JPH10282239A - 波形成形回路 - Google Patents

波形成形回路

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JPH10282239A
JPH10282239A JP9054597A JP9054597A JPH10282239A JP H10282239 A JPH10282239 A JP H10282239A JP 9054597 A JP9054597 A JP 9054597A JP 9054597 A JP9054597 A JP 9054597A JP H10282239 A JPH10282239 A JP H10282239A
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JP
Japan
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signal
circuit
inclination
pulse
wave
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Application number
JP9054597A
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English (en)
Inventor
Takao Minami
孝男 南
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NIPPON DENSHI ENG
Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
Original Assignee
NIPPON DENSHI ENG
Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階段波の波高に傾斜がある場合でも波高部分
と、ベースラインが傾きをもたず、ピークシフトを生じ
ることがないようにする。 【解決手段】 階段状に変化する信号から、階段波の波
高に相当するパルスを生成する回路において、階段波の
傾斜に比例した信号を生成する第1の回路と、階段波の
波高に比例した信号を生成する第2の回路と、第1の回
路と第2の回路の出力が入力され、両者の差信号を出力
する差動増幅回路とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線等の測定にお
いて、入力信号を所定の時間幅のパルス信号に成形する
ための波形成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、シリコンあるいはゲ
ルマニウム半導体検出器21を用いた高分解能の放射線
測定装置においては、光子のエネルギに比例した高さの
階段波を出力する前置増幅器22が使用される。前置増
幅器22の概要は、図示したようにオペアンプの入出力
間にコンデンサが接続された積分器で、放射線が検出さ
れるたびにコンデンサは電荷を蓄積するため出力は階段
波となる。この階段波出力は回路が飽和する前にスイッ
チで短期間コンデンサを短絡して電荷を放電することで
リセットされる。
【0003】前置増幅器22の階段波出力は、図4に示
す主増幅器23で個々の階段波の高さに比例した孤立し
たパルスに変換されて計測される。主増幅器において孤
立したパルスに変換することを波形成形と言い、図5に
示すように、ガウス波成形(図5(a))、三角波成形
(図5(b))、台形波成形(図5(c))等様々な成
形が行われている。
【0004】図6に示すように、一般的な波形成形回路
は、微分回路24と数段の低域通過フィルタ回路(図示
の例では低域通過フィルタ回路25〜27の3段)で構
成される。図6に示したようにガウス波以外はフィルタ
段の出力を加算器28で適当に加算することにより目的
とする成形波を得ることができる。
【0005】ところで、階段波を出力する前置増幅器の
主増幅器として、ディレー・クリッピングを使用したパ
ルス信号の生成方式がある(特公平4−79555号公
報)が、この方式を図7のブロック図、図8の波形図に
より概略説明する。図示しない前置増幅器からの階段波
(a)は、差動増幅器32の一方の入力端子に加えられ
る。一方、差動増幅器32の出力は信号検出回路33で
検出され、検出信号(b)は、シングルショット回路3
4、35のシングルショットパルス幅分だけ遅延を受け
てパルス信号(d)が生成される。階段波(a)が入力
される演算増幅器30は、スイッチ38を介して演算増
幅器31に接続され、これらでサンプル・ホールド回路
を構成している。サンプル・ホールド回路の出力は差動
増幅器32の他方の入力端子に加えられるようになって
いる。そこで、スイッチ38を遅延パルス信号(d)で
オンして階段波の波高をサンプル・ホールドし、遅延し
た階段波(e)を差動増幅器32の他方の入力端子に加
えると、階段波(a)と遅延した階段波(e)との差信
号(f)が得られ、この信号は個々の階段波の高さに比
例した孤立したパルスとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した方式は、
階段波の各段のレベルが安定していることを前提として
いるが、前置増幅器からの実際の出力は放射線の発生頻
度により異なる傾きを生じるため、差動増幅回路の出力
は、生成されたパルスはもちろん、ベースラインとなる
他の部分もこの傾きを生じてしまう。すなわち、図9に
示すように、実際の階段波(a)は、各段の波高は傾き
をもち、一方サンプリングパルス(d)でサンプル・ホ
ールドされる階段波(e)は、サンプリングしたときの
値が保持されるため各段が一定波高となり、階段波
(a)と階段波(e)との差信号(f)は、矩形パルス
とならず、ベースラインと、波高が傾きをもつパルスと
なってしまう。特公平4−79555号では、演算誤差
検出回路36でベースライン補正電圧を発生してチャー
ジ・コンデンサ37のベース側に加えているが、ここで
の演算誤差検出回路36は、一般的なベースライン安定
化回路と考えられ、直流誤差の補正がなされるだけであ
り、ベースラインの傾斜は補正されない。また、これら
の不具合は、遅延信号の生成が、パルス生成後の非常に
短時間でサンプルされ、その他の期間はホールドされる
ために生じるものである。このようにして生成されたパ
ルス信号を放射線ADC(アナログ・ディジタル・コン
バータ)で計測すると、放射線ADCはパルス信号のピ
ーク値をAD変換するため、実際の階段波の波高とは異
なる値となることは明らかである。
【0007】また、前述したように、階段波の傾きは放
射線の発生頻度によって異なるため、同じ放射線でも発
生頻度によって計測値が変化してしまうことになり、ピ
ークシフトと呼ばれる現象を生じることになる。すなわ
ち、図10(横軸がエネルギー、縦軸がカウント数)に
示すように、階段波の波高(横軸方向に表示)がフラッ
トな場合の計測値が実線J1、J2であったとき、階段
波の波高が傾斜していると、傾斜による最大波高値が計
測値となるため、破線J1′、J2′のようにピークシ
フトしてしまうことになる。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、階段波の波高に傾斜がある場合でも波高部分が、ベ
ースラインが傾きをもたず、ピークシフトを生じること
がない波形成形回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、階段状に変化
する信号から、階段波の波高に相当するパルスを生成す
る回路において、階段波の傾斜に比例した信号を生成す
る第1の回路と、階段波の波高に比例した信号を生成す
る第2の回路と、第1の回路と第2の回路の出力が入力
され、両者の差信号を出力する差動増幅回路とを備えた
ことを特徴とする。また本発明は、第1の回路、第2の
回路はサンプル・ホールド回路を有し、パルス信号が生
成されないベースライン期間は、サンプル・ホールド回
路をそれぞれサンプル・モードとし、第1の回路と第2
の回路の出力が同一の信号になるようにして差動増幅回
路出力をゼロレベルになるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の波形成形回路の例を示す図、図2
は波形図である。図1において、ブロック10と11と
は全く同一の回路であり、1、3、4、1′、3′はオ
ペアンプ、2、2′はサンプル・ホールド回路、5は遅
延線である。図1において、(A)には階段波を出力す
る前置増幅器からの階段波信号が入力され、(B)には
遅延線5の遅延量だけ遅れた階段波信号が生じる。イベ
ント検出回路(図示せず)で、放射線の発生が検出され
ない状態では、サンプル・ホールド回路2、2′はサン
プル・モードにあり、スイッチSW1、スイッチSW
1′は閉の状態にある。
【0011】放射線の発生がイベント検出回路で検出さ
れると、サンプル・ホールド回路のモード切り換え信号
(H)により、サンプル・ホールド回路2、2′は、遅
延線5の遅延量の約1/2の点からパルス生成の期間ホ
ールド・モードにされ、この時点から今まで閉となって
いたスイッチSW1、SW1′は開となって、その時点
での(A)、(B)の信号レベルがコンデンサーC′お
よびCに保持される。このとき、コンデンサーCは階段
波が変化する直前のレベルを保持し、また、コンデンサ
ーC′は階段波が変化した直後のレベルを保持する。オ
ペアンプ3および3′は差動アンプとなっているので、
(D)にはサンプル・ホールド回路の出力端(C)の信
号レベルから(B)の信号レベルが差し引かれた信号が
生じ、(F)にはサンプル・ホールド回路の出力端
(E)の信号レベルから(A)の信号レベルが差し引か
れた信号が生じる。すなわち、(A)の入力信号(階段
波)が傾きをもっていなければ(F)はゼロとなり、
(D)には波高一定のパルスが現れる。また、(A)の
入力信号が傾きを持っていると、(F)にはその傾きに
比例する傾斜信号が現れ、また、(D)には階段波の波
高に比例する傾斜のあるパルスが現れる。
【0012】(D)と(F)の信号の傾斜は同一である
ため、差動アンプ4で(F)の信号から(D)の信号を
差し引けば、傾斜部分がキャンセルされた波高部分がフ
ラットなパルス信号が得られる。このパルス信号の波高
は階段波の波高を忠実に反映したものとなる。
【0013】また、前述したように、パルス信号が生成
されない期間は、サンプル・ホールド回路はサンプル・
モードとしているため、(C)には(B)と同一信号が
生じることになり、差動アンプ出力(D)はゼロとな
る。同様に(E)には(A)と同一信号が生じるため
(F)もゼロとなる。その結果(G)もゼロとなる。こ
のように、パルス信号が生成されないベースラインの期
間はゼロとなり、ベースラインが傾きをもつことはな
い。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、階段波の
傾斜に比例した信号を生成する回路と、階段波の波高に
比例したパルスを生成する回路を設け、その出力の差を
求めることで、階段波に傾斜がある場合でも、波高部
分、ベースラインとも傾きをもたず、その結果、計測値
にピークシフトを生じることがないフラットなパルス信
号を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の波形成形回路の例を示す図である。
【図2】 図1の波形成形回路の波形図である。
【図3】 前置増幅器を説明する図である。
【図4】 主増幅器を説明する図である。
【図5】 主増幅器の出力波形の例を示す図である。
【図6】 波形成形回路を示す図である。
【図7】 ディレー・クリッピングを使用したパルス信
号の生成方式を説明する図である。
【図8】 タイミング波形図である。
【図9】 階段波の波高が傾斜した場合に得られるパル
ス波形を説明する図である。
【図10】 ピークシフトを説明する図である。
【符号の説明】
1、1′、3、3′、4…アンプ、2、2′…サンプル
・ホールド回路、5…遅延線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段状に変化する信号から、階段波の波
    高に相当するパルスを生成する回路において、階段波の
    傾斜に比例した信号を生成する第1の回路と、階段波の
    波高に比例した信号を生成する第2の回路と、第1の回
    路と第2の回路の出力が入力され、両者の差信号を出力
    する差動増幅回路とを備えた波形成形回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回路において、第1の回
    路、第2の回路はサンプル・ホールド回路を有し、パル
    ス信号が生成されないベースライン期間は、サンプル・
    ホールド回路をそれぞれサンプル・モードとし、第1の
    回路と第2の回路の出力が同一の信号になるようにして
    差動増幅回路出力をゼロレベルになるようにしたことを
    特徴とする波形成形回路。
JP9054597A 1997-04-09 1997-04-09 波形成形回路 Withdrawn JPH10282239A (ja)

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JP9054597A JPH10282239A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 波形成形回路

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JP9054597A JPH10282239A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 波形成形回路

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JPH10282239A true JPH10282239A (ja) 1998-10-23

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ID=14001394

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9054597A Withdrawn JPH10282239A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 波形成形回路

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011511927A (ja) * 2007-08-03 2011-04-14 パルセータ,エルエルシー デジタルパルスプロセッサの傾き補正

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Effective date: 20040706