JP2000035788A - 多重チャネル適応フィルタリング - Google Patents
多重チャネル適応フィルタリングInfo
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- JP2000035788A JP2000035788A JP11080289A JP8028999A JP2000035788A JP 2000035788 A JP2000035788 A JP 2000035788A JP 11080289 A JP11080289 A JP 11080289A JP 8028999 A JP8028999 A JP 8028999A JP 2000035788 A JP2000035788 A JP 2000035788A
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H21/00—Adaptive networks
- H03H21/0012—Digital adaptive filters
Landscapes
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 各チャネルに対して反響推定値を生じるため
の反響相殺において使用する多重チャネル適応フィルタ
装置を提供する。 【解決手段】 多重チャネル入力に応答して単一順方向
予測フィルタベクトル信号と対応単一順方向エラーF信
号と単一逆方向予測フィルタベクトル信号と対応単一逆
方向エラー信号とを発生する順方向及び逆方向予測フィ
ルタ発生器103を有する。推定信号中のエラーに1−
μを乗算して各チャネルに対してエラーベクトルを発生
するエラー発生器109と、順方向及び逆方向予測フィ
ルタ発生器とエラー発生器とに接続されてベクトル信号
を発生し、それらの信号を適応定数で乗算して前置フィ
ルタ係数を生成する信号発生器106と、多重チャネル
入力信号に接続され、前置フィルタ係数に応答して各チ
ャネル用に反響推定信号を提供する適応フィルタ出力発
生器101とを有する。
の反響相殺において使用する多重チャネル適応フィルタ
装置を提供する。 【解決手段】 多重チャネル入力に応答して単一順方向
予測フィルタベクトル信号と対応単一順方向エラーF信
号と単一逆方向予測フィルタベクトル信号と対応単一逆
方向エラー信号とを発生する順方向及び逆方向予測フィ
ルタ発生器103を有する。推定信号中のエラーに1−
μを乗算して各チャネルに対してエラーベクトルを発生
するエラー発生器109と、順方向及び逆方向予測フィ
ルタ発生器とエラー発生器とに接続されてベクトル信号
を発生し、それらの信号を適応定数で乗算して前置フィ
ルタ係数を生成する信号発生器106と、多重チャネル
入力信号に接続され、前置フィルタ係数に応答して各チ
ャネル用に反響推定信号を提供する適応フィルタ出力発
生器101とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は適応フィルタリング
に関し、さらに具体的には、多重チャネル適応フィルタ
リングに関する。
に関し、さらに具体的には、多重チャネル適応フィルタ
リングに関する。
【0002】
【従来の技術】多重チャネル適応フィルタリングは、視
聴覚会議用の立体音響あるいは多重チャネル音響の反響
相殺や、能動ノイズ制御や、多重チャネル等化などの種
々の応用に見受けられる。例えば、1998年3月3日
に出願した仮出願(TI−25262)のMurtaza Ali
の『音響反響相殺装置』を参照されたい。この出願は参
照として本出願に組み入れる。特に、音響反響相殺と能
動ノイズ制御においては、入力は必ずしも(音声の無
い)ブランクではない。このような場合、平均最小二乗
法は、低い収束率しか持たない。一方、高い計算複雑さ
のために高速再帰的最小二乗(FRLS)のような技法
を許すにはフィルタ・タップ数も非常に多くなる(例え
ば、多重チャネル聴覚会議では、フィルタは数千のタッ
プとなりうる)。単チャネルの場合には、複雑さが低く
て収束率が高い、アフィン投影アルゴリズムおよびその
高速変型版として知られている一群の技法が既に開発さ
れている。Y.Kaneda, M.Tanaka及びJ.Kojinaの『多重入
力音声制御のための高速収束を有する適応アルゴリズ
ム』、ACTIVE-95、993〜1004ページ、Newport Beach, C
A、1995年7月、及び、S.Gay及びS.Tavathiaの『高速ア
フィン投影アルゴリズム』、ICASSP-95会報、302
3〜3026ページ、1995年を参照されたい。また、参照と
して本出願に組み入れたGayの米国特許5,428,562号も参
照されたい。
聴覚会議用の立体音響あるいは多重チャネル音響の反響
相殺や、能動ノイズ制御や、多重チャネル等化などの種
々の応用に見受けられる。例えば、1998年3月3日
に出願した仮出願(TI−25262)のMurtaza Ali
の『音響反響相殺装置』を参照されたい。この出願は参
照として本出願に組み入れる。特に、音響反響相殺と能
動ノイズ制御においては、入力は必ずしも(音声の無
い)ブランクではない。このような場合、平均最小二乗
法は、低い収束率しか持たない。一方、高い計算複雑さ
のために高速再帰的最小二乗(FRLS)のような技法
を許すにはフィルタ・タップ数も非常に多くなる(例え
ば、多重チャネル聴覚会議では、フィルタは数千のタッ
プとなりうる)。単チャネルの場合には、複雑さが低く
て収束率が高い、アフィン投影アルゴリズムおよびその
高速変型版として知られている一群の技法が既に開発さ
れている。Y.Kaneda, M.Tanaka及びJ.Kojinaの『多重入
力音声制御のための高速収束を有する適応アルゴリズ
ム』、ACTIVE-95、993〜1004ページ、Newport Beach, C
A、1995年7月、及び、S.Gay及びS.Tavathiaの『高速ア
フィン投影アルゴリズム』、ICASSP-95会報、302
3〜3026ページ、1995年を参照されたい。また、参照と
して本出願に組み入れたGayの米国特許5,428,562号も参
照されたい。
【0003】
【発明の概要】本発明の一実施形態によると、各チャネ
ル用の推定信号を発生するための多重チャネルフィルタ
装置は、多重チャネル入力信号に応答して単一順方向予
想ベクトル信号と対応順方向エラー信号および単一逆方
向予想ベクトル信号と対応逆方向エラー信号を発生する
ための順方向及び逆方向予想フィルタ発生器と推定信号
中のエラーに応答しエラーに1−μを乗算してエラーベ
クトルを発生するためのエラー発生器と、単一順方向フ
ィルタベクトル信号と対応順方向エラー信号および単一
逆方向フィルタベクトル信号と対応逆方向エラー信号お
よび前記エラーベクトルに応答して、前置フィルタ係数
を発生するための前置フィルタ信号発生器と、前記前置
フィルタ発生器に結合され、前記前置フィルタ係数と前
記多重チャネル入力信号に応答して各チャネル用に推定
信号を発生するための適応フィルタ出力発生器とを有す
る。
ル用の推定信号を発生するための多重チャネルフィルタ
装置は、多重チャネル入力信号に応答して単一順方向予
想ベクトル信号と対応順方向エラー信号および単一逆方
向予想ベクトル信号と対応逆方向エラー信号を発生する
ための順方向及び逆方向予想フィルタ発生器と推定信号
中のエラーに応答しエラーに1−μを乗算してエラーベ
クトルを発生するためのエラー発生器と、単一順方向フ
ィルタベクトル信号と対応順方向エラー信号および単一
逆方向フィルタベクトル信号と対応逆方向エラー信号お
よび前記エラーベクトルに応答して、前置フィルタ係数
を発生するための前置フィルタ信号発生器と、前記前置
フィルタ発生器に結合され、前記前置フィルタ係数と前
記多重チャネル入力信号に応答して各チャネル用に推定
信号を発生するための適応フィルタ出力発生器とを有す
る。
【0004】
【発明の実施の形態】図1は、典型的な立体音響反響相
殺装置10の構成を示す。(左側に描かれた)送信室1
1は、インパルス応答g1及びg2を特徴とする2つの音
響経路から音声信号xを拾い上げる2つのマイクロフォ
ン13及び15を有する。すべての音響経路は、マイク
ロフォン及び/又は拡声器応答を含むものとする。この
ときi番目のマイクロフォン出力は、
殺装置10の構成を示す。(左側に描かれた)送信室1
1は、インパルス応答g1及びg2を特徴とする2つの音
響経路から音声信号xを拾い上げる2つのマイクロフォ
ン13及び15を有する。すべての音響経路は、マイク
ロフォン及び/又は拡声器応答を含むものとする。この
ときi番目のマイクロフォン出力は、
【数1】 によって与えられる(周波数領域)。
【0005】本出願では、大文字は、対応する小文字で
表示される時間領域信号のフーリエ変換を示す。装置全
体は、いかなるA/DあるはD/Aコンバータも無視す
る1つの離散系と見なされる。これらの信号は、受信室
21(図1右側)の一式の拡声器27及び29を経て提
供される。受信室のマイクロフォン23及び25はそれ
ぞれ各拡声器からの反響(図1のy1、y2)を拾う。
表示される時間領域信号のフーリエ変換を示す。装置全
体は、いかなるA/DあるはD/Aコンバータも無視す
る1つの離散系と見なされる。これらの信号は、受信室
21(図1右側)の一式の拡声器27及び29を経て提
供される。受信室のマイクロフォン23及び25はそれ
ぞれ各拡声器からの反響(図1のy1、y2)を拾う。
【外1】 をJ番目拡声器からi番目マイクロフォンへの音響経路
インパルス応答であるとする。図1においては、スピー
カ27からマイクロフォン23への経路はIh11、スピ
ーカ27からマイクロフォン25への経路はIh21、ス
ピーカ29からマイクロフォン25への経路はIh22、
そして、スピーカ29からマイクロフォン23への経路
はIh12である。このとき、受信室21でマイクロフォ
ン23及び25によって捉えられる反響(Iy1、I
y2)は、
インパルス応答であるとする。図1においては、スピー
カ27からマイクロフォン23への経路はIh11、スピ
ーカ27からマイクロフォン25への経路はIh21、ス
ピーカ29からマイクロフォン25への経路はIh22、
そして、スピーカ29からマイクロフォン23への経路
はIh12である。このとき、受信室21でマイクロフォ
ン23及び25によって捉えられる反響(Iy1、I
y2)は、
【数2】 によって与えられる(周波数領域)。
【0006】AECが存在しないならば、反響Iyiは
送信室11の拡声器17、19に戻され、繰り返し再循
環されることになる。このことが多重反響の原因とな
り、あるいはハウリング不安定を生じうる。一般に用い
られるAEC装置は、反響経路応答の推定値を与える適
応有限インパルス応答(FIR)フィルタを使用する。
FIRフィルタ係数は、拡声器への入力信号及びマイク
ロフォンの出力に適応依存して更新される。
送信室11の拡声器17、19に戻され、繰り返し再循
環されることになる。このことが多重反響の原因とな
り、あるいはハウリング不安定を生じうる。一般に用い
られるAEC装置は、反響経路応答の推定値を与える適
応有限インパルス応答(FIR)フィルタを使用する。
FIRフィルタ係数は、拡声器への入力信号及びマイク
ロフォンの出力に適応依存して更新される。
【0007】立体音響AECでは、識別される反響経路
が4つ(Ih11、Ih12、Ih21、及びIh22)ある。
それゆえ、図1に示すように4つの適応フィルタ31〜
34が必要となる。フィルタ31はIh11のための推定
であり、フィルタ32はIh 12のための推定であり、フ
ィルタ33はIh21のための推定であり、フィルタ34
はIh22のための推定である。反響y1に対する経路の
推定値h11及びh12は37で合計され、反響y2に対す
る経路の推定値h21及びh22は38で合計される。AE
Cフィルタの出力(これは1つの推定反響として考える
ことができる)は次のようなものである。
が4つ(Ih11、Ih12、Ih21、及びIh22)ある。
それゆえ、図1に示すように4つの適応フィルタ31〜
34が必要となる。フィルタ31はIh11のための推定
であり、フィルタ32はIh 12のための推定であり、フ
ィルタ33はIh21のための推定であり、フィルタ34
はIh22のための推定である。反響y1に対する経路の
推定値h11及びh12は37で合計され、反響y2に対す
る経路の推定値h21及びh22は38で合計される。AE
Cフィルタの出力(これは1つの推定反響として考える
ことができる)は次のようなものである。
【数3】
【0008】37及び38におけるこれらの反響は、加
算器35及び36において真の反響Iy1及びIy2から
減算され、エラー信号(図1におけるe1及びe2)
算器35及び36において真の反響Iy1及びIy2から
減算され、エラー信号(図1におけるe1及びe2)
【数4】 を与える。
【0009】これらのエラー信号はフィルタ31〜34
の係数(フィードバックライン41、42で示す)を更
新するのに用いられる。フィルタの更新を計算するに
は、種々の技法が利用可能である(例えば、平均最小二
乗(LMS)、再帰的最小二乗(RLS)、アフィン投
影(AP)アルゴリズム、など)。これらの技法は全
て、これらのエラー信号を何らかの方法で最小化しよう
とするものである。
の係数(フィードバックライン41、42で示す)を更
新するのに用いられる。フィルタの更新を計算するに
は、種々の技法が利用可能である(例えば、平均最小二
乗(LMS)、再帰的最小二乗(RLS)、アフィン投
影(AP)アルゴリズム、など)。これらの技法は全
て、これらのエラー信号を何らかの方法で最小化しよう
とするものである。
【0010】図2は、J個の入力(X1〜Xj)とJ個の
出力(Y1〜Yj)を有する多重チャネル適応フィルタリ
ング装置を示す。i番目のチャネルへの入力はXiであ
り、i番目入力からJ番目出力への応答はIhj・iで示
され、Iyiがi番目の出力である。この適応装置(図
2の下半分)では、i番目入力からj番目出力への応答
は、多重チャネル(MC)適応フィルタリング装置のi
番目出力であるyiを有する有限インパルス応答(FI
R)フィルタhji(図1におけるフィルタ31〜34に
同様)によって形成される。エラーei(e1〜ej)
は、適応フィルタhji(31〜34に同様)を更新する
ために使用される。ここでは、適応フィルタの長さをL
としている。
出力(Y1〜Yj)を有する多重チャネル適応フィルタリ
ング装置を示す。i番目のチャネルへの入力はXiであ
り、i番目入力からJ番目出力への応答はIhj・iで示
され、Iyiがi番目の出力である。この適応装置(図
2の下半分)では、i番目入力からj番目出力への応答
は、多重チャネル(MC)適応フィルタリング装置のi
番目出力であるyiを有する有限インパルス応答(FI
R)フィルタhji(図1におけるフィルタ31〜34に
同様)によって形成される。エラーei(e1〜ej)
は、適応フィルタhji(31〜34に同様)を更新する
ために使用される。ここでは、適応フィルタの長さをL
としている。
【0011】MC適応フィルタリングのための基本的な
アフィン投影法を表1に提示する。
アフィン投影法を表1に提示する。
【表1】 ここで、
【数5】 は、i番目チャネルのp個の過去の先験的エラーからな
るp次元ベクトルである。同様に、ベクトル
るp次元ベクトルである。同様に、ベクトル
【外2】 及びBxi.L(n)は、それぞれ、i番目チャネルに対応す
るp個の過去の出力とL個の過去の入力からなる。即
ち、
るp個の過去の出力とL個の過去の入力からなる。即
ち、
【数6】 である。このとき、Xj.p(n)は、Lxpデータ行列とし
て定義される。
て定義される。
【数7】
【0012】MCAP法は、μ=1であるフィルタ更新
ベクトルが、全てのチャネルで過去p個の時間事例にお
いてゼロ経験的エラーを生じる最小ノルム解となること
を保証する。pは投影オーダーと呼ばれる。一般にpは
1から64の間である。一般的に、pの値が高ければ高
いほど、収束は向上して、最終エラーは低くなる。μは
適応定数と呼ばれる。それは収束率と最終エラーを制御
するためにある程度は利用することができる。普通、よ
り高いμはより高速な収束を生むが、最終エラーも高く
なってしまう。μの典型的な値は、0.1から1.0の範囲に
ある。上述のようなMCアフィン投影法の多重累算(M
AC)演算数に関する計算複雑さは、極めて高い(等式
3.1及び3.2のそれぞれにJ2Lp、そして、等式3.2にお
ける行列反転にO(Jp3)の、合計2J2Lp+O(J
p3)の複雑さ)。
ベクトルが、全てのチャネルで過去p個の時間事例にお
いてゼロ経験的エラーを生じる最小ノルム解となること
を保証する。pは投影オーダーと呼ばれる。一般にpは
1から64の間である。一般的に、pの値が高ければ高
いほど、収束は向上して、最終エラーは低くなる。μは
適応定数と呼ばれる。それは収束率と最終エラーを制御
するためにある程度は利用することができる。普通、よ
り高いμはより高速な収束を生むが、最終エラーも高く
なってしまう。μの典型的な値は、0.1から1.0の範囲に
ある。上述のようなMCアフィン投影法の多重累算(M
AC)演算数に関する計算複雑さは、極めて高い(等式
3.1及び3.2のそれぞれにJ2Lp、そして、等式3.2にお
ける行列反転にO(Jp3)の、合計2J2Lp+O(J
p3)の複雑さ)。
【0013】多重チャネルアフィン投影法の高速版が表
2に提示されている。
2に提示されている。
【表2】 これはKaneda等によって開示されたものである。この高
速版では、適応フィルタ係数Bhi.j(n)は直接更新され
ない。その代わり、ベクトルBzi.j(n)が更新されるの
である。このベクトルは、時点n−pまでデータベクト
ルのBhi.j(n)に寄与するので、近似ベクトルと呼ばれ
る。時点n−p+1からnまでデータベクトルの寄与
は、前置フィルタリングベクトルBgi.p(n)に含まれ
る。この前置フィルタリングベクトルは、等式3.7にお
けるBsi.p(n)を更新するのに用いられ、順次、先験的
エラーei.l(n)を算出するのに等式3.4で、Bzi.j(n)
を更新するのに等式3.8で用いられる。等式3.6における
Bgi.p(n)の更新には、等式3.9で定義するような行列
Rp(n)の反転が必要となる。表2の等式3.4〜3.11に示
す技法の計算複雑さは、次のようになる。等式3.4がJ2
(p+L)、等式3.8がJ2L、等式3.6がO(Jp3)、そし
て残りの等式が4Jpである。全体の複雑さは2J 2L
+(J2+4J)p+O(Jp3)である。上で引用したKa
neda等の開示した技法は、等式3.6を解くために、Rp -1
(n)の更新をRp -1(n−1)から算出してそれによって複
雑さをO(Jp3)からO(Jp2)に減少させるために行列
反転補題の使用を提案している。こうして複雑さは2J
2L+(J2+8J)p+4(Jp2)に減少する。即ち、
複雑さは、適応フィルタの長さLに関する一次式となる
が、投影オーダーpに関しては未だ二次式のままであ
る。本出願で提案する技法は、さらに、この複雑さをL
とp両方に関して一次式となるように減少させることで
ある。
速版では、適応フィルタ係数Bhi.j(n)は直接更新され
ない。その代わり、ベクトルBzi.j(n)が更新されるの
である。このベクトルは、時点n−pまでデータベクト
ルのBhi.j(n)に寄与するので、近似ベクトルと呼ばれ
る。時点n−p+1からnまでデータベクトルの寄与
は、前置フィルタリングベクトルBgi.p(n)に含まれ
る。この前置フィルタリングベクトルは、等式3.7にお
けるBsi.p(n)を更新するのに用いられ、順次、先験的
エラーei.l(n)を算出するのに等式3.4で、Bzi.j(n)
を更新するのに等式3.8で用いられる。等式3.6における
Bgi.p(n)の更新には、等式3.9で定義するような行列
Rp(n)の反転が必要となる。表2の等式3.4〜3.11に示
す技法の計算複雑さは、次のようになる。等式3.4がJ2
(p+L)、等式3.8がJ2L、等式3.6がO(Jp3)、そし
て残りの等式が4Jpである。全体の複雑さは2J 2L
+(J2+4J)p+O(Jp3)である。上で引用したKa
neda等の開示した技法は、等式3.6を解くために、Rp -1
(n)の更新をRp -1(n−1)から算出してそれによって複
雑さをO(Jp3)からO(Jp2)に減少させるために行列
反転補題の使用を提案している。こうして複雑さは2J
2L+(J2+8J)p+4(Jp2)に減少する。即ち、
複雑さは、適応フィルタの長さLに関する一次式となる
が、投影オーダーpに関しては未だ二次式のままであ
る。本出願で提案する技法は、さらに、この複雑さをL
とp両方に関して一次式となるように減少させることで
ある。
【0014】本出願で説明する技法は、順方向および逆
方向一次予測子に基づく。S.Haykinの適応フィルタ理
論、Prentice-Hall、New Jersey、1986年を参照された
い。これらの予測子は、上で引用したGay等において
も、単チャネルの場合に高速アフィン投影法を得るため
に用いられている。事実、Kaneda等の技法とGay等の技
法は非常に類似している。表2の等式3.6を計算する方
法において相違するのみである。Kaneda等の技法は行列
反転補題を使用しており、Gay等の技法は順方向及び逆
方向一次予測子を使用している。Kaneda等の技法は多重
チャネルアフィン投影に直接拡張できるが、Gay等の技
法で用いられている予測子に基づく方法を拡張するため
には、出願者らは、順方向及び逆方向一次予測子を再定
義する方法を教示することになる。
方向一次予測子に基づく。S.Haykinの適応フィルタ理
論、Prentice-Hall、New Jersey、1986年を参照された
い。これらの予測子は、上で引用したGay等において
も、単チャネルの場合に高速アフィン投影法を得るため
に用いられている。事実、Kaneda等の技法とGay等の技
法は非常に類似している。表2の等式3.6を計算する方
法において相違するのみである。Kaneda等の技法は行列
反転補題を使用しており、Gay等の技法は順方向及び逆
方向一次予測子を使用している。Kaneda等の技法は多重
チャネルアフィン投影に直接拡張できるが、Gay等の技
法で用いられている予測子に基づく方法を拡張するため
には、出願者らは、順方向及び逆方向一次予測子を再定
義する方法を教示することになる。
【0015】単チャネル(例えば、図2においてチャネ
ル1のみが存在する)では、pxp行列
ル1のみが存在する)では、pxp行列
【数8】 は、長さp−1の順方向一次予測子を定義することによ
って効果的に反転することができる。このフィルタはp
−1個の過去のデータx1(n-1)、x1(n-2)、...、x
1(n-p+1)(即ち、
って効果的に反転することができる。このフィルタはp
−1個の過去のデータx1(n-1)、x1(n-2)、...、x
1(n-p+1)(即ち、
【数9】 (図3(a)を参照))と、p−1個の将来のデータx1
(n)、x1(n-2)、...、x1(n-p+2)からx1(n-p+1)を
予測する長さp−1の逆方向一次予測子Bνとからx1
(n)を予測する。同様な技法は、適応フィルタリングの
ための高速再帰的最小二乗法(FRLS)(J.M.Cioffi
及びT.Kailathの「正規化を有する窓付き高速横方向フ
ィルタ適応アルゴリズム」、聴覚、音声及び信号処理に
おけるIEEEトランザクション、Vol. ASSP-33、No.
3、1985年6月)においても、自己訂正行列(上で引用
のHaykinを参照)を反転するためのレビンソン・ダービ
ーアルゴリズムにおいても用いられている。ここで、現
存する多重チャネルFRLSは合計J2個の順方向一次
予測子(J=2の場合の図3(b)を参照)とこれとは別
にJ2個の逆方向一次予測子を用いるということに注意
する。これらの予測器は
(n)、x1(n-2)、...、x1(n-p+2)からx1(n-p+1)を
予測する長さp−1の逆方向一次予測子Bνとからx1
(n)を予測する。同様な技法は、適応フィルタリングの
ための高速再帰的最小二乗法(FRLS)(J.M.Cioffi
及びT.Kailathの「正規化を有する窓付き高速横方向フ
ィルタ適応アルゴリズム」、聴覚、音声及び信号処理に
おけるIEEEトランザクション、Vol. ASSP-33、No.
3、1985年6月)においても、自己訂正行列(上で引用
のHaykinを参照)を反転するためのレビンソン・ダービ
ーアルゴリズムにおいても用いられている。ここで、現
存する多重チャネルFRLSは合計J2個の順方向一次
予測子(J=2の場合の図3(b)を参照)とこれとは別
にJ2個の逆方向一次予測子を用いるということに注意
する。これらの予測器は
【数10】 形式の行列を反転するのに有用である。
【0016】検討中の問題として、R=[R11+R22]形
式の行列を反転しなければならない。この場合、図3
(b)に示す予測子は用いられない。これらの予測子は、
全ての入力チャネルの過去の値から特定のチャネルの現
在値(順方向一次予測子用)を予測するために自己予測
子も相互予測子も使用し、所与の出力チャネルの最小化
を他の出力チャネルとは独立して行うことができる。し
かしながら、R=[R11+R22]を反転するには、図3
(c)に示すような予測子の構成を必要とする。これらの
予測子の特色は、相互予測子が無いことである。一方
で、すべてのチャネルに同一の予測子を用いざるをえな
い。全てのチャネルの総合出力エネルギーは最小化され
て必要な予測子に到達することとなる。この定義に基づ
いて、今、本出願者の新規な高速アフィン投影法のため
に必要なアルゴリズムを引き出すことになる。特に、我
々はこれらの予測子がO(Jp)演算におけるBgi.p(n)
の更新を得るのに使用可能なことを示すことになるだろ
う。
式の行列を反転しなければならない。この場合、図3
(b)に示す予測子は用いられない。これらの予測子は、
全ての入力チャネルの過去の値から特定のチャネルの現
在値(順方向一次予測子用)を予測するために自己予測
子も相互予測子も使用し、所与の出力チャネルの最小化
を他の出力チャネルとは独立して行うことができる。し
かしながら、R=[R11+R22]を反転するには、図3
(c)に示すような予測子の構成を必要とする。これらの
予測子の特色は、相互予測子が無いことである。一方
で、すべてのチャネルに同一の予測子を用いざるをえな
い。全てのチャネルの総合出力エネルギーは最小化され
て必要な予測子に到達することとなる。この定義に基づ
いて、今、本出願者の新規な高速アフィン投影法のため
に必要なアルゴリズムを引き出すことになる。特に、我
々はこれらの予測子がO(Jp)演算におけるBgi.p(n)
の更新を得るのに使用可能なことを示すことになるだろ
う。
【0017】順方向予測子の構成を図4(a)に示す。時
点nにおけるi番目の順方向予測フィルタにおけるエラ
ーは、
点nにおけるi番目の順方向予測フィルタにおけるエラ
ーは、
【数11】 によって与えられる。予測子Bωp-1(n)(p−1x1次
元ベクトル)は、エラー判定基準(適応フィルタの大き
さに等しい長さのデータ窓内の全てのチャネルの二乗エ
ラー)
元ベクトル)は、エラー判定基準(適応フィルタの大き
さに等しい長さのデータ窓内の全てのチャネルの二乗エ
ラー)
【数12】 を最小化するような方法で選択される。上記を最小化す
ることで解
ることで解
【数13】 を導く。
【0018】ただし、
【数14】 この最適順方向フィルタ用の最小二乗エラーは
【数15】 と記述することができる(等式4.12より)。
【0019】ただし、
【数16】 等式4.13及び4.15は次の行列ベクトル式に合同できる。
【数17】
【0020】高速解を見つける鍵は、順方向予測フィル
タの反復更新である。これを行うためには、Rp-1(n)及
びBrp-1(n)の更新が必要である。行列Rp-1(n)は
タの反復更新である。これを行うためには、Rp-1(n)及
びBrp-1(n)の更新が必要である。行列Rp-1(n)は
【数18】 ただし、
【数19】 と記述できる。ここで、LJはJ次元恒等行列であり、
Up-1(n)は、列が時点n及びn−Lにおける全てのチャ
ネルのp−1次元データベクトルとなるp−1x2J次
元行列を示す。
Up-1(n)は、列が時点n及びn−Lにおける全てのチャ
ネルのp−1次元データベクトルとなるp−1x2J次
元行列を示す。
【0021】行列反転補題(Haykinの文献を参照)を用
い、対応行列の逆の更新は、
い、対応行列の逆の更新は、
【数20】 ただし、
【数21】 と記述できる。ここで、kp-1(n)はp−1x2J行列で
ある。上記式から、
ある。上記式から、
【数22】 Brp-1(n)の更新は
【数23】 と記述できる。
【0022】ただし、
【数24】 ここで順方向予測フィルタの更新は
【数25】 と記述できる。
【0023】ただし、
【数26】 p−1次元ベクトルBη(n)はいわゆる先験的エラーで
あり、先に得た予測フィルタに対応するエラーを示す新
たに採り入れたものである。
あり、先に得た予測フィルタに対応するエラーを示す新
たに採り入れたものである。
【0024】ここで順方向エラーF(n)の更新に着目し
てみる。等式4.17におけるr0(n)は、
てみる。等式4.17におけるr0(n)は、
【数27】 と記述できるので、等式4.15から
【数28】 となる。
【0025】ただし、
【数29】 ここで、Bf(n)は経験的エラーベクトルを示す。い
ま、順方向予測フィルタのための更新式をまとめてみる
ことにする。まず、
ま、順方向予測フィルタのための更新式をまとめてみる
ことにする。まず、
【数30】 を用いて先験的エラーを算出する。そして順方向予測フ
ィルタ
ィルタ
【数31】 を更新する。ここで経験的エラー
【数32】 を決定する。最後に、順方向エラー
【数33】 を更新する。上記式において、利得行列rp-1(n-1)のた
めの更新式が必要となる。これは逆方向予測フィルタを
用いてなされることになる。
めの更新式が必要となる。これは逆方向予測フィルタを
用いてなされることになる。
【0026】逆方向予測子の構成を図4(b)に示す。順
方向予測子の場合と同様、時点nにおける逆方向予測フ
ィルタBνp-1(n)用のi番目チャネルにおけるエラー
は、
方向予測子の場合と同様、時点nにおける逆方向予測フ
ィルタBνp-1(n)用のi番目チャネルにおけるエラー
は、
【数34】 によって与えられる。予測子νp-1(n)(p−1x1次元
ベクトル)は、エラー判定基準
ベクトル)は、エラー判定基準
【数35】 を最小化するような方法で選択される。上記を最小化す
ることで解
ることで解
【数36】 を導く。
【0027】ただし、
【数37】 この最適逆方向フィルタ用の最小二乗エラーは
【数38】 と記述することができる(等式4.19より)。等式4.20及
び4.22は次の行列ベクトル式に合同できる。
び4.22は次の行列ベクトル式に合同できる。
【数39】
【0028】順方向予測フィルタに行ったものと厳密に
同じ技法を用いて、逆方向予測フィルタのための更新
式、対応した先験的及び経験的エラーは、次の反復式を
用いて計算することができる。まず、
同じ技法を用いて、逆方向予測フィルタのための更新
式、対応した先験的及び経験的エラーは、次の反復式を
用いて計算することができる。まず、
【数40】 を用いて先験的エラーを算出する。そして逆方向予測フ
ィルタ
ィルタ
【数41】 を更新する。ここで経験的エラー
【数42】 を決定する。最後に、順方向エラー
【数43】 を更新する。まず行列Rp(n)を
【数44】 定義することに注意する。この行列の逆は、順方向及び
逆方向予測フィルタパラメータに関して次のように記述
できる。
逆方向予測フィルタパラメータに関して次のように記述
できる。
【数45】
【0029】上記は、事前及び事後に上記2式にRp(n)
を乗算し、それぞれに等式4.18及び4.23を用いることに
よって、簡単に検証することができる。いまpx2J行
列
を乗算し、それぞれに等式4.18及び4.23を用いることに
よって、簡単に検証することができる。いまpx2J行
列
【数46】 を定義する。また、
【数47】 とする。このとき、等式4.24及び4.25にUp(n)Vを乗算
すると、次式を得る。
すると、次式を得る。
【数48】
【0030】いま
【数49】 と定義すると、
【数50】 及び、
【数51】 となる。こうして、
【数52】 を得る。一方、Bνp-1(n)は、
【数53】 と記述できる。こうして利得行列kp-1(n)を更新するの
に必要な全ての等式を得た。関連を持つ等式を以下にま
とめる。
に必要な全ての等式を得た。関連を持つ等式を以下にま
とめる。
【0031】
【数54】 を用いて行列M(n)及びベクトルBm(n)を決定する。次
に、
に、
【数55】 を用いて逆方向予測フィルタを更新する。最後に、利得
行列kp-1(n)
行列kp-1(n)
【数56】 を更新する。
【0032】順方向及び逆方向予測フィルタ、対応する
利得ベクトル、そして順方向及び逆方向エラーを更新す
るために、先行の解析が反復式を決定する。しかしなが
ら、まだ、前置フィルタリングベクトルBgi.p(n)
(等式3.6を参照)のための高速更新式を発見する必要
がある。
利得ベクトル、そして順方向及び逆方向エラーを更新す
るために、先行の解析が反復式を決定する。しかしなが
ら、まだ、前置フィルタリングベクトルBgi.p(n)
(等式3.6を参照)のための高速更新式を発見する必要
がある。
【0033】まず、ベクトル
【数57】 を定義する。このとき等式4.24及び4.25をBei.p
(n)で事後乗算して、次の2つの帰納式に至る。
(n)で事後乗算して、次の2つの帰納式に至る。
【数58】
【0034】こうして我々は、適応フィルタリングのた
めの高速多重チャネルアフィン投影法のための必要な適
応技法に至った。この技法は表3及び4に示されてい
る。表3は、前置フィルタリングベクトルBgi.p
(n)の更新が、提案技術では、表3に示すような順方向
及び逆方向予測フィルタリングを用いてなされるという
相違点はあるが、本質的には表2と同じものである。
めの高速多重チャネルアフィン投影法のための必要な適
応技法に至った。この技法は表3及び4に示されてい
る。表3は、前置フィルタリングベクトルBgi.p
(n)の更新が、提案技術では、表3に示すような順方向
及び逆方向予測フィルタリングを用いてなされるという
相違点はあるが、本質的には表2と同じものである。
【0035】ここで表4の等式に必要なMAC演算の数
を見てみることにする。各式4.33、4.34、4.35、4.37、
4.38、4.40、4.41、4.43及び4.44の複雑さはそれぞれ2
Jpであり、4.39の複雑さは2Jp+p、残りの式の複
雑さは2pである。さらに、2つの除算1/F(n)及び
1/B(n)と式4.39での1つの除算が必要である。この
結果、表4の複雑さは全部で(20J+3)pと3つの
除算になる。表3と組み合わせると、新技法の複雑さは
全部で、Lとpの両方について1次である2J2L+(J
2+24J+3)pと3つの除算ということになる。
を見てみることにする。各式4.33、4.34、4.35、4.37、
4.38、4.40、4.41、4.43及び4.44の複雑さはそれぞれ2
Jpであり、4.39の複雑さは2Jp+p、残りの式の複
雑さは2pである。さらに、2つの除算1/F(n)及び
1/B(n)と式4.39での1つの除算が必要である。この
結果、表4の複雑さは全部で(20J+3)pと3つの
除算になる。表3と組み合わせると、新技法の複雑さは
全部で、Lとpの両方について1次である2J2L+(J
2+24J+3)pと3つの除算ということになる。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】表4における等式は高度に再帰的なので、
数値エラーを増殖させる傾向がある。このことは固定小
数点演算では厳しいことになりうる。数値安定を避ける
1つの方法は、周期的な再スタートを用いることであ
る。周期的再スタートは上で引用したGay等において検
討されている。本技法では、表4の反復法を周期的にス
タートさせる。二組の反復法をL反復間平行に走らせ
る。その後、古い順方向及び逆方向予測フィルタパラメ
ータを新しい物で置き換える。この新しい反復は、別の
再スタートが実行されるまで継続させる。この技法が極
めて安定していることは実験によって示されている。
数値エラーを増殖させる傾向がある。このことは固定小
数点演算では厳しいことになりうる。数値安定を避ける
1つの方法は、周期的な再スタートを用いることであ
る。周期的再スタートは上で引用したGay等において検
討されている。本技法では、表4の反復法を周期的にス
タートさせる。二組の反復法をL反復間平行に走らせ
る。その後、古い順方向及び逆方向予測フィルタパラメ
ータを新しい物で置き換える。この新しい反復は、別の
再スタートが実行されるまで継続させる。この技法が極
めて安定していることは実験によって示されている。
【0039】説明を明確にするため、本発明の実施例を
個々の機能ブロックを有するものとして提示する。これ
らのブロックの機能は、共用ハードウェアを利用しても
専用ハードウェア利用しても提供できるものであり、ソ
フトウェアを実行できるハードウェアに限定されるもの
ではない。例えば、次の図面に提示するプロセッサの機
能は、単一の共用プロセッサによって提供されてもよ
い。「プロセッサ」という語は、ソフトウェアを実行で
きるハードウェアのみを指すと解釈すべきではない。実
施例は、デジタルシングルプロセッサ(DSP)を、例
えば、テキサスインスツルメンツ(TI)のTMS32
0C54X固定小数点DSP、浮動小数点ならTIのT
MS320C3X、後述する媒体演算用のソフトウェア
を再生する読み出し専用メモリ(ROM)、DSPの結
果を記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)
というようなハードウェアの中に含んでいてもよい。汎
用DSP回路と結合した超LSI(VLSI)ハードウ
ェア実施例や特注VLSI回路構成も提供可能である。
個々の機能ブロックを有するものとして提示する。これ
らのブロックの機能は、共用ハードウェアを利用しても
専用ハードウェア利用しても提供できるものであり、ソ
フトウェアを実行できるハードウェアに限定されるもの
ではない。例えば、次の図面に提示するプロセッサの機
能は、単一の共用プロセッサによって提供されてもよ
い。「プロセッサ」という語は、ソフトウェアを実行で
きるハードウェアのみを指すと解釈すべきではない。実
施例は、デジタルシングルプロセッサ(DSP)を、例
えば、テキサスインスツルメンツ(TI)のTMS32
0C54X固定小数点DSP、浮動小数点ならTIのT
MS320C3X、後述する媒体演算用のソフトウェア
を再生する読み出し専用メモリ(ROM)、DSPの結
果を記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)
というようなハードウェアの中に含んでいてもよい。汎
用DSP回路と結合した超LSI(VLSI)ハードウ
ェア実施例や特注VLSI回路構成も提供可能である。
【0040】図5を参照すると、入力ラインX1(n)〜X
J(n)とエラーラインe1(n)〜eJ(n)の間に適応フィルタ
装置20が描かれている。フィルタ装置20は、加算器
35 1〜35Jへの各チャネルそれぞれに1つの反響推定
信号を提供する。送信室11からの多重チャネル入力ラ
インX1(n)〜XJ(n)はD/A(ディジタル‐アナログ)
変換器26経由で受信室21のスピーカ211〜21Jに
接続されている。J個のマイクロフォン231〜23Jが
受信室での入力を拾い、それらを送信室への出力として
送信する。適応フィルタ装置20は加算器251〜25J
に接続されており、マイクロフォン231〜23Jでスピ
ーカ211〜21Jから拾った反響信号を相殺するために
反響推定信号を提供する。推定相殺信号におけるエラー
はe1(n)〜eJ(n)である。適応フィルタ装置20は、入
力ラインX1(n)〜XJ(n)と加算器(減算を行う)351
〜35Jとの間に接続された適応フィルタ出力発生器1
01を有する。適応フィルタ出力発生器101は、各チ
ャネルy1(n)〜yI(n)に対して反響推定信号を提供す
る。適応フィルタ装置20は、多重チャネル入力ライン
X1(n)〜XJ(n)に接続された順方向及び逆方向予測フィ
ルタパラメータ発生器103を有し、単一順方向予測フ
ィルタベクトルBωp-1(n)、対応順方向予測エラーF
(n)、単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)、及
び、対応逆方向予測エラーB(n)を発生する。フィルタ
装置20は、推定信号中のエラーを示す信号を担持する
各エラーラインBe1.p(n)〜BeJ.p(n)に接続された各
チャネルそれぞれに対してエラー発生器109を有す
る。これらの推定エラー信号は、定数1−μで乗算さ
れ、エラーベクトルBe1.p(n)〜BeJ.p(n)を生成す
る。定数μは0と2の間(通常0.3と1の間)の値であ
る。前置フィルタ信号発生器106は発生器105及び
107を有する。発生器105は、定数(1−μ)順方
向及び逆方向発生器103とエラー発生器109にも接
続されている。発生器105(各チャネルに1つずつ)
は、エラーベクトルBe1.p(n)〜BeJ.p(n)、即ち、定
数1−μにおける順方向及び逆方向発生器103の4つ
の出力Bωp-1(n)、F(n)、Bνp-1(n)及びB(n)に応答
する。発生器105の出力は、定数μとともに発生器1
07(各チャネルに1つずつ)に印加される。発生器1
07は、発生器105からの出力ベクトルBg1.p(n)〜
BgJ.p(n)とμに応答し、最終要素s1.p(n)〜s
J.p(n)と前置フィルタベクトルBs1.p-1(n)〜Bs
J.p-1(n)を生成する。発生器107の出力は、適応フィ
ルタ出力発生器101に印加される。
J(n)とエラーラインe1(n)〜eJ(n)の間に適応フィルタ
装置20が描かれている。フィルタ装置20は、加算器
35 1〜35Jへの各チャネルそれぞれに1つの反響推定
信号を提供する。送信室11からの多重チャネル入力ラ
インX1(n)〜XJ(n)はD/A(ディジタル‐アナログ)
変換器26経由で受信室21のスピーカ211〜21Jに
接続されている。J個のマイクロフォン231〜23Jが
受信室での入力を拾い、それらを送信室への出力として
送信する。適応フィルタ装置20は加算器251〜25J
に接続されており、マイクロフォン231〜23Jでスピ
ーカ211〜21Jから拾った反響信号を相殺するために
反響推定信号を提供する。推定相殺信号におけるエラー
はe1(n)〜eJ(n)である。適応フィルタ装置20は、入
力ラインX1(n)〜XJ(n)と加算器(減算を行う)351
〜35Jとの間に接続された適応フィルタ出力発生器1
01を有する。適応フィルタ出力発生器101は、各チ
ャネルy1(n)〜yI(n)に対して反響推定信号を提供す
る。適応フィルタ装置20は、多重チャネル入力ライン
X1(n)〜XJ(n)に接続された順方向及び逆方向予測フィ
ルタパラメータ発生器103を有し、単一順方向予測フ
ィルタベクトルBωp-1(n)、対応順方向予測エラーF
(n)、単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)、及
び、対応逆方向予測エラーB(n)を発生する。フィルタ
装置20は、推定信号中のエラーを示す信号を担持する
各エラーラインBe1.p(n)〜BeJ.p(n)に接続された各
チャネルそれぞれに対してエラー発生器109を有す
る。これらの推定エラー信号は、定数1−μで乗算さ
れ、エラーベクトルBe1.p(n)〜BeJ.p(n)を生成す
る。定数μは0と2の間(通常0.3と1の間)の値であ
る。前置フィルタ信号発生器106は発生器105及び
107を有する。発生器105は、定数(1−μ)順方
向及び逆方向発生器103とエラー発生器109にも接
続されている。発生器105(各チャネルに1つずつ)
は、エラーベクトルBe1.p(n)〜BeJ.p(n)、即ち、定
数1−μにおける順方向及び逆方向発生器103の4つ
の出力Bωp-1(n)、F(n)、Bνp-1(n)及びB(n)に応答
する。発生器105の出力は、定数μとともに発生器1
07(各チャネルに1つずつ)に印加される。発生器1
07は、発生器105からの出力ベクトルBg1.p(n)〜
BgJ.p(n)とμに応答し、最終要素s1.p(n)〜s
J.p(n)と前置フィルタベクトルBs1.p-1(n)〜Bs
J.p-1(n)を生成する。発生器107の出力は、適応フィ
ルタ出力発生器101に印加される。
【0041】図6を参照すると、上記式4.43及び4.44を
実行するBgi.p(n)発生器105(各チャネルに1つず
つ)が描かれている。中央に「x」の付いた円は乗算器
を示し、プラス記号は加算器を示す。発生器109から
の推定信号ベクトルBei.p(n)中のエラーを示す信号は
乗算器61で単一順方向予測フィルタベクトルBω
p- 1(n)と乗算され、加算器63で合計され、加算器65
でei.1(n)から減算される。順方向予測エラーF(n)
は、加算器65からの減算値信号と乗算され、gi.1(n)
を生成する。値gi.1(n)の信号は乗算器64でBω
p-1(n)と乗算され、加算器75の負入力に供給される。
発生器109からのエラーベクトルBei.p(n)を示す信
号は乗算器62で逆方向予測フィルタベクトルBν
p-1(n)と乗算され、その結果が加算器66で合計され
る。ベクトル値Bei.p(n)で表現される信号は、加算器
69で合計値で表現される信号によって減算される。加
算器69からの減算出力信号は、乗算器70で反転され
た逆方向エラーB(n)を示す信号と乗算される。乗算器
70の出力値によって表現される信号は、乗算器72に
おいて予測フィルタベクトルBν1(n)〜Bνp-1(n)と乗
算される。乗算器72の出力は、加算器73で発生器出
力gi.1(n)〜gi.p-1(n)と合計される。加算器73から
の出力は、遅延器74によって1クロック周期だけ遅延
され、g’i.1(n)〜g’i.p-1(n)を生成する。遅延され
た出力は、乗算器76で定数1−μと乗算され、加算器
75に印加され、乗算器64の出力から減算されてBg
i.p(n)を示す信号を提供する。
実行するBgi.p(n)発生器105(各チャネルに1つず
つ)が描かれている。中央に「x」の付いた円は乗算器
を示し、プラス記号は加算器を示す。発生器109から
の推定信号ベクトルBei.p(n)中のエラーを示す信号は
乗算器61で単一順方向予測フィルタベクトルBω
p- 1(n)と乗算され、加算器63で合計され、加算器65
でei.1(n)から減算される。順方向予測エラーF(n)
は、加算器65からの減算値信号と乗算され、gi.1(n)
を生成する。値gi.1(n)の信号は乗算器64でBω
p-1(n)と乗算され、加算器75の負入力に供給される。
発生器109からのエラーベクトルBei.p(n)を示す信
号は乗算器62で逆方向予測フィルタベクトルBν
p-1(n)と乗算され、その結果が加算器66で合計され
る。ベクトル値Bei.p(n)で表現される信号は、加算器
69で合計値で表現される信号によって減算される。加
算器69からの減算出力信号は、乗算器70で反転され
た逆方向エラーB(n)を示す信号と乗算される。乗算器
70の出力値によって表現される信号は、乗算器72に
おいて予測フィルタベクトルBν1(n)〜Bνp-1(n)と乗
算される。乗算器72の出力は、加算器73で発生器出
力gi.1(n)〜gi.p-1(n)と合計される。加算器73から
の出力は、遅延器74によって1クロック周期だけ遅延
され、g’i.1(n)〜g’i.p-1(n)を生成する。遅延され
た出力は、乗算器76で定数1−μと乗算され、加算器
75に印加され、乗算器64の出力から減算されてBg
i.p(n)を示す信号を提供する。
【0042】図7は、式4.28を実行するBei.p(n)を発
生するエラーベクトル発生器109を示す。エラーei
(n)は乗算器77で1−μ定数に乗算され、1周期遅延
器79によって遅延され、図示のようなベクトルBe
i.1(n)〜Bei-p(n)を生成する。
生するエラーベクトル発生器109を示す。エラーei
(n)は乗算器77で1−μ定数に乗算され、1周期遅延
器79によって遅延され、図示のようなベクトルBe
i.1(n)〜Bei-p(n)を生成する。
【0043】図8は、式4.29を実行するBsi.p(n)を発
生する発生器107を示す。発生器105からの出力エ
ラーgi.1(n)〜gi.p(n)は乗算器81で値μと乗算さ
れ、図示のように加算器85で先行周期のベクトルと
(1周期遅延器83経由で)合計される。例えば、s
i.2(n)は、[gi.2(n)]μと、遅延器83によって1機械
周期遅延した[gi.1(n)]μとの合計となる。
生する発生器107を示す。発生器105からの出力エ
ラーgi.1(n)〜gi.p(n)は乗算器81で値μと乗算さ
れ、図示のように加算器85で先行周期のベクトルと
(1周期遅延器83経由で)合計される。例えば、s
i.2(n)は、[gi.2(n)]μと、遅延器83によって1機械
周期遅延した[gi.1(n)]μとの合計となる。
【0044】図9は、x1(n)〜xJ(n)入力と前置フィル
タリング発生器si.p(n)からの全ての出力とを受信し、
式4.26、4.30及び4.27の一部を実行する推定システムレ
スポンスを発生する。適応フィルタ出力発生器は自己訂
正ベクトルBri.p-1(n)発生器91、BZi.J(n)及びB
Zi.J(n)の更新を有するフィルタ93、及び積段階95
とを有する。
タリング発生器si.p(n)からの全ての出力とを受信し、
式4.26、4.30及び4.27の一部を実行する推定システムレ
スポンスを発生する。適応フィルタ出力発生器は自己訂
正ベクトルBri.p-1(n)発生器91、BZi.J(n)及びB
Zi.J(n)の更新を有するフィルタ93、及び積段階95
とを有する。
【0045】i番目チャネルのための自己訂正ベクトル
ri.p-1(n)信号発生器91は図10に示されており、式
4.26を実行する。i番目入力信号xi(n)は、遅延器20
1と乗算器203を用いて、先行周期遅延xi(番目)入
力と乗算される。Lだけ遅延されたi番目チャネル信号
xi(n-L)は、乗算器207において先行周期遅延信号
(遅延器205による)と乗算される。乗算器203か
らのp−1個のベクトルは、合算器209において遅延
器208を経由した先行のp−1個の自己訂正ベクトル
Bri.p-1(n)と合算される。合算器209での出力は合
算器206において乗算器207の出力から減算され
る。
ri.p-1(n)信号発生器91は図10に示されており、式
4.26を実行する。i番目入力信号xi(n)は、遅延器20
1と乗算器203を用いて、先行周期遅延xi(番目)入
力と乗算される。Lだけ遅延されたi番目チャネル信号
xi(n-L)は、乗算器207において先行周期遅延信号
(遅延器205による)と乗算される。乗算器203か
らのp−1個のベクトルは、合算器209において遅延
器208を経由した先行のp−1個の自己訂正ベクトル
Bri.p-1(n)と合算される。合算器209での出力は合
算器206において乗算器207の出力から減算され
る。
【0046】図11はBZi.J(n)及びBZi.J(n)の更新
を有するフィルタを示し、式4.30及び4.27の一部を実行
するものである。前置フィルタ発生器107からの最終
要素si.p(n)〜sJ.p(n)は更新BZi.J(n)プロセッサ1
13(式4.30)に印加され、1周期遅延器115ととも
にBZi.J(n)の更新を、xj(n)入力を受信するフィルタ
111に提供する。各si.p(n)のためのフィルタ111
の出力は加算器117において先行ラインからのフィル
タ111出力に合算され、信号U1(n)〜UJ(n)を生成す
る。
を有するフィルタを示し、式4.30及び4.27の一部を実行
するものである。前置フィルタ発生器107からの最終
要素si.p(n)〜sJ.p(n)は更新BZi.J(n)プロセッサ1
13(式4.30)に印加され、1周期遅延器115ととも
にBZi.J(n)の更新を、xj(n)入力を受信するフィルタ
111に提供する。各si.p(n)のためのフィルタ111
の出力は加算器117において先行ラインからのフィル
タ111出力に合算され、信号U1(n)〜UJ(n)を生成す
る。
【0047】図12は式4.27の一部を実行するフィルタ
111を示し、BZi.J(n)を受信し、乗算器123にお
いてそのBZi.J(n)を入力信号Xj(n)及び連続する1周
期遅延器121を経由したものとで乗算する。乗算器か
らの出力は加算器125で合算される。
111を示し、BZi.J(n)を受信し、乗算器123にお
いてそのBZi.J(n)を入力信号Xj(n)及び連続する1周
期遅延器121を経由したものとで乗算する。乗算器か
らの出力は加算器125で合算される。
【0048】図13はBZi.J(n)の更新を目的とする式
4.30の実行を示すものである。信号Xj(n)は遅延器13
1でZp-1だけ遅延され、その後1周期遅延器133に
よって遅延される。逐次遅延出力は乗算器で信号s
i.p(n)(si.p発生器の最終要素)と乗算される。乗算
出力は逐次加算器137でBZi.J(n)と合算される。
4.30の実行を示すものである。信号Xj(n)は遅延器13
1でZp-1だけ遅延され、その後1周期遅延器133に
よって遅延される。逐次遅延出力は乗算器で信号s
i.p(n)(si.p発生器の最終要素)と乗算される。乗算
出力は逐次加算器137でBZi.J(n)と合算される。
【0049】図14は、順方向予測フィルタパラメータ
発生器141と逆方向予測フィルタパラメータ発生器1
43の両方を備えた順方向及び逆方向フィルタパラメー
タ発生器103を示す。発生器141と143はシステ
ム入力X1(n)〜Xj(n)を受信するように接続されてい
る。順方向予測発生器141は各チャネルからの入力信
号と逆方向予測発生器143からの利得行列とに応答し
て、単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)信号
と、対応する単一順方向予測エラーF(n)と、全てのチ
ャネルに対する経験的順方向予測エラーベクトルBf
(n)Vとを発生する。単一順方向予測フィルタベクトル
Bωp-1(n)信号と、対応する単一順方向エラーF(n)
と、経験的順方向予測エラーベクトルBf(n)VとはM
(n)及びBm(n)発生器145に印加される。発生器14
5からの出力M(n)及びBm(n)は逆方向予測フィルタパ
ラメータ発生器143に印加される。逆方向予測フィル
タパラメータ発生器143は各チャネルからの入力信号
と出力M(n)及びBm(n)とに応答して、単一逆方向予測
フィルタベクトルBνp-1(n)信号と、すべてのチャネル
に対する対応する単一逆方向予測エラーB(n)と、更新
された利得行列とを発生する。発生器143の利得行列
kp-1(n)は遅延器147によって1周期遅延され、kp-
1(n-1)をM(n)及びBm(n)の発生器と順方向予測フィル
タパラメータ発生器とに提供する。発生器103は式4.
33から4.42を実行する。
発生器141と逆方向予測フィルタパラメータ発生器1
43の両方を備えた順方向及び逆方向フィルタパラメー
タ発生器103を示す。発生器141と143はシステ
ム入力X1(n)〜Xj(n)を受信するように接続されてい
る。順方向予測発生器141は各チャネルからの入力信
号と逆方向予測発生器143からの利得行列とに応答し
て、単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)信号
と、対応する単一順方向予測エラーF(n)と、全てのチ
ャネルに対する経験的順方向予測エラーベクトルBf
(n)Vとを発生する。単一順方向予測フィルタベクトル
Bωp-1(n)信号と、対応する単一順方向エラーF(n)
と、経験的順方向予測エラーベクトルBf(n)VとはM
(n)及びBm(n)発生器145に印加される。発生器14
5からの出力M(n)及びBm(n)は逆方向予測フィルタパ
ラメータ発生器143に印加される。逆方向予測フィル
タパラメータ発生器143は各チャネルからの入力信号
と出力M(n)及びBm(n)とに応答して、単一逆方向予測
フィルタベクトルBνp-1(n)信号と、すべてのチャネル
に対する対応する単一逆方向予測エラーB(n)と、更新
された利得行列とを発生する。発生器143の利得行列
kp-1(n)は遅延器147によって1周期遅延され、kp-
1(n-1)をM(n)及びBm(n)の発生器と順方向予測フィル
タパラメータ発生器とに提供する。発生器103は式4.
33から4.42を実行する。
【0050】図15は、順方向予測フィルタパラメータ
を更新するための、順方向予測フィルタ発生器141に
おける式4.33から4.36の実行を示している。発生器14
1は、入力チャネル信号X1(n)〜XJ(n)と1周期遅延順
方向予測フィルタベクトルBωp-1(n-1)とに応答する順
方向予測フィルタ151を有する。順方向予測フィルタ
リングは、行列・ベクトル乗算器153に入力されるベ
クトル信号Bη(n)を発生するために図15に示すよう
に再配置される1組の予測エラー信号η1(n)...η2J(n)
を生成する。J個のフィルタ151の第一出力は順次配
置され、それに続いて、同じJ個のフィルタの第二出力
が順次配置される。乗算器153の他方の入力は逆方向
予測パラメータ発生器143からの遅延利得ベクトルk
p-1(n-1)である。乗算器153の出力は合算器155に
おいて1周期遅延順方向予測ベクトルBωp-1(n-1)に加
算され、更新順方向フィルタベクトルBωp-1(n)を生成
する。ベクトル信号Bωp-1(n)は順方向予測フィルタ1
57にも印加され、ベクトルBf(n)信号を生成するた
めに図15に示すように再配置される別の1組のエラー
信号を生成する。このベクトルBf(n)はVの演算15
8に供給され、経験的順方向予測エラーベクトル信号で
あるベクトルBf(n)Vを生成する。フィルタ151か
らの出力ベクトル信号と経験的予測エラーベクトルとは
DOT積159に供給され、その出力が先行周期の順方
向予測エラーF(n)と合算されて更新順方向予測エラー
F(n)を生成する。
を更新するための、順方向予測フィルタ発生器141に
おける式4.33から4.36の実行を示している。発生器14
1は、入力チャネル信号X1(n)〜XJ(n)と1周期遅延順
方向予測フィルタベクトルBωp-1(n-1)とに応答する順
方向予測フィルタ151を有する。順方向予測フィルタ
リングは、行列・ベクトル乗算器153に入力されるベ
クトル信号Bη(n)を発生するために図15に示すよう
に再配置される1組の予測エラー信号η1(n)...η2J(n)
を生成する。J個のフィルタ151の第一出力は順次配
置され、それに続いて、同じJ個のフィルタの第二出力
が順次配置される。乗算器153の他方の入力は逆方向
予測パラメータ発生器143からの遅延利得ベクトルk
p-1(n-1)である。乗算器153の出力は合算器155に
おいて1周期遅延順方向予測ベクトルBωp-1(n-1)に加
算され、更新順方向フィルタベクトルBωp-1(n)を生成
する。ベクトル信号Bωp-1(n)は順方向予測フィルタ1
57にも印加され、ベクトルBf(n)信号を生成するた
めに図15に示すように再配置される別の1組のエラー
信号を生成する。このベクトルBf(n)はVの演算15
8に供給され、経験的順方向予測エラーベクトル信号で
あるベクトルBf(n)Vを生成する。フィルタ151か
らの出力ベクトル信号と経験的予測エラーベクトルとは
DOT積159に供給され、その出力が先行周期の順方
向予測エラーF(n)と合算されて更新順方向予測エラー
F(n)を生成する。
【0051】図16は、入力Xi(n)及び遅延されたX
i(n-L)と順方向予測フィルタリングベクトルBωp-1と
に応答してoi(n)(それぞれの先頭)及びoi+J(n)
(最後)の2つのエラーを生成する順方向予測フィルタ
リングを示す。入力Xi(n)は1クロック周期ずつ逐次遅
延され、乗算器161において順方向予測子Bωp-1と
乗算される。乗算器161の出力は全て加算器163で
合算される。加算器163の出力は加算器164で入力
Xi(n)から減算されて、エラーOi(n)を生成する。同様
に、遅延入力Xi(n-L)は1クロック周期ずつ逐次遅延さ
れ、乗算器161aにおいて順方向予測値Bωp-1と乗
算される。乗算器161aの出力は全て加算器163a
で合算される。加算器163aの出力は加算器164a
で遅延入力X i(n-L)から減算されて、エラーOi+J(n)を
生成する。
i(n-L)と順方向予測フィルタリングベクトルBωp-1と
に応答してoi(n)(それぞれの先頭)及びoi+J(n)
(最後)の2つのエラーを生成する順方向予測フィルタ
リングを示す。入力Xi(n)は1クロック周期ずつ逐次遅
延され、乗算器161において順方向予測子Bωp-1と
乗算される。乗算器161の出力は全て加算器163で
合算される。加算器163の出力は加算器164で入力
Xi(n)から減算されて、エラーOi(n)を生成する。同様
に、遅延入力Xi(n-L)は1クロック周期ずつ逐次遅延さ
れ、乗算器161aにおいて順方向予測値Bωp-1と乗
算される。乗算器161aの出力は全て加算器163a
で合算される。加算器163aの出力は加算器164a
で遅延入力X i(n-L)から減算されて、エラーOi+J(n)を
生成する。
【0052】図17は、信号Bf(n)Vを生成するため
に乗算器171に置いて入力ベクトルBf(n)の後半と
−1とを乗算することによってVの演算をどのように行
うかを示している。
に乗算器171に置いて入力ベクトルBf(n)の後半と
−1とを乗算することによってVの演算をどのように行
うかを示している。
【0053】逆方向予測フィルタパラメータ発生器14
3は図18に示すように式4.37、4.38及び4.42を実行す
る。入力X1(n)〜Xj(n)と1周期遅延逆方向予測フィル
タベクトルBνp-1(n-1)は逆方向予測フィルタ181に
供給されて、図18に示すように再配置される1組のエ
ラー信号を生成して、ベクトル信号Bψ(n)を発生す
る。J個のフィルタ181の第一出力が順次配置され、
それに続いて、同じJ個のフィルタ181の第二出力が
順次配置される。フィルタ181の出力ベクトルBψ
(n)はDOT積184と行列・ベクトル乗算器182に
供給される。DOT積184はBm(n)も受信し、その
結果は加算器186において1から減算される。加算器
186の出力は反転され、スカラーベクトル乗算器18
7に印加される。発生器145の出力である(p−1)
X2J次元行列M(n)は乗算器182においてベクトル
Bψ(n)と乗算される。乗算器182からの出力は合算
器185において1周期遅延逆方向予測フィルタベクト
ルBνp-1(n-1)と合算され、その合算値がスカラーベク
トル乗算器187に印加されて更新逆方向予測フィルタ
ベクトルBνp-1(n)信号を生成する。逆方向予測フィル
タベクトルBνp-1(n)信号は外積188においてベクト
ルBm(n)と乗算される。外積は、入力ベクトルの要素
を捉えて、それらの要素を個々に乗算し行列出力を生成
する。外積188の行列出力は合算器189においてM
(n)と合算され、kp-1(n)の利得行列を生成する。入力
X1(n)〜Xj(n)と更新された逆方向予測ベクトルBν
p-1(n)はフィルタ183に供給されて、図18に示すよ
うに再配置される1組のエラーを生成し、Bb(n)を生
じる。ベクトルBb(n)(2J本のライン)がVの演算
191に印加されて、図17に示すようにベクトルの後
半を−1で乗算する。V演算191の出力はフィルタ1
81からのベクトルBψ(n)とともにDOT積193に
供給される。DOT積193の出力は1周期遅延逆方向
予測エラーB(n)と合算されて、更新逆方向予測エラー
B(n)を生じる。
3は図18に示すように式4.37、4.38及び4.42を実行す
る。入力X1(n)〜Xj(n)と1周期遅延逆方向予測フィル
タベクトルBνp-1(n-1)は逆方向予測フィルタ181に
供給されて、図18に示すように再配置される1組のエ
ラー信号を生成して、ベクトル信号Bψ(n)を発生す
る。J個のフィルタ181の第一出力が順次配置され、
それに続いて、同じJ個のフィルタ181の第二出力が
順次配置される。フィルタ181の出力ベクトルBψ
(n)はDOT積184と行列・ベクトル乗算器182に
供給される。DOT積184はBm(n)も受信し、その
結果は加算器186において1から減算される。加算器
186の出力は反転され、スカラーベクトル乗算器18
7に印加される。発生器145の出力である(p−1)
X2J次元行列M(n)は乗算器182においてベクトル
Bψ(n)と乗算される。乗算器182からの出力は合算
器185において1周期遅延逆方向予測フィルタベクト
ルBνp-1(n-1)と合算され、その合算値がスカラーベク
トル乗算器187に印加されて更新逆方向予測フィルタ
ベクトルBνp-1(n)信号を生成する。逆方向予測フィル
タベクトルBνp-1(n)信号は外積188においてベクト
ルBm(n)と乗算される。外積は、入力ベクトルの要素
を捉えて、それらの要素を個々に乗算し行列出力を生成
する。外積188の行列出力は合算器189においてM
(n)と合算され、kp-1(n)の利得行列を生成する。入力
X1(n)〜Xj(n)と更新された逆方向予測ベクトルBν
p-1(n)はフィルタ183に供給されて、図18に示すよ
うに再配置される1組のエラーを生成し、Bb(n)を生
じる。ベクトルBb(n)(2J本のライン)がVの演算
191に印加されて、図17に示すようにベクトルの後
半を−1で乗算する。V演算191の出力はフィルタ1
81からのベクトルBψ(n)とともにDOT積193に
供給される。DOT積193の出力は1周期遅延逆方向
予測エラーB(n)と合算されて、更新逆方向予測エラー
B(n)を生じる。
【0054】図19は入力xi(n)及び遅延されたXi(n
-L)と逆方向予測フィルタリングベクトルとに応答して
Oi(n)及びOi+J(n)として示す2つのエラーを生成する
逆方向予測フィルタリングを示す。入力Xi(n)は1クロ
ック周期ずつ逐次遅延され、乗算器230において逆方
向予測値Bνp-1と乗算される。乗算器230の出力は
全て加算器231で加算される。加算器231の出力は
加算器232で遅延入力Xi(n-p+1)から減算されて、エ
ラーOi(n)を生成する。同様に、遅延入力Xi(n-L)は逐
次遅延され、乗算器230aにおいて逆方向予測値Bν
p-1と乗算される。乗算器230aの出力は全て加算器
231aで加算される。加算器231aの出力は遅延入
力Xi(n-L-p+1)から減算されて、エラー出力Oi+J(n)
を生成する。
-L)と逆方向予測フィルタリングベクトルとに応答して
Oi(n)及びOi+J(n)として示す2つのエラーを生成する
逆方向予測フィルタリングを示す。入力Xi(n)は1クロ
ック周期ずつ逐次遅延され、乗算器230において逆方
向予測値Bνp-1と乗算される。乗算器230の出力は
全て加算器231で加算される。加算器231の出力は
加算器232で遅延入力Xi(n-p+1)から減算されて、エ
ラーOi(n)を生成する。同様に、遅延入力Xi(n-L)は逐
次遅延され、乗算器230aにおいて逆方向予測値Bν
p-1と乗算される。乗算器230aの出力は全て加算器
231aで加算される。加算器231aの出力は遅延入
力Xi(n-L-p+1)から減算されて、エラー出力Oi+J(n)
を生成する。
【0055】図20はM(n)及びBm(n)の生成を示す。
反転された順方向エラーF(n)は順方向予測フィルタベ
クトルBωp-1(n)と乗算器195で乗算され、その結果
が乗算器196で−1と乗算される。乗算器196の出
力は反転値F(n)とp次元ベクトルを生成し、それは外
積197に入力される。外積への他方の入力は発生器1
91からの経験的エラーベクトルBf(n)Vである。k
p-1(n-1)の最上行には、ゼロ行が加えられ、これが合算
器198において外積197の出力に合算され、最下行
を切り離すと行列M(n)及びベクトルBm(n)を生じる。
反転された順方向エラーF(n)は順方向予測フィルタベ
クトルBωp-1(n)と乗算器195で乗算され、その結果
が乗算器196で−1と乗算される。乗算器196の出
力は反転値F(n)とp次元ベクトルを生成し、それは外
積197に入力される。外積への他方の入力は発生器1
91からの経験的エラーベクトルBf(n)Vである。k
p-1(n-1)の最上行には、ゼロ行が加えられ、これが合算
器198において外積197の出力に合算され、最下行
を切り離すと行列M(n)及びベクトルBm(n)を生じる。
【0056】図1で論じたものと同様の通信会議システ
ム(2チャネル適応フィルタリング装置)において立体
音響聴覚反響相殺に対するシミュレーション結果は次の
通りである。我々は我々のオーディオ実験室でステレオ
音声サンプルを採集した。オーディオ実験室は送信室と
して用いた。室内で2つのマイクロフォンをデータ採集
に用いながら2つのスピーカーを交互に鳴らした。デー
タは16kHzのサンプリング速度で標本抽出した。ス
テレオデータは相関関係があるので、図1で述べた装置
と本明細書に参照として組み込んだ1998年3月に出
願した暫定出願(TI−25262P)における技法を
用いた。我々は、反響経路応答Ih11及びIh12を用い
てステレオ信号を巻き込むことによって受信室拡声器出
力をシミュレートした。これら2つの反響経路応答は、
我々の会議室の1つの室の大きさに基づいてAllen等の
イメージ法(「小室音響の効果的シミュレーションのた
めのイメージ法」J. Acoust. Soc. Am.、Vol. 65、No.
4、pp. 943-950、1979年4月)を用いて得た。受信室に
おけるマイクロフォン出力はこれら2つの渦巻の出力を
合算することによってシミュレートした。上記の渦巻き
において、我々は反響経路応答の長さをN=4096サンプ
ル長になるように限定した。こうして我々は、本書にお
いて論じた技法を用いてこれらの反響経路応答を識別す
るために、それぞれL=2048サンプル長の2つの適
応フィルタh11及びh12を用いた。図5は異なる投
影オーダーp=1(NLMS)、4及び8に対するdB
表現の経時的狂いを示す。狂いは
ム(2チャネル適応フィルタリング装置)において立体
音響聴覚反響相殺に対するシミュレーション結果は次の
通りである。我々は我々のオーディオ実験室でステレオ
音声サンプルを採集した。オーディオ実験室は送信室と
して用いた。室内で2つのマイクロフォンをデータ採集
に用いながら2つのスピーカーを交互に鳴らした。デー
タは16kHzのサンプリング速度で標本抽出した。ス
テレオデータは相関関係があるので、図1で述べた装置
と本明細書に参照として組み込んだ1998年3月に出
願した暫定出願(TI−25262P)における技法を
用いた。我々は、反響経路応答Ih11及びIh12を用い
てステレオ信号を巻き込むことによって受信室拡声器出
力をシミュレートした。これら2つの反響経路応答は、
我々の会議室の1つの室の大きさに基づいてAllen等の
イメージ法(「小室音響の効果的シミュレーションのた
めのイメージ法」J. Acoust. Soc. Am.、Vol. 65、No.
4、pp. 943-950、1979年4月)を用いて得た。受信室に
おけるマイクロフォン出力はこれら2つの渦巻の出力を
合算することによってシミュレートした。上記の渦巻き
において、我々は反響経路応答の長さをN=4096サンプ
ル長になるように限定した。こうして我々は、本書にお
いて論じた技法を用いてこれらの反響経路応答を識別す
るために、それぞれL=2048サンプル長の2つの適
応フィルタh11及びh12を用いた。図5は異なる投
影オーダーp=1(NLMS)、4及び8に対するdB
表現の経時的狂いを示す。狂いは
【数59】 として定義される。ただし、記述1:2048は対応反
響経路応答の最初の2048個のサンプルがここで用い
られたこと示すのに使用されるものである。投影オーダ
ーの増加にともなって性能が改善するのは(計算複雑さ
は僅かに増加するだけである)、図21から明白であ
る。
響経路応答の最初の2048個のサンプルがここで用い
られたこと示すのに使用されるものである。投影オーダ
ーの増加にともなって性能が改善するのは(計算複雑さ
は僅かに増加するだけである)、図21から明白であ
る。
【0057】本出願で、我々は、アフィン投影アルゴリ
ズムを用いた多重チャネル適応フィルタリングの新規な
高速技法を説明してきた。異なるチャネルの入力の自己
相関行列の和の高速な反転を可能にする多重チャネル順
方向及び逆方向予測子の新規な構成を定義することによ
って、高速版が得られる。ここで展開した高速技法は、
計算複雑さを増加させないで高速な収束と低い平均二乗
誤差を可能にする。さらに、複雑さと性能のどちらを採
るかは「投影オーダー」というパラメータによって制御
可能である。この新規な技法は、実際の装置においては
ずっと高いpの値、恐らく64までを許容するであろ
う。
ズムを用いた多重チャネル適応フィルタリングの新規な
高速技法を説明してきた。異なるチャネルの入力の自己
相関行列の和の高速な反転を可能にする多重チャネル順
方向及び逆方向予測子の新規な構成を定義することによ
って、高速版が得られる。ここで展開した高速技法は、
計算複雑さを増加させないで高速な収束と低い平均二乗
誤差を可能にする。さらに、複雑さと性能のどちらを採
るかは「投影オーダー」というパラメータによって制御
可能である。この新規な技法は、実際の装置においては
ずっと高いpの値、恐らく64までを許容するであろ
う。
【0058】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。
る。
【0059】(1)多重チャネル信号x1(n)〜xj(n)に
基づいて各チャネル用の推定信号を発生するための多重
チャネル適応フィルタ装置であって、前記多重チャネル
信号x1(n)〜xj(n)に応答して、全てのチャネルに対す
る単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)と対応単
一順方向エラーF(n)と、単一逆方向予測フィルタベク
トルBνp-1(n)と対応単一逆方向エラーB(n)とを発生
する順方向及び逆方向予測フィルタ発生器と、推定信号
中のエラーに応答し、μを適応定数とするとき前記エラ
ーに1−μを乗算して各チャネルに対してエラーベクト
ルを発生するエラー発生器と、前記順方向及び逆方向予
測フィルタ発生器及び前記エラー発生器に接続され、前
記単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)と対応単
一順方向エラーF(n)と、前記単一逆方向予測フィルタ
ベクトルBνp-1(n)と対応単一逆方向エラーB(n)と、
各チャネル用の前記エラーベクトルとに応答して前置フ
ィルタ係数を発生する各チャネル用の前置フィルタ信号
発生器と、前記前置フィルタ発生器と前記多重チャネル
信号x1(n)〜xj(n)とに接続されて各チャネル用に推定
信号を発生する適応フィルタ出力発生器と、を含む多重
チャネル適応フィルタ装置。 (2)前記前置フィルタリング係数が最終ベクトル要素
Bsi.p-1(n)〜BsJ.p- 1(n)及び最終ベクトル要素s
i.p(n)〜sJ.p(n)以外の全てを別個に含む、第1項記載
の多重チャネル適応フィルタ装置。
基づいて各チャネル用の推定信号を発生するための多重
チャネル適応フィルタ装置であって、前記多重チャネル
信号x1(n)〜xj(n)に応答して、全てのチャネルに対す
る単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)と対応単
一順方向エラーF(n)と、単一逆方向予測フィルタベク
トルBνp-1(n)と対応単一逆方向エラーB(n)とを発生
する順方向及び逆方向予測フィルタ発生器と、推定信号
中のエラーに応答し、μを適応定数とするとき前記エラ
ーに1−μを乗算して各チャネルに対してエラーベクト
ルを発生するエラー発生器と、前記順方向及び逆方向予
測フィルタ発生器及び前記エラー発生器に接続され、前
記単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)と対応単
一順方向エラーF(n)と、前記単一逆方向予測フィルタ
ベクトルBνp-1(n)と対応単一逆方向エラーB(n)と、
各チャネル用の前記エラーベクトルとに応答して前置フ
ィルタ係数を発生する各チャネル用の前置フィルタ信号
発生器と、前記前置フィルタ発生器と前記多重チャネル
信号x1(n)〜xj(n)とに接続されて各チャネル用に推定
信号を発生する適応フィルタ出力発生器と、を含む多重
チャネル適応フィルタ装置。 (2)前記前置フィルタリング係数が最終ベクトル要素
Bsi.p-1(n)〜BsJ.p- 1(n)及び最終ベクトル要素s
i.p(n)〜sJ.p(n)以外の全てを別個に含む、第1項記載
の多重チャネル適応フィルタ装置。
【0060】(3)前記順方向及び逆方向予測フィルタ
発生器は、順方向予測フィルタパラメータ発生器と、そ
れとは別個の逆方向予測フィルタパラメータ発生器とを
有し、各チャネルからの前記入力信号X1(n)〜XJ(n)と
前記逆方向予測フィルタパラメータ発生器からの利得行
列とに応答して、前記単一順方向予測フィルタベクトル
Bωp-1(n)と対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エ
ラーベクトルBf(n)Vとを発生する、第1項記載の多
重チャネル適応フィルタ装置。 (4)前記逆方向予測フィルタパラメータ発生器は、前
記入力信号と、前記単一順方向予測フィルタベクトルB
ωp-1(n)と対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エラ
ーベクトルとに応答して、単一逆方向予測フィルタベク
トルBνp-1(n)と対応逆方向予測エラーと、前記更新さ
れた利得行列とを発生する、第3項記載の多重チャネル
適応フィルタ装置。
発生器は、順方向予測フィルタパラメータ発生器と、そ
れとは別個の逆方向予測フィルタパラメータ発生器とを
有し、各チャネルからの前記入力信号X1(n)〜XJ(n)と
前記逆方向予測フィルタパラメータ発生器からの利得行
列とに応答して、前記単一順方向予測フィルタベクトル
Bωp-1(n)と対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エ
ラーベクトルBf(n)Vとを発生する、第1項記載の多
重チャネル適応フィルタ装置。 (4)前記逆方向予測フィルタパラメータ発生器は、前
記入力信号と、前記単一順方向予測フィルタベクトルB
ωp-1(n)と対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エラ
ーベクトルとに応答して、単一逆方向予測フィルタベク
トルBνp-1(n)と対応逆方向予測エラーと、前記更新さ
れた利得行列とを発生する、第3項記載の多重チャネル
適応フィルタ装置。
【0061】(5)別個の複数の対応チャネルを通して
受信位置の対応スピーカに送信する複数のマイクロフォ
ンを送信位置に有し、複数の対応チャネルを通して反響
信号を発生する送信位置のスピーカに接続された複数の
マイクロフォンを受信位置に有する通信装置において、
多重チャネル音響相殺装置が、前記送信位置の前記複数
のマイクロフォンの出力と受信位置の前記複数のスピー
カの入力とに接続され、前記受信位置からの前記複数の
マイクロフォンから前記送信位置の前記複数のスピーカ
への反響経路応答の推定値を示す推定信号を提供するフ
ィルタ手段と、前記送信位置の前記複数のスピーカの入
力と前記受信位置の前記マイクロフォンの出力とに接続
され、真の反響信号を示す真信号を提供する手段と、前
記推定信号から前記真信号を減算して反響信号を減じ、
エラーを示す係数制御信号を得る手段と、前記係数制御
信号を前記フィルタ手段に接続され、フィルタ係数を変
更して前記エラーを最小化する手段とを有し、前記フィ
ルタ手段が、前記多重チャネル信号x1(n)〜xJ(n)に応
答して、全てのチャネルに対する単一順方向予測フィル
タベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と対応
単一逆方向エラーB(n)とを発生する順方向及び逆方向
予測フィルタ発生器と、推定信号中のエラーに応答し、
μを適応定数とするとき前記エラーに1−μを乗算して
各チャネルに対してエラーベクトルを発生するエラー発
生器と、前記順方向及び逆方向予測フィルタ発生器と前
記エラー発生器とに接続され、前記単一順方向予測フィ
ルタベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、前記単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と
対応単一逆方向エラーB(n)と、各チャネル用の前記エ
ラーベクトルとに応答して前置フィルタリング係数を発
生する各チャネル用の前置フィルタ信号発生器と、前記
前置フィルタ発生器と前記多重チャネル信号x1(n)〜x
j(n)とに接続されて各チャネル用に反響推定信号を発生
する適応フィルタ出力発生器と、を含む多重チャネル音
響相殺装置。
受信位置の対応スピーカに送信する複数のマイクロフォ
ンを送信位置に有し、複数の対応チャネルを通して反響
信号を発生する送信位置のスピーカに接続された複数の
マイクロフォンを受信位置に有する通信装置において、
多重チャネル音響相殺装置が、前記送信位置の前記複数
のマイクロフォンの出力と受信位置の前記複数のスピー
カの入力とに接続され、前記受信位置からの前記複数の
マイクロフォンから前記送信位置の前記複数のスピーカ
への反響経路応答の推定値を示す推定信号を提供するフ
ィルタ手段と、前記送信位置の前記複数のスピーカの入
力と前記受信位置の前記マイクロフォンの出力とに接続
され、真の反響信号を示す真信号を提供する手段と、前
記推定信号から前記真信号を減算して反響信号を減じ、
エラーを示す係数制御信号を得る手段と、前記係数制御
信号を前記フィルタ手段に接続され、フィルタ係数を変
更して前記エラーを最小化する手段とを有し、前記フィ
ルタ手段が、前記多重チャネル信号x1(n)〜xJ(n)に応
答して、全てのチャネルに対する単一順方向予測フィル
タベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と対応
単一逆方向エラーB(n)とを発生する順方向及び逆方向
予測フィルタ発生器と、推定信号中のエラーに応答し、
μを適応定数とするとき前記エラーに1−μを乗算して
各チャネルに対してエラーベクトルを発生するエラー発
生器と、前記順方向及び逆方向予測フィルタ発生器と前
記エラー発生器とに接続され、前記単一順方向予測フィ
ルタベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、前記単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と
対応単一逆方向エラーB(n)と、各チャネル用の前記エ
ラーベクトルとに応答して前置フィルタリング係数を発
生する各チャネル用の前置フィルタ信号発生器と、前記
前置フィルタ発生器と前記多重チャネル信号x1(n)〜x
j(n)とに接続されて各チャネル用に反響推定信号を発生
する適応フィルタ出力発生器と、を含む多重チャネル音
響相殺装置。
【0062】(6)前記前置フィルタリング係数が最終
ベクトル要素Bsi.p-1(n)〜BsJ.p- 1(n)及び最終ベク
トル要素si.p(n)〜sJ.p(n)以外の全てを別個に含む、
第5項記載の多重チャネル音響相殺装置。 (7)前記順方向及び逆方向予測フィルタ発生器は、順
方向予測フィルタパラメータ発生器と、それとは別個の
逆方向予測フィルタパラメータ発生器とを有し、各チャ
ネルからの前記入力信号X1(n)〜XJ(n)と前記逆方向予
測フィルタパラメータ発生器からの利得行列とに応答し
て、前記単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)と
対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エラーベクトル
Bf(n)Vを発生する、第5項記載の多重チャネル音響
相殺装置。 (8)前記逆方向予測フィルタパラメータ発生器は、前
記入力信号と、前記単一順方向予測フィルタベクトルB
ωp-1(n)と対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エラ
ーベクトルとに応答して、単一逆方向予測フィルタベク
トルBνp-1(n)と対応逆方向予測エラーと、更新された
利得行列とを発生する、第5項記載の多重チャネル音響
相殺装置。
ベクトル要素Bsi.p-1(n)〜BsJ.p- 1(n)及び最終ベク
トル要素si.p(n)〜sJ.p(n)以外の全てを別個に含む、
第5項記載の多重チャネル音響相殺装置。 (7)前記順方向及び逆方向予測フィルタ発生器は、順
方向予測フィルタパラメータ発生器と、それとは別個の
逆方向予測フィルタパラメータ発生器とを有し、各チャ
ネルからの前記入力信号X1(n)〜XJ(n)と前記逆方向予
測フィルタパラメータ発生器からの利得行列とに応答し
て、前記単一順方向予測フィルタベクトルBωp-1(n)と
対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エラーベクトル
Bf(n)Vを発生する、第5項記載の多重チャネル音響
相殺装置。 (8)前記逆方向予測フィルタパラメータ発生器は、前
記入力信号と、前記単一順方向予測フィルタベクトルB
ωp-1(n)と対応順方向予測エラーF(n)と、経験的エラ
ーベクトルとに応答して、単一逆方向予測フィルタベク
トルBνp-1(n)と対応逆方向予測エラーと、更新された
利得行列とを発生する、第5項記載の多重チャネル音響
相殺装置。
【0063】(9)別個の複数の対応チャネルを通して
受信位置の対応スピーカに送信する複数のマイクロフォ
ンを送信位置に有し、複数の対応チャネルを通して反響
信号を発生する送信位置のスピーカに接続された複数の
マイクロフォンを受信位置に有する通信装置において、
多重チャネル音響相殺装置が、前記送信位置の前記複数
のマイクロフォンの出力と受信位置の前記複数のスピー
カの入力とに接続され、前記受信位置からの前記複数の
マイクロフォンから前記送信位置の前記複数のスピーカ
への反響経路応答の推定値を示す推定信号を提供するフ
ィルタ手段と、前記送信位置の前記複数のスピーカの入
力と前記受信位置の前記マイクロフォンの出力とに接続
され、真の反響信号を示す真信号を提供する手段と、前
記推定信号から前記真信号を減算して反響信号を減じ、
エラーを示す係数制御信号を得る手段と、前記係数制御
信号を前記フィルタ手段に接続され、フィルタ係数を変
更して前記エラーを最小化する手段とを有し、前記フィ
ルタ手段が、前記多重チャネル信号x1(n)〜xJ(n)に応
答して、全てのチャネルに対する単一順方向予測フィル
タベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と対応
単一逆方向エラーB(n)とを発生する順方向及び逆方向
予測フィルタ発生器と、推定信号中のエラーに応答し、
μを適応定数とするとき前記エラーに1−μを乗算して
各チャネルに対してエラーベクトルを発生するエラー発
生器と、前記順方向及び逆方向予測フィルタ発生器と前
記エラー発生器とに接続され、前記単一順方向予測フィ
ルタベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、前記単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と
対応単一逆方向エラーB(n)と、各チャネル用の前記エ
ラーベクトルとに応答して前置フィルタリング係数を発
生する各チャネル用の前置フィルタ信号発生器と、前記
前置フィルタ発生器と前記多重チャネル信号x1(n)〜x
j(n)とに接続されて各チャネル用に反響推定信号を発生
する適応フィルタ出力発生器と、を含む多重チャネル音
響相殺装置。
受信位置の対応スピーカに送信する複数のマイクロフォ
ンを送信位置に有し、複数の対応チャネルを通して反響
信号を発生する送信位置のスピーカに接続された複数の
マイクロフォンを受信位置に有する通信装置において、
多重チャネル音響相殺装置が、前記送信位置の前記複数
のマイクロフォンの出力と受信位置の前記複数のスピー
カの入力とに接続され、前記受信位置からの前記複数の
マイクロフォンから前記送信位置の前記複数のスピーカ
への反響経路応答の推定値を示す推定信号を提供するフ
ィルタ手段と、前記送信位置の前記複数のスピーカの入
力と前記受信位置の前記マイクロフォンの出力とに接続
され、真の反響信号を示す真信号を提供する手段と、前
記推定信号から前記真信号を減算して反響信号を減じ、
エラーを示す係数制御信号を得る手段と、前記係数制御
信号を前記フィルタ手段に接続され、フィルタ係数を変
更して前記エラーを最小化する手段とを有し、前記フィ
ルタ手段が、前記多重チャネル信号x1(n)〜xJ(n)に応
答して、全てのチャネルに対する単一順方向予測フィル
タベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と対応
単一逆方向エラーB(n)とを発生する順方向及び逆方向
予測フィルタ発生器と、推定信号中のエラーに応答し、
μを適応定数とするとき前記エラーに1−μを乗算して
各チャネルに対してエラーベクトルを発生するエラー発
生器と、前記順方向及び逆方向予測フィルタ発生器と前
記エラー発生器とに接続され、前記単一順方向予測フィ
ルタベクトルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)
と、前記単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と
対応単一逆方向エラーB(n)と、各チャネル用の前記エ
ラーベクトルとに応答して前置フィルタリング係数を発
生する各チャネル用の前置フィルタ信号発生器と、前記
前置フィルタ発生器と前記多重チャネル信号x1(n)〜x
j(n)とに接続されて各チャネル用に反響推定信号を発生
する適応フィルタ出力発生器と、を含む多重チャネル音
響相殺装置。
【0064】(10)例えば、各チャネルに対して反響
推定値を生じるための反響相殺において使用する多重チ
ャネル適応フィルタ装置を説明する。装置は、多重チャ
ネル入力に応答して単一順方向予測フィルタベクトル信
号Bωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)信号と、単
一逆方向予測フィルタベクトル信号Bνp-1(n)と対応単
一逆方向エラー信号B(n)とを発生する順方向及び逆方
向予測フィルタ発生器を有する。装置は、さらに、推定
信号中のエラーに応答して、μを定数とするときエラー
に1−μを乗算して各チャネルに対してエラーベクトル
Be1.p〜BeJ.p(n)を発生するエラー発生器と、順方向
及び逆方向予測フィルタ発生器とエラー発生器とに接続
されてベクトル信号Bgi.P(n)〜BgJ.p(n)を発生し、
それらの信号を適応定数で乗算して前置フィルタ係数を
生成する信号発生器と、前記多重チャネル入力信号に接
続され、前置フィルタ係数に応答して各チャネル用にそ
れぞれ反響推定信号を提供する適応フィルタ出力発生器
とを有する。
推定値を生じるための反響相殺において使用する多重チ
ャネル適応フィルタ装置を説明する。装置は、多重チャ
ネル入力に応答して単一順方向予測フィルタベクトル信
号Bωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)信号と、単
一逆方向予測フィルタベクトル信号Bνp-1(n)と対応単
一逆方向エラー信号B(n)とを発生する順方向及び逆方
向予測フィルタ発生器を有する。装置は、さらに、推定
信号中のエラーに応答して、μを定数とするときエラー
に1−μを乗算して各チャネルに対してエラーベクトル
Be1.p〜BeJ.p(n)を発生するエラー発生器と、順方向
及び逆方向予測フィルタ発生器とエラー発生器とに接続
されてベクトル信号Bgi.P(n)〜BgJ.p(n)を発生し、
それらの信号を適応定数で乗算して前置フィルタ係数を
生成する信号発生器と、前記多重チャネル入力信号に接
続され、前置フィルタ係数に応答して各チャネル用にそ
れぞれ反響推定信号を提供する適応フィルタ出力発生器
とを有する。
【図1】従来技術の立体音響反響相殺装置を示す図であ
る。
る。
【図2】複数チャネルを有する多重チャネル適応フィル
タリング装置を示す図である。
タリング装置を示す図である。
【図3】(a)は、単一チャネルFRLSと高速アフィ
ン投影法において使用される順方向予測子構成を示す図
である。(b)は、図1に示すような2チャネル高速F
RLS法を示す図である。(c)は、2チャネル高速ア
フィン投影法を示す図である。
ン投影法において使用される順方向予測子構成を示す図
である。(b)は、図1に示すような2チャネル高速F
RLS法を示す図である。(c)は、2チャネル高速ア
フィン投影法を示す図である。
【図4】i番目チャネル順方向予測子の予測子構成を示
す図である。
す図である。
【図5】反響相殺装置における多重チャネル適応フィル
タ装置の装置図である。
タ装置の装置図である。
【図6】図5におけるBgi.p(n)信号発生器を示す図で
ある。
ある。
【図7】図5におけるエラーベクトルBei.p(n)信号発
生器を示す図である。
生器を示す図である。
【図8】図5における前置フィルタBsi.p(n)信号発生
器を示す図である。
器を示す図である。
【図9】図5における適応フィルタ出力発生器を示す図
である。
である。
【図10】図5におけるi番目チャネルのための自己相
関ベクトルBri.p-1(n)発生器を示す図である。
関ベクトルBri.p-1(n)発生器を示す図である。
【図11】BZi.j(n)及びBZi.j(n)の更新を有するフ
ィルタを示す図である。
ィルタを示す図である。
【図12】BZi.j(n)を有するフィルタを示す図であ
る。
る。
【図13】BZi.j(n)の更新を有するフィルタを示す図
である。
である。
【図14】順方向及び逆方向フィルタパラメータ発生器
を示す図である。
を示す図である。
【図15】順方向予測フィルタパラメータ発生を示す図
である。
である。
【図16】順方向予測フィルタリングを示す図である。
【図17】Vの演算を示す図である。
【図18】逆方向予測フィルタパラメータ発生を示す図
である。
である。
【図19】逆方向予測フィルタリングを示す図である。
【図20】M(n)とBm(n)の発生を示す図である。
【図21】4及び8のオーダーに関する正規化LMS及
び高速多重チャネルアフィン投影法の経時的狂いの挙動
を示す図。
び高速多重チャネルアフィン投影法の経時的狂いの挙動
を示す図。
101 適応フィルタ出力発生器 103 順方向及び逆方向予測フィルタ発生器 106 前置フィルタ信号発生器 109 エラー発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 3/02 H04R 3/02
Claims (1)
- 【請求項1】 多重チャネル信号x1(n)〜xj(n)に基づ
いて各チャネル用の推定信号を発生するための多重チャ
ネル適応フィルタ装置であって、 前記多重チャネル信号x1(n)〜xj(n)に応答して、全て
のチャネルに対する単一順方向予測フィルタベクトルB
ωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)と、単一逆方向
予測フィルタベクトルBνp-1(n)と対応単一逆方向エラ
ーB(n)とを発生する順方向及び逆方向予測フィルタ発
生器と、 推定信号中のエラーに応答し、μを適応定数とするとき
前記エラーに1−μを乗算して各チャネルに対してエラ
ーベクトルを発生するエラー発生器と、 前記順方向及び逆方向予測フィルタ発生器及び前記エラ
ー発生器に接続され、前記単一順方向予測フィルタベク
トルBωp-1(n)と対応単一順方向エラーF(n)と、前記
単一逆方向予測フィルタベクトルBνp-1(n)と対応単一
逆方向エラーB(n)と、各チャネル用の前記エラーベク
トルとに応答して前置フィルタ係数を発生する各チャネ
ル用の前置フィルタ信号発生器と、 前記前置フィルタ発生器と前記多重チャネル信号x1(n)
〜xi(n)とに接続されて各チャネル用に推定信号を発生
する適応フィルタ出力発生器と、を含む多重チャネル適
応フィルタ装置。
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---|---|
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---|---|
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