JPH10282388A - 調心可能なレンズ保持構造および該レンズ保持構造の寸法決定方法 - Google Patents

調心可能なレンズ保持構造および該レンズ保持構造の寸法決定方法

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JPH10282388A
JPH10282388A JP9227697A JP9227697A JPH10282388A JP H10282388 A JPH10282388 A JP H10282388A JP 9227697 A JP9227697 A JP 9227697A JP 9227697 A JP9227697 A JP 9227697A JP H10282388 A JPH10282388 A JP H10282388A
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JP
Japan
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lens
lens holding
holding structure
frame
inner diameter
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Pending
Application number
JP9227697A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hagimori
仁 萩森
Yoshibumi Harada
義文 原田
Hiroshi Sugiyama
浩史 杉山
Haruki Yoshida
春樹 吉田
Hideki Osada
英喜 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適正な調心余裕を持った調心可能なレンズ保
持構造および該レンズ保持機構の寸法決定方法を提供す
る。 【解決手段】 レンズ保持機構1は、レンズ10の外径
φ2より大きい内径φ1を有する玉枠20のレンズ保持部
22にレンズ10を挿入して、レンズ10を当接面26
に載せた状態でレンズ10を径方向に移動することによ
って、レンズ10を玉枠20に対して調心する。レンズ
10のZ値および外径φ2と、玉枠20のレンズ保持部
22の内径φ1とが、3×10-3<Z×(φ1−φ2)/
φ1<10-2なる関係を満たすように寸法を決定し、過
不足のない調心余裕(φ1−φ2)を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調心可能なレンズ
保持構造および該レンズ保持構造の寸法決定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズを玉枠内に保持してなるレ
ンズ保持構造を光学装置内に配置するときに、レンズの
誤差感度が大きい場合、すなわちレンズの誤差が光学装
置の収差等の性能に与える影響が大きい場合には、玉枠
に対するレンズの位置精度を高めるためにレンズを玉枠
に調心して固定している。
【0003】すなわち、図1の斜視図および図2の断面
図に示すように、レンズ保持構造1の玉枠20には、レ
ンズ10の一方のレンズ面14の周辺部に当接してレン
ズ10を軸方向に位置決めする当接面26とレンズ10
の外径φ2よりも大きい内径φ1を有する内周面24とを
有するレンズ保持部22を設け、このレンズ保持部22
にレンズ10を挿入してレンズ保持部22の当接面26
にレンズ10を載せ、レンズ押し棒30でレンズ10を
径方向に適宜に移動させ、玉枠20の中心軸20sとレ
ンズ10の光軸4とが一致するように、レンズ10を玉
枠20に対して位置決めする。そして、レンズ10を位
置決めした状態で保持し、接着剤注入器具32を用いて
接着剤をレンズ保持部22とレンズ10との間に充填し
て、レンズ10を玉枠20のレンズ保持部22に固定す
る。このとき、玉枠20のレンズ保持部22の内径φ1
とレンズ10の外径φ2との差(φ1−φ2)とが調心余
裕であり、この範囲内でレンズ10を径方向に移動して
調心することができる。
【0004】ところで、一般に、レンズ10がガラスの
レンズであるときには、レンズ10は、溶融・切断・プ
レス等により外形を荒加工したレンズ素材を研削・ラッ
ピング・研磨して表裏両面のレンズ面12,14を加工
した後に、心取りすることによって製造される。心取り
とは、レンズ10の表裏のレンズ面12,14の各曲面
中心を結ぶ光軸4を見出して、すなわち心出しして、そ
のまわりに所要の外形にレンズ10を削り丸めて、偏心
のない正しい形状にする作業である。この心出し作業
は、たとえば図3の断面図に示すように、レンズ10の
両面12,14をホルダー2,3で挟持して回転軸5の
まわりにレンズ10を回転して外周面16を削り、レン
ズ10の外周面16の軸方向長さL1,L2の周方向位置
による差をなくすことによって、レンズ10の光軸4が
回転軸5と一致してレンズ10の中心に来るようにす
る。しかし、実際の量産レンズでは、多少の偏芯が生じ
る。すなわち、レンズ10の光軸4と回転軸5とは完全
には一致せず、図示したように互いに距離δだけ離れ
る。
【0005】このレンズ10の偏芯量δが調心余裕(φ
1−φ2)よりも大きいと、レンズ10を調心することが
できない。一方、レンズ10の偏芯量δが調心余裕(φ
1−φ2)より小さいと、調心はできるものの、レンズ保
持部22の内周面26の内径φ1が必要以上に大きいこ
とになり、玉枠20の径方向の寸法が大きくなって装置
の小型化を妨げる要因となる。
【0006】レンズ10の偏芯量δすなわち心取り誤差
δは、レンズ10の心取り作業を注意深く行えば小さく
することが可能であるが、一般の量産レンズの場合に
は、ある程度のばらつきで心取り誤差δが生じる。従来
は、このようなレンズ10の心取り誤差δのばらつきに
対応してレンズ10を玉枠20に対して調心できるよう
に、試行錯誤によってまたは経験的に調心余裕(φ1
φ2)を選択していたが、ややもすると、調心余裕(φ1
−φ2)が大きすぎ、装置が必要以上に大きくなりやす
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、適正な調心余裕を持った調心
可能なレンズ保持構造および該レンズ保持機構の寸法決
定方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】以下、
図面を用いながら本発明を説明する。
【0009】本発明の調心可能なレンズ保持構造は、レ
ンズの外径φ2より大きい内径φ1を有する玉枠のレンズ
保持部内にレンズを保持してなる。上記レンズのZ値お
よび外径φ2と、上記玉枠の上記レンズ保持部の内径φ1
との間に、3×10-3<Z×(φ1−φ2)/φ1<10
-2なる関係を有する。
【0010】また、本発明のレンズ保持構造の寸法決定
方法は、上記レンズの形状を決定する第1ステップと、
上記玉枠の上記レンズ保持部の内径φ1が、上記レンズ
のZ値および外径φ2との間に、3×10-3<Z×(φ1
−φ2)/φ1<10-2なる関係を満たすように、上記レ
ンズ保持部の内径φ1を決定するステップとを備える。
【0011】上記において、Z値は、心取りされたレン
ズ10の特性を表す値であり、Z=|D1/(4×R1
±D2/(4×R2)|で定義される。ここで、図3に示
すように、D1はレンズ10の心取り時にレンズ10の
一方のレンズ面12を支持するホルダー2のホルダー
径、D2は他方のレンズ面14を支持するホルダー3の
ホルダー径、R1はレンズ10の一方のレンズ面12の
曲率半径、R2は他方のレンズ面14の曲率半径であ
る。符号は、レンズ10が、平面、両凸、または両凹の
レンズの場合には“+”、メニスカスレンズの場合には
“−”である。したがって、上記第1ステップでは、レ
ンズ10について、Z値を求める上記の各パラメータと
外径φ2との各寸法を決定する。
【0012】ところで、一般に、Z値が小さいときに
は、心取り時にレンズ10の光軸4と回転軸5とのずれ
があっても、レンズ10の外周面16における光軸方向
の長さL1,L2の周方向位置による差が小さくなるの
で、心取りがしにくい。そのため、レンズ10の心取り
誤差δ、すなわち偏芯量δは、レンズ10の量産時には
相対的に大きくなる。このような場合には、調心余裕
(φ1−φ2)を大きくして心取り誤差δを吸収すること
が必要となる。
【0013】一方、Z値が大きいときには、心取り時に
レンズ10の光軸4と回転軸5とのずれがあれば、レン
ズ10の外周面16の光軸方向の長さL1,L2の周方向
位置による差が、Z値が小さいときに比べて大きく表れ
るので、心取りが容易である。そのため、レンズ10の
心取り誤差δ、すなわち偏芯量δは、レンズ10の量産
時には相対的に小さい。このような場合には、調心余裕
(φ1−φ2)が小さくても、心取り誤差δを吸収するこ
とができる。
【0014】このようなZ値と調心余裕(φ1−φ2)と
の関係に着目し、量産時の一般的な加工精度のレンズに
ついて調査したところ、3×10-3<Z×(φ1−φ2
/φ1<10-2なる関係があることが分かった。したが
って、この関係を条件式として用い、この条件式を満た
すように寸法を決定すれば、偏心がある量産レンズを玉
枠に調心できる。
【0015】すなわち、Z値と無次元化した調心余裕
(φ1−φ2)/φ1とは、大略反比例する関係にあるの
で、Z値が小さいとき、すなわちレンズ10の偏心量δ
が相対的に大きいときには、調心余裕(φ1−φ2)/φ
1が大きくなるように、玉枠20のレンズ保持部22の
内径φ1を大きくすればよい。一方、Z値が大きいと
き、すなわちレンズ10の偏心量δが相対的に小さいと
きには、調心余裕(φ1−φ2)/φ1が小さくなるよう
に、玉枠20のレンズ保持部22の内径φ1を小さくす
ればよい。
【0016】上記第2ステップでは、上記第1ステップ
でレンズ10について決定した寸法に基づいて、この条
件式を満たすように、玉枠20のレンズ保持部22の内
径φ1を適宜に決定する。条件式を満たすことによっ
て、玉枠20のレンズ保持部22の内径φ1を必要以上
に大きくすることはなくなる。また、レンズ保持部22
の内径φ1が小さすぎて調心余裕(φ1−φ2)が足ら
ず、レンズ10を調心できないという不都合も起こらな
い。つまり、過不足のない調心余裕(φ1−φ2)を確保
するように、寸法を決定できる。
【0017】したがって、上記条件式を満たすように寸
法を決定したレンズ保持構造は、適正な調心余裕を持つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明および従来例を説明するための、レン
ズ保持構造の斜視図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 図1のレンズの断面である。
【符号の説明】
1 レンズ保持構造 2,3 ホルダー 4 光軸 5 回転軸 10 レンズ 12,14 レンズ面 16 外周面 20 玉枠 20s 中心軸 22 レンズ保持部 24 内周面 26 当接面 30 レンズ押し棒 32 接着剤注入器具 φ1 内径 φ2 外径 D1,D2 ホルダー径 R1,R2 曲率半径 L1,L2 軸方向長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 浩史 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 吉田 春樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 長田 英喜 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの外径φ2より大きい内径φ1を有
    する玉枠のレンズ保持部内にレンズを保持してなるレン
    ズ保持構造において、 上記レンズのZ値および外径φ2と、上記玉枠の上記レ
    ンズ保持部の内径φ1との間に、3×10-3<Z×(φ1
    −φ2)/φ1<10-2なる関係を有することを特徴とす
    る、調心可能なレンズ保持構造。
  2. 【請求項2】 レンズの外径φ2より大きい内径φ1を有
    する玉枠のレンズ保持部内にレンズを保持してなるレン
    ズ保持構造の寸法決定方法にして、 上記レンズの形状を決定する第1ステップと、 上記玉枠の上記レンズ保持部の内径φ1が、上記レンズ
    のZ値および外径φ2との間に、3×10-3<Z×(φ1
    −φ2)/φ1<10-2なる関係を満たすように、上記レ
    ンズ保持部の内径φ1を決定するステップとを備えたこ
    とを特徴とする、調心可能なレンズ保持構造の寸法決定
    方法。
JP9227697A 1997-04-10 1997-04-10 調心可能なレンズ保持構造および該レンズ保持構造の寸法決定方法 Pending JPH10282388A (ja)

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JP9227697A JPH10282388A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 調心可能なレンズ保持構造および該レンズ保持構造の寸法決定方法
US09/057,478 US5969887A (en) 1997-04-10 1998-04-09 Lens holding structure, its assembling method and its dimension determining method

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JP (1) JPH10282388A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001166192A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Nikon Corp レンズ保持枠及びレンズ鏡筒
US10261334B2 (en) 2014-10-28 2019-04-16 Olympus Corporation Lens holding frame, lens assembly, and method of assembling the same

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