JPH10282109A - 血液自動分析装置 - Google Patents

血液自動分析装置

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JPH10282109A
JPH10282109A JP9342497A JP9342497A JPH10282109A JP H10282109 A JPH10282109 A JP H10282109A JP 9342497 A JP9342497 A JP 9342497A JP 9342497 A JP9342497 A JP 9342497A JP H10282109 A JPH10282109 A JP H10282109A
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JP
Japan
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paint
antibacterial
constant temperature
blood analyzer
automatic blood
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Pending
Application number
JP9342497A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nagara
信一 長良
Kahei Shiraishi
嘉平 白石
Hiromichi Sato
弘道 佐藤
Isao Shindo
勲夫 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】より効果のある防菌,防かび塗料の開発。 【解決手段】外装系カバーに防菌,防かび塗料を塗布し
て、カバー表面で雑菌,かびの発生を防止し、抗菌材料
製の温水循環流路は、雑菌,水かび等を原因とする循環
水中の異物の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血液自動分析装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の血液自動分析装置で、装置の保守
メンテナンスは、例として一週間に一度、または一月に
一度、装置外装系のカバー表面を洗剤等を含ました布,
アルコール等によりカバー表面をクリーニングし、付着
した汚れを取り除く作業を実施している。
【0003】また、恒温槽には、37℃の温水が常時循
環しているので、雑菌等の微生物,水かび等が発生しや
すい環境のため、半年に一度程度、定期的に清掃が必要
である。恒温槽の循環水中で、また恒温槽内壁に雑菌,
水かびが付着し、さらに分析に重要な測光用のガラス板
の透光面にまで付着して装置の分析性能を低下させる原
因になるため、これを防止する目的として循環水に、希
釈した次亜塩素酸等を含む抗菌剤を混入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、血液自動
分析装置の定期保守メンテナンスが装置の使用状況に対
して不適当タイミイング、つまり装置の稼働率が通常よ
り高い場合や、検体試料を誤って装置にこぼした後の清
掃が不十分であった場合、外装系のカバー表面に汚れな
どが付着し、この汚れに細菌,かび等の生育に適する養
分が含まれていたとき、これらが表面で生育したことに
よる汚れは血液自動分析装置を使用するオペレータに不
快感を与えるばかりでなく、不衛生な環境を提供する。
この状態は保守メンテナンスによって外装系カバー表面
の汚れが、除去されるまで持続される。恒温槽の循環水
についても循環水として供給された水の中に炭水化物等
の、つまり細菌,かび等の生育に適する物質が含まれて
いた場合、これは前述の血液自動分析装置が設置されて
いる場所で得られる水質、または装置に供給する水の前
処理設備,純水供給装置の条件が良好でない場合に、恒
温槽と循環水流路により多くの細菌やかびを原因とする
汚れ,異物が存在することとなり恒温槽内にある反応容
器を光学的に測定するときの信頼性を低下させる原因と
なった。
【0005】本発明による、防菌,防かび塗料を塗布し
た部品、または抗菌材料によって製作された部品を備え
た血液自動分析装置は、前述の問題点である、装置の汚
れによる不快感,不衛生な環境の発生を防止し正常な状
態を従来より著しく長く維持するとともに、循環水中の
異物発生を防止して、装置の信頼性を高めるものであ
る。
【0006】また、血液自動分析装置を始動するとき、
前述の恒温槽に次亜塩素酸などの抗菌剤を混入した循環
水を排水して、新しい循環水を準備していた。本発明の
採用により、恒温槽の循環水に混入する抗菌剤の添加量
を従来よりも少なく、あるいはなくすることが可能とな
り、排水中の抗菌剤による水質環境への影響を軽減ある
いは、なくすることが可能となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的である、血
液自動分析装置の外装系のカバーの汚れ防止または、清
浄な状態をより長く維持するために、汚れの原因の一つ
である微生物かび等の発生を防止すべく外装系のカバー
の表面に防菌,防かび塗料を塗布した。これにより上記
装置を、より清浄で衛生的に運用できる。
【0008】恒温槽と循環水流路の接液部に防菌,防か
び塗料を塗布する、あるいは抗菌材料によって恒温槽お
よび循環水を製作することにより、恒温槽内壁と循環水
流路内壁を従来より長期間、清浄に保つことで、循環水
の汚れを防止して、吸光法による測定の信頼性を向上で
きる。
【0009】防菌,防かび塗料の塗布による効果は、塗
膜劣化,傷による脱落によって低下あるいは損失する
が、外装系カバーを抗菌材料で製作すれば防止できる。
しかし、外装系カバーの目的の一つである意匠性を実現
できない場合が考えられる。これを解決するために防
菌,防かび塗料を、抗菌材料性のカバーに塗布すること
で、前述の防菌,防かび塗料の劣化あるいは損失を、補
いかつ塗料の特徴である他種類の色調と、レーザ塗装な
どの塗装法により、多様な意匠性を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1により説明
する。図1は血液自動分析装置の外観形状を示すもの
で、外装系の主要なカバーの配置および概略形状を現し
ている。装置の機能を実現する機構ユニットや測定ユニ
ット、これらをコントロールする、コントロール部など
は、上カバー1,反応槽カバー2,試薬カバー3,分注
器カバー5,右前カバー6,左前カバー7,右側面カバ
ー8に被われている。これらの外装系カバーは、装置の
使用時に多種の物質、たとえば、装置オペレータが、装
置操作時に、手指の接触により付着する手垢測定準備中
に、こぼれた検体試料,試薬などが微量ながら付着する
ことが考えられる。図2は装置オペレータが、装置操作
時に触れる頻度の高い検体試料カバー4,試薬カバー
3,反応槽カバー2を示したものである。前述の外装系
カバーに付着した物質が、雑菌,かび等の生育に適して
いた場合でも、図3の試薬カバーに示す防菌,防かび塗
料を塗布することで雑菌かび等の発生を防止し、清浄な
状態を長期間、維持可能となる。図3は試薬カバー3
に、防菌,防かび塗料を塗布した状態を示し、さらに、
未塗装試薬カバー11(インジェクション成形)に、抗
菌材料を用いかつ防菌,防カビ塗料を塗布することで、
塗膜の劣化,傷を原因とすると塗膜脱落による防菌,防
かび効果損失を補うことにより各種カバーの清浄を長期
にわたり維持する。
【0011】血液自動分析装置の吸光測定に不可欠な、
化学反応を安定化する目的の恒温槽と循環水流路に、抗
菌材料を使用した例を図4に示す。恒温槽12に満たさ
れた循環水は、チューブ13を流れ、分岐管14を通
り、チューブ15を流れ、分岐管16に達する。分岐管
16を通った循環水は循環ポンプ17により圧送されチ
ューブ18を流れ、ヒーター19で温度コントロールさ
れ37℃で保持される。さらに循環水は、チューブ20
を流れ分岐管21を通ってチューブ22を流れ、恒温槽
22に達する。循環水に細菌,かびが生育する条件,養
分となる物質が含まれていた場合には、循環水の流れが
淀む部分,恒温槽の内壁,隅部、また分岐管内部の隅部
に細菌,かびなどが生育して付着する。これらが剥離し
て循環水中の浮遊物となった場合、図5に示す吸光測定
するための光束28は、ランプ25から出射し、ガラス
板26を透過し、一定温度にコントロールされた循環水
を透過して、循環水に下半分程度浸した反応容器24に
満たされた被検体試料と試薬の化学反応完了、または反
応中の検体試料を透過し、ガラス板27を透過して分光
光度計に達する過程で、浮遊物に遮られ、吸光測定の信
頼性を低下させる。図5に示す反応槽12,分岐管1
4,分岐管16,分岐管21に抗菌材料を使用すること
で、前述の細菌,かびの発生を防止し測光時の高い信頼
性を長期間、維持することが可能となる。恒温槽,分岐
管を抗菌材料で製作することが、部品生産上の色々の制
約条件により、採用不可能な場合には、恒温槽と分岐管
の内壁に、前述の防菌,防かび塗料を塗布することで細
菌,かびの発生を防止し、前述と同等の性能を実現可能
となる。
【0012】本実施例によれば、さらに、装置の外装系
カバーに、抗菌材を使用しさらに、防菌,防かび塗料を
塗布することで、塗膜劣化,塗膜脱落時でも、衛生的か
つ清浄な環境を提供する。
【0013】また、メンテナンスにおける抗菌剤を混入
した恒温水の排水による、水質環境への汚染関与を、従
来より少なくできる。
【0014】メンテナンスにおける抗菌材を混入した恒
温水の排水による、水質環境への汚染関与を、皆無にで
きる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、装置の外装系カバー
に、防菌,防かび塗料を塗布することで、運用環境を従
来より以上に、衛生的かつ清浄な環境を長く維持すると
とも細菌,かび発生を原因とする汚れを防止すること
で、装置を使用するオペレータ等への不快感をなくす
る。また、温水循環式の恒温槽と、流路系、特に流れに
淀みを発生しやすい隅部を有する分岐管などに、抗菌材
料を使用することにより、循環水の浮遊物となる異物の
発生を防止することで、分析データの信頼性が向上し、
循環水に添加する抗菌剤の量を少なくすることが可能と
なり、ランニグコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】血液自動分析装置を正面左上方より見た斜視
図。
【図2】血液自動分析装置を正面左上方より見た斜視
図。
【図3】試薬カバーの斜視図。
【図4】循環式の恒温槽と、循環流路を示す説明図。
【図5】恒温層を正面左上方より見た斜視図。
【符号の説明】
1…上カバー、3…試薬カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 勲夫 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体試料、および試薬を配列したサンプ
    ラ部と、反応処理する反応容器列と、上記反応容器内の
    検体試料と試薬混合液温度を一定に保持して吸光度を安
    定化する恒温槽と、上記検体試料および上記試薬を定量
    分注するノズル機構系と試料と、上記試薬の反応結果お
    よび反応状態を測光する光度計と、外装系から構成され
    る血液自動分析装置において、上記外装系のカバー類に
    防菌,防かび塗料を塗布したことを特徴とする血液自動
    分析装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記反応容器内を一定
    温度に保持する目的の上記恒温槽と、上記恒温槽の温水
    を循環させる流路系に、抗菌材料を使用した血液自動分
    析装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記外装系カバーに抗
    菌材料を使用し、さらに、防菌,防かび塗料を塗布した
    血液自動分析装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、抗菌材料により構成さ
    れた恒温槽と、温水循環させる流路系、または流路系の
    接液部に防菌,防かび塗料を塗布し、または上記抗菌材
    料により構成された恒温槽と、温水循環流路の接液部の
    一部、または全体を防菌,防かび塗料を塗布した血液自
    動分析装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、抗菌材料により構成さ
    れた恒温槽と、温水循環させる流路系、または流路系の
    接液部に防菌,防かび塗料を塗布し、または抗菌材料に
    より構成された恒温槽と、温水循環流路の接液部の一
    部、または全体を防菌,防かび塗料を塗布した血液自動
    分析装置。
JP9342497A 1997-04-11 1997-04-11 血液自動分析装置 Pending JPH10282109A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025174A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Toshiba Corp 自動分析装置
WO2020054180A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

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CN112654870A (zh) * 2018-09-13 2021-04-13 株式会社日立高新技术 自动分析装置
JPWO2020054180A1 (ja) * 2018-09-13 2021-10-21 株式会社日立ハイテク 自動分析装置
CN112654870B (zh) * 2018-09-13 2024-02-06 株式会社日立高新技术 自动分析装置

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