2a)(2b)の凹溝(21)側にあるケー
ブル加圧部(31)の部分は、断面形状が歯形状で長手方向
に延びる複数の凸条(311)(311)が並設された構成である
から、太さの異なるケーブルに装着したとしても、前記
凸条(311)(311)による弾性復帰力により確実に滑り止め
状態に装着される。つまり、太さの異なる複数種のケー
ブルに対応可能なものとなる。
【0027】図8、9に示す実施の形態3のように、被
覆材層(30)の端縁近傍に係止突起(32)(32)を設けて、こ
れらをケース半体(1)(1)の係止孔(14)(14)に嵌入係合さ
せるようにしてもよい。この実施の形態3ではケース半
体(1)(1)の開放端縁相互を薄肉部(22)によって連結して
これらケースを閉じ合わせられるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の分解図
【図2】フェライト(2a)(2b)とケース半体(1) とを組み
合わせた状態の断面図
【図3】ケーブル(C) に取付けた使用状態の断面図
【図4】弾性加圧手段(3) とケース半体(1) とを一体成
形する場合の断面図
【図5】扁平なケーブルに適合させる場合の実施の形態
の分解斜視図
【図6】実施の形態2の分解斜視図
【図7】その使用状態の断面図
【図8】実施の形態3の分解斜視図
【図9】その使用状態の断面図
【図10】従来例のケース半体(1)(1)の平面図
【図11】Y−Y断面図
【図12】従来のノイズ吸収具を閉じた状態の一部切欠
側面図
【符号の説明】
(1) :ケース半体 (2a)(2b):フェライト (3) :弾性加圧手段 (21):凹溝 (尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方に凹溝を有する断面形状に構成され
    た一対のフェライトと、前記フェライトの外面側を被覆
    する一対のケースとを具備し、前記ケースと共に前記フ
    ェライトを閉じ合わせることにより一対のフェライトの
    前記凹溝からなる挿通孔内にケーブルが挿通されると共
    に前記略フェライトの対向平面部相互が密着されて前記
    一対のフェライトによる閉磁路が形成されるようにした
    ノイズ吸収具において、前記各フェライトに於ける前記
    密着状態となる面の反対側の表面と前記各ケースの内面
    との間に、ゴム又はこれと同程度の弾性を有するゴム系
    素材からなる弾性加圧手段(3) を設け、前記フェライト
    と前記ケースとの間の前記弾性加圧手段(3) の厚さを前
    記一対のケースを閉じた時に所定の度合い圧縮される厚
    さとしたノイズ吸収具。
  2. 【請求項2】 前記弾性加圧手段(3) と同様の素材から
    なるケーブル加圧部(31)が前記フェライトの前記凹溝側
    に露出するように設けられた請求項1に記載のノイズ吸
    収具。
  3. 【請求項3】 前記弾性加圧手段(3) は前記フェライト
    に結合された請求項1又は2に記載のノイズ吸収具。
  4. 【請求項4】 前記弾性加圧手段(3) は、射出成形によ
    り前記フェライト又は前記ケースに一体的に結合されて
    なる請求項1から3までの何れかに記載のノイズ吸収
    具。
  5. 【請求項5】 前記弾性加圧手段(3) に前記フェライト
    の外面側から突出する係止突起(32)を連設し、前記ケー
    スの壁に設けた係止孔(14)に前記係止突起(32)を嵌入さ
    せた請求項3又は4に記載のノイズ吸収具。
  6. 【請求項6】 前記フェライトの表面は、前記対向平面
    部が露出するように、前記ゴム系の素材により全域的に
    被覆されて、その一部が前記弾性加圧手段(3) と前記ケ
    ーブル加圧部(31)となる請求項4又は5に記載のノイズ
    吸収具。
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