JPH10283446A

JPH10283446A - 多色記録式マトリクスコード記録紙

Info

Publication number: JPH10283446A
Application number: JP9126203A
Authority: JP
Inventors: Hiroichi Yoshida; 博一吉田
Original assignee: NIPPON I D TEC KK
Current assignee: NIPPON I D TEC KK
Priority date: 1997-04-08
Filing date: 1997-04-08
Publication date: 1998-10-23

Abstract

(57)【要約】【構成】四角形の表示エリヤを二次元方向に分割して２
^Ｎ個（Ｎは３以上）の単位データエリヤをマトリクス配
置したマトリクスコード紙において、各単位データエリ
ヤに記録するデータ記録マークの種別を色彩を異にする
Ｍ種（Ｍは３以上）とするとともに、データ記録マーク
の前記Ｍ種の色彩見本を表示する色彩基準表示を形成す
ることを特徴とする多色記録式マトリクスコード記録紙【効果】従来の各単位データエリヤについての２値コー
ド記録に代えて、Ｍ値（Ｍは３以上）コード記録とし、
Ｍ^Ｎ個の情報を記録して情報量を飛躍的に増大すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、マトリクス配置（格子
状配置）の単位データエリヤを形成したマトリクスコー
ド記録紙に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】マトリクスコード記録紙に関し、本願発
明者は、特開昭６４−８６２８９号公報「識別コード
紙」を発明している。上記の「識別コード紙」は、Ｘ軸
基線とＹ軸基線とにより規制される四角形の表示エリヤ
を形成し、該表示エリヤを二次元方向に分割して単位デ
ータエリヤをマトリクス配置（格子状配置）で形成して
いる。例えば、表示エリヤを１６個の単位データエリヤ
に区分し、各単位データエリヤに二値コードを記録する
ことで２^１６の情報を記録可能としている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の「識
別コード紙」において、各単位データエリヤについての
記録種別をＭ種（Ｍは３以上）とすることで、記録情報
をＭ^１６として、記録情報量を増大することを課題とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本願第１発明は、四角形
の表示エリヤを二次元方向に分割して２^Ｎ個（Ｎは３以
上）の単位データエリヤをマトリクス配置したマトリク
スコード紙において、各単位データエリヤに記録するデ
ータ記録マークの種別を色彩を異にするＭ種（Ｍは３以
上）とするとともに、データ記録マークの前記Ｍ種の色
彩見本を表示する色彩基準表示を形成することを特徴と
する多色記録式マトリクスコード記録紙を提供する。本
願第２発明は、Ｘ軸基線とＹ軸基線とにより規制される
四角形の表示エリヤを形成し、該表示エリヤを二次元方
向に分割して単位データエリヤをマトリクス配置したマ
トリクスコード紙において、各単位データエリヤに記録
するデータ記録マークの種別を色彩を異にするＭ種（Ｍ
は３以上）とするとともに、データ記録マークの前記Ｍ
種の色彩見本を表示する色彩基準表示をＸ軸基線および
Ｙ軸基線の両方またはいずれか一方に形成することを特
徴とする多色記録式マトリクスコード記録紙を提供す
る。

【０００５】

【作用】本願第１発明は、マトリクス配置の２^Ｎ個（Ｎ
は３以上）の単位データエリヤについて、データ記録マ
ークＫをＭ個（Ｍは３以上）の色彩とすることで、Ｍ値
（Ｍは３以上）コード記録とし、Ｍ^Ｎ個の情報情報量を
記録する。記録再生にあたっては、各単位データエリヤ
のデータ記録マークＫの記録色彩を判断することでＭ個
（Ｍは３以上）の記録データの識別判読を行い、各単位
データエリヤのＭ値データ決定し、表示エリヤの情報を
検出する。各単位データエリヤのデータ記録マークＫの
記録色彩と色彩基準表示の色彩見本と比較することで、
記録時と再生時との時間差（また、記録時の印字装置の
特性、による機差や精度差、読取り機（ＣＣＤカメラ
等）の機差）にもとづき単位データ記録マークに色彩変
化が生じても、色彩見本の色彩も変化することで、記録
データの正確に再生する。本願第２発明は、本願第１発
明を、四角形の表示エリヤの範囲、位置を規制するＸ軸
基線とＹ軸基線を有するコード紙に適用して、記録再生
にあたっての、各単位データエリヤのデータ記録マーク
Ｋの記録色彩を判断に際し、Ｘ軸基線５ＸとＹ軸基線５
Ｙの両方またはいずれか一方に形成した色彩基準表示Ｓ
１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４、Ｓ５・・・により、データ記録
マークのＭ個（Ｍは３以上）の記録データの識別判読を
行い、各単位データエリヤのＭ値データ決定し、表示エ
リヤの情報を検出する。

【０００６】

【実施態様】以下図面に示す実施例にもとづいて説明す
る。図１を参照して、四角形の表示エリヤ２を二次元方
向に分割して、マトリクス配置（格子状配置）の２^Ｎ個
（Ｎは３以上）の単位データエリヤ１を形成する。四角
形の表示エリヤの周辺のいずれかと平行する基線３を設
ける。基線３は表示エリヤ２を一次元方向に分割するた
めのタイミングマークを有するタイミング基線４に代え
ることができるが、タイミング基線４に加えて基線３を
併設してもよいことは勿論である。本発明の実施にあた
り、単位データエリヤ１に記録するデータ記録マークＫ
について、Ｍ個（Ｍは３以上）の色彩［例えば、赤Ｋ
１、青Ｋ２、黄Ｋ３、黒Ｋ４、白（コード紙の地色）Ｋ
５の５色］とすることで、各単位データエリヤ１は、従
来の２値データ記録に代えて、Ｍ値（５値）データ記録
とする。つぎに、基線３に、単位データエリヤ１に記録
するデータ記録マークのＭ個（Ｍは３以上）の色彩［例
えば、赤Ｋ１、青Ｋ２、黄Ｋ３、黒Ｋ４、白（コード紙
の地色）Ｋ５の５色］と一致する、Ｍ個（Ｍは３以上）
の色彩［例えば、赤、青、黄、黒、白（コード紙の地
色）の５色］を表示した、Ｍ値（５値）の色彩基準表示
Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４、Ｓ５・・・を形成する。

【０００７】図２を参照して、本願第２発明は、四角形
の表示エリヤ２の周辺の内の二辺を規制するＸ軸基線５
ＸとＹ軸基線５Ｙとコーナーマーク５’を設けるととも
に、該Ｘ軸基線５ＸとＹ軸基線５Ｙの両方またはいずれ
か一方に、前記第１発明における色彩基準表示Ｓ１、Ｓ
２、Ｓ３、Ｓ４、Ｓ５・・・を形成する。本願第１発明
は、各単位データエリヤ１について、マトリクス配置の
２^Ｎ個（Ｎは３以上）の単位データエリヤについて、デ
ータ記録マークの色彩をＭ個（Ｍは３以上）［例えば、
赤Ｋ１、青Ｋ２、黄Ｋ３、黒Ｋ４、白（コード紙の地
色）Ｋ５の５色］のいずれかを選定して、記録すること
で、表示エリヤ２につき、Ｍ^Ｎ個（例えば、５^Ｎ）の情
報を記録する。本願発明の実施にあたり、記録紙の材質
としては、一般記録用紙に限定されるものではなく、プ
ラスチック合成紙、プラスチック板、包装容器の表面、
商品記号番号・商品価格・商品名称等表示用の商品貼付
紙や商品吊下札等を適用することができる。また、一般
記録紙とした場合においては単に情報記録保管に限るこ
となく、ＦＡＸ送信、郵送等により遠隔地への情報伝達
のための情報記録紙としても利用できるものである。

【０００８】本願発明の多色記録式マトリクスコード記
録紙への情報記録にあたっては、マイコン制御のカラー
プリンターを使用することで、マイコンに記録されてい
る情報を従来の２進コードに変えてＭ進コードにより変
換して表示エリヤ２の各単位データエリヤについてのデ
ータ記録マークの色彩を決定するとともに、Ｍ個（Ｍは
３以上）のデータ記録マークの色彩およびＭ値の色彩基
準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、・・・も、マイコン制御のも
と、カラープリンターで印字ないし印刷することで、所
定の情報を記録した多色記録式マトリクスコード記録紙
を完成する。所定の情報を記録した多色記録式マトリク
スコード記録紙よりの記録情報の読取り（記録再生）に
あたっては、ラインセンサー、ＣＣＤカメラ等により光
学的に記録情報を読取りマイコンに入力して画像処理に
より多色記録式マトリクスコード記録紙における表示エ
リヤ２の位置範囲の特定、およびに各単位データエリヤ
のデータ記録マークＫの判読を行うことは、公知技術と
同様であるが、本発明においては、各単位データエリヤ
のデータ記録マークＫについて２値ではなくＭ値を判別
するものである。また、データ記録マークＫの記録色彩
と色彩基準表示とを比較判別するものである。

【０００９】即ち、各単位データエリヤのデータ記録マ
ークＫの記録データ（記録色彩）を、Ｍ個（Ｍは３以
上）の色彩［例えば、赤、青、黄、黒、白（コード紙の
地色）の５色］を表示した色彩基準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ
３、Ｓ４、Ｓ５・・・との一致度を検出することで、各
単位データエリヤのデータ記録マークＫについて、Ｍ個
（Ｍは３以上）の色彩［例えば、赤Ｋ１、青Ｋ２、黄Ｋ
３、黒Ｋ４、白（コード紙の地色）Ｋ５の５色］のいず
れかを判別する。本願第２発明は、各単位データエリヤ
のデータ記録マークＫの判別（Ｋ１、Ｋ２、Ｋ３、Ｋ
４、Ｋ５・・・・の判別）にあたり、本願第１発明にお
ける基線３の色彩基準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４、Ｓ
５・・・に代えて、四角形の表示エリヤの範囲、位置を
規制するＸ軸基線５ＸとＹ軸基線５Ｙの両方またはいず
れか一方に形成した色彩基準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ
４、Ｓ５・・・との一致度を検出することで、データ記
録マークの記録データの解読により表示エリヤ２の情報
を検出する。各単位データエリヤのデータ記録マークＫ
の判別にもとづき、従来の２進コードによる変換にかえ
て、Ｍ進コードによる変換を行うことにより、記録情報
の再生は完了する。

【００１０】データ記録マークの記録データの解読によ
る表示エリヤ２の情報を検出にあたり、ニューロファジ
（人口知能）やウェーブレット技術による色波長（波
形）の推論・決定付け手法を加えると更に更に精度が上
げられ、ひいては２^ＮよりＭ^Ｎへのデータ密度アップ
（情報量の増大）が簡単に達成できる。図１および図２
の実施例においては、情報量は５^２５となる（従来の
各単位データエリヤ１に白黒の二値のデータ記録マーク
を記録する方式では、２^２５の情報量である）。上記の
実施例において、データ記録マークＫについて、黒Ｋ
４、白（コード紙の地色）Ｋ５を除外して、赤Ｋ１、青
Ｋ２、黄Ｋ３の３色とすると、情報量は３^２５となる。
情報量は５色の場合の５^２５よりも減少するが、従来の
２値の場合の２^２５の情報量よりも大であり、本発明の
特徴を有するものであり、且つ、黒Ｋ４、白（コード紙
の地色）Ｋ５を除外したことで、黒白の２値記録マーク
方式の欠点、即ち、白は印字ヌケ、黒は汚れによるエラ
ー情報の発生を防ぐことができる。

【００１１】なお、データ記録マークＫの種別は、赤、
青、黄・・等の色彩の種別だけでなく、明暗度の差で、
同一の色彩でも多種類とすることができる。例えば、原
色赤のみでも明暗度の差でＭ個（Ｍは３以上）の色彩と
することができる。また、カラープリンターによる印刷
にあたり、３原色の２ないし３回刷りによる所定の色彩
とする方式においては、各回毎の明暗度を選択すること
で色彩は、多数の中間色を選択できることで＜データ記
録マークについてのＭの数値を増大できる。この場合、
同一のカラープリンターを用いても、印刷する用紙の相
違（地色の相違による合成色の変化、用紙表面の光沢度
の相違による印刷効果の差異による色調の変化等）で、
明暗度（色彩の濃淡）を色彩基準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３
・・との比較で決定することは、色彩基準表示が、デー
タ記録マークの印刷と同一のカラープリンターで同一用
紙に印刷されることで、明暗度（色彩の濃淡）の差をわ
ずかとしても、また印刷用紙の色調等の変化、カラープ
リンターの個々の特性変化による影響を少なくして、常
に高精度の情報記録再生を行うことができる。

【００１２】図１、図２の二次元コードに限定されるも
のではなく、公知の各種の二次元コードに本発明を適用
できるものであり、図３、図４は本発明を適用した二次
元コードを例示するものである。図３ａは、マトリクス
配置（格子状配置）の２^Ｎ個（Ｎは３以上）の単位デー
タエリヤ１を形成した四角形の表示エリヤ２の両側方に
タイミング基線４を配置した二次元コードに、本発明を
適用した場合を示し、タイミング基線４の片方を基線３
としても機能させるべく、色彩基準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ
３・・を形成する。図３ｂは、マトリクス配置（格子状
配置）の２^Ｎ個（Ｎは３以上）の単位データエリヤ１を
形成した四角形の表示エリヤ２の４側方にタイミングマ
ーク５を配置した二次元コードに、本発明を適用した場
合を示し、タイミングマーク５のうち４角のものに、色
彩基準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４を形成し、色彩基準
表示Ｓとしても機能させる。

【００１３】図４ａは、四角形の表示エリヤ２の４角に
コーナーマーク５を有する二次元コードに適用した場合
を示し、３カ所のコーナーマーク５の中心部を除いてロ
字状に色彩見本Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４・・・を形成し
て、コーナーマーク５を色彩基準表示としての機能を兼
備させる。なお、残余のコーナーマーク５’についも色
彩見本Ｓｎを形成して色彩基準表示としての機能を兼備
させてもよいが、色彩基準表示を３個のコーナーマーク
５のみ、またはその一部としてもよいものである。図４
ｂは、請求項６に対応する実施例を示し、二本のＸ軸基
線と二本ののＹ軸基線とにより規制される四角形で表示
エリヤを形成し、それぞれ二本のＸ軸基線とＹ軸基線の
両方に色彩見本Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４・・・を形成し
て色彩基準表示とする。なお、二本のＸ軸基線または二
本ののＹ軸基線のみを色彩基準表示として、二本のＸ軸
基線または二本ののＹ軸のみを色彩基準表示としての機
能を兼備させてもよいことは勿論である。

【００１４】図４ｃは、図４ｂ図の変形で、二本のＸ軸
基線について色彩基準表示としての機能を兼備させ、か
つ色彩基準表示Ｓを千鳥状配置の単位マークエリヤによ
り構成する。上記の図３、図４の実施例においては、図
３ａ、図４ｂは、マトリクス状の単位データエリヤ１を
形成した表示エリヤを正方形とし、図３ｂ、図３ｃはコ
ーナーマーク５により包囲される範囲を正方形とした
が、長方形、菱形でもよいもので、例えば、バー状のデ
ータマークのマトリクス状配置の二次元コードに適用で
きるものである。

【００１５】

【発明の効果】本願第１発明は、四角形の表示エリヤを
二次元方向に分割して２^Ｎ個（Ｎは３以上）の単位デー
タエリヤをマトリクス配置したコード紙による情報記
録、伝達にあたり、各単位データエリヤのデータ記録マ
ークＫをＭ個（Ｍは３以上）の色彩とすることで、従来
の各単位データエリヤについての２値コード記録に代え
て、Ｍ値（Ｍは３以上）コード記録とし、Ｍ^Ｎ個の情報
を記録して情報量を飛躍的に増大することができる。ま
た、Ｍ種の色彩見本を表示する色彩基準表示を有する基
線の存在により、色彩基準表示の色彩見本と比較するこ
とで、データ記録マークＫについてのＭ個（Ｍは３以
上）の色彩によるＭ個（Ｍは３以上）の記録データの識
別判読につき、記録時と再生時とでの色彩変化に支障を
生じること無く、常に正確な記録データの再生を確保す
ることができる。本願第２発明は、本願第１発明の効果
を、四角形の表示エリヤの範囲、位置を規制するＸ軸基
線とＹ軸基線を有するコード紙に本願第１発明を適用し
て、Ｘ軸基線５ＸとＹ軸基線５Ｙの両方またはいずれか
一方に色彩基準表示Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４、Ｓ５・・
・を形成することにより、Ｘ軸基線５ＸとＹ軸基線５Ｙ
の両方またはいずれか一方を本願第１発明の基線とし、
本願第１発明の効果をより効果的に達成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願第１発明の多色記録式マトリクスコード記
録紙の説明図。

【図２】本願第２発明の多色記録式マトリクスコード記
録紙の説明図。

【図３】本願発明の他の種々の実施例を示す図１同様の
説明図。

【図４】本願発明の更に他の種々の実施例を示す図１同
様の説明図。

【符号の説明】

１単位データエリヤ２表示エリヤ３基線５ＸＸ軸基線５ＹＹ軸基線Ｋデータ記録マークＳ１、Ｓ２、Ｓ３・・・色彩基準表示

【手続補正書】

【提出日】平成９年４月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【発明の名称】多色記録式マトリクスコード記録紙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】四角形の表示エリヤを二次元方向に分割し
て２^Ｎ個（Ｎは３以上）の単位データ記録マークをマト
リクス配置したマトリクスコード紙において、各単位データエリヤに記録するデータ記録マークの種別
を色彩を異にするＭ種（Ｍは３以上）とするとともに、データ記録マークの前記Ｍ種の色彩見本を一定の位置に
一定の大きさで順次表示する色彩基準表示を形成したこ
とを特徴とする、多色記録式マトリクスコード紙。
【請求項２】データ記録マークの前記Ｍ種の色彩見本よ
りなる前記色彩基準表示を、表示エリヤの周囲部または
その内部の一部に対し、一定の位置に一定の大きさで順
次形成したことを特徴とする、請求項１に記載する多色
記録式マトリクスコード記録紙
【請求項３】色彩基準表示を四角形の表示エリヤの周辺
のいずれかと平行する直線状に順次形成したことを特徴
とする、請求項１に記載する多色記録式マトリクスコー
ド記録紙。
【請求項４】Ｘ軸基線とＹ軸基線とにより規制される四
角形の表示エリヤを形成し、該表示エリヤを二次元方向
に分割して単位データエリヤをマトリクス配置したマト
リクスコード紙において、各単位データエリヤに記録するデータ記録マークの種別
を色彩を異にするＭ種（Ｍは３以上）とするとともに、データ記録マークの前記Ｍ種の色彩見本を表示する色彩
基準表示をＸ軸基線およびＹ軸基線の両方またはいずれ
か一方に形成したことを特徴とする、多色記録式マトリ
クスコード記録紙。
【請求項５】前記表示エリヤを、単一のＸ軸基線と単一
のＹ軸基線とにより規制される四角形で形成し、前記色彩基準表示を、単一のＸ軸基線と単一のＹ軸基線
の両方またはいずれかの片方に形成したことを特徴とす
る、請求項４に記載する多色記録式マトリクスコード記
録紙。
【請求項６】前記表示エリヤを、二本のＸ軸基線と二本
ののＹ軸基線とにより規制される四角形で形成し、前記色彩基準表示を、それぞれ二本のＸ軸基線とＹ軸基
線の両方またはいずれかの片方に形成したことを特徴と
する、請求項４に記載する多色記録式マトリクスコード
記録紙。