JPH10281216A - 支持要素 - Google Patents

支持要素

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JPH10281216A
JPH10281216A JP8908697A JP8908697A JPH10281216A JP H10281216 A JPH10281216 A JP H10281216A JP 8908697 A JP8908697 A JP 8908697A JP 8908697 A JP8908697 A JP 8908697A JP H10281216 A JPH10281216 A JP H10281216A
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JP
Japan
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movable
rigid body
support element
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JP8908697A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Masuda
広光 増田
Kihachiro Tanaka
基八郎 田中
Masaki Kurihara
雅樹 栗原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全ての方向の振動に関して、機器が大きく振動
しようとした場合は確実にその振動を抑制し、それ以外
の場合には機器の振動を基礎部に伝達しないという振動
絶縁特性を確保することが可能な支持要素を提供する。 【解決手段】支持要素1は、上部剛体2と、下部剛体3
と、円筒状の弾性体4とによって形成される空洞5の内
部にダイラタンシー特性を有する物質6が封入されてい
ることにより、機器が上下方向に大きく振動しようとす
ると、第一可動体7と第二可動体9の間でダイラタンシ
ー特性を有する物質6の粘度が増大して機器の振動を抑
制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機器を支持する際に
用いられる支持要素に係り、特に、エアコン等に用いら
れるコンプレッサ等の、内部に加振源を有する機器を支
持する際に用いられる支持要素であって、機器の振動を
低減し、また機器の振動を基礎部に伝達しない支持要素
に関する。
【0002】
【従来の技術】機器等を支持する場合、特に内部に加振
源を有するような機器を支持する場合には、従来、防振
ゴムと呼ばれる柔らかな支持脚が用いられてきた。この
方法は、加振源となる機器に発生する振動の周波数より
も低い周波数に、機器と支持脚からなる振動系の固有振
動数を設定し、それによって機器の振動が基礎部に伝達
されることを防ぐという、いわゆる振動絶縁と呼ばれる
方法である。防振ゴムの性能を向上させた例として、特
開平2−40088号公報が挙げられる。この例は防振ゴムを
2重構造として固有振動数を自由に設定可能としたもの
である。
【0003】また、別の例として、特開平5−158533 号
公報が挙げられる。この例は、弾性体の内部にダイラタ
ンシー特性を有する物質を封入した構成をとっており、
衝撃荷重時の振動の抑制と定常運転時の振動の絶縁を両
立させることを目的としている。ダイラタンシー特性と
は非線形粘弾性の一種であり、通常は粘度が小さいが、
流動の速度が大きくなると急激に粘度が増大する、とい
う特性を指す。またダイラタンシー特性を有する物質は
ダイラタント物質と呼ばれる。ダイラタント物質の、粘
度の劇的な変化は、その物質が流動する結果として生じ
るせん断速度が、あるしきい値以上になった場合に生じ
る。このせん断速度のしきい値を、臨界せん断速度と呼
ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来からの防振ゴムを
用いた構成では、機器が定常運転状態である場合は基礎
部への振動の伝達を防ぐが、機器が起動される場合に発
生する駆動反力のような衝撃的な力が機器に生じる場合
は、機器が大きく振動してしまうという欠点があった。
すなわち、定常運転時の振動を絶縁するために機器は柔
軟に支持されているが、支持要素が柔らかいために機器
そのものは振動しやすいという問題がある。この問題を
解決する方法としては、防振ゴムの剛性、もしくは減衰
性を大きくすることが考えられるが、これらの方法では
振動の絶縁性が悪化する。特開平5−158533号公報の支
持要素は、この課題を解決することを目的としている
が、この構成によれば、ダイラタント物質が自由に流動
する空間が比較的広く与えられるため、ダイラタント物
質の種類によっては、発生するせん断速度を効果的に大
きくすることが困難になる場合がある。そのため、機器
が大きく振動した場合であっても、ダイラタント物質の
粘性が増大せず、その結果機器の振動が減衰しないとい
う危険があった。またこの構成によれば、ダイラタント
物質が粘度増大して発生した抵抗力が弾性体を介して伝
えられるため、弾性体が変形してしまい、結果として機
器の振動変位が抑制されない危険があった。
【0005】そこで本発明の目的は、全ての方向の振動
に関して、機器が大きく振動しようとした場合は確実に
その振動を抑制し、それ以外の場合には機器の振動を基
礎部に伝達しないという振動絶縁特性を確保することが
可能な支持要素を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の支持要素は、上
部剛体と、下部剛体と、筒状の弾性体と、ダイラタンシ
ー特性を有する物質と、第一可動体と、第二可動体とを
有する支持要素であって、その筒状の弾性体は、その上
部剛体とその下部剛体との間に配置されて結合されてお
り、そのためにその支持要素はその上部剛体とその弾性
体とその下部剛体とによって周囲を取り囲まれた空洞を
有しており、その第一可動体とその第二可動体はその空
洞の内部に配置されており、その上部剛体とその下部剛
体の垂直方向にその上部剛体とその下部剛体が相対運動
する場合にはその第一可動体とその第二可動体も同様に
相対運動を生じ、その上部剛体とその下部剛体が水平方
向に相対運動する場合にはその第一可動体とその第二可
動体は相対運動をしない構造を有し、その空洞にはダイ
ラタント物質が封入されていることにある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0008】図1は、本発明の支持要素の一実施形態を
示す部分断面図である。支持要素1は、上部剛体2と、
下部剛体3とを有しており、円筒状の弾性体4は上部剛
体2と下部剛体3との間に配置され、上部剛体2と下部
剛体3とに接続されている。この構成により、支持要素
1は、上部剛体2と下部剛体3と弾性体4とによって形
成される空洞5を有し、空洞5にはダイラタント物質6
が封入されている。また上部剛体2の内側の面には第一
可動体7が取り付けられている。下部剛体3の内側の面
には積層ゴム8を介して第二可動体9が取り付けられて
いる。積層ゴム8は水平方向に軟で、上下方向に剛とな
るように配置されている。そのため第二可動体は上下方
向の運動を拘束されるが、水平方向の運動は比較的容易
である。第二可動体9は貫通穴10を有しており、貫通
穴10の上端にはブッシュ11が配置されている。第一
可動体7はブッシュ11を介して貫通穴10に挿入され
ている。
【0009】この構成により、第一可動体7と第二可動
体9は狭い隙間を介して接触せずに配置されるととも
に、第一可動体7と第二可動体9は上下方向には相対運
動が可能であるが、水平方向の相対運動は拘束されてい
る。また、支持要素1は、底面を図示しない基礎部に接
し、もしくは底面を基礎部に取り付け、上面に図示しな
い支持対象となる機器を乗せる、もしくは機器を取り付
けることによって機器を支持する。
【0010】この構成の支持要素1を用いて機器を支持
した場合の挙動について説明する。機器が上下に振動す
る場合は、機器と共に上部剛体2および第一可動体7が
振動し、第一可動体7と第二可動体9との間に相対運動
が発生する。すると貫通穴10の内部に存在するダイラ
タント物質6に流動が生じる。機器が大きく振動しよう
とする場合は、ダイラタント物質6に発生する流動が大
きくなり、ダイラタント物質6に生じるせん断速度がダ
イラタント物質6の臨界せん断速度を超えるとダイラタ
ント物質6の粘度は急激に大きくなる。
【0011】すると第一可動体7と第二可動体9の相対
運動に対して大きな抵抗力が発生し、機器の振動は急激
に減衰される。機器の振動が小さな場合はダイラタント
物質6に生じるせん断速度が小さく、そのためダイラタ
ント物質6の粘度は小さい状態にある。このため、支持
要素1の減衰は小さく、また上下方向の剛性が小さいた
め、支持要素1には振動絶縁性があり、機器の振動は基
礎部には伝達されない。また、第一可動体7と第二可動
体9との水平方向の相対運動が拘束されているため、第
一可動体7と第二可動体9との間隔は変化しない。その
ため振動の絶縁および抑制の動作は常に安定に行われ、
ダイラタント物質6が粘度変化し始める際の機器の振動
の大きさが変化することはない。
【0012】次に、機器が水平方向に振動する場合につ
いて述べる。この場合は、ブッシュ11によって第一可
動体と第二可動体の相対運動が拘束されているため、上
部剛体2および第一可動体7に加えて第二可動体が機器
と共に振動する。その結果、第二可動体9と下部剛体3
との間に存在するダイラタント物質6に流動が生じる。
機器が大きく振動しようとすると、第二可動体9と下部
剛体3の相対運動は大きくなり、その結果生じる流動に
よりダイラタント物質6に生じるせん断速度がダイラタ
ント物質6の臨界せん断速度よりも大きくなると、ダイ
ラタント物質6の粘度が急激に増大し、第二可動体9と
下部剛体3との相対運動に対して大きな抵抗力を発生す
る。その結果、機器の振動は減衰され、抑制される。機
器の振動が小さな場合はダイラタント物質6に生じるせ
ん断速度が小さく、そのためダイラタント物質6の粘度
は小さい状態にある。
【0013】このため、支持要素1の減衰は小さく、ま
た水平方向の剛性が小さいため、支持要素1には振動絶
縁性があり、機器の振動は基礎部には伝達されない。ま
た、第二可動体9は積層ゴム8によって支持されている
ために上下方向に変位を生じることがなく、第二可動体
9と下部剛体3との隙間は変化しない。そのため常に安
定した特性で振動の抑制および絶縁を実現することが可
能である。
【0014】ダイラタント物質6としては、微細な砂に
少量の水を加えたもの、片栗粉に少量の水を加えペース
ト状にしたもの、またはプラスティックの微粒子を分散
媒に分散させたディスパージョン等を用いることが可能
である。
【0015】また、第一可動体7と第二可動体9の間隔
を適宜設定することによって、ダイラタント物質6に粘
度変化を生じさせる機器の上下方向の振動の大きさを適
宜設定することが可能である。さらに第二可動体9と下
部剛体3の間隔を適宜設定することによって、ダイラタ
ント物質6に粘度変化を生じさせる機器の上下方向の振
動の大きさを適宜設定することが可能である。
【0016】図2は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素21は、上部剛体2
2と下部剛体23の間に円筒形の弾性体24を接合した
構成となっており、内部に空洞25を有している。第一
可動体26は空洞25の中に配置されており、上部剛体
22に連結されている。第二可動体27は空洞25の中
に配置されており、積層ゴム28を介して下部剛体23
に取り付けられている。また第二可動体27は貫通穴2
9を有しており、貫通穴29の上端にはブッシュ30が
配置されている。
【0017】第一可動体26はブッシュ30を介して貫
通穴29に挿入されている。第一可動体26と第二可動
体27は狭い隙間を有して接触せずに配置されている。
第二可動体27は側面に溝31,32,33を有する略
円筒形状をしており、溝31,32,33にはそれぞれ
中心に貫通穴を有する円盤34,35,36が配置され
ている。円盤34,35,36はそれぞれ連結要素3
7,38に接続され、連結要素37,38はそれぞれ下
部剛体23に接続されている。空洞25の内部にはダイ
ラタント物質6が封入されている。
【0018】この支持要素21を用いて機器を支持した
場合は、上下方向の振動に関しては図1に示した支持要
素1と同様の作用により機器の大振動を抑制する。機器
が水平方向に振動した場合は、下部剛体27に加えて円
盤34,35,36と第二可動体27との間に相対運動
が生じ、下部剛体23および円盤34,35,36と第
二可動体27の間に存在するダイラタント物質6に流動
が生じる。このため広範囲でダイラタント物質6が粘度
増大するために、より大きな抵抗力を発生させることが
可能となる。
【0019】図3は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素41は、上部剛体4
2と下部剛体43の間に円筒形の弾性体44を接合した
構成となっており、内部に空洞45を有している。上部
可動体46,47,48は空洞45の中に配置されてお
り、上部剛体42に連結されている。第二可動体49は
空洞45の中に配置されており、積層ゴム50を介して
下部剛体43に取り付けられている。また第二可動体4
9は貫通穴51,52,53を有しており、貫通穴5
1,52,53の上端にはブッシュ54,55,56が
配置されている。
【0020】また上部可動体46,47,48はブッシ
ュ56,57,58を介して貫通穴51,52,53に
それぞれ挿入されている。この構成により、上部可動体
46,47,48と第二可動体49は狭い隙間を有して
接触せずに配置される。空洞45の内部にはダイラタン
ト物質6が封入されている。
【0021】この支持要素41を用いて機器を支持した
場合は、水平方向の振動に関しては図1に示した支持要
素1と同様の作用により機器の大振動を抑制する。機器
が上下方向に振動した場合は、上部可動体46,47,
48のそれぞれと下部剛体49との間に相対運動が生
じ、上部可動体46,47,48と第二可動体49との
間に存在するダイラタント物質6に流動が生じる。この
ため広範囲でダイラタント物質6が粘度増大するため
に、より大きな抵抗力を発生させることが可能となる。
【0022】図4は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素61は、図1に示し
た支持要素1の下部剛体3の上面に凸部62を持たせた
ものである。また凸部62は第二可動体9の下側に配置
され、下部剛体3と第二可動体9は狭い隙間を有して対
向している。この構成によれば、積層ゴム8の高さを低
くすることなく、すなわち積層ゴム8の水平方向の剛性
を大きくすることなく、ダイラタント物質6が粘度増大
する振動の大きさを小さな値に設定することが可能とな
る。
【0023】図5は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素71は、図1に示し
た支持要素1の下部剛体3の底面にざぐり穴72を設
け、さらにざぐり穴72の底面からは内部に向かってね
じ穴73が貫通された構成である。ねじ穴73には連結
ボルト74が挿入されている。空洞5の内部の第二可動
体9と下部剛体3との間には剛体板75が配置されてお
り、剛体板75は連結ボルト74に剛に固定されてい
る。
【0024】この支持要素71によって機器を支持した
場合は、図1に示した支持要素1と同様の作用によっ
て、全ての方向の振動について大きな振動を抑制し、機
器の振動が小さな時は振動絶縁効果により機器の振動を
基礎部に伝達しない。また連結ボルト74を回転するこ
とによって第二可動体9と剛体可動板75の間隔を変化
させることが可能であり、よってダイラタント物質6の
粘度が増大する振動の大きさを適宜変更することが可能
となる。
【0025】図6は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素81は、図1に示し
た支持要素1のブッシュ11の代わりに環状積層ゴム8
2を用いたものである。また環状積層ゴム82は同心円
筒形のゴムおよび鋼板を積層した構造であり、水平方向
に剛であり上下方向には柔となっている。また、第一可
動体7の環状積層ゴム82に接続されている部分は細径
となっており、貫通穴10の内部では太くなっている。
【0026】この構成により、第一可動体7と第二可動
体9は水平方向に拘束される。また、剛体のブッシュを
用いた場合とは異なり、第一可動体7に摺動部が存在し
ない。よって摺動による磨耗等の危険がない。機器の振
動に対しては、図1に示した支持要素1と同様の作用に
より、大振動を抑制し小振動時には基礎部に振動を伝達
しない。また、第一可動体7の環状積層ゴム82に接続
されている部分は細径となっており、貫通穴10の内部
では太径となる構造であるから、環状積層ゴム82の厚
さを薄くすることなく、ダイラタント物質6が粘度増大
する振動の大きさを小さくすることが可能となってい
る。
【0027】図7は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素91は、上部剛体9
2,下部剛体93の間に円筒形の弾性体94を接合した
構成となっており、内部に空洞95を有している。第一
可動体96は空洞95の中に配置されており、上部剛体
92に連結されている。第二可動体97は空洞95の中
に配置されている。また第二可動体97は貫通穴98を
有しており、貫通穴98の上端にはブッシュ99が配置
されている。第一可動体96はブッシュ99を介して貫
通穴98に挿入されている。
【0028】この構成により、第一可動体96と第二可
動体97は狭い隙間を有して接触しないように配置され
ている。下部剛体92には突起100,101が存在
し、突起100,101の上に第二可動体97が配置さ
れている。空洞95の第二可動体の上部には剛体円盤1
02が配置され、下部剛体93に剛に固定された支持柱
103,104に剛に固定されている。
【0029】この構成によって剛体円盤102は下部剛
体93に剛に固定されている。さらに剛体円盤102は
貫通穴105を有しており、貫通穴105には第一可動
体96が貫通されている。また剛体円盤102は突起1
06,107を有しており、突起106,107は第二
可動体97と接している。この構成によって、第二可動
体97は上下方向への運動を規制されており、上下方向
には運動可能となっている。
【0030】この支持要素91によって機器を支持した
場合は、図1に示した支持要素1と同様の作用によっ
て、全ての方向の振動について大きな振動は抑制し、機
器の振動が小さな時は振動絶縁効果により機器の振動を
基礎部に伝達しない。水平方向の振動の際には、第二可
動体97と下部剛体93との隙間に加えて、第二可動体
97と剛体円盤102との隙間においてダイラタント物
質の抵抗力が発生するため、比較的大きな抵抗力を発生
することが可能である。また水平方向に関して図1にあ
るような積層ゴムがなくなるため、支持要素91の水平
方向の剛性を小さな値にすることが可能となり、小振動
時の振動絶縁性を向上させる。
【0031】図8は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素111は図1に示し
た支持要素1の空洞5のうち、第二可動体9の上部に気
体封入弾性体112を配置した構造となっている。この
構造によれば、気体封入弾性体112が体積変化するこ
とによって空洞5の体積変化を許容するので、支持要素
111の剛性を小さくすることが可能となる。また気体
封入弾性体112が第二可動体9の上部にあるため、ダ
イラタント物質6の粘度変化が生じる部分、すなわち第
二可動体9と下部剛体3との間および第二可動体9の貫
通穴10におけるダイラタント物質6の流動を妨げるこ
とはない。よって気体封入弾性体112がダイラタント
物質6の粘度変化に影響することはない。
【0032】図9は、本発明の支持要素の別の実施形態
を示す部分断面図である。支持要素121の下部剛体1
22と第二可動体123との間には積層ゴムリング12
4が配置され、それぞれ接合されている。また第二可動
体123は貫通穴125を有しており、貫通穴125の
上部にはブッシュ126が配置されている。さらに上部
剛体127に連結された第一可動体128が、ブッシュ
126を介して貫通穴125に挿入されている。第一可
動体128と第二可動体123は狭い隙間を介して接触
しないように配置されている。また上部剛体127と第
二可動体123との間にはコイルばね129が配置され
ている。ブッシュ126,第一可動体128,第二可動
体123,弾性体リング124および下部剛体122に
よって構成される空洞130の内部にはダイラタント物
質6が充満することなく封入されている。
【0033】この支持要素121により機器を支持した
場合は、図1に示した支持要素1と同様の作用によっ
て、機器の全ての方向の振動について大きな振動を抑制
することを可能にするとともに、機器の振動が小さな場
合は機器の振動の基礎部への伝達を防ぐことを可能にす
る。また、支持要素121は支持要素121の外周を構
成する弾性体を必要としないので、比較的小型に構成す
ることができる。
【0034】図10は、本発明の支持要素の別の実施形
態を示す部分断面図である。支持要素131の下部剛体
132の上面には積層ゴムリング133が接合されてお
り、積層ゴムリング133には第二可動体134が取り
付けられている。第二可動体134の上面は円錐形の凹
部135があり、凹部135の中心には貫通穴136が
開けられている。また第二可動体134の上部には同心
円筒形のゴムおよび鋼板を積層した環状積層ゴム137
が取り付けられており、環状積層ゴム137の中心を第
一可動体138が貫通している。
【0035】また第一可動体138は第二可動体134
の貫通穴136に挿入されており、第一可動体138と
第二可動体134とは狭い隙間を有して配置されてい
る。第一可動体138の上端には上部剛体139が取り
付けられている。第一可動体138,円形積層ゴム13
7,第二可動体134,積層ゴムリング133および下
部剛体132によって周囲を囲まれた空洞139にはダ
イラタント物質6が封入されている。また空洞のうち、
第二可動体の円錐形凹部135にはドーナツ形の気体封
入弾性体140が、第一可動体132と接しないように
配置されている。
【0036】この支持要素131は、円形積層ゴム13
7の上下方向の弾性によって、機器を支持することが可
能である。よってコイルばね等の機器を支持するための
弾性体を必要としないので、小型化が可能である。ま
た、第二可動体134の円錐形凹部135によって環状
積層ゴム137の変形が許容され、さらに気体封入弾性
体140が体積変化することによって空洞139の体積
変化が許容される。また気体封入弾性体140は第一可
動体138に接しないので、第一可動体138の運動に
抵抗を与えない。
【0037】これらによって、支持要素131の上下方
向の剛性が小さいことが保証される。また水平方向につ
いては、積層ゴムリング133の剛性が小さいので、支
持要素131の水平方向の剛性も小さな値となる。よっ
て全ての方向について支持要素131の剛性が小さく、
また小振動時はダイラタント物質6の粘度も小さいた
め、小振動時には支持要素131に振動絶縁効果があ
り、機器の振動を基礎部に伝達しない。
【0038】さらに、機器が上下方向に大きく振動しよ
うとする場合は、第一可動体138と第二可動体134
の相対運動によって、ダイラタント物質6に流動が生じ
て粘度が増大し、振動を抑制する。また、水平方向の大
振動については、第二可動体134と下部剛体132の
相対運動に起因するダイラタント物質の流動によって粘
度が増大し、大きな抵抗力を発生して振動を抑制する。
【0039】図11は、本発明の支持要素の別の実施形
態を示す部分断面図である。支持要素141は図1に示
した支持要素1のブッシュ11を第二可動体9から独立
させ、剛体円盤142によって支持した構成となってい
る。また剛体円盤142は、第二可動体に剛に固定され
た支持柱143,144に剛に取り付けられている。こ
の構成によれば、ダイラタント物質6が貫通穴10を通
り抜けることが可能となる。このため、小振動時に第一
可動体7がダイラタント物質6から受ける抵抗力が小さ
くなり、振動絶縁性を向上させることが可能となる。
【0040】図12は、本発明の支持要素の別の実施形
態を示す部分断面図である。支持要素151は図12に
示した支持要素141の第二可動体9の有する貫通穴1
0の代わりに貫通していない穴152を有しており、穴
152の底面にはスリット153を配した構成となって
いる。この構成によれば、支持される機器が振動した場
合に、ダイラタント物質6は第一可動体7および第二可
動体9の間の隙間に加えて、スリット153内において
流動を生じる。
【0041】支持要素151を用いて機器を支持した場
合について考える。機器が上下に振動した場合、機器の
振動が大きくなると、スリット153中でダイラタント
物質6に生じるせん断速度が臨界せん断速度より大きく
なり、スリット153内でダイラタント物質6の粘度が
急激に大きくなるため、スリット153をダイラタント
物質6が通過することができなくなる。よって第一可動
体7の受ける抵抗力は大きくなり、振動を抑制する。機
器がさらに大きく振動しようとすると、第一可動体7と
第二可動体9との隙間においてダイラタント物質6が粘
度増大し、さらに大きな抵抗力を発生して機器の振動を
抑制する。このように、抵抗力の変化を2段階にするこ
とが可能となる。
【0042】また、スリット153の形状や第一可動体
7と第二可動体9との隙間の形状を調整することによっ
て、スリット153内でダイラタント物質6が粘度増大
するよりも小さな振動で、第一可動体7と第二可動体9
との隙間におけるダイラタント物質6の粘度増大を発生
させることが可能である。この場合も、抵抗力の変化を
2段階にすることが可能である。また、スリット153
の形状や第一可動体7と第二可動体9との隙間の形状を
調整することによって、次に述べる動作により、スリッ
ト153内でのダイラタント物質6の粘度増大と、隙間
におけるダイラタント物質6の粘度増大を同時に生じさ
せることが可能である。
【0043】この場合、機器の振動が大きくなると、ま
ず、スリット153中でダイラタント物質6が粘度増大
し、ダイラタント物質6がスリット153内を流動する
ことができなくなる。すると、ダイラタント物質6は第
一可動体7と第二可動体9との隙間を流動しようとす
る。するとこの隙間でのダイラタント物質6に発生する
せん断速度が急激に大きくなる。よって、この隙間にお
いてもダイラタント物質6の粘度が増大し、第一可動体
7の受ける抵抗力が急激に大きくなる。この場合は、ス
リット153内でのダイラタント物質6の粘度増大と隙
間におけるダイラタント物質6の粘度増大がほぼ同時に
生じるため、急激に大きな抵抗力を発生し、機器の振動
を急激に抑制することが可能となる。
【0044】図13は、本発明の支持要素の別の実施形
態を示す部分断面図である。支持要素161は、上部剛
体162と、中間剛体163と、上部剛体162と中間
剛体163との間に配置され、上部剛体162と中間剛
体163とに接続されている円筒状の弾性体164とを
有しており、その上部剛体162とその中間剛体163と
その弾性体164とによって上部空洞165を形成して
いる。また、支持要素161は下部剛体166と、下部
剛体166と中間剛体163との間に配置され中間剛体
163と下部剛体166に結合されている剛体筒167
を有しており、中間剛体163,下部剛体166および
弾性筒167によって下部空洞168を形成している。
【0045】中間剛体163はスリット169を有して
おり、上部空洞165と下部空洞168はスリット16
9によって連通している。上部剛体162の内面には第
一可動体170が連結されており、中間剛体163の上
面には支持弾性体171を介して第二可動体172が連
結されている。第二可動体172の上面には剛体柱17
3,174が結合されており、剛体柱173,174と
第一可動体170は、上下方向が薄い板ばね175,1
76によって連結されている。空洞168には気体封入
弾性体177が配置されている。また上部空洞165お
よび下部空洞168にはダイラタント物質6が封入され
ている。
【0046】この支持要素161を用いて機器を支持し
た場合の動作について説明する。まず、機器が水平方向
に振動する場合について考える。この場合は、機器と共
に上部剛体162および第一可動体170が振動する。
また、板ばね175,176は面外方向には柔軟である
が面内方向には剛であるという特性を有しており、水平
方向の運動は板ばね175,176の面内方向の運動で
あるから、第一可動体170と第二可動体172は共に
運動しようとする。よって、機器の振動と共に第二可動
体172も水平方向に振動する。機器の振動が大きくな
ると、第二可動体172と中間剛体163との間に存在
するダイラタント物質6の粘度が急激に増大し、機器の
振動を抑制する。
【0047】機器が上下方向に振動する場合は、第一可
動体170の運動は板ばね175,176の面外方向の
運動であるから、第一可動体170と第二可動体172
は相対運動が可能となる。よって第二可動体172は振
動せずに上部剛体162と第一可動体170が振動す
る。上部剛体170が上下方向に振動すると、上部空洞
165の体積が変化する。この場合、下部空洞168に
配置された気体封入弾性体177は体積変化が可能であ
るから、上部空洞165の体積変化を気体封入弾性体1
77が吸収することになる。よってダイラタント物質6
は上部剛体162の振動と共にスリット169内を通過
する。
【0048】機器の振動が大きくなると、スリット16
2内のダイラタント物質6に生じるせん断速度が臨界せ
ん断速度以上になり、ダイラタント物質6の粘度が急激
に増大する。するとダイラタント物質6はスリット16
9を通過することができなくなり、よって上部剛体16
2の運動に対する抵抗力が発生する。これにより機器の
振動は抑制される。機器の振動が小さい場合はダイラタ
ント物質6の粘度は小さく、振動絶縁効果によって機器
の振動を基礎部に伝達しない。
【0049】また、この構成によれば、摺動部がないた
めに、摺動による異音や破損の危険がない。また、第二
可動体は、上部剛体162とは板ばね175,176を
介して連結されているので、図1に示した支持要素1の
ダイラタント物質6が粘度増大した場合のような、上下
方向に大きな力を受けることがない。そのため、支持部
材として積層ゴムを用いなくとも、第二可動体172と
中間剛体163との距離を一定に保つことが可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の支持要素
を用いて機器を支持することによって、全ての方向の振
動に関して、機器が大きく振動しようとした場合は確実
にその振動を抑制し、それ以外の場合には機器の振動を
基礎部に伝達しないという振動絶縁特性を確保すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図2】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図3】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図4】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図5】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図6】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図7】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図8】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図9】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断面
図である。
【図10】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断
面図である。
【図11】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断
面図である。
【図12】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断
面図である。
【図13】本発明の支持要素の一実施形態を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1…支持要素、2…上部剛体、3…下部剛体、4…弾性
体、5…空洞、6…ダイラタント物質、7…第一可動
体、8…支持弾性体、9…第二可動体、10…貫通穴、
11…ブッシュ、21…支持要素、22…上部剛体、2
3…下部剛体、24…弾性体、25…空洞、26…第一
可動体、27…第二可動体、28…積層ゴム、29…貫
通穴、30…ブッシュ、31,32,33…溝、34,
35,36…円盤、37,38…連結要素、41…支持
要素、42…上部剛体、43…下部剛体、44…弾性
体、45…空洞、46,47,48…上部可動体、49
…第二可動体、50…積層ゴム、51,52,53…貫
通穴、54,55,56…ブッシュ、61…支持要素、
62…凸部、71…支持要素、72…ざぐり穴、73…
ねじ穴、74…連結ボルト、75…剛体板、81…支持
要素、82…環状積層ゴム、91…支持要素、92…上
部剛体、93…下部剛体、94…弾性体、95…空洞、
96…第一可動体、97…第二可動体、98…貫通穴、
99…ブッシュ、100,101…突起、102…剛体
円盤、103,104…支持柱、105…貫通穴、10
6,107…突起、111…支持要素、112…気体封
入弾性体、121…支持要素、122…下部剛体、12
3…第二可動体、124…積層ゴムリング、125…貫
通穴、126…ブッシュ、127…上部剛体、128…第
一可動体、129…コイルばね、130…空洞、131
…支持要素、132…下部剛体、133…積層ゴムリン
グ、134…第二可動体、135…凹部、136…貫通
穴、137…環状積層ゴム、138…第一可動体、13
9…空洞、140…気体封入弾性体、141…支持要
素、142…剛体板、143,144…支持柱、151
…支持要素、152…穴、153…スリット、161…
支持要素、162…上部剛体、163…中間剛体、16
4…弾性体、165…上部空洞、166…下部剛体、1
67…剛体筒、168…下部空洞、169…スリット、
170…第一可動体、171…支持弾性体、172…第
二可動体、173,174…剛体柱、175,176…板
ばね、177…気体封入弾性体。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部剛体と、下部剛体と、筒状の弾性体
    と、ダイラタンシー特性を有する物質と、第一可動体
    と、第二可動体とを有する支持要素であって、その筒状
    の弾性体は、その上部剛体とその下部剛体との間に配置
    されて結合されており、そのためにその支持要素はその
    上部剛体とその弾性体とその下部剛体とによって周囲を
    取り囲まれた空洞を有しており、その第一可動体とその
    第二可動体はその空洞の内部に配置されており、その上
    部剛体とその下部剛体の垂直方向にその上部剛体とその
    下部剛体が相対運動する場合にはその第一可動体とその
    第二可動体も同様に相対運動を生じ、その上部剛体とそ
    の下部剛体が水平方向に相対運動する場合にはその第一
    可動体とその第二可動体は相対運動をしない構造を有
    し、その空洞にはダイラタント物質が封入されているこ
    とを特徴とした支持要素。
  2. 【請求項2】上部剛体と、下部剛体と、筒状の弾性体
    と、ダイラタンシー特性を有する物質と、第一可動体
    と、第二可動体と、異方性弾性体とによって構成された
    支持要素であって、その筒状の弾性体は、その上部剛体
    とその下部剛体との間に配置されて結合されており、そ
    のためにその支持要素はその上部剛体とその弾性体とそ
    の下部剛体とによって周囲を取り囲まれた空洞を有して
    おり、その空洞には前記ダイラタンシー特性を有する物
    質が封入されており、前記第一可動体および前記第二可
    動体はその空洞の内部に配置され、その第一可動体は前
    記上部剛体または前記下部剛体に固定されており、その
    第二可動体はその上部剛体およびその下部剛体のうち前
    記第一可動体が固定されていない側に、前記異方性弾性
    体を介して連結されており、その異方性弾性体はその第
    二可動体の水平方向には軟であるが垂直方向には剛であ
    り、その第二可動体は貫通穴を有しており、その貫通穴
    にはブッシュが配置されており、その第一可動体はその
    ブッシュを介してその貫通穴に挿入されていることを特
    徴とした支持要素。
  3. 【請求項3】上部剛体と、下部剛体と、筒状の弾性体
    と、ダイラタンシー特性を有する物質と、第一可動体
    と、第二可動体とを有する支持要素であって、その筒状
    の弾性体は、その上部剛体とその下部剛体との間に配置
    されて結合されており、そのためにその支持要素はその
    上部剛体とその弾性体とその下部剛体とによって周囲を
    取り囲まれた空洞を有しており、その空洞には前記ダイ
    ラタンシー特性を有する物質が封入されており、前記第
    一可動体および前記第二可動体はその空洞の内部に配置
    され、その第一可動体は前記上部剛体または前記下部剛
    体に固定されており、その第二可動体は貫通穴を有して
    おり、その貫通穴にはブッシュが配置されており、その
    第一可動体はそのブッシュを介してその貫通穴に挿入さ
    れており、その上部剛体およびその下部剛体のうち前記
    第一可動体が固定されていない側の内側の面には突起が
    配置され、その突起上にその第二支持要素が固定されず
    に配置されており、その第二可動体と前記上部剛体と前
    記下部剛体のうち前記第一可動体が固定されている側と
    の間には剛体板が配置され、その剛体板はその上部剛体
    とその下部剛体のうちその上部剛体が固定されていない
    側に支持柱を介して固定されており、その剛体板はその
    第二可動体の方向に凸な突起を有しており、その第二剛
    体はその剛体板の有する突起に接していることを特徴と
    した支持要素。
  4. 【請求項4】請求項2乃至3に記載の支持要素であっ
    て、少なくとも1つの剛体板が前記空洞内に配置されて
    おり、その剛体板は前記第二可動体の前記下部剛体と前
    記上部剛体のうち第二可動体が連結されている側に平行
    な面と対向しており、その剛体板は連結部材を介してそ
    の下部剛体とその上部剛体のうち第二可動体が連結され
    ている側に剛に取り付けられていることを特徴とした支
    持要素。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4に記載の支持要素であっ
    て、前記第二可動体には複数の貫通穴が開けられてお
    り、その貫通穴のそれぞれにはブッシュが配置されてお
    り、前記上部剛体と前記下部剛体のうち第一可動体が取
    り付けられている側にはその貫通穴と同数の第一可動体
    が取り付けられており、その可動体はその貫通穴にその
    ブッシュを介してそれぞれ挿入されていることを特徴と
    した支持要素。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5に記載の支持要素であっ
    て、前記上部剛体と前記下部剛体のうち前記第二可動体
    が取り付けられている側の、その第二可動体と対向した
    面に凸部を設けたことを特徴とする支持要素。
  7. 【請求項7】請求項2乃至6に記載の支持要素であっ
    て、前記空洞内の前記上部剛体と前記下部剛体のうち前
    記第二可動体が取り付けられている側とその第二可動体
    の間には剛体板が配置されており、その剛体板はその上
    部剛体とその下部剛体のうちその第二可動体が取り付け
    られている側に剛に連結されており、その剛体板はその
    剛体板とその第二可動体との間隔を調整可能とする手段
    を有することを特徴とした支持要素。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7に記載の支持要素であっ
    て、前記上部剛体と前記下部剛体のうち前記第二可動体
    が取り付けられている側とその第二可動体との間に配置
    されている異方性弾性体として積層ゴムを用いたことを
    特徴とする支持要素。
  9. 【請求項9】請求項2乃至8に記載の支持要素であっ
    て、前記ブッシュの代わりに積層ゴムを配置し、その積
    層ゴムはその第一可動体およびその第二可動体に連結さ
    れていることを特徴とした支持要素。
  10. 【請求項10】請求項2乃至9に記載の支持要素であっ
    て、前記空洞の内部に気体封入弾性体を配置したことを
    特徴とする支持要素。
  11. 【請求項11】上部剛体と、下部剛体と、第一可動体
    と、第二可動体と、リング状異方性弾性体と、荷重支持
    用の弾性体と、ブッシュと、ダイラタンシー特性を有す
    る物質を有する支持要素であって、そのリング状弾性体
    はその第二可動体とその下部剛体の間に配置され、その
    リング状弾性体はその第二可動体とその下部剛体に結合
    されており、その第二可動体は上面から下面に向けて貫
    通されている貫通穴を有し、その貫通穴の上端にはブッ
    シュが配置されており、第一可動体はそのブッシュを介
    してその貫通穴に挿入されており、その第一可動体の外
    側の端には前記上部剛体が取り付けられており、その上
    部剛体には前記荷重支持用の弾性体が接しており、その
    下部剛体とそのリング状弾性体とその第二可動体とによ
    って囲まれた空間には前記ダイラタンシー特性を有する
    物質が配置されていることを特徴とした支持要素。
  12. 【請求項12】上部剛体と、下部剛体と、筒状の弾性体
    と、ダイラタンシー特性を有する物質と、第一可動体
    と、第二可動体と、異方性弾性体と、剛体板とを有する
    支持要素であって、その筒状の弾性体は、その上部剛体
    とその下部剛体との間に配置されて結合されており、そ
    のためにその支持要素はその上部剛体とその弾性体とそ
    の下部剛体とによって周囲を取り囲まれた空洞を有して
    おり、その空洞には前記ダイラタンシー特性を有する物
    質が封入されており、前記第一可動体および前記第二可
    動体はその空洞の内部に配置され、その第一可動体は前
    記上部剛体または前記下部剛体に固定されており、その
    第二可動体はその上部剛体およびその下部剛体のうち前
    記第一可動体が固定されていない側に、前記異方性弾性
    体を介して連結されており、その異方性弾性体はその第
    二可動体の水平方向には軟であるが垂直方向には剛であ
    り、その第二可動体は貫通穴を有しており、その剛体板
    は貫通穴を有しており、その剛体板のその剛体穴にはブ
    ッシュが配置されており、その第一可動体はそのブッシ
    ュを介してその剛体板のその貫通穴およびその第二可動
    体のその貫通穴に挿入されていることを特徴とした支持
    要素。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の支持要素であって、
    前記第二可動体は前記貫通穴の代わりに貫通していない
    穴を有し、その穴の底部に少なくとも1つの、その穴よ
    りも断面積の小さな貫通穴を有することを特徴とした支
    持要素。
  14. 【請求項14】上部剛体と、中間剛体と、下部剛体と、
    筒状の弾性体と、ダイラタンシー特性を有する物質と、
    第一可動体と、第二可動体と、支持弾性体と、剛体筒
    と、気体封入弾性体と、板ばねによって構成された支持
    要素であって、その筒状の弾性体は、その上部剛体とそ
    の中間剛体との間に配置され、その弾性体とその上部剛
    体とその中間剛体とは結合されており、そのためにその
    支持要素はその上部剛体とその弾性体とその中間剛体と
    によって周囲を取り囲まれた上部空洞を有しており、そ
    の剛体筒はその中間剛体とその下部剛体との間に配置さ
    れ、その中間剛体とその剛体筒とその下部剛体とは結合
    されており、そのためその支持要素はその中間剛体とそ
    の剛体筒とその下部剛体とによって周囲を囲まれた下部
    空洞を有しており、前記第一可動体および前記第二可動
    体はその上部空洞の内部に配置され、その第一可動体は
    前記上部剛体または前記中間剛体に固定されており、そ
    の第二可動体はその上部剛体およびその中間剛体のうち
    前記第一可動体が固定されていない側に、前記支持弾性
    体を介して連結されており、その第一可動体とその第二
    可動体は板ばねを介して連結されており、その板ばねは
    中間剛体と平行に配置されており、その中間剛体には少
    なくとも1つの貫通穴が開けられており、そのためその
    上部空洞とその下部空洞はその貫通穴によって連通して
    おり、その下部空洞には前記気体封入弾性体が配置され
    ており、その上部空洞とその下部空洞には前記ダイラタ
    ンシー特性を有する物質が封入されていることを特徴と
    する支持要素。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040348A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Polymatech Co Ltd 粘性流体封入ダンパー
JP2016084624A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 三菱重工業株式会社 耐風装置
KR101860240B1 (ko) * 2016-12-30 2018-05-21 박해동 중간수평판을 가지는 수평 감쇠력 증가 댐퍼
JP2018124464A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 ウシオ電機株式会社 露光装置

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