JPH10280069A - 大きな抵抗温度係数を有する電気抵抗合金とその製造法ならびにセンサデバイス - Google Patents

大きな抵抗温度係数を有する電気抵抗合金とその製造法ならびにセンサデバイス

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JPH10280069A
JPH10280069A JP9126193A JP12619397A JPH10280069A JP H10280069 A JPH10280069 A JP H10280069A JP 9126193 A JP9126193 A JP 9126193A JP 12619397 A JP12619397 A JP 12619397A JP H10280069 A JPH10280069 A JP H10280069A
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gas
alloy
resistance
wire
iron
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JP9126193A
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English (en)
Inventor
Yuetsu Murakami
雄悦 村上
Takeshi Masumoto
剛 増本
Hideo Kaneko
秀夫 金子
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Research Institute for Electromagnetic Materials
Original Assignee
Research Institute for Electromagnetic Materials
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パラジウム−鉄またはパラジウム−鉄−マン
ガンからなる電気抵抗合金および該合金の線材を600
℃以上の高温で熱処理することにより抵抗温度係数が4
000×10−6−1以上を有する合金の製造法なら
びに該合金を使用した接触燃焼式ガスセンサあるいは抵
抗変化型高性能温度センサを提供することである。 【解決手段】 原子量比にて、Fe5〜65%および残
部PdまたはFe5〜65%、Mn0.001〜20%
および残部Pdと少量の不純物からなり、0〜200℃
における平均の抵抗温度係数が4000×10−6
−1以上を有する電気抵抗合金からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パラジウム(Pd)お
よび鉄(Fe)、またはパラジュウム、鉄およびマンガ
ンからなる電気抵抗合金およびその製造法ならびに該合
金を使用した各種センサデバイスに関するものである。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、上記電気抵抗
合金と該合金の線材を600℃以上の高温で熱処理する
ことにより、平均の抵抗温度係数が4000×10−6
−1以上を有する合金の製造法および該合金を使用し
た接触燃焼式ガスセンサまたは抵抗変化型高性能温度セ
ンサを提供するにある。
【0003】
【従来の技術】従来電気抵抗の温度依存性を利用する接
触燃焼方式ガスセンサや抵抗変化温度センサなどには、
温度またはガス検出用材料として、電気抵抗の温度係数
が大きい純白金、純ニッケルやサーミスターなどが多く
使用されている。
【0004】これらの温度センサやガスセンサなどは、
ほぼ同じ電気回路を使用している。そこで接触燃焼式ガ
スセンサを一例として、つぎにその原理を図1のブリッ
ジ回路により説明する。ここでRsおよびRcは、それ
ぞれガス検出用活性抵抗および基準抵抗である。またR
1およびR2は、いずれもバランス用抵抗である。まず
図において、ブリッジ回路の4個の抵抗Rs,Rc,R
1およびR2に電源Viから電気を供給した後、調整用
抵抗Rvによりバランス電圧Vをゼロに調節する。つい
で所定の一定温度に加熱されたRsおよびRcにガスが
接触すると、Rsから発生するジュール熱とRsを包ん
でいる触媒による酸化反応でガスが燃焼してRsの抵抗
がΔRだけ変化する。その結果、検知ガスの量または濃
度に比例した出力(ガス感度)ΔVが生じる。すなわち
【0005】
【数1】 ここで4Rは抵抗Rs,Rc,R1およびR2の総和R
tである。式(1)のΔVがガス感度であり、分解能が
高い場合には数1からガス濃度も求められる。またガス
感度ΔVは、ガスの種類や温度によっても変化する。例
えば、フィラメントにptを用いたときは、図2に示す
ようにCOガスセンサの場合では、ガス感度が130〜
200℃の温度範囲で高く、一方水素、エタノール、メ
タンおよびイソブタンなどの場合は、200℃〜500
℃の温度範囲で高い。したがって、Rsには検知ガスの
種類に応じて、適用する温度範囲において高い抵抗温度
係数を有する材料を適宜選択して使用することが必要で
ある。
【0006】また上述の抵抗Rsに触媒を付けない場合
では、環境温度によって抵抗が変化するので、ガスセン
サの場合と同様に数1のΔVによって精密な温度を求め
ることができる。
【0007】以上説明したように、上述の各種センサデ
バイスにおいては、ガスや温度の検出用抵抗Rsの性能
に大きく影響を受けることが分かる。従来これらの抵抗
材料には、コイルの成形性、電気的信頼性および化学的
安定性等が優れた純白金が最も多く使用されてきた。し
かし白金は、抵抗温度係数TCRが小さく(0〜200
℃において約 4000×10−6−1)、比電気抵
抗ρがかなり小さく(20℃において約11μΩ・c
m)、しかもビッカース硬さHvが小さい(約50)だ
けでなく、価格も非常に高い等の欠点を有する。抵抗温
度係数TCRが純白金よりも大きな材料としては純ニッ
ケルがあるが、比電気抵抗ρが純白金と同様に小さく
(約7μΩ・cm)、しかも耐酸化性が劣る等の欠点を
有し、実用上困難である。
【0008】また文献『白金族とその工業的利用』(産
業図書出版、P.440)によると、Fe−Pd系合金
は、100℃以下で大きな抵抗温度係数TCRを示すこ
とから、ガスセンサや温度センサへの応用化が期待され
る。しかしこの合金系は、状態図やFePd以外の高
温のTCR−T特性、加工性や耐酸化性等については不
明な点が多い。これらの解明を困難にしているのは、多
分広い組成領域に化学量論的組成に存在するPdFeや
FePdなどの規則相、および共晶相や中間領域相、
および磁気変態や規則−不規則変態など複雑な状態図を
持つことの他に、合金が酸化しやすいことなどが考えら
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のガスセンサや温
度センサなどは、災害防止や省エネルギーなど多くの社
会的問題を解決するためにはなくてはならないものであ
るが、それらの小型化および高性能化の要求が急速に高
まっている。近年、火燃焼ガスによる事故が多発し多く
の犠牲者をだしており、社会問題化している。特に、近
代化が進むと、都市ガスや工業ガスの利用が増加するこ
とから、水素(H)、一酸化炭素(CO)、エタノー
ル(COH)、メタン(CH)、イソブタン
(iC10)およびブタン(C10)などの危
険なガスへの対応が重要な課題となっている。
【0010】これらのガスを早期に、しかも微量な濃度
を簡単に検知し得るガスセンサとして、小型で、取り扱
いが容易で、信頼性が高く、応答性が優れて、さらに価
格が比較的安価である接触燃焼方式のガスセンサが最近
注目されてきた。
【0011】そこで市販の純白金使用の接触燃焼方式の
ガスセンサで上記各種ガスを検出してみると、低い濃度
では出力が小さいためにS/N比に劣る欠点があった。
またガス濃度に対する出力のばらつきが大きいだけでな
く、その他のガスも検出することから、ガスの選択性が
極めて悪いなど、多くの欠点のあることが明らかになっ
た。
【0012】これらの原因としては、センサに組み込ま
れているガス検出用抵抗材料である純白金の電気抵抗お
よびその温度係数が小さいこと、触媒ペーストをコイル
に塗布する際に、強度が弱くコイルの変形やピッチむら
が生じて温度分布が一定にならないことなどが挙げられ
た。
【0013】またガスセンサと同様に、従来の温度セン
サでは大きな出力を得るために非常に長く、しかも線径
20μm以下の純白金製極細線を使用しなくてはならな
い不便もあった。
【0014】これらの問題点は、抵抗温度係数TCRが
白金よりも高いPd−Fe合金を使用することで、解決
が期待される。
【0015】前述した接触燃焼方式のガスセンサにおい
ては、抵抗変化値ΔRおよび抵抗温度係数TCRは次式
で与えられる。
【0016】
【数2】
【0017】
【数3】 ここでΔRはガスの燃焼によるコイルの抵抗変化値、R
はセンサのコイルの抵抗値、αは触媒の種類などによっ
て決まる定数、mはガス濃度、Qはガスの分子燃焼熱お
よびCはヤンサの熱容量である。またRT2およびR
T1は、それぞれ温度TおよびTにおける電気抵抗
である。すなわち数3において数2のα、mおよびQを
一定とすれば、抵抗温度係数TCRが大きく、しかも熱
容量Cが小さいほど抵抗変化値ΔRが大きくなり、数1
のガス感度ΔVが大きくなることが理解できる。
【0018】また、ガスセンサや温度センサ等の小型化
に対しては、次式の熱出力性能指数のηで評価を行うこ
ともある。
【0019】
【数4】
【0020】これらの事柄を踏まえて、従来用いられて
いる抵抗材料の純白金やサーミスターなどについて数2
および数4における各要素毎に分類して検討した結果、
それぞれ一長一短のあることが分かった。
【0021】そこでガスセンサや温度センサ等に適した
抵抗材料の要求条件をまとめてみると、次のようにな
る。 イ、平均の抵抗温度係数TCRが大きいこと ロ、比電気抵抗ρが大きいこと ハ、熱出力性能指数ηが大きいこと ニ、電気的特性の経時変化あるいは熱ヒステリシスがな
いこと ホ、適度な硬さHvを有すること ヘ、化学的な安定なこと ト、酸化しにくいこと チ、加工性が良好で、極細線が得られること リ、コイルの成形および作業性が優れていること ヌ、価格が安いこと などが挙げられる。この他にも、上記イ〜ハに揚げた電
気特性のバラツキが少ないことや健全なインゴットが得
られることも重要である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、前条の多くの
問題点を克服するために鋭意研究されたものである。そ
の結果、0〜200℃または0〜400℃の温度範囲に
おいて優れた電気特性を有する新規な電気抵抗合金を発
見し、また該合金と各種細線の独創的な製造技術を開発
し、さらに該合金細線を使用した高性能の各種センサデ
バイスの開発にも成功した。
【0023】すなわち本発明は、パラジウム(Pd)お
よび鉄(Fe)、またはパラジュウム、鉄およびマンガ
ン(Mn)からなる新規な電気抵抗合金を提供すると共
に、本発明合金の溶解および健全なインゴットの製造技
術と線材の用途別に対する表面処理技術、および本発明
合金を使用した接触燃焼式ガスセンサあるいは高性能温
度センサ等を提供することにある。
【0024】本発明電気抵抗合金の箔材、細線およびリ
ボン等の線材の製造法は次に示す通りである。本発明合
金組成の原料を大気中、好ましくは非酸化性ガス(アル
ゴン、窒素など)、還元性ガス(水素、ヘリウムなど)
または真空中において、適当な溶解炉(高周波誘導溶解
炉、電気炉、タンマン炉、アーク溶解炉など)によって
溶解した後、該合金溶湯を適当な鋳型(金型、耐火性坩
堝など)で鋳造するか、あるいは連続凝固(ゾーンメル
ト法、タンマン−ブリッジマン法、高温鋳型法、引き上
げ法、吸い上げ法、浮遊帯域融解法等)して、所望の形
状、例えばインゴット、スラブあるいは丸棒等の素材と
なす。ついで、必要ならば、該素材を大気中、好ましく
は空気遮断状態、非酸化性ガスまたは還元性ガスなどの
雰囲気中または真空中において、600〜1300℃の
温度で適当な時間加熱後室温まで適当な速度で冷却す
る。その後該素材を、必要ならば鍛造などの熱間加工を
施し、さらにスエージング機、圧延機あるいは冷間線引
機等により、また必要ならば加工の中間で600〜13
00℃の温度で軟化焼鈍を施しながら、冷間加工、好ま
しくは25%以上の加工率で加工を施して箔材、細線、
例えば線径10〜100μmあるいはリボン等の線材と
なす。さらに、該線材を、例えば耐熱性の細いパイプを
有する適当な長さの加熱帯と冷却帯から構成された電気
炉により、大気中、好ましくは空気遮断状態、非酸化性
ガス、還元性ガスまたは真空中の600〜1300℃の
温度で焼鈍するか、あるいは適当な速度、例えば0.1
〜10m/minの速度で連続熱処理を施すことによ
り、0〜200℃または0〜400℃における平均の抵
抗温度係数が4000×10−6−1以上を有するこ
とを特徴とする電気抵抗合金が得られる。
【0025】本発明の特徴とする所は下記の点にある。 [第1発明]原子量比にて、鉄5〜65%および残部パ
ラジウムと少量の不純物からなり、0〜200℃におけ
る平均の抵抗温度係数が4000×10−6−1以上
を有することを特徴とする電気抵抗合金。
【0026】{第2発明]原子量比にて、鉄35〜65
%および残部パラジウムと少量の不純物からなり、0〜
400℃における平均の抵抗温度係数が4000×10
−6−1以上を有することを特徴とする電気抵抗合
金。
【0027】[第3発明]原子量比にて、鉄5〜65
%、マンガン0.001〜20%および残部パラジウム
と少量の不純物からなり、0〜200℃における平均の
抵抗温度係数が4000×10−6−1以上を有する
ことを特徴とする電気抵抗合金。
【0028】[第4発明]原子量比にて、鉄35〜65
%、マンガン0.001〜20%および残部パラジウム
と少量の不純物からなり、0〜400℃における平均の
抵抗温度係数が4000×10−6−1以上を有する
ことを特徴とする電気抵抗合金。
【0029】[第5発明]原子量比にて、鉄5〜65%
および残部パラジウムと少量の不純物からなる合金組成
の原料を、非酸化性ガス、還元性ガスあるいは真空中に
おいて溶解した後、該合金溶湯を適当な鋳型で鋳造する
か、あるいは連続凝固して所望の形状のインゴット、ス
ラブまたは丸棒の素材とし、その後熱間および冷間加工
を施して、箔材、細線またはリボンの線材とした後、非
酸化性ガス、還元性ガスまたは真空中で600〜130
0℃の温度で焼鈍するか、あるいは該温度において適度
な速度で連続熱処理する工程よりなり、0〜200℃ま
たは0〜400℃における平均の抵抗温度係数が400
0×10−6−1以上を有する合金を得ることを特徴
とする電気抵抗合金の製造法。
【0030】[第6発明]原子量比にて、鉄5〜65
%、マンガン0.001〜20%および残部パラジウム
と少量の不純物からなる合金組成の原料を、非酸化性ガ
ス、還元性ガスあるいは真空中において溶解した後、該
合金溶湯を適当な鋳型で鋳造するか、あるいは連続凝固
して所望の形状のインゴット、スラブまたは丸棒の素材
とし、その後熱間および冷間加工を施して、箔材、細線
あるいはリボンの線材とした後非酸化性ガス、還元性ガ
スまたは真空中で600〜1300℃の温度で焼鈍する
か、あるいは該温度において適度な速度で連続熱処理す
る工程よりなり、0〜200℃における平均の抵抗温度
係数が4000×10−6−1以上を有する合金を得
ることを特徴とする電気抵抗合金の製造法。
【0031】[第7発明]請求項1ないし4のいずれか
1項に記載の電気抵抗合金よりなる接触燃焼式ガスセン
サ。
【0032】[第8発明]請求項5または6に記載の製
造法で得られた電気抵抗合金の箔材、細線および線材を
そのままか、あるいは該箔材または該線材に電着、蒸
着、イオンプレーティングまたはスパッタリングの適当
な方法で、樹脂系被膜、金属系被膜または非金属系被膜
を所望の厚さにコーティングを施して、被膜箔材または
被膜線材となし、ついで該箔材、該線材、該被膜箔材お
よび該被膜線材を、そのままで電極に取り付けてガスセ
ンサを構成するか、あるいは所望の形状のコイルに成形
した後、該コイルを電極兼ステムに適当な方法で固定
し、ついで一方のコイルには、ガス活性能を有する触媒
を、また他方のコイルには絶縁体を、それぞれ形成した
ことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
【0033】[第9発明]請求項1ないし4のいずれか
1項に記載の電気抵抗合金を、電気絶縁物表面に電着、
蒸着、イオンプレーティングまたはスパッタリングより
選択された適当な方法により被膜形成した後、所望の形
状に打ち抜き、フォトエッチングあるいはトリミング加
工を施し、ついで非酸化性ガス、還元性ガスまたは真空
中で熱処理を施すか、あるいは適度な速度で連続熱処理
を施し、さらに電極を形成してなることを特徴とする抵
抗変化型高性能温度センサ。
【0034】[第10発明]ガスの種類が、水素、一酸
化炭素、エタノール、メタン、イソブタンまたはブタン
の各種ガスのうち何れかからなる第7発明または第8発
明に記載の接触燃焼式ガスセンサ。
【0035】[第11発明]ガスの種類が、水素、一酸
化炭素、エタノール、メタン、イソブタンまたはブタン
の各種ガスのうち何れかからなり、触媒がptブラッ
ク、PdO,Al,CuO,ZnO,Mn
,Sm,Rhの何れか1種または2種
以上を成分として含有した組成物からなり、絶縁体がN
,Al,CuO,Cr,TiO
の何れか1種または2種以上を成分として含有した組成
物からなる第7発明または第8発明に記載の接触燃焼式
ガスセンサ。
【0036】[第12発明]ガスの種類が、水素ガスか
らなる第7発明または第8発明に記載の接触燃焼式ガス
センサ。
【0037】[第13発明]ガスの種類が水素ガスから
なり、触媒がptブラック、PdO,Al,Cu
O,ZnO,MnO,Sm,Rhの何
れか1種または2種以上を成分として含有した組成物か
らなり、絶縁体がNi,Al,CuO,C
,TiOの何れか1種または2種以上を成分
として含有した組成物からなる第7発明または第8発明
に記載の接触燃焼式ガスセンサ。
【0038】[第14発明]ガスの種類が、一酸化炭素
ガスからなる第7発明または第8発明に記載の接触燃焼
式ガスセンサ。
【0039】[第15発明]ガスの種類が一酸化炭素ガ
スからなり、触媒がptブラック、PdO,A
2O ,CuO,ZnO,MnO,Sm
Rhの何れか1種または2種以上を成分として含
有した組成物からなり、絶縁体がNi,Al
,CuO,Cr,TiOの何れか1種または
2種以上を成分として含有した組成物からなる第7発明
または第8発明に記載の接触燃焼式ガスセンサ。
【0040】
【作用】本発明の電気抵抗合金は、前述の手段で達成さ
れることについて説明したが、次に合金の製造工程の中
で、特に重要な技術とその評価ならびに作用などについ
て具体的に説明する。本発明の製造法でえられた細線試
料について、0〜600℃における電気的特性、ビッカ
ース硬さなどについて各種評価を行った。
【0041】図3は、本発明合金(合金番号17)につ
いて、本発明の製造法により得られた線径0.03mm
の細線を、適当な長さの加熱帯と冷却帯を有した連続熱
処理装置を用いて、水素ガス雰囲気中で種々な温度にお
いて、種々な速度で熱処理した場合の、抵抗温度係数T
CRと熱処理温度Tおよび線材通過速度Vとの関係を示
した特性図である。図3により抵抗温度係数TCRは、
最適な熱処理温度と最適な線材通過速度を選択すること
によって、大きな値が得られることを示している。
【0042】つぎに、本発明合金の成分と組成、熱処理
および加工率などの数値を限定した理由について下記に
説明する。Feが5〜65at%および残部Pdと、こ
れにMnを0.001〜20at%添加した組成範囲で
は、一般に電気的特性が好ましく、特にFe量が多いほ
ど、キューリー点が上昇して、高温の電気的特性が向上
する。しかし、これらの組成範囲外においては、電気的
特性が悪化して、本発明の所期の目的から外れる。した
がって、Fe,MnおよびPdの組成範囲をFe5〜6
5at%および残部Pdと、これに添加するMnを0.
001〜20at%に限定した。Mnが0.001%以
下では、添加効果が小さい。
【0043】つぎに、本発明合金の製造工程における数
値を限定した理由を説明する。加熱温度600〜130
0℃では、図3からも分かるように抵抗温度係数が高く
なって電気的特性が改善される。本発明の目的をみたし
ているだけでなく、ビッカース硬さは400以下とな
り、加工性が良好となる。
【0044】つぎに、最終熱処理温度600〜1300
℃に限定したのは、図3からも分かるように、抵抗温度
係数が高くなって、電気的特性が改善され、本発明の目
的をみたしているからである。
【0045】
【実施例】
実施例1 合金番号9、12、17、22、30、およ
び38の製造と評価 使用した原料は、純度99.9%以上の各種元素を用い
た。試料を造るには、全重量300gの原料をアルミナ
坩堝に入れ、真空中で高周波誘導電気炉によって溶解し
た後、よく撹拌して均質な溶融合金とした。ついで、こ
れを直径12mm、高さ200mmの孔をもつ金型に注
入し、得られた丸棒状のインゴットをスエージング機お
よび冷間線引機により、直径0.5mmの細線を造っ
た。最後にこの線材について、水素、アルゴンあるいは
大気の雰囲気中、種々な熱処理を施して試料とした。得
られた試料は、大気中処理を除いて金属光沢があり、硬
さは純白金に比べて約4倍〜5倍大きかった。この試料
について、比電気抵抗ρ−T特性の測定から、平均抵抗
温度係数TCRを求めた結果を、図4に示す。図に見ら
れるように、各合金のTCR−T曲線は1つの極大値を
示すが、この極大値の温度は各合金の磁気変態点(キュ
リー点Tc)に対応している。すなわち、Tcの上昇に
より高温における電気的特性が改善されることがわか
る。
【0046】なお、合金番号17の各種処理条件に対応
した特性を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】実施例2 合金番号17の細線の製造、接
触燃焼式一酸化炭素ガスセンサの製造と評価 実施例1の製造法でえられた線径0.5mmの本発明合
金を、本実施例ではさらに線引機加工して線径0.03
mmの細線を造った。最後にこの細線を連続熱処理装置
を使用して、水素雰囲気中1000℃の温度において、
2m/minの速度で熱処理を施した。この熱処理の特
徴は、線材の欠陥の有無を確認できること、および金属
光沢処理、直線化と軟化などにすぐれた効果がある。さ
らに、得られた細線をコイル径約1mm、巻き数25タ
ーンおよび長さ約10mmに密巻きしてコイルを造り、
該コイルを20mmの間隔を有する電極に取り付けた。
その後、このセンサコイルに、ガス活性を有する触媒
(ptブラック,PdO,Al,CuO,Zn
O,MnO,Sm,Rh)と、ガスに不
感性の絶縁体(Ni,Al,CuO,Cr
,TiO)を、それぞれ別々に塗布し適度に乾
燥して、2種類の素子(図1(A)の1および2)とし
た。これらの素子の中から、抵抗および抵抗温度係数の
一致した1組を選び、これをブリッジ回路の2辺に取り
付ける。図6は、このようにして構成されたガスセンサ
のガス感度特性を示す。ここで、実験の条件として、図
中の回路におけるブリッジ電圧Viは6V、素子電流は
40mAおよび素子抵抗は100Ωであった。図から、
ガス感度は、CO濃度1000ppmにおいて、44m
Vを示し、純白金使用のガスセンサに比較して、約25
倍の非常に大きな値が得られた。なお該ガスセンサは、
COガスに敏感に反応するが、他のガス、例えば都市ガ
ス、プロパンガスおよびエチルアルコールには、まった
く反応しないことから、ガスの選択性が非常に優れてい
る特徴のあることが分かった。
【0049】実施例3 合金番号22の細線の製造、接
触燃焼式水素ガスセンサの製造と評価 実施例1の製造法で得られた線径0.5mmの本発明合
金を、さらに線引して線径0.03mmの細線を造っ
た。つぎに説明する方法で、この細線表面に表面処理を
施した場合と、そうでない場合とについて、それぞれ連
続熱処理を施して細線を造った。ここで、センサデバイ
スの駆動温度が200℃では表面処理はほとんど不要で
あるが、それ以上の高温で使用する場合には、細線に表
面処理を施して耐酸化性を維持し、センサの長寿命化を
図る必要がある。そこで、実施例2と同様な方法で上記
細線を連続熱処理した後、該細線にポリイミドを塗布し
た場合、金を蒸着してコーティングした場合、およびS
iOでコーティングした場合のそれぞれについて、実
施例2と同様な方法で活性部素子(触媒)と補償部素子
(絶縁体)の2種類を作成し、水素ガスセンサを構成し
た。
【0050】これらの水素ガスセンサの感度特性を図7
に示す。ここで、実験の条件として、図中の回路におけ
るブリッジ電圧Viは2V、素子電流は40mA、およ
び素子抵抗は200Ω、100Ω、60Ωおよび35Ω
であった。図から、ガス感度は、H濃度2000pp
mにおいて、素子温度Tsが100℃では11mV、2
00℃では117mV、300℃では140mVおよび
400℃では162mVを示し、白金使用のガスセンサ
(点線)の400℃での値7mVに比較して約23倍の
非常に大きな値が得られた。
【0051】また、実施例3と同様にして合金番号22
を素子に用いた場合の水素ガス以外のエタノール、メタ
ン、イソブタンまたはブタンなどの各種ガスについて
も、各種ガス濃度と出力ΔVとの関係を検討した。その
結果を表2に示したが、各素子温度Tsにおけるガス濃
度1000ppmの出力ΔV(mV)である。何れのガ
スにおいても、比較材料(白金)よりも、著しく大きな
感度特性を示すことが明らかとなった。
【0052】
【表2】
【0053】実施例4 合金番号22の箔材の製造、温
度センサの製造と評価 合金試料の製造法と実験法は、実施例1と同様である。
また合金試料から冷間圧延で厚さ10μmの箔材とな
し、図8に示すように、これを電気絶縁体(A)に貼り
付けて、レーザートリミング加工により種々のパターン
(B)を形成した。ついで、実施例2と同様な方法で熱
処理した後、無電解メッキ法により電極(C)を形成し
て、さらに該ゲージ表面全体にSiOをスパッタリン
グ法で5nmコーティングして、温度センサ(図8内挿
入図)を作成した。該温度センサの抵抗は、100〜1
000Ωであった。
【0054】この温度センサの出力特性の一部を図8に
示す。図中比較材料は従来の白金側抵抗温度センサの特
性である。図からもわかるように、本発明温度センサの
性能は、500℃以下では、白金の約2倍以上の出力が
得られた。
【0055】なお、表3には代表的な合金について、7
5%冷間加工し、さらに水素中で1000℃で2時間加
熱後空冷処理した場合の比電気抵抗ρおよび抵抗温度係
数TCRを示す。本発明合金の比電気抵抗ρは、比較材
料(純白金)の10.6μΩ・cmより数倍大きな値を
示している。このことは、センサデバイスの小型化およ
び性能の安定性に対する大なる寄与が期待できる。
【0056】
【表3】
【0057】また本発明合金の抵抗温度係数TCRは、
白金の約4000×10−6−1より高い値である。
したがって、本発明合金は、一酸化炭素、アルコール、
水素、メタン、ブタン、イソブタンおよびその他の各種
ガスを、手軽に検出できる小型高感度ガスセンサ、抵抗
変化型高性能温度センサおよびその他の各種センサデバ
イスに好適であり、本発明合金の特徴である高い電気抵
抗と高い抵抗温度係数の特徴を十分に発揮し、これらセ
ンサデバイスの性能を著しく向上する。
【0058】さらに本発明は、上記の方法で製造した合
金線材を、そのままでガスセンサあるいは温度センサな
どの抵抗体に使用するか、あるいは該線材表面に適当な
方法で樹脂系被膜、金属系被膜あるいは非金属系被膜
を、線材に所望の厚さにコーティングを施して、上記各
種のガスセンサあるいは温度センサの抵抗体とする。こ
のようにして得られた種々な高感度ガスセンサあるいは
高性能温度センサを提供するものである。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、Fe5〜65%および
残部Pdと、Fe5〜65%、Mn0.001〜20%
および残部Pdと少量の不純物からなり、大きな抵抗温
度係数を有する電気抵抗合金であり、加工性と電気的特
性に優れ、比電気抵抗およびその温度係数の改善によっ
て、本発明合金を使用した各種センサデバイスの一層の
小型化および性能安定性の向上が図られた。さらに、環
境性に優れた被覆コーティング技術の採用により、各種
センサデバイスの高温での使用を可能にした効果は大き
い。
【0060】なお、本発明合金の抵抗温度係数は、従来
の白金より著しく大きいことから、これを使用したガス
センサの各種のガス感度がさらに向上した。また該ガス
センサは比電気抵抗が大きいことから、その性能は非常
に安定している。また同様に抵抗変化型温度センサにお
いても、その性能が従来の白金測温抵抗体に比べてさら
に高出力が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、抵抗変化を利用した各種センサデバイ
スのブリッジ回路図である。
【図2】図2は、ptフィラメントを用いたガスセンサ
の各種ガスに対する感度と動作温度との関係を示す特性
図である。
【図3】図3は、合金番号17の抵抗温度係数TCRと
連続熱処理条件との関係を示す特性図である。
【図4】図4は、合金番号9、12、17、22、30
および38のTCR−T曲線図である。
【図5】図5は、Feの濃度とキュリー点との関係を示
す曲線図である。
【図6】図6は、本発明合金(合金番号17)を使用し
たCOガスセンサのCOガス感度特性図である。
【図7】図7は、本発明合金(合金番号22)を使用し
たHガスセンサの種々の素子温度Tsに対するH
ス感度特性図である。
【図8】図8は、本発明合金(合金番号22)を使用し
た抵抗変化型温度センサの出力と検出温度との関係を示
す特性図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 661 C22F 1/00 661B 680 680 681 681 683 683 685 685 686 686A 691 691B

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子量比にて、鉄5〜65%および残部
    パラジウムと少量の不純物からなり、0〜200℃にお
    ける平均の抵抗温度係数が4000×10−6−1
    上を有することを特徴とする電気抵抗合金。
  2. 【請求項2】 原子量比にて、鉄35〜65%および残
    部パラジウムと少量の不純物からなり、0〜400℃に
    おける平均の抵抗温度係数が4000×10−6−1
    以上を有することを特徴とする電気抵抗合金。
  3. 【請求項3】 原子量比にて、鉄5〜65%、マンガン
    0.001〜20%および残部パラジウムと少量の不純
    物からなり、0〜200℃における平均の抵抗温度係数
    が4000×10−6−1以上を有することを特徴と
    する電気抵抗合金。
  4. 【請求項4】 原子量比にて、鉄35〜65%、マンガ
    ン0.001〜20%および残部パラジウムと少量の不
    純物からなり、0〜400℃における平均の抵抗温度係
    数が4000×10−6−1以上を有することを特徴
    とする電気抵抗合金。
  5. 【請求項5】 原子量比にて、鉄5〜65%および残部
    パラジウムと少量の不純物からなる合金組成の原料を、
    非酸化性ガス、還元性ガスまたは真空中において溶解し
    た後、該合金溶湯を適当な鋳型で鋳造するか、あるいは
    連続凝固して所望の形状のインゴット、スラブまたは丸
    棒の素材とし、その後熱間および冷間加工を施して、箔
    材、細線またはリボンの線材とした後、非酸化性ガス、
    還元性ガスまたは真空中で600〜1300℃の温度で
    焼鈍するか、あるいは該温度において適度な速度で連続
    熱処理する工程よりなり、0〜200℃または0〜40
    0℃における平均の抵抗温度係数が4000×10−6
    −1以上を有する合金を得ることを特徴とする電気抵
    抗合金の製造法。
  6. 【請求項6】 原子量比にて、鉄5〜65%、マンガン
    0.001〜20%および残部パラジウムと少量の不純
    物からなる合金組成の原料を、非酸化性ガス、還元性ガ
    スまたは真空中において溶解した後、該合金溶湯を適当
    な鋳型で鋳造するか、あるいは連続凝固して所望の形状
    のインゴット、スラブまたは丸棒の素材とし、その後熱
    間および冷間加工を施して、箔材、細線またはリボンの
    線材とした後非酸化性ガス、還元性ガスまたは真空中で
    600〜1300℃の温度で焼鈍するか、あるいは該温
    度において適度な速度で連続熱処理する工程よりなり、
    0〜200℃または0〜400℃における平均の抵抗温
    度係数が4000×10−6−1以上を有する合金を
    得ることを特徴とする電気抵抗合金の製造法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の電気抵抗合金よりなる接触燃焼式ガスセンサ。
  8. 【請求項8】 請求項5または6に記載の製造法で得ら
    れた電気抵抗合金の箔材、細線またはリボンの線材をそ
    のままか、あるいは該箔材または該線材に電着、蒸着、
    イオンプレーティングまたはスパッタリングの適当な方
    法で、樹脂系被膜、金属系被膜または非金属系被膜を所
    望の厚さにコーティングを施して、被膜箔材または被膜
    線材となし、ついで該箔材、該線材、該被膜箔材および
    該被膜線材を、そのままで電極に取り付けてガスセンサ
    を構成するか、あるいは所望の形状のコイルに成形した
    後、該コイルを電極兼ステムに適当な方法で固定し、つ
    いで一方のコイルには、ガス活性能を有する触媒を、ま
    た他方のコイルには絶縁体を、それぞれ形成したことを
    特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4野何れか1項に記載の
    電気抵抗合金を、電\気絶縁物表面に電着、蒸着、イオ
    ンプレーティングまたはスパッタリングより選択された
    適当な方法により被膜形成した後、所望の形状に打ち抜
    き、フォトエッチングあるいはトリミング加工を施し、
    ついで非酸化性ガス、還元性ガスまたは真空中で熱処理
    を施すか、あるいは適度な速度で連続熱処理を施し、さ
    らに電極を形成してなることを特徴とする抵抗変化型高
    性能温度センサ。
  10. 【請求項10】 ガスの種類が、水素、一酸化炭素、エ
    タノール、メタン、イソブタンまたはブタンの各種ガス
    のうち何れかからなる請求項7または8に記載の接触燃
    焼式ガスセンサ。
  11. 【請求項11】 ガスの種類が水素、一酸化炭素、エタ
    ノール、メタン、イソブタンまたはブタンの各種ガスの
    うち何れかからなり、触媒がptブラック、pdO,A
    ,CuO,ZnO,MnO,Sm
    Rhの何れか1種または2種以上を成分として含
    有した組成物からなり、絶縁体がNi,Al
    ,CuO,Cr,TiOの何れか1種または
    2種以上を成分として含有した組成物からなる請求項7
    または8に記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  12. 【請求項12】 ガスの種類が、水素ガスからなる請求
    項7または8に記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  13. 【請求項13】 ガスの種類が水素ガスからなり、触媒
    がptブラック、pdO,Al,CuO,Zn
    O,MnO,Sm,Rhの何れか1種ま
    たは2種以上を成分として含有した組成物からなり、絶
    縁体がNi,Al,CuO,Cr
    TiOの何れか1種または2種以上を成分として含有
    した組成物からなる請求項7または8に記載の接触燃焼
    式ガスセンサ。
  14. 【請求項14】 ガスの種類が、一酸化炭素ガスからな
    る請求項7または8に記載の接触燃焼式ガスセンサ。
  15. 【請求項15】 ガスの種類が一酸化炭素ガスからな
    り、触媒がptブラック、pdO,Al,Cu
    O,ZnO,MnO,Sm,Rhの何れ
    か1種または2種以上を成分として含有した組成物から
    なり、絶縁体がNi,Al,CuO,Cr
    ,TiOの何れか1種または2種以上を成分と
    して含有した組成物からなる請求項7または8のいずれ
    か1項に記載の接触燃焼式ガスセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161066A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Seiko Epson Corp スパッタリングターゲットとその製造方法及びスパッタリング装置並びに液体噴射ヘッド
EP1728879A2 (en) * 2004-10-12 2006-12-06 Heraeus, Inc. Low oxygen content alloy compositions
US10943847B2 (en) 2016-07-04 2021-03-09 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor chip and semiconductor device

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