JPH10278749A - 歯車箱洗浄機 - Google Patents

歯車箱洗浄機

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Publication number
JPH10278749A
JPH10278749A JP9088399A JP8839997A JPH10278749A JP H10278749 A JPH10278749 A JP H10278749A JP 9088399 A JP9088399 A JP 9088399A JP 8839997 A JP8839997 A JP 8839997A JP H10278749 A JPH10278749 A JP H10278749A
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JP
Japan
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gear box
cleaning
washing
gear
spray nozzle
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Application number
JP9088399A
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English (en)
Inventor
Yoshimori Fujiwara
良守 藤原
Harumatsu Kubo
春松 久保
Hiroyuki Sugano
博之 菅野
Yoshio Nishimura
芳男 西村
Hideo Nakajima
秀夫 中島
Shigehiro Matsuoka
茂広 松岡
Tetsuo Takagi
哲夫 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI IND KK
Toray Engineering Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
FUJI IND KK
Toray Engineering Co Ltd
East Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者に重労働を強いることなく洗浄時
間が短縮できると共に作業環境が悪くならず、しかも必
要な箇所を自動的に均一に洗浄することができる歯車箱
洗浄機を提供することである。 【解決手段】 歯車101に車軸等の軸体100が装着
された状態で該軸体100を洗浄位置に搬送して支持す
るためのチェン送りころコンベア3とパレット4と昇降
支持回転機構5とからなる支持回転装置1と、歯車箱1
01の内面、円錐ころ軸受102、歯車103等を洗浄
するための歯車箱蓋手段20と歯車箱内洗浄手段21と
軸受部洗浄手段22とからなる洗浄装置2とにより構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯車箱に軸体が装着
された状態で歯車箱の内部を洗浄する歯車箱洗浄機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道車両は定期的に保守検査が
行われており、この場合先ず車両から台車装置を取外
し、次いで台車枠と輪軸ユニットに解体される。そし
て、従動用輪軸ユニットについては各種検査の後車輪が
磨耗している場合は新しい車輪と交換される。
【0003】一方、駆動用輪軸ユニットについては歯車
箱内の円錐ころ軸受、歯車等の磨耗状態、傷の状態を目
視によって検査するために車輪が車軸等の軸体から取外
された状態で、歯車箱の軸受押え部材、蓋板、駆動用歯
車を有する短軸とその軸受および軸体に嵌着されている
円錐ころ軸受の外輪等を取外し、軸体に圧入されて容易
に分解できない部品のみを残した状態にする。
【0004】この状態で作業者が洗浄液である白灯油を
浸したウエスによって歯車箱の内面、軸体に嵌着されて
いる歯車の汚れ部を擦って汚れを落としている。また、
円錐ころ軸受のころ部およびリテーナ部はリテーナを作
業者が手で回転させながら白灯油を浸したウエスでころ
部とリテーナ部の全体を拭き、次いで小型のブラシによ
ってリテーナ部を擦って汚れを丁寧に落としている。
【0005】これ等の作業が済むと清掃した部分に白灯
油を振り掛けて残っている汚れを洗い流し、次いでエア
ーガンによって清掃部に付着している白灯油を吹き飛ば
し、最後に乾燥したウエスによって綺麗に拭き取ってい
る。上述の洗浄作業が済むと目視による検査を行ない磨
耗、傷等のある部品を次の工程で交換している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様な作業者が手作
業によって洗浄する方法では重労働でかつ洗浄時間が非
常に長く掛かると共に、洗浄液に白灯油を使用するため
悪臭がして作業環境が悪くなるという問題がある。ま
た、歯車箱内の洗浄作業箇所が挟いため洗浄できない部
分が残ると共に、作業者によって洗浄度にバラツキが発
生するという問題がある。
【0007】本発明は洗浄時間が短縮できると共に作業
環境が悪くならず、しかも必要な箇所を自動的に均一に
洗浄することができる歯車箱洗浄機を提供することを課
題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明の歯車箱洗浄機は、請求項1のように軸体に
歯車箱が装着された状態で前記軸体を支持する支持回転
装置と、歯車箱内面洗浄手段、軸受部洗浄手段、歯車部
洗浄手段を備えた洗浄装置とにより構成してある。
【0009】また、請求項2のような軸受部洗浄手段
を、ブラシ部材と洗浄液噴射ノズル部材を有する構成、
請求項3のような軸受部洗浄手段に軸受コロ自転部材を
備えた構成、請求項4のような歯車箱蓋手段に、洗浄液
吹き飛ばし部材、洗浄液ミスト排出部材の内の少なくと
も一つの部材に設けた構成にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の歯車箱洗浄機の全
体構成の一実施例を示す概略正面図であり、図2は図1
の側面図であって、歯車箱洗浄機は輪軸等の軸体100
に歯車箱101が装着された状態で該軸体100を支持
する支持回転装置1と、歯車箱101の内面、円錐ころ
軸受102、歯車103等を洗浄する洗浄装置2とによ
り構成されている。
【0011】上述の支持回転装置1は軸体100の一方
と歯車箱101を支持しチェン送りころコンベア3によ
って洗浄位置に搬送されるパレット4と、洗浄位置に設
置された軸体100の他方を支持する昇降支持回転機構
5とにより構成されている。このパレット4には軸体1
00を回転自在に支持する一対のローラ6と歯車箱10
1から流出する使用済みの洗浄液を受けるトレー4aと
が設けられている。
【0012】上述の昇降支持回転機構5は床面に設置さ
れた下部フレーム7に上部フレーム8が垂直方向に移動
自在に取付けられ、駆動用電動機(図示せず)によって
回転するねじ軸9によって昇降するようになっていると
共に、上部フレーム8には軸受10によって一対のロー
ラ11が回転自在に取付けられ、少なくとも一方のロー
ラ11が電動機13、スプロケット14、15、および
チェン16からなる駆動手段12によって回転されるよ
うになっている。
【0013】また、洗浄位置にはパレット4のトレー4
aからの使用済み洗浄液を回収するための回収槽17が
設けられており、この回収槽17に回収された洗浄液は
濾過器によって不純物が分離されて洗浄液貯槽に戻さ
れ、送液用ポンプによって所定のスプレーノズル等に圧
送するようになっている。そして、軸体100が載置さ
れたパレット4が所定の洗浄位置に搬送されると、電動
機(図示せず)によってねじ軸9が回転して上部フレー
ム8が上昇され、ローラ11によって軸体100を略水
平な状態で支持すると共に、洗浄動作時にはこの状態で
電動機13によってローラ11が回転して軸体100を
回転する。
【0014】上述のパレット4とチェン送りころコンベ
ア3による搬送支持に代えて一対の回転ローラと歯車箱
支持部を有するフレームを洗浄位置の床面に設置し、ク
レーン等によって搬送された軸体100を昇降支持手段
5とによって支持する構成にすることもできる。上述の
洗浄装置2は架台18に昇降自在に設置された可動洗浄
機構19と、この可動洗浄機構19の待機位置と洗浄位
置に移動させる昇降機構24とにより構成されている。
【0015】そして、可動洗浄機構19は歯車箱101
の軸受用孔等を塞ぐ歯車箱蓋手段20と歯車箱内面洗浄
手段21と軸受部洗浄手段22と歯車部洗浄手段23と
により構成されている。上述の歯車箱蓋手段20は架台
18に設置されたガイドローラ34に係合する案内面2
5aを有する可動枠体25と、この可動枠体25の両端
部に取付けられた軸体移動防止用の移動規制部材26、
27と、可動枠体25の下面部に取付けられた一対の軸
体押圧用のローラ部材28、29と、歯車箱101の円
錐ころ軸受装着用の孔101a1 、101a2 (図3)
を塞ぐ第1蓋用部材30、31と、短軸用軸受装着用の
孔101b1 、101b2 を塞ぐ第2蓋用部材32、3
3(図4)とにより構成されている。
【0016】こき移動規制部材26、27は流体シリン
ダー36のピストンロッドに規制片35がベアリング等
によって回転自在に取付けられている(図1)。また、
ローラ部材28、29は軸受38によってローラ37が
回転自在に支持されている(図3)。上述の第1蓋部材
30は図3、図5にその詳細を示すように可動枠体25
にLMガイド(THK社製)40によって移動自在に取
付けられた半円筒状の上部蓋板39と、ピストンロッド
41bが上部蓋板39に、シリンダー本体41aが可動
枠体25に取付けられた第1流体シリンダー41と、上
部蓋板39の両端にピン43、45によって夫々垂直方
向に回動するように取付けられた1/4円筒状の下部分
割蓋板42、44と、下部分割蓋板回動用の第2流体シ
リンダー46、47とにより構成され、歯車箱101の
円錐ころ軸受装着用の孔101a1 に対向するように設
置されている。
【0017】この第2流体シリンダー46、47はピス
トンロッドが下部分割蓋板42、44に、シリンダー本
体が上部蓋板39に取付けられている。上述の下部分割
蓋板42、44に代えては一つの半円筒状の蓋板にする
こともできる。上述の歯車箱101の一側に配置された
第1蓋用部材30に対して他方の第1蓋用部材31は歯
車箱101の円錐ころ軸受装着用の孔101a2 に対向
するように上部蓋板39に第1流体シリンダー41′の
ピストンロッド41b′が連結されており、その構成は
第1蓋用部材30と対称の状態になっている。
【0018】そして、軸体100が所定の洗浄位置にセ
ットされると、第1蓋用部材30、31の第2流体シリ
ンダー46、47のピストンロッドが突出して下部分割
蓋板42、44が閉じられ、次いで第1流体シリンダー
41のピストンロッドが突出して第1蓋用部材30、3
1が同時あるいは所定の時間差をもって歯車箱101の
孔101a1 、101a2 部に移動し孔101a1 、1
01a2 を塞ぐ。
【0019】上述の第2蓋用部材32は図4、図5に示
すように可動枠体25にLMガイド(THK社製)49
によって移動自在に取付けられた蓋板48と、ピストン
ロッド50bが蓋板48にシリンダー本体50aが可動
枠体25に取付けられた第3流体シリンダー50とによ
り構成され、歯車箱101の短軸用軸受装着用の孔10
1b1 に対向するように設置されている。
【0020】この第2蓋部材32に対して反対側に配置
された第2蓋部材33は歯車箱101の短軸用軸受装着
用孔101b2 に対向するように蓋板48に第3流体シ
リンダー50′のピストンロッド50b′が連結されて
おり、その構成は第2蓋部材32と対称の状態になって
いる。また、第2蓋部材32の蓋板48には歯車箱内に
噴射された洗浄用ミストを排出するためのダクト51が
連結されている。
【0021】そして、第2蓋用部材32、33の第3流
体シリンダー50、50′のピストンロッドが突出する
と各蓋板48が歯車箱101の孔101b1 、101b
2 部に移動して孔101b1 、101b2 を塞ぐ。上述
の第1蓋用部材30、31の第1流体シリンダー41と
第2蓋用部材32、33の第3流体シリンダー50はピ
ストンロッドの突出端位置でピン(図示せず)が自動的
に挿入されるエンドロックシリンダー(SMC社製)を
用いるためピストンロッドの突出端で自動的にロックさ
れる。
【0022】また、第1蓋用部材31の第1流体シリン
ダー41′と第2蓋用部材33の第3流体シリンダー5
0′はピストンロッドが突出して第1蓋用部材31と第
2蓋用部材33が歯車箱101に当接した状態でピスト
ンロッドの突出ストロークに余裕のあるものを使用して
いる。上述の様な流体シリンダー41、41′、50、
50′を使用しているため、先ず第1流体シリンダー4
1と第3流体シリンダー50のピストンロッドを歯車箱
101に向って突出するとピストンロッドは突出端にお
いてロックされる。
【0023】この動作によってこのピストンロッドに連
結された第1蓋用部材30と第2蓋用部材32は歯車箱
101に当接する場合と当接しない場合がある。次に第
1流体シリンダー41′と第3流体シリンダー50′の
ピストンロッドを歯車箱101に向って突出すると、こ
のピストンロッドに連結された第1蓋用部材31と第2
蓋用部材33は歯車箱101に当接し、さらにストロー
クの余裕分によって歯車箱101が押圧されて移動して
反対側に位置する第1蓋用部材30と第2蓋用部材21
に押付けられる。
【0024】上述の歯車箱101を両側から挟持する動
作によって歯車箱101の水平方向における傾きの補正
と可動洗浄機構19に対する歯車箱101の位置決めと
が行われる。上述の可動枠体25における歯車箱101
の上部開口部に当接する箇所、上部蓋板39、下部分割
蓋板42、44の孔101a1 、101a2 部に当接す
る箇所、蓋板48の孔101b1 、101b2 部(図
3)に当接する箇所には夫々シール用のパッキンが取付
されている。
【0025】上述の可動枠体25には図8に示すように
歯車洗浄用のスプレーノズル52が取付けられていると
共に、歯車箱内面洗浄用のスプレーノズルパイプ53、
54、55、56が昇降自在に取付けられている。この
スプレーノズル52は歯車103の外周部に向かって所
定圧力の洗浄液を噴射するようになっている。
【0026】上述のスプレーノズルパイプ53〜56は
可動枠体25に形成されたガイド杆25aに沿って昇降
する第1支持部材57に回転自在に取付けられていると
共に、スプレーノズルパイプ53に取付された歯車60
を第1支持部材57に設置された電動機58の出力軸に
装着された歯車59に噛み合わせると共に、このスプレ
ーノズルパイプ53に取付けられたスプロケット61と
各スプレーノズルパイプ54、55、56に取付けられ
たスプロケット62にチェン63を張架して回転を伝達
するようになっている。
【0027】このスプレーノズルパイプ53〜56には
洗浄液噴射用孔が1個または垂直方向に所定の間隔をも
って複数個穿設してある。上述の第1支持部材57は可
動枠体25に設置された第4流体シリンダー64によっ
て昇降する第2支持部材65に第5流体シリンダー66
によって連結されており、この二つの流体シリンダー6
4、66によって2段階に昇降するようになっている。
【0028】上述のスプレーノズル52には電磁切替弁
を有する洗浄液・圧空供給用管68が連結されていると
共に、スプレーノズルパイプ53、54、55、56の
上端部にはロータリジョイント67によって電磁切替弁
を有する洗浄液・圧空供給用部69が連結されている。
上述のスプレーノズルパイプ53〜56は歯車箱101
と歯車103の間隔によってその設置位置、パイプの本
数と長さ、洗浄液噴射用孔の位置と個数、洗浄液噴射用
孔の上下動長さ等を設定する。
【0029】上述の歯車箱101と歯車103の間隔が
挟い場合は、昇降型のスプレーノズルパイプに代えて固
定型のスプレーノズルパイプあるいはスプレーノズル設
置することもできる。そして、上述の第1蓋用部材3
0、31および第2蓋用部材32、33が歯車箱101
の孔101a1 、101a2 (図3)、101b1 、1
01b2 (図4)を塞ぐと、スプレーノズル52から歯
車103の歯面に向って所定の洗浄液を直線状または円
錐状に噴射する。
【0030】このスプレーノズル52による洗浄液噴射
動作前あるいは洗浄液噴射動作と同時に第4流体シリン
ダー64のピストンロッドが突出してスプレーノズルパ
イプ53〜56が所定の作動位置まで移動すると、電動
機58が作動してスプレーノズルパイプ53〜56が回
転すると共に第5流体シリンダー66のピストンロッド
が突出してスプレーノズルパイプ53〜56が洗浄域に
下降して洗浄液噴射用孔から所定圧力の洗浄液を歯車箱
101の内面および歯車103の側面に向って噴射す
る。
【0031】上述の第5流体シリンダー66のピストン
ロッドを所定の時間間隔をもって出没させるようにする
とスプレーノズルパイプ53〜56の洗浄液噴射用孔が
洗浄域を上下方向に移動する。そして、歯車箱101内
の洗浄が済むと管路を切替えて洗浄液噴射用孔から圧空
が歯車箱101の内面および歯車103の側面に向って
噴射される。
【0032】上述の第1蓋用部材30、31の上部蓋板
39(図5)には軸受部洗浄手段22(図3)の回転洗
浄部材70ところ自転部材71(図5、図6)とが取付
けられており、下部分割蓋板42、44には軸受部洗浄
手段22の洗浄液噴射用のスプレーノズル72が取付け
れらている。上述の回転洗浄部材70は図6、図7に示
すように上部蓋板39に軸受74によって回転自在に取
付けられたブラシ体73と、このブラシ体73の端部に
ナット75によって取付けられたスプロケット76とに
より構成されており、上部蓋板39に設置された駆動手
段77によって回転されるようになっている。
【0033】このブラシ体73は端部にナット螺着用の
ねじを有し軸受74に支持される軸部73aとフレキシ
ブルシャフト73bと円柱状ブラシ73cとにより形成
されている。また、駆動手段77(図5)はスプロケッ
ト79を有する電動機78と、スプロケット81、82
を有し軸受83によって上部蓋板39に取付けられた軸
体80(図3)と、スプロケット79、81に張架され
たチェン84と、スプロケット76、82に張架された
チェン85とにより構成されている。
【0034】そして、円柱状ブラシ73cが円錐ころ軸
受102のころ102bに当接した状態でブラシ体73
が電動機78によって回転されてころ102bの周面が
清掃される。上述のころ自転部材71はボールブッシュ
87によって上部蓋板39と円錐ころ軸受102の軸心
長手方向に移動自在に取付けられた押圧片86と、この
押圧片86をころの周面に所定の押圧力で当接させるた
めのスプリング88と、押圧片86の端部に螺着された
ナット89とにより構成されている。
【0035】この押圧片86にはころ102bの周面に
傷等を付けないように弾性体(ウレタンゴム、軟質の合
成樹脂等)86aが貼着されている。そして、軸体10
0が回転されると、円錐ころ軸受102のころ102b
の周面に当接された押圧片86によってころ102bが
自転する。上述のころ自転部材71によって円錐ころ軸
受102のころ102bが自転しながら回転洗浄部材7
0部を繰返し通過することによってころ102bの外周
面全体が円柱状ブラシ73cで擦られて汚れが落とされ
る。
【0036】上述のスプレーノズル72(図3)には電
磁切替弁を有する可撓性の洗浄液・圧空供給用管90が
連結されており、円錐ころ軸受102のリテーナ102
a、ころ102b(図7)に向って洗浄液または圧空を
噴射する。上述の昇降機構24は架台18に設置された
第6流体シリンダー91(図1)と、一端が第6流体シ
リンダー91のピストンロッド91aに他端が可動枠体
25に連結されたロープ92、93と、この架台18に
回転自在に取付けられたロープ案内用のガイドローラ9
4、95とにより構成されている。
【0037】上述の各流体シリンダーには圧力調節弁、
電磁切替弁等を有する圧空供給用管が連結されている。
また、各電動機、電磁切替弁等は入力部、記憶部、比較
演算部、動作指令信号出力部等の機能を有する制御装置
によって制御されるようになっている。次に、上述の歯
車箱洗浄機における洗浄動作について説明する。
【0038】先ず、制御装置(図示せず)に各部材の作
動順序を入力する。そして、保守工場において車輪装置
駆動用車輪ユニットから車輪、歯車箱の軸受押え部材、
蓋板、駆動用歯車を有する短軸とその軸受および軸体に
嵌着されている円錐ころ軸受の外輪等が取外された歯車
箱101に軸体100が装着されたものを準備すると、
パレット4に載置してチェン送りころコンベア3によっ
て洗浄位置に搬送する(図1の紙面表裏方向)。
【0039】この時、支持回転装置1の昇降支持回転機
構5は上部フレーム8が下降した位置にあり、洗浄装置
2の可動洗浄機構19は昇降機構24の第6流体シリン
ダー91のピストンロッドが突出して洗浄位置より上方
の待機位置にあり、第1蓋用部材30、31は第1流体
シリンダー41、41′(図3)のピストンロッドが引
込んで待機位置にあり、第2蓋用部材32、33は第3
流体シリンダー50、50′(図4)のピストンロッド
が引込んで待機位置にある。
【0040】この第1蓋用部材30、31の下部分割蓋
板42、44(図5)は第2流体シリンダ46、47の
ピストンロッドが引込んで開いた状態になっている。こ
の状態でパレット4が洗浄位置に搬送されてくると、昇
降支持回転機構5の駆動機構12が作動して上部フレー
ム8が上昇してローラ11とパレット4のローラ6とに
よって軸体100が水平な状態に支持する。
【0041】すると、昇降機構24の第6流体シリンダ
ー91のピストンロッドが引込んで可動洗浄機構19が
洗浄位置に下降して可動枠体25に取付けれらているロ
ーラ37によって軸体100を上方から押圧し、このロ
ーラ37とローラ6、11とで軸体100を挟持する。
次いで、第1蓋用部材30、31(図5)の第2流体シ
リンダー46、47のピストンロッドが突出して下部分
割蓋板42、44が閉じると、第1蓋用部材30、31
の第1流体シリンダー41、41′(図3)のピストン
ロッドが突出して第1蓋用部材30、31の上部蓋板3
9と下部分割蓋板42、44が歯車箱101の円錐ころ
軸受用の孔101a1 、101a2 部に、第2蓋用部材
32、33の第3流体シリンダー50、50′(図4)
のピストンロッドが突出して蓋板48が短軸用軸受用の
孔101b1 、101b2 部に夫々両側から当接する。
【0042】そして、これ等の孔101a1 、101a
2 、101b1 、101b2 を塞ぐと、移動規制部材2
6、27(図1)の流体シリンダー36のピストンロッ
ドが突出して規制片35が軸体100の端面に当接する
と共に、昇降支持回転機構5の駆動機構12が作動して
ローラ11が回転する。次いで、歯車箱内洗浄手段21
の第4流体シリンダー64(図8)のピストンロッドが
突出して第2支持部材65と共に第1支持部材57に取
付けられたスプレーノズルパイプ53〜56が洗浄位置
に下降する。
【0043】すると、軸受部洗浄手段22(図3)の駆
動手段77(図5)が作動してブラシ体73が回転され
ると、歯車洗浄用のスプレーノズル52(図8)と円錐
ころ軸受洗浄用のスプレーノズル72と歯車箱内洗浄用
のスプレーノズルパイプ53〜56とに対して洗浄液が
供給され、歯車103、円錐ころ軸受102、歯車箱1
01内に向って所定圧力の洗浄液が噴射される。
【0044】この時、スプレーノズルパイプ53〜56
は電動機58によって回転すると共に第5流体シリンダ
ー66によって上下方向に往復動する。上述の洗浄動作
によって歯車箱101内面、歯車103の周面に付着し
ている汚れは所定圧力の洗浄液によって溶解されて洗い
流される。また、円錐ころ軸受102のころ102bに
付着している汚れはブラシ体73の回転によって擦りと
られると共に所定圧液の洗浄液によって洗い流される。
【0045】そして、予め設定された洗浄時間が経過す
ると、洗浄液の供給が停止されると共にブラシ体73の
回転が停止される。その後、洗浄液供給用管を圧空供給
用管に電磁切替弁によって切替えて各スプレーノズルパ
イプ53〜56から圧空を吹出して洗浄面に付着してい
る洗浄液を吹き飛ばす。
【0046】そして、予め設定された圧空吹出し時間が
経過して圧空の供給が停止されると、第5流体シリンダ
ー66(図8)のピストンロッドが引込んだ状態で第4
流体シリンダー64のピストンロッドが引込んでスプレ
ーノズルパイプ53〜56が待機位置に戻る。次いで、
第2蓋用部材32、33(図4)の第3流体シリンダー
50、50′のピストンロッドも同時に引込んで蓋板4
8の待機位置に戻ると、第1蓋用部材30、31(図
3)の第1流体シリンダー41、41′のピストンロッ
ドが引込んで上部蓋板39と下部分割蓋板42、44
(図5)が待機位置に戻る。
【0047】この状態で移動規制部材26、27の流体
シリンダー36のピストンロッドが引込んで規制片35
が待機位置に戻ると、第1蓋用部材30、31の第2流
体シリンダー46、47のピストンロッドが引込んで下
部分割蓋板42、44が開くと、昇降機構24(図1)
の第6流体シリンダー91のピストンロッドが突出して
可動洗浄機構19が待機位置に戻る。
【0048】すると、昇降支持回転機構5の駆動手段1
2が作動して上部フレーム8が下降して軸体100の支
持を解除するとチェン送りころコンベア3が作動してパ
レット4が検査工程に送られ洗浄操作の1サイクルが終
了する。
【0049】
【発明の効果】本発明の歯車洗浄機は請求項1のように
軸体に歯車箱が装着された状態で前記軸体を支持する支
持回転装置と、歯車箱内面洗浄手段、軸受部洗浄手段、
歯車部洗浄手段を備えた洗浄装置とにより構成している
ため、作業者に重労働を強いることなく洗浄時間が短縮
できると共に歯車箱内の必要な箇所を自動的に洗浄する
ことができる。
【0050】また、請求項2のような軸受部洗浄手段
を、ブラシ部材と洗浄液噴射ノズル部材とを備えた構成
にすると円錐ころ軸受を確実に洗浄することができ、請
求項3のようなころ自転部材によって円錐ころ軸受のこ
ろを回転させるようにするところの全周面を確実に洗浄
することができ、請求項4のような歯車箱蓋手段に、洗
浄液吹き飛ばし部材、洗浄液ミスト排出部材の内の少な
くとも一つの部材を設けた構成にすると洗浄面に付着し
た洗浄液あるいは歯車箱内の洗浄液ミストを除去するこ
とができると共に作業環境が悪くなるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯車箱洗浄機の全体構成の一実施例を
示す概略正面図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【図3】洗浄装置の歯車箱蓋手段の第1蓋用部材の構成
を示す概略断面図である。
【図4】洗浄装置の歯車箱蓋手段の第2蓋用部材の構成
を示す概略図である。
【図5】図3のI−I矢視と図4のII−II矢視とを合わ
せた構成を示す概略図である。
【図6】軸受部洗浄手段の構成を示す概略断面図であ
る。
【図7】図6における III−III 矢視図である。
【図8】歯車箱内洗浄手段と歯車部洗浄手段の構成を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 支持回転装置 2 洗浄装置 3 チェン送りころコンベア 4 パレット 5 昇降支持回転機構 6、11、37 ロー
ラ 7 下部フレーム 8 上部フレーム 9 ねじ軸 10、38、74、83
軸受 12、77 駆動手段 13、58、78 電
動機 14、15、61、62、76、79、81、82 ス
プロケット 16、63、84、85 チェン 17 回収槽 18 架台 19 可動洗浄機構 20 歯車箱蓋手段 21 歯車箱内洗浄手段 22 軸受部洗浄手段 23 歯車部洗浄手段 24 昇降機構 25 可動枠体 26、27 移動規制
部材 28、29 ローラ部材 30、31 第1蓋用
部材 32、33 第2蓋用部材 34、94、95 ガ
イドローラ 35 規制片 36 流体シリンダー 39 上部蓋板 40、49 LMガイ
ド 41、41′ 第1流体シリンダー 42、44 下部分割蓋板 43、45 ピン 46、47 第2流体シリンダー 48 蓋板 50、50′ 第3流
体シリンダー 51 ダクト 52、72 スプレー
ノズル 53、54、55、56 スプレーノズルパイプ 57 第1支持部材 59、60 歯車 64 第4流体シリンダー 65 第2支持部材 66 第5流体シリンダー 67 ロータリジョイ
ント 68,69,90 洗浄液・圧空供給用管 70 回転洗浄部材 71 ころ自転部材 73 ブラシ体 75、89 ナット 80 軸体 86 押圧片 87 ボールブッシュ 88 スプリング 91 第6流体シリンダー 92、93 ロープ 100 軸体 101 歯車箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 良守 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 久保 春松 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 菅野 博之 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 西村 芳男 滋賀県大津市園山一丁目1番1号 東レエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中島 秀夫 東京都中央区日本橋本石町三丁目3番16号 (日本橋室町ビル)東レエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 松岡 茂広 静岡県沼津市足高405−1 東レエンジニ アリング株式会社内 (72)発明者 高木 哲夫 東京都港区新橋二丁目20番15号 株式会社 富士インダストリーズ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体に歯車箱が装着された状態で前記軸
    体を支持する支持回転装置と、歯車箱内面洗浄手段、軸
    受部洗浄手段、歯車部洗浄手段を備えた洗浄装置とによ
    り構成せしめたことを特徴とする歯車箱洗浄機。
  2. 【請求項2】 軸受部洗浄手段は、ブラシ部材と洗浄液
    噴射ノズル部材を有していることを特徴とする請求項1
    に記載の歯車箱洗浄機。
  3. 【請求項3】 軸受部洗浄手段に軸受コロ自転部材を備
    えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の歯車箱洗浄機。
  4. 【請求項4】 歯車箱蓋手段に、洗浄液吹き飛ばし部
    材、洗浄液ミスト排出部材の内の少なくとも一つの部材
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歯車箱洗浄
    機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102363147A (zh) * 2011-08-25 2012-02-29 栾清杨 齿轮减速机清洗装置
CN102767604A (zh) * 2012-07-03 2012-11-07 镇江奥立特机械制造有限公司 一种碳纤维清洗机的传动机构
CN108889688A (zh) * 2018-07-17 2018-11-27 安徽致精机电科技有限公司 一种齿轮清洗装置
CN109174753A (zh) * 2018-08-17 2019-01-11 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 带轴齿轮箱的清洗方法及装置

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