JPH10282513A - 電極基板の製造方法及び液晶表示素子 - Google Patents

電極基板の製造方法及び液晶表示素子

Info

Publication number
JPH10282513A
JPH10282513A JP8800097A JP8800097A JPH10282513A JP H10282513 A JPH10282513 A JP H10282513A JP 8800097 A JP8800097 A JP 8800097A JP 8800097 A JP8800097 A JP 8800097A JP H10282513 A JPH10282513 A JP H10282513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
electrodes
substrate
insulating material
squeegee
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8800097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kabe
正章 加邉
Masami Kido
政美 城戸
Hisashi Akiyama
久 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8800097A priority Critical patent/JPH10282513A/ja
Publication of JPH10282513A publication Critical patent/JPH10282513A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、短時間で簡素な工程により、低抵
抗電極に電気的に接触した透明電極が形成可能ように低
抵抗電極とその間の絶縁層との高さが一致した平坦面と
なる電極基板の製造方法及び液晶表示素子を提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 基板1上に複数の電極2が配置されて成
る電極基板の製造方法において、基板1上に複数の電極
2を形成した後、基板1の電極2形成面に絶縁物質を塗
布し、電極2上面をスキージ5で擦動することにより電
極2間に絶縁物質を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子等に
用いられる電極基板の製造方法及び液晶表示素子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子の大画面化が進んで
おり、それを構成する電極基板において、従来のITO
透明電極のみを用いた電極としたものでは、配線抵抗が
大きくなり、印加信号の遅延や減衰などの問題が生じて
しまった。そこで、図11に示されるような構造の電極
基板100が提案されている。それは、基板101上に
金属等から成る低抵抗電極102とそれらの間に絶縁層
106を配置し、それらの上に透明電極108を低抵抗
電極102に接続するように配置した構造とすることに
より、電極の低抵抗化を図って、上記のような問題点を
解決しようとするものである(特開平2−63019号
公報参照)。ところが、図11に示されるような構造の
電極基板100では、低抵抗電極102とそれらの間の
絶縁層106との高さが異なり、スルーホールを設けた
場合、そのスルーホール部で段差が生じてしまい、液晶
表示素子に用いたものでは液晶材料の配向状態や特性に
悪影響を及ぼした。
【0003】そこで、図11の構造に類似した電極基板
を改良する製造方法として、図12に示すようなもの
が、特開平8−76134号公報に記載されている。そ
れは、ガラス基板111上に金属層112aを成膜した
後(図12(a))、フォトリソグラフィ法によりパタ
ーン化して金属電極112を形成し(図12(b))、
その金属電極112形成面を平滑型110上に滴下され
たUV硬化樹脂116に真空下で押圧し(図12
(c))、大気圧にて押圧した状態でガラス基板111
の裏面から紫外線を照射することによってUV硬化樹脂
116を硬化させ(図12(d))、ガラス基板111
を分離させた後(図12(e))、金属電極112上に
透明電極117を形成するものである(図12
(f))。これは、このような製造工程とすることによ
り、金属電極112及びUV硬化樹脂116により形成
される面を平滑とし、スルーホール等の形成を不要にし
ている。
【0004】この他には、SiO2非晶質膜の液体析出
成膜法(Liquid Phase Depositio:LPD法)を用いた
ものが、J.Electrochem.Soc.:SOLID-STATE SCIENCE AND
THECHNOLOGY,Vol.135,No.8,pp.2013-2016(1988)に提案
されている。これは、珪弗化水素酸溶液(H2SiF6
HF)を用い、その溶液の化学的平衡状態をSiO2
析出側に移動させて、SiO2非晶質膜を成膜するとい
うものである。図13を用いて、具体的に説明すると、
ガラス基板121上に電極膜122を成膜し(図13
(a))、その電極膜122をフォトリソグラフィ法に
よりパターニングしてそのとき使用したフォトレジスト
123を残しておき(図13(b))、上記のLPD法
により電極膜122のパターンの間にSiO2126を
析出させた後(図13(c))、電極膜122上のフォ
トレジスト123を剥離するというものである。この製
造方法によれば、電極膜122と同じ高さのSiO2
126を形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では以下のような問題がある。上記の特開平8−
76134号公報に記載されたものでは、金属電極11
2が形成されたガラス基板をUV硬化樹脂116が滴下
された平滑型110に押圧する工程を真空中で行うもの
であり、従って真空装置や押圧するためのプレス機等の
複雑な装置が必要となり、製造コストの増大の原因とな
る。
【0006】また、J.Electrochem.Soc.:SOLID-STATE S
CIENCE AND THECHNOLOGY,Vol.135,No.8,pp.2013-2016(1
988)に記載されたものでは、LPD法を用いてSiO2
非晶質膜126を形成するものであるので、電極膜12
2を成す金属材料に耐HF性が要求されるばかりでな
く、更にSiO2非晶質膜126の成膜時間も非常に長
時間を要し、これもやはり製造コストの増大の原因とな
る。
【0007】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、短時間で簡素な工程によ
り、低抵抗電極に電気的に接触した透明電極が形成可能
ように低抵抗電極とその間の絶縁層との高さが一致した
平坦面となる電極基板の製造方法及び液晶表示素子を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、基板上に複数の電極が
配置されて成る電極基板の製造方法において、基板上に
複数の電極を形成した後、その透明基板の電極形成面に
絶縁物質を塗布し、その電極上面をスキージで擦動する
ことにより電極間に絶縁物質を充填することとしてい
る。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、基板上に
形成された電極間に、スキージ法を用いて絶縁物質を充
填して形成しているので、簡便な工程により電極と絶縁
物質との高さをほぼ一致させることができる。したがっ
て、この製造方法により液晶表示素子に用いる電極基板
を製造する場合には、電極と絶縁物質との高さがほぼ均
一となるので、スルーホール等を設けた場合、電極表面
と絶縁物質表面との段差がほとんどなく、液晶材料の配
向状態や特性に悪影響を及ぼすことなく良好な表示特性
を得ることができる。
【0010】これらの上部に透明電極を形成することが
可能となる。
【0011】すなわち、請求項1に記載の発明では、具
体的には以下のような一例の工程により、スキージ法に
よる電極間の絶縁物質を形成して、電極と絶縁物質との
高さを揃えるものである。
【0012】まず、スパッタ法やメッキ法等により、基
板全面に金属膜を形成し、その後、基板上にフォトレジ
スト工程によって金属電極を形成する。このとき、電極
の形状は、曲線でもかまわないが、液晶表示素子に用い
る場合には直線のストライプ状が好ましい。
【0013】その基板の電極形成面に、絶縁物質である
樹脂材料を、全面又は一部に滴下塗布した後、スキージ
によって一方向から基板を擦動する。このときのスキー
ジの擦動方向は、いずれの方向でもかまわない。また、
ここで用いるスキージの構造、形状、硬さなどは、絶縁
物質として用いる樹脂材料により適宜調整されるもので
ある。
【0014】その後、絶縁物質である樹脂材料の種類に
応じて、紫外線硬化や熱硬化の工程を施すことにより、
電極間に電極の高さとほぼ同じ高さで絶縁層(樹脂層)
を形成することができる。
【0015】さらに、請求項2に記載の発明では、上記
の電極基板の製造方法において、絶縁性物質が樹脂材料
から成ることとしている。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、絶縁物質
として樹脂材料を用いることにより、例えば紫外線硬化
性のものであれば紫外線照射により、熱硬化性のもので
あれば加熱処理によるなど、容易に電極間の絶縁層を形
成することができる。
【0017】さらに、請求項3に記載の発明では、上記
の電極基板の製造方法において、絶縁物質が紫外感光性
樹脂材料から成り、絶縁物質の電極間への充填の後、紫
外線を用いた背面露光又はマスク露光によって電極間の
絶縁物質である樹脂のみを硬化させ、電極上の未硬化の
絶縁物質である樹脂を溶剤により除去することとしてい
る。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、電極間で
なく電極上に形成される余分な絶縁物質を容易に除去で
き、これにより平坦化された電極及び絶縁物質の上部に
透明電極を形成することが可能となる。
【0019】また、請求項4に記載の発明では、上記の
電極基板の製造方法において、絶縁物質の電極間への充
填の後、前記電極上の絶縁物質を研磨工程により取り除
くこととしている。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、電極間で
なく電極上に形成される余分な絶縁物質を容易に除去で
き、これにより平坦化された電極及び絶縁物質の上部に
透明電極を形成することが可能となる。
【0021】また、請求項5に記載の発明では、上記の
電極基板の製造方法において、絶縁物質の電極間への充
填の後、電極上の絶縁物質を逆スパッタ工程により取り
除くこととしている。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、電極間で
なく電極上に形成される余分な絶縁物質を容易に除去で
き、これにより平坦化された電極及び絶縁物質の上部に
透明電極を形成することが可能となる。
【0023】また、請求項6に記載の発明では、上記の
電極基板の製造方法において、電極の形状がストライプ
状であることとしている。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、電極形状
をストライプ状とすることにより、液晶表示素子を構成
する電極基板として用いることができる。
【0025】また、請求項7に記載の発明では、絶縁物
質の充填工程に用いるスキージの表面が、シリコンラバ
ー又はフッ素加工樹脂で覆われていることとしている。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、表面がシ
リコンラバー又はフッ素加工樹脂で覆われたスキージを
用いることにより、より確実に、電極と絶縁物質との高
さを同程度に形成することができる。
【0027】また、請求項8に記載の発明では、上記の
電極基板の製造方法により製造された電極基板から構成
される液晶表示素子であって、電極が金属材料から成る
低抵抗電極であり、その電極に接続された透明電極が設
けられた電極基板から構成している。
【0028】請求項8に記載の発明によれば、上記のよ
うにして製造された電極基板の電極形成面上に、容易に
ITO等から成る透明電極を形成することができ、さら
に、電極材料に金属を用いることにより低抵抗電極と
し、その低抵抗電極に接続された透明電極を配置した電
極基板とすることによって、液晶表示素子を構成するこ
とができるので、液晶表示素子の大面積化を実現するこ
とが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形
態の電極基板の製造方法における電極形成工程を説明す
るための要部断面図である。
【0030】第1の実施形態では、まず、膜厚300Å
のITOが形成され一辺が10cmのガラス基板1上
に、スパッタ法により、厚さ2μmのCu膜2aを形成
し(図1(a))した。ここで、ITO付きのガラス基
板1を用いたのは、Cu膜2aとの密着性を向上させる
ものである。また、このときのCu膜2aの成膜工程
は、1μmずつ2回の成膜工程により、全体として2μ
mのCu膜2aを形成した。なお、このCu膜2の形成
において、2回の成膜工程としたのは、1回の成膜工程
で2μmの膜厚形成するのが困難であったためであり、
1回の工程で容易に形成できる場合は1回の成膜工程で
行っても良い。
【0031】このCu膜の上に、フォトレジスト3a
(東京応化株式会社製OFPR−800)をスピンコー
ト法により塗布し、ストライプ状のマスク4を用いて紫
外線(UV)により露光し(図1(b))、これを現像
した(図1(c))。このフォトレジストパターン3を
用いて、リン酸系のエッチング溶液によりCu膜2aの
エッチングを行った後にシュウ酸によりITOのエッチ
ングを行い(図1(d))、その後にフォトレジストパ
ターン3を剥離することにより(図1(e))、ストラ
イプ状のCu電極2を形成した。
【0032】このようにして、ガラス基板1上に形成し
たCu電極2の形状は、図2の斜視図に示すようなもの
であり、本実施形態では、Cu電極2の幅が10μmで
Cu電極2の間隔が100μmの基板を作製した。
【0033】次に、以下のようにして、上記基板に電極
間の絶縁層の形成を行った。まず、上記のCu電極2が
形成されたガラス基板1の全面に、紫外線硬化性の樹脂
(日本合成ゴム株式会社製SP1)を滴下塗布し、その
上面でスキージを擦動させて、樹脂材料の充填を行っ
た。
【0034】ここで、本実施形態で用いたスキージにつ
いて説明する。本実施形態で用いたスキージは、その要
部断面図である図3に示すように、ウレタン材のケンス
キージ5aの表面に被覆材5bが巻かれたものを使用し
た。なお、本実施形態では被覆材5bとして厚さ0.5
μmのシリコンラバーを用いたが、シリコンラバーの代
わりに、フッ素加工樹脂を用いて良い。また、図3に示
したような構造のスキージ5の擦動時の移動方向は、図
4の斜視図に示すようなストライプ状のCu電極2に平
行な方向と、Cu電極2に垂直な方向の2方向で行っ
た。そして、このときのスキージ5に加える圧力は6k
gで、スキージ5の移動スピードは300mm/sとし
た。
【0035】その後の紫外線照射によるCu電極間2の
樹脂の硬化について、図5を用いて説明する。上記のよ
うにしてCu電極間2に充填された樹脂6aを硬化させ
るため、図5(a)に示すような背面露光、又は図5
(b)に示すようなマスク4’を用いて露光を行った。
このとき、基板を窒素雰囲気下に配置し、照射量500
J/cm2の紫外線露光により、樹脂6aの硬化を行っ
た。この紫外線露光により、Cu電極2間の樹脂のみが
硬化し、Cu電極2上の樹脂が未露光となり、この状態
で溶剤NMPにこの基板を浸すことにより、Cu電極2
上の未露光の樹脂のみが除去され、図6の要部断面図に
示すように、絶縁層6がCu電極2間に平坦化されて形
成された。
【0036】また、図5に示したような背面露光又はマ
スク露光と未露光樹脂の除去を行わず、スキージによる
電極間への樹脂の充填後にそのまま樹脂を硬化させてか
ら、電極上の樹脂を除去する以下の2つの方法によって
も、電極間に平坦化された絶縁層の形成が可能であっ
た。
【0037】その一つは、研磨工程を用いたものであ
る。上記のようなスキージによる電極間への樹脂の充填
後、この基板を窒素雰囲気下で、照射量500J/cm
2の紫外線露光を行い、樹脂を硬化させたところ、図7
に示すように、Cu電極2上に余分な硬化樹脂層6bが
2000Åが残留した。この残留した硬化樹脂層6bを
除去するため、研磨工程を施すことにより、前述の図6
の要部断面図と同様に絶縁層6がCu電極2間に平坦化
され、全面平坦化することができた。
【0038】もう一つの方法は、逆スパッタ工程を用い
たものである。まず、同様に上記のようなスキージによ
る電極間への樹脂を充填して樹脂硬化を行った後に残留
した図7のようなCu電極2上の余分な硬化樹脂層6b
のみを露出するように、図8に示すようにレジスト3’
を形成した。このレジストの形成は、上記と同様にフォ
トレジスト塗布とマスク露光により形成したものであ
る。次に、このレジスト3’の上部から、酸素プラズマ
によって逆スパッタを行うことにより、前述の図6の要
部断面図と同様に、全面平坦化することができた。な
お、ここでは逆スパッタの際に余分な硬化樹脂層6b上
にレジスト3’を形成したが、このようなレジストを形
成せずCu電極2に電圧を印加することによりCu電極
2上の硬化樹脂層6bのみを逆スパッタすることも可能
である。その際、Cu電極2印加する電圧の極性は、そ
の時に用いるプラズマの逆の極性とすれば良い。
【0039】次に、以上のような3つの方法により全面
平坦化された電極基板上を用いて、液晶表示素子用電極
基板を作製した。すなわち、図6の要部断面図に示すよ
うな全面平坦化された電極基板上の電極形成面全面に、
ITO膜を厚さ1000Åとなるようにスパッタ法によ
り成膜し、その上にフォトレジストをスピンコート法に
より塗布した後、マスク露光し、現像し、更にHBrに
よるエッチングをした後、ITO膜の不要部分を剥離さ
せることにより透明電極7を形成し、図9に示すような
液晶表示素子用の電極基板を作製した。
【0040】次いで、図9に示すような電極基板を用い
た液晶表示素子について、その概略構造を示す要部断面
図である図9を用いて説明する。まず、図9に示すよう
な電極基板上に、膜厚700Åの絶縁膜8(日産化学株
式会社製A−2014)を形成した。なお、本実施形態
での絶縁膜8は、絶縁膜原料溶液をスピンコート法によ
り塗布した後、プリベークをホットプレーと上で60℃
3分間、本ベークを200℃90分間行うことにより形
成した。また、この絶縁層8の形成方法としては、この
他に、ロールコート法や蒸着法等を用いることができ
る。
【0041】その後、絶縁膜8上に、Jals212-R2:ACT-
608=1:2の比で(いずれも日本合成株式会社製)の
比率とした配向膜原料溶液をスピンコートした後、プリ
ベークをホットプレート上で80℃3分間、本ベークを
180℃90分間行うことにより、配向膜9を形成し
た。
【0042】そして、下記の条件でラビングを行った。
【0043】ローラーの直径:150mm ローラーの回転数:500rpm ステージの送り速度:10mm/s 繰り返し回数:3回 布の押し込み量:0.2mm そして、上記のものと同様にして、ガラス基板1’上
に、ストライプ状のCu電極2’、Cu電極2’間の絶
縁層(図示なし)、透明電極7’、絶縁膜8’、及びラ
ビング処理された配向膜9’が形成された対向基板を作
製した。これらの基板間に、1.0〜1.4μmのスペ
ーサ11を散布して、配向膜9及び配向膜9’のそれぞ
れのラビング方向が同一となるように、図9に示すよう
に上記の一対の基板を張り合わせて、セルを作製した。
なお、ここで、Cu電極2とCu電極2’とは、図10
に示すように、直交しているものである。また、スペー
サ10は、ビーズ状のものの他、ポリイミドやアクリル
等から成る柱状のものでも良い。
【0044】このように作製したセルに、ネマチック液
晶(メルク社製E8)、又は強誘電性液晶(メルク社製
SCE8)のいずれか1種類を注入して、2種類の液晶
表示素子を作製した。
【0045】上記の2種類のいずれの液晶表示素子にお
いても、良好な配向が得られた。さらに、透明電極のみ
で金属配線を行っていない電極基板から構成された液晶
表示素子で生じていた電極への印加信号のなまりが、本
実施形態の液晶表示素子の出力端ではほどんど発生しな
かった。
【0046】以上のように、本実施形態によれば、電極
に接続された金属配線が設けられた電極基板を、簡素な
工程で容易に製造できることが可能となり、これを用い
て印加信号の遅延や減衰などが生じない液晶表示素子を
構成することができた。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の電極基板の製造
方法によれば、基板上に電極を形成した後に、絶縁物質
をスキージ法という簡素な方法によって充填することに
よって、電極とその間の絶縁層との段差をなくして平坦
化することが可能となる。
【0048】これによって、その上に透明電極を形成し
ても、容易に電極と透明電極との電気的接触をとること
ができる。すなわち、短時間で簡素な工程により、低抵
抗電極に電気的に接触した透明電極が形成可能ように低
抵抗電極とその間の絶縁材との高さが一致した平坦面と
なる電極基板を容易に製造することが可能となる。
【0049】さらに、本発明の電極基板の製造方法によ
れば、基板上に電極を形成してから、絶縁物質である感
光性樹脂をスキージ法によって充填した後に、残留した
電極上の樹脂を、背面露光又はマスク露光の後に溶剤に
浸して除去することによって、更に電極とその間の絶縁
層との段差をなくして平坦化できる。したがって、その
上に透明電極を形成しても、容易に電極と透明電極との
電気的接触をとることができる。すなわち、低抵抗電極
に電気的に接触した透明電極が形成可能ように低抵抗電
極とその間の絶縁材との高さが一致した平坦面となる電
極基板を容易に製造することが可能となる。
【0050】また、本発明の電極基板の製造方法によれ
ば、基板上に電極を形成してから、絶縁物質である硬化
性樹脂をスキージ法によって充填して硬化させた後に、
残留した電極上の樹脂を、研磨又は逆スパッタにより除
去することによって、更に電極とその間の絶縁層との段
差をなくして平坦化できる。したがって、その上に透明
電極を形成しても、容易に電極と透明電極との電気的接
触をとることができる。すなわち、低抵抗電極に電気的
に接触した透明電極が形成可能ように低抵抗電極とその
間の絶縁材との高さが一致した平坦面となる電極基板を
容易に製造することが可能となる。
【0051】そして、このような製造方法により製造さ
れた電極基板から構成される本発明の液晶表示素子によ
れば、印加信号のなまり、即ち遅延や減衰などが生じな
い液晶表示素子を容易に実現することができ、液晶表示
素子の大画面化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態の電極基板の製造におけ
る電極形成工程を説明するための要部断面図である。
【図2】実施形態において基板上にストライプ状電極を
形成したときの概略構造を示す要部斜視図である。
【図3】実施形態において樹脂の充填に用いたスキージ
の概略構造を示す要部断面図である。
【図4】実施形態におけるスキージの擦動について説明
するための要部斜視図である。
【図5】実施形態においてスキージの擦動後にCu電極
間の樹脂のみを硬化させるための露光をようすを示し、
(a)は背面露光のものを示し、(b)はマスク露光の
ものを示す要部断面図である。
【図6】図5の露光後に不要な樹脂を溶剤により除去し
た後の電極基板の概略構造を示す要部断面図である。
【図7】実施形態においてスキージの擦動による樹脂の
充填後の概略構造を示す要部断面図である。
【図8】実施形態においてスキージの擦動後に残留した
余分な硬化樹脂層を逆スパッタにより除去するためのレ
ジストを形成したときの概略構造を示す要部断面図であ
る。
【図9】実施形態の電極基板上に透明電極を形成したと
きの概略構造を示す要部断面図である。
【図10】図10の電極基板を用いて液晶表示素子を製
造する過程でのセルの概略構造を示す要部断面図であ
る。
【図11】従来の電極基板の概略構造を示す要部断面図
である。
【図12】従来の電極基板の製造工程を説明するための
要部断面図である。
【図13】従来の電極基板の製造工程を説明するための
要部断面図である。
【符号の説明】
1,1’ 基板 2,2’ 電極 3,3’ レジスト 4,4’ フォトマスク 5 スキージ 5a ケンスキージ 5b 被覆材 6 絶縁層 6a 樹脂 6b 硬化樹脂層 7,7’ 透明電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の電極が配置されて成る電
    極基板の製造方法において、 基板上に複数の電極を形成した後、該基板の電極形成面
    に絶縁物質を塗布し、該電極上面をスキージで擦動する
    ことにより電極間に絶縁物質を充填することを特徴とす
    る電極基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁物質が樹脂材料から成ることを
    特徴とする請求項1に記載の電極基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁物質が紫外感光性樹脂材料から
    成り、前記絶縁物質の電極間への充填の後、紫外線を用
    いた背面露光又はマスク露光によって電極間の絶縁物質
    である樹脂のみを硬化させ、電極上の未硬化の絶縁物質
    である樹脂を溶剤により除去することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の電極基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁物質の電極間への充填の後、前
    記電極上の絶縁物質を研磨工程により取り除くことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の電極基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁物質の電極間への充填の後、前
    記電極上の絶縁物質を逆スパッタ工程により取り除くこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の電極基板の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記電極の形状がストライプ状であるこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の
    極基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記絶縁物質の充填工程に用いるスキー
    ジの表面が、シリコンラバー又はフッ素加工樹脂で覆わ
    れていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1
    項に記載の電極基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    電極基板の製造方法により製造された電極基板から構成
    される液晶表示素子であって、 前記電極が金属材料から成る低抵抗電極であり、該電極
    に接続された透明電極が設けられた電極基板から構成さ
    れることを特徴とする液晶表示素子。
JP8800097A 1997-04-07 1997-04-07 電極基板の製造方法及び液晶表示素子 Pending JPH10282513A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8800097A JPH10282513A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 電極基板の製造方法及び液晶表示素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8800097A JPH10282513A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 電極基板の製造方法及び液晶表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10282513A true JPH10282513A (ja) 1998-10-23

Family

ID=13930525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8800097A Pending JPH10282513A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 電極基板の製造方法及び液晶表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10282513A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10868229B2 (en) 2017-09-19 2020-12-15 Lg Chem, Ltd. Electrode substrate for transparent light-emitting device display, and manufacturing method therefor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10868229B2 (en) 2017-09-19 2020-12-15 Lg Chem, Ltd. Electrode substrate for transparent light-emitting device display, and manufacturing method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3821069B2 (ja) 転写パターンによる構造体の形成方法
US7361285B2 (en) Method for fabricating cliche and method for forming pattern using the same
JP3472422B2 (ja) 液晶装置の製造方法
KR20070070712A (ko) 평판표시소자의 제조장치 및 그 제조방법과 이를 이용한평판표시장치 및 그 제조방법
KR101308441B1 (ko) 박막 패턴의 제조장치 및 이를 이용한 박막 패턴의제조방법
KR101339170B1 (ko) 액정 표시 패널 및 그 제조 방법
US5905558A (en) Circuit plate, process for producing same and liquid crystal device including same
KR101341782B1 (ko) 몰드 구조물, 이를 이용한 패턴의 형성 방법과 액정 표시장치의 제조 방법
US5120623A (en) Method of producing a substrate plate for a liquid crystal cell with black matrix areas
JPH10282513A (ja) 電極基板の製造方法及び液晶表示素子
KR100230354B1 (ko) 광산란형 액정 표시 장치의 제조 방법
JP4944514B2 (ja) 印刷版の製造方法
US5246468A (en) Method of fabricating a lateral metal-insulator-metal device compatible with liquid crystal displays
JP2004271558A (ja) 偏光光学素子とその製造方法
JPH10221712A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JPH0667135A (ja) 液晶表示装置の製造方法
KR101085131B1 (ko) 패턴 형성 방법 및 그를 이용한 액정표시소자용 기판제조방법
JPH10253950A (ja) 電極基板の製造方法及び液晶表示素子
KR101045431B1 (ko) 패턴 형성 방법과 이를 이용한 박막트랜지스터 및액정표시장치 제조방법
JP2004101974A (ja) 薄膜回路基板およびその製造方法
KR100963007B1 (ko) 수직 배향형 액정표시패널의 제조방법
JP2001051278A (ja) 液晶表示素子およびその製造方法
KR100687332B1 (ko) 액정표시장치 제조방법
JP2001023981A (ja) 半導体装置の製造方法
KR20110122326A (ko) 평판 표시 소자 및 그 제조 방법