JPH10283003A - ディジタル信号の適応処理方法および音響システム - Google Patents

ディジタル信号の適応処理方法および音響システム

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JPH10283003A
JPH10283003A JP9086485A JP8648597A JPH10283003A JP H10283003 A JPH10283003 A JP H10283003A JP 9086485 A JP9086485 A JP 9086485A JP 8648597 A JP8648597 A JP 8648597A JP H10283003 A JPH10283003 A JP H10283003A
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noise
signal
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adaptive
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JP9086485A
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Tomohito Nakagawa
智仁 中川
Hideo Maejima
英雄 前島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Feedback Control In General (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】倍精度の演算器を持たないマイコンでも、適応
ノイズキャンセラあるいは適応音響システムに必要な高
性能の適応処理を実現できるようにする。 【解決手段】誤差二乗関数の値および各パラメータ毎の
偏微分を計算し(103,104)、その結果求められ
た偏微分値からパラメータの状態を表す状態属性を計算
し(105)、上記二乗誤差および偏微分値と状態属性
とから新しいパラメータを計算する(106)。また、
各パラメータ毎に曖昧推論に必要な定数のテーブルを備
え、上記二乗誤差と状態属性とパラメータの偏微分値と
から新しいパラメータの修正分を曖昧推論により求める
ため、各パラメータ毎に曖昧推論に必要な定数のテーブ
ルを備える。また、これらを用いた適応ノイズキャンセ
ラおよびアダプティブスピーカを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンと略記する)等の簡単、かつ小型
のコンピュータを用いて、収束の速い高性能の適応アル
ゴリズムを比較的簡単に実現できるディジタル信号の適
応処理方法、およびその適応処理方法を用いて雑音およ
びエコーを除去し、パラメータを修正することができる
能動的音響システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ適応信号処理
は、マルチメディア応用、特に音声・音響系の処理や通
信系の処理には重要な課題となっている。適応処理と
は、広くは、システムの外部あるいは内部の環境の変動
に対して、自動的に最適な特性を持つようにシステム特
性を調整する機能を意味する。ここでは、マルチメディ
ア応用に重要なディジタル信号処理における適応処理に
焦点を当てている。ディジタル信号処理における適応処
理としては、線形フィルタにおけるLMS法(Least Me
an Squere)とRLS法(Recusive Least Square)が代
表的である。その他にも、非線形処理(ニューラルネッ
トワーク等)が考えられるが、ここでは一般的である上
記線形フィルタに関して述べる。最も基本的な例にとし
て、下記(数1)の式で表わされるような、過去のサン
プル値と重み係数(通常、タップ係数と呼ばれる)の線
形和で表現されるデジタルフィルタを考える。
【数1】 このフィルタは、例えば音響管に衝撃音(インパルス入
力)を入れた時の残響(遅延)の特性を表現し、また入
力がフィードバックしないことから有限インパルス応答
(FIR:Finite Impulse Response)フィルタと呼ば
れる。これに対して、入力がフィードバックする無限イ
ンパルス応答(IIR:Infinite Inpulse Response)
フィルタもある。
【0003】ここで、式(数1)で表現されるFIRフ
ィルタが、ある入力系列に対して所望の出力を得るよう
にすることを考える。このためには、誤差二乗関数(式
(数3)参照)を最小にするようにパラメータを修正す
れば良い。この誤差二乗関数は、線形フィルタの場合、
パラメータ空間における2次曲面−すなわち、単嶺性の
関数として表現される。従って、最小値は誤差二乗関数
の極小値を求めれば良い。LMS法では、これをいわば
反復的に解くことを考える。すなわち、各ステップごと
に下式(数2)で修正する。
【数2】 要するに、最急降下法に基づくアルゴリズムによれば、
実現が容易かつ計算量が僅少となるため、この方法が現
在広く用いられている。しかし、修正量(式(数2)の
μ(以下ステップゲイン)参照)の調整によって、大き
く収束特性が変動する。この点が、LMS法の問題点で
ある。これに対して、RLS法は Yule-Walker 方程式
(誤差二乗関数を最小にするための代数方程式)を再帰
的に直接解く。具体的には、1ステップ前の共分散行列
の逆行列を用いて、逆行列の補助定理から、現在の共分
散行列の逆行列を求める(共分散行列の逆行列から、パ
ラメータは簡単な計算で得られる)。この方法は、収束
特性は優れているが、計算量が多く、また再帰的な計算
のため、倍精度の浮動小数計算が必要になる。これが、
RLS法の問題点である。これらの適応処理を用いるこ
とにより、適応的な音響システムが構成できる。例え
ば、雑音信号から逆位相の音を推定し、入力された音声
にこの逆位相の音を加えることにより雑音を相殺する適
応ノイズキャンセラや、同様の手法でエコーを除去する
適応エコーキャンセラなどが実現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の適応ノイズキャ
ンセラや適応エコーキャンセラでは、非常に高速に追従
(収束)しないと実用にならない。そこで、多くの場
合、これらのシステムにはRLSアルゴリズムが使用さ
れる。しかしながら、RLSアルゴリズムは、LMS法
に比べて計算量が多く、また倍精度の浮動小数計算が必
要となる(単精度の浮動小数計算では性能が劣化す
る)。このため、高性能のマイコンでは問題はないが、
組み込み用途で倍精度の専用演算器を持たないマイコン
などでは、LMS法のような反復法を使用せざるを得な
い。ところで、LMS法は誤差が小さくなるように修正
していくものであって、2乗関数を用いて微分を行い、
最大傾斜の方向に刻み幅で1ステップずつ修正していく
方法を用いている。この場合、刻み幅が小さければ動作
は安定しているが、ステップ数を多く必要となり遅くな
ってしまうのに対して、刻み幅が大きければ高速に収束
するが、動作は不安定となってしまう。従来は、上記刻
み幅をどのように決定したならば最も動作が安定で高速
に収束するか、その手法は定まっておらず、これを決め
ることが課題となっていた。本発明の目的は、このよう
な従来の課題を解決し、倍精度の専用演算器を持たない
マイコンでも、収束の速い、高性能の適応アルゴリズム
が比較的簡単に得られ、適応信号処理を行うことが可能
なディジタル信号の適応処理方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、LMS法を基本にすること
で、RLS法に必要な倍精度浮動小数演算を行うことな
く、適応ノイズキャンセラあるいは適応エコーキャンセ
ラに必要な高性能な適応処理を実現することが可能な雑
音除去装置あるいは音響システムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のディジタル信号の適応処理方法では、曖昧
推論を用いて、パラメータの反復修正を効率的に実行す
る方法を用いる。曖昧推論は、経験的に非線形関数(非
線形マッピング)を作製するのに適しているが、本発明
においては、複数の曖昧推論系を用い、それを変数分離
法によって高速に計算することにより、複雑なパラメー
タの更新を高速に実行する。すなわち、理論的に決定で
きない部分が現実には種々存在するが、経験的に行った
断片的なデータしか得られないときに、これらのデータ
を全体的な関数として表現することにより、最適な方法
で刻み幅を決定しようとするものである。また、LMS
法に曖昧推論系を用いた場合に、入力の数が2以上にな
ると計算量が増大するので、計算量を抑えるために、さ
らに変数分離法のそれぞれのステップの一部を改良する
ことにより、高速実行を実現する。さらに、本実施例で
は、状態属性を用いるが、状態属性というのは、具体的
に探索点が収束点に近ければ刻み幅を小さくし、離れて
いれば刻み幅を大きくするための状態を判断する属性の
ことである。動作手順の第一は、これまでの収束過程の
特徴を表現する状態属性を考え、この状態属性を曖昧推
論あるいはニューラルネットワーク(NN)によって推
定することを考える。動作手順の第二は、この状態属性
を用いて、個別にパラメータの修正分を決定する。この
プロセスでは、曖昧推論を用いる。すなわち、第一の手
順での曖昧推論の結論あるいはNNの出力を第二の手順
での曖昧推論の入力とする二段の構成になっている。こ
れらの曖昧推論は、複数の入力を持つ、いわゆる多次元
推論になるため、計算量の増大が懸念されるが、本発明
では、これを変数分離法(例えば、中川他『制御用マイ
コン向け高速ファジイ推論方式』情報処理学会第43回
全国大会講演論文集,I-101参照)によって高速に処理
している。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明の実施例1を示す
適応処理方法の基本的な処理フローチャートである。処
理を開始する動作(ステップ101)は、実際の適応装
置ではパラメータ修正のサブルーチンに相当する。更新
前のパラメータ110を用いて過去の入力111(ただ
し、データ111には現在の入力も含む)から現在の入
力値を予測する(ステップ102)。なお、現在の値は
既に入力されているが、システム特性を得るために過去
の値から現在の値を推定してみる。これは、前式(数
1)を用いて計算できる。次に、二乗誤差を計算する
(ステップ103)。二乗誤差は、前式(数1)のよう
なFIRの場合、以下の式(数3)に示すように現在の
予測値112と現在の入力111との差を二乗すれば良
い。
【数3】 次に、各パラメータごとに誤差二乗関数を偏微分する
(ステップ104)。これは、下式(数4)を用いてパ
ラメータ110から計算することができる。
【数4】 次に、ステップ104で計算した偏微分値(勾配情報)
と過去の収束過程情報(過去数ステップのパラメータ)
から、状態属性115を計算する(ステップ105)。
次に、二乗誤差113、偏微分値114、状態属性11
5よりパラメータを修正し(ステップ106)、過去の
パラメータ110の内容を更新する。次に、このステッ
プでの収束過程情報を評価し、収束過程情報116に格
納する(ステップ107)。通常、このステップ102
〜107の手順が反復されて、逐次的に収束する(ステ
ップ108)。
【0007】図2は、図1の実施例1における状態属性
の計算(ステップ105)を示す詳細動作フローチャー
トである。実施例1では、曖昧推論によって状態属性を
決定している。図2の処理に必要な曖昧推論系の例を図
3に示す。曖昧推論系は複数個の曖昧規則より構成され
る。これらの規則は、例えば図3(a)に示すように、
IF Xand Y Then Z の形で記述される。X,Yはフ
ァジイ変数で、これは図3(b)のようなメンバシップ
関数によって表現される。つまり、ファジイ変数X,Y
は大きい、小さい等の曖昧な量(例えば、0と1の中間
等の属性表現)であって、これを具体的に表わしたもの
がメンバシップ関数の表現(0であれば該当せず、1で
あれば該当する)である。本実施例では、過去の収束過
程情報と過去の状態属性と二乗誤差の差分を入力とし、
現在の状態属性を出力とする曖昧推論系で記述してあ
る。図2では、図3の曖昧推論系を変数分離法を用いて
実行している。この時、例えば、状態属性は次式(数
5)で与えられる。状態属性P0は、iに対しω(適合
度)を乗じて、入力が複数であれば全体としてどのくら
いの適合度であるのかを評価する式である。これらの値
を使って、ミニマム値をとるか、あるいは種々の積に相
当する演算を使って評価することにより、適合度を評価
する。式(数5)中のωの計算方法は、演算値の中から
選択すればよい。
【数5】
【0008】領域区分法において、適用領域・操作領域
・操作規則は、次式(数6)で示すように定義される。
【数6】 この時、状態属性は、次のように各操作領域ごとに与え
られる。
【数7】 変数分離法では、領域区分法において適合度を限界積で
評価する。ここで、限界積とは、ミニマムやマクシマム
や条件に合致した1つで表わされる。これにより、状態
属性は、操作領域ごとに定義された以下の推論式で計算
できる。
【数8】 これを具体的に表現すると、図2のような手順になる。
先ず、偏微分・二乗誤差210とクラス212を入力し
て、入力ベクトル(入力変数の組み)の属する操作領域
を決定する(ステップ202)。これは、ベクトルの属
する分類(クラス)を決定することに相当する。この操
作領域は、近似的に任意に決定できるので、各特徴パラ
メータの上位ビットで表現できる部分空間に対応させれ
ば、AND計算とテーブル210の参照で実行できる。
ここで決定された操作領域の情報は、データ211(入
力ベクトルのクラス)に格納される。次に、各入力変数
に対する表(テーブル)の参照を行う(ステップ20
3)。具体的には、上式(数8)で与えられた各入力ご
との一変数の関数を予め計算した関数テーブル213を
参照する。
【0009】図4は、図1の実施例1におけるパラメー
タの更新処理(ステップ106)の詳細動作フローチャ
ートである。ここでは、ステップ105の状態属性の計
算と同様に曖昧推論を用いた例を示す。図5には、パラ
メータを更新するための曖昧規則を示す。図5の曖昧規
則は、先に示した図3と同様の形式になる。しかし、図
3と異なる点は、図3では二乗誤差を入力として状態属
性を出力としているのに対して、図4では先に求めた状
態属性を入力として、パラメータを出力としていること
である。先に示した領域区分法変数分離法で処理する
と、図4のような手順になる。先ず、入力ベクトル(入
力変数の組み)の属する操作領域(分類(クラス))を
決定する(ステップ402)。この操作領域は、近似的
に任意に決定できるので、各特徴パラメータの上位ビッ
トで表現できる部分空間に対応させれば、AND計算と
偏微分・状態属性のテーブル410を参照することによ
り実行できる。ここで決定された操作領域の情報は、デ
ータ411(入力ベクトルのクラス)に格納される。次
に、各入力変数に対する表(関数テーブル)413の参
照を行う。具体的には、前式(数8)で与えられた各入
力ごとの一変数の関数を予め計算したテーブル413を
参照する。このテーブル値に基づいて、更新値を決定す
る(ステップ403)。次に、図2と同じようにして、
推論式を選択し(ステップ404)、関数テーブル41
3の値に基づいて、式(数8)より状態属性を決定する
(ステップ405)。決定された状態属性はパラメータ
ファイル110に格納される。
【0010】次に、本発明の実施例2の状態属性の計算
について説明する。実施例2では、状態属性の決定にニ
ューラルネットワークを用いた例を示す。図6は、実施
例2を示す状態属性計算処理のフローチャートであり、
図7は、ニューラルネットワークの構成図と結合係数の
学習方法、および出力の計算方法を示すフローチャート
である。実施例1に比べて、ステップ105がステップ
601に置き換わっている。それ以外のステップは、図
1と全く同じであるため、説明を省略する。このステッ
プ601は、ニューラルネットワーク(以下、NN)を
用いて状態属性を決定する手順である。ここでは、図7
のようなNNを用いている。NNは、図7(a)に示す
ようなニューロン素子をネットワーク状に結合したもの
(図7(b)参照)である。ニューロン素子の出力は、
一般に入力の総和に対する関数として表現される。例え
ば、下式(数9)に示すようなシグモイド関数で表現さ
れることが多い。
【数9】 これを、実システムに適用する場合、例えば図7(b)
に示すような階層型ネットワークを用いることができ
る。階層型ネットワークでは、左から入力層・中間層・
出力層となっており、本実施例では、入力層の各ノード
と分類を対応させ(具体的には、分類の属性値を入力に
する)、出力層に重み係数を対応さている。そして、所
望の入出力関係が得られるように、結合係数を調整す
る。
【0011】結合係数の調整は、一般的な誤差逆伝播法
(BP法)によって実行できる。これは、下式(数1
0)で示すように、パラメータを修正する(丁度、誤差
が逆方向、つまり出力層から入力層に伝わっていくイメ
ージがあるため誤差逆伝播法と呼ばれる)。
【数10】 この計算を、収束するまで繰り返し実行する。これを具
体的に表現すると、図7(c)に示すようになる。ステ
ップ701〜705は図6におけるステップ601(N
Nを用いた状態属性の計算)を処理するための結合係数
610を計算する手順である。先ず、学習データが入力
すると(ステップ702)、入力された入出力関係に基
づいて、前式(数10)に従ってパラメータ(結合係
数)を修正する(ステップ703)。修正された結合係
数は、NN結合係数ファイル610に格納(更新)され
る。そして、収束判定を行い(ステップ704)、収束
しない場合にはステップ702へ戻り、収束した場合に
は処理を終了する(ステップ705)。ステップ704
においては、NNの場合、最小にする評価関数(通常、
エネルギー関数と呼ばれる)は多嶺性(極小値が複数存
在する)を示すため(極小値=最小値とは限らない)、
図1で示したような方法(線形システムの収束判定)は
適用できない(局所最適の回避問題)。
【0012】多くの場合、局所最適を回避する方法とし
て、確率的な方法、例えば、シミュレーテッドアニーリ
ング(SA)法などが用いられる。SA法では、一定の
確率頻度で、勾配を逆方向に探索する。この確率頻度
は、温度関数によって制御される。SA法では、この温
度関数を徐々に小さく(すなわち、確率頻度を少しづつ
小さくする)することで、確率的に準最適な解を求めよ
うとするものである。このSA法を用いた場合、収束条
件は、温度関数がTが徐々に0に近づき、0になった時
に、パラメータが収束を満たすことが必要になる。この
ように、NNでは処理が複雑にはなるが、大枠では、図
7(c)に示すフローで実行できる。このように学習さ
れた結合係数610を用いて、ステップ601は計算で
きる。これは、下式(数11)により計算することがで
きる。
【数11】 これを図7(d)に示す。ここで、手順706〜709
は、手順601のサブルーチンに相当する。手順706
で処理を開始すると、手順707では、データ114よ
り偏微分値を入力する。これは、階層型ネットワークの
入力層に入力される。手順708では、数15に従っ
て、順に各ノードの値を計算する。このうち、出力層に
あるノードの値を出力として得る。そして手順709で
終了する。
【0013】図8は、本発明の実施例3を示す適応ノイ
ズキャンセラの構成図である。図8(a)では、適応ノ
イズキャンセラの構成が示されている。装置801は、
マイクロコンピュータである。装置802はマイクであ
って、ここでは音声入力用のマイクと雑音入力用のマイ
クの2系統の入力装置を用いる。これらは、音声入力信
号用のA/D変換装置803、および雑音信号入力用A
/D変換装置804を用いて各々デジタル信号に変換さ
れる。これらは、マイクロコンピュータの演算装置(C
PU)805において数値的に処理され、スピーカ80
6で出力される。図8(b)には、適応ノイズキャンセ
ラの原理を示す。それぞれの入力系より、(雑音が重畳
された)音声信号Si+n′iと雑音信号niが入力さ
れる。適応ノイズキャンセラでは、過去の雑音信号から
現在の雑音信号を推定(当然現在の信号は未知)し、こ
れと逆位相の信号を雑音重畳音声に加えることで、能動
的に雑音を除去する。図8(b)では、過去の雑音信号
から現在の雑音信号を推定したアダプティブフィルタ8
18を、音声信号出力をフィードバックして入力したア
ダプティブコントロール817により制御し、条件が異
なる雑音に整形して演算器809で雑音重畳音声に加え
る。
【0014】図9は、本発明の実施例3を示す雑音除去
方法の動作フローチャートである。処理が開始されると
(ステップ901)、まず、音声(雑音を含む)のA/
D変換を行い(ステップ902)、次に雑音信号のA/
D変換を行う(ステップ903)。本実施例の適応ノイ
ズキャンセラでは、雑音マイクによる信号(n)から、
音声信号に重畳されている雑音(n')を適応的に推定
し、これを相殺する。ここで、推定信号(y)は、下式
(数12)により計算される。
【数12】 このパラメータの調整は、先に示したように、例えば二
乗誤差を最小にするように適応的に調整すればよい。適
応処理(ステップ904)における状態属性は前式(数
5)で与えられる。前述のように状態属性P0はiに対
しω(適合度)を乗じて、入力が複数であれば全体とし
てどのくらいの適合度であるのかを評価するものであっ
て、ωはフィルタ係数(タップ係数)である。ステップ
904では、このタップ係数を、実施例1あるいは2の
適応処理方法によって処理する。すなわち、ステップ9
04は、図1に示すステップ101〜108をサブルー
チンとして処理する。次に、ステップ905では、更新
されたパラメータに従って、前式(数12)により重畳
雑音(n')を推定する。これを、ステップ906で音声
信号と比較・相殺(具体的には、音声信号から推定信号
を引く)し、ステップ907で出力するとともに、雑音
除去音声信号をファイル913に格納する。このように
して得られた音声信号913は、重畳雑音(n")が極め
て小さく抑制される。
【0015】図10は、本発明の実施例4を示す適応ノ
イズキャンセラの原理図である。ここでは、実施例1,
2の適応処理に基づく他の雑音除去方法および装置の例
を述べている。この装置は、図8(a)と同じように2
入力系のマイコンで処理されるものとする。本実施例で
は、図10に示すように、雑音そのものをサンプリング
してスピーカで逆位相の音を発声させ、雑音そのものを
相殺する。従って、それぞれの入力系は、雑音信号(出
力された音声を含まない信号)と参照信号(出力された
信号によって相殺された後の信号)が入力される。すな
わち、参照波形をマイク1002で取り込むとともに、
雑音波形をマイク1001で取り込み、それぞれA/D
変換器1003,1004でディジタル信号に変換した
後、適応処理部1006で図1に示す適応処理のサブル
ーチン処理により状態属性を計算し、パラメータを更新
して、フィルタ1007を制御することにより、上記更
新されたパラメータに従って雑音自体の逆位相の音声を
生成させる。そして、D/A変換器1008でアナログ
信号に変換してスピーカ1009より出力する。すなわ
ち、本実施例のスピーカは能動雑音を発生させることに
より能動制御を行うもので、スピーカ1009からの逆
位相雑音を人のいる場所にフィードバックをかけて音声
に入力する雑音を除去するものである。この場合には、
パラメータ雑音と出力音声とが重畳する位置(参照波形
の位置)において雑音は減少される。
【0016】図11は、本発明の実施例4を示す雑音除
去方法の動作フローチャートである。処理が開始される
と(ステップ1101)、まず雑音信号のA/D変換を
(ステップ1103)、参照信号のA/D変換を行う
(ステップ1102)。本実施例の適応ノイズキャンセ
ラでは、参照マイクによる信号(n)を最も小さくする
ように出力信号を生成する。この出力信号は、先に示し
た例と同様に、雑音信号をFIRに通す(過去の雑音信
号とパラメータの線形和で表現される)ことによって計
算される。ここで、ωはフィルタ係数(タップ係数)で
ある。これの調整も、前述の図9の例と同様である。適
応処理部では、このタップ係数を、実施例1あるいは2
の適応処理方法、すなわち、図1のステップ101〜1
08をサブルーチンとして処理する(ステップ110
4)。次に、適応処理により更新されたパラメータに従
って出力音声を生成する(ステップ1105)。これに
より、雑音と出力音声とが重畳する位置(参照マイクの
位置)において、雑音を減少させることができる。
【0017】図12は、本発明の実施例5を示すアダプ
ティブスピーカの構成図および原理図である。アダプテ
ィブスピーカとは、出力信号を適応的に調整することが
可能なスピーカのことであって、所望の出力特性を得る
ことができる。これは、図12(a)に示すように、ス
ピーカ806とマイコン801によって構成される。た
だし、ここでは入力装置807と入力端子808を具備
するものとする。すなわち、マイコン801は入力装置
807と処理装置805で構成される。アダプティブス
ピーカの原理を、図12(b)で説明する。ここでは、
マスタースレーブ方式(栗山:アダプティブスピーカ,
日本音響学会誌,Vol.48,No.7,pp.509-512,(1992))
による実現例を示す。入力信号は、2つに分かれている
((1)と(2))。一方の入力信号(1)は、遅延回
路811を経て所望の伝達特性を持つ参照回路812に
入力される。もう一方の入力信号(2)は、適応フィル
タ810を経てスピーカ出力815となる。このスピー
カ出力(2′)をサンプリングし、所望の出力特性が得
られているかを、参照回路812からの出力と比較器8
16で比較する。この誤差が最小になるように、適応フ
ィルタ813のパラメータを適応コントロール回路81
4で決定する。パラメータの調整は、本発明の方法に従
えば良い。誤差が0に近くなった時点で、点線矢印の経
路で適応フィルタ810に複写(コピー)して入力信号
(2)を入力させ、スピーカ815に出力させる。
【0018】図13は、本発明の実施例5を示すアクテ
ィブスピーカの処理フローチャートである。処理がスタ
ートすると(ステップ1301)、先ず(現在のパラメ
ータを用いて)出力したスピーカの音をサンプリングす
る(ステップ1302)。このスピーカ出力の特性を分
析し、(ステップ1303)、また、スピーカを通さず
に遅延回路811と参照回路(所望の出力特性を持つ回
路)812を通した信号とを比較する(ステップ130
4)。そして、比較の結果、パラメータを調整する(ス
テップ1305)。この方法は、本発明の実施例1およ
び2によって実現できる。マスタースレーブ方式は、こ
こで決定されたパラメータを、スピーカ出力を決定する
フィルタにコピーする必要があるため、パラメータをコ
ピーし(ステップ1306)、終了する(ステップ13
07)。実際の処理では、この一連の処理を繰り返すこ
とになる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
LMSをベースにしているため、RLSに必要な倍精度
浮動小数演算も必要なく、安価なマイコンでも、収束の
速い、高性能の適応アルゴリズムが比較的簡単に実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す適応処理方法の全体フ
ローチャートである。
【図2】実施例1における状態属性の計算方法(ステッ
プ105)を示す動作フローチャートである。
【図3】本発明の曖昧推論による状態属性の表現図であ
る。
【図4】実施例1におけるパラメータの更新方法(ステ
ップ106)を示す動作フローチャートである。
【図5】本発明の曖昧推論によるパラメータの更新の説
明図である。
【図6】本発明の実施例2を示す適応処理方法の全体フ
ローチャートである。
【図7】実施例2におけるNNによる状態属性の計算方
法(手順601)を示す説明図である。
【図8】本発明の実施例3を用いた適応ノイズキャンセ
ラの構成例である。
【図9】本実施例3の雑音除去方法の全体フローチャー
トである。
【図10】本発明の実施例4を示す雑音除去方法の説明
図である。
【図11】実施例4の雑音除去方法の全体フローチャー
トである。
【図12】本発明の実施例5を示すアダプティーブスピ
ーカの構成図である。
【図13】実施例5のアダプティブスピーカの動作フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
110…パラメータ,111…入力,112…予測値,
113…二乗誤差,114…偏微分,115…状態属
性,116…収束過程情報,210…偏微分・二乗誤
差,211…入力ベクトルのクラス,212…クラス,2
13…関数テーブル,214…状態属性,410…偏微
分・状態属性,411…入力ベクトルのクラス,412
…クラス,413…関数テーブル,610…結合係数,
801…マイコン,802…マイク,803…A/D変
換装置,804…A/D変換装置,805…処理装置,
806…スピーカ,807…入力装置,808…入力端
子,809…比較器,810…適応処理部,811…遅
延回路,812…参照回路,813…適応処理部,81
4…アダプティブコントロール,815…スピーカ,81
6…比較器,910…音声信号(N−1ステップ),9
11…雑音信号(N−1ステップ),912…音声信号
(Nステップ),913…雑音除去音声信号,1001
…マイク,1002…マイク,1003…A/D変換
器,1004…A/D変換器,1005…フィルタ,1
007…フィルタ,1006…適応処理部,1008…
D/A変換器,1009…スピーカ,1110…参照信
号,1111…雑音信号,1113…雑音除去音声信
号。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線形ディジタルフィルタのタップ係数
    を、所望の特性に最適に追従させるため動的に変更する
    方法で、かつ所望の出力と現在のパラメータによって出
    力される予測値の二乗誤差を最小にすることで、所望の
    システムに追従させる方法(LS法)を用いた適応処理
    方法であって、 上記二乗誤差の値および各パラメータごとの偏微分値を
    計算する第1のステップと、 上記第1のステップにより求められた偏微分値からパラ
    メータの状態を表わす状態属性値を計算する第2のステ
    ップと、 上記第1のステップで求めた二乗誤差の値および偏微分
    値と、第2のステップにより求めた状態属性値から新し
    いパラメータを計算する第3のステップとを有すること
    を特徴とするディジタル信号の適応処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタル信号の適応
    処理方法において、 前記状態属性値を計算する第2のステップでは、各パラ
    メータの偏微分値から状態属性を曖昧推論によって求め
    るため、各パラメータごとに曖昧推論に必要な定数のテ
    ーブルを備え、 また、前記新しいパラメータを計算する第3のステップ
    では、二乗誤差の値と状態属性値とパラメータの偏微分
    値とから新しいパラメータの修正分を曖昧推論によって
    求めるため、各パラメータごとに曖昧推論に必要な定数
    のテーブルを備えることを特徴とするディジタル信号の
    適応処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタル信号の適応
    処理方法において、 前記状態属性値を計算する第2のステップでは、各パラ
    メータの偏微分値から状態属性をニューラルネットワー
    クによって求めるため、各ノードごとの結合(重み)係
    数のテーブルを備え、 また、前記新しいパラメータを計算する第3のステップ
    では、二乗誤差の値と状態属性値とパラメータの偏微分
    値とから新しいパラメータの修正分をにニューラルネッ
    トワークよって求めるため、各パラメータごとにニュー
    ラルネットワークの計算に必要な結合定数のテーブルを
    備えることを特徴とするディジタル信号の適応処理方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のディジタル信号の適応
    処理方法において、 前記状態属性値を計算する第2のステップでは、各パラ
    メータの偏微分値から状態属性値を求める曖昧推論を高
    速に実行するため、各パラメータごとに処理の一部に相
    当する一変数の関数を事前計算し、計算された該関数を
    テーブル化したものを保有することを特徴とするディジ
    タル信号の適応処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のディジタル信号の適応
    処理方法において、 前記新しいパラメータを計算する第3のステップでは、
    二乗誤差の値と状態属性値とパラメータの偏微分値とか
    ら新しいパラメータの修正分を求める曖昧推論を高速に
    実行するため、各パラメータごとに処理の一部に相当す
    る一変数の関数を事前計算し、計算された該関数をテー
    ブル化したものを保有することを特徴とするディジタル
    信号の適応処理方法。
  6. 【請求項6】 過去の雑音信号から現在の雑音信号を予
    測し、予測された雑音信号と逆位相の信号を実信号に加
    えて能動的に雑音を除去する雑音除去方法において、 現在の雑音信号値と予測システムの予測値との比較か
    ら、請求項1の各ステップに示す適応処理を用いて予測
    システムパラメータを修正する第1のステップと、 上記第1のステップで修正したパラメータに基づいて現
    在の雑音信号を推定する第2のステップと、 上記第2のステップで推定した予測値と逆位相の信号を
    実信号に加えて能動的に雑音を除去する第3のステップ
    とを有することを特徴とする雑音除去方法。
  7. 【請求項7】 過去の雑音信号から現在の雑音信号を予
    測し、予測された雑音信号と逆位相の信号を実信号に加
    えて能動的に雑音を除去する適応ノイズキャンセラであ
    って、 雑音が重畳された音声、および雑音信号をそれぞれ入力
    するマイクロホンと、 過去の雑音信号から現在の雑音信号を曖昧推論により推
    定する適応処理手段と、 推定された雑音信号と逆位相の信号を雑音が重畳された
    音声信号に加えて雑音を除去する手段とを具備すること
    を特徴とする適応ノイズキャンセラ。
  8. 【請求項8】 雑音自体をサンプリングしてスピーカで
    逆位相の音を発声させ、上記雑音自体を相殺する適応ノ
    イズキャンセラであって、 音声を含まない雑音信号および出力された信号により相
    殺された後の参照信号のA/D変換を行う手段と、 雑音信号を適応処理して、過去の雑音信号とパラメータ
    の線形和で示す信号を生成する手段と、 上記手段で更新されたパラメータに従って出力音声を生
    成する手段とを具備することを特徴とする適応ノイズキ
    ャンセラ。
  9. 【請求項9】 適応処理を用いて音響システムの出力特
    性を調整する適応型音響システムであって、 上記音響システムの実際値と理想的な伝達特性における
    理論的な計算値との比較を行う第1の手段と、 上記比較の結果、誤差が最小になるように、二乗誤差の
    値および各パラメータごとの偏微分値を計算し、求めた
    偏微分値からパラメータの状態を表わす状態属性値を計
    算し、上記二乗誤差の値、上記偏微分値および上記状態
    属性値から新しいパラメータを計算することにより、音
    響システムのシステムパラメータを修正する第2の手段
    とを具備することを特徴とする能動的音響システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007180922A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Audio Technica Corp ノイズキャンセルヘッドホン
JP2015111859A (ja) * 2009-11-18 2015-06-18 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated デシメートされた係数(decimatedcoefficients)のフィルタリングを実行する他の回路またはアクティヴ雑音相殺回路における遅延技術

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