JPH102811A - 外力計測装置およびその製造方法 - Google Patents
外力計測装置およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH102811A JPH102811A JP8175794A JP17579496A JPH102811A JP H102811 A JPH102811 A JP H102811A JP 8175794 A JP8175794 A JP 8175794A JP 17579496 A JP17579496 A JP 17579496A JP H102811 A JPH102811 A JP H102811A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- substrate
- movable portion
- forming step
- conical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
- Pressure Sensors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部から加わる加速度または角速度により、
円錐状可動部を全体的または部分的に変位させ、この変
位を検出して加速度または角速度の大きさを計測する。 【解決手段】 外力計測装置としての角速度計測装置1
は、中央部に支持柱3を介して円錐状可動部4が支持さ
れ、その開口部4Aが凹陥穴となっている。また、シリ
コン基板2上には一の電極板5と他の電極板6が交互に
放射状に形成されている。円錐状可動部4の開口部4A
を楕円となるように振動させた状態で、垂直軸の周りに
角速度が加わるとコリオリ力により振動の節となる部分
が楕円振動を行う。これを円錐状可動部4と電極板6と
の間の静電力で検出する。
円錐状可動部を全体的または部分的に変位させ、この変
位を検出して加速度または角速度の大きさを計測する。 【解決手段】 外力計測装置としての角速度計測装置1
は、中央部に支持柱3を介して円錐状可動部4が支持さ
れ、その開口部4Aが凹陥穴となっている。また、シリ
コン基板2上には一の電極板5と他の電極板6が交互に
放射状に形成されている。円錐状可動部4の開口部4A
を楕円となるように振動させた状態で、垂直軸の周りに
角速度が加わるとコリオリ力により振動の節となる部分
が楕円振動を行う。これを円錐状可動部4と電極板6と
の間の静電力で検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば加速度また
は角速度等の外力を検出できる外力計測装置およびその
製造方法に関する。
は角速度等の外力を検出できる外力計測装置およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外力計測装置として、特開平7−
12575号公報に示すものが知られている。
12575号公報に示すものが知られている。
【0003】この外力計測装置は角速度計測装置として
構成され、該角速度計測装置は、基板上にニッケルの電
解メッキで形成されたリングと、該リングを中心で支持
すべく、該リングの半径方向に位置して該リングと基板
との間に形成された半円状の8本の梁と、前記リングの
外周側に位置して等間隔で基板上に配設された16個の
電極とから構成され、前記リングと各梁によって可動部
を形成している。また、前記リングは真円でその厚さは
均一に形成されている。このように構成される従来技術
による角速度計測装置では、リングと該各電極との間の
静電力を利用してリングの振動および変位を検出する。
構成され、該角速度計測装置は、基板上にニッケルの電
解メッキで形成されたリングと、該リングを中心で支持
すべく、該リングの半径方向に位置して該リングと基板
との間に形成された半円状の8本の梁と、前記リングの
外周側に位置して等間隔で基板上に配設された16個の
電極とから構成され、前記リングと各梁によって可動部
を形成している。また、前記リングは真円でその厚さは
均一に形成されている。このように構成される従来技術
による角速度計測装置では、リングと該各電極との間の
静電力を利用してリングの振動および変位を検出する。
【0004】次に、リングの振動を利用した角速度計測
装置の動作原理について図21および図22に基づいて
説明する。
装置の動作原理について図21および図22に基づいて
説明する。
【0005】まず、リングRの外周の直径方向に位置し
た電極板とリングRとの間に励振信号を入力する。これ
により、図21のリングRは二点鎖線で示す如く、左右
のX軸方向に楕円、前後のY軸方向に楕円となるような
振動を交互に発生する。このとき、X軸、Y軸に対して
45度ずれたリングRの4個の点が励振振動の節P,
P,…となった振動を行う。
た電極板とリングRとの間に励振信号を入力する。これ
により、図21のリングRは二点鎖線で示す如く、左右
のX軸方向に楕円、前後のY軸方向に楕円となるような
振動を交互に発生する。このとき、X軸、Y軸に対して
45度ずれたリングRの4個の点が励振振動の節P,
P,…となった振動を行う。
【0006】そして、リングRを振動させたままの状態
で、垂直軸Zの周りに角速度Ωを加えると、図22に示
す如く、コリオリ力によってリングRの各励振振動の節
Pとなった部分が、先に与えた振動と同じ周波数で振動
する。このとき、X軸、Y軸とリングRとの4個の交点
が検出振動の節Q,Q,…となった振動を行う。この結
果、節Pとなる位置の変位をリングRと電極板間との静
電力により測定することにより、計測装置に加わる角速
度Ωの大きさを検出することができる。
で、垂直軸Zの周りに角速度Ωを加えると、図22に示
す如く、コリオリ力によってリングRの各励振振動の節
Pとなった部分が、先に与えた振動と同じ周波数で振動
する。このとき、X軸、Y軸とリングRとの4個の交点
が検出振動の節Q,Q,…となった振動を行う。この結
果、節Pとなる位置の変位をリングRと電極板間との静
電力により測定することにより、計測装置に加わる角速
度Ωの大きさを検出することができる。
【0007】また、従来技術では、リングRを支持する
梁を半円状に形成することによって、リングの径方向へ
の変化を起こし易いようにしている。
梁を半円状に形成することによって、リングの径方向へ
の変化を起こし易いようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による外力計測装置では、リングRを8本の梁を
介して基板に支持している。そして、リングRを径方向
に変位させるために、これらの各梁は半円状に形成して
おり、強度的に劣っていた。このため、リングRに衝撃
が加わった場合には、該各梁は、変形や破損を起こし易
い。この結果、計測装置の信頼性が低下するという問題
がある。
来技術による外力計測装置では、リングRを8本の梁を
介して基板に支持している。そして、リングRを径方向
に変位させるために、これらの各梁は半円状に形成して
おり、強度的に劣っていた。このため、リングRに衝撃
が加わった場合には、該各梁は、変形や破損を起こし易
い。この結果、計測装置の信頼性が低下するという問題
がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の第1の目的は、可動部の強度を
高めることによって、加速度または角速度等の外力を信
頼性を高めて検出できる外力計測装置を提供することに
ある。
されたもので、本発明の第1の目的は、可動部の強度を
高めることによって、加速度または角速度等の外力を信
頼性を高めて検出できる外力計測装置を提供することに
ある。
【0010】また、第2の目的は、円錐状可動部を有す
る外力計測装置を容易に形成できる外力計測装置の製造
方法を提供することにある。
る外力計測装置を容易に形成できる外力計測装置の製造
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による外力計測装置は、基板
と、該基板上に該基板から離間する方向に立設された支
持柱と、該支持柱の先端に設けられ、開口部が凹陥穴と
なった円錐状体に形成された円錐状可動部と、外力が加
わることによる該円錐状可動部の変位を検出する外力検
出手段とから構成したことにある。
ために、請求項1の発明による外力計測装置は、基板
と、該基板上に該基板から離間する方向に立設された支
持柱と、該支持柱の先端に設けられ、開口部が凹陥穴と
なった円錐状体に形成された円錐状可動部と、外力が加
わることによる該円錐状可動部の変位を検出する外力検
出手段とから構成したことにある。
【0012】上記構成により、計測装置に外力が加わっ
たときには、円錐状可動部が部分的または全体的に変化
する。そこで、この変化を外力検出手段によって、例え
ば該円錐状可動部と各電極板との有効面積または離間寸
法の変位として検出することで、計測装置に加わる外力
の大きさを検出できる。
たときには、円錐状可動部が部分的または全体的に変化
する。そこで、この変化を外力検出手段によって、例え
ば該円錐状可動部と各電極板との有効面積または離間寸
法の変位として検出することで、計測装置に加わる外力
の大きさを検出できる。
【0013】請求項2の発明による外力計測装置は、基
板と、該基板上に該基板から離間する方向に立設された
支持柱と、該支持柱の先端に設けられ開口部が凹陥穴と
なった円錐状体に形成された円錐状可動部と、該円錐状
可動部の開口部に振動を発生させるために、該円錐状可
動部と前記基板上に設けられた一の電極板とによって形
成された振動発生手段と、該振動発生手段により円錐状
可動部の開口部に振動を発生させた状態で垂直軸周りに
角速度が加わったときに円錐状可動部の変位量を検出す
るために、該円錐状可動部と前記基板に設けられた他の
電極板とによって形成された変位検出手段とから構成し
たことにある。
板と、該基板上に該基板から離間する方向に立設された
支持柱と、該支持柱の先端に設けられ開口部が凹陥穴と
なった円錐状体に形成された円錐状可動部と、該円錐状
可動部の開口部に振動を発生させるために、該円錐状可
動部と前記基板上に設けられた一の電極板とによって形
成された振動発生手段と、該振動発生手段により円錐状
可動部の開口部に振動を発生させた状態で垂直軸周りに
角速度が加わったときに円錐状可動部の変位量を検出す
るために、該円錐状可動部と前記基板に設けられた他の
電極板とによって形成された変位検出手段とから構成し
たことにある。
【0014】上記構成により、振動発生手段によって円
錐状可動部の開口部が振動を起こしている状態で、垂直
軸の周りに角速度が加わったときには、コリオリ力によ
って円錐状可動部の開口部のうち節となった部分が振動
する。そして、この節の変位量を変位検出手段で検出す
ることで、計測装置に加わる垂直軸周りの角速度の大き
さを検出できる。
錐状可動部の開口部が振動を起こしている状態で、垂直
軸の周りに角速度が加わったときには、コリオリ力によ
って円錐状可動部の開口部のうち節となった部分が振動
する。そして、この節の変位量を変位検出手段で検出す
ることで、計測装置に加わる垂直軸周りの角速度の大き
さを検出できる。
【0015】請求項3の発明による外力計測装置は、基
板と、該基板上に該基板から離間する方向に立設された
支持柱と、該支持柱の先端に設けられ開口部が凹陥穴と
なった円錐状体に形成された円錐状可動部と、外部から
加速度が加わったときに該円錐状可動部と基板との間の
変位を検出するために、該円錐状可動部と前記基板に設
けられた電極板とによって形成された変位検出手段とか
ら構成したことにある。
板と、該基板上に該基板から離間する方向に立設された
支持柱と、該支持柱の先端に設けられ開口部が凹陥穴と
なった円錐状体に形成された円錐状可動部と、外部から
加速度が加わったときに該円錐状可動部と基板との間の
変位を検出するために、該円錐状可動部と前記基板に設
けられた電極板とによって形成された変位検出手段とか
ら構成したことにある。
【0016】上記構成により、計測装置に水平方向の加
速度が加わったときには、慣性力によって円錐状可動部
が基板に対して傾斜する。そして、この変位を変位検出
手段で検出することで、計測装置に加わる加速度の大き
さを検出できる。
速度が加わったときには、慣性力によって円錐状可動部
が基板に対して傾斜する。そして、この変位を変位検出
手段で検出することで、計測装置に加わる加速度の大き
さを検出できる。
【0017】請求項4の発明による外力計測装置の製造
方法では、シリコン基板上に電極板となるパターンを酸
化膜により形成する酸化膜形成工程と、該酸化膜形成工
程で形成された酸化膜上にPSG膜による犠牲膜を形成
した上で、基板表面のうち円錐状可動部の支持柱となる
部分を除去した犠牲膜形成工程と、該犠牲膜形成工程で
形成された犠牲膜上と円錐状可動部の支持柱となる部分
にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程と、該シリ
コン膜形成工程でシリコン膜が形成されたシリコン基板
を高温で熱処理を施すことにより、酸化膜で覆われた部
分を除くシリコン基板とシリコン膜を低抵抗化する熱処
理工程と、該熱処理工程で低抵抗化されたシリコン膜を
パターニングして可動部となる円板状体に形成する円板
状体形成工程と、該円板状体形成工程で形成された円板
状体とシリコン基板とから前記犠牲膜と酸化膜を除去す
ることにより、円板状体の外周を引張り応力によって持
ち上げて円錐状可動部を形成する可動部形成工程とから
構成したことにある。
方法では、シリコン基板上に電極板となるパターンを酸
化膜により形成する酸化膜形成工程と、該酸化膜形成工
程で形成された酸化膜上にPSG膜による犠牲膜を形成
した上で、基板表面のうち円錐状可動部の支持柱となる
部分を除去した犠牲膜形成工程と、該犠牲膜形成工程で
形成された犠牲膜上と円錐状可動部の支持柱となる部分
にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程と、該シリ
コン膜形成工程でシリコン膜が形成されたシリコン基板
を高温で熱処理を施すことにより、酸化膜で覆われた部
分を除くシリコン基板とシリコン膜を低抵抗化する熱処
理工程と、該熱処理工程で低抵抗化されたシリコン膜を
パターニングして可動部となる円板状体に形成する円板
状体形成工程と、該円板状体形成工程で形成された円板
状体とシリコン基板とから前記犠牲膜と酸化膜を除去す
ることにより、円板状体の外周を引張り応力によって持
ち上げて円錐状可動部を形成する可動部形成工程とから
構成したことにある。
【0018】上記構成のうち、酸化膜形成工程、犠牲膜
形成工程、シリコン膜形成工程、熱処理工程、円板状体
形成工程までの処理により、シリコン基板の表面には電
極板が形成され、表面には酸化膜と犠牲膜を介して低抵
抗化したシリコン膜による円板状体が形成され、該円板
状体の中心は支持柱となって基板に固着されている。そ
して、最後の可動部形成工程により、円板状体とシリコ
ン基板とから犠牲膜と酸化膜とを除去することで、円板
状体はシリコン基板に対して作用する引張り応力によっ
て、外周が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状
可動部を形成することができる。
形成工程、シリコン膜形成工程、熱処理工程、円板状体
形成工程までの処理により、シリコン基板の表面には電
極板が形成され、表面には酸化膜と犠牲膜を介して低抵
抗化したシリコン膜による円板状体が形成され、該円板
状体の中心は支持柱となって基板に固着されている。そ
して、最後の可動部形成工程により、円板状体とシリコ
ン基板とから犠牲膜と酸化膜とを除去することで、円板
状体はシリコン基板に対して作用する引張り応力によっ
て、外周が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状
可動部を形成することができる。
【0019】請求項5の発明では、前記シリコン膜形成
工程で形成されるシリコン膜の表面には窒化シリコン膜
を形成したことにある。
工程で形成されるシリコン膜の表面には窒化シリコン膜
を形成したことにある。
【0020】上記構成により、表面の窒化シリコン膜は
シリコン膜(円板状体)に対してその表面で引張り応力
を作用させ、最後の可動部形成工程によって円板状体と
シリコン基板とから犠牲膜と酸化膜とを除去したとき
に、円板状体の外周側を容易に持ち上げることができ、
円錐状可動部を形成できる。
シリコン膜(円板状体)に対してその表面で引張り応力
を作用させ、最後の可動部形成工程によって円板状体と
シリコン基板とから犠牲膜と酸化膜とを除去したとき
に、円板状体の外周側を容易に持ち上げることができ、
円錐状可動部を形成できる。
【0021】請求項6の発明による外力計測装置の製造
方法では、絶縁基板の表面のうち電極板となる部分と支
持柱となる部分に金属膜を形成する電極板形成工程と、
該電極板形成工程で形成された支持柱となる部分を除い
てレジストによる第1の犠牲膜を形成する第1の犠牲膜
形成工程と、該第1の犠牲膜形成工程により形成された
第1の犠牲膜上に金属膜を形成する金属膜形成工程と、
該金属膜形成工程により形成された金属膜上に可動部と
なる円板状体を形成するため、該円板状体の部分を除い
て第2の犠牲膜を形成する第2の犠牲膜形成工程と、該
第2の犠牲膜形成工程で形成された第2の犠牲膜と第1
の犠牲膜形成工程により形成された第1の犠牲膜とをメ
ッキ型として前記金属膜との間にメッキ処理を施すこと
により、外形が円形となった円板状体を形成する円板状
体形成工程と、該円板状体形成工程で形成された円板状
体と絶縁基板とから前記第1の犠牲膜、金属膜、第2の
犠牲膜を除去することにより、円板状体の外周を引張り
応力によって持ち上げて円錐状可動部を形成する可動部
形成工程とから構成したことにある。
方法では、絶縁基板の表面のうち電極板となる部分と支
持柱となる部分に金属膜を形成する電極板形成工程と、
該電極板形成工程で形成された支持柱となる部分を除い
てレジストによる第1の犠牲膜を形成する第1の犠牲膜
形成工程と、該第1の犠牲膜形成工程により形成された
第1の犠牲膜上に金属膜を形成する金属膜形成工程と、
該金属膜形成工程により形成された金属膜上に可動部と
なる円板状体を形成するため、該円板状体の部分を除い
て第2の犠牲膜を形成する第2の犠牲膜形成工程と、該
第2の犠牲膜形成工程で形成された第2の犠牲膜と第1
の犠牲膜形成工程により形成された第1の犠牲膜とをメ
ッキ型として前記金属膜との間にメッキ処理を施すこと
により、外形が円形となった円板状体を形成する円板状
体形成工程と、該円板状体形成工程で形成された円板状
体と絶縁基板とから前記第1の犠牲膜、金属膜、第2の
犠牲膜を除去することにより、円板状体の外周を引張り
応力によって持ち上げて円錐状可動部を形成する可動部
形成工程とから構成したことにある。
【0022】上記構成のうち、電極板形成工程、第1の
犠牲膜形成工程、金属膜形成工程、第2の犠牲膜形成工
程、円板状体形成工程までの処理により、基板の表面に
は電極板を形成し、第1の犠牲膜と第2の犠牲膜を介し
て可動部となる円板状体が形成され、円板状体の中心は
支持柱となって基板に固着されている。そして、最後の
可動部形成工程により、円板状体とシリコン基板とから
第1の犠牲膜と第2の犠牲膜と金属膜とを除去すること
で、円板状体はその表面に作用する引張り応力によっ
て、外周が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状
可動部を形成できる。
犠牲膜形成工程、金属膜形成工程、第2の犠牲膜形成工
程、円板状体形成工程までの処理により、基板の表面に
は電極板を形成し、第1の犠牲膜と第2の犠牲膜を介し
て可動部となる円板状体が形成され、円板状体の中心は
支持柱となって基板に固着されている。そして、最後の
可動部形成工程により、円板状体とシリコン基板とから
第1の犠牲膜と第2の犠牲膜と金属膜とを除去すること
で、円板状体はその表面に作用する引張り応力によっ
て、外周が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状
可動部を形成できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
添付図面に従って詳細に説明するに、図1ないし図20
に本発明による実施例を示す。
添付図面に従って詳細に説明するに、図1ないし図20
に本発明による実施例を示す。
【0024】まず、図1ないし図10に基づいて第1の
実施例を示すに、本実施例では外力計測装置として角速
度計測装置を例に挙げて説明する。
実施例を示すに、本実施例では外力計測装置として角速
度計測装置を例に挙げて説明する。
【0025】図中、1は角速度計測装置、2は該角速度
計測装置1の基台となる単結晶のシリコン基板を示し、
該シリコン基板2上には、その中央部に設けれれた後述
の支持柱3を介して円錐状可動部4が支持され、また前
記シリコン基板2の表面には該円錐状可動部4と対向す
るように複数個の電極板5,6が形成されている。
計測装置1の基台となる単結晶のシリコン基板を示し、
該シリコン基板2上には、その中央部に設けれれた後述
の支持柱3を介して円錐状可動部4が支持され、また前
記シリコン基板2の表面には該円錐状可動部4と対向す
るように複数個の電極板5,6が形成されている。
【0026】3は支持柱を示し、該支持柱3は基板2か
ら離間する方向に立設され、その先端側に位置した円錐
状可動部4を基板2から離間した状態で支持している。
また、該支持柱3は太く形成することにより、円錐状可
動部4の基板2に対する傾きを防止するようにしてい
る。
ら離間する方向に立設され、その先端側に位置した円錐
状可動部4を基板2から離間した状態で支持している。
また、該支持柱3は太く形成することにより、円錐状可
動部4の基板2に対する傾きを防止するようにしてい
る。
【0027】4は円錐状可動部を示し、該円錐状可動部
4は、導電性部材により形成され、前記シリコン基板2
の中央部に位置した支持柱3の先端側に一体形成されて
いる。そして、本実施例による円錐状可動部4は、図3
に示すように、凹陥穴となる開口部4Aを変形させて楕
円状に振動させるものである。
4は、導電性部材により形成され、前記シリコン基板2
の中央部に位置した支持柱3の先端側に一体形成されて
いる。そして、本実施例による円錐状可動部4は、図3
に示すように、凹陥穴となる開口部4Aを変形させて楕
円状に振動させるものである。
【0028】5,5,…、6,6,…は電極板を示し、
該各電極板5,6はシリコン基板2の表面に放射状に交
互に45度置きに合計8枚、長方形状に形成されてい
る。また、X軸方向とY軸方向の電極板が一の電極板5
となり、X軸方向とY軸方向に対して45度ずれた電極
板が他の電極板6となっている。
該各電極板5,6はシリコン基板2の表面に放射状に交
互に45度置きに合計8枚、長方形状に形成されてい
る。また、X軸方向とY軸方向の電極板が一の電極板5
となり、X軸方向とY軸方向に対して45度ずれた電極
板が他の電極板6となっている。
【0029】7,7,…は振動発生手段としての振動発
生部で、該各振動発生部7は、前記円錐状可動部4と一
の各電極板5とから構成されている。また、該各振動発
生部7のうち、直径方向に位置した各振動発生部7に同
時に同一位相の励振信号を入力すると、電極板5は対向
した円錐状可動部4の部分を吸引しようとする。しか
し、円錐状可動部4は太い支持柱3に支持されているか
ら、円錐状可動部4は基板2に対して傾斜せず該円錐状
可動部4は有効面積を拡げる方向に作用し、該円錐状可
動部4の開口部4Aを楕円状に変形させる(図3参
照)。そして、X軸方向の各振動発生部7とY軸方向の
各振動発生部7に励振信号を交互に入力することによ
り、円錐状可動部4の開口部4には、X軸方向とY軸方
向に交互に楕円となる振動を発生する。
生部で、該各振動発生部7は、前記円錐状可動部4と一
の各電極板5とから構成されている。また、該各振動発
生部7のうち、直径方向に位置した各振動発生部7に同
時に同一位相の励振信号を入力すると、電極板5は対向
した円錐状可動部4の部分を吸引しようとする。しか
し、円錐状可動部4は太い支持柱3に支持されているか
ら、円錐状可動部4は基板2に対して傾斜せず該円錐状
可動部4は有効面積を拡げる方向に作用し、該円錐状可
動部4の開口部4Aを楕円状に変形させる(図3参
照)。そして、X軸方向の各振動発生部7とY軸方向の
各振動発生部7に励振信号を交互に入力することによ
り、円錐状可動部4の開口部4には、X軸方向とY軸方
向に交互に楕円となる振動を発生する。
【0030】8,8,…は変位検出手段としての変位検
出部で、該各変位検出部8は、円錐状可動部4と他の各
電極板6とから構成されている。また、各変位検出部8
は、前記各振動発生部7によって円錐状可動部4の開口
部4Aが振動するときの節となる部分における変位を、
該電極板6に対向した円錐状可動部4の有効面積の変化
として検出ものである。
出部で、該各変位検出部8は、円錐状可動部4と他の各
電極板6とから構成されている。また、各変位検出部8
は、前記各振動発生部7によって円錐状可動部4の開口
部4Aが振動するときの節となる部分における変位を、
該電極板6に対向した円錐状可動部4の有効面積の変化
として検出ものである。
【0031】9は引出し電極板を示し、該引出し電極板
9はシリコン基板2の表面に位置し、支持柱3からシリ
コン基板2の外周側に延びるように形成され、該引出し
電極板9は円錐状可動部4と外部とを電気的に接続する
ものである。なお、該引出し電極板9は、便宜上面積を
有するように図1および図2に記載したが、実際には電
極板5,6の面積に比べて極めて小さく形成されてい
る。
9はシリコン基板2の表面に位置し、支持柱3からシリ
コン基板2の外周側に延びるように形成され、該引出し
電極板9は円錐状可動部4と外部とを電気的に接続する
ものである。なお、該引出し電極板9は、便宜上面積を
有するように図1および図2に記載したが、実際には電
極板5,6の面積に比べて極めて小さく形成されてい
る。
【0032】本実施例による角速度計測装置1は、上述
の如き構成を有するもので、その検出動作においては従
来技術と同様に垂直軸Zの周りの角速度Ωの大きさを検
出することができる。
の如き構成を有するもので、その検出動作においては従
来技術と同様に垂直軸Zの周りの角速度Ωの大きさを検
出することができる。
【0033】即ち、図3および図4に示すように、例え
ばX軸方向に位置した一対の振動発生部7に励振信号を
入力する。これにより、円錐状可動部4の開口部4A
は、図3中の二点鎖線で示すように、X軸方向に楕円、
Y軸方向に楕円となるような振動を発生する。この際、
開口部4Aの振動は、X軸、Y軸の軸線に対して45度
ずれた開口部4Aの4点が励振振動の節P,P,…とな
った振動となる。
ばX軸方向に位置した一対の振動発生部7に励振信号を
入力する。これにより、円錐状可動部4の開口部4A
は、図3中の二点鎖線で示すように、X軸方向に楕円、
Y軸方向に楕円となるような振動を発生する。この際、
開口部4Aの振動は、X軸、Y軸の軸線に対して45度
ずれた開口部4Aの4点が励振振動の節P,P,…とな
った振動となる。
【0034】そして、開口部4Aを振動させた状態のま
ま、垂直軸Zの周りに角速度Ωを加えると、コリオリ力
によって開口部4Aの各励振振動の節Pとなっていた部
分が、先に与えた振動と同じ周波数で振動する。この
際、開口部4Aの振動は、X軸、Y軸と開口部4Aとの
交点が検出振動の節Q,Q,…となった振動を行い、こ
の振動の振幅は角速度Ωの大きさに比例したものとな
る。
ま、垂直軸Zの周りに角速度Ωを加えると、コリオリ力
によって開口部4Aの各励振振動の節Pとなっていた部
分が、先に与えた振動と同じ周波数で振動する。この
際、開口部4Aの振動は、X軸、Y軸と開口部4Aとの
交点が検出振動の節Q,Q,…となった振動を行い、こ
の振動の振幅は角速度Ωの大きさに比例したものとな
る。
【0035】一方、前記各変位検出部8は、励振振動の
節Pとなる位置の電極板6に対する円錐状可動部4の有
効面積の変化を静電容量の変化として検出するものであ
るから、該各変位検出部8により角速度計測装置1に加
わる角速度Ωの大きさを検出することができる。
節Pとなる位置の電極板6に対する円錐状可動部4の有
効面積の変化を静電容量の変化として検出するものであ
るから、該各変位検出部8により角速度計測装置1に加
わる角速度Ωの大きさを検出することができる。
【0036】次に、角速度計測装置1の製造方法につい
て図5ないし図10に基づいて説明する。
て図5ないし図10に基づいて説明する。
【0037】まず、図5の酸化膜形成工程では、シリコ
ン基板2の表面に電極板5,6と引出し電極板9を形成
したマスクによって、電極板5,6,9の部分を除いた
パターンを熱酸化処理によって酸化膜11(SiO2 )
として形成する。
ン基板2の表面に電極板5,6と引出し電極板9を形成
したマスクによって、電極板5,6,9の部分を除いた
パターンを熱酸化処理によって酸化膜11(SiO2 )
として形成する。
【0038】次に、図6の犠牲膜形成工程では、酸化膜
形成工程でシリコン基板2の表面に形成された酸化膜1
1上に減圧CVD法によってPSG(リン・ケイ素ガラ
ス)膜の犠牲膜12を形成し、シリコン基板2の表面の
うち円錐状可動部4の支持柱3となる部分(即ち、シリ
コン基板2の中央部)をパターンニングしてこの部分の
PSG膜を除去する。
形成工程でシリコン基板2の表面に形成された酸化膜1
1上に減圧CVD法によってPSG(リン・ケイ素ガラ
ス)膜の犠牲膜12を形成し、シリコン基板2の表面の
うち円錐状可動部4の支持柱3となる部分(即ち、シリ
コン基板2の中央部)をパターンニングしてこの部分の
PSG膜を除去する。
【0039】さらに、図7のシリコン膜形成工程では、
犠牲膜形成工程で形成された犠牲膜12の表面と円錐状
可動部4の支持柱3の部分に減圧CVD法によって多結
晶シリコン膜13を形成する。
犠牲膜形成工程で形成された犠牲膜12の表面と円錐状
可動部4の支持柱3の部分に減圧CVD法によって多結
晶シリコン膜13を形成する。
【0040】次に、図8の熱処理工程では、この状態の
まま1000〜1200℃の高温で処理することによ
り、犠牲膜12の材料となるPSG中のPイオンがシリ
コン基板2の表面と多結晶シリコン膜13に拡散してシ
リコン基板2の酸化膜11でパターニングされた部分と
多結晶シリコン膜13の抵抗値を下げる。この結果、多
結晶シリコン膜13を低抵抗化すると共に、シリコン基
板2の表面のうち、酸化膜11に覆われていない部分は
拡散電極による複数個の電極板5,6と引出し電極板9
となる。
まま1000〜1200℃の高温で処理することによ
り、犠牲膜12の材料となるPSG中のPイオンがシリ
コン基板2の表面と多結晶シリコン膜13に拡散してシ
リコン基板2の酸化膜11でパターニングされた部分と
多結晶シリコン膜13の抵抗値を下げる。この結果、多
結晶シリコン膜13を低抵抗化すると共に、シリコン基
板2の表面のうち、酸化膜11に覆われていない部分は
拡散電極による複数個の電極板5,6と引出し電極板9
となる。
【0041】さらに、図9の円板状体形成工程では、前
記多結晶シリコン膜13をパターニングし、該多結晶シ
リコン膜13の外周を除去して円錐状可動部4となる円
板状体14に形成する。また、該円板状体14の表面に
は引張り応力が発生する。
記多結晶シリコン膜13をパターニングし、該多結晶シ
リコン膜13の外周を除去して円錐状可動部4となる円
板状体14に形成する。また、該円板状体14の表面に
は引張り応力が発生する。
【0042】そして、最後の図10に示す可動部形成工
程では、円板状体14とシリコン基板2とから犠牲膜1
2と酸化膜11とをHF水溶液によるエッチング処理に
よって除去する。これにより、低抵抗化した円板状体1
4の表面はシリコン基板2に対して引張り応力を持って
いるから、円板状体14の下側の犠牲膜12がエッチン
グ処理によって該円板状体14の外周側から内側に向け
て徐々に除去されると、該円板状体14の外周から順に
浮いて上に反り上がる。この結果、開口部4Aが凹陥穴
となった円錐状可動部4を形成することができる。
程では、円板状体14とシリコン基板2とから犠牲膜1
2と酸化膜11とをHF水溶液によるエッチング処理に
よって除去する。これにより、低抵抗化した円板状体1
4の表面はシリコン基板2に対して引張り応力を持って
いるから、円板状体14の下側の犠牲膜12がエッチン
グ処理によって該円板状体14の外周側から内側に向け
て徐々に除去されると、該円板状体14の外周から順に
浮いて上に反り上がる。この結果、開口部4Aが凹陥穴
となった円錐状可動部4を形成することができる。
【0043】かくして、本実施例による角速度計測装置
1では、円錐状可動部4を円錐状に形成すると共に、シ
リコン基板2の表面には、該円錐状可動部4と対向する
ように各振動発生部7をなす一の電極板5と、変位検出
部8をなす他の電極板6とを所定の位置に形成したか
ら、前述したように、各振動発生部7に励振信号を入力
することにより、円錐状可動部4の開口部4Aに4個の
励振振動の節Pを有する振動を安定させて発生させるこ
とができる。
1では、円錐状可動部4を円錐状に形成すると共に、シ
リコン基板2の表面には、該円錐状可動部4と対向する
ように各振動発生部7をなす一の電極板5と、変位検出
部8をなす他の電極板6とを所定の位置に形成したか
ら、前述したように、各振動発生部7に励振信号を入力
することにより、円錐状可動部4の開口部4Aに4個の
励振振動の節Pを有する振動を安定させて発生させるこ
とができる。
【0044】一方、各変位検出部8では、垂直軸周りに
角速度Ωが加わったときにコリオリ力により生じる開口
部4Aの励振振動の節Pにおける変位を、他の電極板6
と円錐状可動部4との有効面積の変化として検出するよ
うにしているから、計測装置1に加わる垂直軸Zの周り
に作用する角速度Ωの大きさを検出できる。
角速度Ωが加わったときにコリオリ力により生じる開口
部4Aの励振振動の節Pにおける変位を、他の電極板6
と円錐状可動部4との有効面積の変化として検出するよ
うにしているから、計測装置1に加わる垂直軸Zの周り
に作用する角速度Ωの大きさを検出できる。
【0045】また、本実施例による角速度計測装置1
は、円錐状可動部4を円錐状に形成し、該円錐状可動部
4を支持柱3によってシリコン基板2に支持する簡単な
構造であるから、従来技術のような半円状の梁をなくす
ことができ、衝撃に対する強度を高めることができる。
この結果、角速度計測装置1の寿命を延ばし、検出精度
に対する信頼性を高めることができる。
は、円錐状可動部4を円錐状に形成し、該円錐状可動部
4を支持柱3によってシリコン基板2に支持する簡単な
構造であるから、従来技術のような半円状の梁をなくす
ことができ、衝撃に対する強度を高めることができる。
この結果、角速度計測装置1の寿命を延ばし、検出精度
に対する信頼性を高めることができる。
【0046】さらに、前述した製造方法に示す可動部形
成工程のように、低抵抗化した円板状体14の下側に位
置した犠牲膜12等を除去することにより、該円板状体
14の引張り応力を利用して円錐状可動部4を形成す
る。これにより、複雑なエッチング処理を行うことな
く、容易に円錐状可動部4を製造することができ、角速
度計測装置1のコスト低減を図ることができる。
成工程のように、低抵抗化した円板状体14の下側に位
置した犠牲膜12等を除去することにより、該円板状体
14の引張り応力を利用して円錐状可動部4を形成す
る。これにより、複雑なエッチング処理を行うことな
く、容易に円錐状可動部4を製造することができ、角速
度計測装置1のコスト低減を図ることができる。
【0047】次に、図11および図12に本発明による
第2の実施例を示す。なお、本実施例では前述した第1
の実施例による角速度計測装置1と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施例を示す。なお、本実施例では前述した第1
の実施例による角速度計測装置1と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0048】また、本実施例の特徴は、第1の実施例に
よる角速度計測装置1の製造方法のうち、図11のよう
に、シリコン膜形成工程によって形成された円錐状可動
部4となる多結晶シリコン膜13の表面に減圧CVD法
によって窒化シリコン膜14′を形成したことにある。
よる角速度計測装置1の製造方法のうち、図11のよう
に、シリコン膜形成工程によって形成された円錐状可動
部4となる多結晶シリコン膜13の表面に減圧CVD法
によって窒化シリコン膜14′を形成したことにある。
【0049】かくして、このように構成される本実施例
の角速度計測装置1では、角速度計測装置1の製造方法
における最後の可動部形成工程において、図12に示す
如く、犠牲膜12と酸化膜11をHF水溶液でエッチン
グ処理して除去することにより、開口部4Aが凹陥穴で
外側が円錐状となった円錐状可動部4を形成する。この
とき、本実施例では、多結晶シリコン膜からなる円板状
体14の表面に窒化シリコン膜14′を形成しているか
ら、該多結晶シリコン膜13のシリコン基板2に対する
引張り応力を大きくできる。この結果、円錐状可動部4
を第1の実施例の製造方法よりも容易に形成することが
でき、該角速度計測装置1の製造工程における歩留を高
めることができる。
の角速度計測装置1では、角速度計測装置1の製造方法
における最後の可動部形成工程において、図12に示す
如く、犠牲膜12と酸化膜11をHF水溶液でエッチン
グ処理して除去することにより、開口部4Aが凹陥穴で
外側が円錐状となった円錐状可動部4を形成する。この
とき、本実施例では、多結晶シリコン膜からなる円板状
体14の表面に窒化シリコン膜14′を形成しているか
ら、該多結晶シリコン膜13のシリコン基板2に対する
引張り応力を大きくできる。この結果、円錐状可動部4
を第1の実施例の製造方法よりも容易に形成することが
でき、該角速度計測装置1の製造工程における歩留を高
めることができる。
【0050】さらに、図13ないし図20は本発明によ
る第3の実施例を示すに、本実施例では外力計測装置と
して加速度計測装置を例に挙げて説明する。なお、本実
施例では前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
る第3の実施例を示すに、本実施例では外力計測装置と
して加速度計測装置を例に挙げて説明する。なお、本実
施例では前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0051】図中、21は加速度計測装置、22は該加
速度計測装置21の基台となる絶縁基板を示し、該基板
22上には、その中央部に固着された支持柱23を介し
て支持された開口部24Aが凹陥穴となった円錐状可動
部24と、前記基板22の表面には該円錐状可動部24
と対向するように放射状に8枚配設された電極板25
と、前記支持柱23と外部を接続するために前記基板2
2上に形成された引出し電極板26とから構成されてい
る。
速度計測装置21の基台となる絶縁基板を示し、該基板
22上には、その中央部に固着された支持柱23を介し
て支持された開口部24Aが凹陥穴となった円錐状可動
部24と、前記基板22の表面には該円錐状可動部24
と対向するように放射状に8枚配設された電極板25
と、前記支持柱23と外部を接続するために前記基板2
2上に形成された引出し電極板26とから構成されてい
る。
【0052】そして、前記支持柱23は第1の実施例に
よる支持柱3よりも小径に形成されているから、図13
および図14に示すように、横方向から加速度aが加わ
ったときには二点鎖線で示すように、円錐状可動部24
を斜めに変位させるようになっている。
よる支持柱3よりも小径に形成されているから、図13
および図14に示すように、横方向から加速度aが加わ
ったときには二点鎖線で示すように、円錐状可動部24
を斜めに変位させるようになっている。
【0053】さらに、27は変位検出手段となる変位検
出部を示し、該変位検出部27は前記円錐状可動部24
と各電極板25とにより構成され、該各変位検出部27
は、加速度aによって円錐状可動部24が基板22に対
して傾斜したときの、該円錐状可動部24と基板22と
の離間寸法を静電容量の変化として検出する。
出部を示し、該変位検出部27は前記円錐状可動部24
と各電極板25とにより構成され、該各変位検出部27
は、加速度aによって円錐状可動部24が基板22に対
して傾斜したときの、該円錐状可動部24と基板22と
の離間寸法を静電容量の変化として検出する。
【0054】このように、本実施例による加速度計測装
置21では、計測装置21に加わる加速度aによって支
持柱23を支点として円錐状可動部24を傾かせること
ができ、この円錐状可動部24の傾きを、支持柱23に
対して放射状に形成された変位検出部27により離間寸
法の変位として検出するようにしたから、加速度計測装
置21に加わる加速度aの大きさを正確に検出すること
ができる。
置21では、計測装置21に加わる加速度aによって支
持柱23を支点として円錐状可動部24を傾かせること
ができ、この円錐状可動部24の傾きを、支持柱23に
対して放射状に形成された変位検出部27により離間寸
法の変位として検出するようにしたから、加速度計測装
置21に加わる加速度aの大きさを正確に検出すること
ができる。
【0055】また、複数の変位検出部27で変位を検出
した場合には、それぞれの比率によって加速度aが大き
さのみでなくその方向も算出することができる。
した場合には、それぞれの比率によって加速度aが大き
さのみでなくその方向も算出することができる。
【0056】次に、加速度計測装置21の製造方法につ
いて図15ないし図20に基づいて説明する。
いて図15ないし図20に基づいて説明する。
【0057】まず、図15の電極板形成工程では、金属
薄膜をパターニングすることにより、絶縁基板22の表
面に電極板25と引出し電極板26とを形成する。
薄膜をパターニングすることにより、絶縁基板22の表
面に電極板25と引出し電極板26とを形成する。
【0058】次に、図16の第1の犠牲膜形成工程で
は、支持柱23となる部分を除いてレジストによる第1
の犠牲膜31を形成する。
は、支持柱23となる部分を除いてレジストによる第1
の犠牲膜31を形成する。
【0059】さらに、図17の金属膜形成工程では、該
第1の犠牲膜形成工程により形成された第1の犠牲膜3
1上に金属薄膜32を全面に蒸着する。
第1の犠牲膜形成工程により形成された第1の犠牲膜3
1上に金属薄膜32を全面に蒸着する。
【0060】また、図18の第2の犠牲膜形成工程で
は、円錐状可動部24の外形を設定する第2の犠牲膜3
3をレジストによって形成する。
は、円錐状可動部24の外形を設定する第2の犠牲膜3
3をレジストによって形成する。
【0061】さらに、図19の円板状体形成工程では、
第2の犠牲膜形成工程で形成された第2の犠牲膜33と
第1の犠牲膜形成工程で形成された第1の犠牲膜31と
をメッキ型として前記金属薄膜32と金属薄膜からなる
引出し電極板26(支持柱23)との間に電解メッキ処
理を施すことによりNi,Cu,…等の金属材料によっ
て、円板状体34を形成する。
第2の犠牲膜形成工程で形成された第2の犠牲膜33と
第1の犠牲膜形成工程で形成された第1の犠牲膜31と
をメッキ型として前記金属薄膜32と金属薄膜からなる
引出し電極板26(支持柱23)との間に電解メッキ処
理を施すことによりNi,Cu,…等の金属材料によっ
て、円板状体34を形成する。
【0062】そして、最後の図20に示す可動部形成工
程では、円板状体34と基板22とから第1の犠牲膜3
1と第2の犠牲膜33と金属薄膜32とを除去する。こ
れにより、円板状体34はその表面に引張り応力が作用
しているから、下側に位置した第1の犠牲膜31が外周
側から内側に向けて徐々に除去されると、該円板状体3
4は外周から順に浮いて上に反り上がる。この結果、開
口部24Aが凹陥穴となった円錐状可動部24を形成す
ることができる。
程では、円板状体34と基板22とから第1の犠牲膜3
1と第2の犠牲膜33と金属薄膜32とを除去する。こ
れにより、円板状体34はその表面に引張り応力が作用
しているから、下側に位置した第1の犠牲膜31が外周
側から内側に向けて徐々に除去されると、該円板状体3
4は外周から順に浮いて上に反り上がる。この結果、開
口部24Aが凹陥穴となった円錐状可動部24を形成す
ることができる。
【0063】かくして、本実施例による加速度計測装置
21では、円錐状可動部24を加速度aによって傾け、
この傾斜による該円錐状可動部24と基板22との離間
寸法を変位検出部27によって検出するようにしたか
ら、簡単な構造で計測装置21に加わる加速度の大きさ
を検出することができる。
21では、円錐状可動部24を加速度aによって傾け、
この傾斜による該円錐状可動部24と基板22との離間
寸法を変位検出部27によって検出するようにしたか
ら、簡単な構造で計測装置21に加わる加速度の大きさ
を検出することができる。
【0064】また、本実施例による加速度計測装置21
の製造方法においても、第1の実施例と同様に、円板状
の金属表面に発生する引張り応力を利用して円板状体3
4から円錐状可動部24を形成するようにしたから、容
易に円錐状可動部24を形成することができ、安価で信
頼性の高い加速度計測装置21を構成できる。
の製造方法においても、第1の実施例と同様に、円板状
の金属表面に発生する引張り応力を利用して円板状体3
4から円錐状可動部24を形成するようにしたから、容
易に円錐状可動部24を形成することができ、安価で信
頼性の高い加速度計測装置21を構成できる。
【0065】なお、前記各実施例では、第3の実施例で
述べた加速度計測装置21を第1の実施例による製造方
法で製造しても、第1の実施例で述べた角速度計測装置
1を第3の実施例による製造方法で製造してもよいこと
は勿論である。
述べた加速度計測装置21を第1の実施例による製造方
法で製造しても、第1の実施例で述べた角速度計測装置
1を第3の実施例による製造方法で製造してもよいこと
は勿論である。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、計測装置に外力が加わったときには、円錐状可
動部が部分的または全体的に変化し、この変化を外力検
出手段によって該円錐状可動部と各電極板との間の有効
面積または離間寸法の変位として検出することで、計測
装置に加わる外力の大きさを検出できる。また、円錐状
可動部は支持柱によって支持される簡単な構造であるか
ら、衝撃が生じたときでも、該円錐状可動部や支持柱を
破損するのを防止でき、信頼性を高めることができる。
よれば、計測装置に外力が加わったときには、円錐状可
動部が部分的または全体的に変化し、この変化を外力検
出手段によって該円錐状可動部と各電極板との間の有効
面積または離間寸法の変位として検出することで、計測
装置に加わる外力の大きさを検出できる。また、円錐状
可動部は支持柱によって支持される簡単な構造であるか
ら、衝撃が生じたときでも、該円錐状可動部や支持柱を
破損するのを防止でき、信頼性を高めることができる。
【0067】請求項2の発明では、振動発生手段によっ
て円錐状可動部の開口部が4個の節を中心とした振動を
起こしている状態で、垂直軸のりに角速度が加わったと
きには、コリオリ力によって円錐状可動部の開口部のう
ち節となった部分が励振信号の周波数で変位する。そし
て、この節の変位量を変位検出手段で検出することによ
り、計測装置に加わる垂直軸周りの角速度の大きさを検
出できる。そして、外力計測装置を角速度計測装置とし
て構成すると共に、円錐状可動部は支持柱によって支持
される簡単な構造であるから、強度を高め、信頼性を高
めることができる。
て円錐状可動部の開口部が4個の節を中心とした振動を
起こしている状態で、垂直軸のりに角速度が加わったと
きには、コリオリ力によって円錐状可動部の開口部のう
ち節となった部分が励振信号の周波数で変位する。そし
て、この節の変位量を変位検出手段で検出することによ
り、計測装置に加わる垂直軸周りの角速度の大きさを検
出できる。そして、外力計測装置を角速度計測装置とし
て構成すると共に、円錐状可動部は支持柱によって支持
される簡単な構造であるから、強度を高め、信頼性を高
めることができる。
【0068】請求項3の発明では、計測装置に水平方向
の加速度が加わったときには、慣性力によって円錐状可
動部が基板に対して傾斜する。そして、この変位を変位
検出手段で検出することで、計測装置に加わる加速度の
大きさを検出できる。そして、外力計測装置を加速度計
測装置として構成できると共に、円錐状可動部は支持柱
によって支持される簡単な構造であるから、強度を高
め、信頼性を向上できる。
の加速度が加わったときには、慣性力によって円錐状可
動部が基板に対して傾斜する。そして、この変位を変位
検出手段で検出することで、計測装置に加わる加速度の
大きさを検出できる。そして、外力計測装置を加速度計
測装置として構成できると共に、円錐状可動部は支持柱
によって支持される簡単な構造であるから、強度を高
め、信頼性を向上できる。
【0069】請求項4の発明による製造方法では、酸化
膜形成工程、犠牲膜形成工程、シリコン膜形成工程、熱
処理工程、円板状体形成工程までの処理により、シリコ
ン基板の表面には、酸化膜と犠牲膜を介して低抵抗化し
たシリコン膜からなる円板状体を形成し、最後の可動部
形成工程では、犠牲膜と酸化膜を除去し、円板状体はシ
リコン基板に対して作用する引張り応力によって、外周
が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状可動部を
形成することができ、円錐状可動部の形成が容易とな
り、計測装置を安価に製造することができる。
膜形成工程、犠牲膜形成工程、シリコン膜形成工程、熱
処理工程、円板状体形成工程までの処理により、シリコ
ン基板の表面には、酸化膜と犠牲膜を介して低抵抗化し
たシリコン膜からなる円板状体を形成し、最後の可動部
形成工程では、犠牲膜と酸化膜を除去し、円板状体はシ
リコン基板に対して作用する引張り応力によって、外周
が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状可動部を
形成することができ、円錐状可動部の形成が容易とな
り、計測装置を安価に製造することができる。
【0070】請求項5の発明では、円錐状可動部となる
多結晶シリコン膜の表面に窒化シリコン膜を形成するこ
とにより、表面の窒化シリコン膜はシリコン膜からなる
円板状体に対してその表面で引張り応力を作用させ、最
後の可動部形成工程によって、円錐状可動部の外周側を
容易に持ち上げることができ、円錐状可動部を容易に形
成でき、製造工程における歩留を向上することができ
る。
多結晶シリコン膜の表面に窒化シリコン膜を形成するこ
とにより、表面の窒化シリコン膜はシリコン膜からなる
円板状体に対してその表面で引張り応力を作用させ、最
後の可動部形成工程によって、円錐状可動部の外周側を
容易に持ち上げることができ、円錐状可動部を容易に形
成でき、製造工程における歩留を向上することができ
る。
【0071】請求項6の発明による製造方法では、電極
板形成工程、第1の犠牲膜形成工程、金属膜形成工程、
第2の犠牲膜形成工程、円板状体形成工程までの処理に
より、基板の表面には、第1の犠牲膜と金属膜と第2の
犠牲膜を介して円板状体が形成され、最後の可動部形成
工程では、第1の犠牲膜と金属膜と第2の犠牲膜とを除
去し、平板状体はその表面に作用する引張り応力によっ
て、外周が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状
可動部を容易に形成でき、計測装置を安価に製造するこ
とができる。
板形成工程、第1の犠牲膜形成工程、金属膜形成工程、
第2の犠牲膜形成工程、円板状体形成工程までの処理に
より、基板の表面には、第1の犠牲膜と金属膜と第2の
犠牲膜を介して円板状体が形成され、最後の可動部形成
工程では、第1の犠牲膜と金属膜と第2の犠牲膜とを除
去し、平板状体はその表面に作用する引張り応力によっ
て、外周が持ち上がって開口部が凹陥穴となった円錐状
可動部を容易に形成でき、計測装置を安価に製造するこ
とができる。
【図1】第1の実施例による角速度計測装置を示す斜視
図である。
図である。
【図2】図1に示す角速度計測装置を上面からみた平面
図である。
図である。
【図3】円錐状可動部の励振振動を開口部からみた説明
図である。
図である。
【図4】円錐状可動部の検出振動を開口部からみた説明
図である。
図である。
【図5】酸化膜形成工程によってシリコン基板の表面に
酸化膜を形成した状態を示す縦断面図である。
酸化膜を形成した状態を示す縦断面図である。
【図6】次の犠牲膜形成工程で、シリコン基板の表面に
PSGによる犠牲膜を形成した状態を示す縦断面図であ
る。
PSGによる犠牲膜を形成した状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】次のシリコン膜形成工程で、犠牲膜上と可動部
の支持柱となる部分に多結晶シリコン膜を形成した状態
を示す縦断面図である。
の支持柱となる部分に多結晶シリコン膜を形成した状態
を示す縦断面図である。
【図8】次の熱処理工程で、シリコン基板の表面と多結
晶シリコン膜にPイオンを拡散させ、シリコン基板の表
面に電極板を形成すると共に多結晶シリコン膜を低抵抗
化した状態を示す縦断面図である。
晶シリコン膜にPイオンを拡散させ、シリコン基板の表
面に電極板を形成すると共に多結晶シリコン膜を低抵抗
化した状態を示す縦断面図である。
【図9】次の円板状体形成工程で、多結晶シリコン膜を
パターニングして円板状体を形成した状態を示す縦断面
図である。
パターニングして円板状体を形成した状態を示す縦断面
図である。
【図10】次の可動部形成工程で、円板状体とシリコン
基板とから犠牲膜と酸化膜とを除去することで円板状体
を円錐状可動部として形成した状態を示す縦断面図であ
る。
基板とから犠牲膜と酸化膜とを除去することで円板状体
を円錐状可動部として形成した状態を示す縦断面図であ
る。
【図11】第2の実施例による角速度計測装置におい
て、多結晶シリコン膜からなる円板状体の表面に窒化シ
リコン膜を形成した状態を示す縦断面図である。
て、多結晶シリコン膜からなる円板状体の表面に窒化シ
リコン膜を形成した状態を示す縦断面図である。
【図12】第2の実施例による角速度計測装置におい
て、可動部形成工程により犠牲膜と酸化膜とを除去する
ことで円板状体を円錐状可動部として形成した状態を示
す縦断面図である。
て、可動部形成工程により犠牲膜と酸化膜とを除去する
ことで円板状体を円錐状可動部として形成した状態を示
す縦断面図である。
【図13】第3の実施例による加速度計測装置を示す斜
視図である。
視図である。
【図14】図13に示す加速度計測装置を上面からみた
平面図である。
平面図である。
【図15】電極板形成工程で、基板の表面に電極板を形
成した状態を示す縦断面図である。
成した状態を示す縦断面図である。
【図16】次の第1の犠牲膜形成工程で、円錐状可動部
の支持柱の部分を除いて第1の犠牲膜を形成した状態を
示す縦断面図である。
の支持柱の部分を除いて第1の犠牲膜を形成した状態を
示す縦断面図である。
【図17】次の金属膜形成工程で、第1の犠牲膜上に金
属薄膜を形成した状態を示す縦断面図である。
属薄膜を形成した状態を示す縦断面図である。
【図18】次の第2の犠牲膜形成工程で、円板状体のメ
ッキ型となる第2の犠牲膜を形成した状態を示す縦断面
図である。
ッキ型となる第2の犠牲膜を形成した状態を示す縦断面
図である。
【図19】次の円板状体形成工程で、前記金属薄膜との
間に電解メッキを施して円板状体を形成した状態を示す
縦断面図である。
間に電解メッキを施して円板状体を形成した状態を示す
縦断面図である。
【図20】次の可動部形成工程で、円板状体と基板とか
ら第1の犠牲膜と金属薄膜と第2の犠牲膜とを除去する
ことで円板状体を円錐状可動部として形成した状態を示
す縦断面図である。
ら第1の犠牲膜と金属薄膜と第2の犠牲膜とを除去する
ことで円板状体を円錐状可動部として形成した状態を示
す縦断面図である。
【図21】従来技術による角速度計測装置の励振振動を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図22】従来技術による角速度計測装置の検出振動を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 角速度計測装置(外力計測装置) 2 シリコン基板 3,23 支持柱 4,24 円錐状可動部 5 一の電極板 6 他の電極板 7 振動発生部(振動発生手段) 8,27 変位検出部(変位検出手段) 9,26 引出し電極板 11 酸化膜 12 犠牲膜 13 多結晶シリコン膜 14,34 円板状体 14′ 窒化シリコン膜 21 加速度計測装置(外力計測装置) 22 基板 25 電極板 31 第1の犠牲膜 32 金属薄膜 33 第2の犠牲膜 P 励振振動の節 Q 検出振動の節
Claims (6)
- 【請求項1】 基板と、該基板上に該基板から離間する
方向に立設された支持柱と、該支持柱の先端に設けら
れ、開口部が凹陥穴となった円錐状体に形成された円錐
状可動部と、外力が加わることによる該円錐状可動部の
変位を検出する外力検出手段とから構成してなる外力計
測装置。 - 【請求項2】 基板と、該基板上に該基板から離間する
方向に立設された支持柱と、該支持柱の先端に設けられ
開口部が凹陥穴となった円錐状体に形成された円錐状可
動部と、該円錐状可動部の開口部に振動を発生させるた
めに、該円錐状可動部と前記基板上に設けられた一の電
極板とによって形成された振動発生手段と、該振動発生
手段により円錐状可動部の開口部に振動を発生させた状
態で垂直軸周りに角速度が加わったときに円錐状可動部
の変位量を検出するために、該円錐状可動部と前記基板
に設けられた他の電極板とによって形成された変位検出
手段とから構成してなる外力計測装置。 - 【請求項3】 基板と、該基板上に該基板から離間する
方向に立設された支持柱と、該支持柱の先端に設けられ
開口部が凹陥穴となった円錐状体に形成された円錐状可
動部と、外部から加速度が加わったときに該円錐状可動
部と基板との間の変位を検出するために、該円錐状可動
部と前記基板に設けられた電極板とによって形成された
変位検出手段とから構成してなる外力計測装置。 - 【請求項4】 シリコン基板上に電極板となるパターン
を酸化膜により形成する酸化膜形成工程と、 該酸化膜形成工程で形成された酸化膜上にPSG膜によ
る犠牲膜を形成した上で、基板表面のうち円錐状可動部
の支持柱となる部分を除去した犠牲膜形成工程と、 該犠牲膜形成工程で形成された犠牲膜上と円錐状可動部
の支持柱となる部分にシリコン膜を形成するシリコン膜
形成工程と、 該シリコン膜形成工程でシリコン膜が形成されたシリコ
ン基板を高温で熱処理を施すことにより、酸化膜で覆わ
れた部分を除くシリコン基板とシリコン膜を低抵抗化す
る熱処理工程と、 該熱処理工程で低抵抗化されたシリコン膜をパターニン
グして可動部となる円板状体に形成する円板状体形成工
程と、 該円板状体形成工程で形成された円板状体とシリコン基
板とから前記犠牲膜と酸化膜を除去することにより、円
板状体の外周を引張り応力によって持ち上げて円錐状可
動部を形成する可動部形成工程とからなる外力計測装置
の製造方法。 - 【請求項5】 前記シリコン膜形成工程で形成されるシ
リコン膜の表面には窒化シリコン膜を形成してなる請求
項4記載の外力計測装置の製造方法。 - 【請求項6】 絶縁基板の表面のうち電極板となる部分
と支持柱となる部分に金属膜を形成する電極板形成工程
と、 該電極板形成工程で形成された支持柱となる部分を除い
てレジストによる第1の犠牲膜を形成する第1の犠牲膜
形成工程と、 該第1の犠牲膜形成工程により形成された第1の犠牲膜
上に金属膜を形成する金属膜形成工程と、 該金属膜形成工程により形成された金属膜上に可動部と
なる円板状体を形成するため、該円板状体の部分を除い
て第2の犠牲膜を形成する第2の犠牲膜形成工程と、 該第2の犠牲膜形成工程で形成された第2の犠牲膜と第
1の犠牲膜形成工程により形成された第1の犠牲膜とを
メッキ型として前記金属膜との間にメッキ処理を施すこ
とにより、外形が円形となった円板状体を形成する円板
状体形成工程と、 該円板状体形成工程で形成された円板状体と絶縁基板と
から前記第1の犠牲膜、金属膜、第2の犠牲膜を除去す
ることにより、円板状体の外周を引張り応力によって持
ち上げて円錐状可動部を形成する可動部形成工程とから
なる外力計測装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8175794A JPH102811A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 外力計測装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8175794A JPH102811A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 外力計測装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH102811A true JPH102811A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=16002372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8175794A Pending JPH102811A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 外力計測装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH102811A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002543374A (ja) * | 1999-04-23 | 2002-12-17 | エス・ア・ジェ・ウ・エム・ソシエテ・アノニム | ジャイロスコープセンサおよびその応用を構成する回転測定装置 |
JP2006138855A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Ind Technol Res Inst | 回転量計測装置とその製作方法 |
JP2007514947A (ja) * | 2003-12-19 | 2007-06-07 | コミサリア、ア、レネルジ、アトミク | 微細加工振動構造及び関連するマイクロ・ジャイロスコープ |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP8175794A patent/JPH102811A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002543374A (ja) * | 1999-04-23 | 2002-12-17 | エス・ア・ジェ・ウ・エム・ソシエテ・アノニム | ジャイロスコープセンサおよびその応用を構成する回転測定装置 |
JP4663128B2 (ja) * | 1999-04-23 | 2011-03-30 | サジェム・デュフェンス・セキュリート | ジャイロスコープセンサおよびその応用を構成する回転測定装置 |
JP2007514947A (ja) * | 2003-12-19 | 2007-06-07 | コミサリア、ア、レネルジ、アトミク | 微細加工振動構造及び関連するマイクロ・ジャイロスコープ |
JP2006138855A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Ind Technol Res Inst | 回転量計測装置とその製作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6263735B1 (en) | Acceleration sensor | |
US6796179B2 (en) | Split-resonator integrated-post MEMS gyroscope | |
US5889207A (en) | Micromechanical rate of rotation sensor having ring with drive element and detection element | |
US5650568A (en) | Gimballed vibrating wheel gyroscope having strain relief features | |
US5555765A (en) | Gimballed vibrating wheel gyroscope | |
EP1775551A1 (en) | Angular speed sensor | |
US7188525B2 (en) | Angular velocity sensor | |
JP2004205523A (ja) | 水平振動の垂直型memsジャイロスコープ及びその作製方法 | |
JP2001007346A (ja) | 外力検知センサの製造方法 | |
CN107063224B (zh) | 一种soi微半球陀螺敏感结构 | |
JP2000205862A (ja) | マイクロ慣性センサ―の製造方法及びマイクロ慣性センサ― | |
US7469603B2 (en) | Angular velocity detector, method of detection of angular velocities using angular velocity detector, and method of fabricating angular velocity detector | |
EP4140941A1 (en) | Fabrication of mems structures from fused silica for inertial sensors | |
EP0664438B1 (en) | Comb drive micromechanical tuning fork gyro | |
JP3346379B2 (ja) | 角速度センサおよびその製造方法 | |
JPH102811A (ja) | 外力計測装置およびその製造方法 | |
JP3627648B2 (ja) | 角速度センサ | |
JPH10270718A (ja) | 半導体慣性センサの製造方法 | |
JP2000022168A (ja) | 半導体加速度センサ及びその製造方法 | |
JPH10318758A (ja) | 圧電マイクロ角速度センサおよびその製造方法 | |
JPH10270719A (ja) | 半導体慣性センサ及びその製造方法 | |
JPH10256568A (ja) | 半導体慣性センサの製造方法 | |
JPH10178181A (ja) | 半導体慣性センサの製造方法 | |
Khan et al. | Fabrication technology of quartz glass resonator using sacrificial metal support structure | |
JPH11264729A (ja) | 回転振動型角速度センサ及びその製造方法 |