JPH10281485A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JPH10281485A
JPH10281485A JP9081496A JP8149697A JPH10281485A JP H10281485 A JPH10281485 A JP H10281485A JP 9081496 A JP9081496 A JP 9081496A JP 8149697 A JP8149697 A JP 8149697A JP H10281485 A JPH10281485 A JP H10281485A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光触媒を用いた空気清浄装置では、光源からの
光が通気口から漏れないようにする遮光部材によって、
通気抵抗が大きく、構造も複雑化していた。 【解決手段】本空気清浄装置Aでは、天井裏空間S2に
配置されたケーシング1内の空気風路に、上方の屈曲部
6から下方の吸込口4の間に、上から順に光源51、光
触媒エレメント61および遮光部材としての下部ケース
42の下面部42aを設けた。下面部42aは、切り起
こし状に形成した複数の傾斜状の平行平板42c,42
dと、開口7とを含む。平行平板間および開口7を通じ
て空気をスムーズに通しつつ、平行平板によって光源5
1からの光を遮り、吸込口4からの光漏れを防止でき
る。従って、遮光部材を省略したり、簡素化でき、通気
抵抗を小さくできる。 【効果】天井埋め込み型の空気清浄装置に好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光触媒を用いて空気中の臭い
成分等の汚染物質を浄化することのできる空気清浄装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光脱臭機能を備えた空気清浄
装置が知られている(例えば、特開平1─234729
号公報等)。このような空気清浄装置では、光源から発
した紫外線が光触媒を励起させることによって、空気風
路の空気に含まれている臭気成分が分解されて、臭いを
除去することができる。
【0003】この光触媒を用いた空気清浄装置は、従
来、壁掛け型や、床置型に構成されていた。このような
タイプの空気清浄装置では、空気風路は略直線状やL字
屈曲状に形成されていた。空気風路の両端には、吸込口
と吹出口との両通気口が設けられており、空気風路の中
間に光源が配置され、光源からの光が両通気口から漏れ
ないようにする遮光部材が、両通気口にそれぞれ設けら
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気風
路の両通気口に遮光部材がそれぞれ設けられていると、
通気抵抗が大きくなり、それに伴い運転音も大きくな
る。さらに、構造も複雑化する。ところで、本願出願人
は、光触媒を用いた空気清浄装置を、従来ない天井埋め
込み型に構成しようとして、以下の課題に遭遇した。す
なわち、天井埋め込み型では、天井面に吸込口と吹出口
との両通気口が配置されているので、両通気口は下方の
生活空間内の広範な領域から視認し得ることになる。こ
のような通気口を通しての光漏れは、広範な領域に対し
て影響を与えることから、遮光を確実にしておく必要が
ある。しかし、そのために、複雑な構造の遮光部材を用
いると、通気抵抗を増大させることにもなり、その結
果、運転音が増大してしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、簡単な構造で、通気抵抗の増加を抑制しつ
つ光漏れを防止できる、光触媒を用いた天井埋め込み型
の空気清浄装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の空気清浄装置は、天井裏空間
に配置されたケーシングの内部に、天井面に開口する吸
込口と吹出口とを連通し且つ中間に屈曲部を有する空気
風路を設けた天井埋め込み型の空気清浄装置において、
上記空気風路の屈曲部と吸込口との間に、紫外線を含む
光を発する光源と、光源からの紫外線の照射を受けて汚
染物質を浄化する光触媒を担持する担持体と、光源より
も吸込口寄りに配置されて光源からの光を遮るように空
気風路を横断する遮光部材とを備え、上記遮光部材は、
互いの間に所定間隔を隔てた複数の平行平板を含み、こ
れらの平行平板は、室内の主生活空間への光漏れを抑制
できるように上下方向に対して所定角度で傾斜している
ことを特徴とする。
【0007】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、光源と吸込口との間で空気風路を横断する遮
光部材が、所定角度で傾斜された平行平板を含むので、
吸込口を通して、下方の主生活空間へ、紫外線を含む光
が漏れることを抑制することができる。しかも、遮光部
材の複数の平行平板間を通して、吸込口からの通気流を
スムーズに流すことができるので、遮光部材による通気
抵抗の増加を抑制できる。
【0008】また、空気風路の屈曲部によって、光源か
ら吹出口へ至る光を減少させることができる結果、吹出
口側での遮光構造を簡素化したり、省略したりすること
ができる。従って、通気抵抗を低減できる。ここで、主
生活空間とは、そこに人がいると想定される、ケーシン
グの下方に予め設定された空間である。
【0009】また、所定角度は、例えば、40〜60度
に設定されると、通気抵抗を抑制しつつ光の漏れを防止
する点で好ましい。また、所定間隔は、通気抵抗を抑制
しつつ、光の漏れを抑制するように設定される。例え
ば、所定間隔が大きい程、通気抵抗が少ない一方、光は
漏れ易くなる。
【0010】また、空気清浄装置としては、光触媒が空
気風路を通る空気を浄化できるものであればよく、例え
ば、脱臭機能だけを有する脱臭専用型や、エアーコンデ
ィショナに組み込まれて空気調和機能を有するものでも
よい。なお、平行平板は、互いに逆向きに傾斜する複数
のグループを含んでいてもよい。
【0011】請求項2にかかる発明の空気清浄装置は、
請求項1に記載の空気清浄装置において、上記担持体
は、光源と遮光部材との間に配置されていることを特徴
とする。この構成によれば、請求項1にかかる発明の作
用に加えて、担持体が光源からの光を遮るので、遮光部
材に至る光を低減できる結果、より確実に吸込口を通じ
ての光の漏れを防止できる。
【0012】請求項3にかかる発明の空気清浄装置は、
請求項1または2に記載の空気清浄装置において、上記
遮光部材は、光源からの光を担持体に向けて反射する反
射体を含むことを特徴とする。この構成によれば、請求
項1または2にかかる発明と同様の作用を奏する。しか
も、反射体を含む遮光部材であれば、単に光漏れを防止
するに止まらず、反射体による反射光をも用いて、光触
媒を効率良く照明できる結果、高い浄化能力を達成でき
る。
【0013】ここで、遮光部材としては、アルミニウム
蒸着面からなる反射体を有した樹脂製の板材や、反射体
としての光沢のある表面を有する板金材等を例示でき
る。請求項4にかかる発明の空気清浄装置は、請求項1
乃至3の何れかに記載の空気清浄装置において、上記遮
光部材は、板金成形された金属板材からなることを特徴
とする。
【0014】この構成によれば、請求項1乃至3の何れ
かにかかる発明の作用に加えて、遮光部材を板金成形で
得ることによって、複数の平行平板とこれを支持する構
造を容易に製造できる。また、金属板材であれば、反射
に優れた金属光沢を持つものを容易に選択できるので、
反射機能を兼ね備えた遮光部材をコスト安価に得ること
ができる。
【0015】また、金属板材は、樹脂材等に比べて遮光
性が高く、且つ剛性も高いので、薄板で形成できる結
果、通気抵抗の増加を確実に防止できる。ここで、遮光
部材は、アルミニウム板、亜鉛鉄板等を例示できる。請
求項5にかかる発明の空気清浄装置は、請求項1乃至3
の何れかに記載の空気清浄装置において、上記遮光部材
は、耐候性のある樹脂成形品からなることを特徴とす
る。
【0016】この構成によれば、請求項1乃至3の何れ
かにかかる発明の作用に加えて、遮光部材を樹脂成形で
得ることによって、複数の平行平板とこれを支持する構
造を容易に製造できる。また、遮光部材が、樹脂成形品
であっても耐候性を有しているので、光源からの紫外線
を受けたり、温度、湿度、空気流等の変化に曝されて
も、経年劣化する虞がない。ここで、耐候性のある樹脂
成形品としては、例えば、PS(ポリスチレン)、PS
S(ポリフェニレンサルファイド)、PP(ポリプロピ
レン)等の樹脂を例示できる。
【0017】請求項6にかかる発明の空気清浄装置は、
請求項1乃至5の何れかに記載の空気清浄装置におい
て、上記遮光部材は、担持体を保持する枠体に一体に形
成されていることを特徴とする。この構成によれば、請
求項1乃至5の何れかにかかる発明の作用に加えて、遮
光部材が枠体に一体化されているので、構造を簡素化で
きる。また、担持体と遮光部材とを一体に取り扱うこと
ができるので、便利である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ説明する。以下では、本発明の一実施
形態に係る空気清浄装置を、光触媒が汚染物質を浄化す
る機能を有した光脱臭ユニットと、空気調和機能を有し
た空気調和機の室内ユニットとを組み合わせた天井埋め
込み型の空気清浄装置について説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態に係る天井埋
め込み型の空気清浄装置の内部断面を示す概略図であ
る。なお、以下の各図には、必要に応じて左右方向を示
すための矢印X、および前後方向を示すための矢印Yを
図示してある。空気清浄装置Aは、いわゆる天井埋め込
み形であり、天井裏空間S2に配置されているケーシン
グ1を含む空気清浄装置本体A0と、その下部に連結さ
れており天井面Tに配置されている化粧パネルユニット
A3とを有している。化粧パネルユニットA3には、吸
込口4と吹出口5とが形成されている。空気清浄装置A
の内部には、通気流の流れる空気風路が形成されてお
り、吸込口4から空気清浄装置本体A0内部を通り吹出
口5へ至っている。空気清浄装置Aの下方に、空気中の
汚染物質を浄化する対象である室内S1の主生活空間が
設定されている。ここで、主生活空間とは、そこに人が
いると想定される、ケーシング1の下方に予め設定され
た空間である。
【0020】空気清浄装置本体A0は、空気調和のため
の空気調和機の室内ユニットA1と、光触媒が汚染物質
を浄化するための空気清浄ユニットA2とを上下に積み
重ねて構成されている。このため、ケーシング1は、室
内ユニットA1に含まれる上部ケーシング11と、これ
の下部に取り付けられた、空気清浄ユニットA2に含ま
れる下部ケーシング21とを有している。
【0021】化粧パネルユニットA3は、下部ケーシン
グ21の下面に、天井面Tに沿う四角環状のパネル30
を配置していると共に、このパネル30の内周側に、遮
蔽板31を配置している。遮蔽板31は、空気を通過さ
せず、且つ光を透過させないように形成されている。遮
蔽板31の端縁とこれに対向するパネル30の内周縁と
の間の隙間が、それぞれ上述の吸込口4となっている。
例えば、吸込口4は、図1の紙面垂直方向に延びて形成
されている。また、吸込口4に平行なパネル30の一対
の辺部にそれぞれ上述の吹出口5が形成されている。
【0022】空気清浄ユニットA2は、通気流中の臭い
成分を除去するための光触媒を用いた光脱臭ユニット2
4と、通気流中の比較的大きな塵埃を除去するためのプ
レフィルタ23と、プレフィルタ23を取り付けるため
の板金材からなる仕切板22と、上述の下部ケーシング
21とを有している。下部ケーシング21は、遮蔽板3
1および吸込口4の上方に位置して上下方向に延びた中
央開口21aと、吹出口5の上方に位置して上下方向に
延びた外側開口21bとを有している。外側開口21b
と中央開口21aとは、互いに区画されている。中央開
口21a内の上部には、光脱臭ユニット24が配置され
ている。また、光脱臭ユニット24の下方では、吸込口
4の上方にプレフィルタ23が配置され、遮蔽板31の
上方に仕切板22が配置され、一対のプレフィルタ23
が仕切板22を挟んで配置されている。
【0023】室内ユニットA1は、通気流の温度を調節
するための一対の熱交換器12と、吸込口4から吹出口
5への通気流を生成するための送風ファン13と、送風
ファン13および熱交換器12を収容する上述の上部ケ
ーシング11とを有している。上部ケーシング11は、
下面が開放された箱状に形成され、その内部に空気風路
の一部を区画している。上部ケーシング11は、その内
部で、下部ケーシング21の中央開口21aと外側開口
21bとを連通しつつ、内部に収容された送風ファン1
3および熱交換器12によって光の透過を抑制してい
る。
【0024】空気風路は、吸込口4から、プレフィルタ
23、光脱臭ユニット24内、送風ファン13、熱交換
器12を通り、吹出口5に至る風路である(矢印B1〜
B6参照)。空気風路は、下部ケーシング21の中央
開口21aによって形成され、通気流が吸込口4から送
風ファン13へ至る上方に向かう部分(矢印B1〜B
3)と、上部ケーシング11内に区画されて通気流を
逆向きに転換させる屈曲部6(矢印B4)と、下部ケ
ーシング21の外側開口21bによって形成され、通気
流が吹出口5に至る下方に向かう部分(矢印B5〜B
6)とを有した、略逆U字状の風路である。
【0025】この空気清浄装置Aによれば、送風ファン
13を運転すると、吸込口4から空気が吸い込まれ(矢
印B1)、この空気が空気風路を上方へ流れる間に、プ
レフィルタ23で比較的大きな塵埃が捕獲され、光触媒
を用いて臭い成分等の汚染物質が光脱臭ユニット24で
浄化される(矢印B2〜B3)。そして、空気が、空気
風路の屈曲部6を流れる間に、熱交換器12で空気調和
される。その後、空気が、空気風路を下方へ流れて吹出
口5から吹き出される(矢印B4〜B6)。
【0026】以下、光脱臭ユニット24を詳細に説明す
る。図2は光脱臭ユニット24の分解斜視図である。図
6は、図1の光脱臭ユニットの要部断面側面図である。
図7は、図1の光脱臭ユニット24の拡大断面正面図で
ある。光脱臭ユニット24は、光触媒を後述するハニカ
ム状の担持体によって担持した光触媒エレメント61
と、光触媒エレメント61に紫外線を照射する光源51
とを備えている。光源51は光源ユニット50に組み込
まれて、光源51を発光させる駆動回路59とともに四
角環状の上部ケース41に取り付けられている。光源ユ
ニット50の下方には、光触媒エレメント61が設けら
れている。光触媒エレメント61は、下面部42aおよ
び周壁部42bを含む下部ケース42内に、スポンジや
ばね等の弾性部材62によって押圧付勢された状態で着
脱自在に収容されている。下部ケース42は、上部ケー
ス41の下部に蝶番44および係合舌片45を介して支
持されている。
【0027】光脱臭ユニット24内では、上部に、柱状
の光源ユニット50が水平方向に延びて配置され、ま
た、下部に、板状の光触媒エレメント61が板面を水平
にして配置されている。光源ユニット50および光触媒
エレメント61は、それぞれ、複数、例えば、2個ずつ
が設けられており、各光源ユニット50は各光触媒エレ
メント61の略中央上方に位置している。
【0028】また、光脱臭ユニット24は、空気風路の
屈曲部6と吸込口4との間に配置されている(図1参
照)。下部ケース42の下面部42aには、空気風路の
一部を区画する開口7が形成されている。その開口7を
通り、空気風路の通気流が、下方から光脱臭ユニット2
4内に流れ込む。その後、通気流は、光脱臭ユニット2
4内を通り、光触媒エレメント61を後述するように透
過し、光源ユニット50の周囲を通り、上部ケース41
の環状の内側を通って上方へ流れ出る。
【0029】また、光脱臭ユニット24は、内部に通気
流を通しつつ、内部から下方への光漏れを抑制してい
る。すなわち、遮光部材としての後述する下面部42a
が、光源51よりも吸込口4寄りに、例えば、光源ユニ
ット50の下方に、空気風路を横断して配置されてい
る。また、光源ユニット50の下方に、下部ケース42
周壁部42bおよび覆い板43が配置されている。覆い
板43は、下部ケース42の側方に隣接して配置され、
光源51からの光が下部ケース42の側方を通じて下方
へ漏れることを防止している。周壁部42bは、光源5
1からの光が下部ケース42下面部42aの側方へ漏れ
ることを防止している。また、下部ケース42の下面部
42aは、通気流を通しつつ、後述するように上方から
下方への光漏れを抑制することができる。
【0030】以下、各部を詳細に説明する。図4は、光
源ユニット50の端部の拡大断面正面図である。図4と
図2とを参照する。光源ユニット50は、上述の光源5
1と、この光源51からの光を反射する反射体52とを
備えている。光源51は円柱状であり、その周囲を円筒
状の保護部材53が覆っている。この保護部材53は、
フッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエ
ステル樹脂等の、紫外線を透過させることのできる素材
からなり、紫外線を透過させつつ、光源51を保護す
る。保護部材53の両端部は、それぞれ端部保持部材5
4によって保持されている。そして、保護部材53と光
源51とは、端部保持部材54を介して互いに同軸に位
置決めされている。端部保持部材54は、光源51の端
部と給電線55との半田付け等の接続部分を保護してい
る。光源ユニット50は、端部保持部材54を保持しつ
つねじ止め固定するための止め具58を介して上部ケー
ス41に固定されている。また、光源ユニット50は、
駆動回路59とともに、上部ケース41に取り付けられ
て、一体的な照明ユニットを構成している。
【0031】光源51は、直管型の冷陰極型蛍光ランプ
である。ここで、冷陰極型蛍光ランプは、グロー放電を
利用した放電灯で、正規グロー放電領域で動作し、陽光
柱で発生した紫外線によって励起した蛍光体から光を放
射させる蛍光ランプであり、蛍光体の物質の選定によ
り、放射する光の波長を変えることができる。冷陰極型
蛍光ランプの電極は、従来の熱陰極型蛍光ランプで用い
られたフィラメントと異なり、板状や円筒状の部材が用
いられており、冷陰極型蛍光ランプは、熱陰極型蛍光ラ
ンプに比べて一般に小型、長寿命である。例えば、冷陰
極型蛍光ランプは、直径1〜5mmのものも使用でき
て、細管で直径15mm程度である熱陰極型蛍光ランプ
に比べて格段に細い。また、冷陰極型蛍光ランプの寿命
は、2万時間と長い。
【0032】また、光源51は、ブラックライトランプ
であり、発光する光に波長400nm以上の可視光域の
光を殆ど含まず、主に紫外線域の光を発する。例えば、
発光する光の波長は、図5の分光分布グラフに示すよう
に、340nm〜410nmの領域に分布し、370n
mにピークを有しており、中でも400nm以上の可視
光域の成分は極めて少ない。なお、光の分光分布は、こ
のような分布に限定されない。要は、波長が320nm
〜400nmである紫外線領域の光を主に含んでいれ
ば、光源51として好ましい。というのは、400nm
以下の波長の光は、上述のTiO2 、ZnO等の光触媒
を活性化させて、効率よく汚染物質を浄化することがで
き、且つ可視光域を含んでいないので、夜間にも差し支
えなく使用することができる。また、320nm以上の
波長の光であれば、より波長の短い紫外線のように、人
体に悪影響を与えたりしないからである。
【0033】反射体52は、貼着テープからなり、例え
ば、樹脂テープの表面に反射面としてのアルミニウム蒸
着面が形成されたアルミニウム蒸着樹脂テープや、アル
ミニウムテープ等の反射性テープを利用できる。反射体
52の反射面が、光源51の外周面に沿って、外周面の
上部に光触媒エレメント61と反対側に貼着されてい
る。このため、光源51からの光は、反射体52によっ
て、光触媒エレメント61に向けて反射される。また、
反射体52は貼着されることによって、光源51によっ
て支持されており、構造を簡素化できる。
【0034】また、反射体52は、遮光性を有してい
る。光源51からの光は、反射体52によって遮られる
ことによって、反射体52の背後にある空気風路の屈曲
部6へ照射されることを防止できるので、光が屈曲部6
を通じて吹出口5へ至ることを防止できる結果、吹出口
5での光漏れを防止できる。なお、反射体52は、光源
51の外殻を構成するガラス管からなる外殻部材51a
の内面に支持されてもよい。また、反射体52は保護部
材53の内面または外面に設けられてもよい。また、反
射体52は、外殻部材51aと蒸着等によって一体的に
設けられていてもよい。
【0035】このように、光源ユニット50では、光源
51からの光が、直接的に、または反射体52によって
反射されて、下方の光触媒エレメント61に向けて照射
される。図3は、光触媒エレメント61の概略構成の平
面図である。光触媒エレメント61は、光触媒と、これ
を担持した担持体とからなり、この担持体は、互いに平
行な多数の平板61aと、隣接する上記平板61a間に
配置された波形板61bとを含み、これら平板61aと
波形板61bとを交互に多数積層して多数の空気風路を
ハニカム状に形成している。
【0036】光触媒エレメント61は、上述の多数の空
気風路を通して、空気を流すことができ、例えば、図3
の紙面表側から裏側に空気が流れる。光触媒エレメント
61は、通気流が光触媒エレメント61をスムーズに通
過できるように、平板61aと波形板61bとが交互に
積層されている方向が通気流に対して直交するように配
置されている。平板61aおよび波形板61bは、紙ま
たは紙を含む素材からなっている。
【0037】光触媒エレメント61は、紫外線の照射を
受けて臭い成分を分解する光触媒を、上述の担持体を構
成する平板61aおよび波形板61bの表面または内部
に担持している。例えば、平板61aおよび波形板61
bの少なくとも片面に光触媒を塗布することにより担持
させてもよい。この場合、活性炭、ゼオライト等の吸着
剤と混ぜ合わせて塗布することが好ましい。というの
は、臭い成分を、吸着剤によって物理的に吸着しつつ光
触媒により分解するので、脱臭能力が高いと共にこの脱
臭能力を長期にわたって維持できるからである。
【0038】なお、光触媒エレメント61は、上述の構
成に限定されない。例えば、上述のハニカム状の担持体
は波形板61bを用いたものに限定されない。また、担
持体としてのポリエステル系不織布等の繊維に光触媒を
コーティングしたものでもよい。また、光触媒エレメン
ト61としては、上述のように素材シートの表面に光触
媒と吸着剤の混練物を塗布したものの他、活性炭素繊維
糸と触媒糸を単一のシートに織り込んだものや、活性炭
素繊維を含むシートと触媒糸を含むシートを積層したも
のを例示することができる。上述の触媒糸とは、触媒を
担持した糸または可能な場合には触媒自身からなる糸で
ある。
【0039】光触媒は、光を吸収してそのエネルギを反
応物質に与えて化学反応をおこさせる物質を意味する。
具体的には、紫外線を含む光の照射を受けることによ
り、光触媒の表面に発生した正孔が、光触媒表面の吸着
水と反応して、ラジカルOH(水酸基ラジカル)が生成
され、このラジカルOHが有機物の分子結合を切断する
ことにより、例えば、アンモニア等の臭い成分を無臭化
する。
【0040】また、光触媒としては、アナタース型の結
晶構造を有する二酸化チタニウム(TiO2 )、酸化亜
鉛(ZnO)および三酸化タングステンを用いることが
可能であるが、下記の点で、二酸化チタニウムを用いる
ことが好ましい。すなわち、二酸化チタニウムであれ
ば、弱い紫外線でも十分な脱臭機能を発揮でき、広範囲
な臭い物質、例えば、アンモニア、アセトアルデヒド、
酢酸、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水
素、スチレン、硫化メチル、二硫化ジメチルおよびイソ
吉草酸の悪臭を除去できるからである。
【0041】図2、図6および図7を参照する。下部ケ
ース42は、上方に開放された箱状のものであり、上述
の遮光部材としての矩形状の下面部42aと、この下面
部42aの四辺部を取り囲むように延設された周壁部4
2bとを有し、板金成形された金属板材(板金材)で形
成されている。
【0042】下部ケース42の内部には、光触媒エレメ
ント61が収容されている。下部ケース42は、光触媒
エレメント61を保持する枠体を兼用している。下部ケ
ース42は、光触媒エレメント61を周壁部42bによ
って取り囲みつつ、下面部42aに形成された後述する
平行平板42c,42dの上端部に光触媒エレメント6
1を載置している。下部ケース42内の周壁部42bの
一辺と、光触媒エレメント61の一端との間に、上述の
弾性部材62が配置されている。弾性部材62は、光触
媒エレメント61の他端を周壁部42bの上記一辺と対
向する他辺に押圧している。また、下部ケース42の周
壁部42bの上述の一辺と他辺は、その上端部から下部
ケース42の内方へ光触媒エレメント61の上面に沿っ
て延設された延設部42gを有し、この延設部42gと
光触媒エレメント61上面とを係合することによって、
光触媒エレメント61を安定して保持できる。
【0043】下面部42aは、互いの間に所定間隔Qを
隔てた複数の平行平板42c,42dと、上述の開口7
と、仕切板22の上方に形成された通気口8とを含んで
いる。これらの平行平板42c,42dは、室内S1の
主生活空間への光漏れを抑制できるように上下方向に対
して所定角度Pで傾斜している。ここで所定角度Pは、
例えば、40〜60度に設定されると、通気抵抗を抑制
しつつ光の漏れを防止する点で好ましい。また、上述の
所定間隔Qは、通気抵抗を抑制しつつ、光の漏れを抑制
するように設定される。例えば、所定間隔Qが大きい
程、通気抵抗が少ない一方、光は漏れ易くなる。
【0044】平行平板42c,42dは、下部ケース4
2の板状の下面部42aが切り起こされて形成されてお
り、その切り起こされた残りの部分である主に下面部4
2aの周縁部によって支持されている。また、その切り
起こされた跡として、上述の開口7が形成されている。
このように、開口7を通じて空気を通しつつ、傾斜状の
平行平板42c,42dによって光源51からの光を遮
ることができる。
【0045】平行平板42c,42dは、互いに逆向き
に傾斜する複数のグループを含んでいる。例えば、図7
の左側の平行平板42cは左上がりに傾斜しており、図
7の右側の平行平板42dは右上がりに傾斜している。
それゆえ、後述するように、左側の平行平板42cの上
面は、光源ユニット50からの光を右方へ反射し、右側
の平行平板42dは、光源ユニット50からの光を左方
へ反射する。
【0046】また、傾斜状の平板は、その背後、すなわ
ち、板面の法線方向に対して遮光性が高い。このため、
左側の平行平板42cは、その直下から左側の主生活空
間に対して高い遮光性を発揮でき、また、右側の平行平
板42dは、その直下から左側の主生活空間に対して高
い遮光性を発揮することができる。また、左側の平行平
板42cの、その直下から右側の主生活空間に対しての
遮光性の相対的な低さは、仕切板22によって光が遮ら
れることで補われ、また、右側の平行平板42dの、そ
の直下から左側の主生活空間に対しての遮光性の相対的
な低さは、仕切板22によって光が遮られることで補わ
れる。このように、上述のように配置された平行平板に
よって、その下方の主生活空間への光漏れを確実に防止
することができる。
【0047】通気口8は、下部ケース42の下面部42
aの中央に、長孔で複数が形成されている。この長孔
は、平行平板42c,42dに平行に延びて、仕切板2
2の直上方に形成され、空気風路の一部を形成してい
る。なお、この通気口8を通じて上方から光が漏れるこ
とが想定されるが、仕切板22、プレフィルタ23およ
び遮光板31によって遮られるので、問題はない。
【0048】また、下部ケース42は、光源51からの
光を光触媒エレメント61に向けて反射する反射体42
eを含んでいる。例えば、反射体42eとしては、板金
材からなる下部ケース42の光触媒エレメント61側表
面を例示でき、この表面は光沢を有しているので反射面
として機能する。このような板金材としては、アルミニ
ウム板、亜鉛鉄板等を例示でき、容易に反射体42eを
得ることができる。光は、光触媒エレメント61を透過
した後、反射体42eで反射されて、再度光触媒エレメ
ント61を照明することができる。従って、効率良く光
触媒によって空気浄化することができる。なお、反射体
42eを有する遮光部材としては、アルミニウム蒸着面
からなる反射体42eを有した樹脂製の板材でもよい。
【0049】次に、光脱臭ユニット24の動作を図7お
よび図6を参照して説明する。光源51からの光は、上
述のように、直接的にまたは反射体52によって反射さ
れて下方へ照射されるので、光源ユニット50からの光
は、上方から光触媒エレメント61に照射される(矢印
E)。また、光触媒エレメント61を一旦透過した光
は、下部ケース42の反射体42eによって反射され
て、下方から光触媒エレメント61を照射する(矢印
F)。その結果、光触媒は、上下両方向からの紫外線を
受けて、活性化し、効率よく臭い成分等の汚染物質を浄
化する。
【0050】一方、光源51から上方へ照射された光
は、反射体52によって遮られるので、反射体52の背
後(図6で矢印Gで示す範囲)へ照射されることが防止
される。その結果、空気風路の屈曲部6へ入る光を減少
させることができ、吹出口5へ至る光を減少させること
ができる。また、光源ユニット50から下方へ照射され
た光は、光触媒エレメント61によって遮られる。ま
た、光触媒エレメント61を透過した光は、下部ケース
42の下面部42aによって遮られ、さらに、仕切板2
2、プレフィルタ23および遮光板31によって遮られ
る。その結果、その下方にある吸込口4からの光漏れを
防止できる。
【0051】このように本実施の形態によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、光源51と吸込口4との間で
空気風路を横断する下部ケース42の下面部42aが、
所定角度Pで傾斜された平行平板42c,42dを含む
ので、吸込口4を通して、下方の主生活空間へ、紫外線
を含む光が漏れることを抑制することができる。しか
も、複数の平行平板42c,42d間を通して、吸込口
4からの通気流をスムーズに流すことができるので、遮
光部材による通気抵抗の増加を抑制できる。
【0052】また、空気風路の屈曲部6によって、光源
51から吹出口5へ至る光を減少させることができる結
果、吹出口5側での遮光のための構造を簡素化したり、
省略したりすることができる。例えば、本実施の形態で
は、吹出口5に遮光のための構造は特に設けられていな
い。従って、通気抵抗を低減できる。また、光触媒エレ
メント61は、光源51と下面部42aとの間に配置さ
れていることによって、光触媒エレメント61が光源5
1からの光を遮るので、下面部42aに至る光を低減で
きる結果、より確実に吸込口4を通じての光の漏れを防
止できる。
【0053】また、遮光部材としての下部ケース42下
面部42aが反射体42eを含むことによって、遮光部
材として単に光漏れを防止するに止まらず、反射体42
eによる反射光をも用いて、光触媒を効率良く照明でき
る結果、高い浄化能力を達成できる。また、下部ケース
42は、板金材からなっているので、板金成形によっ
て、複数の平行平板42c,42dとこれを支持する構
造を容易に製造できる。特に、金属板材であれば、反射
に優れた金属光沢を持つものを容易に選択できるので、
反射体42eと遮光部材とを兼用できる結果、反射機能
を兼ね備えた遮光部材をコスト安価に得ることができ
る。さらに、金属板材は、樹脂材等に比べて遮光性が高
く、且つ剛性も高いので、薄板で形成できる結果、通気
抵抗の増加を確実に防止できる。
【0054】また、遮光部材としての下面部42aは、
光触媒エレメント61を保持する枠体としての下部ケー
ス42に一体化されているので、構造を簡素化できる。
また、光触媒エレメント61と遮光部材とを一体に取り
扱うことができるので、便利である。また、ブラックラ
イトランプからなる光源51からの光は、可視光域の光
を殆ど含まないので、このような光が、仮に装置外に漏
れたとしても、周囲が明るくなることがなく、明るくな
ることに伴う不具合の発生を未然に防止できる。従っ
て、遮光のための構造を簡素化したり、省略したりする
ことができるので、構造が簡単で安価な空気清浄装置を
実現できる。
【0055】また、冷陰極型蛍光ランプは、一般に熱陰
極型蛍光ランプに比べて小径であって発光面が小さいの
で、発せられる光が、遮光のための部材の背後へ回り込
み難く、その結果、より一層確実に光漏れを防止でき
る。従って、遮光のための構造をより一層簡素化でき
る。また、光触媒エレメント61およびプレフィルタ2
3によって、光源51からの光の通過を阻害するので、
光源51から吸込口4に到達する光を少なくすることが
できる。特に、ブラックライトランプからなる光源51
が発する僅かの可視光域の光は、殆ど吸込口4に至るこ
とがなく、吸込口4からの光漏れをより確実に防止する
ことができる。しかも、もともと必須の構成である、光
触媒エレメント61やプレフィルタ23の配置の仕方に
よって光漏れ防止に寄与できる。
【0056】また、光触媒エレメント61やプレフィル
タ23を、その明度を所定値よりも低く設定された色で
形成すれば、光漏れ防止により好ましい。なお、上述の
明度とは、物体表面の相対的な明暗に関する色の属性で
ある。また、上記所定値としては、15°が好ましく、
明度が15°以下の色としては、例えば、灰色から黒色
にかけての色や、茶色等の暗い色を例示できる。また、
プレフィルタ23と光触媒エレメント61とで、明度や
色が異なっていても構わない。また、プレフィルタ23
および光触媒エレメント61の少なくとも一方が、上述
の明度に設定されていればよく、プレフィルタ23およ
び光触媒エレメント61の両方が上述の明度に設定され
ていれば、より好ましい。また、プレフィルタ23や光
触媒エレメント61の、上述の明度に設定されている部
分は、部材全体でも、また光が透過する部分だけでも構
わない。
【0057】このように光触媒エレメント61やプレフ
ィルタ23の明度を所定値よりも低く設定したことによ
って、光触媒エレメント61等は相対的に光を反射しに
くく吸収し易いので、光源51からの光が光触媒エレメ
ント61等を透過するのを抑制することができ、その結
果、光源51から吸込口4に至る光をより一層少なくす
ることができる。特に、ブラックライトランプが発する
僅かの可視光域の光であれば、吸込口4からの光漏れを
より一層確実に防止することができる。
【0058】しかも、もともと必須の構成であるプレフ
ィルタ23や光触媒エレメント61の明度を設定するこ
とで、光漏れを防止する上述の作用を得られるので、遮
光構造を簡素化できる。なお、上述の実施の形態では、
遮光部材としては、板金材からなる下部ケース42下面
部42aを例示したが、その構造は、特に限定されな
い。例えば、遮光部材としては、耐候性のある樹脂成形
品からなっていてもよく、この場合には、樹脂成形によ
って、複数の平行平板42c,42dとこれを支持する
構造を容易に製造できる。また、通常の樹脂成形品は紫
外線を長期間にわたり浴びると経年劣化する虞がある
が、下面部42aは樹脂成形品であっても耐候性を有し
ているので、長期間にわたって光源51からの紫外線を
受けても経年劣化する虞がない。また、遮光部材は、通
気流を開口7や平行平板42c,42d間を通すことに
よって温度、湿度、空気流等の変化に曝される傾向にあ
るが、このような変化に対しても、樹脂成形品の耐候性
によって経年劣化する虞がない。また、このように樹脂
成形品からなる遮光部材に設けた反射体42eとして
は、遮光部材の表面に形成されたアルミニウム蒸着面を
例示できる。ここで、上述の耐候性のある樹脂成形品と
しては、例えば、PS(ポリスチレン)、PSS(ポリ
フェニレンサルファイド)、PP(ポリプロピレン)、
ポリカーボネイト、ポリ4ふっ化エチレン等の樹脂を例
示でき、また、樹脂だけで耐候性を有するものでもよい
し、樹脂に紫外線吸収剤等の添加物を混合することによ
って耐候性を改善したものでもよい。要は、遮光部材と
して、光源51よりも吸込口4寄りに配置されて光源5
1からの光を遮るように空気風路を横断し、互いの間に
所定間隔を隔て且つ下方への光漏れを抑制できるように
上下方向に対して所定角度で傾斜している複数の平行平
板を含むものであればよい。
【0059】また、平行平板42c,42d間の所定間
隔Qは、一定値に限定されない。また、平行平板42
c,42dに代えて、異なる所定角度Pで同じ方向に傾
斜した複数の平板でもよい。また、光触媒エレメント6
1は、通気流が透過するものとしたが、これには限定さ
れない。例えば、光触媒エレメント61は、光触媒等を
担持した通気流を透過しない素材によって構成されても
よい。この場合、光触媒エレメント61は、通気流をな
るべく妨げないように、通気流に対して傾かせて配置す
ることになる。
【0060】また、空気清浄装置としては、光触媒が空
気風路を通る空気を浄化できる天井埋め込み型の空気清
浄装置であればよく、例えば、エアーコンディショナに
組み込まれて空気調和機能を有するものの他、脱臭機能
だけを有する脱臭専用型でもよく、脱臭専用型の場合に
は熱交換器12を省略することができる。また、光触媒
が汚染物質を浄化する機能は、上述した臭い成分の除去
による脱臭の他に、臭い成分でない汚染物質を分解する
ことや、微生物の殺菌やウィルスの不活化を行うこと等
も含まれる。すなわち、本発明における空気の浄化と
は、人間にとって有害な空気中の成分を除去することで
ある。
【0061】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0062】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、光源と吸込口との間にあっ
て、所定角度で傾斜された平行平板を含む遮光部材によ
って、吸込口からの通気流をスムーズに流して通気抵抗
の増加を抑制しつつ、吸込口を通しての下方への光漏れ
を抑制できる。
【0063】また、空気風路の屈曲部によって、光源か
ら吹出口へ至る光を減少させることができる結果、吹出
口側での遮光構造を簡素化したり、省略したりすること
ができる。従って、通気抵抗を低減できる。請求項2に
かかる発明によれば、請求項1にかかる発明の効果に加
えて、光源と遮光部材との間に配置された担持体が、光
源からの光を遮って遮光部材に至る光を低減できるの
で、より確実に吸込口を通じての光の漏れを防止でき
る。
【0064】請求項3にかかる発明によれば、請求項1
または2にかかる発明の効果に加えて、遮光部材が反射
体を含むので、単に光漏れを防止するだけでなく、光触
媒を効率良く照明して高い浄化能力を得ることができ
る。請求項4にかかる発明によれば、請求項1乃至3の
何れかにかかる発明の効果に加えて、遮光部材が板金成
形された金属板材からなることによって、複数の平行平
板とこれを支持する構造を容易に製造できる。また、反
射に優れた金属板材を容易に選択できるので、反射機能
を兼ね備えた遮光部材をコスト安価に得ることができ
る。また、金属板材は、樹脂材等に比べて遮光性が高
く、且つ剛性も高いので、薄板で形成できる結果、通気
抵抗の増加を確実に防止できる。
【0065】請求項5にかかる発明によれば、請求項1
乃至3の何れかにかかる発明の効果に加えて、遮光部材
が樹脂成形品からなることによって、複数の平行平板と
これを支持する構造を容易に製造できる。また、遮光部
材は、樹脂成形品であっても耐候性を有しているので、
光源からの紫外線を受けたり、温度等の変化に曝されて
も、経年劣化する虞がない。
【0066】請求項6にかかる発明によれば、請求項1
乃至5の何れかにかかる発明の効果に加えて、担持体を
保持する枠体と、遮光部材とが一体に形成されているこ
とによって、構造を簡素化できる。また、担持体と遮光
部材とを一体に取り扱うことができて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る天井埋め込み型の空
気清浄装置の内部断面を示す概略図である。
【図2】図1の光脱臭ユニットの分解斜視図である。
【図3】図2の光触媒エレメントの概略構成の平面図で
ある。
【図4】図2の光源ユニットの端部の断面正面図であ
る。
【図5】図1の光源の分光分布グラフであり、横軸に波
長(nm)を、縦軸に比エネルギ(%)を示す。
【図6】図1の光脱臭ユニットの要部断面側面図であ
る。
【図7】図1の光脱臭ユニットの拡大断面正面図であ
る。
【符号の説明】
A 空気清浄装置 1 ケーシング 4 吸込口 5 吹出口 6 屈曲部 42 下部ケース(枠体) 42a 下面部(遮光部材) 42c,42d 平行平板 42e 反射体 51 光源 61a 平板(担持体) 61b 波形板(担持体) 矢印B1〜B6 空気風路 P 所定角度 Q 所定間隔 S1 室内 S2 天井裏空間 T 天井面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井裏空間(S2) に配置されたケーシング
    (1) の内部に、天井面(T) に開口する吸込口(4) と吹出
    口(5) とを連通し且つ中間に屈曲部(6) を有する空気風
    路(B1-B6)を設けた天井埋め込み型の空気清浄装置(A)
    において、 上記空気風路(B1-B6) の屈曲部(6) と吸込口(4) との間
    に、紫外線を含む光を発する光源(51)と、光源(51)から
    の紫外線の照射を受けて汚染物質を浄化する光触媒を担
    持する担持体(61a,61b) と、光源(51)よりも吸込口(4)
    寄りに配置されて光源(51)からの光を遮るように空気風
    路(B1-B6) を横断する遮光部材(42a) とを備え、 上記遮光部材(42a) は、互いの間に所定間隔(Q) を隔て
    た複数の平行平板(42c,42d) を含み、これらの平行平板
    (42c,42d) は、室内(S1)の主生活空間への光漏れを抑制
    できるように上下方向に対して所定角度(P) で傾斜して
    いることを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気清浄装置において、 上記担持体(61a,61b) は、光源(51)と遮光部材(42a) と
    の間に配置されていることを特徴とする空気清浄装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の空気清浄装置に
    おいて、 上記遮光部材(42a) は、光源(51)からの光を担持体(61
    a,61b) に向けて反射する反射体(42e) を含むことを特
    徴とする空気清浄装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の空気清浄
    装置において、 上記遮光部材(42a) は、板金成形された金属板材からな
    ることを特徴とする空気清浄装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3の何れかに記載の空気清浄
    装置において、 上記遮光部材(42a) は、耐候性のある樹脂成形品からな
    ることを特徴とする空気清浄装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかに記載の空気清浄
    装置において、 上記遮光部材(42a) は、担持体(61a,61b) を保持する枠
    体(42)に一体に形成されていることを特徴とする空気清
    浄装置。
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