JPH10279475A - 安定なテプレノン含有組成物 - Google Patents

安定なテプレノン含有組成物

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JPH10279475A
JPH10279475A JP10383697A JP10383697A JPH10279475A JP H10279475 A JPH10279475 A JP H10279475A JP 10383697 A JP10383697 A JP 10383697A JP 10383697 A JP10383697 A JP 10383697A JP H10279475 A JPH10279475 A JP H10279475A
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JP
Japan
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teprenone
calcium silicate
stable
weight
containing composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP10383697A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuharu Suzuki
克治 鈴木
Hidetaka Watanabe
英孝 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruko Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Maruko Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】テプレノンは酸化され易く経時的に酸化・重合
が進むため、長期間保存可能の安定な製剤を製造する上
での大きな支障となっている。 【解決手段】ケイ酸カルシウム並びに植物油を添加する
事により、製剤中のテプレノンを安定化させる事を特徴
とする。ケイ酸カルシウムとしては比表面積50〜20
0m2/gの多孔性ケイ酸カルシウムが好ましく、添加
量としては活性物質に対し50〜100重量%である。
植物油としては、炭素数16〜20の不飽和脂肪酸を多
く含むもの、なかでもサフラワー油等が好ましく、添加
量としては活性物質に対し1〜20重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテプレノンの安定化組成
物、さらに詳しくはテプレノンとケイ酸カルシウム並び
に植物油を含有してなる安定化固形組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】テプレノンは、既知の化合物であり、消
化性潰瘍治療剤として使用されている。しかしテルペン
類であるテプレノンは不飽和二重結合を多く有している
ため、酸化を受けやすく活性物質としての効力を低下さ
せる性質を持っている。そのため、固形製剤にすると、
熱・光等の影響を受け、徐々に酸化重合が進み、粘性が
増したり、黄色が濃くなるなどの外観上の変化が現れる
とともに、活性が低下するので製剤化には問題があっ
た。そして従来は酸化を防止するため適当な抗酸化剤を
添加する方法、包装時に脱酸素剤を封入する方法並びに
外気との接触をなるべく少なくする方法等がとられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決する方
法としては一般に抗酸化剤の添加が容易に推定される
が、テプレノンは油状であり、使用できる抗酸化剤が制
約されている。本発明は抗酸化剤を用いない安定なテプ
レノン含有組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は安定なテプレ
ノンを得る目的で種々検討した結果、意外にも一般に製
剤化の際に用いられている賦形剤の組合せにより長期間
安定性が保持できることを見いだし、本発明を完成し
た。即ち本発明は、テプレノン中に植物油を1〜20重
量部加え、次にこれを50〜100重量部のケイ酸カル
シウムに吸着・保持させることにより安定なテプレノン
含有物を提供するものである。以下、本発明を詳細に説
明する。
【0005】吸着剤として、結晶セルロース及びケイ
酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムなどのケイ酸類について鋭意
研究の結果、特に比表面積が50〜200m2/gの多
孔性ケイ酸カルシウムが適当であることが判明した。本
発明組成物において多孔性ケイ酸カルシウムの使用量は
特に限定されるものではなく、テプレノンに対し50〜
100重量部が適当である。
【0006】テプレノンを多孔性ケイ酸カルシウムに吸
着・保持させて見かけ上の固形物としたところ、かなり
の安定化することが確認された。しかし、さらなる安定
化を求め適当な安定化助剤について検討し、植物油が適
していることを発見した。
【0007】植物油としては、小麦胚芽油、大豆油、オ
リブ油、サフラワー油などがあげられるが、特に炭素数
16〜20の不飽和脂肪酸を含むサフラワー油が適当で
ある。本発明の安定組成物においてサフラワー油の使用
量は限定されるものではないが、テプレノンに対し1〜
20重量部、その中でも10重量部が最適である。
【0008】本発明の安定組成物は、通常の固形製剤の
製造方法を用いて容易に製造することができる。例え
ば、テプレノンと植物油を混合した後、この混合液をケ
イ酸カルシウムに添加することにより本発明の安定組成
物を得る。本発明における安定な組成物とは固形状のい
かなる製剤上の剤型でもよく、適当な賦形剤、結合剤、
滑沢剤、崩壊剤、溶解補助剤、界面活性剤、安定剤、保
存剤、矯味剤、着色剤などを添加することにより医薬品
として経口投与可能な安定な製剤、例えば、散剤、細粒
剤、顆粒剤、カプセル剤とすることなどが包含される。
以下に実験例および実施例をあげて、本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明はこれら実験例および実施例に
なんら制約されるものではない。
【0009】実験例1:テプレノン100重量部を軽質
無水ケイ酸100重量部、多孔性ケイ酸カルシウム10
0重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム200重
量部にそれぞれ吸着させたもの及び吸着させていないテ
プレノンを、小型のガラス容器に入れ、温度40℃・湿
度75%で一定時間放置後、外観の変化を観察した。ま
た、ガスクロマトグラフィー内部標準法によりテプレノ
ンの残存率を測定した。結果は表1、表2に示した様
に、吸着剤の種類により残存率が異なり、多孔性ケイ酸
カルシウムに吸着させたものが残存率、外観上の観点よ
り良好な結果を示した。
【表1】
【表2】
【0010】実験例2:テプレノン100重量部を多孔
性ケイ酸カルシウム100重量部に吸着させたもの、多
孔性ケイ酸カルシウムの量を50重量部としたもの及び
吸着させていないテプレノンを、それぞれ小型のガラス
容器に入れ、温度40℃・湿度75%で一定時間放置
後、ガスクロマトグラフィー内部標準法によりテプレノ
ンの残存率を測定した。結果は表3に残存率として示し
た様に、多孔性ケイ酸カルシウムの使用量をテプレノン
に対し半量にしても、良好な安定性を得られた。
【表3】
【0011】実験例3:テプレノン100重量部にサフ
ラワー油1重量部、10重量部または20重量を加え、
多孔性ケイ酸カルシウム100重量部に吸着させもの、
多孔性ケイ酸カルシウムの代わりに軽質無水ケイ酸を使
用したものおよび同様にサフラワー油なしのものを、そ
れぞれ小型のガラス容器に入れ、温度40℃・湿度75
%で一定時間放置後、ガスクロマトグラフィー内部標準
法によりテプレノンの残存率を測定した。結果は表4に
示した様に、多孔性ケイ酸カルシウムへの吸着による安
定化が大きいものの、サフラワー油の添加効果は、多孔
性ケイ酸カルシウムにかえて軽質無水ケイ酸を用いた結
果と比較して明らかなように、安定化効果があり良好な
結果を示した。
【表4】
【0012】実施例1 テプレノン 100g 多孔性ケイ酸カルシウム 100g サフラワー油 10g 乳糖 440g D−マンニトール 300g ヒドロキシプロピルセルロース 50g テプレノンにサフラワー油を加え、多孔性ケイ酸カルシ
ウムに均一に吸着させた。次いで他の添加剤を加え、常
法により細粒剤とした。
【0013】実施例2 テプレノン 100g 多孔性ケイ酸カルシウム 50g サフラワー油 10g 乳糖 290g トウモロコシデンプン 200g 白糖 300g ヒドロキシプロピルセルロース 50g 実施例1と同様にして、常法により細粒剤とした。
【0014】実施例3 テプレノン 50g 多孔性ケイ酸カルシウム 30g サフラワー油 5g 乳糖 27g ヒドロキシプロピルセルロース 5g ステアリン酸マグネシウム 3g テプレノンにサフラワー油を添加し、多孔性ケイ酸カル
シウムに吸着させた。次いで、乳糖、ヒドロキシプロピ
ルセルロースを添加し、精製水を加え練合し、造粒し
た。乾燥後、500μm以下に粒形を揃え、ステアリン
酸マグネシウムを加え混合した。これを硬カプセルに充
填し、硬カプセル剤とした。
【0015】
【発明の効果】本発明のテプレノン含有組成物はその分
解を抑制する事により安定化されているため、長期間の
保存が可能となる安定なテプレノン含有組成物として有
用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸カルシウム並びに植物油を含有す
    る安定なテプレノン含有組成物。
  2. 【請求項2】 ケイ酸カルシウムをテプレノンに対し5
    0〜100重量部含有し、ケイ酸カルシウムが比表面積
    50〜200m2/gの多孔性ケイ酸カルシウムであ
    り、植物油をテプレノンに対し1〜20重量部含有する
    請求項1記載の安定なテプレノン含有組成物。
JP10383697A 1997-04-07 1997-04-07 安定なテプレノン含有組成物 Pending JPH10279475A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007097333A1 (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Asahi Breweries, Ltd. 顆粒、錠剤およびそれらの製造方法
WO2009044854A1 (ja) * 2007-10-03 2009-04-09 Asahi Breweries, Ltd. 顆粒、錠剤およびそれらの製造方法
WO2018230504A1 (ja) * 2017-06-12 2018-12-20 富士化学工業株式会社 顆粒剤、並びに錠剤及びその製造方法

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