JPH10278501A - ディスクホイール及びディスクホイールの製造方法 - Google Patents

ディスクホイール及びディスクホイールの製造方法

Info

Publication number
JPH10278501A
JPH10278501A JP9094155A JP9415597A JPH10278501A JP H10278501 A JPH10278501 A JP H10278501A JP 9094155 A JP9094155 A JP 9094155A JP 9415597 A JP9415597 A JP 9415597A JP H10278501 A JPH10278501 A JP H10278501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
rim
section
thickness
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9094155A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Manabe
博 眞鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9094155A priority Critical patent/JPH10278501A/ja
Publication of JPH10278501A publication Critical patent/JPH10278501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、且つ、成形が容易なディスクホイー
ル及びこのディスクホイールの製造方法。 【解決手段】 展伸性材料(アルミニウム等)で形成さ
れた円板をプレス加工し、略円板状のディスク部12及
び円筒状のリム相当部40を形成する。次に、リム相当
部40の内面にマンドレル44を差し入れ、マンドレル
44と共に、ディスク部12及びリム相当部40を回転
させる。回転しているリム相当部40の外側から成形ロ
ーラ54を押し当て、成形ローラ54を矢印A方向に向
かって移動させながら、ディスク部12の中心軸J1に
対して接離させる。このスピニング加工により、フラン
ジ26、アウト側円筒部28、段差部30、縮径部3
2、テーパー部34、イン側円筒部36、フランジ38
を形成し、リム相当部40をリム部14に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクホイール
及びディスクホイールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5には、複数部品を溶接等により結合
して製作する必要のない従来の自動車用のディスクホイ
ールの製造方法が示されている(特開平7−29017
9号参照)。
【0003】この製造方法では、上型110と下型11
2との間に、展伸性を有する金属で構成された円柱状の
ワーク(ビレット)を介在させ、上型110と下型11
2とを同期回転させながら接近させる。上型110と下
型112との間から、ワークを構成する金属が突出する
ので、この突出した金属を、加圧ローラ114によって
上下に延ばしてリム相当部118、120を成形すると
共に、上型110と下型112との間にディスク116
を仕上げる。さらに、このリム相当部118、120を
ロール成形してリムを形成する。このとき、上型110
又は下型112と加圧ローラ114との間隔を徐々に変
化させて、リム相当部を、先端に向かって肉厚の増大す
る略三角形断面に成形する。
【0004】しかし、このディスクホイールの製造方法
では、ワークを上型110と下型112との間で挟み付
けて押しつぶすには、強い圧縮力が必要となり、また、
リム相当部118、120を成形するためには、上型1
10と下型112との間からディスク116をはみ出さ
せ、さらに加圧ローラ114で押し延ばす必要があり、
製造設備が大型で高価になる。
【0005】図6には、自動車用のディスクホイールの
製造方法として、上記したものとは異なる製造方法が示
されている(実開平4−11701号参照)。
【0006】この製造方法では、軽金属を素材とする環
状の圧延材130(図6(A)及び図6(B)参照)
に、図6(C)に示すように、円環状の突部132を形
成して、この突部132及びその近傍部位をディスク部
とする。さらに、図6(D)に示すように、このディス
ク部の適宜位置にボルト取付穴136を開口する。次
に、図6(E)に示すように、圧延材130の周縁部
に、この圧延材の外周面から圧延材130の肉厚部の中
心に向けて円周方向に沿って押し開いた裂開部138を
形成し、図6(F)に示すように、この裂開部138を
左右に開く。そして、裂開部138にスピニング加工等
を施して、所定の形状のリム部140を構成する。最後
に、図6(G)に示すように、リム部140の一端部
に、バルブ取付穴142を開口する。
【0007】この製造方法では、圧延材130を切り開
いてリム部140を形成するので、リム部140の右側
部分の肉厚をT(R1)、リム部140の左側部分の肉
厚をT(R2)、ディスク部の肉厚をT(D)とする
と、 T(R1)+T(R2)≦T(D) の関係が成り立つ。従って、ディスク部の肉厚T(D)
は、リム部140の肉厚(T(R1)+T(R2))よ
り厚くなる。このため、リム部140に所定の強度を得
るための肉厚が、ディスク部に所定の強度を得るための
肉厚を超えると、ディスク部を必要以上に厚くしなけれ
ばならない。例えば、T(D)として8mmの肉厚で十
分である場合でも、T(R1)及びT(R2)として5
mmの肉厚が必要な場合には、T(D)として最低でも
10mmの肉厚が必要となる。すなわち、ディスク部に
は2mmの余分な肉厚が付き、重量増を招く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事実を
考慮し、軽量で、且つ、成形が容易なディスクホイール
及びこのディスクホイールの製造方法を得ることを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、板状の展伸性材料をプレス加工により有底円筒状に
加工する工程と、前記工程により有底円筒状に加工され
た展伸性材料の円筒部をスピニング加工により軸方向に
沿って異径状にする工程と、を有することを特徴とす
る。
【0010】従って、有底円筒状とされた板材のうち、
底部がディスクホイールのディスク部となり、円筒部が
ディスクホイールのリム部となる。
【0011】プレス加工によって板状の展伸性材料を有
底円筒状に加工するので、例えば、ワーク(ベレット)
を金型で挟み付けて押しつぶす従来の場合にような大き
な圧縮力は不要で、小さな圧縮力で加工できる。
【0012】また、プレス加工により板状の展伸性材料
から円筒部を形成するので、円筒部の肉厚は均一とな
る。さらに、円筒部をスピニング加工により容易に異径
状とできる。
【0013】加えて、従来のように、円板を切り開いて
リム部を形成する場合と比較して、ディスク部を薄肉に
しても、リム部に所定の強度を得ることができ、ディス
クホイールの軽量化を図ることができる。さらに、円筒
部の肉厚を、スピニング加工前よりも、軸方向に全体的
にあるいは部分的に薄肉に形成することも可能となる。
【0014】また、この製造方法では、展伸性材料によ
り一体的にディスクホイールを製造するので、複数の部
品からディスクホイールを成形する場合に必要とされる
溶接等の工程が不要となり、生産性が向上する。
【0015】請求項2に記載の発明では、一体的な展伸
性材料により形成されたディスクホイールであって、円
板状のディスク部と、軸方向一端がこのディスク部の外
縁へ一体的に連続しており、軸方向両端を除いて外周か
ら受ける押圧力で縮径した円筒形状とされたリム部と、
を有することを特徴とする。
【0016】すなわち、リム部とディスク部とが一体的
な展伸性材料により一体成形されているので、複数の部
品から成形されるディスクホイールと比較して、溶接等
の工程が不要で、生産性が向上する。また、リム部の肉
厚をディスク部の肉厚と略等しくすることができるの
で、円板を切り開いてリム部を形成した従来のディスク
ホイールと比較して、ディスク部を薄肉にしても、リム
部に所定の強度を得ることができる。このため、ディス
クホイールの軽量化を図ることができる。
【0017】展伸性材料から、ディスク部の外縁に一体
的に連続した円筒形状のリム部を得る加工法としては、
例えば、プレス加工を用いることができる。このため、
ビレットを金型で挟み付けて押しつぶして成形された従
来のディスクホイールのように、大きな圧縮力は不要
で、小さな圧縮力で加工できる。
【0018】リム部に押圧力を作用させて縮径させる加
工法としては、例えば、スピニング加工を用いることが
できる。これにより、容易にリム部を縮径させることが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係るディスクホイール10が断面図にて示されてい
る。
【0020】このディスクホイール10は、展伸性材料
(一例として、アルミニウム)によって略円板状に形成
されたディスク部12と、このディスク部12の外縁へ
一体的に連続して形成された、略円筒形状のリム部14
と、で構成されている。
【0021】ディスク部12は、平らな円板状の内円部
16と、この内円部16の外縁から、リム部14が形成
された方向と反対方向(図1右方向)に向かって斜めに
屈曲されたテーパー部18及び、このテーパー部18の
外縁から径方向外側に向かって延設された外環部20を
有している。内円部16、テーパー部18及び外環部2
0は、略同一の肉厚を有している。また、ディスク部1
2はこのような形状とされることで、内円部16が、リ
ム中心線C(リム部14の軸方向の中心線)から距離L
だけオフセットされている。
【0022】内円部16の中央には、所定の直径のハブ
穴22が形成されている。ハブ穴22には、必要に応じ
て車体の車軸(図示省略)が図1左側から挿通され、デ
ィスクホイール10が車軸に対して径方向に位置決めさ
れる。(以下、車体とディスクホイール10の位置関係
を考慮し、車軸が挿通される側(図1左側)を「イン
側」、その反対側(図1右側)を「アウト側」とす
る。) ハブ穴22の径方向外側には、周方向に所定間隔で、複
数のボルト穴24が形成されている。ボルト穴24に
は、車軸から突出するボルト(図示省略)がイン側から
挿通され、さらに、このボルトの貫通先端部からナット
(図示省略)がねじ込まれて、ディスクホイール10が
車軸に取り付けられる。
【0023】図2に詳細に示すように、ディスク部12
の外環部20の外縁は、径方向内側に向かって折り返さ
れて、リム部14の一部を構成するフランジ26が形成
されている。このフランジ26によって、ディスクホイ
ール10に取り付けられたタイヤ(図示省略)の、アウ
ト側への位置ズレが防止される。また、フランジ26
は、ディスク部12の外環部20と二重になっており、
外環部20を補強している。
【0024】フランジ26の内縁からは、アウト側から
イン側に向かって径が極めて緩やかに小さくなる、略円
筒状のアウト側円筒部28が形成されている。さらに、
アウト側円筒部28のイン側端部からは、ディスクホイ
ール10の中心軸J1に向かって急激に径が小さくな
る、段差部30が形成されている。さらに、段差部30
のイン側端部からは、一定の径及び肉厚を有する縮径部
32が形成されている。アウト側円筒部28、段差部3
0及び縮径部32は、ディスク部12とほぼ同じ肉厚T
(A)を有している。
【0025】縮径部32のイン側端部からは、アウト側
からイン側に向かって径が緩やかに大きくなると共に、
肉厚が次第に薄くなるテーパー部34が形成されてい
る。テーパー部34の軸方向中央の肉厚はT(B)、イ
ン側端部の肉厚はT(C)となっている。そして、テー
パー部34のイン側端部からは、テーパー部34よりも
緩やかに径が大きくなると共に一定の肉厚T(C)を有
する略円筒状のイン側円筒部36が形成されている。
【0026】図2に明らかなように、縮径部32の肉厚
T(A)、テーパー部34の軸方向中央の肉厚T(B)
及びイン側円筒部36の肉厚T(C)には、T(A)>
T(B)>T(C)の関係がある。
【0027】イン側円筒部36のイン側端部からは、径
方向外側に向かって延設され、先端がイン側に曲げられ
たフランジ38が形成されて、フランジ26と対向して
いる。このフランジ38によって、ディスクホイール1
0に取り付けられたタイヤ(図示省略)の、イン側への
位置ズレが防止されると共に、リム部14が補強され
る。
【0028】そして、ディスクホイール10は、全体と
して、アルミニウム等の展伸性材料によって一体に成形
されている。
【0029】次に、本実施の形態に係るディスクホイー
ル10の製造方法を説明する。まず、ディスク部12の
肉厚と同じ肉厚を有し、展伸性材料(アルミニウム等)
で形成された円板を用意する。この円板は、ディスク部
12の径及び、リム部14の軸方向長さを考慮して、所
定の径とされている。
【0030】この円板をプレス加工し、まず、ディスク
部12(図1参照)を形成する。すなわち、金型によっ
て円板を軸方向両側(イン側及びアウト側)からプレス
し、内円部16、テーパー部18及び外環部20を形成
する。このとき、ハブ穴22及びボルト穴24も形成す
る。なお、ディスク部12の各部の肉厚は、プレス加工
の押圧力を部分的に変更する等により、不均一な肉厚に
成形してもよい。
【0031】また、このプレス加工によって、円板を構
成する展伸性材料のうち、外環部20のさらに外側に位
置する部分をイン側に折り曲げて、図3に示すように、
円筒状のリム相当部40を形成し、全体として有底円筒
状とする。なお、ディスク部12部分とリム部40部分
とを、プレス加工によって平らな円板から同時に成形
し、図3に示す有底円筒状へと直接加工してもよい。
【0032】リム相当部40は一定の肉厚を有する円板
を折り曲げて形成されるので、リム相当部40の肉厚が
一定で、且つ、ディスク部12の肉厚と略等しくなって
いる。このリム相当部40が、後の工程でリム部14
(図1及び図2参照)に形成される。さらに、リム相当
部40のイン側端部に、径方向外側に向かって延出され
たフランジ相当部42を形成しておく。このフランジ相
当部42が、後の工程でフランジ38(図1及び図2参
照)に形成される。
【0033】次に、図4に示すように、スピニング加工
によって、リム相当部40を部分的に縮径し、且つ、薄
肉化して、リム部14を形成する。
【0034】すなわち、まず、イン側から、リム相当部
40の内面にマンドレル44を差し入れる。このマンド
レル44の頂面45は、ディスク部12の内円部16及
びテーパー部18に対応した形状とされており、内円部
16及びテーパー部18に面接触する。また、マンドレ
ル44の周面は、リム部14の縮径部32に対応した縮
径部対応面46、テーパー部34に対応したテーパー部
対応面48、イン側円筒部36に対応したイン側円筒部
対応面50及びフランジ38に対応したフランジ対応面
52とされている。
【0035】次に、マンドレル44を、ディスク部12
の中心軸J1を中心として回転させ、マンドレル44と
共に、ディスク部12及びリム相当部40を回転させ
る。そして、回転しているリム相当部40の外側から、
成形ローラ54を押し当てながら、イン側(矢印A方
向)へ移動させる。
【0036】成形ローラ54は、中心から外周に向かっ
て徐々に薄肉となる略円板状に形成されており、その中
心軸J2を回転中心として回転する。また、中心軸J2
は、ディスク部12の中心軸J1と平行となっている。
成形ローラ54の外縁部にはアールが付けられて、側面
視にて滑らかな曲線状とされている。さらに、成形ロー
ラ54は、中心軸J2と同方向に一定の又は所定の速度
で移動可能で、且つ、ディスク部12の中心軸J1に対
して接離可能とされている。
【0037】成形ローラ54を、図4に示すように、ま
ず、リム相当部40のアウト側端部に押し当てる。そし
て、イン側に向かって(矢印A方向に)移動させつつ、
中心軸J1に向かって急速に接近させ、リム相当部40
を外側から中心軸J1に向かって押圧する。これによっ
て、リム相当部40のアウト側端部が屈曲され、リム部
14を構成するフランジ26が形成される。次に、成形
ローラ54をイン側に向かって移動させつつ、中心軸J
1に向かって極めて僅かずつ接近させ、リム相当部40
を外側から中心軸Cに向かって押圧する。これによっ
て、アウト側円筒部28が形成される。成形ローラ54
が図4に符号54Aで示す位置に至ると、再び中心軸J
1に向かって急速に接近させて、リム相当部40を外側
から中心軸Cに向かって押圧し、段差部30を形成す
る。これにより、段差部30の内面は、マンドレル44
の縮径部対応面46に接触する。
【0038】さらに、成形ローラ54を、符号54Bに
示すように、マンドレル44の縮径部対応面46との間
隔を一定に保ったままイン側に移動させ、所定の肉厚T
(A)を有する縮径部32を形成する。マンドレル44
の外縁が縮径部32のイン側端部に達すると、符号54
Cに示すように、成形ローラ54をイン側に向かって移
動させつつ中心軸J1から徐々に離間させて、テーパー
部34を形成する。このとき、マンドレル44のテーパ
ー部対応面48と成形ローラ54との間隔が次第に狭く
なるように成形ローラ54の位置を調整し、成形ローラ
54がテーパー部34のイン側端部に達した状態で、テ
ーパー部対応面48との間隔が肉厚T(C)と等しくな
るようにする。これによって、テーパー部34がイン側
に向かうに従って次第に薄肉となり、特に、テーパー部
34の軸方向中央では、肉厚T(B)となる。
【0039】成形ローラ54がテーパー部34のイン側
端部に達すると、マンドレル44のイン側円筒部対応面
50との間隔を一定に維持しつつ、符号54Dに示すよ
うに成形ローラ54がイン側に移動する。これにより、
肉厚T(C)のイン側円筒部36が形成される。
【0040】成形ローラ54がイン側円筒部36のイン
側端部に達すると、成形ローラ54をイン側に移動させ
つつ、中心軸J1から急速に離間させる。次いで、成形
ローラ54とマンドレル44のフランジ対応面52との
間に所定の間隔を維持しつつ、成形ローラ54をイン側
に移動させてフランジ38を形成する。これらの工程に
より、リム相当部40が、軸方向両端を除いて、外周か
ら受ける押圧力で縮径され、リム部14が形成されるこ
とになる。
【0041】このように、本実施の形態に係るディスク
ホイール10の製造方法では、まず、ディスク部12の
肉厚と同じ肉厚を有する円板をプレス加工し、ディスク
部12及びリム相当部40を形成するので、従来のよう
に、ワーク(ビレット)を、上型と下型との間に挟み付
けて、ディスク部及びリム相当部を形成する場合(50
00トンクラス以上の鍛造設備が必要)と比較して、成
形圧を小さくすることができる(2000トン程度のプ
レス加工機でよい)。
【0042】リム相当部40の肉厚は、プレス加工前の
展伸性材料の板厚、すなわち、ディスク部12の肉厚と
略等しいので、従来のように円板を切り開いてリム部を
形成する場合と比較して、ディスク部12を薄肉とする
ことができ、ディスクホイール10の軽量化を図ること
ができる。
【0043】また、成形ローラ54を一定速度でイン側
に移動させながら、中心軸J1に対して接離させること
で、部分的に縮径された縮径部32や、この縮径部32
と連続する段差部30及びテーパー部34を有するリム
部14を容易に形成して、異径状のリム部14を形成す
ることができる。しかも、マンドレル44の外周と成形
ローラ54との間隔を調整することで、リム部14を部
分的に薄肉とすることもできる。上記のように、縮径部
32の肉厚T(A)、テーパー部34の軸方向中央の肉
厚T(B)及びイン側円筒部36の肉厚T(C)が、T
(A)>T(B)>T(C)となるようにリム部14を
形成すると、イン側円筒部36が薄肉となるので、ディ
スクホイール10全体として軽量化を図ることができ
る。逆に、T(A)<T(B)<T(C)となるように
リム部14を形成することもでき、この場合には、図示
しないタイヤからの荷重が直接作用するイン側円筒部3
6が、縮径部32よりも厚肉となるので、ディスクホイ
ール10の強度を高めることができる。上記した肉厚T
(A)、T(B)、T(C)の大小関係はあくまで例で
あり、これら以外にも、様々な肉厚のリム部14を形成
することができる。例えば、T(A)≧T(B)≧T
(C)あるいはT(A)≦T(B)≦T(C)とし、T
(A)とT(B)とを等しくしたり、T(B)とT
(C)とを等しくしてもよい。さらに、T(A)とT
(B)とT(C)のすべてを等しくしてもよい。また、
ディスク部12及びリム部14の形状も、上記したもの
に限られず、所望の形状とすることができる。
【0044】また、リム部14を形成する前のリム相当
部40は、肉厚が一定となっているので、成形ローラ5
4によるリム部14の成形が容易になる。
【0045】さらに、本実施の形態に係るディスクホイ
ール10の製造方法では、アルミニウム等の展伸性材料
により、ディスク部12とリム部14とが一体とされた
ディスクホイール10を形成することができるので、複
数の部品からディスクホイールを形成する場合のよう
に、溶接等の工程が不要となり、生産性が向上する。
【0046】なお、スピニング加工の際には、上記した
成形ローラ54の他に、例えば、へら等の他の押圧部材
を使用してもよい。成形ローラ54を使用した場合に
は、成形ローラ54はその中心軸J2を中心として回転
するので、ヘラを使用した場合と比較して、リム相当部
40との接触による摩擦力が小さくなる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明では、板状の展伸性材料
をプレス加工により有底円筒状に加工し、この工程によ
り有底円筒状に加工された展伸性材料の円筒部をスピニ
ング加工により軸方向に沿って異径状にするので、軽量
なディスクホイールを容易に成形することができる。
【0048】請求項2の発明では、一体的な展伸性材料
により形成されたディスクホイールであって、円板状の
ディスク部と、軸方向一端がこのディスク部の外縁へ一
体的に連続しており、軸方向両端を除いて外周から受け
る押圧力で縮径した円筒形状とされたリム部と、を有す
るので、軽量で高強度のディスクホイールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスクホイール
の断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るディスクホイール
の拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るディスクホイール
の製造方法によってディスクホイールを製造している途
中の状態の断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るディスクホイール
の製造方法によってディスクホイールを製造している途
中の状態の断面図である。
【図5】従来のディスクホイールの製造方法を示す説明
図である。
【図6】従来のディスクホイールの製造方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 ディスクホイール 12 ディスク部 14 リム部 40 リム相当部(円筒部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の展伸性材料をプレス加工により有
    底円筒状に加工する工程と、 前記工程により有底円筒状に加工された展伸性材料の円
    筒部をスピニング加工により軸方向に沿って異径状にす
    る工程と、 を有することを特徴とするディスクホイールの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 一体的な展伸性材料により形成されたデ
    ィスクホイールであって、 円板状のディスク部と、 軸方向一端がこのディスク部の外縁へ一体的に連続して
    おり、軸方向両端を除いて外周から受ける押圧力で縮径
    した円筒形状とされたリム部と、 を有することを特徴とするディスクホイール。
JP9094155A 1997-04-11 1997-04-11 ディスクホイール及びディスクホイールの製造方法 Pending JPH10278501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9094155A JPH10278501A (ja) 1997-04-11 1997-04-11 ディスクホイール及びディスクホイールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9094155A JPH10278501A (ja) 1997-04-11 1997-04-11 ディスクホイール及びディスクホイールの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10278501A true JPH10278501A (ja) 1998-10-20

Family

ID=14102497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9094155A Pending JPH10278501A (ja) 1997-04-11 1997-04-11 ディスクホイール及びディスクホイールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10278501A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018230A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. タイヤ用ホイール
JP2011240360A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Topy Industries Ltd 車両用ホイールの製造方法及び車両用ホイール
EP3159177A3 (en) * 2015-10-20 2017-05-10 GT C&T Corporation Anti-vibration wheel for automobile

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004018230A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. タイヤ用ホイール
CN100357115C (zh) * 2002-08-23 2007-12-26 横滨橡胶株式会社 轮胎用轮子
DE10393170B4 (de) 2002-08-23 2018-10-04 Central Motor Wheel Co., Ltd. Reifenrad
JP2011240360A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Topy Industries Ltd 車両用ホイールの製造方法及び車両用ホイール
EP3159177A3 (en) * 2015-10-20 2017-05-10 GT C&T Corporation Anti-vibration wheel for automobile

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7587825B2 (en) Method for producing a wheel disc
US5579578A (en) Method for producing a rim for a vechicle wheel
US4253514A (en) Light alloy split wheel rim
JPS61232901A (ja) モジユラー式車両用ホイール
JP3476463B2 (ja) フルフェイス組立車両用ホイールの製造方法
US20210370386A1 (en) Vehicle wheel disc and manufacturing method of vehicle wheel disc
US7363709B2 (en) Wheel and method of manufacturing the same
US4554810A (en) Draw-spinning of integral vehicle wheel rim and disc segments
US6282788B1 (en) Vehicle wheel and method for producing same
US6907665B2 (en) Method of manufacturing alloy rim for automobile
US6052901A (en) Process for production of lightweight sheet-steel wheel for vehicles
JP3390838B2 (ja) 自動車用ホイールの成形方法
JPH10278501A (ja) ディスクホイール及びディスクホイールの製造方法
US6298702B1 (en) Method for making seamless wheel rims
US6382735B2 (en) Full face vehicle wheel and method for producing same
GB2115320A (en) Manufacture of vehicle wheels
JP3807859B2 (ja) 自動車ホイール用ディスクの製造方法
US6571590B1 (en) Method for producing a rim for a pneumatic tire
JP2002045939A (ja) 軽量で広い制動空間を備えたホイールのディスク
JPS62279047A (ja) 車輌用アルミニウムホイ−ルの製造法
US6484547B1 (en) Sheet metal member and method of manufacturing the member
JPH0356819B2 (ja)
US4693104A (en) Process for manufacturing a single piece aluminum alloy wheel rim for vehicle tires
US6546629B2 (en) Method and apparatus for producing a vehicle wheel
JP3770865B2 (ja) ホイールディスクの製造方法